JP2003120548A - 小型ポンプ、冷却システム、及び携帯機器 - Google Patents

小型ポンプ、冷却システム、及び携帯機器

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JP2003120548A
JP2003120548A JP2002186705A JP2002186705A JP2003120548A JP 2003120548 A JP2003120548 A JP 2003120548A JP 2002186705 A JP2002186705 A JP 2002186705A JP 2002186705 A JP2002186705 A JP 2002186705A JP 2003120548 A JP2003120548 A JP 2003120548A
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祐幸 岡野
Katsumi Imada
勝巳 今田
Toru Ninomiya
徹 二宮
Yusuke Adachi
祐介 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ内への気泡の進入を阻止することによ
り、大吐出流量と安定吐出流量特性とを兼ね備えた小型
ポンプを提供する。 【解決手段】 小型ポンプ100は、液体が流入する吸
入流路70a及び液体が流出する吐出流路70bからな
る小型ポンプ部101と、小型ポンプ部101内への気
泡の進入を阻害する気泡トラップ部40とを備える。気
泡トラップ部40が、小型ポンプ部101への気泡進入
を阻止するので、気泡混入によるポンプ特性の劣化が抑
えられ、安定で高性能なポンプが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却システムなど
に用いることができる小型ポンプに関し、特に、安定吐
出特性を向上させた小型ポンプに関する。また、本発明
はこのような小型ポンプを用いた冷却システム及び携帯
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイアフラム型の小型ポンプに
は、例えばPZTのような圧電素子からなる振動板を適
用することで超小型化をはかったものが提案されてい
る。図18にその一例を示す。
【0003】図中の300は圧電基板310と振動板3
20とにより構成された圧電振動板、330は液体の流
れを制御する吸排弁、340は加圧室500および流路
を形成する筐体である。振動板320に圧電基板310
を貼り合わせることにより、ダイアフラムとなる圧電振
動板300を構成し、該圧電振動板300の圧電基板3
10に対して交流電圧を印加することにより、圧電振動
板300を凹または凸に変形させる。その時に生じる加
圧室500の容積の変化および弁330の動きによりポ
ンプとしての機能を発揮させる。
【0004】次に図19A及び図19Bを用いて吸排時
の弁の動きおよび圧電振動板の動きについてより詳細に
説明する。図19A及び図19Bにおいて矢印10は液
体の流動方向を示す。
【0005】図19Aは小型ポンプの吸入動作を示す図
であり、図19Bは吐出動作を示す図である。両図に示
すように、交流電圧を印加して圧電振動板300を加圧
室500の容積が大きくなる方向に変形させることによ
り、搬送流体を吸入弁330aを通して加圧室500内
に吸い込み(図19A)、圧電振動板300を加圧室5
00の容積が小さくなる方向に変形させることにより、
加圧室500内に吸い込んだ流体を、排出弁330bを
通して吐出口から吐出する構成となっている(図19
B)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のダイアフラム型の小型ポンプは、モータの回転運
動を運動変換機構を用いて往復運動に変換してダイアフ
ラムを駆動するポンプに比して、きわめて形状の小さい
ものとすることができるものの、ダイアフラムの面積を
大きくすることが困難であるために、ポンプ能力として
は吐出流量がかなり小さかった。例えば、直径25mm
のユニモルフ型圧電振動板を駆動源として用い、交流1
00Vrmsで駆動した場合には、60Hz駆動で30
cm3/min程度の流量しか得ることができなかっ
た。
【0007】そこで、本発明は、大吐出流量と安定した
吐出流量特性とを兼ね備えた、小型ポンプおよびこの小
型ポンプを用いた冷却システムと携帯機器を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の小型ポンプは、液体が流入する吸入流
路、及び液体が流出する吐出流路を有する小型ポンプ部
と、前記小型ポンプ部内への気泡の進入を阻害する気泡
トラップ部とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、ダイアフラム型の
小型ポンプの吐出流量を増大させるために、ダイアフラ
ムの共振現象を利用して駆動を行うことにより、ダイア
フラムのストロークを拡大することを試みた。
【0010】ところが、ダイアフラムの共振現象を用い
ると、従来のモータを用いたダイアフラムポンプに比べ
て、ポンプ内への気泡の混入による影響が大きいことが
分かった。また、共振現象を用いていない他のダイアフ
ラム型ポンプにおいても、気泡の混入により特性が変化
していることを見出した。従って、ポンプ内への気泡の
混入を防止することにより、大吐出流量と吐出流量特性
の安定化が図れる可能性があると考えて、鋭意検討を進
め、本発明を完成した。
【0011】本発明の小型ポンプは、小型ポンプ部内へ
の気泡の進入を阻害する気泡トラップ部を備えているの
で、小型ポンプ部内に気泡が侵入せず、その結果、大吐
出流量と安定した吐出流量特性とを兼ね備えた小型ポン
プを提供することができる。
【0012】本発明の小型ポンプ部の大きさは特に限定
はないが、携帯機器に組み込むことができる程度である
ことが好ましく、具体的には、高さ、幅、奥行きのいず
れか一つの寸法が40mm以下であることが好ましい。
また、その流量についても特に限定はないが、最大流量
が1×10-33/min程度以下であることが好まし
い。
【0013】前記小型ポンプ部が、更に、液体を前記吸
入流路から流入せしめ、前記吐出流路から吐出せしめる
液体送り出し機構を有することが好ましい。
【0014】また、前記小型ポンプ部が、更に、前記吸
入流路と前記吐出流路との間に設けられた加圧室、往復
運動を行なうことにより前記加圧室の容積を変化させる
可動部材、前記吸入流路から前記加圧室に流入した液体
が前記吸入流路へ逆流するのを防止する吸入弁、及び前
記加圧室から前記吐出流路へ流出した液体が前記加圧室
に逆流するのを防止する吐出弁を有することが好まし
い。
【0015】ここで、前記可動部材の往復運動を、振動
板を有した圧電アクチュエータにより行うことが好まし
い。これにより、外形サイズの小さな小型ポンプを簡単
に構成できる。
【0016】また、上記の小型ポンプにおいて、前記気
泡トラップ部がフィルタを有することが好ましい。これ
により、小型ポンプ部内への気泡の進入を阻害する気泡
トラップ部を簡単かつ安価に構成できる。
【0017】また、上記の小型ポンプにおいて、前記気
泡トラップ部が、少なくとも1つ以上のフィルタと気泡
溜りとを有することをが好ましい。気泡溜まりを有する
ことにより、フィルタでトラップされた気泡がフィルタ
に付着することによる気泡トラップ部の特性劣化や、こ
れに起因する小型ポンプの特性劣化を抑えることができ
る。
