JP6809733B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
具体的には、複数の配送先により構成される配送ルートを単位とする配送業務をジョブ(単位仕事)として位置付け、当該ジョブに対応してジョブデータを作成し、そのジョブデータと、携帯電話,自動車電話等の移動体通信機とを各配送用車両に割り当てる。そして、各配送先への配送完了に伴って、メールサーバに配送済報告を行い、これに基づき、物流管理プログラムで、ジョブデータを再生し、刻々変化する配送状況を荷主がインターネットを通じて容易に閲覧できる技術が存在する。
具体的には、物品を運搬する移動体(例えばトラック)に対して、新たな物品の運搬の追加を受付ける際、移動体の運搬可能な重量の制限のみならず、ドライバーのコンプライアンスの制限も加味して、新たな物品の運搬の追加を受付けることは難しい。
そこで、移動体が新たな物品の運搬の追加を受付ける際、移動体の運搬可能な重量の制限のみならず、ドライバーのコンプライアンスの制限も加味して、新たな物品の運搬の追加を受付けることができる技術を確立することが要求されている状況である。
運搬可能な重量の制限が課されている移動体が、所定のコンプライアンスの制限が課されているドライバーの運転により、所定物品を出発地点から到着地点を移動するまでの間で、前記所定物品以外の物品の運搬の追加を受付ける情報処理装置であって、
前記所定物品を含む前記移動体が現状運搬している1以上の物品の特徴量の夫々と、当該1以上の物品の夫々の運搬ルートを含む現状運搬条件を取得する現状条件取得手段と、
追加予定の物品の特徴量と、当該追加予定の物品の運搬ルートとを含む追加運搬条件を取得する追加条件取得手段と、
前記所定のコンプライアンスの制限と、前記運搬可能な重量の制限との範囲内で、前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができるか否かを判定する条件判定手段と、
前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができると判定された場合、その旨を、前記追加運搬条件を提示した者に通知する通知手段と、
を備える。
また、ドライバー端末2−1乃至2−mの夫々を、個々に区別する必要が特にない場合、これらをまとめて「ドライバー端末2」と呼ぶ。同様に、ユーザ端末3−1乃至3−nの夫々を、個々に区別する必要が特にない場合、これらをまとめて「ユーザ端末3」と呼ぶ。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では、ドライバー端末2、ユーザ端末3)との間で行う通信を制御する。
ここで、「条件判定処理」とは、現状運搬条件と、追加運搬条件とを取得し、現状運搬条件と、追加運搬条件と、制限情報とに基づいて、現状運搬条件に対し追加運搬条件を加えることができるか否かを判定し、判定結果を通知する一連の処理をいう。
即ち、現状運搬条件とは、トラックが現状運搬している物品を積付けたパレットの数量に関する情報と、物品の運搬ルートに関する情報と、納期に関する情報とを含む条件のことをいう。
そして、現状条件取得部71は、取得した当該現状運搬条件を条件判定部73に提供する。
即ち、追加運搬条件とは、トラックに追加する予定の物品を積付けたパレットの数量に関する情報と、当該物品の運搬ルートに関する情報とを含む条件のことをいう。
そして、追加条件取得部72は、取得した当該追加運搬条件を条件判定部73に提供する。
条件判定部73は、判定結果を判定結果通知部74に提供する。
その結果として、トラック(移動体)が新たな物品の運搬の追加を受付けることができる技術を提供することができる。
図4は、図2のサーバ1が実行する条件判定処理の具体例を示す図である。
ここで、トラックTは、運搬可能なパレットの数量制限が10個であり、トラックTを運転するドライバーは、コンプライアンス上の制限として、1日当たりの労働時間が8時間(例えば1月23日午前9時から同日午後5時)と定められている。
つまり、トラックTは、運搬可能なパレットの数量制限が10個であることから、現状として7個のパレットを積載しているトラックTは、パレット3個を追加して運搬が可能である。
そこで、トラックTを運転するドライバーは、ドライバー端末2を用いて、「現状運搬条件」をサーバ1に送信する。
具体的には、ドライバーは、トラックTが現状運搬しているパレットの数量(7個)に関する情報と、物品の運搬ルート(荷主S発、顧客C着)に関する情報と、顧客Cへの物品の納期(1月24日の午後5時)に関する情報とを「現状運搬条件」として、サーバ1に送信する。
