JP6815321B2 - ポリビニルアルコールフィルムロール - Google Patents

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Description

本発明は、外観形状が良好なポリビニルアルコールフィルムのロールおよび当該ロールの製造方法に関する。
液晶テレビや液晶モニターなどの液晶ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である偏光板は、一般に、ポリビニルアルコールフィルム(以下、「ポリビニルアルコール」を「PVA」と略記する場合がある)に染色、一軸延伸、および必要に応じて更にホウ素化合物等による固定処理などを施して偏光フィルムを製造した後、得られた偏光フィルムの表面に三酢酸セルロール(TAC)フィルムなどの保護フィルムを貼り合わせることにより製造される。
近年、LCDでは大型化や薄型化が進んでいる。LCDの薄型化を達成する手段として、それに用いられるガラスを薄型化する方法が考えられる。ガラスを薄膜化させる場合、偏光板も薄膜化させて当該偏光板の収縮応力を低下させる必要がある。そのため、より薄いPVAフィルムを用いて薄型の偏光フィルムを製造することが求められている(例えば、特許文献1などを参照)。
PVAフィルムは、通常、円筒状のコアに長尺のPVAフィルムが巻き付けられたロールの形態で保管または輸送される(例えば、特許文献2などを参照)。大面積の偏光板であっても光学性能の均一性に優れたものを効率よく連続的に製造するために、より広幅でより巻き長が長く、しかも品質に優れたPVAフィルムのロールが求められている。特許文献2には、円筒状芯管に付設するガイドロールと芯管の間にPVAフィルムを通過させて当該PVAフィルムを前記円筒状芯管に巻き取る方法であって、前記ガイドロールと前記円筒状芯管とが間隔を保持して設置された非接触状態、または前記ガイドロールと前記円筒状芯管とが前記PVAフィルムを介して接触した状態で巻き取る方法が記載されている。しかしながら、PVAフィルムがより薄く、かつ巻き長が長い場合、僅かなシワやロールの重心がずれる偏芯が生じて外観形状の良好なロールが得られなかった。このようなPVAフィルムのロールを原反として用いた場合、PVAフィルムの巻き出し時に変動が発生するなどして当該PVAフィルムの均一性が損なわれて問題となっていた。
国際公開第2014/050697号 特開2004−106376号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく、外観形状が良好なPVAフィルムのロールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ロールに巻き取られたPVAフィルム間の間隔(空気層の厚み)を特定の範囲にすることによって上記課題が解決されることを見出し、当該知見に基づいて更に検討を重ねた結果、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
[1]厚みが45μm以下で長さが2,000m以上のPVAフィルムが巻き取られてなるロールであって、隣り合うフィルム間の平均間隔が5μm以下であるロール;
[2]PVAフィルムの幅が2m以上である、上記[1]のロール;
[3]ポリビニルアルコールフィルムにおける可塑剤の含有率が1〜30質量%である、上記[1]または[2]のロール;
[4]ポリビニルアルコールフィルムにおける界面活性剤の含有率0.01〜1.0質量%である、上記[1]〜[3]のいずれか1つのロール;
[5]ポリビニルアルコールフィルムの幅が2m以上である、上記[1]〜[4]のいずれか1つのロール;
[6]PVAフィルムが光学フィルム製造用原反フィルムである、上記[1]〜[5]のいずれか1つのロール;
[7]光学フィルムが偏光フィルムである、上記[6]のロール;
[8]厚みが45μm以下で長さが2,000m以上のポリビニルアルコールフィルムが巻き取られてなるロールの製造方法であって、
(a)ポリビニルアルコールフィルムの巻き取り過程において、既に巻き取られたポリビニルアルコールフィルムから形成されたフィルムロールの外周面に、当該フィルムロールの軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロールを接触させながらポリビニルアルコールフィルムを巻き取り、
(b)フィルムロールとコンタクトロールとの間の圧力が当該フィルムロールの軸方向の長さ1mあたり3〜30Nであり、
(c)巻き取り速度が30m/分以下である、
製造方法;
[9]巻き取り張力がフィルムロールの軸方向の長さ1mあたり80N以下である、上記[8]の製造方法;
[10]フィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の距離から求められる、フィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の平行度Aが0.7mm以下である、上記[8]または[9]に記載の製造方法;
[11]フィルムロールの軸の水平度とコンタクトロールの軸の水平度から求められる、フィルムロールとコンタクトロールとを水平方向から見た場合のフィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の平行度Bが0.2mm以下である、上記[8]〜[10]のいずれか1つの製造方法;
[12]ポリビニルアルコールフィルムが巻き取られてなるロールにおける、隣り合うフィルム間の平均間隔が5μm以下である、上記[8]〜[11]のいずれか1つの製造方法;
に関する。
本発明によれば、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であっても外観形状が良好なPVAフィルムのロールが提供される。本発明の製造方法によれば、このようなロールを効率よく製造される。
