JP6926932B2 - 水中浮遊式発電装置の姿勢制御システム - Google Patents

水中浮遊式発電装置の姿勢制御システム Download PDF

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Description

本発明は、水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムに関する。
特許文献1に記載されるように、水中水流駆動タービンの発電デバイスにおいて、係留ロープの長さを調整することでヨーイングを抑制する技術が知られている。また特許文献2に記載されるように、浮揚式水上風力発電システムにおいて、基礎上に設けられた方位調整翼により、プロペラを風上へ向けるヨー制御を行う技術が知られている。
特許第4920823号公報 特開2004-251139号公報
水中浮遊式発電装置が、たとえば装置にとって望ましくない領域に位置する場合、または当該領域に侵入しそうな場合、装置のヨー方向の姿勢を制御して装置を望ましい領域に維持することが考えられる。上記した特許文献1に記載の技術では、3本の係留ロープによってデバイスが拘束されているため、ヨー方向の姿勢の自由度は比較的低い。すなわち、デバイスはヨー方向に対して安定な構造となっている。特許文献2に記載の技術では、ヨー方向の姿勢の安定性の観点においては、風に対する受動的な制御が行われている。したがって、水上機器の位置は、係留ロープに依存している。従来の技術では、装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御することは難しかった。
本発明は、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御することができる水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、発電用タービンがそれぞれ設けられた複数のポッドと、複数のポッドの間に延在して複数のポッドを連結する連結部と、を備える水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムであって、発電用タービンは、2枚のブレードを含み、水中浮遊式発電装置を係留するための係留ロープであって、係留ロープの一端が水中浮遊式発電装置に接続されている係留ロープと、係留ロープの他端が接続され、他端を水底に固定するための固定部と、それぞれの発電用タービンに対して設けられ、発電用タービンの回転数を調整可能な回転数調整手段と、水中浮遊式発電装置に搭載されて、固定部に対する水中浮遊式発電装置の位置を検出する位置検出手段と、回転数調整手段を制御して少なくとも1つの発電用タービンの回転数を変更し、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御する制御部と、を備え、制御部は、水中浮遊式発電装置が正常な状態にある運用領域と、運用領域外の危険領域と、運用領域との間の境界線との平面的な位置情報を記憶しており、制御部は、水中浮遊式発電装置が運用領域内であって境界線から所定距離の範囲内に位置すると判断した場合に、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御して水中浮遊式発電装置を境界線から遠ざかる方向に動かす
この水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムによれば、制御部が回転数調整手段を制御して少なくとも1つの発電用タービンの回転数を変更することで、その発電用タービンのブレードに作用するスラスト力が変化する。すなわち、複数の発電用タービンの間で、スラスト力のバランスを変化させることができる。これにより、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御することができる。なお、水中浮遊式発電装置においてヨー方向とは、少なくとも2つのポッドの軸線を含む平面に垂直な軸(たとえば上下方向の軸)を中心として、その平面内で水中浮遊式発電装置が回転する回転方向を意味する。
本発明の別の態様は、発電用タービンがそれぞれ設けられた複数のポッドと、複数のポッドの間に延在して複数のポッドを連結する連結部と、を備える水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムであって、発電用タービンは、ピッチ角度が可変な2枚のブレードを含み、水中浮遊式発電装置を係留するための係留ロープであって、係留ロープの一端が水中浮遊式発電装置に接続されている係留ロープと、係留ロープの他端が接続され、他端を水底に固定するための固定部と、それぞれの発電用タービンに設けられ、2枚のブレードのピッチ角度を調整可能なピッチ角度調整装置と、水中浮遊式発電装置に搭載されて、固定部に対する水中浮遊式発電装置の位置を検出する位置検出手段と、ピッチ角度調整装置を制御して少なくとも1つの発電用タービンにおける2枚のブレードのピッチ角度を変更し、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御する制御部と、を備え、制御部は、水中浮遊式発電装置が正常な状態にある運用領域と、運用領域外の危険領域と、運用領域との間の境界線との平面的な位置情報を記憶しており、制御部は、水中浮遊式発電装置が運用領域内であって境界線から所定距離の範囲内に位置すると判断した場合に、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御して水中浮遊式発電装置を境界線から遠ざかる方向に動かす
