JP2020042836A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この点、物流システムを効率的に運用し、物流のコストや価格を決定・効率化するための技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている(特許文献1参照)。
上述の特許文献1に記載の技術によれば、顧客の許容し得る受け取り場所の範囲に関する情報から、物流のコストや価格を決定し、効率化する物流システムを構築することができる。このような技術は、商品を特定の個人に配送するような場合には、非常に有用である。
つまり、業務用の大量の商品を配送する場合、通常、商品は決められた倉庫等に輸送される。そのため、受け取り場所の変更は困難な場合が多く、むしろ、大量の商品をどのように輸送するのか(例えば、商品の輸送経路や保管場所等)という点が物流のコストや価格を決定する上で重要となる。
N個(Nは任意の整数値)の物品を、保管場所から0以上の拠点を経由して納品先まで、M台(MはNとは異なる任意の整数値)の移動体で運搬する際の物流料金を算出する情報処理装置であって、
前記N個の物品の夫々の第1特徴量を取得する物品特徴取得手段と、
前記M台の移動体の夫々の第2特徴量を取得する移動体特徴取得手段と、
納期、コスト、及び品質を少なくとも含む入力パラメータを取得する入力パラメータ取得手段と、
前記N個の物品の夫々の前記第1特徴量、前記M台の移動体の夫々の前記第2特徴量、及び前記入力パラメータに基づいて、前記M台の移動体の夫々の移動料、前記物流料金として、前記N個の物品の夫々の前記保管場所及び前記拠点の保管料、前記N個の物品の夫々の荷役料、及び前記N個の物品の夫々の配送料を算出する物流料金算出手段と、
を備える。
サーバ1と、ユーザ端末2−1乃至2−mの夫々と、保管場所端末3−1乃至3−nの夫々とはインターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、図1のユーザ端末2、保管場所端末3等)との間で行う通信を制御する。
なお、料金算出処理を用いた物品を納品先へと輸送する料金(以下、「輸送料金」と呼ぶ)の算出する一連のサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)を物流事業者等に提供する者を、サービス提供者として、以下の説明を行う。
図3は、図2のサーバ1、ユーザ端末2−P及び保管場所端末3−Qの機能的構成例を示す機能ブロック図である。
保管場所端末3−QのCPU100においては、輸送情報管理部120と、輸送情報送信制御部121とが機能する。
サーバ1のCPU11においては、入力情報取得部80と、物品特徴情報取得部81と、移動体特徴情報取得部82と、料金算出部83と、料金通知部84とが機能する。
ここで、入力情報とは、対象の物品をいつまでに納品先に納品する期日(以下、「納期」と呼ぶ)、対象の物品を納品先に納品するまでの費用(以下、「コスト」と呼ぶ)、対象の物品を納品先に納品するまでの事故率や破損率(以下、「品質」と呼ぶ)等のサービス提供者の設定した所定の項目についてのユーザの入力結果(要望、希望)に関する情報である。
即ち、入力受付部60は、納期、コスト、品質等のサービス提供者の設定した所定の項目についての、ユーザからの入力を入力情報として受付ける。
入力情報送信制御部61は、入力受付部60で受付けられた入力情報を、通信部42を介してサーバ1へ送信するための制御を実行する。
このようにして、サーバ1へと送信された入力情報は、サーバ1によって取得される。そして、サーバ1は、その入力情報と、後述する物品特徴情報及び移動体特徴情報とを、組み合わせて輸送料金を算出し、それをユーザ端末2−Pへ通知する。
ユーザ端末2−Pの料金取得部62は、このようにしてサーバ1から通知されてきた輸送料金を取得する。さらに、表示制御部63は、料金取得部62で取得された輸送料金を、表示部51に表示するための制御を実行する。
ここで、物品特徴情報とは、輸送対象となる物品の特徴を示す情報であり、例えば、大きさ、重量、冷蔵・冷凍品か否か等の情報である。また、移動体特徴情報とは、輸送を行う移動体の特徴を示す情報であり、例えば、4t車か10t車等のサイズ、宅配便、路線便、貸切便の種類等の情報である。
なお、保管場所端末3−Qが各種情報を取得する方法は、特に限定されないが、例えば、保管場所端末3−Qの使用者が手動で入力して取得してもよい。また、例えば、保管場所端末3−Q外部のHDD等から間接的に取得してもよい。
輸送情報送信制御部121は、輸送情報管理部120で管理ている輸送情報を、通信部101を介して、サーバ1に送信する。
