JP6819025B2 - 板ガラスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス基板を折割ることにより所定形状の板ガラスを製造する方法に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、有機ELディスプレイ(OLED)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)用の板ガラスを製造する場合、例えばダウンドロー法等の成形法により成形された大型のガラス基板を切断することで、所定の大きさの板ガラスを形成する。具体的には、例えばスクライブホイールを使用してガラス基板にスクライブ線を形成した後、このスクライブ線に沿ってガラス基板を折割ることにより、板ガラスが形成される。
スクライブホイールを使用してガラス基板にスクライブ線を形成すると、スクライブ線の形成時に板ガラスの表面に平行な方向に延びる微小なクラック(ラテラルクラック)が形成される。その後、ガラス基板を折割ることで板ガラスを形成すると、その切断面(端面)には、ラテラルクラックが残存する。このラテラルクラックは、板ガラスの機械的強度の低下を招くことから、板ガラスの端面を面取り加工(研削)することによって除去される。すなわち、板ガラスの機械的強度を高め、板ガラスの割れや欠けを防止し、後工程でのハンドリングを行い易くするために、板ガラスの端面には、研削(面取り)加工及び研磨加工が施される(例えば特許文献1参照)。
特開2013−136488号公報
従来の板ガラスの製造方法では、ガラス基板を切断した際に、端面に形成されるラテラルクラックを除去するための面取り加工を必要とすることから、加工に係る工数及び時間が増大していた。板ガラスを一層効率良く製造するには、板ガラスの切断面にラテラルクラックが発生しないようにガラス基板を切断し、研削加工を省略又は簡略化することが望ましい。
そこで本発明は、切断面にラテラルクラックが発生しないようにガラス基板を切断することが可能な板ガラスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、チップを所定の方向に移動させることによりガラス基板にスクライブ線を形成し、前記スクライブ線に沿って前記ガラス基板を折割ることで、所定形状の板ガラスを製造する方法であって、前記チップは、前記ガラス基板の表面を摺動することによって前記ガラス基板に前記スクライブ線を形成するカッティングポイントを有しており、前記カッティングポイントは、前記所定の方向に直交する円弧状に形成されることを特徴とする。
これによれば、チップのカッティングポイントを円弧状に構成することにより、ガラス基板に過度の擦過を生じさせることなくスクライブ線を形成することができる。これにより、ラテラルクラックを発生させることなくガラス基板を切断でき、板ガラスの切断面の研削加工を省略又は簡略化できる。したがって、高品質の板ガラスを効率良く製造できる。
上記の方法において、前記チップは、チップホルダに着脱自在に保持されることが望ましい。この場合、前記チップホルダは、前記ガラス基板に対するチップの角度を変更可能に、前記チップを保持することが望ましい。また、前記チップは、多角形状に構成されており、前記カッティングポイントは、前記チップの角部に形成されてなることが望ましい。これにより、チップに複数のカッティングポイントを形成でき、チップを長期に亘って使用できる。あるいは、前記チップは、円板状に構成されており、前記カッティングポイントは、前記チップの縁部において円形に形成されることが望ましい。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、スクライブツールを所定の方向に移動させることによりガラス基板にスクライブ線を形成し、前記スクライブ線に沿って前記ガラス基板を折割ることで、所定形状の板ガラスを製造する方法であって、前記スクライブツールは、シャンクと、前記シャンクの端部に設けられるチップとを有しており、前記チップは、前記ガラス基板の表面を摺動することによって前記ガラス基板に前記スクライブ線を形成するカッティングポイントを有しており、前記カッティングポイントは、前記所定の方向に直交する円弧状に形成されることを特徴とする。
これによれば、シャンクの端部に設けられるチップのカッティングポイントを円弧状に構成することにより、ガラス基板に過度の擦過を生じさせることなくスクライブ線を形成することができる。これにより、ラテラルクラックを発生させることなくガラス基板を切断でき、板ガラスの切断面の研削加工を省略又は簡略化できる。したがって、高品質の板ガラスを効率良く製造できる。