この水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムによれば、制御部がピッチ角度調整装置を制御して少なくとも1つの発電用タービンにおける2枚のブレードのピッチ角度を変更することで、その発電用タービンのブレードに作用するスラスト力が変化する。すなわち、複数の発電用タービンの間で、スラスト力のバランスを変化させることができる。これにより、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御することができる。
の姿勢制御システムによれば、水中浮遊式発電装置が望ましくない領域に位置する場合、または当該領域に侵入しそうな場合に、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御して、係留ロープの張力を利用して水中浮遊式発電装置を望ましい領域に維持することができる。
いくつかの態様において、姿勢制御システムは、水中浮遊式発電装置の少なくともロール方向の傾斜角度を検出する検出部と、複数のポッドのうち異なる2つのポッドに設けられて液体を収容可能な第1タンクおよび第2タンクと、第1タンクおよび第2タンクを接続する配管と、第1タンクと第2タンクとの間で液体を移送可能な移送手段と、を含む姿勢調整装置と、を更に備え、制御部は、検出部によって検出された傾斜角度に応じて姿勢調整装置を制御し、水中浮遊式発電装置のロール方向の姿勢を制御する。ブレードに作用するスラスト力を変化させると、内力に不均等さが生じ、結果として、水中浮遊式発電装置のロール方向の変動が生じ得る。そのような場合でも、姿勢調整装置によって水中浮遊式発電装置のロール方向の姿勢を制御することで、ロール方向の変動を打ち消すことができる。したがって、水中浮遊式発電装置の安定を保ちつつ、ヨー方向の姿勢を制御することができる。
本発明のいくつかの態様によれば、水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を積極的に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る姿勢制御システムが適用された複数の水中浮遊式発電装置からなる発電ファームを示す図である。 図1中の水中浮遊式発電装置の概略構成を示す図である。 ポッドに設けられた機器類の概略構成を示す図である。 固定部に対する複数の領域を説明するための平面図である。 制御部によって実施される姿勢制御の処理手順を示すフロー図である。 (a)〜(e)は、姿勢制御システムによるヨー方向の姿勢制御の一例を示す図である。 (a)および(b)は、スラスト差の算出に用いられるグラフである。 (a)および(b)は、変形例に係る水中浮遊式発電装置におけるヨー方向の姿勢制御の一例を示す図である。 (a)および(b)は、他の変形例に係る水中浮遊式発電装置におけるヨー方向の姿勢制御の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、ヨー方向の姿勢制御が行われない従来のシステムにおける水中浮遊式発電装置の位置および姿勢の変化を示す図である。 (a)〜(h)は、姿勢制御システムによるヨー方向の姿勢制御の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の説明において、「上流」または「下流」との語は、水の流れを基準として用いられる。「前」との語は、水の流れの上流側を意味し、「後」との語は、水の流れの下流側を意味する。たとえば、ダウンウィンド型のタービンが用いられる場合には、ポッドの後部側にブレード(翼)が配置される。「左」または「右」との語は、水の流れに対して垂直で且つ水平な方向を意味し、後方すなわち下流側から見た場合を基準として用いられる。「上」または「下」との語は、水中浮遊式発電装置1の姿勢が安定した状態における鉛直方向線を基準として用いられる。水中浮遊式発電装置1の姿勢に関する「ヨー」との語は、少なくとも2つのポッドの中心軸線を含む平面に垂直な軸線、たとえば上下方向の軸線を中心とする回転を意味する。「ロール」との語は、ポッドの中心軸線に平行な軸線、すなわち前後方向の軸線を中心とする回転を意味する。
図1を参照して、本実施形態の姿勢制御システムSが適用された水中浮遊式発電装置1の運用形態について説明する。図1に示されるように、複数の水中浮遊式発電装置1が、海水中に設置されて、発電ファーム100を構成している。複数の水中浮遊式発電装置1は、たとえば、水平な第1方向および水平な第2方向に並ぶように設定される。第2方向は、第1方向に直交する(交差する)。隣り合う水中浮遊式発電装置1の間には、所定の間隔が設けられる。複数の水中浮遊式発電装置1は、平面視において、千鳥状に配置されてもよい。
