JP2002255409A - フイルムの巻き取り方法及びロール並びに保護フイルム - Google Patents

フイルムの巻き取り方法及びロール並びに保護フイルム

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JP2002255409A
JP2002255409A JP2001056417A JP2001056417A JP2002255409A JP 2002255409 A JP2002255409 A JP 2002255409A JP 2001056417 A JP2001056417 A JP 2001056417A JP 2001056417 A JP2001056417 A JP 2001056417A JP 2002255409 A JP2002255409 A JP 2002255409A
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winding
thickness
roll
plastic film
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Hideo Yoshimi
秀雄 吉見
Hiroshi Nakajima
浩 中嶋
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルムロールを貯蔵した際に発生する陥没
や黒帯の発生を抑制する。 【解決手段】 セルローストリアセテートと塩化メチレ
ンなどからなるドープ12を流延ダイ15からバンド2
0上に乾燥後のフイルム厚みが80μmとなるように流
延する。乾燥機18や乾燥ゾーン19で乾燥した後にフ
イルム17が形成される。フイルム17をコントローラ
23で制御された後にナーリングを製品の両側縁に15
μm付与した後、耳切装置24で1336mm幅に耳切
りする。さらに除電器25で帯電量が1kVになるまで
除電する。2600mの長さのフイルム17を巻き取り
装置26で巻き取り、得られたフイルムロールは、空気
層の厚みが6μm,フイルム面間の静摩擦係数が0.6
であり、貯蔵経時後のロールの陥没や黒帯の発生が抑え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルムの巻き取
り方法及びロール並びに保護フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアシレート、特に57.5な
いし62.5%の平均酢化度を有するセルロースアセテ
ートは、その強靭性と難燃性から、フイルムの形状にし
て写真感光材料の支持体として利用されている。また、
セルロースアシレートフイルムは、光学的等方性に優れ
ていることから、近年市場の拡大している液晶表示装置
の偏光板の保護フイルムおよびカラーフィルターにも用
いられる。
【0003】一般に、セルロースアシレートフイルムの
製造は、溶液製膜法により行なわれている。溶液製膜法
は、メルトキャスト法などの他の製造方法と比較して、
光学的性質や物性が優れたフイルムを製造することがで
きる。この溶液製膜法では、以下のようにフイルムが形
成される。始めに、セルロースアシレートを溶剤中に溶
解した溶液(以下、ドープと称する)を調製する。ドー
プには製造されるフイルムの目的に応じて、様々な添加
剤が付与される。次に、ドープがドラムやスチールバン
ドなどの支持体上に流延される。この後、溶剤を蒸発さ
せてフイルムが形成され、巻き取り機によって巻き芯に
巻き取られてフイルムロールが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】厚み25〜80μmの
フイルムを2000m以上長尺巻き取りしてフイルムロ
ールを形成する際に、フイルムロールの外周部分にウェ
ブの自重によって陥没が発生することがある。また巻き
芯側では、黒帯と呼ばれるフイルム幅方向の厚みムラの
映りが発生することがある。これらフイルムの変形は商
品上のダメージになる。
【0005】しかしながら、フイルムロール外周部分に
発生する陥没を防ぎ、且つ巻き芯側の黒帯の発生を抑制
するフイルムの巻き取り方法は従来知られていなかっ
た。