この場合において、前記カッティングポイントは、円弧状の縁部として構成され、または、前記カッティングポイントは、前記円弧を含む球面により構成され得る。
また、前記カッティングポイントの曲率半径が0.001mm以上1mm以下とされることが望ましい。これにより、多様な厚さのガラス基板を好適に切断できる。
本発明に係る板ガラスの製造方法では、前記チップは、切頭円錐台状に構成されており、前記カッティングポイントは、前記チップの軸方向端部における縁部において円形に形成され得る。
本発明において、「円弧状」には円形状の一部が含まれる。上記のようにチップを切頭円錐台状又は円柱状に構成することにより、その軸方向端部における縁部に形成されるカッティングポイントは円形状に構成されることになる。このように、カッティングポイントを円形に構成することで、カッティングポイントを複数回に亘って使用できる。すなわち、円形に構成されるカッティングポイントの一部をガラス基板に接触させて、スクライブ線を形成し、この一部が摩耗した場合には、接触していない円の残りの部分を新たなカッティングポイントとしてガラス基板に接触させて使用することができる。これにより、チップを長期に亘って使用することが可能になる。
上記のようにチップを切頭円錐台状に形成した場合には、前記スクライブツールを前記所定の方向に移動させながら、前記チップをその軸心まわりに回転させることにより、前記スクライブ線を形成してもよい。このようにすれば、チップは、常にカッティングポイントを変更しながらスクライブ線を形成することになり、これによりチップの長寿命化を実現できる。
本発明に係る板ガラスの製造方法では、前記スクライブツールは、前記チップが前記ガラス基板に対して傾斜するように配置されるとともに、その傾斜角度を変更可能に構成され得る。チップのカッティングポイントは、使用しているうちに摩耗していくが、この摩耗により、新たなカッティングポイントがチップに形成され得る。この場合、本発明では、新たなカッティングポイントがガラス基板にスクライブ線を形成できるように、シャンクの傾斜角度を変更する。これにより、チップをより長期に亘って使用することが可能になる。
本発明によれば、切断面にラテラルクラックが発生しないようにガラス基板を切断することができる。
図1Aは、板ガラスの製造方法を説明するための側面図である。 図1Bは、板ガラスの製造方法を説明するための側面図である。 図1Cは、板ガラスの製造方法を説明するための側面図である。 図2は、スクライブツールの斜視図である。 図3は、スクライブツールの平面図である。 図4は、スクライブ線の発生原理を説明するための模式図である。 図5Aは、スクライブツールにおけるチップの摩耗の進行及びこれに伴うスクライブツールの好適な使用方法を示す側面図である。 図5Bは、スクライブツールにおけるチップの摩耗の進行及びこれに伴うスクライブツールの好適な使用方法を示す側面図である。 図5Cは、スクライブツールにおけるチップの摩耗の進行及びこれに伴うスクライブツールの好適な使用方法を示す側面図である。 図6は、スクライブツールの好適な使用方法を示す側面図である。 図7は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図8は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図9は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図10は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図11は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図12は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図13は、ガラス基板に形成されるスクライブ線を示す平面図である。 図14は、スクライブツールの他の例を示す斜視図である。 図15は、図14に示すスクライブツールの平面図である。 図16は、チップホルダの一例を示す側面図である。 図17は、チップホルダの側面図である。 図18Aは、チップの平面図である。 図18Bは、チップの平面図である。 図18Cは、チップの平面図である。 図18Dは、チップの平面図である。 図18Eは、チップの平面図である。 図19は、板ガラスの製造方法を説明するための側面図である。 図20は、チップホルダの正面図である。 図21は、チップホルダの正面図である。 図22は、チップホルダの正面図である。 図23は、チップホルダの他の例を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図12は、本発明に係る板ガラスの製造方法の一実施形態を示す。
