JP6818187B1 - 鉄キレート剤を含むプロトロンビン時間試薬 - Google Patents

鉄キレート剤を含むプロトロンビン時間試薬 Download PDF

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Abstract

本発明は、凝固診断薬の分野に関係し、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールの群からの鉄キレート剤の添加により安定化することができる、組換えまたは天然の組織因子タンパク質およびリン脂質に基づくプロトロンビン時間試薬に関する。

Description

本発明は、凝固診断の分野であり、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択される鉄キレート剤の添加により安定化することができる、組換えまたは天然の組織因子タンパク質およびリン脂質をベースとするプロトロンビン時間試薬に関する。
組織因子タンパク質(組織因子またはトロンボプラスチンと略される)は、血液凝固にとって不可欠な重要性を有する膜貫通タンパク質である。組織因子タンパク質は、例えば内皮下層(平滑筋)中の細胞および血管を囲む細胞(例えば線維芽細胞)のような、通常は血流と接触していない細胞により発現される。しかし、血管への損傷の場合には、組織因子タンパク質発現細胞が、血中を循環する凝固促進性血液凝固因子(procoagulant blood coagulation factor)である第VII因子と接触する。カルシウムの存在下では、組織因子タンパク質と第VII因子とが複合体を形成し、第VII因子の活性は千倍である(F VII>F VIIa)。リン脂質およびカルシウムの存在下では、組織因子タンパク質と第VIIa因子との複合体は、不活性な血液凝固因子である第X因子の、活性型の第Xa因子への変換を触媒し、したがって、凝固プロセスを促進する。第VII因子と一緒になって、組織因子は、いわゆる血液凝固の外因性経路を形成し、外因性経路を介して、血管への損傷は血液凝固により可能な限り早急に阻止されることとなる。
凝固診断では、様々なインビトロの試験方法が開発されており、これらの手段により、患者の血液もしくは血漿が問題なく凝固することができるかどうか、または凝固障害が存在するかどうかを決定することができる。凝固障害の事例では、最適な治療方策を選択できるようにするために、存在する障害の原因についてのより正確な情報の入手が必要であることが多い。組織因子タンパク質は、様々な血液凝固の部分的機能を調査するため、特に外因性の血液凝固系を調査するための活性化剤として使用される。凝固活性化剤としての組織因子タンパク質の最も広く知られている用途は、プロトロンビン時間(PT)(類義語:トロンボプラスチン時間)を決定するための、いわゆるQuick試験である。Quick試験およびその変形形態では、血漿サンプルを通常、組織因子タンパク質、リン脂質およびカルシウムイオンの混合物と混合し、混合の時点からフィブリン形成が検出可能となるまでの秒単位の期間を測定する。代わりに、発色基質を使用する凝固試験では、混合の時点から特定の吸光度の変化が達成されるまでの期間を測定する。組織因子タンパク質は、凝固時間を決定するのではなく、例えば内因性トロンビン活性(endogenous thrombin potential)(ETP)のような凝固系の個々の構成要素を決定するのに役立つ他の試験方法においても使用される(特許文献1)。原則として、組織因子タンパク質は、内因性凝固の構成要素に関与するすべての試験において使用することができる。
プロトロンビン時間試薬(組織因子試薬、PT試薬)は、各試験において中心的な重要性を有する。通常、プロトロンビン時間試薬は、凝固活性リン脂質とともに組織因子を含む。組織因子タンパク質は、様々な種(例えば、ウサギ、ヒト、ウシ)の様々な器官(例えば、脳、胎盤、肺)由来の組織抽出物として入手するか、または組換えにより製造するかのいずれかである。組織因子タンパク質を入手する、およびプロトロンビン時間試薬を製造するための無数の方法が先行技術から公知であり、無数のプロトロンビン時間試薬が市販されている。
現在、大半の市販のプロトロンビン時間試薬は凍結乾燥形態で販売されており、したがって、使用前に、再構成媒体、例えば蒸留水または緩衝溶液に溶解させなければならない。この理由は、液体状態の試薬の安定性が不良であるためである。凍結乾燥形態で提供される試薬の欠点は、製造者および使用者がさらなる時間および費用集約的な方法工程(凍結乾燥および再構成)を実行しなければならないことだけでなく、これらのさらなる工程により、試薬の質を損なうことのあるエラーのリスクが上昇するということもある。したがって、液体の、使用準備が整った試薬製剤が望ましい。しかし、液体のプロトロンビン時間試薬の提供における問題は、これらの安定性が不良であることである。プロトロンビン時間試薬の安定性は、例えば、保存期間にわたる、特定の血漿、例えば正常な血漿のプロトロンビン時間の維持として理解される。理想的には、プロトロンビン時間試薬は、その保存もしくは使用の期間を通してその規格を維持すべきであり、または最も好ましい事例では、プロトロンビン時間試薬がその製造時点で有した特性および特徴を維持すべきである。