ここで、荷主Sから顧客Cまで最短距離で運搬した場合の所要時間は約5時間である。即ち、荷主Sを1月23日の午前9時に出発した場合、トラックTの顧客Cへの到着予定時刻は、1月23日の午後2時である。
ここで、ユーザUを経由して荷主Sから顧客Cまで最短距離で運搬した場合の所要時間は約7時間である。即ち、荷主Sを1月23日の午前9時に出発した場合、トラックTの顧客Cへの到着予定時刻は、1月23日の午後4時である。
また例えば、トラックTの運搬可能なパレットの数量制限は10個であるのに対し、トラックTが現状運搬しているパレットの数量は7個であり、ユーザUから追加予定のパレットの数量は3個である。即ち、トラックTの運搬可能なパレットの数量制限の範囲内である。
また例えば、顧客Cへの物品の納期は、物品の納期は、1月24日の午後5時である。これに対し、荷主Sを1月23日の午前9時に出発した場合、トラックTの顧客Cへの到着予定時刻は、1月23日の午後4時である。即ち、顧客Cへの物品の納期の制限の範囲内である。
すると、サーバ1は、現状運搬条件に対し追加運搬条件を加えることができると判定し、判定結果を、ドライバー端末2及びユーザ端末3へ通知する。
トラックTを運転するドライバーは、サーバ1から通知された当該判定結果をドライバー端末2を介して確認する。
すると、トラックTは、ユーザUに立ち寄り、ユーザUから物品(例えば缶詰)を積付けたパレット3個を、荷主Sから積載した7個のパレットとともに、顧客Cへ運搬する。
ここでいう、「とある条件」とは、例えば、運搬に係るコストが高いこと、運搬時間が短いこと等の条件をいう。
図6の例では、トラックTが、東京に所在する荷主Sから2個のパレットY1,Y2を積載し、名古屋に所在する顧客Cに向けて運搬する場合が想定されている。
即ち、トラックTは、ドライバーの運転時間と貨物の積み下ろしの時間との合計時間がドライバーの1日当たりの労働時間内におさまり、かつ、顧客Cへの納期に間に合うという条件を満たせば、寄り道による運搬を行うことができる。
つまり、トラックTは、空きスペースXがあり、かつ時間的な制約をクリアできれば、その空きスペースXを利用した貨物の輸送を行うことができる。例えば、トラックTは、区間aの範囲内において、静岡のユーザU1から浜松のユーザU2までの区間について、パレットY3を空きスペースXに積載させて運搬することたできる。或いは例えば、トラックTは、区間aの範囲外である区間bを加えた運搬として、横浜のユーザU3から大阪のユーザU4までの区間(a+b)について、パレットY4を空きスペースXに積載させて運搬することができる。
このようにして、トラックTの空きスペースXを有効利用することができる。
なお、トラックTが運搬する貨物のうち、当初から運搬している又は運搬する予定の貨物(図6の例ではパレットT1,T2)を以下「当初貨物」と呼び、追加して運搬する貨物を以下「追加貨物」と呼ぶ。
図7は、ドライバー端末2に表示される、「現状運搬条件」を入力するための画面の一例を示す図である。
表示領域211には、出発地と、到着地との2項目について入力領域が設けられている。ドライバーは、これら2項目の入力領域に、当初貨物を運搬する際の出発地と到着地について自由に入力を行うことができる。
図7の例では、出発地の項目の入力領域には、「東京」と入力がされている。これは、当初貨物を運搬する際のトラックTの出発地が東京であることを示している。また、到着地の項目の入力領域には、「愛知県名古屋市」と入力がされている。これは、当初貨物を運搬するトラックTの到着地が愛知県名古屋市であることを示している。
図7の例では、商品の項目の入力領域には、「天然水」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の商品名が、天然水であることを示している。また、数量の項目の入力領域には、「200CS」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の数量が、200CS(ケース)であることを示している。また、重量の項目の入力領域には、「5t」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の重量が、1t(トン)であることを示している。また、横の長さの項目の入力領域には、「50cm」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の横の長さが、50cm(センチメートル)であることを示している。また、縦の長さの項目の入力領域には、「30cm」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の縦の長さが、30cmであることを示している。また、高さの項目の入力領域には、「20cm」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の高さが、20cmであることを示している。また、サイズの項目の入力領域には、「10m3」と入力がされている。これは、トラックTが運搬する貨物の体積が、10m3(立法メートル)であることを示している。
