JP5266611B2 - 熱可塑性樹脂フィルムロール - Google Patents
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Description
10個≦N≦85個 (2)
3μm≦H≦25μm (3)
H≧−0.175N+10 (4)
H≦−0.175N+20 (5)
0.05≦H(μm)×N(個)/L(mm)≦0.8 (1)
3.凹凸のある部分の表裏の摩擦係数の比が0.65以上0.95以下であることを特徴とする前記1または2に記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
フィルムの凹凸部分の面積:フィルム両端部の凹凸が形成された部分(フィルム幅方向の端部の最も外側の凹凸〜最も内側の凹凸の範囲内)を片側5視野ずつ合計10視野観察し、凹凸部分の面積を凹凸が形成された部分の面積(測定視野面積)で除して、100倍する。凹凸の形状が楕円または不定形の場合は、長径と短径の平均を直径とした円として面積を算出する。
H≦−0.175N+20 (5)
凹凸は、刻印ロールのパターンや温度、圧着圧力などを調整し形成することができる。
本発明における物性の測定方法および効果の評価方法は、次のとおりである。
HEIDONトライボギアμs94iの測定子に、東レ株式会社製ポリエステルフィルム“ルミラー”(登録商標)12S10をセットし、摩擦係数を測定した。凹凸の形成がフィルムの片面のみの場合は、凹凸が形成された面の凹凸部分をフィルムの両端部分で10点ずつ(合計20点)測定し、その平均をμAとした。凹凸がフィルムの両端部分の両面に形成されている場合は、フィルムの両端部分で両面を10点ずつ(合計40点)測定し、その平均をμAとした。また、フィルムの幅方向中央部分の凹凸のない部分の両面をそれぞれ10点(合計20点)測定し、その平均をμBとした。
ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社製のデジタルマイクロメーターμメイトM−30を用いて、フィルムの両端部の凹凸が形成された部分と凹凸のない部分の厚みを片側10点ずつ測定して平均し、その差をもって凹凸の高さとした。
スカラ株式会社製デジタルマイクロスコープDG−2Aを用いて、倍率50倍でフィルム両端部の凹凸が形成された部分を片側5視野ずつ合計10視野観察して、凹と凸の個数をカウントし100mm2に換算した。凹凸が形成された部分とは、フィルム幅方向の端部の最も外側の凹凸〜最も内側の凹凸の範囲内のことである。
上記の(c)と同様に、フィルム両端部の凹凸が形成された部分を片側5視野ずつ合計10視野観察し、凹凸のある部分の面積を測定視野面積で除して、100倍した。なお、凹凸の形状が楕円または不定形の場合は、長径と短形の平均を直径とした円として面積を算出した。
上記の(b)の凹凸のない部分の厚みの平均を、フィルム厚みとした。
JIS K 7105:1981に従い、フィルムの凹凸のない部分10点について全光線透過率Tt(%)と散乱光透過率Td(%)を求め、ヘイズ(Td/Tt×100)(%)を算出した。
フィルムの中間製品をスリッターにより裁断し、長さ1500mを紙管に巻き取りフィルムロールとする。このフィルムロールの両端面にフィルムのずれ量を測定した。巻ずれが数カ所で発生している場合は最も大きいずれ量を測定する。
上記の(g)で紙管に巻き取ったフィルムを巻き戻し、蛍光灯下でテープ跡の確認できる長さを測定した。なお、粘着テープは、リンテック株式会社製TL−83を用いた。
実質的に不活性粒子を含まないポリエチレンテレフタレートを、180℃の温度で5時間、3torrの減圧下で乾燥し、押出し機に投入して280℃の温度で溶融した後、濾過精度8μmのフィルターで濾過後、口金からシート状に押し出した。押し出されたシート状物を、静電印加キャスト法により表面温度20℃の温度の冷却ロール上で冷却固化し、実質的に非晶質の未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを、ロール群からなる長手方向延伸機で93℃の温度で3.2倍延伸し、冷却して一軸延伸フィルムを得た。この一軸延伸フィルムの両面に、バーコーターを用いて、下記の組成からなる塗液を塗工した後、ステンターオーブンにより97℃の温度で3.5倍幅方向に延伸し、引き続いて同オーブン内で228℃の温度で20秒熱処理し、厚み125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの中間製品を得た。
下記のポリエステル樹脂エマルジョン100重量部に対し、下記のメラミン系架橋剤液を5重量部と、平均粒径が0.1μmのコロイダルシリカ粒子を1重量部添加したものを塗液とした。
