JP6812640B2 - 水中浮遊式発電装置の姿勢調整システム - Google Patents

水中浮遊式発電装置の姿勢調整システム Download PDF

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Description

本開示は、水中浮遊式発電装置の姿勢調整システムに関する。
姿勢調整に関する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1に記載の発電装置は、複数のブレードが設けられたロータと、ロータを回転可能に支持するナセルを含むステータとを備えている。ナセルの内部空間には発電機が設けられている。ナセルの内部空間には、第1タンクと第2タンクとが配置されている。第1タンクは、軸方向に関して第2タンクよりもロータに近い位置(前方)に配置されている。第2タンクはロータから遠い位置(後方)に配置されている。
この発電装置は、ステータ(発電装置)の重心の位置を調整する移動ポンプを備えている。移動ポンプは、第1タンクと第2タンクとの間でオイルを移動可能である。移動ポンプの作動により、オイルは、配管を介して第1タンクと第2タンクとの間を移動する。これにより、第1タンク内のオイル重量と第2タンク内のオイル重量との比が調整される。ロータの中心軸が水流の方向に非平行となった場合には、オイルの移動により、発電装置の姿勢が調整される。
特開2015−148169号公報
上記した従来の発電装置では、2個のタンクを配置し、これらのタンク間でオイルを移動させることにより、ピッチ方向において装置の姿勢を調整している。すなわち、装置の前部が後部よりも低い位置にあったり、装置の前部が後部よりも高い位置にあったりしたときに、前部と後部の高さを合わせるための調整が行われる。このように、上記発電装置では、ピッチ方向における姿勢調整は可能であるが、ロール方向における姿勢調整はできない。
本開示は、ピッチ方向およびロール方向の両方における姿勢調整を可能とする水中浮遊式発電装置の姿勢調整システムを提供する。
本開示の一態様は、発電用タービンが設けられた水中浮遊式発電装置の姿勢調整システムであって、水中浮遊式発電装置の姿勢を検出する検出部と、水中浮遊式発電装置に設けられると共に互いに異なる位置に配置され、液体を収容する第1タンク、第2タンク、および第3タンクと、第1タンク、第2タンク、および第3タンクを互いに接続する配管と、配管に設けられて、第1タンク、第2タンク、および第3タンクの間で液体を移動可能な1つまたは複数のポンプと、検出部によって検出された姿勢に応じてポンプを制御し、第1タンク、第2タンク、および第3タンクの間で液体を移動させることで水中浮遊式発電装置の重心を変更させるコントローラと、を備え、発電用タービンは第1タービンと第2タービンとを含み、第1タービンの第1回転軸線と第2タービンの第2回転軸線とは平行であり、水中浮遊式発電装置は、第1タービンが設けられた第1ポッドと、第2タービンが設けられた第2ポッドと、第1ポッドおよび第2ポッドを連結する連結部と、を備え、第1タンクは第1ポッドに設けられると共に、第2タンクは第2ポッドに設けられ、第1タンク、第2タンク、および第3タンクは、一直線上には配置されておらず、第1タンクおよび第2タンクと、第3タンクとは、第1回転軸線および第2回転軸線に直交すると共に水中浮遊式発電装置の浮心を通る仮想平面に関して反対側に配置され、コントローラは、第1タンクおよび第2タンクと、第3タンクとの間で流体を移動させることにより水中浮遊式発電装置のピッチ方向の姿勢を調整し、第1タンクと第2タンクとの間で流体を移動させることにより水中浮遊式発電装置のロール方向の姿勢を調整する
この姿勢調整システムでは、水中浮遊式発電装置に設けられた少なくとも3つのタンクの間に配管およびポンプが設けられ、コントローラによって、液体が3つのタンク間で移動させられる。この液体の移動制御により、コントローラは、水中浮遊式発電装置の重心を変更する。ここで、3つのタンクは、一直線上には配置されていない。よって、3つのタンクによって規定される仮想平面が存在する。液体の移動制御によって、3つのタンクの重心の位置は、その仮想平面に沿って移動する。このように、重心の移動は1次元的でなく2次元的であるため、水中浮遊式発電装置のピッチ方向およびロール方向の両方における姿勢調整が可能である。なお、ここでいうピッチ方向およびロール方向とは、発電用タービンの回転軸線に平行な水中浮遊式発電装置の中心軸線を、前後方向の軸線すなわちローリングの中心とした場合の回転方向を意味する。また第1ポッドおよび第2ポッドは、連結部によって連結されており、互いに離間している。第1ポッドと第2ポッドのそれぞれにタンクが設けられることにより、ロール方向における姿勢調整が容易になっている。さらには、第1回転軸線および第2回転軸線に平行な中心軸線方向(前後方向)の一方側と他方側にタンクが分かれて配置されることにより、ピッチ方向における姿勢調整が容易になっている。
