JP6819616B2 - 溶融金属用の添加材投入方法、および溶融金属用の添加材投入装置 - Google Patents

溶融金属用の添加材投入方法、および溶融金属用の添加材投入装置 Download PDF

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Description

本発明は、金属の製造過程、たとえば、製鋼の過程において、溶鋼等の溶融金属が収容された容器に、保温材等の添加材を投入する添加材投入方法および添加材投入装置に関し、より詳細には、ノズルを用いて、容器に添加材を投入する添加材投入方法および添加材投入装置に関する。
高炉で製造された溶銑は、適宜予備処理が施された後で、転炉を用いて脱炭処理と昇熱処理とが施され、1600℃程度の溶鋼となる。この溶鋼は、二次精錬設備を用いて、成分調整、および脱ガス処理が施される。このような製鋼過程を経た溶鋼は、連続鋳造機を用いて凝固し、スラブ、ブルーム、ビレットなどの鋼の鋳片となる。
その際、転炉をよる処理工程(以下、「転炉工程」という。)を経た溶鋼は、取鍋等の容器に収容された状態で、二次精錬設備、および連続鋳造機の順に搬送されて処理される。連続鋳造機に供給する溶鋼は、凝固温度より高い適切な温度を有することが必要である。しかし、転炉工程を実施した後は、容器内の溶鋼の温度は、放熱によって低下する。溶鋼の温度が所定の温度より低い温度まで低下した場合は、温度の低下幅に応じて、二次精錬時に、被酸化元素を添加して、この被酸化元素の酸化熱により溶鋼の温度を高めることができる。
しかし、そのような昇温処理を実施すると、二次精錬の操業時間が増大する。さらに、昇温処理の実施により、被酸化元素を起源とする酸化物が生じて溶鋼中の酸化物の量が増大する。この場合、連続鋳造機へ溶鋼を供給するノズルが詰まりやすくなって生産性が低下し、また、このような溶鋼を連続鋳造して得られる鋳片の品質は低くなる。したがって、二次精錬時に昇温処理は実施しないことが好ましい。
二次精錬時の昇温処理に代え、転炉工程での昇温幅を大きくし転炉からの出鋼温度を高くすることも考えられる。しかし、この場合、転炉工程での生産性が低下するとともに、転炉設備にかかる熱負荷が過剰となる。このため、出鋼温度を高くすることには制約がある。
したがって、転炉工程以降、連続鋳造を開始するまでの工程で、放熱による溶鋼温度の低下を抑制する必要がある。溶鋼温度の低下を効率的に抑制する方法として、溶鋼が収容された容器へ、保温材(溶鋼用保温材)を投入する方法がある。保温材は、粒子の集合体の形態を有し、各粒子の直径は、たとえば、数mm程度である。保温材には、以下の特性が求められる。
(1)溶鋼より密度が小さいこと。
(2)溶鋼に悪影響を及ぼす反応をしないこと。
(3)溶鋼表面を覆うことによって、溶鋼から大気への放熱を抑制できるものであること。
上記(3)の特性が得られるようにするためには、保温材は、溶鋼表面上で凝集せずに分散することが好ましい。保温材として用いることができる材料として、具体的には、バーミキュライト(蛭石、苦土蛭石などを加熱処理したもの)、焼きもみ(焼いた籾殻)などが知られている。
保温材は、溶鋼の表面全体に供給されることが好ましい。保温材投入方法の具体例としては、投入するべき全保温材を、それぞれが10kg以下程度の量になるように複数の投入単位に分割して投入する方法がある。この場合、保温材は、この投入単位毎に小袋に詰められ、溶鋼が収容された容器内に手作業で適宜分散させながら投入される。しかし、手作業で保温材を投入する方法では、保温材の投入に時間を要する。また、転炉から容器に移し替えられた溶鋼は1600℃以上の高い温度を有することにより、溶鋼近傍まで人が接近して作業を行うことには制約がある。
そこで、手作業によらない、保温材投入方法が開発されてきた。特許文献1には、容器の上方に、保温材を収容したホッパーを設置し、保温材を、重力の作用により落下させる方法が開示されている。ホッパーの底部には、複数の弁片が設けられ、各弁片を開くことにより、ホッパー内の保温材を排出して容器内に投入することができる。このようにして、ホッパー底部の複数部位から保温材を投入することによって、溶鋼の表面全体に保温材が供給される。
特許文献2には、底部が格子状に構成された箱型治具内に、フレキシブルコンテナバッグに充填された保温材を配置し、溶鋼の熱でフレキシブルコンテナバッグを破って、保温材を、重力の作用により落下させる方法が開示されている。この方法では、保温材が格子を通過することにより、保温材の落下継続時間が長くなる。このため、保温材の落下中に、クレーンにより箱型治具を水平面内で移動させることで、溶鋼の表面全面に保温材を供給することができる。
特許文献3には、溶鋼が収容されたタンディッシュ内に、キャリアガスを用いて、保温材を投入する方法が開示されている。この方法では、タンディッシュの蓋と溶鋼の湯面との間に、ノズルの噴出口が配置され、この噴出口から、保温材が、キャリアガスとともに、溶鋼の湯面に吹付けられる。この方法によれば、溶鋼表面に対する保温材の被覆率は向上する。特許文献3では、これにより、保温材の過剰投入を回避して、保温材の投入量を適正化できるので、コスト改善に有効である、とされている。