タッチ巻き方式の一例を示す概略図である。 ニア巻き方式の一例を示す概略図である。 図1において、コンタクトロール2がフィルムロール1と接する位置におけるコンタクトロール2の接線10の方向11から見たフィルムロール1とコンタクトロール2の概略図の一例である。 図1において、水平方向12から見たフィルムロール1とコンタクトロール2の概略図の一例である。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明のロールは、厚みが45μm以下で長さが2,000m以上のPVAフィルムが巻き取られてなる。そして本発明のロールでは、隣り合うフィルム間の平均間隔が5μm以下である。
PVAフィルムを巻き取って本発明のロールを得るに際しては、得られるロールの品質や取り扱い性などの観点から、円筒状のコアにPVAフィルムを巻き取ることが好ましい。円筒状のコアの種類に特に制限はなく、例えば、金属製のもの、プラスチック製のもの、紙製のもの、木製のものなどが挙げられる。また、金属とプラスチックの両方が使用されたもの、金属と紙の両方が使用されたもの、プラスチックと紙の両方が使用されたものなど、複合体のコアも使用することができる。これらの中でも、強度が高く、本発明の効果がより顕著に奏されるとともに、偏光フィルム等の光学フィルムの製造において問題となりやすい発塵も少ないことなどから、金属および/またはプラスチック製のコアが好ましく、繰り返し使用しても摩耗等の影響を受けにくいことから金属製のコアがより好ましい。円筒状のコアの全質量に対して金属およびプラスチックの質量の占める割合は、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることが更に好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
上記の金属としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムなどが挙げられ、これらのうちの1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。これらのうちでも、強度、軽量性、価格などの観点からアルミ、鉄が好ましい。
また、上記のプラスチックとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、シリコーン樹脂などが挙げられ、これらのうちの1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。これらのうちでも、ポリ塩化ビニルが好ましい。当該プラスチックは、強度などの観点から炭素繊維強化プラスチック等の繊維強化プラスチック(FRP)であることも好ましい。
円筒状のコアの長さに特に制限はないが、取り扱い性などの観点から、巻き付けられるPVAフィルムの幅よりも5〜100cmの範囲内で長いことが好ましく、10〜45cmの範囲内で長いことがより好ましく、15〜30cmの範囲内で長いことが更に好ましい。
円筒状のコアの径に特に制限はないが、強度、取り扱い性などの観点から、その外径が50〜800mmの範囲内であることが好ましく、80〜500mmの範囲内であることがより好ましく、100〜300mmの範囲内であることが更に好ましく、150〜250mmの範囲内であることが特に好ましい。また、円筒状のコアの肉厚は、強度、取り扱い性などの観点から、2〜50mmの範囲内であることが好ましく、3〜20mmの範囲内であることがより好ましく、4〜10mmの範囲内であることが更に好ましい。
本発明において使用されるPVAフィルムを構成するPVAとしては、例えば、ビニルエステルを重合して得られるポリビニルエステルをけん化して得られる未変性PVA、PVAの主鎖にコモノマーをグラフト共重合させた変性PVA、ビニルエステルとコモノマーを共重合させた変性ポリビニルエステルをけん化することにより得られる変性PVA、未変性PVAまたは変性PVAの水酸基の一部をホルマリン、ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類で架橋したいわゆるポリビニルアセタール樹脂などを挙げることができる。PVAフィルムを構成するPVAが変性PVAである場合は、PVAにおける変性量は15モル%以下であることが好ましく、5モル%以下であることがより好ましい。
PVAの製造に用いられる前記のビニルエステルとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、バレリン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサティック酸ビニルなどを挙げることができる。これらのビニルエステルは、単独でまたは組み合わせて使用することができる。これらのビニルエステルのうち、酢酸ビニルが生産性の観点から好ましい。
また、前記したコモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数2〜30のオレフィン類(α−オレフィン等);アクリル酸またはその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類(例えば、アクリル酸の炭素数1〜18アルキルエステル等);メタクリル酸またはその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類(例えば、メタクリル酸の炭素数1〜18アルキルエステル等);アクリルアミド;N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸またはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンまたはその塩、N−メチロールアクリルアミドまたはその誘導体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド;N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸またはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンまたはその塩、N−メチロールメタクリルアミドまたはその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸、その塩またはそのエステル等の誘導体;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル;不飽和スルホン酸またはその誘導体などを挙げることができる。これらのコモノマーは1種を単独で使用してもまたは2種以上を併用してもどちらでもよい。これらのコモノマーの中でもα−オレフィンが好ましく、特にエチレンが好ましい。