いくつかの態様において、水中浮遊式発電装置は、第1ポッドおよび第2ポッドとは異なる位置に配置された第3ポッドを更に備え、第3タンクは、第3ポッドに設けられる。この構成によれば、互いに離間する3つのポッドのそれぞれにタンクが設けられるので、重心の位置を精度良く調整できる。
いくつかの態様において、第1タンク、第2タンク、および第3タンクの重心は、第1タンク、第2タンク、および第3タンクのそれぞれに等量の液体が収容されているとき、水中浮遊式発電装置の重心に略一致する。このように3つのタンクが配置されることにより、3つのタンクの重心が移動するのと同様にして、水中浮遊式発電装置の重心が移動する。よって、姿勢調整が非常に容易である。
本開示のいくつかの態様は、ピッチ方向およびロール方向の両方における姿勢調整を可能とする。
本開示の一実施形態に係る姿勢調整システムが適用された水中浮遊式発電装置の概略構成を示す斜視図である。 図2(a)は第1および第2ポッド内の機器の概略構成を示す図であり、図2(b)は第3ポッド内の機器の概略構成を示す図である。 水中浮遊式発電装置における各タンクの配置を示す平面図である。 各タンクおよびポンプ・配管類の設置例を示す図である。 図5(a)はピッチ制御の一例を示す図、図5(b)および図5(c)はピッチ制御の前後における装置の姿勢をそれぞれ示す図である。 図6(a)はピッチ制御の他の例を示す図、図6(b)および図6(c)はピッチ制御の前後における装置の姿勢をそれぞれ示す図である。 図7(a)はロール制御の一例を示す図、図7(b)および図7(c)はロール制御の前後における装置の姿勢をそれぞれ示す図である。 図8(a)〜図8(e)は、それぞれ、第3ポッドおよび第3タンクの配置に関する変形形態を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の説明において、「上流」または「下流」との語は、水の流れを基準として用いられる。また、「前」との語は、水の流れの上流側を意味し、「後」との語は、水の流れの下流側を意味する。たとえば、ダウンウィンド型のタービンが用いられる場合には、ポッドの後部側にブレード(翼)が配置される。「左」または「右」との語は、水の流れに対して垂直で且つ水平な方向を意味し、後方すなわち下流側から見た場合を基準として用いられる。「ロール」まは「ローリング」との語は、ポッドの中心軸線に平行な軸線、すなわち前後方向の軸線を中心とする回転を意味する。「ピッチ」または「ピッチング」との語は、左右方向の軸線を中心とする回転を意味する。「ポッド」との語は、「耐圧殻」または「ナセル」との語に置き換えられ得る。
図1を参照して、本実施形態の姿勢調整システムSが適用された水中浮遊式発電装置1について説明する。図1に示されるように、水中浮遊式発電装置1は、たとえば海水中に設置されて浮遊し、海流を利用して発電を行う。水中浮遊式発電装置1は、左右に離間して配置された右ポッド(第1ポッド)2Aおよび左ポッド(第2ポッド)2Bと、右ポッド2Aおよび左ポッド2Bを連結するクロスビーム(連結部)3とを備える。右ポッド2Aの後部には、発電用タービン4Aが設けられている。左ポッド2Bの後部には、発電用タービン4Bが設けられている。以下の説明では、水中浮遊式発電装置1を海流発電装置1という。海流発電装置は、水流発電装置の一種である。また、発電用タービン4A,4Bを、それぞれ、右タービン4Aおよび左タービン4Bという。
右ポッド2Aは、右タービン4Aを回転可能に支持しつつ、右タービン4Aに適正な浮力を付与する。左ポッド2Bは、左タービン4Bを回転可能に支持しつつ、左タービン4Bに適正な浮力を付与する。右ポッド2Aおよび左ポッド2Bは、円筒状をなしており、たとえば、同じ大きさおよび構造を有している。
右ポッド2Aおよび左ポッド2Bの間には、これらを連結する構造体であるクロスビーム3が延在している(すなわち横断するように延びている)。クロスビーム3は、前後方向に所定の長さを有し、所定の厚みを有する。クロスビーム3は、浮遊する海流発電装置1の姿勢を安定させるべく、たとえば翼形状をなしている。クロスビーム3の左右の両端は、たとえば、右ポッド2Aおよび左ポッド2Bの胴部の略中央にそれぞれ固定されている。なお、クロスビーム3が固定される位置は、上記の位置に限られない。クロスビーム3は、ポッドの上部または下部に固定されてもよいし、ポッドの前部または後部に固定されてもよい。クロスビーム3は、その延在方向(すなわち横断方向)において等しい断面形状を有してもよく、延在方向において変化する断面形状を有してもよい。クロスビーム3は、内部に空洞を有して浮力を発生する構造であってもよいし、内部に空洞を有さず(たとえばトラス構造など)浮力を発生しない構造であってもよい。