続いて、図2および図3を参照して、各水中浮遊式発電装置1について説明する。図2に示されるように、水中浮遊式発電装置1は、たとえば海水中に設置されて浮遊し、海流を利用して発電を行う。水中浮遊式発電装置1は、左右に離間して配置された一対のポッドである第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bと、第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bを連結するクロスビーム(連結部)3とを備える。第1ポッド2Aは左側に配置されたポッドであり、第2ポッド2Bは右側に配置されたポッドである。第1ポッド2Aの後部には、第1発電用タービン4Aが設けられている。第2ポッド2Bの後部には、第2発電用タービン4Bが設けられている。以下の説明では、水中浮遊式発電装置1を海流発電装置1という。また、第1発電用タービン4Aおよび第2発電用タービン4Bを、それぞれ、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bという。
第1ポッド2Aは、第1タービン4Aを回転可能に支持しつつ、第1タービン4Aに適正な浮力を付与する。第2ポッド2Bは、第2タービン4Bを回転可能に支持しつつ、第2タービン4Bに適正な浮力を付与する。第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bは、円筒状をなしており、たとえば、同じ大きさおよび構造を有している。
第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bの間には、これらを連結する構造体であるクロスビーム3が延在している(すなわち左右に横断するように延びている)。クロスビーム3は、前後方向に所定の長さを有し、所定の厚みを有する。クロスビーム3は、浮遊する海流発電装置1の姿勢を安定させるべく、たとえば翼形状をなしている。クロスビーム3の左右の両端は、たとえば、第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bの胴部の略中央にそれぞれ固定されている。なお、クロスビーム3が固定される位置は、上記の位置に限られない。クロスビーム3は、ポッドの上部または下部に固定されてもよいし、ポッドの前部または後部に固定されてもよい。クロスビーム3は、その延在方向(すなわち左右方向)において等しい断面形状を有してもよく、延在方向において変化する断面形状を有してもよい。クロスビーム3の中央付近に、1又は複数の物体が設けられてもよい。また、この物体から係留索が接続されていてもよい。
海流発電装置1は、海底に固定されたシンカー(固定部)14に対して、係留ロープ11、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bを介して接続されている。1本の係留ロープ11の途中で第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bが分岐しており、これらのロープがY字状をなしている。なお、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bの分岐点がシンカー14に設けられてV字状をなしてもよい。係留ロープ11の下端(他端)は、たとえば、シンカー14に対して360度回転可能であるように接続されている。シンカー14に対する係留ロープ11の接続部は、たとえばシャックル等を用いた締結構造であってもよい。なお、係留ロープの他端を海底に固定する固定部として、シンカー14に代えて、アンカーが用いられてもよい。
海流発電装置1は、たとえば、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bによって、異なる2点で係留されている。より詳細には、第1係留ロープ11Aの上端(一端)は、左側に位置する第1ポッド2Aに接続されている。第2係留ロープ11Bの上端(一端)は、右側に位置する第2ポッド2Bに接続されている。第1係留ロープ11Aの係留点12Aと、第2係留ロープ11Bの係留点12Bとは、左右方向に所定の長さ離間している。
図2に示されるように、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bに沿うようにして、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bにおいて発電された電力を送電するための送電ケーブル10が設けられている。より詳細には、第1タービン4Aで発電された電力を送電する第1ケーブル10Aが、第1係留ロープ11Aに沿って設けられており、第2タービン4Bで発電された電力を送電する第2ケーブル10Bが、第2係留ロープ11Bに沿って設けられている。第1ケーブル10Aの一端は、第1ポッド2A内の発電機17(図3参照)に接続されている。第2ケーブル10Bの一端は、第2ポッド2B内の発電機に接続されている。送電ケーブル10の他端は、たとえばシンカー14内に設けられた中継器(または変圧器等)に接続されている。中継器には、海底に敷設されて地上まで延びる送電ケーブルが接続されており、これらの送電ケーブルを介して、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bにおいて発電された電力が地上に送電されるようになっている。