即ち、入力情報取得部80は、ユーザ端末2−Pから送信されてきた納期、コスト、品質等に関する入力情報を取得する。
また、物品特徴情報取得部81は、保管場所端末3−Qから送信されてきた物品特徴情報を取得する。さらに、移動体特徴情報取得部82は、保管場所端末3−Qから送信されてきた移動体特徴情報を取得する。
なお、輸送料金の算出は、入力情報、物品特徴情報及び移動体特徴情報を組み合わせて自由に設定することができる。即ち、どのような方法によって輸送料金を算出するかはサービス提供者の自由であり、各サービス提供者が、夫々のサービスに最適な方法により輸送料金を算出することができる。
料金通知部84は、料金算出部83により算出された料金を通信部19を介してユーザ端末2−Pへ通知する。
図4を見ると、保管場所Sと、拠点Kと、納品先Dと、移動体M1及び移動体M2が存在する。
まず、保管場所Sとは、例えば、物品を納品先に納品する物流事業者等が物品を保管しておくための倉庫等である。拠点Kとは、物品を輸送する物流事業者が、物品を納品先に輸送するにあたり、利用する中継先(一時的に物品を保管する倉庫等)である。そして、納品先Dとは、その物流事業者が物品を納品する納品先の倉庫等である。
物流事業者は、通常、保管場所Sに保管された物品Yを移動体M1を用いて拠点Kへと輸送し、物品Yを一時的に保管する。そして、当該物流事業者又はその当該物流事業者とは異なる所定の物流事業者は、拠点Kに一時的に保管されている物品Yを移動体M2を用いて納品先Dへと輸送する。
サービス提供者は、このような物品Yの輸送に際して、ユーザの入力に応じて、輸送サービスに係る輸送料金を算出するサービス(料金算出処理)を実施する。
本サービスを利用するユーザは、物品Yの輸送に際して、事前に輸送料金の算出(試算)をすることができるため、複数の輸送ルートや条件に応じて、最適な輸送方法を選択することができるのである。
つまり、サーバ1が輸送料金を算出するためには、入力情報の他に、物品特徴情報及び移動体特徴情報を取得することが必要である。
図4の例では、この物品特徴情報及び移動体特徴情報は、保管場所Sの管理者により使用される保管場所端末3−Qにより取得される。
保管場所端末3−Qを使用する管理者は、物品特徴情報や移動体特徴情報を、適宜、保管場所端末3−Qに入力する。これにより、保管場所端末3−Qは、物品特徴情報及び移動体特徴情報を取得する。
図5は、図3のユーザ端末2に表示される、算出された輸送料金を提示する画面の一例を示す図である。
図5を見ると、ユーザ端末2の表示部51は、表示領域201と、表示領域202に分割される。
表示領域201には、納期、コスト、品質の3つの項目について、入力領域が設けられている。ユーザは、夫々の項目の入力領域に、自身の希望する輸送の条件について、自由に入力を行うことができる。
図5の例では、納期の項目の入力領域には、「2016/11/30」と入力がされている。これは、ユーザの希望の納期が、2016年11月30日であることを示している。
同様に、コストの項目の入力領域と品質の項目の入力領域には、夫々、「1,000,000円以下」と「99%以上」と入力がされている。これは、ユーザの希望する輸送料金が100万円以下であり、品質が99%以上(破損率が1%以下)であることを示している。
サーバ1では、このようにして受付けられた入力情報と前述の物品特徴情報及び移動体特徴情報に基づいて、輸送料金を算出する。そして、この算出された輸送料金は、サーバ1からユーザ端末2へと通知され、表示部51の表示領域202に表示される。
これらの項目は夫々、候補1の輸送ルートにより輸送した場合の輸送料金の合計と、その内訳の金額を示している。
図5の例では、合計の項目には、「550,000円」との表示がされている。これは、候補1の輸送ルートにより輸送を行った場合の費用の合計を示している。
同様に、移動料の項目には、「200,000円」、保管料の項目には、「100,000円」、荷役料の項目には、「50,000円」、配送料の項目には「200,000円」との表示がされている。
これらの表示は、候補1の輸送ルートにより輸送を行った場合の費用の合計は55万円であり、その内訳は、夫々、移動料が20万円、保管料が10万円、荷役料が5万円、配送料が20万円であることを示している。
ここで、夫々の項目(内訳)の詳細について簡単に説明する。
即ち、移動料とは、移動体M1及びM2のチャーター料、給油代等である。保管料とは、保管場所S及び拠点Kにおける保管料である。さらに、荷役とは、移動体M1及びM2への物品の積み込み、積み下ろし等の作業料である。そして、配送料とは、配送に伴う一般的な諸経費(例えば、人件費等)である。
なお、料金の内訳として表示する項目は、サービスの提供者が自由に設定することが出来、上述した、項目に限定されない。サービス提供者は、サービスの提供に際して、最も適切な項目を選定し、ユーザ端末2に表示させることができる。