海流発電装置1は、クロスビーム3の上方に配置された中央ポッド(第3ポッド)7を備える。中央ポッド7は、円筒状をなしており、クロスビーム3に対してブラケット等により固定されている。中央ポッド7は、海流発電装置1の全体に適正な浮力を付与する。
図3に示されるように、右タービン4Aの回転軸線(第1回転軸線)L1は右ポッド2Aの軸線に一致している。左タービン4Bの回転軸線(第2回転軸線)L2は左ポッド2Bの軸線に一致している。回転軸線L1と回転軸線L2とは平行である。中央ポッド7の軸線L3は、回転軸線L1および回転軸線L2に平行である。中央ポッド7は、これらの回転軸線L1および回転軸線L2を含む平面よりも上方に配置されている。中央ポッド7は、回転軸線L1および回転軸線L2に平行であってこれらの中間を通り、且つ左右方向に垂直な平面上に位置している。海流発電装置1の浮心Bは、当該平面上に位置している。海流発電装置1の重心は、後述の右タンク41、左タンク42、および中央タンク43におけるオイル(液体)量を考慮しなければ、当該平面上に位置する。
海流発電装置1は、海底に固定するためのシンカーまたはアンカー14(図示例はシンカー)に対して、係留索10を介して接続されている。係留索10は、シンカー14に連結された下部係留索11eと、下部係留索11eの上端から2本に分岐し、右ポッド2Aおよび左ポッド2Bにそれぞれ連結された上部係留索11a,11bとを含む。上部係留索11a,11bは、Y字状に分岐している。なお、係留索10の形態はこれに限られず、1点でクロスビーム3に連結されていてもよいし、2本の上部係留索11a,11bがクロスビーム3に対して連結されていてもよい。
なお、図示は省略されているが、タービン部4において発電された電力を送電するための送電ケーブルが、係留索10に沿うように設けられている。送電ケーブルの一端は右ポッド2A内および左ポッド2B内の発電機17(図2参照)に接続されており、送電ケーブルの他端は、たとえばシンカー14内に設けられた中継器(または変圧器等)に接続されている。さらに、海底に敷設されて地上まで延びる送電ケーブルが設けられている。これらの送電ケーブルを介して、右タービン4Aおよび左タービン4Bにおいて発電された電力が地上に送電される。
海流発電装置1に適用される右タービン4Aおよび左タービン4Bは、いわゆるダウンウィンド型のタービンである。右ポッド2Aおよび左ポッド2Bは、海流の向きに対向した姿勢で浮遊する。海流の向きが略水平である場合、右タービン4Aおよび左タービン4Bの回転軸線L1,L2は、略水平に維持される。なお、右タービン4Aおよび左タービン4Bは、アップウィンド型のタービンであってもよい。
右タービン4Aは、2枚の第1ブレード6Aを含んでいる。左タービン4Bは、2枚の第2ブレード6Bを含んでいる。第1ブレード6Aは、右ポッド2Aの後端部に配置されている。第2ブレード6Bは、左ポッド2Bの後端部に配置されている。ダウンウィンド型のタービンを採用した海流発電装置1においては、海流の向きを基準として、右ポッド2Aの下流側に第1ブレード6Aが配置され、左ポッド2Bの下流側に第2ブレード6Bが配置される。
右タービン4Aと左タービン4Bとは、海流を受けて互いに逆向きに回転する。これにより、右タービン4Aおよび左タービン4Bで発生する回転トルクが相殺される。なお、1つのタービンに対して、3枚以上のブレードが設けられてもよい。
続いて、図2(a)、図2(b)、および図3を参照して、右ポッド2A、左ポッド2B、および中央ポッド7が備える構成について説明すると共に、海流発電装置1の姿勢を調整するための姿勢調整システムSについて説明する。右ポッド2Aおよび左ポッド2Bに関しては、右ポッド2Aが備える構成を主に説明するが、左ポッド2Bも、同様の構成を備える。
図2(a)に示されるように、右ポッド2A内には、第1ブレード6Aと一緒に回転するハブに連結された回転軸16と、回転軸16に連結された発電機17とが設けられている。第1ブレード6Aの回転は、回転軸16を介して発電機17に伝達される。
右ポッド2A内には、海流発電装置1の姿勢を検出するジャイロセンサ(検出部)23が設けられている。ジャイロセンサ23は、海流発電装置1のロール方向、ピッチ方向、およびヨー方向の傾斜角度を検出する。ジャイロセンサ23は、検出した各傾斜角度を、後述するコントローラ25に逐次出力する。なお、右ポッド2A内に、海流発電装置1の深度を計測する深度センサ(圧力センサ)が設けられてもよい。
一方、図2(b)に示されるように、中央ポッド7内には、中央ポッド7の外部との間で海水を注排水して海流発電装置1全体の重量を変化させる浮力調整装置30が設けられている。浮力調整装置30は、中央ポッド7内に設けられたバラストタンク31と、バラストタンク31と中央ポッド7の外部とを接続する注排水管33と、注排水管33に設けられた注排水装置32とを含む。バラストタンク31は、所定の容量を有する貯水タンクである。注排水装置32は、ポンプを含んでおり、バラストタンク31に水を注入すると共に、バラストタンク31から水を排出する。なお、上記したジャイロセンサ23は、中央ポッド7内に設けられてもよい。