特許第2971829号公報 特開昭61−219462号公報 特開昭63−108954号公報
特許文献1および2に記載の方法では、溶鋼表面に対して、保温材を、ある程度均一に供給することができる。しかし、これらの方法では、保温材は、重力の作用により落下して溶鋼表面に供給される。また、保温材は短時間に投入する必要があるので、保温材の分割数には制約がある。以上のことにより、満足できる程度に均一に保温材を投入することは困難である。このため、溶鋼表面に保温材からの露出部が多くなって保温効果が不十分になることがある。また、十分な保温効果を確保するべく溶鋼表面の露出を少なくしようとすると、保温材の投入量が過剰となって、経済性が劣るという問題がある。
さらに、溶鋼が高温であることにより、溶鋼の表面から上昇気流が生じているため、特許文献1および2に記載の方法では、投入される保温材の一部が、上昇気流に運ばれて、設備の周囲に飛散し、環境を悪化させてしまうという問題が生じる。
これに対して、特許文献3の方法では、保温材は、キャリアガスとともに溶鋼表面に吹き付けられるので、溶鋼表面に均一に供給され、保温効果と保温材使用量とを適正化できる。しかし、特許文献3には、この方法を、上部に蓋が設けられたタンディッシュに適用する場合について記載されており、蓋が設けられていない容器で、同様の設備を適用する方法については、具体的な記載がない。蓋が設けられていない容器に、当該方法を適用すると、ノズルの噴出口が水平方向を向いていることから、保温材は上昇気流に運ばれて周囲に飛散しやすい。これにより、十分な保温効果が得られないか、保温効果確保のために保温材の使用量を増加させる必要が生じ経済性が悪化することになる。
また、溶鋼の表面にスラグ改質材またはスラグ固化材を供給することがある。この場合も、スラグ改質材またはスラグ固化材を溶鋼の表面に均一に供しなければ、スラグ改質またはスラグ固化の効果が十分に得られない。また、スラグ改質材またはスラグ固化材が飛散すると、環境および経済性が悪化する。さらに、溶鋼以外の溶融金属、たとえば、溶銑等に添加材を添加する場合も同様の問題が生じ得る。
そこで、本発明は、容器に蓋が設けられているか否かによらず、容器に収容された溶融金属の表面に対して、均一に添加材を供給して、添加材の十分な添加効果と添加材使用量の低減とを両立することができる添加材投入方法および添加材投入装置を提供することを目的とする。
本発明は、下記(1)の添加材投入方法、および下記(2)の添加材投入装置を要旨とする。
(1)溶融金属が収容された容器に、添加材を投入する方法であって、
前記容器に収容された溶融金属の上方に、ノズルを配置するノズル配置工程と、
添加材を、キャリアガスにより、前記ノズルへと搬送し、当該ノズルの噴出口から噴出させる添加材噴出工程と、
を含み、
前記ノズルにおいて、導入口の面積より前記噴出口の面積が大きい、添加材投入方法。
(2)溶融金属が収容された容器内に、添加材を投入する装置であって、
前記添加材を収容するコンテナと、
前記容器に収容された溶融金属の上方に配置されるノズルであって、前記ノズルの噴出口が当該ノズルの下端に設けられたノズルと、
前記ノズルと前記コンテナとを接続する添加材搬送配管と、
前記添加材搬送配管にキャリアガスを供給して、当該キャリアガスにより、前記コンテナに収容された添加材を、前記添加材搬送配管を介して前記ノズルへと搬送する、キャリアガス導入装置と、
を備え、
前記ノズルにおいて、導入口の面積より噴出口の面積が大きい、添加材投入装置。
この添加材投入方法および添加材投入装置により、容器に蓋が設けられているか否かによらず、容器に収容された溶融金属の表面に対して、均一に添加材を供給して、添加材の十分な添加効果と添加材使用量の低減とを両立することができる。添加材の添加効果として、たとえば、添加材が保温材である場合は、十分な保温効果が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る保温材投入装置の断面図である。 図2は、搬送配管とキャリアガス導入装置との接続部近傍の構成を示す断面図である。
本発明者らは、蓋が設けられていない容器内の溶鋼表面に、均一に保温材を供給する方法について、種々の実験を行った。まず、蓋が設けられていない容器内の溶鋼表面に対し、下端に噴出口が形成された1本のノズルを上方に配置し、キャリアガスにより、このノズルの噴出口から、保温材を溶鋼表面に吹き付ける試験を行った。容器の開口部の直径は、3.0m以上とした。この際、ノズルの噴出口は鉛直下方に向けた。
その結果、容器上端からノズルの噴出口までの高さ方向の距離(以下、「ノズル高さ」ともいう。)が、1.2mより大きい場合は、以下の通りとなった。すなわち、溶鋼表面に保温材を均一に供給できる程度に保温材の使用量を増やすと、溶鋼表面からの上昇気流により飛散する保温材の量が多くなり、設備周囲の環境を悪化させた。