液体のプロトロンビン時間試薬を安定化するための様々な戦略が先行技術に記載されている。特許文献2には、アスコルビン酸および血清アルブミンの組合せ添加により安定化される組換え組織因子をベースとした液体のプロトロンビン時間試薬が記載されている。特許文献3には、特定のナトリウムまたはカルシウム塩の添加により安定化される、組織から抽出した(天然の)液体のプロトロンビン時間試薬が記載されている。特許文献4には、アルブミンまたはポリエチレングリコールのような様々な安定化剤およびアジ化ナトリウムまたは抗生物質のような様々な抗微生物活性物質の添加により安定化される、天然の組織因子タンパク質をベースとした別の液体のプロトロンビン時間試薬が記載されている。特許文献5には、金属イオンキレート剤、特にEDTAまたはEGTAを組織因子の抽出に使用し、完成した試薬に含有することができる、プロトロンビン時間試薬を調製するための方法が記載されている。金属イオンキレート剤が結合したカルシウムイオンの量は、さらなるカルシウム塩を添加することにより代替される。
特許文献6には、第1の容器に組織因子タンパク質およびリン脂質を含む第1の溶液を含み、第2の容器に塩化カルシウム溶液を含む、使用準備の整った液体のプロトロンビン時間試薬を調製するための2成分系のキットが記載されている。第1の溶液は、安定化目的のためのカルシウムキレート剤を含む。使用の直前に、先ず、使用者により2つの溶液が互いに混合される。製造者は凍結乾燥を省くことができ、使用者は凍結乾燥された試薬の再構成を省くことができるが、使用者はなお、使用準備の整ったプロトロンビン時間試薬を入手するために2つの液体を互いに混合しなければならない。
EP−A2−420332 EP−A2−942284 米国特許第3,522,148号 EP−A1−585987 EP−A2−524803 米国特許出願公開第2017/0234895号
したがって、本発明の目的は、少なくとも組織因子タンパク質およびリン脂質を含むことができ、場合によりカルシウムイオンを含むこともできる、液体状態で長期間の安定性を示し、使用準備の整ったプロトロンビン時間試薬を提供することである。
鉄キレート剤、特にシデロフォアを含む群からの鉄キレート剤の添加、およびそれらの中でも特にデフェロキサミン、ピオベルジンもしくはフェリクロームの添加、または3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群からの鉄キレート剤の添加、およびそれらの中でも特にデフェラシロクスの添加が、組織因子およびリン脂質ならびに場合によりカルシウムイオンを含む水性溶液の安定性を増大させることが分かった。本発明による液体状態で安定化され保存されたプロトロンビン時間試薬では、+37℃での10週間の保存後になお、実行時間の最初のPT測定結果からの逸脱が20%未満であるプロトロンビン時間(PT)測定結果を得た。12ヶ月以上の期間にわたる+2℃〜+8℃での保存安定性が予期できるかどうかを早急に評価するために、+37℃で10週間の強制保存を実行した。+37℃で10週間の期間にわたり保存された安定化されたプロトロンビン時間試薬で、実行時間の最初のPT測定結果からの逸脱が20%未満であるプロトロンビン時間(PT)測定結果が得られた場合、試薬は、+2℃〜+8℃の保存温度で12ヶ月以上の期間にわたり安定であると予期することができる。
したがって、本発明の目的は、組織因子タンパク質およびリン脂質を含み、少なくとも1つの鉄キレート剤をさらに含むプロトロンビン時間試薬であって、少なくとも1つの鉄キレート剤がシデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択される、プロトロンビン時間試薬である。
シデロフォアは、細菌および菌類のような微生物ならびに植物から形成され、鉄IIIイオン(Fe3+イオン)と高い親和性を示す、鉄結合キレート剤の一種である。好ましいシデロフォアは、例えばデフェロキサミン、フェリクロームおよびフェリクロシンのような6座ヒドロオキサメートの群からのシデロフォアである。
好ましくは、シデロフォアの群からの鉄キレート剤は、デフェロキサミン、ピオベルジンおよびフェリクロームを含む群から選択される。
一実施形態では、本発明によるプロトロンビン時間試薬は、例えば、細菌ストレプトマイセス・ピロサス(Streptomyces pilosus)から形成される、六座ヒドロオキサメートの群からの鉄キレート剤デフェロキサミン(類義語:デフェロキサミン;商標名:デスフェラール)を含む。