姿勢調整システムSは、海流発電装置1の重心を変更する機構を有している。姿勢調整システムSでは、重心を変更するためにオイル(液体)が用いられる。オイルは、たとえば生分解性の作動油である。
図2(a)に示されるように、右ポッド2Aの後部(図示右側)には、オイルを収容する右タンク(第1タンク)41が設けられている。右タンク41は、たとえば、右ポッド2Aの内壁面に固定されたベース(図示せず)上に固定されている。右タンク41は、オイルが外部に漏出しないよう、閉鎖された収容空間を有している。右タンク41には、右タンク41内のオイル収容空間に連通する配管50が接続されている。配管50を介して、右タンク41内のオイルを排出でき、また右タンク41内にオイルを注入できるよう、一または複数の配管50が設けられている。配管50には、適宜バルブ類が設けられる。
図3に示すように、左ポッド2Bの前部(図示下側)にも、オイルを収容する左タンク(第2タンク)42が設けられている。左タンク42は、図2(a)に示される右タンク41と同様の構成を有している。右タンク41と左タンク42とは、たとえば同じ容積を有する。
図2(b)に示されるように、中央ポッド7の後部(図示左側)には、オイルを収容する中央タンク(第3タンク)43が設けられている。中央タンク43は、たとえば、中央ポッド7の内壁面に固定されたベース(図示せず)上に固定されている。中央タンク43は、たとえば、上記した浮力調整装置30よりも後方に配置される。中央タンク43は、オイルが外部に漏出しないよう、閉鎖された収容空間を有している。中央タンク43は、たとえば、右タンク41(左タンク42)よりも大きい容積を有する。中央タンク43は、右タンク41(左タンク42)の約2倍の容積を有してもよい。中央タンク43は、右タンク41(左タンク42)と同じ容積を有してもよい。中央タンク43には、中央タンク43内のオイル収容空間に連通する配管50が接続されている。配管50を介して、中央タンク43内のオイルを排出でき、また中央タンク43内にオイルを注入できるよう、一または複数の配管50が設けられている。配管50には、適宜バルブ類が設けられる。
このように、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43は、互いに異なる位置に配置されている。各タンクが別々のポッドに設けられることにより、これらのタンクは、互いに左右方向に離間している。離間して配置された右タンク41、左タンク42、および中央タンク43によれば、オイルの移動による重心の変更を容易に行うことができ、その結果として海流発電装置1の姿勢調整を容易に行い得る。
右タンク41、左タンク42、および中央タンク43には、それぞれレベル計41a、レベル計42a、およびレベル計43aが設けられてもよい(図4参照)。
中央ポッド7には、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43の間でオイルを移動させるためのオイル移動装置(液体移動装置)44が設けられている。オイル移動装置44は、配管50に接続される。オイル移動装置44は複数のポンプおよび配管類を含んでいる。オイル移動装置44の配管と配管50とによって、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43は互いに接続されている。右タンク41、左タンク42、および中央タンク43と、オイル移動装置44の配管と配管50とによって、オイルを収容および循環する閉じたループ(系)が形成されている。オイル移動装置44の詳細については後述する。
次に、図3を参照して、海流発電装置1における各タンクの配置について説明する。図3に示されるように、右タンク41と左タンク42とは、左右対称に設けられている。言い換えれば、右タンク41と左タンク42とは、前後方向において同じ位置に配置されている。中央タンク43と、右タンク41および左タンク42とは、平面視において(すなわち前後方向および左右方向の両方に直交する方向から見て)、二等辺三角形の頂点を成している。中央タンク43は、右タンク41および左タンク42よりも上方に配置されている。よって、中央タンク43と、右タンク41および左タンク42とは、正面視において(すなわち前後方向から見て)、二等辺三角形の頂点を成している。右タンク41、左タンク42、中央タンク43の形状は、直方体であってもよい。右タンク41、左タンク42、中央タンク43の形状は、円筒状(縦置きや横置き)、または、非円筒状(直方体を含む)などであってもよい。各タンクの中心と定義されてもよいし、各タンクの底面の中心と定義されてもよい。