【0006】そこで、本発明は、プラスチックフイルム
ロールの貯蔵経時によって発生するフイルムの陥没によ
る変形を抑えると共に、巻き芯側で発生するフイルム幅
方向の厚みムラの映りである黒帯の発生を防止したプラ
スチックフイルムの巻き取り方法及びプラスチックフイ
ルムロール並びにそのロールから製造される偏光板用保
護フイルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するべく鋭意検討した結果、フイルムを巻き取って貯蔵
経時した製品に発生する陥没量は、フイルムの1枚当た
りの空気層の厚みに関係することが判明した。この空気
層の厚みは、フイルム製膜時の幅方向の厚み差(通常幅
方向の厚みパターンを船底形にするので両端と中央部の
厚み差)とナーリング厚みの組み合わせで形成されるた
め、これを少なくすることで陥没量を抑えることが可能
であることを見出した。
【0008】巻き芯側の黒帯は、フイルムベース間の強
い面圧によってベース間での空気層が排除されるため、
透明な帯状の筋となるものである。このような接着を抑
え黒帯発生を防止するためには、フイルム表面を粗面化
して静摩擦係数を低下させ、また巻き取りでの静電気を
除電する方法が有効である。また製膜時に作られた僅か
な幅方向厚みむらの重なりを防ぐ方法としてオシレート
切りが有効である。オシレート切りとは、巻き取る前工
程でのベース耳切り部でフイルムベースを幅方向に移動
させて耳切りを行なうことである。
【0009】そこで、本発明のフイルムの巻き取り方法
は、滑り特性での静摩擦係数が0.3〜0.9の範囲に
あるプラスチックフイルムを巻き取る際に、フイルム間
の1枚当たりの空気層の厚みを2〜6.5μmとして巻
き取ることで、フイルムをロールにした時にフイルム外
周部分での陥没を防ぐことができる。空気層の厚みがこ
の範囲であれば、貯蔵経時に空気層が押しつぶされ発生
するフイルムロールの陥没を抑制できる。
【0010】また、前記フイルム間の1枚当たりの空気
層厚みを2〜6.5μmにするために、前記プラスチッ
クフイルムの幅方向における厚み差を0〜5μmにし、
且つその両側縁にナーリングを付与し、そのナーリング
の厚みを3〜15μmにすることが好ましい。フイルム
の幅方向における厚み差とフイルム両側縁のナーリング
の厚みがこの範囲を超えると、その分空気層が厚くなっ
て陥没の発生を抑制できなくなる。
【0011】前記巻き取りの直前でプラスチックフイル
ムの除電を行ない、プラスチックフイルムの帯電量を5
kV以下にするとフイルム面間の密着を防ぎ、黒帯の発
生を抑えることができる。
【0012】前記巻き取りの前工程において、プラスチ
ックフイルムをフイルム幅方向に移動させて耳切りを行
なうことが、巻き芯側の黒帯の発生を抑制してフイルム
を均一に巻き取るために好ましい。
【0013】前記プラスチックフイルムの厚みが25〜
80μmの範囲が好ましく、巻き長さを2000〜60
00mにすることが好ましい。さらに、前記プラスチッ
クフイルムがセルロースアシレートを用いて製膜されて
いることが好ましい。
【0014】また、本発明のフイルムロールは、滑り特
性での静摩擦係数が0.3〜0.9の範囲にあるプラス
チックフイルムを、フイルム間の1枚当たりの空気層の
厚みを2〜6.5μmとして巻き取って構成したものが
好ましい。
【0015】前記プラスチックフイルムの幅方向におけ
る厚み差が0〜5μmであり、且つ巻き取りの前にその
両側縁に厚みが3〜15μmのナーリングを形成するこ
とが好ましい。また、前記巻き取りの直前でプラスチッ
クフイルムの除電を行ない、巻き取りの際のプラスチッ
クフイルムの帯電量を5kV以下にすることが好まし
い。前記巻き取りの前工程において、プラスチックフイ
ルムをフイルム幅方向に移動させて耳切りすることが好
ましい。
【0016】前記プラスチックフイルムの厚みが25〜
80μmであり、巻き長さが2000〜6000mであ
ることが好ましい。前記いずれかのプラスチックフイル
ムは、セルロースアシレートフイルムであることが好ま
い。前記いずれかのプラスチックフイルムロールを用い
て構成された偏光板用保護フイルムも本発明に含まれ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】[プラスチックフイルム]本発明