なお、各ケーブルが設けられる形態は上記形態に限られない。たとえば、送電ケーブル10、第1ケーブル10Aおよび第2ケーブル10Bが、始動時のための給電ケーブルと一体になっていてもよい。第1タービン4Aに接続された第1ケーブル10Aが給電ケーブルであり、第2タービン4Bに接続された第2ケーブル10Bが送電ケーブルであってもよい。中継器は、シンカー14外の海底に設定されてもよい。
海流発電装置1に適用される第1タービン4Aおよび第2タービン4Bは、いわゆるダウンウィンド型のタービンである。第1ポッド2Aおよび第2ポッド2Bは、海流の向きに対向した姿勢で浮遊する。この浮遊状態において、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bの回転軸線L1,L2(図3に示される回転軸16の軸線)は、互いに平行をなしており、略水平に維持される。
第1タービン4Aは、第1ハブ5Aと、第1ハブ5Aに設けられた2枚の第1ブレード6Aとを含んでいる。第2タービン4Bは、第2ハブ5Bと、第2ハブ5Bに設けられた2枚の第2ブレード6Bとを含んでいる。第1ハブ5Aは、第1ポッド2Aの後端部に配置されている。第2ハブ5Bは、第2ポッド2Bの後端部に配置されている。ダウンウィンド型のタービンを採用した海流発電装置1においては、海流の向きを基準として、第1ポッド2Aの下流側に第1ブレード6Aが配置され、第2ポッド2Bの下流側に第2ブレード6Bが配置される(図2参照)。
第1タービン4Aと第2タービン4Bとにおいて、ブレードのピッチは逆向きとされている。すなわち、第2ブレード6Bのピッチは、第1ブレード6Aのピッチとは逆向きである。これにより、第1タービン4Aと第2タービン4Bとは、海流を受けて互いに逆向きに回転する。たとえば、第1タービン4Aは、上流側から見て時計回りの回転方向に回転し、第2タービン4Bは、上流側から見て反時計回りの回転方向に回転する。
続いて、海流発電装置1の姿勢(特に、ピッチ方向の姿勢)を制御する姿勢制御システムSについて説明する。姿勢制御システムSは、係留ロープ11、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bと、係留ロープ11の下端(他端)を海底に固定するためのシンカー14と、シンカー14に対する海流発電装置1の位置を検出するための位置検出手段と、海流発電装置1の少なくともヨー方向およびロール方向の傾斜角度を検出するジャイロセンサ(検出部)23と、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bの回転数を調整可能な回転数調整手段と、を備えている。以下、係留ロープ11、第1係留ロープ11Aおよび第2係留ロープ11Bを総称して、係留ロープ11と呼ぶ。
姿勢制御システムSは、回転数調整手段に代えて、または回転数調整手段に加えて、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bのピッチ角度を調整可能なピッチ角度調整装置20を備えてもよい。以下の説明では、姿勢制御システムSが回転数調整手段およびピッチ角度調整装置20を備える場合について説明する。また、以下の説明では、第1ポッド2Aが備える構成を主に説明する。第2ポッド2Bも第1ポッド2Aと同様の構成を備えるため、第2ポッド2Bに関する説明を省略する。
図2に示されるように、第1ポッド2Aの後端部の第1ハブ5Aには、第1ブレード6Aが取り付けられており、第1ブレード6Aは、第1ハブ5Aと一体的に回転可能になっている。第1タービン4Aの回転は、回転軸16を介して発電機17に伝達される。回転軸16は、たとえば第1ポッド2Aの中心軸線に沿って設けられている。
海流発電装置1において、第1ブレード6Aのピッチ角度は可変になっている。上記したピッチ角度調整装置20は、油圧式駆動装置21と、ブレード軸22とを備える。より詳細には、各第1ブレード6Aの基端部のブレード軸には、油圧式駆動装置21が連結されている。油圧式駆動装置21は、たとえば第1ハブ5A内に搭載される。油圧式駆動装置21は、たとえば、歯車機構を含んでいる。油圧式駆動装置21としては、公知の機構を用いることができる。油圧式駆動装置21は、制御部25によって制御されて、第1ブレード6Aのピッチ角度を任意の角度に調整可能である。油圧式駆動装置21によって一方の第1ブレード6Aがブレード軸22を中心に回転させられると同時に、他方の第1ブレード6Aが、ブレード軸22を中心に同じ角度だけ回転させられる。これと同様にして、第2ブレード6Bのピッチ角も、可変になっている。すなわち、第2タービン4Bにも、ピッチ角度調整装置20が設けられている。なお、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bのピッチ角度を変化させる機構として、油圧式駆動装置21に限られず、サーボモータ等が用いられてもよい。回転数調整手段のみによって海流発電装置1の姿勢が調整される場合、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bのピッチ角度は可変でなく、固定されていてもよい。