図1に示すように、本方法は、スクライブツール1をガラス基板Gに接触させ、所定の移動方向Xに直線的に移動させることにより、ガラス基板Gの表面にスクライブ線SLを形成する。その後、ガラス基板Gに応力を付与し、スクライブ線SLからクラックをその厚さ方向に進展させることにより、ガラス基板Gを所定の大きさの板ガラスに切断する。
ガラス基板Gは、公知のフロート法、ロールアウト法、スロットダウンドロー法、リドロー法等の各種成形法により成形され得るが、オーバーフローダウンドロー法により成形されることが好ましい。オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁部に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、一枚のガラス基板を連続成形するというものである。これにより、精度の高い大型のガラス基板を成形できる。
図1乃至図3に示すように、スクライブツール1は、シャンク2と、このシャンク2の端部に固定されるチップ3とを有する。
シャンク2は、金属製であり、円柱状又は多角柱状に構成される。図1及び図2に示すように、シャンク2においてチップ3が取り付けられる端部は、尖端状に構成される。また、シャンク2は、図示しないスクライブ装置に装着される。スクライブ装置は、図示しないホルダによって、シャンク2を保持するとともに、スクライブツール1を上下方向及び水平方向に移動させる。また、スクライブ装置は、シャンク2の傾斜角度を自在に変更できる。
チップ3は、例えば単結晶又は多結晶のダイヤモンドチップからなるが、これに限定されず、PCBN、セラミック、又は超硬合金その他の金属により構成され得る。チップ3は、接着剤、ろう材等によりシャンク2の先端部に固定されている。チップ3は、切頭円錐台状に構成されており、その端部には、カッティングポイント4が形成されている。すなわち、チップ3の軸方向の端面3a(第1の面3a)における円形の縁部がカッティングポイント4となっている。カッティングポイント4の半径(曲率半径)は、0.001mm以上1mm以下とされることが望ましく、0.025mm以上0.5mm以下とされることがより好ましい。
この円形のカッティングポイント4は、複数の円弧から成るものと見做すことができる。例えば図3に示すように、カッティングポイント4は、三個の円弧4a〜4cにより仮想的に構成される。この例において、各円弧4a〜4cの中心角θdは、120°に設定されているが、これに限らず、5°以上120°以下とされることが望ましい。なお、各円弧4a〜4cの中心角θdは等しく設定しているが、これらを異なる角度で構成してもよい。
上記構成のスクライブツール1を使用してガラス基板Gを切断(折割)するには、まず、スクライブ装置の載置台(図示せず)にガラス基板Gを載置し、このガラス基板Gに、スクライブ装置に装着されているスクライブツール1を接触させる。
このとき、スクライブツール1は、図1に示すように、シャンク2がガラス基板Gに対して傾斜するようにスクライブ装置に支持される。図1Aに示すように、シャンク2を移動方向X側に傾斜させた場合、その傾斜角度θaは、30°以上85°以下とされることが望ましい。また、図1Bに示すように、移動方向Xとは反対の方向に傾斜させた場合、その傾斜角度θbは、95°以上150°以下とされ得る。なお、後述するように、図12に例示するチップ3を使用する場合には、図1Cに示すように、板ガラスGに対する角度θcを90°とすることも可能である。
その後、スクライブツール1に圧力を付与し、チップ3によってガラス基板Gを押圧しつつ、移動方向Xに沿って摺動させる(図1参照)。このとき、カッティングポイント4(円弧4aの部分)は、この移動方向Xに対して直交する向きに配置される(図3参照)。これにより、ガラス基板Gの表面には、直線状のスクライブ線SLが形成されるとともに、このスクライブ線SLの底部には、その厚さ方向にクラック(メディアンクラック)Cが発生する(図4参照)。
スクライブ線SLが形成されると、ガラス基板Gに応力(引張応力又は曲げ応力)を生ぜしめ、これによってスクライブ線SLに含まれるクラックCがガラス基板Gの厚さ方向に進展する。これにより、ガラス基板Gは、このスクライブ線SLに沿って切断される。
図4に示すように、スクライブ線SLをガラス基板Gに形成する場合には、円弧状(円形状)に構成されるカッティングポイント4がガラス基板Gの表面に凹状のスクライブ線SL(溝)を形成する。このとき、スクライブ線SLとガラス基板Gの表面との境界部に上方に突出する突起部(突条部)5がスクライブ線SLの全長に亘って形成される。