PVAの重合度は、得られる偏光フィルムの偏光性能および耐久性などの点から、1,000以上であることが好ましく、1,500以上であることがより好ましく、2,000以上であることが更に好ましい。また、均質なPVAフィルムとするための製造の容易性、延伸性などの点から、PVAの重合度は8,000以下であることが好ましく、6,000以下であることがより好ましい。本明細書におけるPVAの重合度とは、JIS K6726−1994の記載に準じて測定される平均重合度をいい、PVAを再けん化し、精製した後に30℃の水中で測定した極限粘度から求められる。
PVAのけん化度は、得られる偏光フィルムの偏光性能および耐久性などの点から、95モル%以上であることが好ましく、98モル%以上であることがより好ましく、99モル%以上であることが更に好ましい。本明細書におけるPVAのけん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変換され得る構造単位(典型的にはビニルエステル単位)とビニルアルコール単位との合計モル数に対して当該ビニルアルコール単位のモル数が占める割合(モル%)をいう。PVAのけん化度は、JIS K6726−1994の記載に準じて測定することができる。
PVAフィルムを構成するPVAは、1種のPVAであってもよいし、重合度、けん化度、変性度などのうちの1つまたは2つ以上が異なる2種以上のPVAであってもよい。PVAフィルムにおけるPVAの含有率は、50〜100質量%の範囲内であることが好ましく、80〜100質量%の範囲内であることがより好ましく、85〜100質量%の範囲内であることが更に好ましい。
衝撃強度等の機械的物性を向上させることができ、二次加工時の工程通過性や延伸性も向上させることができ、また本発明のロールをより効率的に得ることができることなどから、PVAフィルムは可塑剤を含むことが好ましい。好ましい可塑剤としては多価アルコールが挙げられ、具体的には、エチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。PVAフィルムは、これらの可塑剤の1種または2種以上を含むことができる。これらの可塑剤の中でも、PVAフィルムを延伸して使用する際における延伸性向上効果などの観点から、グリセリン、ジグリセリンおよびエチレングリコールのうちの1種または2種以上が好ましく使用され、グリセリンがより好ましく使用される。
PVAフィルムにおける可塑剤の含有率は、1〜30質量%の範囲にあることが好ましい。PVAフィルムにおける可塑剤の含有率が1質量%未満である場合、フィルムの柔軟性が不十分なために、巻き取り時にフィルムが割れたり、偏光板製造時の延伸性が劣る問題を生じやすい。このような観点から当該含有率は5質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることが更に好ましい。また、PVAフィルムにおける可塑剤の含有率が30質量%を超える場合、ロールの保管中にブリードアウトが生じて、PVAフィルムの面内に物性ムラが発生するなどして均一性が損なわれたり、フィルムの膠着が生じる問題を生じやすい。このような観点から当該含有率は20質量%以下であることがより好ましく、15質量%以下であることが更に好ましい。
PVAフィルムは、その取り扱い性や、PVAフィルムを製造する際の製膜装置からの剥離性の向上などの観点から界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性剤の種類に特に制限はなく、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、ラウリン酸カリウム等のカルボン酸型;オクチルサルフェート等の硫酸エステル型;ドデシルベンゼンスルホネート等のスルホン酸型などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエーテル型;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキルフェニルエーテル型;ポリオキシエチレンラウレート等のアルキルエステル型;ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル等のアルキルアミン型;ポリオキシエチレンラウリン酸アミド等のアルキルアミド型;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル等のポリプロピレングリコールエーテル型;ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等のアルカノールアミド型;ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル等のアリルフェニルエーテル型などが挙げられる。
PVAフィルムは、これらの界面活性剤の1種または2種以上を含むことができる。これらの界面活性剤の中でも、製膜時の膜面異常の低減効果に優れることなどから、ノニオン系界面活性剤が好ましく、特にアルカノールアミド型の界面活性剤がより好ましく、脂肪族カルボン酸(例えば、炭素数8〜30の飽和または不飽和脂肪族カルボン酸等)のジアルカノールアミド(例えば、ジエタノールアミド等)が更に好ましい。