一方、ノズル高さが1.2m以下の場合は、保温材は、実質的に飛散しなかった。しかし、この場合、溶鋼表面に保温材を均一に供給することができず、溶鋼表面に堆積した保温材の量に偏りが生じた。特に、ノズル高さが0.4m未満の場合は、溶鋼表面に堆積した保温材の量の偏りが顕著であった。
本発明者らは、ノズル噴出口の数および形状を変更することも検討した。しかし、蓋が設けられておらず、開口部の直径が3.0m以上である容器内の溶鋼表面に対して、保温材を均一に供給して、十分な保温効果と保温材使用量の低減とを両立することは、単一のノズルを用いる限り、困難であることが予想された。
そこで、本発明者らは、容器に収容された溶鋼の上方に、2本のノズルを設けて、容器に保温材を投入する試験を行った。その結果、溶鋼表面に、保温材が均一に分散して供給されるとともに、溶鋼上の上昇気流による保温材の飛散が少なくなることが確認された。特に、ノズル高さを、0.4m以上1.2m以下としたとき、溶鋼表面に供給される保温材の均一性が高く、溶鋼上の上昇気流による保温材の飛散は実質的に生じなかった。
さらに、本発明者らは、保温材の適正使用量を検討し、溶鋼表面上に堆積する保温材の平均厚さが、5mm以上25mm以下であるとき、保温効果と保温材使用量とのバランスが、さらに良好になることを確認した。保温材の粒径は、一般に5mm程度であるので、平均厚さが5mm未満の場合は、溶鋼表面全体を被覆し得ない。平均厚さが25mm超の場合は、平均厚さの増加に対して溶鋼を保温する効果は飽和してほぼ一定となり、保温材使用量が過剰となることによる。
本発明は、上記知見に基づいて完成したものである。
上述のように、本発明の添加材投入方法は、溶融金属が収容された容器に、添加材を投入する方法である。この方法は、容器に収容された溶融金属の上方に、ノズルを配置するノズル配置工程と、添加材を、キャリアガスにより、ノズルへと搬送し、当該ノズルの噴出口から噴出させる添加材噴出工程とを含む。ノズルにおいて、導入口の面積より噴出口の面積が大きい。
容器の開口部の直径は、3.0m以上であってもよい。この場合、添加材噴出工程において、容器の上端からの噴出口までの高さ方向の距離を、0.4m以上1.2m以下とすることが好ましい。
添加材は、保温材であってもよい。この場合、添加材噴出工程において、溶融金属の表面上に、添加材を5mm以上25mm以下の平均厚さで堆積させることが好ましい。
導入口の面積に対する噴出口の面積の割合は、2以上であることが好ましい。溶融金属は、溶鋼であってもよい。ノズル配置工程は、容器に収容された溶融金属の上方に、複数のノズルを配置する工程を含んでもよい。
上述のように、本発明の添加材投入装置は、溶融金属が収容された容器内に、添加材を投入する装置である。この装置は、コンテナと、ノズルと、添加材搬送配管と、キャリアガス導入装置とを備えている。コンテナは、添加材を収容する。ノズルは、容器に収容された溶融金属の上方に配置され、ノズルの噴出口は、当該ノズルの下端に設けられている。添加材搬送配管は、ノズルとコンテナとを接続する。キャリアガス導入装置は、添加材搬送配管にキャリアガスを供給して、当該キャリアガスにより、コンテナに収容された添加材を、添加材搬送配管を介してノズルへと搬送する。ノズルにおいて、導入口の面積より噴出口の面積が大きい。
導入口の面積に対する噴出口の面積の割合は、2以上であることが好ましい。添加材は、保温材であってもよい。溶融金属は、溶鋼であってもよい。この添加材投入装置は、複数のノズルを備えていてもよい。この場合、添加材搬送配管は、複数のノズルの各々とコンテナとを接続し、キャリアガス導入装置は、コンテナに収容された添加材を、添加材搬送配管を介して複数のノズルの各々へと搬送するものであってもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について、溶融金属が溶鋼であり添加材が保温材である場合を例として、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る保温材投入装置の構成を示す断面図である。この保温材投入装置20は、保温材14が収容されたコンテナ15と、容器12に収容された溶鋼13の上方に配置される複数(この実施形態では2つ)のノズル11とを備えている。容器12は、溶鋼13の収容および運搬に用いられる。容器12は、蓋を備えておらず、上部が開放されている。
各ノズル11に形成された噴出口11aは、そのノズル11の下端に位置しており、下方に向けられている。複数のノズル11は、互いに離間して、水平方向に並べられている。平面視において、容器12に収容された溶鋼13の表面に対して、複数のノズル11が均等に配置されることが好ましい。各ノズル11は、搬送配管16を介して、コンテナ15に接続されている。
コンテナ15の側壁の下部には、保温材排出口15aが形成されている。搬送配管16は、保温材排出口15aに接続されている。搬送配管16において、保温材排出口15aの近傍には、キャリアガス導入装置17が接続されている。キャリアガス導入装置17は、保温材14を搬送するためのキャリアガスを、搬送配管16へ導入する。