ユーザは、料金を試算して、高いと感じた場合などには、納期や品質の値を変更することで、料金の調整を図ることができる。
また、輸送ルートが複数存在する場合には、夫々の輸送ルートの輸送料金を比較、検討し輸送ルートを自由に決定することができる。
図6は、サーバ1が実行するルート決定処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS2において、移動体特徴情報取得部82は、保管場所端末3−Qから送信されてきた各種情報のうちから移動体特徴情報を取得する。
ユーザ端末2−1乃至2−mの何れからも入力情報が送信されてこなければ、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻される。
これに対して、ユーザ端末2−Pから入力情報が送信されてきていれば、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、入力情報取得部80は、ステップS3でユーザ端末2−Pから送信されてきた入力情報を取得する。
即ち、入力情報取得部80は、ユーザ端末2−Pから送信されてきた納期、コスト、品質等の入力情報を取得する。
なお、前述の通り、料金算出部83が輸送料金を算出するための手法は、特に限定されず、サービス提供者が自由に選択することができる。
さらに、ステップS6において、料金通知部84は、ステップS5で料金算出部83に算出された輸送料金をユーザ端末2−Pに通知する。
これに対して、サーバ1において電源が遮断されない限り、ステップS7においてNOであると判断されて処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、ユーザが納品先の候補地を設定し、夫々の納品先に納品する場合の料金を試算することもできる。
これにより、ユーザは、納品先の候補の夫々について、輸送料金を比較検討することも出来、結果的には、より低いコストで物品の輸送を実現することができる。
第1の輸送手段は、宅配便である。宅配便は、1個単位の貨物で輸送が可能である。輸送料金は、サイズ(重量、大きさ)と距離(県単位の料金設定)により決定される。サイズも多段階に離散的に決定されており、とある段階のサイズを超えた場合には、次の段階のサイズとして、輸送料金が決定される。
第2の輸送手段は、路線便である。路線便は、1トン以下の複数の貨物を積み合わせて輸送、即ち混載で行うものである。路線便は、輸送運賃は安価になるというメリットがあるが、路線バス同様に、定期運行で走っているので、納品時間の指定ができないというデメリットもある。
第3の輸送手段は、貸切便である。貸切便は、トラックを貸切り、そのトラックの重量制限内で輸送が可能になる。トラックは、積載重量に応じて、2t車、4t車、及び10t車が選択可能に存在する。貸切便は、3つの輸送手段の中でトラックの数が一番多い。冷蔵、冷凍、バルク車等の専用のトラックは、貸切便で利用可能になる。貸切便は、積載重量と労働時間を守れば、荷主の要望通りに輸送してくれるというメリットがあるが、運送会社がありすぎてどこに頼んでよいのかわからないというデメリットもある。
図7の例の画面には、輸送料金以外に、運送会社名、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、及び運送会社としてのサービスレベルの評価(品質評価)が表示される。この品質評価は、サービスレベルがよくなるように個数が増える黒い星印により表示される。
表示領域211には、出発地と到着地との2項目について入力領域が設けられている。ユーザは、これら2項目の入力領域に、輸送を希望する貨物の出発地と到着地について自由に入力を行うことができる。
図7の例では、出発地の項目の入力領域には、「山梨県甲府市湯田」と入力されている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の出発地が、山梨県甲府市の湯田であることを示している。また、到着地の項目の入力領域には、「愛知県みよし市」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の到着地が、愛知県みよし市であることを示している。