本発明において、PVAフィルムにおける界面活性剤の含有率は、0.01〜1質量%の範囲にあることが好ましい。界面活性剤の含有率が少なすぎると、PVAフィルムの取り扱い性や、PVAフィルムを製造する際の製膜装置からの剥離性がより悪化したり、ブロッキングが発生する恐れがある。この観点から、界面活性剤の含有率は0.02質量%以上であることがより好ましく、0.05質量%以上であることが更に好ましい。一方、界面活性剤の含有率が高すぎると、ブリードアウトしてフィルムの均一性を損ねて、そのため得られる偏光板に光学ムラを生じたり、フィルムの透明性が悪化する問題を生じやすくなる。この観点より、界面活性剤の含有率は0.5質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以下であることが更に好ましい。
PVAフィルムは、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、防腐剤、防黴剤、上記した成分以外の他の高分子化合物、水分などの他の成分を更に含んでいてもよい。PVAフィルムはこれらの他の成分の1種または2種以上を含むことができる。
PVAフィルムの製法は特に限定されず、製膜後のフィルムの厚みおよび幅がより均一になる製法を好ましく採用することができ、例えば、PVAフィルムを構成する上記したPVA、ならびに必要に応じて更に可塑剤、界面活性剤および上記他の成分のうちの1種または2種以上が液体媒体中に溶解した製膜原液や、PVA、ならびに必要に応じて更に可塑剤、界面活性剤、上記他の成分および液体媒体のうちの1種または2種以上を含み、PVAが溶融している製膜原液を用いて製造することができる。当該製膜原液が可塑剤、界面活性剤および上記他の成分のうちの少なくとも1種を含有する場合には、それらの成分が均一に混合されていることが好ましい。
製膜原液の調製に使用される上記液体媒体としては、例えば、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンなどを挙げることができ、これらのうちの1種または2種以上を使用することができる。これらの中でも、水、ジメチルスルホキシドが好ましく、水がより好ましい。
製膜原液の揮発分率(製膜時に揮発や蒸発によって除去される液体媒体などの揮発性成分の製膜原液中における含有割合)は、PVAの重合度、製膜方法、製膜条件などによっても異なるが、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることが更に好ましく、40質量%以上であることが特に好ましく、また、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることがより好ましく、85質量%以下であることが更に好ましく、70質量%以下であることが特に好ましい。製膜原液の揮発分率が上記下限以上であることにより、製膜原液の粘度が高くなり過ぎず、製膜原液調製時の濾過や脱泡が円滑に行われ、異物や欠点の少ないPVAフィルムの製造が容易になる。一方、製膜原液の揮発分率が上記上限以下であることにより、製膜原液の濃度が低くなり過ぎず、工業的なPVAフィルムの製造が容易になる。
上記した製膜原液を使用してPVAフィルムを製膜する際の製膜方法としては、例えば、キャスト製膜法、押出製膜法、湿式製膜法、ゲル製膜法などが挙げられる。これらの製膜方法は1種のみを採用しても2種以上を組み合わせて採用してもよい。これらの製膜方法の中でも、キャスト製膜法、押出製膜法が、良好なPVAフィルムを得る観点から好ましい。
PVAフィルムの具体的な製法の例としては、例えば、T型スリットダイ、ホッパープレート、I−ダイ、リップコーターダイ等の既知の膜状吐出装置(膜状流延装置)を使用して、上記の製膜原液を最上流側に位置する回転する加熱した第1ロール(あるいはベルト)の周面上に均一に吐出または流延し、この第1ロール(あるいはベルト)の周面上に吐出または流延された膜の一方の面から揮発性成分を蒸発させて乾燥し、続いてその下流側に配置した1個または複数個の回転する加熱したロールの周面上で更に乾燥するか、または熱風乾燥装置の中を通過させる方法を工業的に好ましく採用することができる。加熱したロールによる乾燥と熱風乾燥装置による乾燥とは、適宜組み合わせて実施してもよい。
本発明のロールにおけるPVAフィルムの厚みは45μm以下であることが必要である。PVAフィルムの厚みが45μm以下であることにより、薄い偏光フィルムを効率良く製造することができる。そして、このような薄い偏光フィルムを用いることによって薄い偏光板を効率よく製造することができる。従来、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合、僅かなシワや偏芯が生じて外観形状の良好なロールが得られない問題があった。これに対して、本発明によればPVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく外観形状が良好なPVAフィルムのロールが得られる。したがって、PVAフィルムの厚みが45μm以下の場合において本発明の効果が顕著に奏される。上記のような観点から、PVAフィルムの厚みは40μm以下であることが好ましく、35μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることが更に好ましく、25μm以下であることが特に好ましく、20μm以下が最も好ましい。一方、PVAフィルムの厚みがあまりに薄すぎると偏光フィルム等の光学フィルムに加工するようなフィルムの二次加工が難しくなる傾向がある。したがって、当該厚みは1μm以上であることが好ましく、3μm以上であることがより好ましく、5μm以上であることが更に好ましく、10μm以上であることが特に好ましい。