には、公知のプラスチックから形成されるフイルムロー
ルが適用できる。特に、種々の酢化度のセルロースアセ
テートからなるセルロースアシレートフイルムは、偏光
板用保護フイルムとして好適である。この場合に偏光板
用保護フイルムの機能から、寸法の安定性に優れた5
7.5から62.5%の平均酢化度のセルロースアセテ
ートを用いることが好ましい。
【0018】[溶剤]本発明のフイルムロールは、プラ
スチックを溶剤に溶解したドープから製造される溶液製
膜フイルムを巻き取って形成される。溶剤は、公知の溶
剤であれば特に限定されないが、特にセルロースアシレ
ートからフイルムロールを形成する場合には、メチレン
クロライド(ジクロルメタン)などのハロゲン化炭化水
素,エステル,エーテル,アルコールなどを使用するこ
とができる。また、これら溶剤を複数混合させた溶剤か
ら製膜したフイルムを使用しても良い。
【0019】溶解したドープは濾過により異物を除去す
ることが一般的である。濾過には濾紙,濾布,不織布,
金属メッシュ,焼結金属,多孔板等,公知の各種濾材を
用いることが可能である。濾過することにより、ドープ
中の異物,未溶解物を除去することができ、製品フイル
ム中の異物による欠陥を軽減することができる。
【0020】また、一度溶解したドープを加熱して、さ
らに溶解度の向上を図ることもできる。加熱には静置し
たタンク内で撹拌しながら加熱する方法、多管式,静止
型混合器付きジャケット配管等の各種熱交換器を用いて
ドープを移送しながら加熱する方法などがある。また、
加熱工程の後に冷却工程を設け、装置の内部を加圧する
ことにより、ドープの沸点以上の温度に加熱することも
可能である。これらの加熱処理を施すことにより、完全
に溶解できていなかった微小な未溶解物を完全に溶解す
ることができ、製品フイルムの異物の減少、濾過の負荷
軽減が図られる。
【0021】[添加剤]ドープには、公知の添加剤を添
加させることも可能である。添加剤としては、可塑剤,
紫外線吸収剤などが挙げられるがこれらに限定されな
い。また、ドープ中には、他の添加剤としてシリカ,カ
オリン,タルクなどを添加することも可能である。これ
らの添加剤は、ドープを調製する際に同時に混合するこ
とも可能であり、また、ドープを調製した後、移送する
際に静止型混合器などを用いてインライン混合すること
も可能である。
【0022】図1はセルロースアシレートフイルムのロ
ールを製造するラインを示している。セルロースアシレ
ートと溶媒とはミキシングタンク10内に注入され、撹
拌翼11で撹拌されてドープ12が調製される。この
時、ドープ12には、疎水性可塑剤及び紫外線吸収剤な
どの添加剤を混合することも可能である。ドープ12
は、ポンプ13により濾過装置14に送られて不純物が
除去される。さらに、ドープ12は、一定の流量で流延
ダイ15に送られ、ベルト16上に流延され、図示しな
い駆動装置により回転駆動されるベルト16上で徐々に
溶剤が揮発しフイルム17が形成される。
【0023】フイルム17は、テンタ式乾燥機18に導
入され、両端を保持して張力が与えられつつ乾燥され
る。そして、フイルム17は多数のローラ20が備えら
れたロール乾燥ゾーン19でさらに乾燥されたのち、冷
却ゾーン21を通過して常温まで冷却される。
【0024】冷却ゾーン21から送り出されたフイルム
17は、ナーリング付与装置22によりフイルム17の
両側縁にナーリングが施される。ナーリングとは、巻き
取った製品に起こりうる黒帯状の接着やこれに起因する
クニック,輸送中の巻きずれなどの問題点を解決するた
めに施され、巻き取りを安定にできる処理方法である。
ナーリング厚みが厚いとフイルムロールの貯蔵時に陥没
の原因となるため、ナーリングの厚みは、3〜15μm
が好ましく、より好ましくは3〜10μmである。
【0025】次に、耳切装置24で製品フイルム幅にな
るように耳切りが施される。耳切りにおいて、製膜され
たフイルムの一部が厚く形成されているとフイルムが巻
き取られた際に、その部分のみが厚くなりロールを形成
する上で好ましくない。そこで、エッジ位置コントロー
ラ23によりフイルム17の厚み部分をずらして耳切り
を行なうオシレート切り法によって耳切りを行なうこと
