JP2016000524A - スクライビングホイール用ホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】スクライビングホイール用ホルダーにおいて、保持溝の内壁とスクライビングホイールとの間への異物進入によるスクライビングホイールの回転不良が発生することを防止できるスクライビングホイール用ホルダー及びスクライブ装置を提供する。
【解決手段】スクライビングホイール50を保持する保持溝42を備えたホルダー40aにおいて、保持溝42の内壁に、溝46を形成しておく。これにより進入してきた異物が溝46を介して排出されるので、スクライビングホイール50の回転不良を防ぐことができる。
【選択図】図4
【解決手段】スクライビングホイール50を保持する保持溝42を備えたホルダー40aにおいて、保持溝42の内壁に、溝46を形成しておく。これにより進入してきた異物が溝46を介して排出されるので、スクライビングホイール50の回転不良を防ぐことができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ガラス基板、セラミックス基板、シリコン基板等の脆性材料基板にスクライブラインを形成するためのスクライビングホイールを保持するスクライビングホイール用ホルダーに関する。
従来、液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス(EL)パネル等のフラットディスプレイパネル、太陽電池等の製造工程では、マザーガラス基板等の脆性材料基板の分断工程が設けられている。この分断工程では、通常スクライブ装置が用いられている。そして、分断工程では、このスクライブ装置に備えられたスクライビングホイールに脆性材料基板の材質や厚み等の諸条件に見合った荷重を負荷しながら、スクライビングホイールを脆性材料基板の表面上を転動させてスクライブラインを形成し、脆性材料基板に所定の力を負荷することにより脆性材料基板をスクライブラインに沿って分断し、個々のパネル
や各種基板を製造している。
や各種基板を製造している。
このスクライブ装置としては、例えば下記特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1に記載されているスクライブ装置は、脆性材料基板が載置されるテーブルを跨ぐように架設されたブリッジに、移動可能なスクライブヘッドが取り付けられており、このスクライブヘッドにスクライビングホイールを保持しているホルダーが取り付けられている。
そして、このスクライビングホイール用のホルダーは、先端に二つの平坦部を有し、この二つの平坦部の間の保持溝にスクライビングホイールを回転自在に保持する構成となっている。
この保持溝で保持されたスクライビングホイールと保持溝の内壁との間に、分断工程で生じた微小なカレット等の異物が入り込んでしまい、スクライビングホイールと内壁との間に異物が挟まったままスクライビングホイールが回転することで、スクライビングホイールの回転不良が発生するという問題があった。
そこで、本発明者は、この問題を解消すべく種々検討を重ねた結果、ディスク状のスクライビングホイールを回転自在に保持する保持溝を備えたスクライビングホイール用ホルダーにおいて、保持溝の内壁のスクライビングホイールの側面と対向する位置に、溝を形成しておくことで、この問題を解消し得ることに想到し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は上記問題を解消することを課題とし、スクライビングホイール用ホルダーにおいて、保持溝の内壁とスクライビングホイールとの間への異物進入によるスクライビングホイールの回転不良が発生することを防止できるスクライビングホイール用ホルダーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、ディスク状のスクライビングホイールを回転自在に保持する保持溝と、前記スクライビングホイールを固定するためのピン孔を備えたスクライビングホイール用ホルダーであって、
前記保持溝の内壁の前記スクライビングホイールの側面と対向する位置に、前記ピン孔に接しない溝が形成されていることを特徴とする。
前記保持溝の内壁の前記スクライビングホイールの側面と対向する位置に、前記ピン孔に接しない溝が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、前記ピン孔の上方に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、前記ピン孔の下方に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1から3の何れかの態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、前記スクライビングホイールの側面と対向しない位置まで延設されていることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1から4の何れかの態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、前記保持溝の端まで延設されていることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第1から5の何れかの態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、複数設けられていることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第1から6の何れかの態様にかかるスクライビングホイール用ホルダーであって、前記溝は、鉛直方向に向かって伸びていることを特徴とする。