別の実施形態では、本発明によるプロトロンビン時間試薬は、例えば細菌シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)から形成され、六座混合ヒドロオキサメート(hexadentate mixed hydroxamate)およびカテコレート型のシデロフォアの群に分類される非リボソームペプチドである、鉄キレート剤ピオベルジンを含む。6座混合ヒドロオキサメートおよびカテコレート型のシデロフォアの群からの他の適切な鉄キレート剤は、例えばヘテロバクチンおよびエルシニアバクチンである。
さらに別の実施形態では、本発明によるプロトロンビン時間試薬は、例えば、真菌ウスティラゴ・セファロジェナ(Ustilago sphaerogena)から形成され、六座ヒドロオキサメートの群にも分類される、3つのグリシンならびにヒドロキシル化およびアセチル化オルニチンラジカルから構成される環状ヘキサペプチドである鉄キレート剤フェリクローム(類義語:デフェリフェリクローム)を含む。
3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールは、他の適用の中で、治療目的のために開発された鉄結合キレート剤の一種である(EP−B1−0914118)。好ましい3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールは、デフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートおよび3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールである。
対応する一実施形態では、本発明によるプロトロンビン時間試薬は、3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール、それらの中でも特にデフェラシロクス(IUPAC名:4−[(3Z,5E)−3,5−ビス(6−オキソシクロヘキサ−2,4−ジエン−1−イリデン)−1,2,4−トリアゾリジン−1−イル]安息香酸)、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートまたは3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾール)の群からの鉄キレート剤を含む。
本発明によるプロトロンビン時間試薬は、上記の適切な鉄キレート剤の1つを、好ましくは0.007〜2.5mmol/L、特に好ましくは0.01〜0.5mmol/Lの濃度で含む。
本発明によるプロトロンビン時間試薬は、1つの、または2つ、3つ、4つもしくはそれ以上の組合せの、上記の適切な鉄キレート剤を含むことができる。
特に好ましい一実施形態では、本発明によるプロトロンビン時間試薬は、カルシウムイオンをさらに含む。この目的のために、プロトロンビン時間試薬は、塩化カルシウムを、好ましくは5〜500mmol/Lの濃度で含むことができる。
プロトロンビン時間試薬中に含有される組織因子タンパク質は、好ましくは、ヒトまたは動物(例えば、ウサギ、ウシ等)の組換え組織因子タンパク質および組織抽出物由来(例えば、脳、胎盤、肺等由来)の天然のヒトまたは動物の組織因子タンパク質を含む群から選択される。
リン脂質は、天然のおよび/または合成の供給源に由来することができる。
本発明の特定の利点は、本発明によるプロトロンビン時間試薬を使用準備の整った液体の試薬として保存することができるということにあるが、試薬を水または緩衝液中で再構成することが可能である凍結乾燥物として提供することも当然可能である。
本発明のさらなる目的は、液体のプロトロンビン時間試薬を調製するための方法であって、組織因子タンパク質、リン脂質、ならびにシデロフォアを含む群から選択される少なくとも1つの鉄キレート剤、それらの中でも、好ましくはデフェロキサミン、ピオベルジンまたはフェリクローム、および3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール、それらの中でも、好ましくはデフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートまたは3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを含む液体を準備し、この液体を凍結乾燥することなく試薬バイアル中に充填する方法である。
本発明のなおさらなる目的は、組織因子タンパク質およびリン脂質ならびに場合によりCa2+イオンを含むプロトロンビン時間試薬を安定化するための方法であって、シデロフォアを含む群から選択される少なくとも1つの鉄キレート剤、それらの中でも好ましくはデフェロキサミン、ピオベルジンまたはフェリクローム、および3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール、好ましくはデフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートまたは3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを試薬に添加する方法である。