図2は、搬送配管とキャリアガス導入装置との接続部近傍の構成を示す断面図である。キャリアガス導入装置17は、キャリアガスが収容されたキャリアガス収容部(図示せず)と、キャリアガス収容部に収容されたキャリアガスを搬送配管16に導入するキャリアガス導入管21とを備えている。キャリアガスとしては、アルゴンガス、または窒素ガス等の不活性ガスを用いることが好ましい。不活性ガスは、溶鋼との反応(溶鋼へのピックアップを含む。)が生じにくいためである。
搬送配管16において、保温材排出口15aとの接続部近傍の部分(以下、「第1部分」という。)16aは、コンテナ15から離れる方向に下り傾斜が付けられており、シュートとして機能する。搬送配管16において、第1部分16aに隣接する部分(以下、「第2部分」という。)16bは、ほぼ水平になっている。キャリアガス導入管21は、搬送配管16の第2部分16bに接続されている。この接続部近傍で、キャリアガス導入管21と、接続部よりコンテナ15側の搬送配管16(第2部分16b)とは、鋭角をなす。
コンテナ15に収容された保温材14の一部は、重力の作用により、搬送配管16の第1部分16aに流入し、さらに、第2部分16bにおいて第1部分16aに隣接する部分へと流入する。この状態で、キャリアガス導入装置17を起動して、キャリアガスを搬送配管16の第2部分16bに導入すると、キャリアガスは、搬送配管16内を、主としてノズル11側へと流れる。図2に、キャリアガスの主たる流れの方向を、破線矢印で示す。これは、搬送配管16のコンテナ15側の部分には多くの保温材14が存在して圧力損失が大きいことと、キャリアガス導入管21が、上述の角度をなして搬送配管16に接続されていることとによる。
キャリアガスが、このように搬送配管16を流れると、搬送配管16とキャリアガス導入管21との接続部よりコンテナ15の側の部分は負圧となり、これにより、保温材14は、当該接続部近傍まで引き込まれた後、キャリアガスにより搬送される。図2に、保温材の主たる搬送方向を、白抜きの矢印で示す。このような作用により、コンテナ15に収容された保温材14は、搬送配管16を介してノズル11へと搬送され、ノズル11の噴出口11aから噴出される。搬送配管16の長さの上限は、キャリアガス導入装置17の気送能力によって決定される。
コンテナ15に収容される保温材14の種類は、特に限定されないが、たとえば、バーミキュライトとすることができる。この場合、保温材14を構成する粒子の直径は、3〜10mmであることが好ましく、たとえば、約5mmであるものとすることができる。粒子の直径が3mm未満であると、溶鋼13の上方に生じる上昇気流によって飛散する保温材14の量が無視できなくなる。粒子の直径が10mmを超えると、キャリアガスによって保温材14を円滑に搬送することが困難になる。
コンテナ15の下には、質量計(図示せず)が設けられている。質量計により、コンテナ15、およびその内部に収容された保温材14の合計質量を計測できる。容器12への保温材14の単位時間あたりの投入量は、この質量計で測定される質量の経時変化から算出できる。
この保温材投入装置20は、複数のコンテナ15を備えていてもよい。この場合、各コンテナ15について、1つまたは複数のノズル11が設けられ、各ノズル11は、キャリアガス導入装置17が接続された搬送配管16を介して、コンテナ15に接続されているものとすることができる。
ノズル11において、キャリアガスおよび保温材14の導入口11b(搬送配管16との接続部)の面積より、キャリアガスおよび保温材14の噴出口11aの面積が大きい。ここで、導入口11bおよび噴出口11aについて、「面積」とは、ノズル11の中心軸に沿って見たときの開口面積である。
キャリアガスが、搬送配管16からノズル11へ、V(m3/min)の体積速度で供給されるとする。ノズル11において、導入口11bの面積をS1(m2)、噴出口11aの面積をS2(m2)とする。キャリアガスの体積膨張を無視すると、導入口11bでのキャリアガスの線速度V1はV/S1(m/min)であり、出口11aでのキャリアガスの線速度V2はV/S2(m/min)である。S1<S2であるので、V1>V2となる。すなわち、キャリアガスの線速度は、導入口11bに比して噴出口11aで減少する。
保温材14をノズル11まで搬送するには、搬送配管16内のキャリアガスの線速度がある程度大きい必要がある。そのような大きな線速度を有して、キャリアガスが保温材14とともに容器12内の溶鋼13表面に噴出されると、容器12の外部に飛散する保温材14の量が多くなる。ノズル11において、導入口11bの面積S1と噴出口11aの面積S2との関係がS1<S2であることにより、キャリアガスおよび保温材14の線速度が減じられて、このような飛散を抑制することができる。このような効果を十分に得るために、導入口11bの面積S1に対する噴出口11aの面積S2の割合S2/S1は、2以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましい。