【0018】この場合において、前記フィルタが前記気
泡溜りの吸入口と吐出口のそれぞれに設けられているこ
とが好ましい。これにより、気泡が一旦気泡溜まりにト
ラップされると、小型ポンプの運転を停止しても逆流す
ることがないので、常に安定して動作可能な小型ポンプ
を提供できる。
【0019】このとき、前記気泡溜りの吸入口と吐出口
にそれぞれに設けられた前記フィルタの特性が互いに異
なることが好ましい。これにより、両フィルタ間の気泡
溜まりに気泡を確実にトラップすることができる。
【0020】また、上記の小型ポンプにおいて、前記小
型ポンプ部と前記気泡トラップ部とが一体に構成されて
いても良い。これにより、部品点数の増加を防止して、
取付作業や取り扱いが容易な小型のポンプを提供でき
る。
【0021】あるいは、上記の小型ポンプにおいて、前
記小型ポンプ部と前記気泡トラップ部とが配管を介して
連通していても良い。これにより、小型ポンプ部と気泡
トラップ部との配置の自由度が向上する。
【0022】また、上記の小型ポンプにおいて、前記気
泡トラップ部が前記吸入流路側に設けられていることが
好ましい。これにより、小型ポンプ部内への気泡の進入
を確実に阻止することができる。
【0023】また、前記気泡トラップ部を少なくとも1
つ以上のフィルタと気泡溜りとで構成する場合におい
て、前記フィルタの少なくとも一つが前記気泡溜まりの
内面を構成し、前記内面を構成するフィルタとこれに対
向する前記気泡溜まりの内面との間隔をX、使用する液
体の表面張力をσ、密度をρ、重力加速度をgとしたと
き、X≦(2σ/ρg)1/2を満足することが好まし
い。これにより、気泡トラップ部の取り付け方向による
特性の変化が少ない小型ポンプを提供できる。
【0024】次に、本発明の冷却システムは、上記の本
発明の小型ポンプと、内部熱交換ユニットと、外部熱交
換ユニットと、これらを連結する配管とを有する。ポン
プとして本発明の小型ポンプを用いているので、安定か
つ高い冷却能力を備えた小型の冷却システムを構成でき
る。
【0025】この場合において、前記気泡トラップ部
を、前記内部熱交換ユニット及び前記外部交換ユニット
のうちの一方又は両方の少なくとも一部として配置する
ことができる。気泡トラップ部を、内部熱交換ユニット
及び/又は外部交換ユニット内に収納することにより、
部品点数を減少できる。
【0026】あるいは、前記気泡トラップ部が、前記内
部熱交換ユニット及び前記外部熱交換ユニットのうちの
少なくとも一方であってもよい。これにより、部品点数
を減少でき、また、冷却システムを小型化できる。ま
た、気泡トラップ部の拡大により、気泡のトラップ性能
が向上する。
【0027】また、前記気泡トラップ部よりも下流側の
流路壁が、前記内部熱交換ユニットの吸熱面又は前記外
部熱交換ユニットの放熱面を構成することが好ましい。
これにより、高い熱交換特性を安定して得ることができ
る。
【0028】また、本発明の携帯機器は、上記の本発明
の冷却システムを備えることを特徴とする。これによ
り、小型の冷却システムでありながら発熱部の冷却及び
放熱能力が向上するので、高性能で小型の携帯機器を提
供できる。
【0029】上記の本発明の携帯機器は更に発熱部を備
え、前記発熱部に前記内部熱交換ユニットが接している
ことが好ましい。これにより、発熱部の吸熱効果が向上
し且つ安定化する。
【0030】また、携帯機器が2以上の発熱部を備える
場合には、前記内部熱交換ユニットの数が2以上であ
り、少なくとも2以上の前記発熱部に前記内部熱交換ユ
ニットがそれぞれ接していることが好ましい。複数の発
熱部に応じて内部熱交換ユニットを備えることにより、
発熱部の配置の自由度が向上する。
【0031】また、携帯機器が更に発熱部を備え、前記
気泡トラップ部よりも下流側の流路壁が前記発熱部と接
していることが好ましい。これにより、高い吸熱効果を
安定して得ることができる。
【0032】また、前記気泡トラップ部よりも下流側の
流路壁が、筐体の表面板と接触、又は筐体の表面の一部
を構成していることが好ましい。これにより、高い放熱
効果を安定して得ることができる。
【0033】以下、実施の形態を用いて、本発明をさら
に具体的に説明する。
【0034】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0035】図1は、本発明の第1の実施の形態による
小型ポンプ100の模式的な断面図である。小型ポンプ
100は、基本的には、小型ポンプ部101と気泡トラ
ップ部40とから構成される。小型ポンプ部101は、
液体が流入する吸入流路70aと、液体が流出する吐出
流路70bと、吸入流路70aと吐出流路70bとの間
に設けられた加圧室50と、往復運動を行なうことによ
り加圧室50の容積を変化させる圧電振動板(可動部
材)30と、加圧室50への流入路に設けられ、吸入流
路70aから加圧室50に流入した液体が吸入流路70
aへ逆流するのを防止する吸入弁33aと、加圧室50
からの流出路に設けられ、加圧室50から吐出流路70
bへ流出した液体が加圧室50に逆流するのを防止する
吐出弁33bとを有する。また、気泡トラップ部40
は、吸入流路70aに設けられたフィルタ41からな
る。これら小型ポンプ部101と気泡トラップ部40と
は筐体34により一体に構成されている。図1において
矢印10は液体の流動方向を示す。
【0036】さらに詳しく説明すると、ダイアフラム
(可動部材)である圧電振動板30は、圧電基板31で
あるセラミック基板と、その片面に貼り合わされた振動
板32であるステンレス鋼基板とで構成されている。吸
入弁33a及び吐出弁33bはいずれも樹脂製のチェッ
クバルブである。また、フィルタ41としてはシート状
の親水性フィルタを用いている。
【0037】次に、この圧電振動板30の動作原理を図
2A及び図2Bを用いて説明する。
【0038】図2A及び図2Bは、圧電振動板30の拡
大図である。この圧電振動板30を構成する圧電基板
(圧電素子)31は、板厚方向にパルス電圧が印加され
ると、基板の長手方向に伸縮するという特性を有する
(図中の矢印)。このため、振動板32と貼り合わせる
ことで、図2A又は図2Bに示すよう屈曲変位を得るこ
とが可能となる。例えば、正のパルス電圧を印加した場
合に圧電基板31は伸び、負のパルス電圧を印加した場
合に圧電基板31は縮み、それぞれ図2A、図2Bに示
すように上下方向に屈曲変位をする。この圧電振動板3
0の屈曲変位により、加圧室50内の容積が変化し、加
圧室50内の液体に対して加圧及び減圧が行なわれる。
この加圧減圧の動作と、弁33a,33bの働きとによ
り、ポンプとして液体を一方向に輸送することが可能と
なる。以下に、ポンプの動作を詳細に説明する。
【0039】圧電振動板30の屈曲変位により、加圧室
50内が減圧されることにより、吸入流路70a側に設
けられた吸入弁33aが開放し、吐出流路70b側に設
けられた吐出弁33bが閉鎖されて、液体が吸入流路7
0aから加圧室50内に流れ込む。次に、圧電振動板3
0の逆方向の屈曲変位により、加圧室50内が加圧され
ることにより、吸入流路70a側に設けられた吸入弁3
3aが閉鎖され、吐出流路70b側に設けられた吐出弁
33bが開放されて、液体が加圧室50から吐出流路7
0bに流れ出る。以上の動作を繰り返し連続的に行うこ
とにより、ポンプとしての動作を実現している。
【0040】また、気泡トラップ部40としてフィルタ
41を吸入流路70aに設けることにより、気泡を含ん
だ液体のうち、液体のみがフィルタ41の微細孔を通過
し、気泡はフィルタ41でトラップされる。従って、気
泡が吸入流路70aから加圧室50に侵入するのを防ぐ