本発明による安定化方法では、鉄キレート剤を、好ましくは、試薬が最終的に鉄キレート剤を0.007〜2.5mmol/L、特に好ましくは0.01〜0.5mmol/Lの濃度で含むような量で添加する。
本発明の別の目的は、患者サンプル中の凝固パラメーターを決定する、特に、プロトロンビン時間(PT、また、Quick試験)およびこれらの変形形態、プロトロンビン時間誘導フィブリノーゲン(derived fibrinogen)ならびに内因性トロンビン活性(ETP)の群から凝固パラメーターを決定するためのインビトロの方法における本発明によるプロトロンビン時間試薬の使用である。本発明による試薬は、例えば、フィブリンクロットの検出に基づく試験方法における、およびまた、発色性または蛍光性の試験方法における、凝固カスケードの活性化剤としての使用に適切である。
本発明は、血漿サンプル中の凝固パラメーターを決定するための方法であって、血漿サンプルを本発明によるプロトロンビン時間試薬と混合して、反応混合物を得、反応混合物中の凝固パラメーターを決定する方法にさらに関する。凝固パラメーターは、例えば、サンプル、例えばヒト全血または血漿サンプルのプロトロンビン時間または内因性トロンビン活性とすることができる。
プロトロンビン時間を決定するために、反応混合物の吸光度の変化を、好ましくは測光法で測定し、本発明によるプロトロンビン時間試薬と血漿サンプルの混合の時点から閾値に達するまでの期間を決定する。
プロトロンビン時間の決定からフィブリノーゲン濃度を誘導するため(「誘導フィブリノーゲン」)、反応混合物の吸光度の増大を測光法で測定する;これはフィブリノーゲン濃度と相関している。
本発明は、組織因子タンパク質およびリン脂質を含むプロトロンビン時間試薬を調製するための鉄キレート剤の使用であって、鉄キレート剤が、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択される、使用にさらに関する。好ましく使用される、シデロフォアの群からの鉄キレート剤は、デフェロキサミン、ピオベルジンおよびフェリクロームを含む群から選択される。好ましく使用される、3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールの群からの鉄キレート剤は、デフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートおよび3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを含む群から選択される。
デフェロキサミンを含まない安定化していないPT試薬(0=0mg/L=デフェロキサミン 0mM)、および凍結乾燥して保存し、その後、溶解させたばかりの参照試薬(R)と比較した、デフェロキサミンで安定化したPT試薬(9=9mg/L=デフェロキサミン 0.0137mM;12=12mg/L=デフェロキサミン 0.0183mM;15=15mg/L=デフェロキサミン 0.0228mM)による、正常な対照血漿Ci−Trol 1の秒単位のプロトロンビン時間(PT [s])の週単位の経時的な(t)変化を示す図である。試薬は37℃の温度で保存した。 デフェロキサミンを含まない安定化していないPT試薬(0=0mg/L=デフェロキサミン 0mM)、および凍結乾燥して保存し、その後溶解させたばかりの参照試薬(R)と比較した、デフェロキサミンで安定化したPT試薬(9=9mg/L=デフェロキサミン 0.0137mM;12=12mg/L=デフェロキサミン 0.0183mM;15=15mg/L=デフェロキサミン 0.0228mM)による、異常な対照血漿Ci−Trol 2の秒単位のプロトロンビン時間(PT [s])の週単位の経時的な(t)変化を示す図である。試薬は37℃の温度で保存した。 デフェロキサミンを含まない安定化していないPT試薬(0=0mg/L=デフェロキサミン 0mM)と比較した、デフェロキサミンで安定化したPT試薬(15=15mg/L=デフェロキサミン 0.0228mM;75=75mg/L=デフェロキサミン 0.114mM;150=150mg/L=デフェロキサミン 0.228mM)による、正常な対照血漿Ci−Trol 1の秒単位のプロトロンビン時間(PT [s])の週単位の経時的な(t)変化を示す図である。試薬は37℃の温度で保存した。 デフェロキサミンを含まない安定化していないPT試薬(0=0mg/L=デフェロキサミン 0mM)と比較した、デフェロキサミンで安定化したPT試薬(15=15mg/L=デフェロキサミン 0.0228mM;75=75mg/L=デフェロキサミン 0.114mM;150=150mg/L=デフェロキサミン 0.228mM)による、異常な対照血漿Ci−Trol 2の秒単位のプロトロンビン時間(PT [s])の週単位の経時的な(t)な変化を示す図である。試薬は37℃の温度で保存した。
以下の例示的な実施形態は、本発明を明らかにする目的にかなうものであり、限定的なものとして理解されるべきでない。