図3に示されるように、海流発電装置1において、回転軸線L1および回転軸線L2に直交すると共に海流発電装置1の浮心Bを通る仮想平面Pが定義され得る。右タンク41および左タンク42と、中央タンク43とは、この仮想平面Pに関して反対側に配置されている。しかも、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43からなる3つのタンクの重心は、これらのタンクに等量のオイルが収容されているとき、海流発電装置1の重心に略一致してもよい。
上記したように、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43は、一直線上には配置されていない。言い換えれば、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43のすべてを通る(通過する)1本の直線は存在しない。このような配置により、姿勢調整システムSでは、一方向(すなわちピッチ方向)のみならず他の方向(すなわちロール方向)における姿勢の調整が可能になっている。
海流発電装置1には、各センサからの情報を得てオイル移動装置44を制御し、海流発電装置1全体を制御するコントローラ25が設けられている。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のロール方向およびピッチ方向の傾斜角度(姿勢)に応じて、オイル移動装置44を制御する。また、コントローラ25は、浮力調整装置30の注排水装置32および弁類等を制御して、バラストタンク31と外部との注排水を行わせ、海流発電装置1全体の浮力を調整する。コントローラ25は、たとえば、右ポッド2A内に設けられている。コントローラ25は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等のハードウェアと、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアとから構成されたコンピュータである。
続いて、図4を参照して、オイル移動装置44について詳細に説明する。オイル移動装置44は、右タンク41に接続された上記配管50としての第1配管50Aと、左タンク42に接続された上記配管50としての第2配管50Bと、中央タンク43に接続された上記配管50としての第3配管50Cとを互いに接続する。なお、オイル移動装置44内の配管構成についてはあらゆる態様が採用され得るが、本明細書ではその一例について説明する。たとえば、ポンプの型式は、ポンプが設けられる配管の一方向にのみ液体を移送可能な型式であってもよいし、配管の双方向に液体を移送可能な型式であってもよい。バルブが設けられる位置やバルブの種類は、意図した液体の流れを生じさせるよう、適宜設計され得る。本明細書において、「ライン」は、内部を流体が流れる配管もしくは管路、または、空間を意味する。
オイル移動装置44は、第1戻りライン51と、第1分配ライン52と、第2分配ライン54と、第2戻りライン53とを含む。第1戻りライン51と、第1分配ライン52と、第2分配ライン54と、第2戻りライン53とは、この順に直列に接続され、かつループ状をなしている。第1戻りライン51および第1分配ライン52の接続部に、右タンク41からの第1配管50Aが接続されている。第2戻りライン53および第2分配ライン54の接続部に、左タンク42からの第2配管50Bが接続されている。第1戻りライン51および第2戻りライン53の接続部と、第1分配ライン52および第2分配ライン54の接続部とは、中央連結ライン55によって連結されている。この中央連結ライン55に、中央タンク43からの第3配管50Cが接続されている。
第1戻りライン51には、右タンク41から流出する方向にオイルを移送する第1戻りポンプ46と、当該方向にのみオイルの流通を許容する逆止弁58とが設けられている。第1戻りポンプ46と逆止弁58との間には電磁弁57が設けられている。第1分配ライン52には、右タンク41へ流入する方向にオイルを移送する第1分配ポンプ47と、当該方向にのみオイルの流通を許容する逆止弁58とが設けられている。第1分配ポンプ47と逆止弁58との間には電磁弁57が設けられている。第2戻りライン53には、左タンク42から流出する方向にオイルを移送する第2戻りポンプ48と、当該方向にのみオイルの流通を許容する逆止弁58とが設けられている。第2戻りポンプ48と逆止弁58との間には電磁弁57が設けられている。第2分配ライン54には、左タンク42へ流出する方向にオイルを移送する第2分配ポンプ49と、当該方向にのみオイルの流通を許容する逆止弁58とが設けられている。第2分配ポンプ49と逆止弁58との間には電磁弁57が設けられている。
右タンク41と、左タンク42と、中央タンク43とは、エア配管59で互いに連結されている。これにより、各タンクにおける内圧が均等になっている。