ことができる。フィルタ41としては、例えばミリポア
社製メンブレンフィルタ(例えば、商品名「マイテック
スLC」(PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
製、孔径10μm)や商品名「デュラポアSVLP」
(PVDF(ポリビニリデンフロライド)製、孔径5μ
m)等の親水性フィルタを用いることができる。なお、
フィルタとしては上記に限定されず、例えば孔径は上記
の例より大きくても良い(例えば、30μm、50μm
など)。
【0041】次に、本ポンプを用いた冷却システムにつ
いて図3を用いて説明する。
【0042】冷却システムを構成する部品は、主に小型
ポンプ100と内部熱交換ユニット110と外部熱交換
ユニット120ならびに、これらの部品をつなぐ配管6
0である。
【0043】冷却システムの動作を簡単に説明する。配
管60内の液体の循環は小型ポンプ100により行われ
る。内部熱交換ユニット110では、例えばパーソナル
コンピュータのCPU(中央処理装置)などの発熱部品
から熱を吸収して液温を上昇させ、外部熱交換ユニット
120では、液体に吸収された熱を大気中に放出して、
液温を下降させる。この動作を繰り返すことにより、C
PUなどの発熱部品の温度上昇を抑える冷却システムと
して作用することができる。
【0044】以上に示す本実施の形態によれば、加圧室
50内の液体は、圧電振動板30の振動により、振動エ
ネルギー(圧力)を与えられ、そのエネルギーにより吸
入弁33aおよび吐出弁33bを押し開けることにより
ポンプ動作を行っているため脈動が発生し、その結果と
して小型ポンプ部101は吐出流量において共振特性を
持つ。この共振特性を利用することにより、流量を増大
させることが可能となり、小型で高流量なポンプを実現
することが可能となる。また、気泡トラップ部40を吸
入流路に設けてあるため、小型ポンプ部101内に気泡
が進入することがなくなる。その結果、小型ポンプ部1
01内に進入した気泡によりポンプの周波数特性が大き
く変化し、結果として流量が大きく変化する現象や、気
泡の進入量が多い場合に発生するポンプ動作の停止現象
などをなくすことができる。
【0045】また、冷却システムとして用いる場合に
は、気泡トラップ部40があることにより、配管の選択
を自由に行うことができる。これは、配管材から進入す
る気泡を気泡トラップ部40により捕獲し、小型ポンプ
部101内への気泡の進入を阻止できるからである。
【0046】さらに、システムの組み立てを簡略化する
上で重要となる、配管のジョイントシステムなどを容易
に導入することが可能となり、生産性を上げることがで
きる。
【0047】また、冷却システムに用いる場合などに必
要となる液体の脱気処理の工程をなくすことができ、さ
らに生産性を向上することができる。
【0048】なお、本実施の形態では冷却システムの構
成要素として、ポンプ100、内部熱交換ユニット11
0、外部熱交換ユニット120、及びこれらを連結する
配管60のみを用いているが、例えば折り曲げ可能にす
るためのヒンジ部や、流量計などを更に設けてもよく、
同様の効果を得ることができる。
【0049】また、本実施の形態では、気泡トラップ部
40として親水性フィルタを用いているが、これに限ら
ず、例えば金属メッシュ等(例えば、メッシュ数が16
5×800、濾過精度が約30〜32μmの綾畳織ステ
ンレス鋼メッシュ)を用いてもよく、構造として小型ポ
ンプ部101内に気泡が入らないものであれば、孔径お
よび材質を問わず同様の効果を得ることができる。
【0050】さらに、弁33a,33bとして樹脂製の
チェックバルブを用いているが、これに限らず、弁機構
を有するものであれば、例えばステンレス鋼で弁を構成
しても同様の効果を得ることができる。
【0051】また、ダイアフラムの駆動源として圧電基
板を用いた圧電振動板を用いているが、これに限らず、
加圧室50の容積を変化させることができれば、例え
ば、ダイアフラムの代わりにピストンなどを用いても同
様の効果を得ることができる。
【0052】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、気泡トラップ部40を設けることにより同
様の効果を得ることができる。
【0053】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施に形態について、図面を参照しながら説明する。
【0054】図4は、本発明の第2の実施の形態による
小型ポンプ100の模式的な断面図である。ここで、図
1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して
いる。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、気泡
トラップ部40をフィルタ41とその上流側の気泡溜り
42とで構成している点である。
【0055】以上に示す本実施の形態によれば、実施の
形態1と同様の効果を得ることができる。つまり、気泡
トラップ部40を小型ポンプ部101の吸入流路70a
側に設けることにより、気泡が加圧室50内に進入する
ことがなくなり、小型ポンプ部101の特性の変化や、
動作の停止現象などを無くすことができる。
【0056】さらに、気泡トラップ部40の一部として
気泡溜り42を設けることにより、フィルタ41でトラ
ップされた気泡が浮上して気泡溜まり42に集められ、
フィルタ41面に気泡が止まるのを防止できる。従っ
て、気泡が大量に発生することにより生じる、フィルタ
41面への気泡の付着による有効ろ過面積の減少に起因
するフィルタ41の特性劣化や、これに起因するポンプ
特性の劣化を低減することが可能となる。
【0057】なお、本実施の形態では、気泡溜り42を
フィルタ41より上側の位置に配置しているが、これ
は、図の紙面下方向を重力方向と想定しているためであ
り、ポンプの設置する方向によって気泡溜りの配置方向
を変化させることにより同様の特性を得ることができ
る。
【0058】また、図4では、小型ポンプ100の設置
方向が一方向のみの場合を想定しているが、設置する方
向が2方向以上ある場合には、設置方向に合わせて気泡
溜りの形状を工夫したり複数配置したりすることにより
同様の効果を得ることができる。
【0059】さらに、本実施の形態では、実施の形態1
と同様にフィルタ41として親水性フィルタを用いてい
るが、これに限らず、例えば金属メッシュ等を用いても
よく、あるいはフィルタ41を設けなくてもよく、構造
として小型ポンプ部101内に気泡が入らないものであ
れば同様の効果を得ることができる。
【0060】さらに、弁33a,33bとして樹脂製の
チェックバルブを用いているが、これに限らず、弁機構
を有するものであれば、例えばステンレス鋼で弁を構成
しても同様の効果を得ることができる。
【0061】また、ダイアフラムの駆動源として圧電基
板を用いた圧電振動板を用いているが、これに限らず、
加圧室50の容積を変化させることができれば、例え
ば、ダイアフラムの代わりにピストンなどを用いても同
様の効果を得ることができる。
【0062】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、気泡トラップ部40を設けることにより同
様の効果を得ることができる。
【0063】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0064】図5は、本発明の第3の実施の形態による
小型ポンプ100の模式的な断面図である。ここで、図