下記組成の酸成分とジオール成分を共重合して得られたポリエステル共重合体のエマルジョン。
<酸成分>
・テレフタル酸 50モル%
・イソフタル酸 40モル%
・5−ナトリウムスルホイソフタル酸 10モル%
<ジオール成分>
・エチレングリコール 96モル%
・ネオペンチルグリコール 3モル%
・ジエチレングリコール 1モル%。
イミノ基型メチル化メラミンを、イソプロピルアルコールと水との混合溶媒(10/90(重量比))で希釈した液。
フィルムの厚み、スリット後の製品幅および凹凸形成条件を表1のとおり変更したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリエチレンテレフタレートのフィルムロールを得た。フィルムロールの各特性および評価結果は、表1と2のとおりである。μA/μBが本発明で規定している範囲にある場合は、巻ずれおよび粘着テープ跡とも少なく良好であった。μA/μBが本発明で規定している範囲外の場合は、巻ずれおよび粘着テープ跡の両方を良好なものとすることはできなかった。
実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレートの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムに実施例1と同じ塗液を塗工後、クリップ走行の動力源としてリニアモーターを用いた同時二軸延伸機構を有するステンターオーブンにより98℃で長手方向に3.3倍、幅方向に3.8倍延伸し225℃で15秒熱処理を行い250μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。スリット後の製品幅および凹凸形成条件を表1のとおり変更した。フィルムロールの各特性および評価結果は、表1と2のとおりである。巻ずれおよび粘着テープ跡は、いずれも非常に少なく良好であった。
2: 刻印ロール
3: 対向ロール
4: フィルム進行方向
5: フィルムロール
6: 刻印部分
7: 凹凸パターン
8: フィルム長手方向
9: フィルム端部
Claims (8)
- フィルム幅方向の両端部分の片面または両面に凹凸を有し、該凹凸が形成された部分の静摩擦係数(μA)と凹凸のない部分の静摩擦係数(μB)の比(μA/μB)が、0.7以上0.9以下であり、凹凸の高さ(H)と100mm2あたりの凹凸の個数(N)が、次式(2)〜(5)の関係を満たすことを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムロール。
10個≦N≦85個 (2)
3μm≦H≦25μm (3)
H≧−0.175N+10 (4)
H≦−0.175N+20 (5) - 凹凸の高さ(H)、100mm2あたりの凹凸の個数(N)およびフィルムロールの幅(L)が次式(1)の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
0.05≦H(μm)×N(個)/L(mm)≦0.8 (1) - 凹凸が形成された部分の表裏の摩擦係数の比が0.65以上0.95以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
- フィルムの厚みが50μm以上500μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
- フィルムの下記凹凸部分の面積の割合が、25%を超え50%未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
フィルムの凹凸部分の面積の割合:フィルム両端部の凹凸が形成された部分(フィルム幅方向の端部の最も外側の凹凸〜最も内側の凹凸の範囲内)を片側5視野ずつ合計10視野観察し、凹凸部分の面積を凹凸が形成された部分の面積(測定視野面積)で除して、100倍する。凹凸形状が楕円または不定形の場合は、長径と短径の平均を直径とした円として面積の割合を算出する。 - フィルムのヘイズが5%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
- フィルムが、光学用フィルムの基材として使用されるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
- フィルムが、長手方向と幅方向に同時に延伸されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムロール。
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