本発明の第1〜第3の態様によれば、スクライビングホイール用ホルダーは、保持溝の内壁のスクライビングホイールの側面と対向する位置に、溝が形成されているので、保持溝の内壁とスクライビングホイールとの間にカレット等の異物が進入したとしても、溝に異物が溜まるので、スクライビングホイールの回転不良を低減することができる。
本発明の第4の態様によれば、スクライビングホイール用ホルダーは、溝がスクライビングホイールの側面と対向しない位置まで延設されているので、異物をスクライビングホイールの側面と対向しない位置へ排出することができ、スクライビングホイールの回転不良をより低減することができる。
本発明の第5の態様によれば、スクライビングホイール用ホルダーは、溝が保持溝の端まで延設されているので、異物をスクライビングホイール用ホルダーから排出することができ、スクライビングホイールの回転不良をより低減することができる。
本発明の第6の態様によれば、スクライビングホイール用ホルダーは、溝が複数設けられているので、サイズの異なるスクライビングホイールであっても対応できる。また、異物が溝に溜まる確率が高まるので、スクライビングホイールの回転不良をより低減することができる。
本発明の第7の態様によれば、スクライビングホイール用ホルダーは、溝が鉛直方向に向かって伸びているので、カレット等の異物がより排出し易くなっているため、スクライビングホイールの回転不良をより低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのスクライビングホイール用ホルダーの一例を示すものであって、本発明をこのスクライビングホイール用ホルダーに特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも適応し得るものである。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係るスクライブ装置10の概略図を図1に示す。スクライブ装置10は、移動台11が一対の案内レール12a,12bに沿って、y軸方向に移動自在に保持されている。移動台11はボールネジ13と螺合している。このボールネジ13はモータ14の駆動により回転し、移動台11を案内レール12a,12bに沿って、y軸方向に移動させる。
本発明の実施形態1に係るスクライブ装置10の概略図を図1に示す。スクライブ装置10は、移動台11が一対の案内レール12a,12bに沿って、y軸方向に移動自在に保持されている。移動台11はボールネジ13と螺合している。このボールネジ13はモータ14の駆動により回転し、移動台11を案内レール12a,12bに沿って、y軸方向に移動させる。
移動台11の上面にはモータ15が設けられている。モータ15はテーブル16をxy平面で回転させて所定角度に位置決めするものである。脆性材料基板17はこのテーブル16上に載置され、図示しない真空吸引手段などにより保持される。
スクライブ装置10の上部には、脆性材料基板17のアライメントマークを撮像する2台のCCDカメラ18が設けられている。そして、スクライブ装置10には、移動台11とその上部のテーブル16を跨ぐようにブリッジ19がx軸方向に沿って支柱20a,20bにより架設されている。
スクライブ装置10の上部には、脆性材料基板17のアライメントマークを撮像する2台のCCDカメラ18が設けられている。そして、スクライブ装置10には、移動台11とその上部のテーブル16を跨ぐようにブリッジ19がx軸方向に沿って支柱20a,20bにより架設されている。
ブリッジ19にはガイド22が取り付けられており、スクライブヘッド21はガイド22に沿ってx軸方向に沿って移動可能となっている。そして、このスクライブ装置10のスクライブヘッド21には、ホルダージョイント23を介して、スクライビングホイール50(図2参照)を回転自在に保持している実施形態1のホルダー40aが取り付けられている。
次に、ホルダー40aが取り付けられたホルダージョイント23と、このホルダー40aについて、図2及び図3を用いて説明する。図2はホルダー40aが取り付けられたホルダージョイント23の正面図である。図3はホルダー40aを拡大した斜視図である。
ホルダージョイント23は、略円柱状をしており、回転軸部24と、ジョイント部25で構成されている。
そして、スクライブヘッド21にホルダージョイント23が装着された状態においては、この回転軸部24には、ホルダージョイント23を回動自在に保持するための二つのベアリング26a,26bが円筒形のスペーサ27を介して取り付けられた状態になっている。なお、図2にはホルダージョイント23の正面図を示すとともに、回転軸部24に取り付けられたベアリンク26a,26bとスペーサ27の断面図を示している。
