JP2007070514A - 熱可塑性樹脂フィルムロール - Google Patents

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Abstract

【課題】
フィルムの製造および加工工程での搬送性を改善し、巻姿が良好でかつ巻芯の粘着テープ跡の少なく、フィルム製造および加工工程での歩留まりを向上させることができるフィルムロールを提供する。
【解決手段】
フィルム幅方向の両端部分の片面または両面に凹凸を有し、該凹凸のある部分の摩擦係数(μA)と凹凸のない部分の摩擦係数(μB)の比(μA/μB)が、0.65以上0.95以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムロール。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光学用フィルム、表面保護材、磁気記録媒体、感熱転写材、電気絶縁材料、離型材および包装材料等の用途、中でも光学用フィルムおよび表面保護材など透明性が求められる用途に有効に用いられる熱可塑製樹脂フィルムロールに関するものである。
熱可塑性樹脂フィルムは、物理的性質に優れ、かつ生産性にも優れているため、さまざまな用途に広く用いられており、近年は、IT分野の伸びに伴い、熱可塑性樹脂フィルムは、ディスプレイ用の反射防止フィルム、液晶用バックライト用拡散板、タッチパネル用など基材や光ディスクおよび液晶位相差板など光学用部材の工程紙などの光学用フィルムの用途が増えてきている。
このような光学用フィルムでは、高い透明性が要求されるため、一般的な包装用フィルムや工業材料用フィルムに易滑材として添加されている不活性粒子はほとんど添加されていない。不活性粒子が添加されていない光学用フィルムは、非常に平滑で滑りにくいため、フィルム製造工程での搬送性が悪く、搬送ロール上で蛇行したり、最終的にロール上に巻取った場合にフィルム層間に巻き込んだ空気が抜けにくく、巻きずれを起こすことがある。
また、フィルムは、通常、紙やプラスチック等からなる筒(紙管と呼ぶことがある。)に巻き取られフィルムロールが形成される。その際、フィルムの巻き取りに先立ち、フィルムの先端部が粘着テープで紙管に貼り付け固定され、それから巻き取りが開始される。ところが、フィルムを紙管に貼り付ける際に用いられた粘着テープの跡が、巻き取られたフィルムに転写し、フィルムロール内層のフィルムは製品として使用できなくなるという問題がある。このような問題は、フィルム製造工程のみではなく、フィルムの加工工程中でも同様に惹起し、フィルムの製造と加工工程の歩留まりを低下させる原因となっている。
従来、このような問題を改善する方法して、フィルムの両端部分に突起を形成する方法が提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
特開2000−272003号公報 特開2002−18944号公報
しかしながら、これら従来の方法では、フィルムに形成される突起が不適当であり、フィルムの種類やフィルムロールの幅によっては工程中の蛇行や、巻きずれやテープの転写跡を完全に解消することはできなかった。
本発明の目的は、このような問題を解決し、光学用フィルムをはじめとする広い用途に有益に使用することができる、フィルムの製造および加工工程での搬送性が良好で、巻きずれがなく、粘着テープの転写跡が少ない熱可塑性樹脂フィルムロールを提供するものである。
本発明の熱可塑性樹脂フィルムロールは、かかる課題を解決するために、次のような構成を有するものである。
1.フィルム幅方向の両端部分の片面または両面に凹凸を有し、該凹凸のある部分の摩擦係数(μA)と凹凸のない部分の摩擦係数(μB)の比(μA/μB)が、0.65以上0.95以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムロール。
2.凹凸の高さ(H)、100mmあたりの凹凸の個数(N)およびフィルムロールの幅(L)が次式(1)の関係を満たすことを特徴とする前記1記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
0.05≦H(μm)×N(個)/L(mm)≦0.8 (1)
3.凹凸のある部分の表裏の摩擦係数の比が0.65以上0.95以下であることを特徴とする前記1または2に記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
4.凹凸の高さ(H)と100mmあたりの凹凸の個数(N)が、次式(2)〜(5)の関係を満たすことを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
10個≦N≦100個 (2)
3μm≦H≦25μm (3)
H≧−0.175N+10 (4)
H≦−0.175N+20 (5)