本実施形態の姿勢調整システムSは、上記したジャイロセンサ23と、右タンク41、左タンク42、および中央タンク43と、配管50(第1配管50A〜第3配管50C)と、ポンプ類を含むオイル移動装置44と、コントローラ25とを備えて構成されている。
続いて、姿勢調整システムSによる、海流発電装置1の姿勢調整方法について説明する。まず、海流発電装置1は、海水中に浮遊しており、海水の流れを受けて、通常運転状態にある。ところが、海流発電装置1の運転中においては、流れの変化や何らかの外力(浮遊物や水棲生物の衝突等)によって、海流発電装置1のロール方向またはピッチ方向の姿勢が変化することがある。以下の説明において、海水の流れF(図5(b)参照)は常に水平方向であると仮定する。また、各タンクにおける初期のオイル貯留量は、一例として、各タンクの容量の半分程度となっている。
図5(b)に示されるように、海流発電装置1の後部が前部よりも高くなっている場合について説明する。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のピッチ方向の傾斜角度を取得する。図5(a)に示されるように、コントローラ25は、第1戻りライン51および第2戻りライン53の電磁弁57を開き、第1戻りポンプ46および第2戻りポンプ48をオンにする。このとき、第1分配ポンプ47および第2分配ポンプ49は停止している。第1分配ライン52および第2分配ライン54の電磁弁57は閉じられている。
コントローラ25のピッチ制御により、オイルは、右タンク41および左タンク42の両方から、中央タンク43に移動させられる。これにより、海流発電装置1の重心は後部側に移動する。その結果、図5(c)に示されるように、海流発電装置1は第1ピッチ方向D1(図示半時計回り)に姿勢を変え、流れFに正対した所望の姿勢が実現される。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のピッチ方向の傾斜角度を取得し、傾斜角度が正常(たとえば、閾値の範囲内)であると判断すると、上記したピッチ制御を停止する。すなわち、コントローラ25は、第1戻りライン51および第2戻りライン53の電磁弁57を閉じ、第1戻りポンプ46および第2戻りポンプ48をオフにする。
図6(b)に示されるように、海流発電装置1の後部が前部よりも低くなっている場合について説明する。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のピッチ方向の傾斜角度を取得する。図6(a)に示されるように、コントローラ25は、第1分配ライン52および第2分配ライン54の電磁弁57を開き、第1分配ポンプ47および第2分配ポンプ49をオンにする。このとき、第1戻りポンプ46および第2戻りポンプ48は停止している。第1戻りライン51および第2戻りライン53の電磁弁57は閉じられている。
コントローラ25のピッチ制御により、オイルは、中央タンク43から、右タンク41および左タンク42の両方に移動させられる。これにより、海流発電装置1の重心は前部側に移動する。その結果、図6(c)に示されるように、海流発電装置1は第2ピッチ方向D2(図示時計回り)に姿勢を変え、流れFに正対した所望の姿勢が実現される。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のピッチ方向の傾斜角度を取得し、傾斜角度が正常(たとえば、閾値の範囲内)であると判断すると、上記したピッチ制御を停止する。すなわち、コントローラ25は、第1分配ライン52および第2分配ライン54の電磁弁57を閉じ、第1分配ポンプ47および第2分配ポンプ49をオフにする。
図7(b)に示されるように、海流発電装置1の右側(左ポッド2B側)が左側(右ポッド2A側)よりも高くなっている場合について説明する。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のロール方向の傾斜角度を取得する。図7(a)に示されるように、コントローラ25は、第1戻りライン51および第2分配ライン54の電磁弁57を開き、第1戻りポンプ46および第2分配ポンプ49をオンにする。このとき、第1分配ポンプ47および第2戻りポンプ48は停止している。第1分配ライン52および第2戻りライン53の電磁弁57は閉じられている。
コントローラ25のロール制御により、オイルは、右タンク41から左タンク42に移動させられる。これにより、海流発電装置1の重心は右側に移動する。その結果、図7(c)に示されるように、海流発電装置1は第1ロール方向D3(図示時計回り)に姿勢を変え、流れFに正対した所望の姿勢(水平な姿勢)が実現される。コントローラ25は、ジャイロセンサ23によって検出された海流発電装置1のロール方向の傾斜角度を取得し、傾斜角度が正常(たとえば、閾値の範囲内)であると判断すると、上記したロール制御を停止する。すなわち、コントローラ25は、第1戻りライン51および第2分配ライン54の電磁弁57を閉じ、第1戻りポンプ46および第2分配ポンプ49をオフにする。