例えば、無アルカリガラス(日本電気硝子株式会社製OA10G)により構成されるガラス基板Gを切断する場合、厚さ0.05mm〜3.0mmのガラス基板Gに対し、カッティングポイント4の切り込み量0.01〜1.0mm、荷重0.5〜10N、スクライブツール1の移動速度50〜1500mm/sとすることで、ラテラルクラックが発生しないように好適に切断できる。切断条件は、上記の値に限定されず、ガラス基板Gの材質、大きさ、厚さ、硬度等に応じて適宜設定され得る。
スクライブツール1のチップ3は、使用によりそのカッティングポイント4が摩耗する。この場合において、摩耗によって新たなカッティングポイント4がチップ3に形成される。すなわち、図5Aに示すように、所定の傾斜角度θ1にてガラス基板Gにスクライブ線SLを形成し続けると、チップ3に当初形成されていたカッティングポイント4Aが、摩耗により消滅する。そうすると、図5Bに示すように、摩耗によりチップ3に新たに形成される面には、新たな円弧状の縁部4Bが現れる。この縁部4Bを新たなカッティングポイントとすることで、ガラス基板Gに引き続きスクライブ線SLを形成できる。この場合、新たなカッティングポイント4Bがスクライブ線SLを形成できるように、シャンク2を当初の傾斜角度θ1よりも小さな角度θ2に設定することが望ましい(図5C参照)。
上記のようにカッティングポイント4を円形状に構成することにより、例えばその一部をガラス基板Gに接触させてスクライブ線SLを形成し、この一部が摩耗した場合には、接触していなかった他の部分によってスクライブ線SLを形成することで、チップ3を長期に亘って使用することが可能になる。
また、図6に示すように、スクライブツール1を移動方向Xに沿って直線的に移動させつつ、シャンク2をその軸心まわりに回転させながら、ガラス基板Gにスクライブ線SLを形成してもよい。これにより、チップ3も回転することから、スクライブツール1の寿命を可及的に長期化できる。
以上説明した本実施形態に係る板ガラスの製造方法によれば、円弧状のカッティングポイント4によってガラス基板Gに過度の擦過を生じさせることなくスクライブ線SLを形成し、このスクライブ線SLに沿ってガラス基板Gを折割ることで、その切断面におけるラテラルクラックの発生を防止できる。これにより、切断面に対する研削(面取り)処理を省略又は簡素化でき、高品質の板ガラスを効率良く製造することが可能になる。
図7乃至図12は、スクライブツール1の他の例を示す。図7に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、円柱状又は円板状に構成されている。この場合、チップ3は、多結晶ダイヤモンド、PCBN、セラミック又は超硬合金等により構成される。チップ3は、その軸方向端部に第1の面3aと第2の面3bとを有する。本例では、第1の面3a及び第2の面3bにおける円形の縁部がカッティングポイント4となる。この例では、第1の面3a及び第2の面3bの縁部は、半径が一定な円形に構成されるが、これに限定されない。各縁部(カッティングポイント4)は、曲率半径の異なる複数の円弧を含む円形状(例えば楕円状)に構成されてもよい。本例においても、図6に示す方法により、ガラス基板Gにスクライブ線SLを形成できる。
第1の面3aのカッティングポイント4が使用される場合、第2の面3bは、シャンク2に固定されることになるが、第1の面3aの各カッティングポイント4が全て使用されると、チップ3は、一旦シャンク2から取り外される。その後、第1の面3aがこのシャンク2に固定され、第2の面3bにおける各カッティングポイント4が使用される。これにより、チップ3を長期に亘って使用できる。
図8に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、三角柱状に構成されている。チップ3は、軸方向における各端部に、第1の面3a及び第2の面3bを有する。第1の面3a及び第2の面3bは、その頂部が円弧状に構成される三角形状(例えば正三角形状)に構成されている。すなわち、各面3a,3bの角部にカッティングポイント4が形成されている。
各カッティングポイント4は、三角形の辺に相当する直線状の縁部3cに繋がるように形成される。各カッティングポイント4の曲率半径は同一に設定されるが、これに限定されない。第1の面3a及び第2の面3bにおける各カッティングポイント4の曲率半径は異なってもよい。この例では、チップ3の第1の面3aに三個、第2の面3bに三個、合計六個のカッティングポイント4が形成されている。
