JP6819577B2 - 吸着ポンプ - Google Patents

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Description

本開示は、試料中の揮発性有機化合物を吸着できる吸着ポンプに関する。
排気ガス、空気および呼気等には、揮発性有機化合物(VOC)が含まれている。従来、試料中に含まれる揮発性有機化合物は、吸着法を利用して、分離、濃縮、回収および検出されることが知られている。
例えば、特許文献1には、VOCを吸着する吸着剤が充填された吸着塔と、吸着塔に試料を供給するポンプとを有する装置が開示されている。また、特許文献2には、ガスを吸着する吸着部と、ガスを圧縮して吸着部に送り込むポンプとを有する装置が開示されている。
特開2014−14760号公報 特開2012−220454号公報
本開示は、搭載される装置の小型化を実現できる吸着ポンプを提供する。
本開示における吸着ポンプは、筐体と、可動部と、吸着部とを有する。筐体には、試料の流入口と排出口とが設けられている。可動部の少なくとも一部は筐体の内部に配置されている。吸着部は筐体の内部に設けられている。
本開示における吸着ポンプは、搭載される装置の小型化を実現することができる。
本開示の実施の形態1における吸着ポンプの模式斜視図 図1に示す吸着ポンプの分解模式斜視図 図1に示す吸着ポンプの模式断面図 図3に示す吸着ポンプの吸着部と加熱部との模式拡大図 図3に示す吸着ポンプの吸着部と加熱部との他の構成を示す模式拡大図 本開示の実施の形態1における他の吸着ポンプの模式透視図 図6に示す吸着ポンプの模式断面図 本開示の実施の形態1の変形例1における吸着ポンプの模式断面図 本開示の実施の形態2における吸着ポンプの模式断面図 本開示の実施の形態2における他の吸着ポンプの模式断面図
本発明の実施の形態の説明に先立ち、従来の装置における問題点を簡単に説明する。従来の装置においては、ポンプと吸着部とが別の構成として設けられている。そのため、装置の小型化が難しい。
以下、本開示の実施の形態に係る吸着ポンプについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示し、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構造については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化している。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における遠心力型の吸着ポンプ20の模式斜視図である。図2は、吸着ポンプ20の分解模式斜視図である。図3は、吸着ポンプ20の図1に示す線3−3における模式断面図である。
吸着ポンプ20は、遠心力型ポンプであり、後方翼を有するターボ型ポンプといわれる。
吸着ポンプ20は、特定の化学種が含まれる試料を輸送するとともに、この化学種を吸着することができる。化学種は、例えば、揮発性有機化合物(VOC)などである。
図2、図3に示すように、吸着ポンプ20は、筐体11、主軸12、軸受け13、インペラ14、吸着部15および加熱部16を有する。
図2に示すように、筐体11は、上部筐体11Aおよび下部筐体11Bで形成されている。筐体11の内部には、渦巻き状のスクロール17が形成されている。スクロール17は、インペラ14の下側に設けられている内巻きのスクロールである。この構成により、吸着ポンプ20を小型化することができる。筐体11は、試料を筐体11の内部に取り込む流入口18と、試料を筐体11の外部に吐き出す吐出口19とを有する。流入口18の中心は、インペラ14の回転軸線上に設けられている。吐出口19は、スクロール17と連通している。スクロール17は、吐出口19に向かって断面積が大きくなるように形成されている。
インペラ14は、翼141をもつ回転体である。図3に示すように、インペラ14は、翼141が設けられた翼面14Aと、翼面14Aの反対側の裏面14Bとを有する。翼面14Aは、流入口18と対向している。筐体11の内部に配置されたインペラ14は、吸着ポンプ20における可動部である。インペラ14の裏面14Bには、筐体11とインペラ14の裏面14Bとの距離を一定に保つためにボス21が形成されている。筐体11には、ボス21が配置される凹部が設けられている。
主軸12は、筐体11(下部筐体11B)を貫通している。主軸12は、筐体11に対して回転自在に設けられている。主軸12の第1端は、インペラ14に対してねじ部22で固定されている。主軸12の第2端は、筐体11の外部に設けられる駆動部23と連結されている。駆動部23は、例えば、モータである。なお、インペラ14と主軸12を一体成型する場合、ねじ部22は必要ない。インペラ14は、駆動部23の回転エネルギーを運動エネルギーに変換する。