なお、第1ロール方向D3とは逆の第2ロール方向への姿勢調整を行うためには、上記のロール制御とは反対の制御を行えばよい。なお、ピッチ方向とロール方向の両方を複合的に制御する必要がある場合は、ピッチ方向とロール方向の各制御におけるオイルの移動量を重ね合わせることにより、2方向の複合的な制御を実現できる。
以上のようにして、コントローラ25によって、一直線上には配置されない3つのタンク41,42,43間をオイルが移動することにより、海流発電装置1の姿勢を所望の姿勢に戻すように海流発電装置1の重心が変更される。姿勢調整システムSでは、ピッチ方向およびロール方向の姿勢調整が可能である。従来のシステムでは、浮体の姿勢が傾いた際、その姿勢の復原が遅いと、浮体は沈み込んでいってしまう。よって、浮体の姿勢の復原は難しくなってしまう。姿勢調整システムSによれば、海流発電装置1の姿勢を速やかに復元することができる。
本実施形態の姿勢調整システムSでは、海流発電装置1に設けられた少なくとも3つのタンク41,42,43の間に、配管50と、第1戻りライン51、第1分配ライン52、第2戻りライン53、および第2分配ライン54と、第1戻りポンプ46、第1分配ポンプ47、第2戻りポンプ48、および第2分配ポンプ49とが設けられる。コントローラ25によって、オイルが3つのタンク41,42,43間で移動させられる。このオイルの移動制御により、コントローラ25は、海流発電装置1の重心を変更する。ここで、3つのタンク41,42,43は、一直線上には配置されていない。よって、3つのタンク41,42,43によって規定される仮想平面が存在する。オイルの移動制御によって、3つのタンク41,42,43の重心の位置は、その仮想平面に沿って移動する。このように、重心の移動は1次元的でなく2次元的であるため、海流発電装置1のピッチ方向およびロール方向の両方における姿勢調整が可能である。
右ポッド2Aおよび左ポッド2Bは、クロスビーム3によって連結されており、互いに離間している。右ポッド2Aと左ポッド2Bのそれぞれにタンク41,42が設けられることにより、ロール方向における姿勢調整が容易になっている。
中央ポッド7には中央タンク43が設けられる構成によれば、互いに離間する3つのポッド2A,2B,7のそれぞれにタンク41,42,43が設けられるので、重心の位置を精度良く調整できる。
仮想平面Pに関し、右タンク41および左タンク42と、中央タンク43とは反対側に配置される(図3参照)。この構成によれば、回転軸線L1および回転軸線L2に平行な中心軸線方向(前後方向)の一方側と他方側にタンクが分かれて配置されることにより、ピッチ方向における姿勢調整が容易になっている。
3つのタンク41,42,43の重心は、これらのタンクに等量のオイルが収容されているとき、海流発電装置1の重心に略一致する。3つのタンク41,42,43がこのように配置されることにより、3つのタンク41,42,43の重心が移動するのと同様にして、海流発電装置1の重心が移動する。よって、姿勢調整が非常に容易である。コントローラ25に対する演算処理の負担も小さい。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、複数のポッドおよび複数のタンクの配置は適宜変更可能である。図8(a)に示される海流発電装置1Aのように、左右方向に水平に延びるクロスビーム3Aが設けられ、このクロスビーム3Aの高さに、中央タンク43を含む中央ポッド7が設けられた構成としてもよい。図8(b)に示される海流発電装置1Bのように、中央部が高くなったクロスビーム3Bが設けられ、このクロスビーム3Bに、中央タンク43を含む中央ポッド7が設けられた構成としてもよい。図8(c)に示される海流発電装置1Cのように、中央部が低くなったクロスビーム3Cが設けられ、このクロスビーム3Cに、中央タンク43を含む中央ポッド7が設けられた構成としてもよい。
図8(d)に示される海流発電装置1Dのように、クロスビーム3Bとクロスビーム3Cとを併用したクロスビーム3Bが設けられ、中央部の高くなった部分に、中央タンク43Aを含む中央ポッド7Aが設けられ、中央部の低くなった部分に、中央タンク43Bを含む中央ポッド7Bが設けられた構成としてもよい。図8(e)に示される海流発電装置1Eのように、海流発電装置1Dのクロスビーム3Dに対し、中央タンク43Aと中央タンク43Bとを連結する上下方向のビームを更に含むクロスビーム3Eが設けられた構成としてもよい。すなわち、海流発電装置1D,1Eのように、第4ポッドおよび第4タンクを備えてもよい。
水中浮遊式発電装置のポッドは、1つであってもよい。ポッドが省略された水中浮遊式発電装置に、本発明が適用されてもよい。