図9に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、切頭三角錐状に構成されている。チップ3は、三角形状の第1の面3a及び第2の面3bを有する。第1の面3a及び第2の面3bは、正三角形状に構成され、各角部が円弧状のカッティングポイント4として構成される。第2の面3bは、第1の面3aよりも大きく構成されている。したがって、第2の面3bにおけるカッティングポイント4の曲率半径は、第1の面3aにおけるカッティングポイント4の曲率半径よりも大きくなっている。
図10に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、図8の例と同様に三角柱状に構成されている。チップ3は、三角形状の各面3a,3bの頂部に第1のカッティングポイント4aを有し、三角形状の各辺に相当する部分に第2のカッティングポイント4bを有する。第1のカッティングポイント4a及び第2のカッティングポイント4bは、その曲率半径が異なる。すなわち、第2のカッティングポイント4bの曲率半径が第1のカッティングポイント4aの曲率半径よりも大きくなっている。
図11に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、四角柱状に構成されている。したがって、チップ3の軸方向における端面(第1の面3a及び第2の面3b)は、四角形状に構成される。各面3a,3bの角部には、円弧状のカッティングポイント4が形成されている。この例では、各面3a,3bに合計八個のカッティングポイント4が形成されている。各面3a,3bにおける四角形の各辺3cは直線状に構成されるが、これに限定されず、図10の例と同様に、円弧状に構成されてカッティングポイント4とされてもよい。
図12に示すスクライブツール1の例では、チップ3は、半球体により構成されており、そのカッティングポイント4は、無数の円弧状の部分を含む球面により構成される。本例では、球面からなるカッティングポイント4をガラス基板Gに接触させることにより、このガラス基板Gの表面にスクライブ線SLを形成できる。この場合、チップ3は、シャンク2をガラス基板Gに対して傾斜させて接触する(図1A,1B参照)場合の他、ガラス基板Gに対してシャンク2が90°の角度θcを為す姿勢とされて、このガラス基板Gにスクライブ線SLを形成することも可能である(図1C参照)。
また、本例によるチップ3を使用することにより、図13に示すように、スクライブ線SLを曲線的に形成する場合であっても、チップ3の進行方向に対応するようにシャンク2をその軸心廻りに回動させる動作を必要としない。これにより、スクライブ線SLを容易に形成できる。
図14及び図15は、スクライブツール1に使用されるチップの他の例を示す。チップ3は、円錐状に構成されるとともに、その頂部に複数のカッティングポイント4を有する。カッティングポイント4は、複数の円弧状の縁部(エッジ部)組み合わせることにより構成される。具体的には、三角形状に構成される縁部の各辺を円弧状に構成することにより、三個のカッティングポイント4がチップ3に形成される。
図16乃至図22は、本発明の他の実施形態を示す。図16及び図17は、チップ3を着脱自在に保持するチップホルダ(保持具)の一例を示す。チップホルダ6は、チップ3を支持する第1支持体7と、第1支持体7を支持する第2支持体8と、第2支持体8を支持する第3支持体9とを備える。
チップ3は、ねじ部材等の固定部材10を介して第1支持体7に固定される。チップ3の中央部には、固定部材10の軸部を挿通可能な孔3dが形成されている。チップ3としては、図18A乃至図18Cに示す三角形板又は三角柱、図18Dに示す四角形板又は四角柱、図18Eに示す円板状又は円柱形状を有するものが例示される。図18A乃至図18Eに例示するチップ3は、図7乃至図11に例示するチップ3と同様な特徴を有する。チップ3は、図18A乃至図18Eに例示される形状に限定されない。チップ3は、五角形その他の多角形状に構成されてもよく、複数の角部(カッティングポイント4)を有する異形形状に構成されてもよい。また、例えば、図18A乃至図18Dに係るチップ3において、各角部を球面状(図12に相当)に形成し、この球面をカッティングポイント4としてもよい。以下では、図18Aに例示する三角形状のチップ3を使用する場合について説明する。