軸受け13は、主軸12を支持するように筐体11に設けられている。軸受け13は、例えば、玉軸受けや動圧空気軸受け等である。動圧空気軸受けは、低負荷かつ高速回転時に使用される。インペラ14の回転数と負荷に応じて、適切な形式の軸受け13が用いられる。
吸着部15は、試料に含まれる化学種を吸着する。化学種は、様々な吸着材に対して選択的に吸着する。吸着部15は、筐体11の内側に設けられている。このような構成により、吸着ポンプ20は、例えば、化学種検出装置の小型化を実現することができる。吸着部15は、例えば、スクロール17の側面に設けられる。スクロール17の側面には、インペラ14の出口から流れ出た試料が当たる。
吸着部15の周辺には、吸着部15を加熱する加熱部16が設けられている。これにより、加熱部16は、効率的に吸着部15を加熱することができる。
図4は、吸着部15および加熱部16の一例を模式的に示す拡大図である。吸着部15は、ナノファイバー151で形成されている。また、吸着部15の下側には、加熱部16が配置されている。
ナノファイバー151は、後述するように、シード層上に形成されていてもよい。シード層は、例えば、ナノファイバー151の材料層や触媒層などである。
ナノファイバー151は、化学種を選択的に吸着する吸着材で被覆されている。例えば、一酸化炭素を選択的に吸着する場合、吸着材としてニッケルや銀を用いることができる。また、アンモニアや塩素を吸着する場合、吸着材としてモリブデンを用いることができる。窒素酸化物を吸着する場合、吸着材としてゼオライトを用いることができる。水素を吸着する場合、吸着材としてパラジウムを用いることができる。水を吸着する場合、吸着材としてポリアニリンを用いることができる。このように、吸着材は、吸着したいVOCに応じて適宜選択することができる。なお、ナノファイバー151は、化学種を選択的に吸着する吸着材で形成されてもよい。
加熱部16は、下部電極161、ナノファイバー162および上部電極163を有する。ナノファイバー162は、下部電極161と上部電極163との間に設けられている。ナノファイバー162は導電性を有する。ナノファイバー162は、第1、第2電極である下部電極161および上部電極163に電気的に接続されている。下部電極161および上部電極163は、外部もしくは内部に設けられた電源に接続されている。
ナノファイバー162に電流が流れると、ナノファイバー162が有する抵抗によりナノファイバー162が発熱する。したがって、ナノファイバー162を加熱部16として利用することができる。
ナノファイバー162を利用することにより、加熱部16は、少ない電力で高温となる。そのため、低電力で、効率よく吸着部15を加熱することができる。また、ナノファイバー162の熱容量は小さい。そのため、加熱部16の冷える速度は速い。したがって、ナノファイバー162を用いた加熱部16は、吸着部15の加熱冷却速度を速くすることができる。
ナノファイバー151とナノファイバー162とは、同じ材料で形成されていてもよい。また、ナノファイバー151とナノファイバー162は、異なる材料であってもよい。
なお、加熱部16は、図5に示すような、金属線や抵抗加熱材料の配線パターンなどでもよい。加熱部16は、ミアンダ形状に加工したNiCrからなる薄膜でもよい。
図5に示す構成では、ナノファイバー151は、シード層152上に形成されている。ナノファイバー151は、その構造のため、熱容量が小さい。そのため、低電力で効率よく吸着部15を加熱することができる。また、ナノファイバー151は、吸着部15の冷却速度を速くすることができる。加熱部16は、外部または内部に設けられる電源に接続されている。
また、吸着部15と加熱部16との間には、絶縁層24が設けられてもよい。これにより、加熱部16に流れる電流は、吸着部15へ流れない。そのため、加熱部16は、吸着部15を効率よく加熱することができる。
以下、吸着ポンプ20の動作について説明する。インペラ14は、駆動部23の回転に応じて回転する。インペラ14の回転により、筐体11において、回転軸に近い部分は低圧になる。また、インペラ14の翼141の間は高圧になる。試料は、インペラ14の回転軸に近い部分に引き込まれる。引き込まれた試料は、インペラ14の遠心作用により運動エネルギーを与えられる。そして、試料は、インペラ14の出口へと運ばれる。その後、試料は、筐体11に形成されたスクロール17で動圧から静圧に回復される。インペラ14の出口から流出した試料は、スクロール17により効率良く集められた後、吐出口19から吐き出される。