1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して
いる。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、気泡
トラップ部40を第1フィルタ41aと第2フィルタ4
1bと気泡溜り42とで構成している点である。加圧室
50に流入する液体は、第1フィルタ41a、気泡溜り
42、第2フィルタ41bを順に通過する。
【0065】次に、第1フィルタ41aおよび第2フィ
ルタ41bの特性の詳細について、図6を用いて説明す
る。
【0066】図6において、縦軸はフィルタの表裏の液
体の圧力差を、横軸はフィルタの孔径(開口径)を示
す。図6の太い実線20は、所定の孔径を有するフィル
タの両面に液体を充満させ、かつ、片方の側にのみ気泡
を混入させた状態において、気泡を混入させた側の圧力
を他方の側の圧力より徐々に上昇させていったときに、
気泡がフィルタの孔を通過し始める時のフィルタの表裏
間の圧力差を示している。図示したように、フィルタの
孔径が大きくなると、小さな圧力でも気泡はフィルタの
孔を通過する。従って、図6の太い実線20よりも原点
に近い側の領域A内の孔径及び圧力差の条件下では気泡
はフィルタを通過することができず、太い実線20を挟
んでこれと反対側の領域B内の孔径及び圧力差の条件下
では気泡はフィルタを通過することができる。
【0067】また、図6において、圧力差「P」は加圧
室50が減圧状態の時の各フィルタ41a,41bの表
裏の圧力差を示している。実際には、加圧室50が減圧
状態の時、それぞれのフィルタの表裏の圧力差は異なる
が、図を簡略化するために図6では、両フィルタ41
a,41bの圧力差を同一の圧力差Pで示している。
【0068】第1フィルタ41aは気泡溜まり42より
も上流側に設けられているフィルタであり、その孔径は
図6の「第1フィルタ」に示す位置となるように設定さ
れている。この結果、第1フィルタ41aは、小型ポン
プの駆動によって第1フィルタ41aの両面に圧力差P
が作用すると気泡を通過させる。一方、小型ポンプが停
止した状態、即ち圧力差がほぼゼロの状態では、気泡を
通過させない。即ち、気泡溜り42内の気泡を逆流させ
ない。
【0069】一方、第2フィルタ41bは気泡溜まり4
2よりも下流側に設けられているフィルタであり、その
孔径は図6の「第2フィルタ」に示す位置となるように
設定されている。この結果、第2フィルタは、小型ポン
プの駆動によって第2フィルタ41bの両面に圧力差P
が作用しても気泡を通過させない。
【0070】このように、第1フィルタ41aと第2フ
ィルタ41bとは異なる特性を有する。更に、両フィル
タ41a,41bは、いずれもフィルタ単体としての圧
力損失が小さいことが好ましい。
【0071】本実施の形態では、このような特性を具備
させるために第1フィルタ41aとしてステンレス鋼メ
ッシュを、第2フィルタ41bとして親水性のフィルタ
を用いている。
【0072】以上に示す本実施の形態によれば、実施の
形態1と同様の効果を得ることができる。
【0073】更に、気泡トラップ部40が第1フィルタ
41a、第2フィルタ41b、及び気泡溜り42により
構成されることにより、第1フィルタ41aを通過して
一旦気泡溜り42に流入した気泡は、第2フィルタ41
bを通過して加圧室50内に流入しないことはもちろ
ん、小型ポンプの停止状態でも第1フィルタ41a及び
第2フィルタ41bを通過することがない。従って、一
度気泡溜まり42にトラップされた気泡は、小型ポンプ
100を運転しない状態で振動が加わった場合などでも
漏出することがなく、その後の運転の再開時にも安定し
た動作を保証することが可能となる。
【0074】さらに、本実施の形態に用いた小型ポンプ
100を循環型システムの一部として用いた場合、シス
テム内で発生した気泡が全て気泡トラップ部40の気泡
溜り42の中に集められるため、内部の液量の把握や、
液の再充填などのメンテナンスを容易に行うことが可能
となる。
【0075】なお、本実施の形態ではフィルタ41a,
41bとしてステンレス鋼メッシュおよび親水性のフィ
ルタを用いているが、これに限らず図6に示したような
特性を得られるフィルタであれば同様の効果を得ること
が可能である。
【0076】また、弁33a,33bとして樹脂製のチ
ェックバルブを用いているが、これに限らず、弁機構を
有するものであれば、例えばステンレス鋼で弁を構成し
ても同様の効果を得ることができる。
【0077】さらに、ダイアフラムの駆動源として圧電
基板を用いた圧電振動板を用いているが、これに限ら
ず、加圧室50の容積を変化させることができれば、例
えば、ダイアフラムの代わりにピストンなどを用いても
同様の効果を得ることができる。
【0078】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、気泡トラップ部40を設けることにより同
様の効果を得ることができる。
【0079】(第4の実施の形態)以下、本発明の第4
の実施に形態について、図面を参照しながら説明する。
【0080】図7は、本発明の第4の実施の形態による
小型ポンプ100の模式的な断面図である。ここで、図
1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して
いる。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、気泡
トラップ部40を実施の形態2と同様にフィルタ41と
その上流側の気泡溜り42とで構成している点、及びこ
のような気泡トラップ部40を小型ポンプ部101と分
離して、両者を配管60を介して連通(接続)している
点である。また、本実施の形態では吸入弁33a及び吐
出弁33bとしてチェックバルブではなくステンレス鋼
で構成した弁機構を用いている。
【0081】以上に示す本実施の形態によれば、気泡ト
ラップ部40を実施の形態2と同様の構成としたことに
より、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0082】更に、気泡トラップ部40と小型ポンプ部
101とを共通の筐体34で一体化するのではなく、両
者を分離して配管60を介して連通させることにより、
気泡トラップ部40の自由な配置が可能となり、小型ポ
ンプを用いたシステムを構成する上での設計自由度およ
び機能性を向上させることができる。配管60の長さは
自由に設定することができ、屈曲させたり、その途中に
流量計や自由に折り曲げできるようにヒンジ部を設けた
りしても良い。
【0083】なお、本実施の形態ではダイアフラムの駆
動源として圧電基板を用いた圧電振動板を用いている
が、これに限らず、加圧室50の容積を変化させること
ができれば、例えば、ダイアフラムの代わりにピストン
などを用いても同様の効果を得ることができる。
【0084】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、気泡トラップ部40を設けることにより同
様の効果を得ることができる。
【0085】また、気泡トラップ40が実施の形態2と
同様の構成を有する例を示したが、実施の形態3と同様
の構成を有する気泡トラップ部を適用することもでき
る。また、気泡が気泡トラップ部40でトラップされ、
配管60を通って小型ポンプ100内に侵入するのが阻
止できれば、フィルタ41は必ずしも設ける必要はな
い。あるいは、気泡トラップ部40が、実施の形態1に
示したような、気泡溜まりを備えない構成であってもよ
い。