第1支持体7は、チップ3の一方の面(第2の面3b)に接触する第1支持部7aと、チップ3の一辺3c(縁部)に接触する第2支持部7bと、第2支持体8による第1支持体7の支持に使用される孔7cとを有する。第1支持部7aは、チップ3の第2の面3bに接触する面である。図17に示すように、第1支持部7aは、三角形状に構成されるが、この形状に限定されない。第1支持部7aの面積は、チップ3の面積よりも小さく設定される。第1支持部7aは、固定部材10が挿通される孔11を有する。この孔11は、ねじ孔として形成されるが、この構成に限定されない。第2支持部7bは、第1支持部7aと直角を為す面である。
チップ3は、孔3dを第1支持部7aの孔11に一致させ、固定部材10の軸部を、孔3dを通じてこの孔11に螺合させることで、第1支持体7に固定される。第1支持体7は、チップ3の第2の面3bを第1支持部7aに接触させ、チップ3の一辺3cを第2支持部7bに接触させた状態で、当該チップ3を支持する(図16参照)。
第2支持体8は、第1支持体7を挟持する一対の腕部12と、一対の腕部12を連結する中間部13と、中間部13に一体に形成される軸部14とを備える。一対の腕部12は、連結部材15a,15bを介して第1支持体7を挟持する。連結部材15a,15bは、ボルト15a及びナット15bにより構成されるが、この構成に限定されない。
各腕部12は、中間部13と一体に構成される直線状の第1の部分12aと、この第1の部分12aに対して直角を為す直線状の第2の部分12bとを有する。一対の第1の部分12aは、軸部14と直交する方向において、間隔をおいて離間している。第2の部分12bは、第1の部分12aの端部に設けられる。第2の部分12bは、ボルト15aの軸部が挿通される孔12cを有する。
第1支持体7は、以下のようにして第2支持体8に連結される。すなわち、第1支持体7の一部を一対の腕部12(第2の部分12b)の間に配置した後、第1支持体7の孔7cと、腕部12の一方の孔12cにボルト15aの軸部を挿通する。その後、腕部12の他方の孔12cから突出するボルト15aの端部にナット15bを嵌めて締結する。これにより、第2支持体8は、第1支持体7を姿勢変更不能に支持する。
連結部材15a,15bによる締結を緩めることで、第1支持体7の姿勢を変更できる。これにより、図16において、二点鎖線で示すように、チップホルダ6に対するチップ3の角度を調整できる。この場合において、第1支持体7は、ボルト15aの軸部によって回動自在に支持される。チップ3の姿勢を決定し、連結部材15a,15bを締結することで、第1支持体7は再び第2支持体8の腕部12に固定される。
第2支持体8は、所定の角度で回動するように第3支持体9に支持される。第2支持体8の中間部13は、第2支持体8の回動角度を規制する規制部として機能する。中間部13は、幅方向の縁部13aが第3支持体9の一部に接触することで、第2支持体8の回動を規制する。
第2支持体8の軸部14は、円柱状に構成されるが、この形状に限定されない。軸部14は、第3支持体9の内部に挿通されている。軸部14は、所定の角度範囲でその軸心廻りに回動するように、第3支持体9に支持される。
図16及び図17に示すように、第3支持体9は、第2支持体8を支持する第1構成部材16と、この第1構成部材16に連結される第2構成部材17とを備える。
第1構成部材16は、中空状、例えば円筒状に構成されるが、この形状に限定されない。第1構成部材16は、その一端部に、第2支持体8の軸部14を挿通するための口部18を有する。第1構成部材16は、その内部に、軸部14を回動可能に支持する軸受19を有する。
第1構成部材16は、第2支持体8の回動を規制する規制部20を有する。規制部20は、第1構成部材16の一端部からその軸方向に突出する突起部である。規制部20は、第2支持体8が所定の角度以上に回動しないように、当該第2支持体8の中間部13に接触する規制面20aを有する。規制面20aは、第3支持体9における半径方向に直交するように形成される平坦面である。
第2構成部材17は、第1構成部材16の端部を閉塞するように、当該第1構成部材16に連結される。第2構成部材17は、円筒状又は円柱状に構成されるが、この構成に限定されるものではない。第2構成部材17は、その端部にスクライブ装置に着脱自在に装着される接続部21を有する。
図19に示すように、本実施形態に係る板ガラスの製造方法は、チップホルダ6によってチップ3を保持した状態で、当該チップ3のカッティングポイント4をガラス基板Gに接触させる。この場合において、チップホルダ6は、第1支持体7の姿勢を調整することにより、ガラス基板Gに対するチップ3の角度θaが設定される。チップ3の角度θaは、チップ3の厚みに対する中心線XTと、ガラス基板Gの表面とが為す角度である(図19参照)。これに限らず、チップホルダ6は、図1B、図1Cと同様に、ガラス基板Gに対するチップ3の角度(θb,θc)を設定できる。