図7の例では、商品の項目の入力領域には、「天然水」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の商品名が、天然水であることを示している。また、数量の項目の入力領域には、「1000CS」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の数量が、1000CS(ケース)であることを示している。また、重量の項目の入力領域には、「5t」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の重量が、5t(トン)であることを示している。また、横の項目の入力領域には、「50cm」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の横の長さが、50cm(センチメートル)であることを示している。また、縦の項目の入力領域には、「30cm」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の縦の長さが、30cmであることを示している。また、高の項目の入力領域には、「20cm」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の高さが、20cmであることを示している。また、サイズの項目の入力領域には、「50m3」と入力がされている。これは、ユーザが輸送を希望する貨物の体積が、50m3(立法メートル)であることを示している。
図7の例では、積込時間の項目の入力領域には、「2018/09/01」及び「指定なし」と入力がされている。これは、貨物の積込みを希望する日付が2018年9月1日であることと、貨物の積込みを希望する時刻が指定されていないこととを示している。また、積込時間の項目の入力領域には、「2018/09/01」及び「指定なし」と入力がされている。これは、貨物の到着を希望する日付が2018年9月3日であることと、貨物の到着を希望する時刻が午前9時であることとを示している。
図8を見ると、表示領域224には、詳細設定に関する項目として、パレット積付、分納可能、納期優先、コスト優先、品質優先、着時間変更可、及び幹線便+地場便の7つの項目の夫々について、チェックによる入力領域が夫々設けられている。ユーザは、これらの入力領域に、自身の希望する輸送の条件について、チェックによる入力を行うことができる。
図8の例では、パレット積付のチェック領域には、チェックを示す入力がなされている。これは、ユーザがパレットによる積付けを希望していることを示している。
また、分納可能のチェック領域には、チェックを示す入力がなされている。これは、ユーザが貨物を分割して輸送することについて了承していることを示している。
また、納期優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされている。これは、ユーザが、納期、コスト、品質の3つの項目のうち納期を優先した場合の輸送パターンの提示を希望していることを示している。納期優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされた場合、後述する表示領域216に表示される検索結果に、納期を優先させた場合に適合する輸送プランが表示される。
また、コスト優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされている。これは、ユーザが、納期、コスト、品質の3つの項目のうちコストを優先した場合の輸送パターンの提示を希望していることを示している。コスト優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされた場合、後述する表示領域216に表示される検索結果に、コストを優先させた場合に適合する輸送プランが表示される。
また、品質優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされている。これは、ユーザが、納期、コスト、品質の3つの項目のうち品質を優先した場合の輸送パターンの提示を希望していることを示している。品質優先のチェック領域にチェックを示す入力がなされた場合、後述する表示領域216に表示される検索結果に、品質を優先させた場合に適合する輸送プランが表示される。
また、着時間変更可のチェック領域には、チェックを示す入力がなされていない。これは、ユーザが貨物の到着時間の変更を不可としていることを示している。
また、幹線便+地場便のチェック領域には、チェックを示す入力がなされていない。これは、ユーザが幹線便と地場便とを併用した輸送を不可としていることを示している。
図8の例では、温度帯の項目の選択領域には、「常温」が選択されている。これは、ユーザが貨物の温度環境として常温による輸送を希望していることを示している。
また、カテゴリの項目の選択領域には、「食品」が選択されている。これは、ユーザが貨物の属するカテゴリとして食品を選択したことを示している。
ユーザ端末2に通知された輸送パターンは、表示部51の表示領域216に表示される。具体的には、各入力領域の夫々に入力された輸送条件に適合した輸送プランが、表示領域216に表示される。