円柱形のジョイント部25には、下端側に円形の開口28が形成されており、この開口の上部にはマグネット29が埋設されている。そして、この開口28には、ホルダー40aが着脱自在に取り付けられている。
このホルダー40aは略円柱形の金属または樹脂からなり、その下端側には平坦部41a,41bが設けられている。なお、図2でホルダー40aの下端側を拡大している図は、矢印Aで示す横方向から観察した場合の拡大図を示している。
この平坦部41aと平坦部41bとの間に、スクライビングホイール50を保持するための保持溝42が形成されている。また、平坦部41a,41bには、スクライビングホイール50を固定するために孔状のピン孔43aがそれぞれ形成されている。このピン孔43aにピン44が貫通され、スクライビングホイール50が回転自在に取り付けられている。この時、平坦部41aと平坦部41bのそれぞれの内壁45a,45bが、スクライビングホイール50の円形側面52a,52bとそれぞれ対向している。
このスクライビングホイール50は、例えば焼結ダイヤモンドで形成され、ホイール径が2.5mm、厚さdが0.65mm程度のディスク状の形状を有し、円周部に沿って垂直断面形状V字形の刃51が形成されている。そして、スクライビングホイール50の二つの円形側面52a,52bの中心に貫通孔53が形成されている。この貫通孔53に先ほど述べたピン孔43aを貫通するピン44が貫通することで、保持溝42においてスクライビングホイール50が回転自在に保持されている。なお、スクライビングホイール50の厚さに対して、保持溝42の間隔(内壁45aと内壁45bの距離)はわずかに大きくなっており、例えばスクライビングホイール50の厚さdが0.65mmの場合、保持溝42の間隔は約0.67mmとなっている。
ホルダー40aの上端側には位置決め用の取付部46が設けられている。この取付部46はホルダー40aを切り欠いて形成されており、傾斜部46aと平坦部46bを有している。また、ホルダー40aの上端側の少なくとも一部分は磁性体金属で構成されている。
このホルダー40aは、ホルダージョイント23の開口28へ、ホルダー40aの取付部46側から挿入される。その際、ホルダー40aの上端側の磁性体金属がマグネット29によって引き寄せられ、取付部46の傾斜部46aが、開口28の内部を通る平行ピン30に接触し位置決めが行われ、ホルダー40aはホルダージョイント23に固定される。反対に、ホルダージョイント23からホルダー40aを取り外す際には、ホルダー40aを下方へ引く抜くことで、容易に取り外すことができる。
ここで、スクライビングホイール50は消耗品であるため定期的な交換が必要となる。本実施形態においては、ホルダージョイント23を介してホルダー40aがスクライブヘッド21に装着されているので、ホルダー40aの着脱が容易に行える。したがって、スクライビングホイール50をホルダー40aから取り外したりすることなく、スクライビングホイール50とホルダー40aを一体として扱い、ホルダー40aそのものを交換すればよいので、スクライビングホイール50の交換作業を容易に行うことができる。
次に、先にも述べたように、ホルダー40aの保持溝42で保持されているスクライビングホイール50の側面52a,52bと、保持溝42の内壁45a,45bとの間に、分断工程で生じた微小なカレット等の異物が入り込んでしまうおそれがある。そこで、本実施形態においては、保持溝42の内壁45a,45bに溝を形成している。したがって、内壁45a,45bとスクライビングホイール50の側面52a,52bとの間に、異物が入り込んできたとしても、この溝に異物が入るため、スクライビングホイール50の回転不良の発生を低減している。
この保持溝42の内壁45a,45bに形成されている溝の具体例について図面を用いて説明を行う。
この保持溝42の内壁45a,45bに形成されている溝の具体例について図面を用いて説明を行う。
[実施例1]
実施例1のホルダー40aの断面図を図4に示す。なお、図4(a)は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、図4(b)は図3のIVb−IVb線に沿った断面図である。また、スクライビングホイール50については破線で示している。
実施例1のホルダー40aの断面図を図4に示す。なお、図4(a)は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、図4(b)は図3のIVb−IVb線に沿った断面図である。また、スクライビングホイール50については破線で示している。
ホルダー40aの内壁45a,45bには、円弧状の溝46がそれぞれ形成されている。この溝46はスクライビングホイール50の側面52a,52bと対向する位置に設けられている。したがって、カレット等の異物が内壁45a,45bと側面52a,52bとの間に入り込んできたとしても、異物は溝46に溜まるので、スクライビングホイール50の回転に与える影響を低減することができる。更に、溝46はスクライビングホイール50の側面52a,52bと対向しない位置まで延設されているので、溝46に溜まった異物はスクライビングホイール50の回転とともに、側面52a,52bと対向しない位置まで排出され、より一層スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