液体の、デフェロキサミンで安定化したプロトロンビン時間試薬の安定性の決定
時点で、組換えヒト組織因子タンパク質、合成リン脂質およびカルシウムイオンを含む液体のプロトロンビン時間試薬に下記の最終濃度でデフェロキサミン(デフェロキサミンメシル酸塩、Sigma−Aldrich Chemie GmbH、Steinheim、Germany)を、様々なバッチで、添加した:
1.デフェロキサミン 0mM、
2.デフェロキサミン 0.0137mM(9mg/L)、
3.デフェロキサミン 0.0183mM(12mg/L)、
4.デフェロキサミン 0.0228mM(15mg/L)、
5.デフェロキサミン 0.114mM(75mg/L)、
6.デフェロキサミン 0.228mM(150mg/L)。
様々な試薬を、Sysmex(登録商標)CA−1500分析装置(シスメックス株式会社、日本、神戸)における、自動プロトロンビン時間試験(PT試験)に使用した。以下の定義された対照血漿を、サンプルとして使用した:
・Dade(登録商標)Ci−Trol(登録商標)Coagulation Control Level 1(Ci−Trol 1)対照血漿;プロトロンビン時間の決定のための正常対照;結果は、新鮮な正常のクエン酸血漿に相当する;
・Dade(登録商標)Ci−Trol(登録商標)Coagulation Control Level 2(Ci−Trol 2)対照血漿;凝固障害において観察されるようなプロトロンビン時間の決定のための異常対照;凝固時間は、新鮮な正常のクエン酸血漿の凝血時間と比較して延長される。
サンプルおよび試薬を、それぞれ、37℃に予熱し、その後混合した。試薬の添加により凝固プロセスを引き起こし、フィブリンクロットの形成までの時間を測定した(秒単位のプロトロンビン時間)。
様々な試薬の長期の安定性を決定するために、試薬を、+37℃で16〜18週間の期間にわたり、栓付きガラスバイアル(stoppered glass vial)に液体状態で保存した。約2週間毎に、試薬のサンプルを採取し、同一の参照血漿のプロトロンビン時間を決定した。各時点で、参照試薬として、凍結乾燥させたプロトロンビン時間試薬(Dade(登録商標)Innovin(登録商標)試薬、Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH、Germany)を、蒸留水を用いて新たに再構成して測定した。
図1(サンプルとして、Ci−Trol 1)および図2(サンプルとして、Ci−Trol 2)では、16週間の期間にわたる、+37℃での、様々なプロトロンビン時間試薬(デフェロキサミン 0、12、15mg/L)のプロトロンビン時間を示す。t時点での最初の値と比較して逸脱が20%未満である、少なくとも10週間の期間にわたる安定なプロトロンビン時間は、凍結乾燥し各事例において溶解したばかりの参照試薬(R)、および本発明によるデフェロキサミンで安定化したプロトロンビン時間試薬でのみ、達成された。デフェロキサミンを含まず液体状態で保存された試薬では、遅くとも4週間後に、はっきりと逸脱したプロトロンビン時間のみが得られた。
図3(サンプルとして、Ci−Trol 1)および図4(サンプルとして、Ci−Trol 2)では、18週間の期間にわたる、+37℃での、様々なプロトロンビン時間試薬(デフェロキサミン 15、75、150mg/L)のプロトロンビン時間を示す。t時点でのベースラインと比較して逸脱が20%未満である、少なくとも10週間の期間にわたる安定なプロトロンビン時間は、本発明によるデフェロキサミンで安定化したプロトロンビン時間試薬でのみ達成された。デフェロキサミンを含まず液体状態で保存された試薬では、遅くとも4週間後に、はっきりと逸脱したプロトロンビン時間のみが得られた。
様々な鉄キレート剤で安定化した液体のプロトロンビン時間試薬の安定性の決定
時点で、以下の金属イオンキレート剤 0.0228mmol/Lの各々を、様々なバッチで、組換えヒト組織因子タンパク質、合成リン脂質およびカルシウムイオンを含む液体のプロトロンビン時間試薬に添加した:
i.ピオベルジン(ピオベルジン、Sigma−Aldrich Chemie GmbH、Steinheim、Germany);
ii.フェリクローム(ウスティラゴ・セファロジェナ(Ustilago sphaerogena)由来の鉄不含フェリクローム、Sigma−Aldrich Chemie GmbH、Steinheim、Germany);
iii.デフェロキサミン(デフェロキサミンメシル酸塩、Sigma−Aldrich Chemie GmbH、Steinheim、Germany)デフェロキサミン(デフェロキサミンメシル酸塩、Sigma−Aldrich Chemie GmbH、Steinheim、Germany);
iv.デフェラシロクス(Combi−Blocks, Inc.、San Diego、USA);
v.DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸);