表示領域216には、輸送プランに関する項目として、運送会社、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、コスト(輸送料金)、及び品質評価の6つの項目が、輸送プラン毎に表示される。
即ち、図7に示すように、納期を優先させた場合の輸送プランを表示させるためのボタンB3と、コストを優先させた場合の輸送プランを表示させるためのボタンB4と、品質を優先させた場合の輸送プランを表示させるためのボタンB5とのうち、ユーザによりいずれかのボタンが押下されることによって、輸送プランの切替え表示が可能になる。
このうち、輸送プラン1は、○○運輸と□□運輸との2つの運送会社の夫々について、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、コスト(輸送料金)、及び品質評価の5つの項目の内容が夫々表示されている。これは、輸送プラン1が、○○運輸と□□運輸との2つの運送会社を併用した輸送プランであることを示している。そして、これら2つの運送会社のうち、○○運輸は、貸切4t車を利用して、800CS(ケース)の貨物を、9月3日の午後に着地させた場合の料金が40,000円であり、ユーザからの品質評価が、5つ星であることを示している。また、□□運輸は、路線便を利用して、200CS(ケース)の貨物を、9月3日の午後に着地させた場合の料金が15,000円であり、ユーザからの品質評価が、4つ星であることを示している。
また、輸送プラン2は、△△運送と○○運輸倉庫との2つの運送会社の夫々について、輸送プラン1と同様に、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、コスト(輸送料金)、及び品質評価の5つの項目の内容が夫々表示されている。これは、輸送プラン2が、△△運送と○○運輸倉庫との2つの運送会社を併用した輸送プランであることを示している。そして、これら2つの運送会社のうち、△△運送は、貸切4t車を利用して、750CS(ケース)の貨物を、9月3日の午後に着地させた場合の料金が38,000円であり、ユーザからの品質評価が、3つ星であることを示している。また、○○運輸倉庫は、路線便を利用して、250CS(ケース)の貨物を、9月3日の午後に着地させた場合の料金が20,000円であり、ユーザからの品質評価が、5つ星であることを示している。
図9は、図8に示す詳細設定画面で、幹線便+地場便のチェック領域にチェックを示す入力がなされた場合に表示領域216に表示される検索結果の例を示す図である。図9の画面の例には、運送会社名、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、コスト(輸送料金)、及び運送会社としてのサービスレベルの評価(品質評価)が表示される。この品質評価は、サービスレベルがよくなるように個数が増える黒い星印により表示される。
図9の例では、検索結果として、山梨県甲府市から愛知県名古屋市までは○○運輸が輸送を担当し、愛知県名古屋市から同県みよし市までの輸送は□□運輸が輸送を担当するという輸送プランが表示されている。
具体的には、○○運輸と□□運輸との2つの運送会社の夫々について、輸送区分、ケース(数量)、リードタイム(着地時刻)、コスト(輸送料金)、及び品質評価の5つの項目の内容が夫々表示されている。これは、幹線便の輸送を担当する○○運輸と、地場便の輸送を担当する□□運輸との2つの運送会社を連携させた輸送プランであることを示している。そして、これら2つの運送会社のうち、○○運輸は、山梨県甲府市から愛知県名古屋市までの幹線便を利用して、1000CS(ケース)の貨物を、3日間かけて輸送する場合の料金が30,000円であり、ユーザからの品質評価が、5つ星であることを示している。また、□□運輸は、○○運輸が愛知県名古屋市まで運送した1000CS(ケース)の貨物を、同県みよし市までの路線便を利用して、2日間かけて輸送する場合の料金が15,000円であり、ユーザからの品質評価が、4つ星であることを示している。
また、ユーザは、例えば検索結果として表示された1又は2以上の輸送プランの内容を確認した結果、コスト(輸送料金)が高いと感じたり、品質評価が低いと感じた場合には、輸送プランのパラメータとなる輸送条件を変更入力することにより、輸送プランの内容を調整することができる。
例えば、物品が精密機械であるか否か、破損の可能性があるか否か等、物品の特徴を示すいかなる情報を利用することもできる。
例えば、移動体の車種や燃費等、移動体の特徴を示すいかなる情報を利用することもできる。
また例えば、移動体情報には、その移動体の運転手の情報、例えば運転手のコンプライアンス(労働条件を含む)も含めることができる。