ノズル11の面積は、導入口11bから噴出口11aへと連続的に大きくなることが好ましい。すなわち、ノズル11の内面は、下方に向かって広がる形状、たとえば、円錐または円錐台の側面の形状を有することが好ましい。この場合、ノズル11内面の横断面形状は、円形となる。ノズル11内面の広がり角度は、60〜90°であることが好ましい。これにより、保温材14を溶鋼13の表面上に均一に供給しやすくなるとともに、保温材14が溶鋼13の上方に生じる上昇気流により飛散することを防止しやすくなる。
ノズル11の内面の広がり角度が60°未満であると、保温材14は、ノズル11の中心軸上付近に集中して、噴出されるので、保温材14を溶鋼13の表面上に均一に供給できない。一方、ノズル11の内面の広がり角度が90°を超えると、保温材14が噴出口11aから広がって噴出されることにより、保温材14の下向きの速度成分が小さくなって、上昇気流に運ばれて飛散する保温材の量が多くなる。
この実施形態では、搬送配管16およびキャリアガス導入装置17の個数は、ノズル11の個数と同じであり、複数のノズル11の各々に対して、互いに別のキャリアガス導入装置17および搬送配管16が設けられている。このような構成を採用せず、搬送配管16およびキャリアガス導入装置17の個数を、ノズル11の個数より少なくしてもよい。この場合、搬送配管16を分岐させることにより、いずれのノズル11にも、対応するキャリアガス導入装置17が設けられているものとすることができる。
しかし、搬送配管16およびキャリアガス導入装置17の個数が、ノズル11の個数より少ない場合は、以下の問題が生じ得る。すなわち、搬送配管16において分岐前の部分(分岐点よりキャリアガス導入装置17側の部分)で保温材14が詰まる等のトラブルが生じると、その搬送配管16に接続されたノズル11のいずれへも、保温材14を搬送できなくなる。また、搬送配管16において、分岐前の部分を搬送される保温材14は、分岐後の部分(分岐点よりノズル11側の部分)に均等に分配されず保温材の搬送量に偏りが生じることがある。
搬送配管16およびキャリアガス導入装置17の個数を、ノズル11の個数と同じとし、1つのノズル11に対して、独立した1つのキャリアガス導入装置17および搬送配管16を設けることにより、上述の問題が生じないようにすることができる。
容器12の開口部の形状は、たとえば、円形であり、その直径は、たとえば、3.0m以上である。容器12の開口部の形状が円形である場合は、容器12は、たとえば、有底円筒状の形状を有する。
容器12の開口部の形状は、円形ではなくてもよく、たとえば、多角形(たとえば、矩形)、楕円、または不定形であってもよい。その場合、容器12の開口部の面積と同一面積である円の直径(このように定義される直径も、以下、「開口部の直径」という。)は、たとえば、3.0m以上である。ノズル11の内面は、容器12の開口部の形状にあわせた形状を有してもよい。たとえば、容器12の開口部の形状が矩形である場合は、ノズル11内面の横断面の形状も矩形とすることができる。これにより、保温材14を効率的に均一に溶鋼13の表面に供給することができる。ノズル11の内面は、容器12の開口部の形状にあわせた形状を有さなくてもよい。
開口部の直径が3.0m未満であると、1本のノズル11により、保温材14を投入しても、溶鋼13の表面に均一に保温材14を供給しやすい。容器12の開口部の直径の上限は、特に限定されない。
以下、容器12の上端部からノズル11の噴出口11a(ノズル11の下端)までの高さ方向の距離Hを、「ノズル高さ」という。容器12の開口部の直径が3.0m以上であるとき、ノズル高さHは、0.4m以上1.2m以下とすることが好ましい。これにより、溶鋼13の表面へ保温材14を均一に供給するとともに、保温材14の飛散を抑制することができる。各ノズル11のノズル高さHは、他のノズル11のノズル高さHと、同じであってもよく、異なっていてもよい。
容器12の大きさおよび形状により、溶鋼13の表面上に均一に保温材14を供給できるように、ノズル11の数および配置を、適宜設定するものとする。
次に、本発明の一実施形態に係る保温材投入方法について説明する。
以下、容器12は、転炉での吹錬が終了した後の溶鋼が注がれた取鍋であるものとするが、本発明における容器12は、これに限定されるものではない。この取鍋を、取鍋運搬台車によって、保温材投入装置20に備えられた複数のノズル11の下方に移動する。これにより、取鍋に収容された溶鋼13の上方に、複数のノズル11が配置される。この状態で、ノズル高さHは、好ましくは、0.4m以上1.2m以下である。
次に、キャリアガス導入装置17を起動して、搬送配管16内にキャリアガスを導入する。これにより、保温材14は、搬送配管16内を搬送される。ここで、キャリアガス導入装置17は、取鍋運搬台車が停止してから起動してもよく、取鍋運搬台車が動いているときに起動してもよい。