が好ましい。この場合、フイルムの幅方向における移動
幅は5〜40mmで周期は50〜500mが好ましく、
その移動パターンは正弦波,三角形,台形などであって
も良い。しかしながら、本発明において耳切りの方法
は、オシレート切り法に限定される訳ではなく、公知の
耳切り方法の何れをも適用できる。
【0026】さらに、フイルムの巻き取り直前で除電器
25によりフイルム17上に帯電している電荷を除去す
ることが、フイルム面間の静電気による密着を防ぐこと
に有効である。フイルム帯電量が5kV以下であればフ
イルム面間の密着を防ぐ効果が発生するが、より好まし
くは1kV以下である。フイルム帯電量が、5kVを超
えるとフイルムを巻き取った際に、フイルム面間に静電
気による密着が生じてフイルムの陥没や黒帯発生の原因
になる。
【0027】最後に、巻き取り装置26によりフイルム
17を巻き取って、巻き長さが2000〜6000mの
フイルムロールを形成する。本発明において乾燥後のフ
イルムの厚みは、25〜80μmが好ましい。また、製
膜されたフイルム17は、幅方向において通常中央部が
両側縁部より薄くなる船底型に形成されている。フイル
ム幅方向の厚み差が大きいと空気層が厚くなり、フイル
ムロールでの貯蔵時に陥没の原因となるため、この両側
縁部の厚みと中央部の厚みとの差は、0〜5μmが好ま
しく、より好ましくは0〜3μmである。
【0028】また、巻き取り装置26でフイルム17を
巻き取る際にレイオンロール27によりフイルム17を
巻き芯側に押圧して巻き取ると、フイルム面間が均一な
空気層厚みを持ったフイルムロールを形成することがで
きる。しかしながら、本発明は、レイオンロール27を
使用して巻き取る方法に限定されず、公知の巻き取り方
法であれば適用できる。
【0029】図1に示した製造ラインでは、ナーリング
付与装置22,耳切装置24の順に構成されているが、
製品の機能に影響しない限り逆に耳切装置24がナーリ
ング付与装置22の前にあっても良い。形成されたフイ
ルムロールは、公知のいずれかの方法によって偏光板用
保護フイルムとして用いられる。
【0030】形成されたフイルムロールは、フイルム面
間において滑り特性での静摩擦係数が0.3〜0.9の
範囲であることが貯蔵時の陥没や黒帯の発生などを抑え
るため好ましい。好ましくは、0.3〜0.7であり、
最も好ましくは0.3〜0.6である。フイルムの静摩
擦係数μは、切り取られた2枚のフイルムを水平に重ね
あわせた後に載せられる荷重Wと、上のフイルムを引き
抜く力Fとから、μ=F/Wの関係によって求められ
る。
【0031】前記静摩擦係数を有するフイルムからフイ
ルムロールを形成するとフイルム面間に空気層の厚みが
形成されるが、厚すぎるとフイルムロールの貯蔵時に空
気層が押しつぶされて陥没による変形が生じる。本発明
において空気層の好ましい厚さは、2.0〜6.5μm
である。より好ましくは、3.0〜6.5μmであり、
最も好ましくは3.5〜6.5μmである。
【0032】本発明におけるフイルムベース1枚当たり
の空気層の厚み(t’)は、t’=[{π(D2
2 )/4L}−t]の式から求められる値である。フ
イルムを巻き取る際の長さと幅とから求められた値は、
フイルムロールの全体の体積から求めた値より厚い値と
なるため、このフイルムロールとの差異を空気層の厚み
として算出する。前記式において、Dは巻き取り直径、
dは巻き芯直径、Lは巻き長さ、tはフイルム厚みをそ
れぞれ表している。
【0033】巻き取られたフイルムロールは、温度が2
0〜28℃(通常は室温)、湿度が50〜70%RHで
20〜50日貯蔵保存された後に巻き姿の異常について
測定される。製品の品質には、陥没深さ15mm以下、
フイルムロールの上下径差(巻きずれ)10mm以下、
巻き芯側で黒帯の発生がないことが必要である。
【0034】また、本発明のプラスチックフイルムの巻
き取り方法は、感光材料用のフイルム,フイルムのネガ
用のベースやリバーサル用のベースなど長尺帯状のフイ
ルムの巻き取り方法に適用することができる。また、そ
れらのフイルムを巻き取ったフイルムロールは幅方向の
厚み差を少なくし、ナーリング厚みが薄くなっているこ