図7の例では、積込時間の項目の入力領域には、「2018/09/01」及び「指定なし」と入力がされている。これは、当初貨物の積込日が2018年9月1日であることと、当初貨物の積込時刻が指定されていないこととを示している。また、着地時間の項目の入力領域には、「2018/09/01」及び「9:00」と入力がされている。これは、当初貨物の着地の日時が2018年9月3日の9時であることとを示している。
図7の例では、走行距離の欄には、「387km」と表示されている。これは、当初貨物の運搬にあたりトラックTが走行する距離の合計が387kmであることを示している。また、標準運行時間の欄には、「4h20m」と表示されている。これは、当初貨物の運搬にあたり、トラックTが費やす時間の合計が4時間20分であることを示している。また、寄り道可能時間の欄には、「3h」と表示されている。これは、当初貨物の運搬にあたり、トラックTが寄り道して他の貨物(追加貨物)を運搬する際に費やせる時間の合計が3時間であることを示している。
図7の例では、2件の追加運搬条件の内容が表示されている。具体的には、表示領域217の上段には、空きスペースが「1t」、空き時間が「1h」、出発地が「静岡」、着地が「浜松」とする追加運搬条件が表示されている。これは、トラックTが、静岡に立ち寄り、空きスペースXに1tの追加貨物を積載し、これを浜松まで運搬するために必要とする時間は1時間であることを示している。
また、表示領域217の下段には、空きスペースが「1t」、空き時間が「2h」、出発地が「横浜」、着地が「大阪」とする追加運搬条件が表示されている。これは、トラックTが、横浜に立ち寄り、空きスペースXに1tの追加貨物を積載し、これを大阪まで運搬するために必要とする時間は2時間であることを示している。また、表示領域217には、追加運搬条件毎に、運搬ルートの詳細を地図上に表示させるためのボタンB3−1及びB3−2が表示されている。
トラックTのドライバーは、表示領域217に表示された追加運搬条件の内容を確認し、必要に応じて運搬ルートの詳細を地図上に表示させることができる。これにより、自身の労働時間、貨物の納期、トラックTの空きスペースXの広さといった制約の下で実現可能な、寄り道による他の貨物の運搬を確認することができる。
図8及び図9は、追加運搬条件毎の運搬ルートの詳細情報として、ドライバー端末2に表示される画面の一例を示す図である。
表示領域218及び219には、図7の表示領域217に表示された内容に対応する内容が表示される。即ち、表示領域218には、空きスペースが「1t」、空き時間が「1h」、出発地が「静岡」、着地が「浜松」とする追加運搬条件が表示されている。また、空きスペース表示領域220には、運搬ルートの詳細を示す地図が表示される。
表示領域218及び219には、図7の表示領域217に表示された内容に対応する内容が表示される。即ち、表示領域218には、空きスペースが「1t」、空き時間が「2h」、出発地が「横浜」、着地が「大阪」とする追加運搬条件が表示されている。また、表示領域220には、運搬ルートの詳細を示す地図が表示される。
つまり、図示せぬ別のトラックのドライバーのドライバー端末2は、ユーザ端末3としても機能することが可能であり、現在積載されている貨物を所定場所(例えば近くの倉庫や駐車場等)で着地させることができれば、当該貨物を当該所定場所から目的地まで運搬してもらうための追加運搬条件を送信することができる。
これにより、トラックTは、別のトラックの貨物を別貨物として積載して運搬することもできる。つまり、コンプライアンス上の理由や物理的な理由により、(別のトラックのドライバー)自身が運搬できない貨物を、トラックTが代わりに運搬することも容易に可能になる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図1等のサーバ1)は、
運搬可能な重量の制限が課されている移動体が、所定のコンプライアンスの制限が課されているドライバーの運転により、所定物品を出発地点から到着地点を移動するまでの間で、前記所定物品以外の物品の運搬の追加を受付ける情報処理装置であって、
前記所定物品を含む前記移動体が現状運搬している1以上の物品の特徴量の夫々と、当該1以上の物品の夫々の運搬ルートを含む現状運搬条件を取得する現状条件取得手段(例えば、図4の現状条件取得部71)と、
追加予定の物品の特徴量と、当該追加予定の物品の運搬ルートとを含む追加運搬条件を取得する追加条件取得手段(例えば、図4の追加条件取得部72)と、