搬送配管16内を搬送された保温材14は、ノズル11の下端にある噴出口11aから、キャリアガスとともに噴出され、取鍋内に投入される。噴出された保温材14は、取鍋内に収容された溶鋼13の表面に均一に供給される。ノズル高さHが0.4m以上1.2m以下であるとき、溶鋼13の表面に供給される保温材14の均一性は、高くなる。このとき、ノズル11の内面が下方に向かって広がる形状を有していれば、溶鋼13の表面に供給される保温材14の均一性は、さらに高くなる。
所定量の保温材14が投入された後、キャリアガス導入装置17を停止し、保温材14の投入を終了する。保温材14の投入時間は、投入量により異なるが、たとえば、10〜30秒程度である。その後、取鍋を、次の工程、たとえば、二次精錬工程が実施される場所に運搬する。
溶鋼13の表面と、溶鋼13の表面を覆う保温材14とは、特殊な計器を用いなくても、目視により識別が可能である。このため、溶鋼13の全表面に対する、保温材14で覆われた部分の面積の割合(%)(被覆率)は、適宜、取鍋内を観察して、見積もることができる。
溶鋼13の表面上に堆積する保温材14(保温材堆積層)の嵩密度を予め求めておけば、下記式に基づき、保温材14の投入量(質量)と、被覆率とにより、溶鋼13の表面上に堆積した保温材10の平均厚さを求めることができる。
[平均厚さ](mm)=[保温材の投入量](kg)/[保温材堆積層の嵩密度](kg/m)/[溶鋼の全表面積](m)×[被覆率](%)×10
保温材堆積層の平均厚が5mm以上25mm以下となるように、保温材14を投入することが好ましい。この場合、保温材14による保温効果と保温材14の使用量とのバランスが良好となる。すなわち、十分な保温効果が得られるとともに、保温材14の過剰な使用を避けることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。たとえば、上記実施形態では、容器12には、蓋(覆い)が設けられていないが、本発明は、蓋が設けられた容器12についても適用することができる。この場合、ノズル11の噴出口11aが溶鋼13の表面と蓋との間に位置するように、ノズル11を配置する。
添加材は、保温材以外に、たとえば、スラグ改質材またはスラグ固化材であってもよい。溶融金属は、溶鋼以外に、たとえば、溶銑であってもよく、鉄系以外の溶融金属であってもよい。ノズル11の数は、3本以上であってもよく、容器の開口部が十分に小さい場合は、1本であってもよい。
本発明による効果を確認するために、異なる条件で、容器に保温材を投入する試験を行い、それぞれの場合の溶鋼の温度低下速度を測定した。いずれの場合も、まず、350t容量の上底吹き転炉で処理した350〜360tの未脱酸溶鋼を、容器としての取鍋へと出鋼した。この溶鋼の出鋼後の温度は、1590〜1610℃であった。出鋼時には、C、Si、Mn、Al等を含有する合金鉄の投入は行わず、生石灰のみを1.0〜1.5kg/t投入した。取鍋の開口部の形状は円形であり、その直径は、4.7mであった。したがって、取鍋に収容された溶鋼の表面積は、17.3mであった。
次に、転炉から離れる方向に、取鍋を約10m移動して、溶鋼用温度測定プローブを、取鍋内の溶鋼に、上部より挿入して、溶鋼の温度を測定した。取鍋の移動は、取鍋運搬台車を用いて行った(以下の説明で、取鍋を移動したときも、同様)。その後、取鍋を、転炉から離れる方向にさらに約7m移動し、取鍋内に保温材を投入した。比較のため、保温材の投入を行わない試験も行った。
保温材は、図1に示す構成を有する保温材投入装置により、投入した。ノズルは、約20mの搬送配管により、コンテナに接続されていた。コンテナには、粒径を5mm以上10mm以下に整粒した製紙屑系保温材を収容していた。この保温材の嵩密度は、0.5t/mであり、溶鋼の表面上に堆積した場合も、同じ嵩密度を有することが予想された。搬送配管として、内径が105.3mmの鋼管を用いた。搬送配管のノズル側の端部は、分離可能に構成されており、長さの異なるものに交換可能であった。ノズル高さは、搬送配管の端部を交換することで調整した。
キャリアガス導入装置により導入するキャリアガスとして、工業用窒素を用い、この工業用窒素を、流量10m/minで搬送配管に導入した。
保温材の投入が完了した後、保温材による溶鋼表面の被覆率(以下、単に、「被覆率」という。)を、目視により見積もった。その後、取鍋を、二次精錬処理のために移動し、二次精錬処理を行う前に、上記と同様の方法により溶鋼の温度を測定した。そして、溶鋼について1回目に測定した温度と2回目に測定した温度との差と、1回目の測定から2回目の測定までの経過時間とから、温度低下速度を算出した。
表1に、試験条件(ノズルについて、数、導入口面積に対する噴出口面積の割合、および高さ、ならびに保温材の投入量)と、試験結果(被覆率、溶鋼上に堆積した保温材の平均厚さ、および溶鋼の温度低下速度)とを示す。
条件Aによる試験では、保温材を投入しなかった。条件Bおよび条件Cによる試験では、1本のノズルのみを用いて保温材を投入した。条件D〜Hによる試験では、2本のノズルを用いて保温材を投入した。条件Bによる試験では、導入口面積に対する噴出口面積の割合が1のノズルを使用し、条件C〜Hによる試験では、導入口面積に対する噴出口面積の割合が3のノズルを使用した。条件C〜Hによる保温材投入方法は、本発明の実施例であり、条件Aおよび条件Bによる保温材投入方法は、本発明の要件を満たさない比較例である。