そして、この溝46は保持溝42の端部まで延設されているので、異物をホルダー40aの外へ排出することが可能となる。また、この溝46は鉛直方向Gに向かって徐々に溝の幅を広げながら伸びているので、異物が下方へ向かいやすくなっており、より異物を排出し易くなっている。
本実施例においては、溝46の深さは一定であるが、場所によって溝の深さを異ならせてもよい。例えば、スクライビングホイール50の側面52a,52bと対向する位置においては最も溝の深さが深く、スクライビングホール50の側面52a,52bと対向しない位置から保持溝42の端部へと近づくにつれて溝の深さを浅くすることにより、溝に溜まった異物をより排出し易くすることができる。
本実施例においては、溝46の深さは一定であるが、場所によって溝の深さを異ならせてもよい。例えば、スクライビングホイール50の側面52a,52bと対向する位置においては最も溝の深さが深く、スクライビングホール50の側面52a,52bと対向しない位置から保持溝42の端部へと近づくにつれて溝の深さを浅くすることにより、溝に溜まった異物をより排出し易くすることができる。
[実施例2]
実施例2のホルダー40aの構成を図5に示す。なお、図5(a)は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、図5(b)が図3のIVb−IVb線に沿った断面図である。また、スクライビングホイール50については破線で示している。
実施例2のホルダー40aの構成を図5に示す。なお、図5(a)は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、図5(b)が図3のIVb−IVb線に沿った断面図である。また、スクライビングホイール50については破線で示している。
ホルダー40aの内壁45a,45bには、3本の溝47a,47b,47cがそれぞれ形成されている。
この溝47a,47b,47cは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52a,52bと対向する位置から対向しない位置まで延設されている。また、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45a,45bと側面52a,52bとの間に入り込んできたとしても、溝47a,47b,47cを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
この溝47a,47b,47cは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52a,52bと対向する位置から対向しない位置まで延設されている。また、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45a,45bと側面52a,52bとの間に入り込んできたとしても、溝47a,47b,47cを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
また、この3つの溝47a,47b,47cはスクライビングホイール50の曲率よりも小さな曲線となっており、また、それぞれの曲率が異なっている。このようにサイズの異なる複数の溝を設けておくことにより、スクライビングホイール50を異なるサイズのスクライビングホールに変更したとしても、各サイズのスクライビングホイール50に対して適した位置に溝が位置することになるので、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。また、溝が複数形成されているので、異物が溝に溜まる確率がより高まり、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
[実施例3]
実施例3のホルダー40aの構成を図6に示す。なお、図6は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、スクライビングホイール50については破線で示している。
実施例3のホルダー40aの構成を図6に示す。なお、図6は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、スクライビングホイール50については破線で示している。
ホルダー40aの内壁45aには3本の溝48a,48b,48cがそれぞれ形成されている。
この溝48a,48b,48cは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52aと対向する位置に形成され、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45a,45bと側面52a,52bとの間に入り込んできたとしても、溝48a,48b,48cを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