vi.EDTA(エチレンジアミン四酢酸);
vii.BAPTA(1,2−ビス(2−アミノフェノキシ)エタン−N,N,N’,N’−四酢酸)。
様々な試薬を、実施例1において記載されているように、Sysmex(登録商標)CA−1500分析装置(シスメックス株式会社、日本、神戸)での、自動プロトロンビン時間試験(PT試験)に使用した。実施例1においてさらなる詳細が記載されている対照血漿Ci−Trol 1およびCi−Trol 2をサンプルとして使用した。
様々な試薬の長期の安定性を決定するために、試薬を、+37℃で16〜18週間の期間にわたり、栓付きガラスバイアルに液体状態で保存した。試薬のサンプルをおよそ1ヶ月毎に採取し、同一の参照血漿のプロトロンビン時間を決定した。
時点、2および4ヶ月の保存後(2M、4M)の様々な測定結果(秒単位のプロトロンビン時間、PT[s])、ならびに対応するt時点でのプロトロンビン時間測定からの逸脱の%を表1(サンプルとして、Ci−Trol 1対照血漿)および表2(サンプルとして、Ci−Trol 2対照血漿)に示す。
Figure 0006818187
Figure 0006818187
時点でのベースラインと比較して逸脱が20%未満である、4ヶ月(すなわち、少なくとも16週間)の期間にわたる安定なプロトロンビン時間は、本発明による鉄キレート剤、すなわちピオベルジン、フェリクローム、デフェロキサミンまたはデフェラシロクスで安定化したプロトロンビン時間試薬でのみ達成された。キレート剤を含まない液体形態で保存された試薬、および先行技術(US 2017/0234895 A1)から公知である金属イオンキレート剤DTPA、EDTAまたはBAPTAを添加し液体形態で保存された試薬の両方では、遅くとも4ヶ月後に、激しく逸脱したプロトロンビン時間のみが示された。
上昇したFe3+イオン濃度の存在下での、様々な鉄キレート剤で安定化した液体のプロトロンビン時間試薬の安定性の決定
時点で、FeCl 0.00308mM(0.5mg/L)を、組換えヒト組織因子タンパク質、合成リン脂質およびカルシウムイオンを含む液体のプロトロンビン時間試薬に添加し、その後、実施例2において言及されている金属イオンキレート剤 0.0228mMの各々を、様々なバッチで添加した。
様々な試薬を、実施例1において記載されているように、Sysmex(登録商標)CA−1500分析装置(シスメックス株式会社、日本、神戸)での、自動プロトロンビン時間試験(PT試験)に使用した。実施例1においてさらなる詳細が記載されている対照血漿Ci−Trol 1およびCi−Trol 2をサンプルとして使用した。
上昇したFe3+イオン濃度の存在下での様々な試薬の長期の安定性を決定するために、試薬を、+37℃で6週間の期間にわたり、栓付きガラスバイアルに液体状態で保存した。試薬のサンプルを毎週採取し、同一の参照血漿のプロトロンビン時間を決定した。
時点、1、2、4および6週間の保存後(1W、2W、4W、6W)の様々な測定結果(秒単位のプロトロンビン時間、PT[s])、ならびに対応するt時点でのプロトロンビン時間測定からの逸脱の%を表3(サンプルとして、Ci−Trol 1対照血漿)および表4(サンプルとして、Ci−Trol 2対照血漿)に示す。
Figure 0006818187
Figure 0006818187
時点でのベースラインと比較して逸脱が20%未満である、6週間の期間にわたる安定なプロトロンビン時間は、上昇したFe3+イオン濃度の存在下で、本発明による鉄キレート剤、すなわちピオベルジン、フェリクローム、デフェロキサミンまたはデフェラシロクスで安定化したプロトロンビン時間試薬でのみ達成された。キレート剤を含まず液体形態で保存された試薬、および先行技術(US 2017/0234895 A1)から公知である金属イオンキレート剤DTPA、EDTAまたはBAPTAを添加し液体形態で保存された試薬の両方では、遅くとも2週間後に、激しく逸脱したプロトロンビン時間のみが示された。

Claims (23)

  1. 組織因子タンパク質およびリン脂質を含むプロトロンビン時間試薬であって、該試薬は、少なくとも1つの鉄キレート剤をさらに含み、該少なくとも1つの鉄キレート剤は、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択されることを特徴とする前記プロトロンビン時間試薬。
  2. シデロフォアは、デフェロキサミン、ピオベルジンおよびフェリクロームを含む群から選択される、請求項1に記載のプロトロンビン時間試薬。
  3. 3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールは、デフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートおよび3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを含む群から選択される、請求項1に記載のプロトロンビン時間試薬。