Figure 0006819616
溶鋼の温度低下速度は、試験条件Aによる試験では、0.45℃/minであり、他の条件の試験に比して大きくなった。これは、保温材を投入しなかったことにより、溶鋼の表面からの放熱量が大きかったためと考えられる。
この結果から、転炉より出鋼してから70分経過すると、保温材を投入しない場合は、溶鋼の温度は31.5℃低下することになる。溶鋼の温度低下速度を、0.40℃/minまで抑制すると、保温材を投入しない場合と比較して、70分経過後の溶鋼の温度低下を3.5℃だけ抑制することができる。これにより、転炉からの出鋼温度を過剰に高くする必要がなくなり、転炉での溶鋼の温度を、有意なコスト低下効果が得られる程度に、低減できる。
試験条件Bによる試験では、被覆率は40%であり、溶鋼の温度低下速度は0.43℃/minであった。これに対して、試験条件Cによる試験では、被覆率は60%であり、溶鋼の温度低下速度は0.41℃/minであった。この結果から導入口面積に対する噴出口面積の割合が大きいノズルを使用した方が被覆率を高くすることができ、溶鋼の温度低下速度を低減できたことが確認された。
これら1本のノズルを使用した場合に対して、試験条件D〜Hによる試験では、被覆率は、65〜90%であり、溶鋼の温度低下速度は0.35〜0.40℃/minであった。この結果から、少なくとも、開口部の直径が4.7mである取鍋を用いた場合は、1本のノズルを用いた場合に比して、2本のノズルを用いた場合は、被覆率を高くすることができ、これにより、溶鋼の温度低下速度を低減できたことが確認された。ただし、別途、開口部の直径が2mである取鍋を用いて試験したところ、導入口面積に対する噴出口面積の割合が3である1本のノズルを用いても被覆率を十分に高くし、溶鋼の温度低下速度を低減できた。
試験条件D〜Hでは、いずれも、溶鋼の温度低下速度の抑制により、上述の有意なコスト低下効果が得られる。特に、試験条件D、GおよびHでは、被覆率は90%と大きく、また、温度低下速度は0.35〜0.36℃/minと小さく、十分に温度降下を抑制する効果が得られたことが確認された。
試験条件Eによる試験では、試験条件Dによる試験に比して、被覆率が低くなった。これは、ノズル高さが、試験条件Dでは1.0mであったのに対して、試験条件Eでは0.3mと低かったことと関係しているものと考えられる。試験条件Fによる試験では、試験条件Dによる試験に比して、溶鋼の上方で上昇気流に運ばれて取鍋の外部に飛散する保温材の量が多かった。これは、ノズル高さが、試験条件Dでは1.0mであったのに対して、試験条件Fでは1.5mと高かったことと関係しているものと考えられる。
試験条件Gによる試験では、試験条件Dによる試験に比して、溶鋼上に堆積した保温材の平均厚さが大きくなり、溶鋼の温度低下速度が抑制された。これは、保温材の投入量が、試験条件Dでは50kgであったのに対して、試験条件Gでは200kgと多かったことと関係している。この結果から、保温材の平均厚さが6mmから25mmへと増大したことにより、溶鋼の温度低下を抑制する効果が増大したことがわかる。
試験条件Hでは、保温材の投入量は250kgであり、試験条件Gに比して、さらに多かった。試験条件Hによる試験では、試験条件Gによる試験に比して、溶鋼上に堆積した保温材の平均厚さが大きくなったが、溶鋼の温度低下速度は同じであった。この結果から、保温材の平均厚さを25mm以上では、溶鋼の温度低下を抑制する効果は、ほぼ飽和したことがわかる。
11:ノズル、 11a:噴出口、 12:容器、 13:溶鋼、 14:保温材、 15:コンテナ、 16:搬送配管、 17:キャリアガス導入装置、 20:保温材投入装置

Claims (12)

  1. 溶融金属が収容された容器に、添加材を投入する方法であって、
    前記容器に収容された溶融金属の上方に、複数のノズルを配置するノズル配置工程と、
    添加材を、複数の添加材搬送配管を介してキャリアガスにより、前記複数のノズルへと搬送し、ノズルの噴出口から噴出させる添加材噴出工程と、
    を含み、
    各添加材搬送配管は、前記複数のノズルの各々と前記添加材を収容するコンテナとを接続しており、
    前記ノズルにおいて、導入口の面積より前記噴出口の面積が大きく、
    前記添加材搬送配管の個数と、前記ノズルの個数とは同じであり、
    前記複数のノズルの各々に対して、互いに別の前記添加材搬送配管が設けられており、
    各添加材搬送配管は、前記キャリアガスを導入するキャリアガス導入管との接続部より前記添加材の搬送方向下流側では分岐しておらず、
    前記添加材搬送配管の前記ノズル側の端部開口から排出される気体である搬送配管排出気体は、前記端部開口と前記噴出口との間で、前記添加材搬送配管および前記ノズルの外部へは流出せず、かつ、前記搬送配管排出気体に他の気体が導入されない、添加材投入方法。