本発明のロールにおけるPVAフィルムの巻き長、すなわち巻き取られるPVAフィルムの長さは2,000m以上であることが必要である。PVAフィルムの長さが2,000m以上であることにより、製造する偏光フィルム等の光学フィルムが大面積であっても、光学性能の均一性に優れたものを効率よく連続的に製造することができる。また従来、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合、僅かなシワや偏芯が生じて外観形状の良好なロールが得られない問題があった。これに対して、本発明によればPVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく外観形状が良好なPVAフィルムのロールが得られる。したがって、PVAフィルムの長さが2,000m以上の場合において本発明の効果が顕著に奏される。上記のような観点からPVAフィルムの長さは、3,000m以上であることが好ましく、4,000m以上であることがより好ましく、5,000m以上であることが更に好ましく、8,000m以上であることが特に好ましく、12,000m以上であることが最も好ましい。PVAフィルムの長さの上限に特に制限はないが、外観形状のより良好なPVAフィルムのロールが得られやすいことなどから、当該長さは30,000m以下であることが好ましく、22,000m以下であることがより好ましい。PVAフィルムの長さは18,000m以下、更には15,000m以下であってもよい。
PVAフィルムの幅に特に制限はなく、例えば50cm以上とすることができる。ところで、通常、PVAフィルムの幅が広いほど得られるロールにおいてシワや偏芯が生じやすくなる傾向がある。それに対して、本発明によれば、PVAフィルムの幅が広い場合であってもシワや偏芯の発生が低減されるため、このような場合に本発明の効果がより顕著に奏される。また、幅が広いPVAフィルムを用いることによってLCDの大画面化に対応可能な幅広の偏光フィルムを製造することができる。これらの点から、PVAフィルムの幅は2m以上であることが好ましく、2.5m以上であることがより好ましく、2.7m以上であることが更に好ましく、3m以上であることが特に好ましく、3.5m以上であってもよい。PVAフィルムの幅の上限に特に制限はないが、外観形状のより良好なPVAフィルムのロールが得られやすいことなどから、当該幅は6m以下であることが好ましく、5m以下であることがより好ましく、4.2m以下であることが更に好ましい。外観形状の特に優れたPVAフィルムが得られる点からは、4m以下であることが好ましく、3.8m以下であることがより好ましい。
本発明のロールでは、隣り合うフィルム間(ロールの径方向に隣り合うPVAフィルム間)の平均間隔が5μm以下であることが必要である。当該平均間隔は、フィルム間の空気層の厚みに相当する。当該平均間隔が5μm以下であることにより、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく外観形状が良好なロールが得られる。このような観点から当該平均間隔は、4.9μm以下であることが好ましく、4.5μm以下であることがより好ましく、4.2μm以下であることが更に好ましく、4μm以下、更には3.8μm以下であってもよい。また、隣り合うフィルム間の平均間隔が2μm未満である場合、ブロッキングが生じて、PVAフィルムの巻き出し時に変動が発生したり、PVAフィルムロールの巻き絞まりによりフィルムにシワ等の外観異常が発生するなどして均一性が損なわれる問題を生じやすい。このような観点から当該平均間隔は、2μm以上であることが好ましく、2.5μm以上であることがより好ましく、3μm以上であることが更に好ましく、3.5μm以上が特に好ましい。
上記隣り合うフィルム間の平均間隔は次の方法で求めることができる。すなわち、外径D(m)の円筒状のコアに長さL(m)で厚みM(μm)のPVAフィルムが巻き取られてなる外径H(m)ロールにおける上記隣り合うフィルム間の平均間隔N(μm)は、以下の式:
N = {(π/4)(H−D)/L}×10 − M
によって算出することができる。
本発明のロールの製造方法に特に制限はないが、以下の本発明の製造方法によれば、前記ロールを効率よく製造することができるため好ましい。すなわち、本発明の製造方法は、厚みが45μm以下で長さが2,000m以上のPVAフィルムが巻き取られてなるロールの製造方法であって、
(a)PVAフィルムの巻き取り過程において、既に巻き取られたPVAフィルムから形成されたフィルムロール(フィルム状部分)の外周面に、当該フィルムロールの軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロールを接触させながらPVAフィルムを巻き取り、
(b)フィルムロールとコンタクトロールとの間の圧力が当該フィルムロールの軸方向の長さ1mあたり3〜30Nであり、
(c)巻き取り速度が30m/分以下である、製造方法である。
本発明の製造方法において、ロールの作製に用いるPVAフィルムとして、本発明のロールの作製に用いるPVAフィルムとして上述したものを用いることができる。
本発明の製造方法では、PVAフィルムの巻き取り過程において、既に巻き取られたPVAフィルムによって形成されるフィルムロールの外周面に、当該フィルムロールの軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロールを接触させながらPVAフィルムを巻き取るタッチ巻き方式を採用する。図1は当該タッチ巻き方式の一例を示す概略図である。図1に示されるように、既に巻き取られたPVAフィルム3から形成されるフィルムロール1の外周面に、当該フィルムロール1の軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロール2が直接接触した状態でPVAフィルム3が更に巻き取られることにより、ロールが製造される。使用されるコンタクトロール2としてはフィルムロール1の軸方向の長さよりも長いものを使用することができる。PVAフィルム3がフィルムロール1に巻き取られる位置5において、フィルムロール1とコンタクトロール2とが、フィルムロール1の軸方向全体にわたり接触していることが好ましい。なおタッチ巻き方式とは別の方式として、図2に概略図を示すようなニア巻き方式が知られている。図2に示すようにニア巻き方式では、PVAフィルム3が巻き取られる際に、既に巻き取られたPVAフィルムから形成されるフィルムロール1の外周面とコンタクトロール2との間に空間(ギャップ)が保持されている。