【0086】(第5の実施の形態)以下、本発明の第5
の実施に形態について、図面を参照しながら説明する。
【0087】図8は、本発明の第5の実施の形態による
小型ポンプ100の模式的な断面図である。ここで、図
1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して
いる。また、本小型ポンプ100の構成図を図9に示
す。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、以下の
通りである。気泡トラップ部40を、実施の形態3と同
様に第1フィルタ41aと第2フィルタ41bと気泡溜
り42とで構成している。また、気泡トラップ部40
が、実施の形態4と同様に小型ポンプ部101と配管6
0を介して連通している。更に、吸入弁33a及び吐出
弁33bとしてチェックバルブではなく実施の形態4と
同様にステンレス鋼で構成した弁機構を用いている。
【0088】本実施の形態の気泡トラップ部40の気泡
溜り42は略直方体状の空間を形成しており、第2フィ
ルタ41bは略直方体状空間の一面を構成する。そし
て、第2フィルタ41bとこれに対向する内壁面43と
の間隔Xは、使用する液体の表面張力をσ、密度をρ、
重力加速度をgとしたとき、X≦(2σ/ρg)1/2
満足する。
【0089】本実施の形態の気泡トラップ部40の具体
的な実施例を示す。本小型ポンプ100が吐出する液体
として水を用いる場合、水の表面張力σが73mN/
m、密度ρが998kg/m3、重力加速度gが9.8
m/s2であるため、(2σ/ρg)1/2を計算すると
3.9mmとなり、気泡トラップ部40の第2フィルタ
41bとその対向面43との間の間隔Xを3.9mm以
下にすればよい。従って、本実施の形態の上記実施例で
は気泡溜り42の上記間隔(厚み)Xを3mmとした。
【0090】次に、本ポンプを用いた冷却システムにつ
いて図10を用いて説明する。ここで実施の形態1の冷
却システムを示した図3と同様の機能を有する部材に
は、同一の符号を付している。
【0091】本冷却システムが、実施の形態1で説明し
た冷却システム(図3参照)と異なるのは、小型ポンプ
部101と気泡トラップ部40とが配管60を介して連
通している点である。
【0092】以上に示す本実施の形態によれば、気泡ト
ラップ部40を実施の形態3と同様に第1フィルタ41
aと第2フィルタ41bと気泡溜り42とで構成したこ
とにより、実施の形態3と同様の効果を得ることができ
る。
【0093】更に、気泡トラップ部40の気泡溜り42
の上記間隔Xを(2σ/ρg)1/2以下にすることによ
り、気泡溜まり42に進入した気泡が、第2フィルタ4
1b面とこれと対向する気泡トラップ部40の内壁面4
3とに同時に接した状態で移動するため、小型ポンプ1
00(特に気泡トラップ部40)の姿勢をどのように変
化させても同等の特性を得ることができる。もし、間隔
Xが(2σ/ρg)1/ 2より大きいと、気泡トラップ部
40の設置方向によっては、気泡が第2フィルタ41b
面及び内壁面43のうちのいずれか一方にのみ接するこ
とになる。例えば、第2フィルタ41bが気泡溜まり4
2の上面を構成するような向きに気泡トラップ部40が
設置されると、気泡溜まり42内の気泡が第2フィルタ
41bの面に集まって、流動する液体の圧力損失が増加
する。
【0094】上記の説明では気泡溜まり42が略直方体
状の空間を形成している例を示したが、本発明はこれに
限定されない。気泡トラップ部40の流出側に設けられ
る第2フィルタ41b面とこれに対向する内壁面43と
の間隔Xが(2σ/ρg)1/ 2以下である限り、気泡溜
まり42の空間形状は任意に選択できる。例えば、第2
フィルタ41b面の法線方向から見た気泡溜まり42の
投影形状が、円形、楕円形、長円形、各種多角形であっ
ても良い。また、第2フィルタ41b面とこれに対向す
る内壁面43とは平行であることが好ましいが、両面の
間隔Xが(2σ/ρg)1/2以下である限り、両面が平
行でなくても良い。また、第2フィルタ41b面及びこ
れに対向する内壁面43のうちの一方又は双方が平面で
はなく曲面を含んでいても良い。また、第2フィルタ4
1b面とこれに対向する内壁面43のうちの大部分にお
いて間隔Xが上記の関係を満足していればよく、例え
ば、内壁面43の一部に第2フィルタ41b面からの距
離が(2σ/ρg)1/2を超える窪みが形成されていて
もよい。
【0095】また、第2フィルタ41bに対向する面に
第1フィルタ41aが配置されいても良い。
【0096】更に、本実施の形態では気泡トラップ部4
0が、第1フィルタ41aと第2フィルタ41bと気泡
溜り42とで構成される場合を示したが、実施の形態2
(図4)や実施の形態4(図7)に示したように、気泡
トラップ部40がフィルタ41とその上流側の気泡溜り
42とで構成される場合であっても、上記の設計思想を
適用することができ、同様の効果を得ることができる。
この場合、フィルタ41に対向して対向面を配置して、
フィルタ41と該対向面との間隔Xが(2σ/ρg)
1/2以下となるように、気泡トラップ部40を設計すれ
ばよい。
【0097】更に、本実施の形態によれば、気泡トラッ
プ部40と小型ポンプ部101を配管60を介して連通
させることにより、気泡トラップ部40の自由な配置が
可能となり、小型ポンプを用いたシステムを構成する上
での設計自由度および機能性を向上させることができ
る。
【0098】また、冷却システムとして小型ポンプ部1
01と気泡トラップ部40とを配管60を用いて連通し
ているため、システムとしての自由度が向上する。
【0099】図10に示した本実施の形態の冷却システ
ムを、携帯機器の一例として折り畳み式のノート型パー
ソナルコンピュータに応用した場合の構成例を図11A
に示す。図11Aにおいて、200はパーソナルコンピ
ュータの筐体であり、表示パネル(例えば液晶パネル、
図示せず)が組み込まれた第1筐体200aと、キーボ
ード及び回路基板等(いずれも図示せず)が組み込まれ
た第2筐体200bとからなる。第1筐体200aと第
2筐体200bとは、ヒンジ210を支点として開閉す
ることができる。130は中央処理装置(CPU)など
の発熱部であり、これに接して内部熱交換ユニット11
0が設けられる。小型ポンプ部101,内部熱交換ユニ
ット110,発熱部130,気泡トラップ部40は第2
筐体200b内に設置され、外部熱交換ユニット120
は第1筐体200a内に設置される。
【0100】図11Bに、図11AのXIB−XIB線での
気泡トラップ部40の矢視断面図を示す。図11Bにお
いて、図8の気泡トラップ部40と同様の機能を有する
部材には同一の符号を付している。図11Bでは図示を
省略しているが、図11Aに示した小型ポンプ部10
1,内部熱交換ユニット110,発熱部130は気泡ト
ラップ部40の上側に設置されている。
【0101】本実施の形態では、気泡トラップ部40を
第2筐体200bの下面に露出させることにより外部熱
交換ユニット120としても利用している。このとき、
第2フィルタ41bを通過した液体と接する流路壁44
が外界に接し、気泡溜まり42が発熱部130側になる
ように、気泡トラップ部40を構成している。第2フィ
ルタ41bを通過した液体内には気泡がほとんど存在し
ないから、流路壁44を介して安定した放熱が可能であ
る。また、気泡溜まり42内にトラップされた気泡が断
熱材として作用して、気泡トラップ部40内の液体の熱
がその上部に設置された発熱部130を含む第2筐体2
00b内の部品の温度を上昇させるのを防止する。