この溝48a,48b,48cは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52aと対向する位置に形成され、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45a,45bと側面52a,52bとの間に入り込んできたとしても、溝48a,48b,48cを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
また、溝48a,48b,48cは実施例2の溝46と同様に、複数本形成されているので、スクライビングホイール50を異なるサイズのスクライビングホールに変更したとしても、各サイズのスクライビングホイール50に対して適した位置に溝が位置することになるので、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができ、また、溝が複数形成されているので、異物が溝に溜まる確率がより高まり、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
更に、この溝48a,48b,48cはスクライビングホイール50の曲率よりも大きな曲線となっている。したがって、溝に溜まった異物は鉛直方向Gに沿ってより落下し易くなっている。
更に、この溝48a,48b,48cはスクライビングホイール50の曲率よりも大きな曲線となっている。したがって、溝に溜まった異物は鉛直方向Gに沿ってより落下し易くなっている。
[実施例4]
実施例4のホルダー40aの構成を図7に示す。なお、図7は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、スクライビングホイール50については破線で示している。
実施例4のホルダー40aの構成を図7に示す。なお、図7は図3のIVa−IVa線に沿った断面図であり、スクライビングホイール50については破線で示している。
ホルダー40aの内壁45aには、2本の溝49a,49bがそれぞれ形成されている。
溝49aは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52aと対向する位置に形成され、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45aと側面52aとの間に入り込んできたとしても、溝49aを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
溝49aは実施例1の溝46と同様に、スクライビングホイール50の側面52aと対向する位置に形成され、鉛直方向Gに向かって保持溝42の端部まで延設されている。したがって、カレット等の異物が内壁45aと側面52aとの間に入り込んできたとしても、溝49aを介して異物を排出することができ、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
更に、溝49aはピン44に対して直交し、鉛直方向Gに伸びる軸に対して非対称に形成された溝であり、ホルダー40aの進行方向Bにおける前方側では、スクライビングホイール50の曲率よりも大きな曲線となっており、ホルダー40aの進行方向Bにおける後方側では、スクライビングホイール50の曲率よりも小さな曲線となっている。したがって、溝49aの前方側では溝に溜まった異物を落下し易くし、溝49aの後方側では溝に溜まった異物をスクライビングホイール50の外側へ落下するようにしている。
また、溝49bはスクライビングホイール50の側面52aと対向しない位置に形成された溝である。このように、スクライビングホイール50の側面とは対向しない位置に溝が形成されていても、保持溝42に進入してきた異物を、溝49bを介して保持溝42の外側へ排出することができるので、内壁45aと側面52aとの間に入り込もうとする異物を削減でき、スクライビングホイール50の回転不良を低減することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態1のホルダー40aと異なる構成の実施形態2のホルダー40bについて、図8を用いて説明する。なお、図8はホルダー40bを拡大した斜視図である。また、ホルダー40aと同様の構成については、同じ符号を用いて説明し、その詳細な説明は省略する。
実施形態2のホルダー40bは、実施形態1のホルダー40aと同様に、スクライブ装置10のスクライブヘッド21において、ホルダージョイント23の開口28へ挿入され、取り付けられている。
次に、実施形態1のホルダー40aと異なる構成の実施形態2のホルダー40bについて、図8を用いて説明する。なお、図8はホルダー40bを拡大した斜視図である。また、ホルダー40aと同様の構成については、同じ符号を用いて説明し、その詳細な説明は省略する。
実施形態2のホルダー40bは、実施形態1のホルダー40aと同様に、スクライブ装置10のスクライブヘッド21において、ホルダージョイント23の開口28へ挿入され、取り付けられている。