さらに言えば、輸送料金の算出に、入力情報、物品特徴情報及び移動体特徴情報以外の全く異なる情報を組み合わせて輸送料金を算出することも出来る。
例えば、特定の条件を満たした場合には荷役料を割り引くという設定を追加したり、特定の地方で物品を保管する場合には、保管料を割り引くという設定を追加することも出来る。
このように、サービス提供者は、自身のサービスに最適な方法で料金の算出を行うことで、よりユーザにとって利便なサービスを提供することができる。
輸送ルートの候補が複数ある場合には、同一画面に複数の輸送ルートの候補を表示させてもよいし、別途、他の輸送ルートの候補を表示させてもよい。
例えば、拠点Kや移動体Mに端末を設置し、本発明の構成に加えることもできる。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成しても良い。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
N個(Nは任意の整数値)の物品を、保管場所から0以上の拠点を経由して納品先まで、M台(MはNとは異なる任意の整数値)の移動体で運搬する際の物流料金を算出する情報処理装置であって、
前記N個の物品の夫々の第1特徴量を取得する物品特徴取得手段(例えば、図3の物品特徴情報取得部81)と、
前記M台の移動体の夫々の第2特徴量を取得する移動体特徴取得手段(例えば、図3の移動体特徴情報取得部82)と、
納期、コスト、及び品質を少なくとも含む入力パラメータを取得する入力パラメータ取得手段(例えば、図3の入力情報取得部80)と、
前記N個の物品の夫々の前記第1特徴量、前記M台の移動体の夫々の前記第2特徴量、及び前記入力パラメータに基づいて、前記M台の移動体の夫々の移動料、前記物流料金として、前記N個の物品の夫々の前記保管場所及び前記拠点の保管料、前記N個の物品の夫々の荷役料、及び前記N個の物品の夫々の配送料を算出する物流料金算出手段(例えば図3の料金算出部83)と、
を備える情報処理装置であれば足りる。
このような情報処理装置を適用することで、サービス提供者は、ユーザの要望(入力)に応じて、物品を移動体で運搬する際の輸送料金を算出する技術を提供することができる。
前記物流料金通知手段により通知された前記物流料金を前記ユーザ端末に表示させる制御を実行する表示制御手段(例えば図3の表示制御部63)と、
をさらに備える。
これにより、ユーザは、自身の要望(入力)に応じて、物品を移動体で運搬する際の輸送料金を試算することができる。そして、試算した輸送料金を比較、検討することによって、ユーザは、結果として自身に最適な輸送ルートの候補を利用して物品を輸送することができる。
即ち、「運べない」を前提とすることにより、納期、コスト、品質の夫々の見地から、荷主と運送会社との双方にとって好適となる、従来にない新たな輸送体制を確立することができる。
具体的には、「納期」の見地から、需要と納品先とを関連付けて、納品先の近くにデポ拠点(小型の物流拠点)を作ることで地場配送に切り替える。これにより、中長距離便が激減している状況に対応することができる。
また、「コスト」の見地から、配送リードタイムを増やして、緊急物流から計画物流にシフトさせる。これにより、トラックやドライバー不足に伴い増加傾向にある輸送コストを削減することができる。
また、「品質」の見地から、誰もが働ける環境を整える。これにより、人員不足を解消することができる。
その結果、物流環境の変化に伴い生じている問題を解決することができる。例えば、極端なドライバー不足により生じているトラック運賃の高騰の問題、総量規制により生じている輸送機会の縮小の問題、労働集約産業からロボティクス産業にシフトしつつある物流そのものの問題、路線会社の集荷の締め時間の繰り上がりの問題等を解決することができる。
Claims (1)
- N個(Nは任意の整数値)の物品を、保管場所から0以上の拠点を経由して納品先まで、M台(MはNとは異なる任意の整数値)の移動体で運搬する際の物流料金を算出する情報処理装置であって、
前記N個の物品の夫々の第1特徴量を取得する物品特徴取得手段と、
前記M台の移動体の夫々の第2特徴量を取得する移動体特徴取得手段と、
納期、コスト、及び品質を少なくとも含む入力パラメータを取得する入力パラメータ取得手段と、
前記N個の物品の夫々の前記第1特徴量、前記M台の移動体の夫々の前記第2特徴量、及び前記入力パラメータに基づいて、前記M台の移動体の夫々の移動料、前記物流料金として、前記N個の物品の夫々の前記保管場所及び前記拠点の保管料、前記N個の物品の夫々の荷役料、及び前記N個の物品の夫々の配送料を算出する物流料金算出手段と、
を備える情報処理装置。
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