とで貯蔵時の陥没や黒帯の発生が抑制される。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。また、実施
例1において詳細に説明して他の実施例及び比較例につ
いては、実施例1と異なる点についてのみを説明して同
じ点については省略する。最後に各実施例及び比較例の
実験条件、測定結果及び貯蔵経時後の結果について表1
にまとめて示す。
【0036】[ドープの調製]ドープは、セルロースト
リアセテート(平均酢化度61%)重量18%、可塑剤
1重量%、塩化メチレン74.5重量%、メタノール
6.5重量%の混合組成で溶解して調製した。
【0037】[実施例1]前記ドープを濾過した後に図
1に示す製造ラインで30℃のドープ12として流延バ
ンド16上に流延した。流延は、乾燥後のフイルム17
の厚みが80μm、フイルム17の幅方向の厚み差が3
μmになるように行なった。乾燥した後に流延バンド1
6からフイルム17を剥ぎ取り、さらにテンタ式乾燥機
18で延伸および乾燥を行ない、続いて乾燥ゾーン19
で多数のローラ20で搬送しながら140℃,15分間
乾燥し冷却ゾーン21で室温まで冷却した。次に、ナー
リング付与装置22によりフイルム17の両面から押し
て(両押)、フイルム17の側縁から12mm内側に幅
10mmのナーリングを両側縁に厚みが15μmになる
ように施した後に、エッジ位置コントローラ23でフイ
ルムの側縁の位置を制御しながら行なうオシレート切り
によって、耳切装置24でフイルム幅が1336mmに
なるように耳切りを行なった。さらに、このフイルム1
7を除電器25により1kV以下の帯電量になるように
除電した。外周の直径169mmのプラスチック製巻き
芯にフイルム17を巻き取り速度35m/minで巻き
取り装置26により巻き取って、2600mの巻き取り
長さのフイルムロールを製作した。巻き取りにおけるテ
ンションは、始めに30kgでおこない、終了時には2
0kgになるように調整した。このフイルム17の静摩
擦係数μは0.6、空気層の厚みは6.0μmであっ
た。
【0038】このフイルムロールを温度20〜28℃
(室温)、湿度50〜70%RHで40日間貯蔵した後
に陥没量を測定したところ8mmであった。この時巻き
芯側での黒帯の発生異常は認められず、また巻きずれ
は、0mmであり製品の品質に問題は生じなかった。
【0039】[実施例2]実施例1と同様にドープ12
の流延、延伸及び乾燥を行なった後に室温まで冷却し
た。ナーリング付与装置22によりフイルム17の片面
から押して(片押)、フイルム17の縁から12mm内
側に幅10mmのナーリングをナーリング厚みが5μm
になるように両側縁に施した。さらに、実施例1と同様
にオシレート切り、除電を行ない、巻き取り装置26で
フイルム17を巻き取り、巻き取り長さ3900mのフ
イルムロールを製作した。巻き取りにおけるテンション
は、始めに35kgでおこない、終了時には20kgに
なるように調整した。このフイルム17の静摩擦係数μ
は0.6、空気層の厚みは6.5μmであった。さら
に、このフイルムロールを実施例1と同様に貯蔵した後
に陥没量を測定したところ11mmであった。このとき
巻き芯側での黒帯の発生異常は認められず、また巻きず
れは、0mmであり製品の品質に問題はなかった。
【0040】[実施例3]実施例2と同様にドープ12
の流延、延伸、乾燥、冷却、ナーリング処理を施した。
次に、オシレート切りを行なわずに耳切装置24でフイ
ルム幅が1336mmになるように耳切りを行ない、実
施例2と同様に除電を行なった。さらに、巻き取り装置
26でフイルム17を巻き取り、巻き取り長さ3900
mのフイルムロールを製作した。巻き取りにおけるテン
ションは、始めに35kgでおこない、終了時には20
kgになるように調整した。このフイルム17の静摩擦
係数μは0.3、空気層の厚みは6.5μmであった。
さらに、このフイルムロールを実施例1と同様に貯蔵し
た後に陥没量を測定したところ13mmであった。この
とき巻き芯側での黒帯の発生異常は認められず、また巻
きずれは、0mmであり製品の品質に問題はなかった。
【0041】[実施例4]前記ドープを濾過した後に図
1に示すように流延バンド16上に乾燥後のフイルム1
7の厚みが40μm、フイルムの幅方向の厚み差が1.