このホルダー40bは略円柱形の金属また樹脂からなり、その下端側には平坦部41a,41bが設けられている。そして、この平坦部41aと平坦部41bとの間に、スクライビングホイール50を保持するための保持溝42が形成されている。
また、平坦部41a,41bの下端には、スクライビングホイール50を固定するために切り欠いて形成されたピン孔43bがそれぞれ形成されている。そして、このピン孔43bにピン44が貫通され、スクライビングホイール50が回転自在にホルダー40bに取り付けられている。
このホルダー40bの上端側には、ホルダー40aと同様に傾斜部46aと平坦部46bからなる取付部46が形成されている。
また、平坦部41a,41bの下端には、スクライビングホイール50を固定するために切り欠いて形成されたピン孔43bがそれぞれ形成されている。そして、このピン孔43bにピン44が貫通され、スクライビングホイール50が回転自在にホルダー40bに取り付けられている。
このホルダー40bの上端側には、ホルダー40aと同様に傾斜部46aと平坦部46bからなる取付部46が形成されている。
そして、このホルダー40bの保持溝42の内壁にも、実施形態1の実施例1から実施例4に示したのと同様の構成の溝(図示省略)が形成されている。この実施形態2のホルダー40bは、ピン孔43bを精度良く形成することが比較的容易にできるが、ピン孔43bが切り欠かれた状態となっているので、実施形態1のホルダー40aの場合よりも保持溝42内にカレット等の異物が侵入し易くなる。しかしながら、実施形態2のホルダー40bにおいては、保持溝42の内壁に溝が形成されていることにより、実施形態1の実施例1から実施例4と同様の作用・効果を奏することができる。
[実施形態3]
次に、実施形態1に示したホルダー40aや実施形態2に示したホルダー40bとは異なる構成の実施形態3のホルダー140について、図9を用いて説明する。なお、図9は実施形態3のホルダー140の正面図である。
次に、実施形態1に示したホルダー40aや実施形態2に示したホルダー40bとは異なる構成の実施形態3のホルダー140について、図9を用いて説明する。なお、図9は実施形態3のホルダー140の正面図である。
実施形態3のホルダー140は、スクライブ装置10のスクライブヘッド21に、ホルダージョイントを介さずに、直接取り付けられているものである。
ホルダー140は略円柱状をしており、回転軸部141と、ホイール保持部142で構成されている。そして、スクライブヘッド21にホルダー140が装着された状態においては、この回転軸部141には、ホルダー140を回動自在に保持するための二つのベアリング126a,126bが円筒形のスペーサ127を介して取り付けられた状態になっている。なお、図9にはホルダー140の正面図を示すとともに、回転軸部141に取り付けられたベアリンク126a,126bとスペーサ127の断面図を示している。
ホルダー140は略円柱状をしており、回転軸部141と、ホイール保持部142で構成されている。そして、スクライブヘッド21にホルダー140が装着された状態においては、この回転軸部141には、ホルダー140を回動自在に保持するための二つのベアリング126a,126bが円筒形のスペーサ127を介して取り付けられた状態になっている。なお、図9にはホルダー140の正面図を示すとともに、回転軸部141に取り付けられたベアリンク126a,126bとスペーサ127の断面図を示している。
ホイール保持部142は円柱状をなすとともに、下端側が三角形状になっており、この三角形状の先端にはスクライビングホイール150を挿入するため、平坦部143aと143bとの間に、スクライビングホイール150を保持するための保持溝144が形成されている。なお、図9でホルダー140の下端側を拡大している図は、矢印Cで示す横方向から観察した場合の拡大図を示している。
平坦部143a,143bにはスクライビングホイール150を固定するために孔状のピン孔145がそれぞれ形成されており、このピン孔145にピン146が貫通され、スクライビングホイール150はホルダー140に回転自在に取り付けられている。この時、平坦部143aと平坦部143bのそれぞれの内壁147a,147bがスクライビングホイール150の円形側面151a,151bとそれぞれ対向している。そして、平坦部143a,143bの外側には、ピン孔144を外側から覆うためのピン押さえ148a,148bがネジ149によってそれぞれネジ止めされている。
なお、この場合においても、スクライビングホール150は消耗品であり、定期的な交換が必要となるので、ホルダー140において、スクライビングホール150を交換する際には、まず、スクライブヘッド21からホルダー140を取り外し、次に、ホルダー140からピン押さえ148a,148bを取り外した後、ピン145を取り出してスクライビングホール150の交換が行われる。
そして、ホルダー140の内壁147a,147bには、実施形態1の実施例1〜実施例4に示したのと同様の構成の溝(図示省略)が形成されている。そのため、内壁147a,147bとスクライビングホイール150の側面151a,151bとの間に、カレット等の異物が入り込んできたとしても、この溝に異物が入るため、スクライビングホイール150の回転不良の発生を低減することができる。なお、本実施形態のピン孔144は孔状となっているが、実施形態2と同様に平坦部143aと平坦部143bの下端を切り欠いて形成してもよい。