このとき、試料は、スクロール17の側面に設けられた吸着部15に接触する。したがって、試料に含まれる化学種は、吸着部15に効率良く吸着する。その後、吸着部15は、加熱部16により加熱される。吸着部15に吸着された化学種は、加熱されることにより、吸着部15から脱離する。これにより、吸着ポンプ20は、吸着部15で濃縮した化学種を吸着ポンプ20から吐出することができる。また、吸着した化学種を脱離することにより、吸着部15の吸着機能を回復させることができる。
吸着ポンプ20の大きさにある程度の余裕がある場合や、インペラ14の周速が早い場合、吸着ポンプ20は、ディフューザを有していてもよい。ディフューザは、例えば、下部筐体11Bの底面に形成される。ディフューザは、気体分子の運動エネルギーを効率的に圧力として回復させることができる。ディフューザを設けることにより、吸着ポンプ20は、静圧に効率的に気体分子の運動エネルギーを回復させることができる。このとき、スクロール17は、外巻きの渦巻き型スクロールを用いてもよい。
なお、吸着ポンプ20は、前方翼を用いたシロッコ型ポンプや径方向の翼を用いたラジアル型ポンプであってもよい。
なお、図6に示すように、吸着ポンプ20の吐出口19は、複数に分岐していてもよい。さらに、複数の吐出口19には仕切り板27などを設けてもよい。仕切り板27の位置は、吸着部15の加熱時と非加熱時で、切り替えられる。これにより、吸着された化学種が多く吐き出される試料と、吸着された化学種がほとんど吐き出されない試料とを、それぞれ別の流路に導くことができる。
なお、図7に示すように、駆動部23は、筐体11の内部に設けられていてもよい。例えば、インペラ14の裏面14Bに回転子28を配置し、回転子28と対向する筐体11の内壁に固定子29を配置する。固定子29は、空芯コイルなどである。回転子28は、磁石などである。固定子29に電流を流して磁力を発生させることにより、回転子28に力を与える。これにより、回転子28に付加される力により、インペラ14は回転する。
なお、吸着部15は、化学種を効率よく吸着するため、スクロール17の側面に設けられるが、この構成に限られない。例えば、吸着部15は、スクロール17の上面または底面に設けてもよい。この構成においても、吸着部15は化学種を吸着することができる。また、吸着部15をスクロール17の底面に設ける場合、MEMSプロセスにおいて、ボトムアッププロセスやトップダウンプロセルを用いて吸着部15を形成することができる。これにより、吸着ポンプ20の製造プロセスを簡単にすることができる。
(変形例1)
以下、本実施の形態の変形例1について説明する。
図8は、本実施の形態の変形例1における吸着ポンプ30を模式的に示す斜視図である。
吸着ポンプ30は、吸着部15および加熱部16がインペラ14の翼面14Aに設けられている点で実施の形態1と異なる。その他の構成および動作については、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
吸着部15は、インペラ14の翼面14Aにおける負圧面に設けられている。負圧面とは、インペラ14が回転する際に、試料の流速ベクトルが流入する翼141の間の面である。試料は、この負圧面に流入する。そのため、化学種は、効率よく吸着部15に吸着する。
特に、吸着部15は、流入口18と対向する領域に設けることが好ましい。これにより、吸着部15は、試料に含まれる化学種をより確実に吸着することができる。
また、インペラ14の裏面14Bには、筐体11とインペラ14の裏面との距離を一定に保つために導電性を有するボス211が形成されている。ボス211は、加熱部16と電気的に接続されている。また、ボス211は、筐体11に設けられた凹部において、導通ブラシ25と接触している。導通ブラシ25は、バネ26を介して外部の電源と電気的に接続されている。導通ブラシ25は、バネ26により一定の力でボス211と接触している。そのため、インペラ14の回転の負荷は、駆動部23の適正トルクの範囲内とすることができる。また、加熱部16には、導通ブラシ25およびバネ26を介して電流が供給される。
なお、吸着ポンプ30において、加熱部16は、筐体11における、吸着部15と対向する内壁に設けられてもよい。この場合、吸着部15は、加熱部16からの輻射熱により加熱される。この構成においても、化学種を吸着部15から脱離することができる。また、固定部である筐体11に加熱部16を設けることにより、加熱部16に電流を供給する配線の配置が容易になる。
また、化学種の脱離の方法としては、振動を利用してもよい。この場合、脱離機構として、加熱部16の代わりに振動発生源を用いてもよい。振動発生源は、例えば、上下電極に挟まれた圧電材料で構成される圧電素子などである。
その他の脱離方法としては、光を利用してもよい。この場合、脱離機構は、例えば、筐体11内部に吸着部15と対向する位置に設ける発光源を用いることができる。