5μmになるように流延した。次に、実施例1と同様に
延伸及び乾燥を行なった後に室温まで冷却した後に、実
施例3と同様にナーリング処理、耳切りを及び除電を行
なった。巻き取り装置26でフイルム17を巻き取る際
にレイオンロール27を使用しながら巻き取り、巻き取
り長さ2600mのフイルムロールを製作した。巻き取
りにおけるテンションは、始めに20kgでおこない、
終了時には15kgになるように調整した。このフイル
ム17の静摩擦係数μは0.6、空気層の厚みは3.6
μmであった。さらに、このフイルムロールを実施例1
と同様に貯蔵した後に陥没量を測定したところ7mmで
あった。このとき巻き芯側での黒帯の発生異常は認めら
れず、また巻きずれは、0mmであり製品の品質に問題
はなかった。
【0042】比較例1ないし比較例10の実験条件、実
験結果及び貯蔵経時後の結果については表1にまとめて
示す。なお、表中に記載されていない点については実施
例1と同じ方法によって行なった。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明のプラスチックフイ
ルムの巻き取り方法によれば、滑り特性での静摩擦係数
が0.3〜0.9の範囲にあるプラスチックフイルムを
巻き取る際に、フイルム間の1枚当たりの空気層の厚み
を2〜6.5μmとすることで、フイルムロールの貯蔵
時に陥没と黒帯の発生を抑制することができる。この場
合、前記プラスチックフイルムの幅方向における厚み差
を0〜5μmにし、且つその両側縁にナーリングを付与
し、そのナーリングの厚みを3〜15μmにすることに
より、より一層確実に陥没と黒帯の発生が抑制される効
果が得られる。
【0045】また、前記巻き取りの直前でプラスチック
フイルムの除電を行ない、プラスチックフイルムの帯電
量を5kV以下にすることで、フイルム面間の密着を防
ぎ、黒帯の発生を抑えることができる。また、前記巻き
取りの前工程において、プラスチックフイルムをフイル
ム幅方向に移動させて耳切りを行なうことで、巻き芯側
の黒帯の発生が抑制される。
【0046】さらに、本発明のプラスチックフイルムの
巻き取り方法は、前記プラスチックフイルムの厚みが2
5〜80μmであり、巻き長さを2000〜6000m
にして巻き取ることにより、貯蔵後のフイルムロールの
変形をより抑えることができる。また、前記プラスチッ
クフイルムがセルロースアシレートを用いて製膜されて
いるフイルムにも適用が可能である。
【0047】本発明のプラスチックフイルムロールは、
滑り特性での静摩擦係数が0.3〜0.9の範囲にある
プラスチックフイルムを、フイルム間の1枚当たりの空
気層の厚みを2〜6.5μmとして巻き取って構成する
ことにより、ロール外周部分の陥没と巻き芯側での黒帯
の発生が抑制される。この場合、前記プラスチックフイ
ルムの幅方向における厚み差を0〜5μmとし、且つ巻
き取りの前にその両側縁に厚みが3〜15μmのナーリ
ングを形成することにより、より一層確実に陥没と黒帯
の発生が抑制される。
【0048】このようにして巻き取られたセルロースア
シレートフイルム用いることにより、陥没と黒帯等のダ
メージが少なくなり、効率よく偏光板用保護フイルムを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフイルムロールを製造するラインの概
略図である。
【符号の説明】 10 ミキシングタンク 11 撹拌翼 12 ドープ 13 ポンプ 14 濾過装置 15 流延ダイ 16 流延バンド 17 フイルム 18 テンタ式乾燥機 19 乾燥ゾーン 20 ローラ 21 冷却ゾーン 22 ナーリング付与装置 23 エッジ位置コントローラ 24 耳切装置 25 除電器 26 巻き取り装置 27 レイオンロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F055 AA05 BA08 CA01 DA01 EA01 FA17 4F205 AA01 AG01 GA07 GB02 GN29 GW21

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滑り特性での静摩擦係数が0.3〜0.