【0102】図11A、図11Bでは、気泡トラップ部
40よりも下流側の流路壁44が第2筐体200bの底
面の一部を構成するように、気泡トラップ部40を第2
筐体200bの下面に配置しているが、気泡トラップ部
40の配置位置はこれに限定されない。例えば、第2筐
体200b内であって、回路基板、小型ポンプ部10
1、内部熱交換ユニット110、発熱部130等の上側
であって、キーボードの下側に配置して、キーボードの
キーの間の空間を介して放熱を行なってもよい。あるい
は、第1筐体200aの外表面(表示パネルとは反対側
の面)の一部を構成するように配置してもよい。また、
気泡トラップ部40を複数に分割し、第2筐体200b
の下面、第2筐体200bの内部、第1筐体200aの
外表面のうちの少なくとも2箇所に設けてもよい。いず
れの場合であっても、流路壁44が放熱面となるように
配置することが好ましい。
【0103】また、本実施の形態では、気泡トラップ部
40より下流側の流路壁44が筐体の表面に露出するよ
うに構成したが、流路壁44が筐体の表面板の内面に接
し、該表面板を介して放熱を行なう構成であってもよ
い。
【0104】また、図10の冷却システム、及び図11
A、図11Bに示した携帯機器では、気泡トラップ部4
0として、図8に示したフィルタを2枚備えた本実施の
形態5の気泡トラップ部40を用いているが、図7に示
した実施の形態4に示したフィルタを1枚のみ備えた気
泡トラップ部40であってもよい。更に、気泡を気泡溜
まり内にトラップすることができれば、フィルタを備え
ていない気泡トラップ部であってもよい。
【0105】なお、本実施の形態ではダイアフラムの駆
動源として圧電基板を用いた圧電振動板を用いている
が、これに限らず、加圧室50の容積を変化させること
ができれば、例えば、ダイアフラムの代わりにピストン
などを用いても同様の効果を得ることができる。
【0106】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、気泡トラップ部40を設けることにより同
様の効果を得ることができる。
【0107】(第6の実施の形態)以下、本発明の第6
の実施に形態について、図面を参照しながら説明する。
【0108】図12は、本発明の第6の実施の形態によ
る冷却システムの概略構成図である。ここで、実施の形
態5の冷却システムを示す図10と同様の機能を有する
部材には、同一の符号を付している。
【0109】本実施の形態が実施の形態5と異なる点
は、以下の通りである。気泡トラップ部40を外部熱交
換ユニット120の一部として設けている。また、小型
ポンプ部101として、ダイアフラム型の容積型ポンプ
に代えて、ターボ形ポンプの一種である回転ポンプ(遠
心ポンプともいう)を用いている。
【0110】気泡トラップ部40の外部熱交換ユニット
120への配置の一例を図13に示す。図13におい
て、気泡トラップ部40の放熱面(図13の上面)は、
実施の形態5の気泡トラップ部40の第2フィルタ41
bより下流側の流路壁44である。
【0111】図14に本実施の形態の冷却システムを、
携帯機器の一例として折り畳み式のノート型パーソナル
コンピュータに応用した場合の構成例を示す。図14に
おいて、図11Aと同様の機能を有する部材には同一の
符号を付している。図14の携帯機器が図11Aの携帯
機器と異なる点は、気泡トラップ部40を第1筐体20
0a内に設けられた外部熱交換ユニット120内に設置
した点である。
【0112】図15に、本実施の形態の小型ポンプ部1
01を構成する回転ポンプの概略構成を示す。図15に
おいて、610は第1の筐体、620は第2の筐体、6
30は第3の筐体、640は羽根車、650は軸受、6
60は回転子、670は固定子である。羽根車640
は、第1の筐体610と第2の筐体620とで形成され
た空間680内に、軸受650により回転可能に保持さ
れる。吸入流路70aは羽根車640の回転中心軸に沿
って、吐出流路70bは羽根車640の半径方向に、い
ずれも空間680に接続して設けられている。羽根車6
40の外周には永久磁石からなる回転子660が設けら
れる。回転子660に対向するように、コイルからなる
固定子670が第2の筐体620と第3の筐体630と
で形成された空間内に保持されている。図15の小型ポ
ンプ部101は、遠心力を利用して流体の流れを作る一
般的な回転型遠心ポンプである。固定子670のコイル
に電流を流すことにより、回転子660に電磁力を発生
させ、回転子660に回転駆動力を発生させる。これに
より、回転子660が取り付けられた羽根車640が回
転する。吸入流路70aから空間680内に流入した流
体は、羽根車640の回転により回転し、これにより発
生する遠心力によって激しい勢いで吐出流路70bから
吐出する。このようにして本小型ポンプは矢印10で示
す方向に流体を流動させる。
【0113】以上に示す本実施の形態によれば、実施の
形態5と同様の効果を得ることができる。
【0114】また、気泡トラップ部40を外部熱交換ユ
ニット120の一部として設けることにより、システム
全体の占有面積を見かけ上小さくすることが可能であ
る。
【0115】また、気泡トラップ部40を外部熱交換ユ
ニット120内に設ける場合には、気泡トラップ部40
より下流側の流路壁(図8の第2フィルタ41bに対向
する流路壁44)が、外部熱交換ユニット120の放熱
面(図13の上面)になるように気泡トラップ部40を
設置することが好ましい。気泡トラップ部40を通過し
た後の液体内には気泡がほとんど存在しないから、液体
と流路壁44との接触面積を最大限に拡大することがで
きる。従って、流路壁44を介した熱交換特性が向上す
るので、気泡トラップ部40を外部熱交換ユニット12
0の一部として効果的に使用することができる。
【0116】なお、本実施の形態では、外部熱交換ユニ
ット120の一部を構成するように気泡トラップ部40
を設けているが、外部熱交換ユニット120の全体を気
泡トラップ部で構成しても良く、上記と同様の効果を得
ることができる。その構成例を図16に示す。
【0117】図16は図14と同様に、折り畳み式のノ
ート型パーソナルコンピュータへの応用例である。図1
6において、図14と同様の機能を有する部材には同一
の符号を付している。図16の携帯機器が図14の携帯
機器と相違する点は以下の通りである。気泡トラップ部
40を外部熱交換ユニット120として用い、気泡トラ
ップ部40以外に外部熱交換ユニットとして機能する部
材を設けていない。また、複数の発熱部(本例では、第
1発熱部(例えばCPU)130aと第2発熱部(例え
ばビデオチップ)130bの2つ)に対応して、複数の
内部熱交換ユニット(本例では、第1内部熱交換ユニッ
ト110aと第2内部熱交換ユニット110bの2つ)
を設けている。
【0118】気泡トラップ部40より下流側の流路壁4
4が放熱面として機能するように、流路壁44を第1筐
体200aの外表面(表示パネルとは反対側の面)に露
出させている。これにより、気泡トラップ部40の気泡
溜まり42の内容積やフィルタ面積が拡大できるので、
さらに多量の気泡をトラップしても性能の劣化を防止で
きる。また、放熱面に接する液体中に気泡はほとんど含
有されないから、気泡トラップ部40を外部熱交換ユニ
ットとは別にその上流側に設けた場合と同様の良好な熱
交換特性が得られる。しかも、外部熱交換ユニットを独
立した部材として設けていないので、小型の携帯機器を
構成できる。
【0119】気泡トラップ部40の配置位置は、図16
に示す第1筐体200a内に限定されず、第2筐体20
0bの下面やその内部であってもよい。また、気泡トラ