なお、吸着ポンプの使用用途によって、加熱部16などの脱離機構は、必ずしも設けられなくてもよい。
前述のように、吸着部15は可動部であるインペラ14の翼面14Aに設けられている。そのため、可動部は、振動部としても機能する。したがって、可動部の回転動作により、吸着部15に吸着した化学種を効率的に脱離することができる。
(実施の形態2)
図9は、本開示の実施の形態2におけるダイアフラム型の吸着ポンプ40の模式断面図である。吸着ポンプ40もまた、化学種が含まれる試料を輸送するとともに、この化学種を吸着することができる。化学種は、例えば、揮発性有機化合物(VOC)などである。
吸着ポンプ40は、筐体41と、筐体41内の容積を変化させるダイアフラム42と、吸着部15と、加熱部16とを有する。
筐体41は、試料を筐体41の内部に取り込む流入口48と、試料を筐体41の外部に吐き出す吐出口49とを有する。流入口48には、試料の逆流を防止する逆止弁481が設けられている。ストッパー482は筐体41内に逆止弁481と対向して設けられ、逆止弁481の動作を制限する。また、吐出口49には、試料の逆流を防止する逆止弁491が設けられている。ストッパー492は、逆止弁491と対向して設けられ、逆止弁491の動作を制限する。
ダイアフラム42は、例えば、振動板421と上部電極422と圧電素子423と下部電極424とが積層されたバイモルフ構造を有する。圧電素子423は、Pb(Zr、Ti)O(以下、PZT)などの材料で形成される。ダイアフラム42では、筐体41の内側から外側に向かって、振動板421と上部電極422と圧電素子423と下部電極424がこの順に積層されている。ダイアフラム42は、吸着ポンプ40における可動部であり、その一部が筐体41の内部に配置されている。なお、一部が筐体の内部に配置されるとは、一部が筐体41の壁面の一部として配置されることを含む。
吸着ポンプ40は、ダイアフラム42に圧電素子423を用いた圧電方式により駆動される。圧電方式は、吸着ポンプ40の小型化と低消費電力の面で有利である。しかしながら、駆動方式は、圧電方式に限定されない。ダイアフラム42の駆動方式は、例えば、磁石や磁歪材料とコイルとを用いた電磁界式でもよい。また、駆動方式は、静電力を用いた静電方式でもよい。ダイアフラム42は、DCモータを用いて駆動されてもよい。
吸着部15および加熱部16は、ダイアフラム42、および、筐体41の内壁における、ダイアフラム42と対向する位置に設けられている。このように、吸着部15は、筐体11の内側に設けられている。このような構成により、吸着ポンプ40は、例えば、化学種検出装置の小型化を実現することができる。加熱部16は、吸着部15の周辺に設けられている。これにより、加熱部16は、効率的に吸着部15を加熱することができる。
ダイアフラム42に設けられた加熱部16の上部には、吸着部15が設けられている。また、筐体41の内壁に設けられた加熱部16の下部には、吸着部15が設けられている。
吸着部15は、例えば、図5に示すように、ナノファイバー151およびシード層152で構成されている。吸着部15と加熱部16との間には、絶縁層24が設けられている。
なお、吸着部15は、ダイアフラム42の上部に配置されなくてもよい。吸着部15は、筐体41内の一部分に設けられていればよい。例えば、吸着部15は、筐体41の内壁面における、流入口48と対向する領域に設けてもよい。これにより、吸着部15は、試料に含まれる化学種をより確実に吸着することができる。
以下、吸着ポンプ40の動作について説明する。圧電素子423にダイアフラム42の共振周波数となるように変調した交流電圧を印加すると、ダイアフラム42は変形する。ダイアフラム42の変形により、筐体41の容積は変化する。
例えば、筐体41の容積が増加する場合、体積増加によって筐体41の内部は負圧になる。これにより、逆止弁481が開いた状態となる。一方、逆止弁491は閉じた状態となる。そのため、試料は筐体41の内部に導入される。筐体41の容積が減少する場合、体積減少によって筐体41の内部は正圧になる。これにより、逆止弁481が閉じた状態となる。一方、逆止弁491は開いた状態となる。そのため、試料は筐体41から外部に吐き出される。以上のような筐体41の体積の増減を繰り返すことにより、吸着ポンプ40は試料を一方向へ送液する。
このとき、試料は、筐体41の内部に設けられた吸着部15に接触する。したがって、試料に含まれる化学種は、吸着部15に効率良く吸着する。その後、吸着部15は、加熱部16からの熱伝導または輻射熱により加熱される。吸着部15に吸着された化学種は、加熱されることにより、吸着部15から脱離する。これにより、吸着ポンプ40は、吸着部15で濃縮した化学種を吸着ポンプ40から吐出することができる。また、吸着した化学種を脱離することにより、吸着部15の吸着機能を回復させることができる。