5.フィルムの厚みが50μm以上500μm以下であることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
6.フィルムの凹凸のある部分の面積が、25%を超え50%未満であることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
7.フィルムのヘイズが5%以下であることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
8.フィルムが、光学用フィルムの基材として使用されるものであることを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
9.フィルムが長手方向と幅方向に同時に延伸されていることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
本発明によれば、加工工程での搬送性が良好で巻きずれがなく、粘着テープの転写跡が少ない熱可塑性樹脂フィルムロールを得ることができ、フィルムの製造および加工工程の歩留まりを上げることができる。
以下、本発明の熱可塑性樹脂フィルムロールについて、更に詳細に説明する。本発明の熱可塑性樹脂フィルムロールは、熱可塑性樹脂からなり、フィルム幅方向の両端部分の片面または両面に凹凸が形成されてなるものである。
本発明で用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリアミドおよびポリオレフィンなどの樹脂が挙げられ、これらの中でもポリエステル樹脂が好ましく用いられる。
ここでいうポリエステルとは、二塩基酸とグリコールを構成成分とするポリエステルであり、二塩基酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸およびダイマー酸などを挙げることができる。また、グリコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレグリコール、ナフタレンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールなどを挙げることができる。
ポリエステル樹脂の具体的な例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートおよびポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートなどを挙げることができ、特にポリエチレンテレフタレートとポリエチレン−2,6−ナフタレートは、機械強度や寸法安定性などの物理的性質に優れ、かつ生産性にも優れているため、特に好ましく用いられる。
また、本発明で用いられる熱可塑性樹脂は、先に挙げたもののうち1種類単独でも、2種以上の樹脂の共重合体や、2種以上の樹脂の混合体であってもかまわない。また、これらの熱可塑性樹脂の中に、目的に応じて各種添加剤を添加することができる。例えば、易滑性付与のためにコロイダルシリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、有機シリコーンおよびポリジビニルベンゼンスルホン酸などの不活性粒子を添加することができる。また、帯電防止剤や酸化防止剤などが添加されていてもかまわない。フィルムが、透明性が要求される光学用途に用いられる場合は、これらの添加物をほとんど添加しないか、もしくは添加するとしても粒径の小さいものを極少量添加することが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂フィルムロールは、フィルム幅方向の両端部分の凹凸のある部分(凹凸が形成された部分)の摩擦係数(μA)と、凹凸のない部分の摩擦係数(μB)の比(μA/μB)が、0.65以上0.95以下であることが必要であり、上記の比は、好ましくは0.7以上0.93以下であり、更に好ましくは0.75以上0.9以下である。比(μA/μB)を上記範囲とすることにより、初めて本発明の効果である工程中の蛇行と巻きずれがなく、粘着テープの転写跡の少ないフィルムロールとすることができる。
凹凸の個数(N)は、10個/100mm以上100個/100mm以下であることが好ましく、より好ましくは15個/100mm以上85個/100mm以下であり、更に好ましくは20個/100mm以上70個/100mm以下である。
また、凹凸の高さ(H)は、好ましくは3μm以上25μm以下であり、より好ましくは3μm以上20μm以下であり、更に好ましくは5μm以上15μm以下である。
また、本発明においては、凹凸の個数(N)と凹凸の高さ(H)が、下記の式(4)と(5)の範囲内にあることが好ましい。
H≧−0.175N+10 (4)
H≦−0.175N+20 (5)
凹凸は、刻印ロールのパターンや温度、圧着圧力などを調整し形成することができる。