このように、本実施形態においては、ホルダーの内壁のスクライビングホイールの側面と対向する位置に溝を形成しておくことで、内壁とスクライビングホイールの側面との間に進入する異物による回転不良の発生を低減することができるようになる。
なお、上述した実施形態においては、溝がピン孔よりも上方に形成されたもののみを示したが、ピン孔よりも下方に形成されていても同様の効果を奏することができ、また溝がピン孔に接するように形成されていても構わない。また、上述した実施例においては、溝の形状が円弧状のもののみを示したが、直線状であっても構わない。
また、上述したスクライブ装置10は、脆性材料基板17の上部にスクライブヘッド21が位置しているものであったが、脆性材料基板17の下部にもスクライブヘッドが位置しており、脆性材料基板17の上下両面からスクライブラインを形成するスクライブ装置であっても構わない。このように脆性材料基板17の上下両面からスクライビングラインを形成できる構成とすることで、分断工程の作業効率を高めることができる。
10…スクライブ装置
21…スクライブヘッド
23…ホルダージョイント
40a,40b,140…ホルダー
42,144…保持溝
45a,45b…内壁
46,47a,47b,47c,48a,48b,48c,49a,49b…溝
50,150…スクライビングホイール
52a,52b,151a,151b…側面
21…スクライブヘッド
23…ホルダージョイント
40a,40b,140…ホルダー
42,144…保持溝
45a,45b…内壁
46,47a,47b,47c,48a,48b,48c,49a,49b…溝
50,150…スクライビングホイール
52a,52b,151a,151b…側面
Claims (7)
- ディスク状のスクライビングホイールを回転自在に保持する保持溝と、前記スクライビングホイールを固定するためのピン孔を備えたスクライビングホイール用ホルダーであって、
前記保持溝の内壁の前記スクライビングホイールの側面と対向する位置に、前記ピン孔に接しない溝が形成されていることを特徴とするスクライビングホイール用ホルダー。 - 前記溝は、前記ピン孔の上方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクライビングホイール用ホルダー。
- 前記溝は、前記ピン孔の下方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクライビングホイール用ホルダー。
- 前記溝は、前記スクライビングホイールの側面と対向しない位置まで延設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスクライビングホイール用ホルダー。
- 前記溝は、前記保持溝の端まで延設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスクライビングホイール用ホルダー。
- 前記溝は、複数設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスクライビングホイール用ホルダー。
- 前記溝は、鉛直方向に向かって伸びていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項の何れかに記載のスクライビングホイール用ホルダー。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019006112A (ja) * | 2017-06-20 | 2019-01-17 | ジャーシン ワールダイア ダイアモンド ツールズ カンパニー,リミテッドJiaxing Worldia Diamond Tools, Co., Ltd. | チップ排出孔アレイを有するカッターホイール |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4628784A (en) * | 1984-11-26 | 1986-12-16 | Paul Gach | Glass scoring assembly |
JP2002234748A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-08-23 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | チップホルダー |
WO2007063979A1 (ja) * | 2005-12-01 | 2007-06-07 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. | スクライブ装置、スクライブ方法及びチップホルダ |
-
2015
- 2015-06-30 JP JP2015130628A patent/JP2016000524A/ja active Pending
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