次に、スクライブ装置によって当該チップホルダ6を所定の移動方向Xに移動させ、チップ3のカッティングポイント4をガラス基板Gに対して摺動させることで、スクライブ線SLを形成する。その後、ガラス基板Gをスクライブ線SLに沿って折り割ることで、所定形状の板ガラスが構成される。
上記の製造方法において、第2支持体8は、スクライブ加工中に、回動によって姿勢を変更することで、チップ3の姿勢を変更できる。第2支持体8の回動によるチップ3の姿勢変更は、例えば、曲線状のスクライブ線SLを形成する場合に生じ得る。チップ3の進行方向の変化に応じて、第2支持体8は、中間部13を規制部20と平行にした基準姿勢(図20参照)から、軸部14の軸心まわりに回動する(図21参照)。
図22に示すように、チップホルダ6は、中間部13の縁部13aを規制部20の規制面20aに接触させることで、第2支持体8の軸部14の回動を規制する。第2支持体8の回動可能な角度θrは、−45°以上45°以下に設定されることが望ましい。このように、本実施形態では、スクライブ加工中に、ガラス基板Gに不適切又は過剰な応力が生じないように、チップ3の姿勢を微調整できる。
第3支持体9は、第2支持体8を回動不能に固定するための固定部22を有する。固定部22は、規制部20に形成される孔23と、この孔23に挿入される固定部材24とを含む。規制部20に形成される孔23は、規制面20aと直角を為すように形成される。孔23の一部には、雌ねじが形成されている。固定部材24は、ボルト等のねじ部材により構成される。固定部材24は、その軸部が固定部22の孔23に螺合されている。
図16に示すように、固定部材24の端部は規制部20の規制面20aから突出するように構成される。規制部20の孔23に螺合する固定部材24を回転させることにより、固定部材24の端部の位置を変更できる。すなわち、固定部材24は、その端部が第2支持体8の中間部13の一部に接触して当該中間部13を固定する位置(固定位置)と、この固定位置から退避した位置(退避位置、図16参照)とに位置変更可能に構成される。
固定部材24の端部が固定位置にある場合、第2支持体8の中間部13は、この固定部材24によって固定され、回動不能な状態となる。この状態は、例えばカッティングポイント4が球面により構成される場合に有効である。固定部材24の端部が退避位置にある場合、中間部13には固定部材24が接触していないため、第2支持体8は上述したように、規制面20aによる規制を受ける範囲内で回動可能な状態となる。
図23は、チップホルダの他の例を示す。本例に係るチップホルダ6は、シャンク2を支持する第1支持体25と、第1支持体25を支持する第2支持体26とを備える。
第1支持体25は、第1構成部材27と、第2構成部材28と、第1構成部材27と第2構成部材28とを連結するボルト等の連結部材29と、を備える。第1構成部材27及び第2構成部材28は、シャンク2の外面に接触する溝部27a,28aを有する。第1構成部材27の溝部27aと、第2構成部材28の溝部28aとによってシャンク2を挟んだ状態で、当該第1構成部材27と第2構成部材28とを連結部材29により連結することにより、シャンク2は第1支持体25に固定される。
第2支持体26は、ボルト等の固定部材30を介して第1支持体25の第1構成部材27を支持する。第1支持体25の第1構成部材27は、固定部材30の軸部が挿通される孔(図示せず)を有する。第2支持体26は、固定部材30の軸部が嵌るねじ孔(図示せず)を有する。第1構成部材27の孔を介して第2支持体26のねじ孔に固定部材30の軸部を螺合させ、当該固定部材30を締結することで、第1支持体25は、第2支持体26に固定される。固定部材30を緩めることにより、第1支持体25の姿勢を変更することができる。これにより、シャンク2の端部に固定されるチップ3の姿勢を変更できる(図23の二点鎖線を参照)。第2支持体26は、スクライブ装置に着脱自在に連結される接続部31を備える。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記図8乃至図11の実施形態では、三角柱状、四角柱状のチップを例示したが、これに限定されない。チップを他の多角柱状に構成し、その軸方向の端面の角部に円弧状のカッティングポイントを形成してもよい。
上記図1A乃至図1C及び図6の実施形態では、スクライブツール1を直線的に移動させることにより、ガラス基板Gを切断する例を示したが、これに限定されず、スクライブツール1を曲線的に移動させてガラス基板Gを切断するようにしてもよい。また、複数のスクライブツール1を同時に移動させてガラス基板Gを切断することも可能である。