また、凹凸形成部における凹凸のある部分の面積は、フィルムの単位長さあたり25%を超え50%以下であることが好ましく、より好ましくは25%を超え45%以下であり、更に好ましくは27%を超え45%以下である。
凹凸は、フィルムロールの幅に応じて、高さと個数を変更する。本発明においては、凹凸の高さ(H)と100mmあたりの個数(N)の積をフィルムロールの幅(L)で除した値(H×N/L)が、0.05以上0.8以下であることが好ましく、より好ましくは0.1以上0.75以下であり、更に好ましくは0.15以上0.7以下である。
限定はされないが、凹凸のある部分の表裏の摩擦係数の比は、0.65以上0.95以下であることが好ましく、より好ましくは0.7以上0.93以下であり、更に好ましくは0.75以上0.9以下である。
フィルム表面に凹凸を形成させる方法としては、限定はされないが、四角錐や円錐状の突起が刻印されたリング同士または刻印リングと表面が平坦なロールを圧着し、これらロール間にフィルムを通過させる方法がとられる。
刻印リングと表面が平坦なHCrメッキ、セラミックコーティングなどの比較的硬度の高いロールを圧着させると刻印リング側のみフィルムの片面に凹凸が形成され、刻印リング同士や平坦ロールにウレタンゴムなどの弾性を有する材質を用いるとフィルムの両面に凹凸を形成させることが出来る。
刻印リングとしては、炭素鋼、ステンレススチール、セラミックコーティングおよびHCrメッキなどの材質の刻印リングを使用することができる。刻印リングは、特に限定はされないが、突起形成部分の幅5〜30mm程度、刻印の形状は、突起のピッチが幅方向、長手方向とも0.5〜5mm程度、突起の高さが0.3〜3mm程度であるが、リングの幅、突起のピッチ、高さとも必要に応じて選ぶことができる。また、平坦ロールは特に限定はされないが、ウレタンゴム、ステンレススチール、セラミックコーティングおよびHCrメッキなどの材質から必要に応じて最適なものを選択する。
次に、本発明の凹凸形成について図面に基づいて説明する。図1は、本発明のフィルム幅方向の両端部分に凹凸を形成する方法を例示説明するための概略側面図であり、第2図は、同第1図の概略平面図である。
図1において、フィルム1は、回転する刻印ロール2と対向ロール3に把持され、フィルム進行方向4に搬送されて、フィルムロール5として巻き取られる。その際、刻印ロール2により、フィルム1幅方向の両端部分に凹凸が刻印される。第2図において、フィルム1は、フィルム進行方向4に搬送される過程で、フィルム1の幅方向の両端部の位置に配置された刻印ロール2により、刻印部分6で凹凸パターン7が刻印される。
また、図3は、本発明で用いられる凹凸パターンを例示説明するための概略拡大平面図である。図3は、フィルム長手方向8に対する幅方向のフィルム端部9に刻印された凹凸パターン7を例示している。
凹凸形成は、常温で行っても、加熱下で行っても構わない。加熱下で凹凸を形成する場合は、刻印リングを外部ヒーターにより加熱する方法、内部に加熱手段を有する刻印リングを用いる方法、加熱された平坦ロールを用いる方法、あるいはフィルムをあらかじめ加熱してから刻印リングを通過させる方法などが用いられる。刻印リングや平坦ロールを加熱する場合は、刻印リングやロール円周の温度を均一化させるために、刻印ロール内部に熱電対をなどの温度測定手段を有し、温度コントロールが可能とすることが望ましい。加熱温度は、好ましくは、熱可塑性樹脂のガラス転移点以上融点以下の温度範囲から選択される。
凹凸形成は、フィルム製造の工程中で行ってもよく、または、フィルムが必要な製品幅や長さにスリッターにより裁断された後に、凹凸形成のための専用工程で行ってもかまわ ない。フィルム製造工程を簡略化させ製造コストを下げるためには、フィルム製造工程中の中間製品の巻き取り工程や裁断工程に、先に述べた刻印リングと平坦ロールを設置して凹凸加工を行っても良いし、平坦ロールの代わりにこれら工程中のフィルム搬送ロール上に刻印ロールを設置して凹凸加工を行ってもよい。
本発明において熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、50μm以上500μm以下であることが好ましく、より好ましくは70μm以上360μm以下である。また、フィルムのヘイズは、5%以下であることが好ましく、より好ましくは3%以下であり、さらに好ましくは2%以下である。ヘイズがこのような熱可塑性樹脂フィルムは、光学用フィルムなどの工業材料用途で好適に使用される。
本発明において熱可塑性樹脂フィルムは、長手方向と幅方向の二軸に延伸配向されていると、機械強度などの物理的性質が良好となり、加工工程での工程適正や最終製品とした場合の品位が優れるたものとなる。また、二軸延伸後に熱処理することにより、後加工工程での加熱時に収縮しにくくなり、寸法安定性が向上する。
二軸延伸の方法としては、未延伸の熱可塑性樹脂フィルムを、長手方向あるいは幅方向に延伸し、続いて先の延伸方向と直行する方向の延伸を行う逐次二軸延伸や、長手方向と幅方向に一度に延伸する同時二軸延伸が採用される。