前記所定のコンプライアンスの制限と、前記運搬可能な重量の制限との範囲内で、前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができるか否かを判定する条件判定手段(例えば、図4の条件判定部73)と、
前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができると判定された場合、その旨を、前記追加運搬条件を提示した者に通知する通知手段(例えば、図4の判定結果通知部74)と、
を備える情報処理装置であれば足りる。
これにより、移動体が新たな物品の運搬の追加を受付ける際、移動体の運搬可能な重量の制限のみならず、ドライバーのコンプライアンスの制限も加味して、新たな物品の運搬の追加を受付けることが可能となる。その結果として、移動体が新たな物品の運搬の追加を受付けることができる技術を提供することができる。
前記条件判定手段は、複数の前記追加運搬条件を提示した者が提示したM個以上(Mは2以上の任意の整数値)の前記追加運搬条件に基づいて、前記現状運搬条件に対しN個(NはM以下の任意の整数値)の前記追加運搬条件を加えることができるか否かを判定するようにしてもよい。
これにより、例えば、4個の追加運搬条件に基づいて、現状運搬条件に対し2個の追加運搬条件を加えることができるか否かを判定することが可能となる。その結果として、移動体が1個以上の新たな物品の運搬の追加を受付けることができる技術を提供することができる。
前記条件判定手段により、複数の前記追加運搬条件を提示した者が提示した前記M個以上の前記追加運搬条件に基づいて、2個以上の前記追加運搬条件を前記現状運搬条件に対し加えることができると判定された場合、とある条件に基づいて優先度を決定し、当該優先度に従って2個以上の前記追加運搬条件のうち1個の前記追加運搬条件を決定するようにしてもよい。
これにより、2個以上の前記追加運搬条件のうち、とある条件に基づいて優先度に従って1個の前記追加運搬条件を決定することが可能となる。その結果として、移動体が運搬する新たな物品の追加をオークション形式で決定する技術を提供することができる。
Claims (4)
- 運搬可能な重量の制限が課されている移動体が、所定のコンプライアンスの制限が課されているドライバーの運転により、納期の制限が課されている所定物品を出発地点から到着地点へ移動するまでの間で、前記所定物品以外の物品の運搬の追加を受付ける情報処理装置であって、
前記所定物品を含む前記移動体が現状運搬している1以上の物品の特徴量の夫々と、当該1以上の物品の夫々の現状運搬ルートと、当該現状運搬ルートの所要予測時間とを含む現状運搬条件を取得する現状条件取得手段と、
追加予定の物品の特徴量と、当該追加予定の物品の運搬ルートを含む追加運搬条件を取得する追加条件取得手段と、
前記現状運搬ルートの前記所要予測時間と、前記所定物品の前記納期の制限とに基づいて、前記追加運搬条件を加えることができる空き時間を演算する空き時間演算手段と、
前記空き時間と、前記所定のコンプライアンスの制限と、前記運搬可能な重量の制限との範囲内で、前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができるか否かを判定する条件判定手段と、
前記現状運搬条件に対して前記追加運搬条件を加えることができると判定された場合、その旨を、前記追加運搬条件を提示した者に通知すると共に、前記追加予定の運搬ルートと、当該運搬ルートの所要予測時間と、前記空き時間とを併せて通知する通知手段と、
を備える、
情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記追加予定の運搬ルートを、地図上に表示することで通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記条件判定手段は、複数の前記追加運搬条件を提示した者が提示したM個以上(Mは2以上の任意の整数値)の前記追加運搬条件に基づいて、前記現状運搬条件に対しN個(NはM以下の任意の整数値)の前記追加運搬条件を加えることができるか否かを判定する、
請求項1又は2に記載した情報処理装置。 - 前記条件判定手段により、複数の前記追加運搬条件を提示した者が提示した前記M個以上の前記追加運搬条件に基づいて、2個以上の前記追加運搬条件を前記現状運搬条件に対し加えることができると判定された場合、とある条件に基づいて優先度を決定し、当該優先度に従って2個以上の前記追加運搬条件のうち1個の前記追加運搬条件を決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
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