なお、実施の形態1において図6を参照して説明したのと同様に、吸着ポンプ40の吐出口49は、複数に分岐していてもよい。さらに、複数の吐出口には仕切り板等を設けてもよい。
以上で説明したように、吸着ポンプ20、30ではそれぞれ、吸着部15が筐体11、41内に設けられている。そのため、化学種の検出装置などの小型化を実現することができる。
なお、化学種が脱離する温度は、化学種の種類により異なる。そのため、加熱部16に流す電流の値や時間を制御することにより、吸着ポンプ20、30は、吸着部15に吸着した化学種の種類毎に分けて脱離することができる。
また、異なる吸着材で形成された複数の吸着部15を、筐体11、41の内部に設けても良い。吸着ポンプ20において、例えば、複数の吸着部15は、インペラ14の翼141の間に、分けて配置される。このような構成により、異なる種類の化学種を吸着ポンプ20、30内で分離して吸着することができる。また、目的の化学種が吸着した吸着部15を加熱することにより、目的の化学種のみを脱離することができる。
また、例えば、図10に示すように、吸着ポンプ40の内部には、異なる吸着材で形成された複数の吸着部15が設けられている。このとき、複数の吸着部15のそれぞれに対応するように、複数の加熱部16が設けられている。複数の加熱部16は、それぞれ独立して加熱することができる。このような構成の吸着ポンプ40でも同様の効果を奏する。
なお、吸着部15を構成する吸着材は、ナノファイバー151に限られない。吸着部15を構成する吸着材は、例えば、多孔質体等であってもよい。
また、加熱部16に変わって、振動部を設けてもよい。吸着部15を振動部で振動させることにより、吸着部15に吸着した化学種を脱離することができる。このように、加熱部16および振動部は、吸着部15に吸着した化学種を吸着部15から脱離させる脱離部として機能する。なお、吸着ポンプの使用用途によって、脱離部は、必ずしも設けなくてもよい。
また、吸着部15のナノファイバー151に電極を接続して電流を流してもよい。これにより、吸着部15は、それ自身が加熱部16として機能する。
以上、複数の態様に吸着ポンプについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示における吸着ポンプは、化学種を含む試料の移送と、化学種の吸着を行うデバイスにおいて特に有用である。
11,41 筐体
11A 上部筐体
11B 下部筐体
12 主軸
13 軸受け
14 インペラ
141 翼
14A 翼面
14B 裏面
15 吸着部
151 ナノファイバー
152 シード層
16 加熱部
161 下部電極
162 ナノファイバー
163 上部電極
17 スクロール
18,48 流入口
19,49 吐出口
20,30,40 吸着ポンプ
21,211 ボス
22 ねじ部
23 駆動部
24 絶縁層
25 導通ブラシ
26 バネ
27 仕切り板
28 回転子
29 固定子
42 ダイアフラム
421 振動板
422 上部電極
423 圧電素子
424 下部電極
481,491 逆止弁
482,492 ストッパー

Claims (8)

  1. 試料の流入口と排出口とが設けられた筐体と、
    少なくとも一部が前記筐体の内部に配置された可動部と、
    前記可動部に設けられた吸着部と、を備え、
    前記可動部は、翼を有し回転動作するインペラ、または、変形動作することにより前記筐体内の容積を変化させるダイアフラムである、
    吸着ポンプ。
  2. 前記吸着部は、ナノファイバーで構成されている、
    請求項1に記載の吸着ポンプ。
  3. 前記吸着部は、前記流入口と対向する領域に設けられている、
    請求項1に記載の吸着ポンプ。
  4. 前記吸着部に吸着した化学種を前記吸着部から脱離させる脱離部をさらに備えた、
    請求項1に記載の吸着ポンプ。
  5. 前記脱離部は、前記吸着部を加熱する加熱部である、
    請求項に記載の吸着ポンプ。
  6. 前記加熱部は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とに電気的に接続された導電性のナノファイバーと、を含む、
    請求項に記載の吸着ポンプ。
  7. 前記可動部は、翼を有するインペラであり、
    前記吸着部は前記インペラの翼面に設けられた、
    請求項1に記載の吸着ポンプ。
  8. 前記可動部は、ダイアフラムであり、
    前記吸着部は前記ダイアフラムの変形動作する箇所に設けられた、
    請求項1に記載の吸着ポンプ。

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