逐次二軸延伸の場合は、押出機を用いて熱可塑性樹脂を溶融し、スリット状の吐出口を有する口金からシート状に押出し、冷却ロール状で冷却して非晶質のフィルムを得る。続いて、この非晶質のフィルムを温度制御された数本のロールに接触通過させる方法や赤外線ヒーターなどのヒーターの輻射熱による加熱などの方法により、熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上の温度に加熱し、前後するロールの周速差などを用いて長手方向に延伸する。このときの延伸倍率は、熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合、2〜8倍程度である。この場合、延伸は1段階で行っても2段階以上で段階的に行ってもかまわない。
長手方向に延伸されたフィルムは、一旦冷却され、引き続きステンターオーブンにより幅方向に延伸される。フィルムは、ステンターオーブン内のレール上を走行するクリップに把持された状態で、オーブン中で再び熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱されて、クリップが走行するレールの広がりに伴い、幅方向に延伸される。幅方向の延伸倍率は、熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合、2〜5倍程度延伸される。
長手方向と幅方向に延伸された熱可塑性樹脂フィルムは、引き続き熱処理される。熱処理は、幅方向の延伸に引き続き同じステンターオーブン内で行っても良いし、幅方向の延伸を行ったステンターオーブンとは別のオーブンで行っても良い。熱処理の温度は、熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合、180℃〜250℃程度の比較的高温で行うことができる。熱処理を行うことにより、その後の加工工程や最終製品として使用時に高温下に晒されたときの寸法安定性が向上する。また、熱処理後に、長手方向または/および幅方向に、フィルムを数%弛緩させることにより、更に寸法安定性を向上させることができる。
同時二軸延伸の方法について説明する。同時二軸延伸の場合も逐次二軸延伸同様に、非晶質のシート状フィルムを得て、この非晶質のシート状フィルムを、クリップ走行の動力源としてリニアモーターを用いて、フィルムの走行方向において任意にクリップの速度を変更できるステンターオーブンにより、長手方向と幅方向を同時に延伸する。非晶質のシート状フィルムをクリップで把持し、オーブン中で熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱し、クリップの走行経路を徐々に広げながら、同時にクリップの速度を上げていくことにより、フィルムの長手方向と幅方向を同時に延伸する。このような方法で二軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムは、逐次二軸延伸同様に、熱処理と弛緩処理が施される。
同時二軸延伸により得られた熱可塑性樹脂フィルムは、逐次二軸延伸で得られた熱可塑性樹脂フィルムに比べて、異方性が少なく加熱時の歪みなどが少なく、またフィルム製造の工程中でロールに接触する機会が逐次二軸延伸に比べて少ないため、表面のキズなどの欠点が少なく、好ましい延伸方式である。
二軸に延伸されたフィルムは、一旦広幅の巻き取り機で中間製品として巻き取られた後、スリッターにより、必要な幅と長さに裁断される。先に述べたように、凹凸形成処理はこれらの工程で施されることが望ましい。
熱可塑性樹脂フィルムには、フィルムの片面または両面に、接着性付与などを目的として各種塗材を塗布することができる。例えば、光学用フィルムの場合、反射防止層や、ハードコート層、光拡散のためのマット層などを、フィルムの片面または両面に形成することができる。
塗材としては、ポリエステル、アクリルポリマー、ポリアミドおよびポリウレタンなどの水溶液または水分散液が用いられる。塗材の塗布方法としては、ロールコーター、グラビアコーターおよびバーコーターなどの方法を用いることができる。塗布の工程は、熱可塑性樹脂フィルムの延伸の前、延伸工程の途中、あるいは延伸・熱処理を行った後など、必要に応じて選ぶことができるが、延伸の前や延伸工程の途中などフィルム製造工程内で行うと、工程を簡略化することができる。塗材を塗布する前に、フィルムにコロナ放電処理などの処理を行うことは、フィルム表面の濡れ性を改善させ塗布を安定させるために有効な手段である。
[物性の測定方法および効果の評価方法]
本発明における物性の測定方法および効果の評価方法は、次のとおりである。
(a)フィルムの摩擦係数