第1ポッド2Aには、第1タービン4Aの回転数を検出するレゾルバが搭載されている。第1タービン4Aの回転数を検出するための検出機構として、レゾルバに限られず、エンコーダ等のセンサが用いられてもよい。レゾルバや回転数センサ等は、検出した第1タービン4Aの回転数(第1ブレード6Aの回転数)を制御部25に逐次出力する。また、油圧式駆動装置21には、駆動量を計測するセンサが搭載されている。この駆動量によって、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bのピッチ角度が算出される。
第1ポッド2A内には、海流発電装置1の姿勢の傾斜を検出するジャイロセンサ23が設けられている。ジャイロセンサ23は、海流発電装置1のロール方向、ピッチ方向、およびヨー方向の傾斜角度を検出する。ジャイロセンサ23は、検出した各傾斜角度を、制御部25に逐次出力する。なお、第1ポッド2A内に、海流発電装置1の深度を計測する深度センサ(圧力センサ)が設けられてもよい。
第1ポッド2A内には、上記した回転数調整手段としての発電機17およびブレーキ装置30が設けられている。発電機17は、たとえばインバータ17aを備えている。発電機17は、インバータ17aが電気的に制御されることにより、回転軸16に対する負荷トルクを調整可能である。発電機17は、負荷トルクの調整により、第1タービン4Aの回転数(第1ブレード6Aの回転数)を調整する。発電機17は、油圧ドライブトレイン等であってもよい。また、本実施形態において、発電機17は、外部からの通電によってモータとして利用されてもよい。ブレーキ装置30は、たとえば回転軸16に接続されている。ブレーキ装置30は、たとえば摩擦力を用いて第1タービン4Aの回転数を低減させるパッド等を備えており、第1タービン4Aにブレーキ力を作用させ得る。ブレーキ装置30は、たとえば油圧ブレーキ装置等であってもよい。ブレーキ装置30は、ブレーキ力の調整により、第1タービン4Aの回転数(第1ブレード6Aの回転数)を調整する。なお、回転数調整手段として、発電機17およびブレーキ装置30のいずれか一方が用いられてもよい。なお、回転数調整手段として、たとえば減速比を変更するギヤ機構等が用いられてもよい。
姿勢制御システムSは、第1ポッド2Aの外部との間で海水を注排水して海流発電装置1全体の重量を変化させる浮力調整装置(図示せず)を備えてもよい。浮力調整装置は、第1ポッド2A内に設けられたタンクと、タンクと第1ポッド2Aの外部とを接続する注排水管と、注排水管に設けられたポンプとを含んでもよい(いずれも図示せず)。浮力調整装置には、海水の注排水の流量を計測する流量計が搭載される。
さらに、姿勢制御システムSは、ロール方向の姿勢を調整するための姿勢調整装置(図示せず)を備える。この姿勢調整装置は、第1ポッド2Aに設けられた第1タンクと、第2ポッド2Bに設けられた第2タンクと、これらの第1タンクおよび第2タンクに接続された配管と、配管に設けられたポンプ等の移送手段とを含む(いずれも図示せず)。第1タンクおよび第2タンクは、油等の液体を収容可能であり、移送手段は、配管を介して、第1タンクおよび第2タンクの間で液体を移送可能である。移送手段による液体の移送により、海流発電装置1における重心が左右に移動し得る。
本実施形態の姿勢制御システムSは、海流発電装置1の位置情報に基づいて、海流発電装置1のヨー方向およびロール方向の姿勢を制御し、海流発電装置1を適切な位置に維持する。そのため、姿勢制御システムSは、たとえば第1ポッド2Aに搭載された音響通信機40を備える。たとえば、シンカー14にも音響通信機(図示せず)が搭載される。アンカーに搭載された音響通信機と音響通信機40とは、音響通信によって、お互いの位置関係を把握することができる。すなわち、音響通信機40は、シンカー14に対する相対位置を検知することができる。シンカー14側の音響通信機には、それが設置された時点において、GPSデータに基づく絶対位置情報が格納されている。これにより、音響通信機40で検知された相対位置に基づいて、海流発電装置1の絶対位置が算出され得る。たとえば、制御部25が、海流発電装置1の絶対位置を算出してもよい。
なお、発電ファーム100(図1参照)においては、各シンカー14と各音響通信機40との間、および、隣り合うシンカー14の間において、音響通信ネットワークを構築することが可能である。その場合、情報を一括管理するための音響通信用の集中管理局が設けられてもよい。
本実施形態の姿勢制御システムSにおいては、海流発電装置1の位置に複数の領域が設定されている。図4を参照して、これらの領域について説明する。図4は、シンカー14に対する複数の領域を説明するための平面図である。まず、シンカー14の位置と、係留ロープ11の長さとに基づいて、海流発電装置1の物理的存在可能領域R1、および物理的存在不可能領域R2が設定され得る。物理的存在可能領域R1の内、流れFLを基準として下流側に、運用領域R3が設定され得る。この運用領域R3は、いわば、海流発電装置1が正常な状態にある場合の領域である。
物理的存在可能領域R1の内、流れFLを基準として上流側に、装置損傷可能性領域R5が設定され得る。この装置損傷可能性領域R5は、たとえば、海流発電装置1をつなげている係留ロープ11が第1ブレード6Aや第2ブレード6Bと接触する可能性がある領域である。また、運用領域R3の付近において、不安定環境領域R4および装置接触領域R6が設定され得る。この不安定環境領域R4は、たとえば、局部的に海流が変化している領域である。装置接触領域R6は、海流発電装置1同士、または海流発電装置1と他の装置が接触する可能性がある領域である。