  4. 少なくとも1つの鉄キレート剤を、0.007〜2.5mmol/Lの濃度で含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロトロンビン時間試薬。
  5. 少なくとも1つの鉄キレート剤を、0.01〜0.5mmol/Lの濃度で含む、請求項4に記載のプロトロンビン時間試薬。
  6. Ca2+ イオンも含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロトロンビン時間試薬。
  7. 塩化カルシウム 5〜500mmol/Lを含む、請求項に記載のプロトロンビン時間試薬。
  8. 組織因子タンパク質は、ヒトまたは動物の組換え組織因子タンパク質および組織抽出物由来の天然のヒトまたは動物の組織因子タンパク質の群から選択される、請求項1〜
    いずれか1項に記載のプロトロンビン時間試薬。
  9. 組織因子タンパク質およびリン脂質を含む液体のプロトロンビン時間試薬を調製するための方法であって、組織因子タンパク質、リン脂質ならびにシデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択される少なくとも1つの鉄キレート剤を含む液体を準備し、該液体を、この液体を凍結乾燥することなく試薬バイアル中に充填することを特徴とする前記方法。
  10. プロトロンビン時間試薬がCa 2+ イオンも含む、請求項9に記載の方法。
  11. 組織因子タンパク質およびリン脂質を含むプロトロンビン時間試薬を安定化するための方法であって、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群から選択される少なくとも1つの鉄キレート剤を該試薬に添加することを特徴とする前記方法。
  12. プロトロンビン時間試薬がCa 2+ イオンも含む、請求項11に記載の方法。
  13. 少なくとも1つの鉄キレート剤を、試薬が少なくとも1つの鉄キレート剤を0.007〜2.5mmol/Lの濃度で含むような量で添加する、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 少なくとも1つの鉄キレート剤を0.01〜0.5mmol/Lの濃度で含む、請求項13に記載の方法。
  15. シデロフォアは、デフェロキサミン、ピオベルジンおよびフェリクロームを含む群から選択される、請求項9〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールは、デフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートおよび3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを含む群から選択される、請求項9〜14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 血漿サンプル中の凝固パラメーターを決定するための方法における、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロトロンビン時間試薬の使用。
  18. 血漿サンプル中の凝固パラメーターを決定するための方法であって、該血漿サンプルを請求項1〜のいずれか1項に記載のプロトロンビン時間試薬と混合して、反応混合物を得、該反応混合物中の該凝固パラメーターを決定することを特徴とする前記方法。
  19. プロトロンビン時間、誘導フィブリノーゲンおよび内因性トロンビン活性の群から凝固パラメーターを決定するための、請求項18に記載の方法。
  20. 反応混合物の吸光度の変化を、測光法で測定し、プロトロンビン時間試薬と血漿サンプルの混合の時点から閾値に達するまでの時間を決定する、プロトロンビン時間を決定するための、請求項18に記載の方法。
  21. 組織因子タンパク質およびリン脂質を含むプロトロンビン時間試薬を調製するための、シデロフォアおよび3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールを含む群からの鉄キレート剤の使用。
  22. シデロフォアは、デフェロキサミン、ピオベルジンおよびフェリクロームを含む群から選択される、請求項21に記載の使用。
  23. 3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールは、デフェラシロクス、エチル[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]アセテートおよび3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾールを含む群から選択される、請求項21に記載の使用。
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