HEIDONトライボギアμs94iの測定子に、東レ株式会社製ポリエステルフィルム“ルミラー”(登録商標)12S10をセットし、摩擦係数を測定した。凹凸の形成がフィルムの片面のみの場合は、凹凸が形成された面の凹凸部分をフィルムの両端部分で10点ずつ(合計20点)測定し、その平均をμAとした。凹凸がフィルムの両端部分の両面に形成されている場合は、フィルムの両端部分で両面を10点ずつ(合計40点)測定し、その平均をμAとした。また、フィルムの幅方向中央部分の凹凸のない部分の両面をそれぞれ10点(合計20点)測定し、その平均をμBとした。
表裏の摩擦係数の比は、上記凹凸部分の摩擦係数を両面測定し、数値の大きい方を分母として算出した。
(b)凹凸の高さ
ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社製のデジタルマイクロメーターμメイトM−30を用いて、フィルムの両端部の凹凸が形成された部分と凹凸のない部分の厚みを片側10点ずつ測定して平均し、その差をもって凹凸の高さとした。
(c)凹凸の個数
スカラ株式会社製デジタルマイクロスコープDG−2Aを用いて、倍率50倍でフィルム両端部の凹凸が形成された部分を片側5視野ずつ合計10視野観察して、凹と凸の個数をカウントし100mmに換算した。凹凸が形成された部分とは、フィルム幅方向の端部の最も外側の凹凸〜最も内側の凹凸の範囲内のことである。
なお、凹凸が両面に形成されている場合は片面5視野ずつ合計20視野観察する。
(d)凹凸面積
上記の(c)と同様に、フィルム両端部の凹凸が形成された部分を片側5視野ずつ合計10視野観察し、凹凸のある部分の面積を測定視野面積で除して、100倍した。なお、凹凸の形状が楕円または不定形の場合は、長径と短形の平均を直径とした円として面積を算出した。
なお、凹凸が両面に形成されている場合は片面5視野ずつ合計20視野観察する。
(e)フィルム厚み
上記の(b)の凹凸のない部分の厚みの平均を、フィルム厚みとした。
(f)フィルムのヘイズ
JIS K 7105:1981に従い、フィルムの凹凸のない部分10点について全光線透過率Tt(%)と散乱光透過率Td(%)を求め、ヘイズ(Td/Tt×100)(%)を算出した。
(g)巻ずれ
フィルムの中間製品をスリッターにより裁断し、長さ1500mを紙管に巻き取りフィルムロールとする。このフィルムロールの両端面にフィルムのずれ量を測定した。巻ずれが数カ所で発生している場合は最も大きいずれ量を測定する。
(h)粘着テープの転写跡
上記の(g)で紙管に巻き取ったフィルムを巻き戻し、蛍光灯下でテープ跡の確認できる長さを測定した。なお、粘着テープは、リンテック株式会社製TL−83を用いた。
以下、実施例に基づき本発明の実施態様を説明するが、本発明はこれらの態様に限られるものではない。
(実施例1)
実質的に不活性粒子を含まないポリエチレンテレフタレートを、180℃の温度で5時間、3torrの減圧下で乾燥し、押出し機に投入して280℃の温度で溶融した後、濾過精度8μmのフィルターで濾過後、口金からシート状に押し出した。押し出されたシート状物を、静電印加キャスト法により表面温度20℃の温度の冷却ロール上で冷却固化し、実質的に非晶質の未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを、ロール群からなる長手方向延伸機で93℃の温度で3.2倍延伸し、冷却して一軸延伸フィルムを得た。この一軸延伸フィルムの両面に、バーコーターを用いて、下記の組成からなる塗液を塗工した後、ステンターオーブンにより97℃の温度で3.5倍幅方向に延伸し、引き続いて同オーブン内で228℃の温度で20秒熱処理し、厚み125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの中間製品を得た。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを、スリッターにより、巻出し張力50kg/m、巻取り張力20kg/m、巻取り面圧3kg/m、スリット速度100m/分でスリットして、フィルムロールを得た。スリッターには、凹凸形成用の刻印ロールと平坦ロールを設置し、スリット後の製品(フィルム)の幅方向両端部分に、表1示した凹凸面積で凹凸を形成させた。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの各特性および評価結果は、表1のとおりであった。また、巻ずれおよび粘着テープ跡の評価結果は、表2のとおりであり、いずれも非常に少なく良好であった。
[塗液の処方]
下記のポリエステル樹脂エマルジョン100重量部に対し、下記のメラミン系架橋剤液を5重量部と、平均粒径が0.1μmのコロイダルシリカ粒子を1重量部添加したものを塗液とした。
〔ポリエステル樹脂〕
下記組成の酸成分とジオール成分を共重合して得られたポリエステル共重合体のエマルジョン。
<酸成分>
・テレフタル酸 50モル%
・イソフタル酸 40モル%
・5−ナトリウムスルホイソフタル酸 10モル%
<ジオール成分>
・エチレングリコール 96モル%
・ネオペンチルグリコール 3モル%
・ジエチレングリコール 1モル%。