コンタクトロール2の長さに特に制限はないが、フィルムロール1の幅よりも3〜200cmの範囲内で長いことが好ましく、5〜100cmの範囲内で長いことがより好ましく、10〜50cmの範囲内で長いことが更に好ましい。
コンタクトロール2の径に特に制限はないが、強度、取り扱い性などの観点から、その外径が50〜1000mmの範囲内であることが好ましく、75〜800mmの範囲内であることがより好ましく、100〜500mmの範囲内であることが更に好ましく、125〜350mmの範囲内であることが特に好ましい。コンタクトロール2の表面層の材質は特に限定されず、ゴム、樹脂、金属などが挙げられ、なかでもゴムが好適である。
本発明の製造方法では、PVAフィルム3を巻き取る際に、フィルムロール1とコンタクトロール2との間の圧力(コンタクトロール2をフィルムロール1に押し付ける圧力)をフィルムロール1の軸方向の長さ1mあたり3〜30Nの範囲内とする。以下、当該圧力を「巻き取り接圧」という場合があり、フィルムロールの軸方向の長さ1mあたりの圧力であることを示すための単位として「N/m」を使用する場合がある。巻き取り接圧を上記範囲内とすることにより本発明のロールを効率よく製造することができる。この観点から、当該巻き取り接圧は、20N/m以下であることが好ましく、10N/m以下であることがより好ましく、8N/m以下であることが更に好ましい。本発明のロールをより効率よく製造することができる観点から、3.5N/m以上であることが好ましく、4N/m以上であることがより好ましい。
本発明の製造方法では、PVAフィルム3を巻き取る際の巻き取り速度を30m/分以下とする。巻き取り速度を30m/分以下とすることにより本発明のロールを効率よく製造することができる。この観点から当該巻き取り速度は、25m/分以下であることが好ましい。本発明のロールをさらに効率よく製造できる観点から、前記巻き取り速度は、9m/分以上であることが好ましく、15m/分以上であることがより好ましい。
本発明の製造方法では、PVAフィルム3を巻き取る際の巻き取り張力(PVAフィルムを巻き取る際にPVAフィルム3の長さ方向にかかる張力)を、既に巻き取られたPVAフィルムから形成されるフィルムロール1の軸方向の長さ1mあたり80N以下とすることが好ましい。以下、フィルムロール1の軸方向の長さ1mあたりの巻き取り張力であることを示すための単位として「N/m」を使用する場合がある。巻き取り張力を上記範囲内とすることにより本発明のロールをさらに効率よく製造することができる。この観点から、当該巻き取り張力は、75N/m以下であることがより好ましく、70N/m以下であることがさらに好ましい。本発明のロールをさらに効率よく製造することができる観点から前記巻き取り張力は、20N/m以上であることが好ましく、40N/m以上であることがより好ましく、45N/m以上であることがさらに好ましく、50N/m以上であることが特に好ましい。
図3は、図1において、コンタクトロール2がフィルムロール1と接する位置におけるコンタクトロール2の接線10の方向11から見たフィルムロール1とコンタクトロール2の概略図の一例である。本発明の製造方法において、フィルムロール1の軸とコンタクトロール2の軸の距離から求められる、フィルムロール1の軸とコンタクトロール2の軸の平行度Aが0.7mm以下であることが好ましい。これによって、PVAフィルム3がフィルムロール1に巻き取られる位置5において、フィルムロール1とコンタクトロール2とが、フィルムロール1の軸方向全体にわたり接触し易くなるため、外観形状が良好な本発明のロールをより効率よく製造することができる。平行度Aは0.5mm以下であることがより好ましく、0.2mm以下であることが更に好ましい。本発明において、平行度Aは、コンタクトロール2の軸7の一端bからフィルムロール1の軸6までの距離b-aと、コンタクトロール2の軸7の他端b’からフィルムロール1の軸6までの距離b’-a’の差を示す。コンタクトロール2の軸7の一端bはPVAフィルム3の端部8から最も近い位置とし、他端b’はPVAフィルム3の端部9から最も近い位置とする。距離b-aと距離b’-a’はダイヤルゲージを用いて測定することができる。
図4は、図1において、水平方向12から見たフィルムロール1とコンタクトロール2の概略図の一例である。本発明の製造方法において、フィルムロール1の軸の水平度とコンタクトロール2の軸の水平度から求められる、フィルムロール1とコンタクトロール2とを水平方向から見た場合のフィルムロール1の軸とコンタクトロール2の軸の平行度Bが0.2mm以下であることが好ましい。これによって、PVAフィルム3がフィルムロール1に巻き取られる位置5において、フィルムロール1とコンタクトロール2とが、フィルムロール1の軸方向全体にわたり接触し易くなるため、外観形状が良好な本発明のロールをより効率よく製造することができる。平行度Bは0.15mm以下であることがより好ましく、0.1mm以下であることが更に好ましい。本発明における平行度Bについて、以下に具体的に説明する。フィルムロール1の軸6を含み、かつ水平面に対して垂直な平面にコンタクトロール2の軸7を投影させる。そして、投影面における、コンタクトロール2の軸7の一端dからフィルムロール1の軸6までの距離d-cと、コンタクトロール2の軸7の他端d’からフィルムロール1の軸6までの距離d’-c’の差を平行度Bとする。コンタクトロール2の軸7の一端dはPVAフィルム3の端部8から最も近い位置とし、他端d’はPVAフィルム3の端部9から最も近い位置とする。平行度Bは、水準器を用いてフィルムロール1とコンタクトロール2の軸方向の水平度をそれぞれ測定することによって求めることができる。