スクライブツール1のチップ3を、単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドにより構成した場合には、摩耗によりカッティングポイント4が消失した場合であっても、公知の再生処理(リコンディショニング)により、カッティングポイント4をチップ3に新たに形成できる。これにより、チップ3を長期に亘って使用できる。
上記の図16乃至図22に係る実施形態では、第2支持体8を第3支持体9によって回動可能に支持してなるチップホルダ6を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、第3支持体9は、第2支持体8の軸部14を回転駆動可能なモータ等の駆動源を備えてもよい。この形態を採用する場合には、第3支持体9に規制部20は形成されない。駆動源によって第2支持体8を回転させることで、チップ3を回転させながらガラス基板Gにスクライブ線SLを形成できる。この場合、チップ3のカッティングポイント4が第2支持体8の軸部14の中心軸線上に位置するように、第1支持体7の姿勢を調整することが望ましい。
他の構成として、第3支持体9を省略し、第2支持体8の軸部14をスクライブ装置に装着してもよい。スクライブ装置は、軸部14を回転駆動可能な駆動源を備えてもよい。スクライブ装置によって第2支持体8を回転させることで、チップ3を回転させながらガラス基板Gにスクライブ線SLを形成できる。
1 スクライブツール
2 シャンク
3 チップ
4 カッティングポイント
6 チップホルダ
G ガラス基板
SL スクライブ線

Claims (10)

  1. チップを所定の方向に移動させることによりガラス基板にスクライブ線を形成し、前記スクライブ線に沿って前記ガラス基板を折割ることで、所定形状の板ガラスを製造する方法であって、
    前記チップは、前記ガラス基板の表面を摺動することによって前記ガラス基板に前記スクライブ線を形成するカッティングポイントを有しており、
    前記カッティングポイントは、前記所定の方向に直交する円弧状の縁部として構成され、かつ前記チップを前記ガラス基板の前記表面に対して摺動させる前に予め前記チップに形成されていることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  2. 前記チップは、チップホルダに着脱自在に保持される請求項に記載の板ガラスの製造方法。
  3. 前記チップホルダは、前記ガラス基板に対する前記チップの角度を変更可能に、前記チップを保持する請求項に記載の板ガラスの製造方法。
  4. 前記チップは、円板状に構成されており、
    前記カッティングポイントは、前記チップの縁部において円形に形成されてなる請求項1又は2に記載の板ガラスの製造方法。
  5. 前記チップは、多角形状に構成されており、
    前記カッティングポイントは、前記チップの角部に形成されてなる請求項1又は2に記載の板ガラスの製造方法。
  6. スクライブツールを所定の方向に移動させることによりガラス基板にスクライブ線を形成し、前記スクライブ線に沿って前記ガラス基板を折割ることで、所定形状の板ガラスを製造する方法であって、
    前記スクライブツールは、シャンクと、前記シャンクの端部に設けられるチップとを有しており、
    前記チップは、前記ガラス基板の表面を摺動することによって前記ガラス基板に前記スクライブ線を形成するカッティングポイントを有しており、
    前記カッティングポイントは、前記所定の方向に直交する円弧状の縁部として構成され、かつ前記チップを前記ガラス基板の前記表面に対して摺動させる前に予め前記チップに形成されていることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  7. 前記カッティングポイントの曲率半径が0.001mm以上1mm以下である請求項に記載の板ガラスの製造方法。
  8. 前記チップは、切頭円錐台状に構成されており、
    前記カッティングポイントは、前記チップの軸方向端部における縁部において円形に形成されてなる請求項に記載の板ガラスの製造方法。
  9. 前記スクライブツールを前記所定の方向に移動させながら、前記チップをその軸心まわりに回転させることにより、前記スクライブ線を形成する請求項に記載の板ガラスの製造方法。
  10. 前記スクライブツールは、前記チップが前記ガラス基板に対して傾斜するように配置されるとともに、その傾斜角度を変更可能に構成される請求項からのいずれか一項に記載の板ガラスの製造方法。
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