制御部25は、上記した各領域の位置情報(座標情報)を記憶している。上記の不安定環境領域R4、装置損傷可能性領域R5、および装置接触領域R6のいずれか1つを満たす領域は、「危険領域」とされる。また、その「危険領域」付近の領域、すなわち「危険領域」ではないが「危険領域」から所定距離の範囲内にある領域は、「準危険領域」とされ得る。
続いて、図5を参照して、姿勢制御システムSによる、海流発電装置1の姿勢制御方法について説明する。以下の処理は、たとえば所定時間ごとに、制御部25によって実行される。図5に示されるように、制御部25は、音響通信機40からの出力信号を取得し、海流発電装置1の位置情報を取得する(ステップS1)。次に、制御部25は、取得した位置情報と、海流発電装置1が危険領域または準危険領域に位置するか否かを判断する(ステップS2)。
制御部25は、海流発電装置1が危険領域にも準危険領域にも位置しないと判断すると(ステップS2;NO)、処理を終了する。制御部25は、海流発電装置1が危険領域または準危険領域に位置すると判断すると(ステップS2;YES)、その危険領域または準危険領域を脱出するための経路を算出する(ステップS3)。このステップS3では、制御部25は、たとえばそれまでの移動履歴から今後の海流発電装置1の動きを予測し、危険領域または準危険領域の脱出のための実現可能な経路および装置姿勢を算出する。
たとえば、図6(a)に示されるように、海水中を浮遊している海流発電装置1が、外乱Dとしての外力を受ける。図6(a)において、領域Raは、上記した運用領域R3であっていずれの危険領域にも該当しない領域を意味する。一方、領域Rbは、上記した危険領域を意味する。これらの間に、境界線Xが存在する。図6(b)に示されるように、海流発電装置1がこれまでの動きから領域Rbに侵入しそうだと判断すると(この状態は海流発電装置1が準危険領域に位置する状態に相当する)、制御部25は、次の経路を算出する。
すなわち、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bにおけるスラスト差を出力し、海流発電装置1の進行方向を危険領域と反対に向くように、姿勢を変化させる(図6(c)参照)。姿勢を傾けた際には、係留ロープ11の張力T(図2参照)によりロール方向の姿勢の変動が発生するが、それは多少許容し(あるいは許容範囲内に収まるように姿勢調整装置によって制御し)、第1タービン4Aおよび第2タービン4Bにおけるスラスト力を発生させ、発電機を危険領域から遠ざかる方向に動かす(図6(d)参照)。そして、領域Rbから十分に離れたと判断された場合に、再びスラスト差と姿勢制御を利用し、発電機の安定を保つ(図6(e)参照)。このように、姿勢制御システムSは、海流発電装置1を危険領域から回避させる。
制御部25は、実現可能な経路および装置姿勢を算出したら、ロール方向、ピッチ方向、およびヨー方向における姿勢制御を行う(ステップS4)。制御部25は、ロール方向およびピッチ方向に関しては、上記した姿勢調整装置または他の公知の姿勢制御装置を用いて、姿勢を制御する。制御部25は、ヨー制御に関しては、現在の第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bのピッチ角度と回転数、および、現在の海流の流速から、現在のスラスト力を予測し、ヨー方向の姿勢を任意の位置にまで移動させるスラスト差を算出し、逆算により第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bの回転数(またはピッチ角度)を決定する。
ここで、「スラスト差」は、より詳細には、以下の手順で算出される。まず、制御部25は、海流発電装置1に搭載されている流速センサからの信号を入力し、水流の速度を取得する。制御部25は、モータドライバの出力情報またはエンコーダやレゾルバのような回転数センサからの信号を入力し、第1ブレード6Aおよび第2ブレード6Bの回転速度を取得する。ブレード半径(Half Diameter)、水流速度(Current Velocity)、ブレード回転数(Rotation Speed)に基づいて、下記式(1)に基づいて周速比(TSR)が計算される。
Figure 0006926932
周速比(TSR)とブレードの性能の関係は、ピッチ角度に依存し、ある任意のピッチ角度において、図7(a)および図7(b)に示されるグラフのように求めることができる。スラスト力(T)の計算は、下記式(2)で計算され、タービンごと(この場合、ブレード一対ごと)に計算を行うことで、スラスト差を算出することができる。トルクQは、下記式(3)で計算される。
Figure 0006926932

Figure 0006926932
ここで、ρは流体密度であり、Rはブレード半径であり、Vは対水流速である。
制御部25は、算出された回転数になるように、回転数調整手段を制御する(または、算出されたピッチ角度になるようにピッチ角度調整装置20を制御する)。この回転数制御では、制御部25は、海流発電装置1の姿勢の安定維持のため、発電機としての役割を一時的に放棄し、モータとして能動的にブレードを動かす。なお、制御部25は、スラスト差に起因して変動する海流発電装置1の姿勢もしくは位置については、姿勢調整装置または浮力調整装置を制御することによって調整を行う。