  2. 溶融金属が収容された容器に、添加材を投入する方法であって、
    前記容器に収容された溶融金属の上方に、複数のノズルを配置するノズル配置工程と、
    添加材を、複数の添加材搬送配管を介してキャリアガスにより、前記複数のノズルへと搬送し、各ノズルの噴出口から噴出させる添加材噴出工程と、
    を含み、
    各添加材搬送配管は、前記複数のノズルの各々と前記添加材を収容するコンテナとを接続しており、
    前記ノズルにおいて、導入口の面積より前記噴出口の面積が大きく、
    前記添加材搬送配管の個数と、前記ノズルの個数とは同じであり、
    前記複数のノズルの各々に対して、互いに別の前記添加材搬送配管が設けられており、
    各添加材搬送配管は、前記キャリアガスを導入するキャリアガス導入管との接続部より前記添加材の搬送方向下流側では分岐していない、添加材投入方法。
  3. 請求項1または2に記載の添加材投入方法であって、
    前記容器の開口部の直径が、3.0m以上であり、
    前記添加材噴出工程において、前記容器の上端からの前記噴出口までの高さ方向の距離を、0.4m以上1.2m以下とする、添加材投入方法。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の添加材投入方法であって、
    前記添加材が保温材である、添加材投入方法。
  5. 請求項に記載の添加材投入方法であって、
    前記添加材噴出工程において、溶融金属の表面上に、添加材を5mm以上25mm以下の平均厚さで堆積させる、添加材投入方法。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の添加材投入方法であって、
    前記導入口の面積に対する前記噴出口の面積の割合が、2以上である、添加材投入方法。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の添加材投入方法であって、
    前記溶融金属が溶鋼である、添加材投入方法。
  8. 溶融金属が収容された容器内に、添加材を投入する装置であって、
    前記添加材を収容するコンテナと、
    前記容器に収容された溶融金属の上方に配置される複数のノズルであって、ノズルの噴出口が当該ノズルの下端に設けられた複数のノズルと、
    前記複数のノズルの各々と前記コンテナとを接続する複数の添加材搬送配管と、
    前記複数の添加材搬送配管にキャリアガスを供給して、当該キャリアガスにより、前記コンテナに収容された添加材を、前記複数の添加材搬送配管を介して前記複数のノズルへと搬送する、キャリアガス導入装置と、
    を備え、
    前記ノズルにおいて、導入口の面積より前記噴出口の面積が大きく、
    前記添加材搬送配管の個数と、前記ノズルの個数とは同じであり、
    前記複数のノズルの各々に対して、互いに別の前記添加材搬送配管が設けられており、
    各添加材搬送配管は、前記キャリアガスを導入するキャリアガス導入管との接続部より前記添加材の搬送方向下流側では分岐しておらず、
    前記添加材搬送配管の前記ノズル側の端部開口から排出される気体である搬送配管排出気体は、前記端部開口と前記噴出口との間で、前記添加材搬送配管および前記ノズルの外部へは流出せず、かつ、前記搬送配管排出気体に他の気体が導入されない、添加材投入装置。
  9. 溶融金属が収容された容器内に、添加材を投入する装置であって、
    前記添加材を収容するコンテナと、
    前記容器に収容された溶融金属の上方に配置される複数のノズルであって、各ノズルの噴出口が当該ノズルの下端に設けられた複数のノズルと、
    前記複数のノズルの各々と前記コンテナとを接続する複数の添加材搬送配管と、
    前記複数の添加材搬送配管にキャリアガスを供給して、当該キャリアガスにより、前記コンテナに収容された添加材を、前記複数の添加材搬送配管を介して前記複数のノズルへと搬送する、キャリアガス導入装置と、
    を備え、
    各ノズルにおいて、導入口の面積より前記噴出口の面積が大きく、
    前記添加材搬送配管の個数と、前記ノズルの個数とは同じであり、
    前記複数のノズルの各々に対して、互いに別の前記添加材搬送配管が設けられており、
    各添加材搬送配管は、前記キャリアガスを導入するキャリアガス導入管との接続部より前記添加材の搬送方向下流側では分岐していない、添加材投入装置。
  10. 請求項8または9に記載の添加材投入装置であって、
    前記導入口の面積に対する前記噴出口の面積の割合が、2以上である、添加材投入装置。
  11. 請求項〜1のいずれかに記載の添加材投入装置であって、
    前記添加材が保温材である、添加材投入装置。
  12. 請求項〜1のいずれかに記載の添加材投入装置であって、
    前記溶融金属が溶鋼である、添加材投入装置。
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