ップ部40を複数に分割して、複数箇所に配置にしても
よい。また、放熱面となる流路壁44は、図16のよう
に筐体の外表面の一部を構成していてもよいが、これに
限らず、筐体の表面板の内面に接していてもよい。
【0120】また、図16の携帯機器では、内部熱交換
ユニットを発熱部の数に応じて必要な数だけ設けてい
る。これにより、複数の発熱部での発熱を効率よく吸熱
し、外部熱交換ユニット120に搬送して放熱すること
ができる。また、複数の発熱部を備えていても、その設
置個所に応じて内部熱交換ユニットを設置することが可
能になるので、複数の発熱部の配置を設計する際の自由
度が向上する。例えば、複数の発熱部品を1つの内部熱
交換ユニット上にまとめて配置したり、耐熱性の低い部
品を発熱部品から離して配置したりするなどの、従来の
部品配置に関する制約から開放されるので、機器設計が
容易になる。
【0121】また、本実施の形態では、小型ポンプ部1
01として、回転のポンプを用いているが、これに限ら
ず、小型ポンプ部101に気泡トラップ部が連通してい
るシステム構成であれば異なる駆動方法のポンプであっ
ても同様の効果を得ることができる。
【0122】また、気泡トラップ部40として、実施の
形態5と同様の構成を用いた例を示したが、これ以外の
実施の形態に示した構成を適用しても良い。
【0123】(第7の実施の形態)以下、本発明の第7
の実施に形態について、図面を参照しながら説明する。
【0124】図17は、本発明の第7の実施の形態によ
る冷却システムの概略構成図である。ここで、実施の形
態5の冷却システムを示す図10と同様の機能を有する
部材には、同一の符号を付している。
【0125】本実施の形態が実施の形態5と異なる点
は、気泡トラップ部40を内部熱交換ユニット110の
一部として設けている点である。気泡トラップ部40の
内部熱交換ユニット110への配置は特に限定されず、
例えば外部熱交換ユニット120への配置例を示した図
13と同様に配置することができる。
【0126】以上に示す本実施の形態によれば、実施の
形態5と同様の効果を得ることができる。
【0127】また、気泡トラップ部40を内部熱交換ユ
ニット110の一部として設けることにより、システム
全体の占有面積を見かけ上小さくすることが可能であ
る。
【0128】また、気泡トラップ部40を内部熱交換ユ
ニット110内に設ける場合には、気泡トラップ部40
より下流側の流路壁(図8の第2フィルタ41bに対向
する流路壁44)が、内部熱交換ユニット110の吸熱
面(発熱部品が配置される側の面)になるように気泡ト
ラップ部40を設置することが好ましい。これにより、
熱交換特性を向上させることができる。
【0129】なお、本実施の形態では、内部熱交換ユニ
ット110の一部を構成するように気泡トラップ部40
を設けているが、内部熱交換ユニット110の全体を気
泡トラップ部で構成しても良く、上記と同様の効果を得
ることができる。この場合は、内部熱交換ユニット11
0の吸熱面の全てが気泡トラップ部40より下流側の流
路壁44であることが好ましい。これにより、気泡トラ
ップ部40の気泡溜まり42の内容積やフィルタ面積が
拡大できるので、さらに多量の気泡をトラップしても性
能の劣化を防止できる。また、吸熱面に接する液体中に
気泡はほとんど含有されないから、気泡トラップ部40
を内部熱交換ユニットとは別にその上流側に設けた場合
と同様の良好な熱交換特性が得られる。しかも、内部熱
交換ユニットを独立した部材として設ける必要がないの
で、小型の携帯機器を構成できる。
【0130】また、本実施の形態では、内部熱交換ユニ
ット110内に気泡トラップ部40を設けているが、内
部熱交換ユニット110のみでなく、外部熱交換ユニッ
ト120内にも同時に気泡トラップ部40を配置するこ
とにより、システム全体の容積を変化させることなく気
泡トラップ部40の容積を大きくすることが可能とな
る。その結果、気泡溜まり42の内容積やフィルタ面積
が拡大し、さらに多量の気泡を性能の劣化なくトラップ
することができる。
【0131】また、小型ポンプ部101の液体送り出し
機構としては、容積形ポンプである往復ポンプを使用し
た例を示したが、これに限らず、回転ポンプ、遠心ポン
プ、あるいは軸流ポンプなどのターボ形ポンプを用いる
こともでき、同様の効果を得ることができる。
【0132】また、気泡トラップ部40として、実施の
形態5と同様の構成を用いた例を示したが、これ以外の
実施の形態に示した構成を適用しても良い。
【0133】上記の説明では携帯機器として、ノート型
パーソナルコンピュータを例示したが、これに限定され
ず、PDA(personal digital assistance)、携帯電
話などの持ち運びが容易な小型の電子機器であってもよ
い。
【0134】
【発明の効果】以上説明したところからも明らかなよう
に、本発明の小型ポンプによれば、小型ポンプ部内への
気泡の進入を阻害する気泡トラップ部を備えているの
で、小型ポンプ部内に気泡が侵入せず、その結果、大吐
出流量と安定した吐出流量特性とを兼ね備えた小型ポン
プを提供することができる。
【0135】また、本発明の冷却システムは、上記小型
ポンプを備えているので、安定かつ高い冷却能力を備え
た小型の冷却システムを構成できる。
【0136】また、本発明の携帯機器は、本発明の冷却
システムを備えているので、高性能で小型の携帯機器を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる小型ポンプ
の模式的断面図
【図2】図2A及び図2Bはいずれも圧電振動板の動作
を説明する図
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる小型ポンプ
を用いた冷却システムの概略構成図
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる小型ポンプ
の模式的断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態にかかる小型ポンプ
の模式的断面図
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる小型ポンプ
の気泡トラップ部を構成するフィルタの特性を説明する
【図7】本発明の第4の実施の形態にかかる小型ポンプ
の模式的断面図
【図8】本発明の第5の実施の形態にかかる小型ポンプ
の模式的断面図
【図9】図8の小型ポンプの概略構成図
【図10】本発明の第5の実施の形態にかかる小型ポン
プを用いた冷却システムの概略構成図
【図11】図11Aは本発明の実施の形態5にかかる携
帯機器の概略構成を示した透視図図11Bは図11Aの
XIB−XIB線での気泡トラップ部の矢視断面図
【図12】本発明の第6の実施の形態にかかる冷却シス
テムの概略構成図
【図13】図12の冷却システムの外部熱交換ユニット
における気泡トラップ部の配置を模式的に示した一部切
り欠き斜視図
【図14】本発明の実施の形態6にかかる携帯機器の概
略構成を示した透視図
【図15】本発明の実施の形態6にかかる携帯機器に使
用される回転ポンプの概略構成を示した断面図
【図16】本発明の実施の形態6にかかる別の携帯機器
の概略構成を示した透視図
【図17】本発明の第7の実施の形態にかかる冷却シス
テムの概略構成図
【図18】従来の小型ポンプの模式的断面図
【図19】図19Aは従来の小型ポンプの吸入動作を示
す模式的断面図、図19Bは従来の小型ポンプの吐出動
作を示す模式的断面図
【符号の説明】