    9の範囲にあるプラスチックフイルムを巻き取る際に、
    フイルム間の1枚当たりの空気層の厚みを2〜6.5μ
    mとして巻き取ることを特徴とするフイルムの巻き取り
    方法。
  2. 【請求項2】 前記フイルム間の1枚当たりの空気層厚
    みを2〜6.5μmにするために、前記プラスチックフ
    イルムの幅方向における厚み差を0〜5μmにし、且つ
    その両側縁にナーリングを付与し、そのナーリングの厚
    みを3〜15μmにすることを特徴とする請求項1に記
    載のフイルムの巻き取り方法。
  3. 【請求項3】 前記巻き取りの直前でプラスチックフイ
    ルムの除電を行ない、プラスチックフイルムの帯電量を
    5kV以下にすることを特徴とする請求項1または2に
    記載のフイルムの巻き取り方法。
  4. 【請求項4】 前記巻き取りの前工程において、プラス
    チックフイルムをフイルム幅方向に移動させて耳切りを
    行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のフイルムの巻き取り方法。
  5. 【請求項5】 前記プラスチックフイルムの厚みが25
    〜80μmであり、巻き長さを2000〜6000mに
    して巻き取ることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか1つに記載のフイルムの巻き取り方法。
  6. 【請求項6】 前記プラスチックフイルムがセルロース
    アシレートを用いて製膜されていることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1つに記載のフイルムの巻き
    取り方法。
  7. 【請求項7】 滑り特性での静摩擦係数が0.3〜0.
    9の範囲にあるプラスチックフイルムを、フイルム間の
    1枚当たりの空気層の厚みを2〜6.5μmとして巻き
    取って構成したことを特徴とするフイルムロール。
  8. 【請求項8】 前記プラスチックフイルムの幅方向にお
    ける厚み差が0〜5μmであり、且つ巻き取りの前にそ
    の両側縁に厚みが3〜15μmのナーリングを形成した
    ことを特徴とする請求項7に記載のフイルムロール。
  9. 【請求項9】 前記巻き取りの直前でプラスチックフイ
    ルムの除電を行ない、巻き取りの際のプラスチックフイ
    ルムの帯電量を5kV以下にしたことを特徴とする請求
    項7または8に記載のフイルムロール。
  10. 【請求項10】 前記巻き取りの前工程において、プラ
    スチックフイルムをフイルム幅方向に移動させて耳切り
    したことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1つ
    に記載のフイルムロール。
  11. 【請求項11】 前記プラスチックフイルムの厚みが2
    5〜80μmであり、巻き長さが2000〜6000m
    であることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか
    1つに記載のフイルムロール。
  12. 【請求項12】 前記プラスチックフイルムは、セルロ
    ースアシレートフイルムであることを特徴とする請求項
    7ないし11のいずれか1つに記載のフイルムロール。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のフイルムロールを
    用いて構成したことを特徴とする保護フイルム。
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