こうして得られるロールにおいて、隣り合うフィルム間の平均間隔が5μm以下であることが好ましい。当該平均間隔が5μm以下であることにより、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく外観形状が良好なロールが得られる。本発明の製造方法によれば、当該平均間隔を容易に制御することが可能である。当該平均間隔は、4.9μm以下であることが好ましく、4.5μm以下であることがより好ましく、4.2μm以下であることが更に好ましく、4μm以下、更には3.8μm以下であってもよい。一方、当該平均間隔は、2μm以上であることが好ましく、2.5μm以上であることがより好ましく、3μm以上であることが更に好ましく、3.5μm以上が特に好ましい。
本発明のロールにおけるPVAフィルムの用途に特に制限はなく、例えば、薬剤包装用フィルム、液圧転写用ベースフィルム、刺しゅう用基材フィルム、人工大理石成形用離型フィルム、種子包装用フィルム、汚物収容袋用フィルムなどの各種水溶性フィルムの用途に用いることができる。本発明によれば、PVAフィルムが薄く、かつ巻き長が長い場合であってもシワや偏芯が生じにくく外観形状が良好なロールが提供される。このようなロールを用いれば、大面積であっても光学性能の均一性に優れた光学フィルムを効率よく連続的に製造することができる。したがって、当該PVAフィルムは光学フィルムを製造するための原反フィルムとして使用するのが好ましい。このような光学フィルムとしては、例えば、偏光フィルムや位相差フィルムなどが挙げられ、偏光フィルムが好ましい。このような光学フィルムは、例えば、上記のPVAフィルムを用いて一軸延伸などの処理を施すことにより製造することができる。
PVAフィルムを用いて偏光フィルムを製造する際の方法は特に制限されず、従来から知られているいずれの方法を採用してもよい。このような方法としては、例えば、本発明のロールから巻き出されたPVAフィルムを用いて、染色および一軸延伸を施したり、本発明のロールから巻き出された染料を含有するPVAフィルムに対して一軸延伸を施したりする方法が挙げられる。偏光フィルムを製造するためのより具体的な方法としては、本発明のロールから巻き出されたPVAフィルムに対して、膨潤、染色、一軸延伸、および必要に応じて更に、架橋処理、固定処理、乾燥、熱処理などを施す方法が挙げられる。この場合、膨潤、染色、架橋処理、一軸延伸、固定処理などの各処理の順序は特に制限されず、1つまたは2つ以上の処理を同時に行うこともできる。また、各処理の1つまたは2つ以上を2回またはそれ以上行うこともできる。
製造された偏光フィルムは、通常、その片面または両面に、光学的に透明で、且つ機械的強度を有する保護フィルムを貼り合わせて、偏光板の形態にして使用される。保護フィルムとしては、三酢酸セルロース(TAC)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルムなどが使用される。また、貼り合わせのための接着剤としては、PVA系接着剤やウレタン系接着剤などが挙げられ、中でもPVA系接着剤が好適である。
上記のようにして得られた偏光板は、アクリル系等の粘着剤をコートした後、ガラス基板に貼り合わせてLCDの部品として使用することができる。同時に位相差フィルムや視野角向上フィルム、輝度向上フィルム等と貼り合わせてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[外観形状の評価]
ロールの外観形状は、以下の基準により評価した。
A:シワや偏芯が発生しておらず外観形状が良好である
B:ごく僅かなシワに認められるが、偏芯は発生しておらず外観形状が良好である
C:僅かなシワや偏芯が発生しており外観形状が不良である
[光学ムラの評価]
以下の実施例および比較例で得られたフィルムロールの中央部と両端部から15cm×15cmの試料フィルムを採取した。当該PVAフィルムに対して、膨潤工程、染色工程、架橋工程、延伸工程、固定処理工程および乾燥工程を行うことにより偏光フィルムを製造した。4枚の試料フィルムを延伸治具に取り付けた。温度30℃の水中に1分間浸漬している間に元の長さの2.2倍に長さ方向(MD)に一軸延伸(1段目延伸)した。その後、ヨウ素を0.03質量%およびヨウ化カリウムを3.0質量%の濃度で含有する温度30℃の染色浴に2分間浸漬している間に元の長さの3.2倍まで長さ方向(MD)に一軸延伸(2段目延伸)した。次いでホウ酸を3.0質量%およびヨウ化カリウムを3.0%の濃度で含有する温度30℃の架橋浴に2分間浸漬している間に元の長さの3.6倍まで長さ方向(MD)に一軸延伸(3段目延伸)した。さらにホウ酸を4.0質量%およびヨウ化カリウムを5.0質量%の濃度で含有する温度55℃の延伸浴中に浸漬している間に一軸延伸(4段目延伸)し、4枚のフィルムのうち2枚が切断した時点で切断されなかった2枚を延伸浴から取り出した。その後、ホウ酸を1.5質量%およびヨウ化カリウムを5質量%の濃度で含有する温度22℃の固定処理浴中に5秒間浸漬することによりフィルムを洗浄し、続いて60℃の乾燥機で240秒間乾燥することにより、偏光フィルムを製造した。
得られた偏光フィルムの中央部から5cm×5cmの試料フィルムをサンプリングし、1枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の上にクロスニコル状態になるように設置した。輝度15000カンデラのバックライトを用いて、フィルムロールの中央部から採取したフィルムと端部から採取したフィルム間の透過率のムラ(光学ムラ)に由来する明暗の差を観察し、以下の基準で光学ムラを評価した。