10 液体の流動方向 30 圧電振動板 31 圧電基板 32 振動板 33a 吸入弁 33b 吐出弁 34 筐体 40 気泡トラップ部 41 フィルタ 41a 第1フィルタ 41b 第2フィルタ 42 気泡溜り 50 加圧室 60 配管 70a 吸入流路 70b 吐出流路 100 小型ポンプ 101 小型ポンプ部 110 内部熱交換ユニット 120 外部熱交換ユニット 130 発熱部 200 筐体 200a 第1筐体 200b 第2筐体 210 ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 53/10 H05K 7/20 M F04D 29/04 F04B 21/00 H G06F 1/20 21/02 B H05K 7/20 G06F 1/00 360C (72)発明者 今田 勝巳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 二宮 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 足立 祐介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H022 AA01 AA07 BA01 BA03 CA06 CA12 DA06 3H071 AA01 BB01 CC01 CC41 CC42 CC44 DD12 DD13 DD32 3H075 AA01 BB04 BB30 CC14 CC28 DA05 DA08 DA09 DB02 3H077 AA01 BB10 CC02 DD06 EE01 EE31 EE40 FF01 FF12 FF14 FF22 FF36 FF51 5E322 AA05 AA07 DA01 DA02 DB06 DB12

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が流入する吸入流路、及び液体が流
    出する吐出流路を有する小型ポンプ部と、 前記小型ポンプ部内への気泡の進入を阻害する気泡トラ
    ップ部とを備えることを特徴とする小型ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記小型ポンプ部が、更に、液体を前記
    吸入流路から流入せしめ、前記吐出流路から吐出せしめ
    る液体送り出し機構を有することを特徴とする請求項1
    に記載の小型ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記小型ポンプ部が、更に、前記吸入流
    路と前記吐出流路との間に設けられた加圧室、往復運動
    を行なうことにより前記加圧室の容積を変化させる可動
    部材、前記吸入流路から前記加圧室に流入した液体が前
    記吸入流路へ逆流するのを防止する吸入弁、及び前記加
    圧室から前記吐出流路へ流出した液体が前記加圧室に逆
    流するのを防止する吐出弁を有することを特徴とする請
    求項1に記載の小型ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記可動部材の往復運動を、振動板を有
    した圧電アクチュエータにより行うことを特徴とする請
    求項3に記載の小型ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記気泡トラップ部がフィルタを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の小型ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記気泡トラップ部が、少なくとも1つ
    以上のフィルタと気泡溜りとを有することを特徴とする
    請求項1に記載の小型ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記フィルタが前記気泡溜りの吸入口と
    吐出口のそれぞれに設けられていることを特徴とする請
    求項6に記載の小型ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記気泡溜りの吸入口と吐出口にそれぞ
    れに設けられた前記フィルタの特性が互いに異なること
    を特徴とする請求項7に記載の小型ポンプ。
  9. 【請求項9】 前記小型ポンプ部と前記気泡トラップ部
    とが一体に構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の小型ポンプ。
  10. 【請求項10】 前記小型ポンプ部と前記気泡トラップ
    部とが配管を介して連通していることを特徴とする請求
    項1に記載の小型ポンプ。
  11. 【請求項11】 前記気泡トラップ部が前記吸入流路側
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の小
    型ポンプ。
  12. 【請求項12】 前記フィルタの少なくとも一つが前記
    気泡溜まりの内面を構成し、前記内面を構成するフィル
    タとこれに対向する前記気泡溜まりの内面との間隔を
    X、使用する液体の表面張力をσ、密度をρ、重力加速
    度をgとしたとき、X≦(2σ/ρg)1/2を満足する
    ことを特徴とする請求項6に記載の小型ポンプ。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の小型ポンプと、内部
    熱交換ユニットと、外部熱交換ユニットと、これらを連
    結する配管とを有することを特徴とする冷却システム。
  14. 【請求項14】 前記気泡トラップ部が、前記内部熱交
    換ユニット及び前記外部交換ユニットのうちの一方又は
    両方の少なくとも一部として配置されていることを特徴
    とする請求項13に記載の冷却システム。
  15. 【請求項15】 前記気泡トラップ部が、前記内部熱交
    換ユニット及び前記外部熱交換ユニットのうちの少なく
    とも一方であることを特徴とする請求項13に記載の冷
    却システム。
  16. 【請求項16】 前記気泡トラップ部よりも下流側の流
    路壁が、前記内部熱交換ユニットの吸熱面又は前記外部
    熱交換ユニットの放熱面を構成することを特徴とする請
    求項13に記載の冷却システム。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の冷却システムを備
    えることを特徴とする携帯機器。
  18. 【請求項18】 更に、発熱部を備え、前記発熱部に前
    記内部熱交換ユニットが接していることを特徴とする請
    求項17に記載の携帯機器。
  19. 【請求項19】 更に、2以上の発熱部を備え、前記内
    部熱交換ユニットの数が2以上であり、少なくとも2以
    上の前記発熱部に前記内部熱交換ユニットがそれぞれ接
    していることを特徴とする請求項17に記載の携帯機
    器。
  20. 【請求項20】 更に、発熱部を備え、前記気泡トラッ
    プ部よりも下流側の流路壁が前記発熱部と接しているこ
    とを特徴とする請求項17に記載の携帯機器。
  21. 【請求項21】 前記気泡トラップ部よりも下流側の流
    路壁が、筐体の表面板と接触、又は筐体の表面の一部を
    構成していることを特徴とする請求項17に記載の携帯
    機器。
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