〔メラミン系架橋剤〕
イミノ基型メチル化メラミンを、イソプロピルアルコールと水との混合溶媒(10/90(重量比))で希釈した液。
(実施例2〜5、比較例1〜4)
フィルムの厚み、スリット後の製品幅および凹凸形成条件を表1のとおり変更したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリエチレンテレフタレートのフィルムロールを得た。フィルムロールの各特性および評価結果は、表1と2のとおりである。μA/μBが本発明で規定している範囲にある場合は、巻ずれおよび粘着テープ跡とも少なく良好であった。μA/μBが本発明で規定している範囲外の場合は、巻ずれおよび粘着テープ跡の両方を良好なものとすることはできなかった。
(実施例6)
実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレートの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムに実施例1と同じ塗液を塗工後、クリップ走行の動力源としてリニアモーターを用いた同時二軸延伸機構を有するステンターオーブンにより98℃で長手方向に3.3倍、幅方向に3.8倍延伸し225℃で15秒熱処理を行い250μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。スリット後の製品幅および凹凸形成条件を表1のとおり変更した。フィルムロールの各特性および評価結果は、表1と2のとおりである。巻ずれおよび粘着テープ跡は、いずれも非常に少なく良好であった。
Figure 2007070514
Figure 2007070514
本発明の熱可塑製樹脂フィルムロールは、光学用フィルム、表面保護材、磁気記録媒体、感熱転写材、電気絶縁材料、離型材および包装材料等の用途に好適であり、特に光学用フィルムと表面保護材など透明性が求められる用途に有効である。
本発明の熱可塑製樹脂フィルムロールは、、加工工程での搬送性が良好で巻きずれがなく、粘着テープの転写跡が少なく、フィルムの製造および加工工程の歩留まりを上げることができる。
図1は、本発明のフィルム幅方向の両端部分に凹凸を形成する方法を例示説明するための概略側面図である。 図2は、第1図の概略平面図である。 図3は、本発明で用いられる凹凸パターンを例示説明するための概略拡大平面図である。
符号の説明
1: フィルム
2: 刻印ロール
3: 対向ロール
4: フィルム進行方向
5: フィルムロール
6: 刻印部分
7: 凹凸パターン
8: フィルム長手方向
9: フィルム端部

Claims (9)

  1. フィルム幅方向の両端部分の片面または両面に凹凸を有し、該凹凸のある部分の摩擦係数(μA)と凹凸のない部分の摩擦係数(μB)の比(μA/μB)が、0.65以上0.95以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムロール。
  2. 凹凸の高さ(H)、100mmあたりの凹凸の個数(N)およびフィルムロールの幅(L)が次式(1)の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
    0.05≦H(μm)×N(個)/L(mm)≦0.8 (1)
  3. 凹凸のある部分の表裏の摩擦係数の比が0.65以上0.95以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
  4. 凹凸の高さ(H)と100mmあたりの凹凸の個数(N)が、次式(2)〜(5)の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
    10個≦N≦100個 (2)
    3μm≦H≦25μm (3)
    H≧−0.175N+10 (4)
    H≦−0.175N+20 (5)
  5. フィルムの厚みが50μm以上500μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
  6. フィルムの凹凸のある部分の面積が、25%を超え50%未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
  7. フィルムのヘイズが5%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
  8. フィルムが、光学用フィルムの基材として使用されるものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
  9. フィルムが、長手方向と幅方向に同時に延伸されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
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