A:中央部から採取したフィルムと両端部から採取したフィルムの間に透過率の差による明暗の差が見えず均一である。
B:中央部から採取したフィルムと両端部から採取したフィルムの間に透過率の差による明暗の差が、僅かにある。
C:中央部から採取したフィルムと両端部から採取したフィルムの間に明瞭な明暗の差がある。
実施例1
重合度2,400、けん化度99モル%以上のPVAより構成されるPVAフィルム(厚み30μm、長さ20,000m、幅4.2m、可塑剤としてグリセリンを10質量%含み、界面活性剤としてラウリン酸ジエタノールアミドを0.1質量%含む)を円筒状のコアに巻き取ってロールを製造した。なお、巻き取り方式として、既に巻き取られたPVAフィルムから形成されるフィルムロールの外周面に、当該フィルムロールの軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロール(外径:210mm、ロール長:4950mm)を接触させながらPVAフィルムを巻き取るタッチ巻き方式を採用した。具体的な条件を表1に示す。
得られたロールにおける隣り合うフィルム間の平均間隔は4.15μmであった。当該ロールについて、上記方法によりその外観形状を評価した。また、上記方法により、偏光フィルムの作製と光学ムラの評価を行った。以上の結果を表1に示す。
実施例2〜8、比較例2〜5
ロールに用いるPVAフィルムの厚み、長さ、幅、可塑剤含有量及び界面活性剤含有量、並びにロールの製造条件を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例1と同様にしてロールの作製及び評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
重合度2,400、けん化度99モル%以上のPVAより構成されるPVAフィルム(厚み30μm、長さ20,000m、幅3.3m、可塑剤としてグリセリンを10質量%含み、界面活性剤としてラウリン酸ジエタノールアミドを0.1質量%含む)を円筒状のコアに巻き取ってロールを製造した。なお、巻き取り方式としてニア巻き方式を採用した。具体的な条件を以下に示す。
[コンタクトロール]
軸径:210mm
ロール長:4950mm
[巻き取り条件]
巻き取り接圧:なし(ニア巻き方式)
巻き取り速度:24m/分
巻き取り張力:100N/m
平行度:0.8mm
平行度B:0.2mm
得られたロールを実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
参考例1
重合度2,400、けん化度99モル%以上のPVAより構成されるPVAフィルム(厚み60μm、長さ9,600m、幅4.2m、可塑剤としてグリセリンを10質量%含み、界面活性剤としてラウリン酸ジエタノールアミドを0.1質量%含む)を円筒状のコアに巻き取ってロールを製造した。なお、巻き取り方式としてニア巻き方式を採用した。具体的な条件を以下に示す。
[コンタクトロール]
軸径:210mm
ロール長:4950mm
[巻き取り条件]
巻き取り接圧:なし(ニア巻き方式)
巻き取り速度:12m/分
巻き取り張力:52N/m
平行度:0.8mm
平行度B:0.2mm
得られたロールを実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0006815321
1 フィルムロール
2 コンタクトロール
3 PVAフィルム
4 円筒状のコア
5 PVAフィルムが巻き取られる位置
6 フィルムロールの軸
7 コンタクトロールの軸
8、9 PVAフィルムの端部
10 接線
11、12 方向

Claims (7)

  1. 厚みが20μm以上35μm以下で長さが2,000m以上のポリビニルアルコールフィルムが巻き取られてなるロールであって、前記ポリビニルアルコールフィルムが偏光フィルム製造用原反フィルムであり、隣り合うフィルム間の平均間隔が1.9μm以上5μm以下であり、前記ポリビニルアルコールフィルムにおける可塑剤の含有率が5〜30質量%であるロール。
  2. 隣り合うフィルム間の平均間隔が2μm以上である、請求項1に記載のロール。
  3. ポリビニルアルコールフィルムにおける界面活性剤の含有率0.01〜1.0質量%である、請求項1又は2に記載のロール。
  4. ポリビニルアルコールフィルムの幅が2m以上である、請求項1〜3のいずれかに記載のロール。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のロールの製造方法であって、
    (a)ポリビニルアルコールフィルムの巻き取り過程において、既に巻き取られたポリビニルアルコールフィルムから形成されたフィルムロールの外周面に、当該フィルムロールの軸方向に対して略平行に配置したコンタクトロールを接触させながらポリビニルアルコールフィルムを巻き取り、
    (b)フィルムロールとコンタクトロールとの間の圧力が当該フィルムロールの軸方向の長さ1mあたり3〜30Nであり、
    (c)巻き取り速度が30m/分以下である、
    製造方法。
  6. 巻き取り張力がフィルムロールの軸方向の長さ1mあたり80N以下である、請求項5に記載の製造方法。
  7. フィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の距離から求められる、フィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の平行度Aが0.7mm以下であり、フィルムロールの軸の水平度とコンタクトロールの軸の水平度から求められる、フィルムロールとコンタクトロールとを水平方向から見た場合のフィルムロールの軸とコンタクトロールの軸の平行度Bが0.2mm以下である、請求項5又は6に記載の製造方法。
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