より詳細には、制御部25は、海流発電装置1の姿勢もしくは位置を次のようにして把握することができる。すなわち、制御部25は、海流発電装置1に搭載されているジャイロセンサ23の値によって、海流発電装置1の姿勢を把握する。制御部25は、音響通信機40を用いた音響通信によって、海流発電装置1の位置を把握する。なお、音響通信はサンプリング時間幅が長いので、微小な動きに関しては、ジャイロセンサ23(加速度センサ)の積分値で海流発電装置1の速度を算出し、その積分値を音響通信情報に補正することで、現在位置をより正確に把握することもできる。
制御部25は、海流発電装置1が危険域を脱出するためのヨー方向の姿勢になると、その姿勢を保つように、上記の制御を随時行う。図5に示されるように、制御部25は、ステップS2の判断処理を再び実行する。
本実施形態の姿勢制御システムSによれば、制御部25が回転数調整手段を制御して少なくとも1つの発電用タービンの回転数を変更することで、その発電用タービンのブレードに作用するスラスト力が変化する。または、制御部25がピッチ角度調整装置20を制御して少なくとも1つの発電用タービンにおける2枚のブレードのピッチ角度を変更することで、その発電用タービンのブレードに作用するスラスト力が変化する。すなわち、複数の発電用タービンの間で、スラスト力のバランスを変化させることができる。これにより、水中浮遊式発電装置1のヨー方向の姿勢を積極的に制御することができる。特に、本実施形態では、海流発電装置1の姿勢の安定維持のため、発電機としての役割を一時的に放棄し、モータとして能動的にブレードを動かしている。このような制御は、メンテナンスのための浮上時前に任意の場所に浮上させることを目的として、海流発電装置1の姿勢と位置を調整して浮上させる際にも利用可能である。
従来のヨー方向の姿勢制御が行われない海流発電装置1では、図10(a)、(b)、(c)に示されるように、海流発電装置1が準危険領域に位置する場合に、海流発電装置1は、さらに危険領域に移動してしまう可能性があった。本実施形態の姿勢制御システムSによれば、図6(c)、(d)、(e)に示されるように、準危険領域から運用領域への移動が容易になっている。
水中浮遊式発電装置1が危険領域に位置する場合、または危険領域に侵入しそうな場合(準危険領域に位置する場合)に、水中浮遊式発電装置1のヨー方向の姿勢を積極的に制御して、係留ロープ11の張力を利用して水中浮遊式発電装置を望ましい領域に維持することができる(図6(c)、(d)、(e)参照)。
ブレードに作用するスラスト力を変化させると、内力に不均等さが生じ、結果として、水中浮遊式発電装置1のロール方向の変動が生じる場合がある。そのような場合でも、姿勢調整装置によって水中浮遊式発電装置1のロール方向の姿勢が制御されるので、ロール方向の変動を打ち消すことができる。したがって、水中浮遊式発電装置1の安定を保ちつつ、ヨー方向の姿勢を制御することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。
たとえば、3つ以上の発電用タービンを備えた海流発電装置1に対しても、本発明は適用可能である。プロペラ(ブレード)数が増えることにより、ヨー制御用プロペラ、発電用プロペラ、推進用プロペラなどと役割を分けることができ、より安定した運用が可能である。図8(a)および(b)に示されるように、中央の第3ポッド2Cおよび第3タービン4Cを更に備える3連の海流発電装置1Aでは、左右の第1タービン4Aおよび第3タービン4Cにおける制御を行うことにより、海流発電装置1と同様の制御が可能となる。
また、図9(a)および(b)に示されるように、中央に2つ並んだ第3ポッド2D、第4ポッド2E、第3タービン4D、および第4タービン4Eを更に備える4連の海流発電装置1Bでは、第1タービン4Aと第3タービン4D、および、第2タービン4Bと第4タービン4Eとで線対称にプロペラを設置してもよい。この場合も、海流発電装置1の場合と同様に、片側のスラスト力を大きくすることでヨー方向のモーメントを発生することができる。
また、1本の係留ロープが海流発電装置1に接続されていてもよい。すなわち、係留点は1つであってもよい。
制御部25は、回転数の変更制御と、ブレードのピッチ角度の変更制御との両方を実施してもよい。制御部25が回転数の変更制御を実施する場合に、ブレードのピッチ角度は可変でなく固定されていてもよい。制御部25がブレードのピッチ角度の変更制御を実施する場合に、回転数調整手段が省略されてもよい。
複数の発電用タービンは、アップウィンド型のタービンであってもよい。1つのタービンに対して、3枚以上のブレードが設けられてもよい。
制御部25は、ヨー方向の姿勢を最適に制御することで、発電効率が最も高い領域への移動や姿勢が実現されるような制御を行ってもよい。
姿勢制御システムSは、危険領域等からの回避だけではなく、水中浮遊式発電装置のその場での旋回を行うこともできる。水中浮遊式発電装置は、流速の流れの方向に向く性質を持つが、流速が極端に遅い場合や流速方向が変わる境界点においては、水中浮遊式発電装置に対するヨー方向の力が発生し、その場での旋回が発生することがある。たとえば、図11(a)〜図11(d)に示されるように、第1タービン4Aに対して後ろ向きの流れFL1がはたらき、第2タービン4Bに対して前向きの流れFL2がはたらくと、水中浮遊式発電装置がその場で旋回し得る。また、これと同時に、水中浮遊式発電装置を係留している係留ロープ11(ケーブル)に対して大きなねじれが発生する。そこで、図11(e)〜図11(h)に示されるように、ブレードスラスト差を利用したヨー制御により、ケーブル許容ねじれ量内に、水中浮遊式発電装置(浮体)のヨー方向の姿勢を制御し、水中浮遊式発電装置の姿勢を元の状態に戻すことが可能である。なお、このように姿勢が修正される間において、たとえば第1タービン4A(図11(e)参照)に発生するスラスト力が、ピッチ角度や流速によっては負の値を持つこともある。