右タンク41、左タンク42、および中央タンク43のいずれか一部または全部は、ポッドの外部に設けられてもよい。ポンプおよび配管は、ポッドの外部に設けられてもよい。配管はクロスビーム3の外部に設けられてもよい。オイル移動装置44は、中央ポッド7内に設けられる場合に限られず、右ポッド2Aまたは左ポッド2Bに設けられてもよい。
コントローラ25の制御において、ジャイロセンサ23によって検出された傾斜角度によって制御を終了する場合に限られない。コントローラ25が、ある傾斜角度を修正するのに最適なタンク内のオイル配分を記憶しており、そのオイル配分となるように制御を行ってもよい。検出部は、ジャイロセンサに限られない。
重心変更用の液体は、オイルに限られず、水であってもよい。液体は、水グリコール系作動液であってもよい。重心変更用の液体として水を用いる場合、海水であってもよく、真水であってもよい。コントローラ25がポッド内には設けらず、海上に設けられてもよい。水中浮遊式発電装置は、海水中に設置される場合に限られず、淡水中に設置されてもよい。
1 海流発電装置(水中浮遊式発電装置)
2A 右ポッド(第1ポッド)
2B 左ポッド(第2ポッド)
3 クロスビーム(連結部)
4A 右タービン(発電用タービン)
4B 左タービン(発電用タービン)
6A、6B ブレード
7 中央ポッド(第3ポッド)
23 ジャイロセンサ(検出部)
25 コントローラ
30 浮力調整装置
41 右タンク(第1タンク)
42 左タンク(第2タンク)
43 中央タンク(第3タンク)
44 オイル移動装置(液体移動装置)
46 第1戻りポンプ
47 第1分配ポンプ
48 第2戻りポンプ
49 第2分配ポンプ
50 配管
51 第1戻りライン(配管)
52 第1分配ライン(配管)
53 第2戻りライン(配管)
54 第2分配ライン(配管)
55 中央連結ライン(配管)
B 浮心
P 仮想平面
S 姿勢調整システム

Claims (3)

  1. 複数の発電用タービンが設けられた水中浮遊式発電装置の姿勢調整システムであって、
    前記水中浮遊式発電装置の姿勢を検出する検出部と、
    前記水中浮遊式発電装置に設けられると共に互いに異なる位置に配置され、液体を収容する第1タンク、第2タンク、および第3タンクと、
    前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクを互いに接続する配管と、
    前記配管に設けられて、前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクの間で前記液体を移動可能な1つまたは複数のポンプと、
    前記検出部によって検出された前記姿勢に応じて前記ポンプを制御し、前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクの間で前記液体を移動させることで前記水中浮遊式発電装置の重心を変更させるコントローラと、を備え、
    前記発電用タービンは第1タービンと第2タービンとを含み、前記第1タービンの第1回転軸線と前記第2タービンの第2回転軸線とは平行であり、
    前記水中浮遊式発電装置は、前記第1タービンが設けられた第1ポッドと、前記第2タービンが設けられた第2ポッドと、前記第1ポッドおよび前記第2ポッドを連結する連結部と、を備え、
    前記第1タンクは前記第1ポッドに設けられると共に、前記第2タンクは前記第2ポッドに設けられ、
    前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクは、一直線上には配置されておらず、前記第1タンクおよび前記第2タンクと、前記第3タンクとは、前記第1回転軸線および前記第2回転軸線に直交すると共に前記水中浮遊式発電装置の浮心を通る仮想平面に関して反対側に配置され、
    前記コントローラは、
    前記第1タンクおよび前記第2タンクと、前記第3タンクとの間で流体を移動させることにより前記水中浮遊式発電装置のピッチ方向の姿勢を調整し、
    前記第1タンクと前記第2タンクとの間で流体を移動させることにより前記水中浮遊式発電装置のロール方向の姿勢を調整する、姿勢調整システム。
  2. 前記水中浮遊式発電装置は、前記第1ポッドおよび前記第2ポッドとは異なる位置に配置された第3ポッドを更に備え、
    前記第3タンクは、前記第3ポッドに設けられる、請求項1に記載の姿勢調整システム。
  3. 前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクの重心は、前記第1タンク、前記第2タンク、および前記第3タンクのそれぞれに等量の前記液体が収容されているとき、前記水中浮遊式発電装置の重心に略一致する、請求項1または2に記載の姿勢調整システム。
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