1 海流発電装置(水中浮遊式発電装置)
2A 第1ポッド
2B 第2ポッド
3 クロスビーム(連結部)
4A 第1タービン
4B 第2タービン
6A 第1ブレード
6B 第2ブレード
11 係留ロープ
11A 第1係留ロープ
11B 第2係留ロープ
14 シンカー(固定部)
16 回転軸
17 発電機(回転数調整手段)
17a インバータ(回転数調整手段)
20 ピッチ角度調整装置
23 ジャイロセンサ(検出部)
25 制御部
30 ブレーキ装置(回転数調整手段)
100 発電ファーム
L1 第1回転軸線(回転軸線)
L2 第2回転軸線
S 姿勢制御システム

Claims (3)

  1. 発電用タービンがそれぞれ設けられた複数のポッドと、前記複数のポッドの間に延在して前記複数のポッドを連結する連結部と、を備える水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムであって、
    前記発電用タービンは、2枚のブレードを含み、
    前記水中浮遊式発電装置を係留するための係留ロープであって、前記係留ロープの一端が前記水中浮遊式発電装置に接続されている係留ロープと、
    前記係留ロープの他端が接続され、前記他端を水底に固定するための固定部と、
    それぞれの前記発電用タービンに対して設けられ、前記発電用タービンの回転数を調整可能な回転数調整手段と、
    前記水中浮遊式発電装置に搭載されて、前記固定部に対する前記水中浮遊式発電装置の位置を検出する位置検出手段と、
    前記回転数調整手段を制御して少なくとも1つの前記発電用タービンの回転数を変更し、前記水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記水中浮遊式発電装置が正常な状態にある運用領域と、前記運用領域外の危険領域と、前記運用領域との間の境界線との平面的な位置情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記水中浮遊式発電装置が前記運用領域内であって前記境界線から所定距離の範囲内に位置すると判断した場合に、前記水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御して前記水中浮遊式発電装置を前記境界線から遠ざかる方向に動かす、水中浮遊式発電装置の姿勢制御システム。
  2. 発電用タービンがそれぞれ設けられた複数のポッドと、前記複数のポッドの間に延在して前記複数のポッドを連結する連結部と、を備える水中浮遊式発電装置の姿勢制御システムであって、
    前記発電用タービンは、ピッチ角度が可変な2枚のブレードを含み、
    前記水中浮遊式発電装置を係留するための係留ロープであって、前記係留ロープの一端が前記水中浮遊式発電装置に接続されている係留ロープと、
    前記係留ロープの他端が接続され、前記他端を水底に固定するための固定部と、
    それぞれの前記発電用タービンに設けられ、前記2枚のブレードのピッチ角度を調整可能なピッチ角度調整装置と、
    前記水中浮遊式発電装置に搭載されて、前記固定部に対する前記水中浮遊式発電装置の位置を検出する位置検出手段と、
    前記ピッチ角度調整装置を制御して少なくとも1つの前記発電用タービンにおける前記2枚のブレードのピッチ角度を変更し、前記水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記水中浮遊式発電装置が正常な状態にある運用領域と、前記運用領域外の危険領域と、前記運用領域との間の境界線との平面的な位置情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記水中浮遊式発電装置が前記運用領域内であって前記境界線から所定距離の範囲内に位置すると判断した場合に、前記水中浮遊式発電装置のヨー方向の姿勢を制御して前記水中浮遊式発電装置を前記境界線から遠ざかる方向に動かす、水中浮遊式発電装置の姿勢制御システム。
  3. 前記水中浮遊式発電装置の少なくともロール方向の傾斜角度を検出する検出部と、
    前記複数のポッドのうち異なる2つのポッドに設けられて液体を収容可能な第1タンクおよび第2タンクと、前記第1タンクおよび前記第2タンクを接続する配管と、前記第1タンクと前記第2タンクとの間で前記液体を移送可能な移送手段と、を含む姿勢調整装置と、を更に備え、
    前記制御部は、前記検出部によって検出された前記傾斜角度に応じて前記姿勢調整装置を制御し、前記水中浮遊式発電装置のロール方向の姿勢を制御する、請求項1または2に記載の水中浮遊式発電装置の姿勢制御システム。
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