JP6809488B2 - 熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置 - Google Patents

熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置に関する。
一般に、熱延鋼板の圧延ライン(ホットストリップミル)では、複数の圧延材(スラブ)が加熱工程、粗圧延工程、仕上圧延工程などの工程を経ることで、所定の板幅及び板厚の鋼板として製造される。
加熱工程は、ヤードから加熱炉の装入口に搬送されてきた複数のスラブが、加熱炉内で所定時間の間加熱される。粗圧延工程では、単数あるいは複数の粗圧延機を用いて、加熱炉から抽出されてきた複数のスラブに対して2回以上の圧延パスを実施する。また、仕上圧延工程は、複数の仕上圧延機によるタンデム圧延によって、スラブを鋼板製品の寸法に合わせた板厚まで圧延パスを実施する。
ところで、粗圧延工程を行ったスラブは幅方向に曲がり(キャンバー)が発生しやすく、キャンバーが発生したスラブに対して仕上圧延工程を行うと、仕上圧延機に通板トラブルが発生するおそれがある。
粗圧延工程のスラブに対してキャンバーを抑制する技術として、例えば特許文献1,2の技術がある。
特許文献1の技術は、粗圧延機の左右のミル剛性差を事前に計測し、予測荷重と左右(操作側及び駆動側)のミル剛性差から、キャンバーが生じないように圧延機の左右で圧下量を変えて粗圧延を実施している。
また、特許文献2の技術は、粗圧延工程の途中で、キャンバーとウェッジを測定し、キャンバーとウェッジの測定後に実施する2回の圧延で、圧延後のキャンバーとウェッジが発生しないように左右の開度差を設定して、圧延を実施している。
特開平5−169120号公報 特開平4−9207号公報
しかし、特許文献1の技術は、粗圧延機の左右のミル剛性を事前に計測し、左右の開度差が出ないように圧延を実施しているものの、粗圧延機のレベリング量(左右の圧下位置の開度差)の基準がずれており、設定したレベリング量と、実際のレベリング量に誤差が生じている場合には、左右の圧下量が異なってしまい、キャンバーが生じてしまう。
また、特許文献2の技術は、キャンバーとウェッジを測定した後に、下流側の左右の開度を修正しているが、加熱炉からの抽出から粗圧延開始までの間は、加熱後のスラブの熱、スラブから剥がれ落ちるスケールと呼ばれる酸化鉄の影響で、ウェッジを測定できないことが多い。そのため、粗圧延機のレベリング量を高精度に設定することができず、キャンバーが増大してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、単数、或いは複数の粗圧延機を備えて2回以上の圧延パスを行う際に、各粗圧延機を通過したスラブにウェッジが発生しないようなレベリング制御を各粗圧延機に設定することで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを、仕上圧延の通板に影響を与えない大きさに抑制することができる熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る熱間圧延の粗圧延方法は、加熱炉から抽出された圧延材を粗圧延工程、仕上圧延工程の順で圧延する熱間圧延ラインにおいて、圧延材に対して単数、或いは複数の粗圧延機で2回以上の圧延パスの前記粗圧延工程を行う粗圧延方法であって、各圧延パスを実施する前にレベリング量を演算するレベリング量演算ステップと、各圧延パスの入側の圧延材の入側実績キャンバー曲率及び各圧延パスの出側の圧延材の出側実績キャンバー曲率を測定するキャンバー曲率測定ステップと、各圧延パスを実施した後の粗圧延機の作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の和による実績荷重を測定する実績荷重測定ステップと、作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の差による実績差荷重を演算する実績差荷重演算ステップと、レベリング量演算ステップで演算したレベリング量の誤差をレベリング量誤差値として演算するレベリング量誤差値演算ステップと、レベリング量演算ステップで演算したレベリング量とレベリング量誤差値演算ステップで演算したレベリング量誤差値とに基づいてレベリング量補正値を演算するレベリング量補正値演算ステップと、レベリング量補正値演算ステップで演算したレベリング量補正値に基づいた圧下量で各圧延パスが行われるように粗圧延機を制御する圧延パス制御ステップと、を備えている。レベリング量誤差値演算ステップは、キャンバー曲率測定ステップで測定した入側実績キャンバー曲率及び出側実績キャンバー曲率と、実績荷重測定ステップで測定した実績荷重と、実績差荷重演算ステップで演算した実績差荷重と、圧延材の幅方向の温度分布に基づいて、圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量としてレベリング量補正値を演算する。そして、今回各圧延パスで実施される当該圧延材に対してレベリング量演算ステップで設定されるレベリング量を、当該圧延材に先行して粗圧延を行った先行圧延材に対してレベリング量誤差値演算ステップで演算したレベリング量補正値とする。そして、レベリング量演算ステップは、粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔPとし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をAとし、作業側及び駆動側のミル定数、圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をBとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をCとすると、圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを、以下の式(4)で演算する。
ΔLν = AP + BΔP + C ……(4)
また、本発明の一態様に係る熱間圧延の粗圧延装置は、加熱炉から抽出された圧延材を粗圧延工程、仕上圧延工程の順で圧延する熱間圧延ラインにおいて、圧延材に対して単数、或いは複数の粗圧延機で2回以上の圧延パスの前記粗圧延工程を行う粗圧延装置であって、各圧延パスを実施する前にレベリング量を演算するレベリング量演算部と、各圧延パスの入側の圧延材の入側実績キャンバー曲率及び各圧延パスの出側の圧延材の出側実績キャンバー曲率を測定するキャンバー曲率測定部と、各圧延パスを実施した後の粗圧延機の作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の和による実績荷重を測定する実績荷重測定部と、作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の差による実績差荷重を演算する実績差荷重演算部と、レベリング量演算部で演算したレベリング量の誤差をレベリング量誤差値として演算するレベリング量誤差値演算部と、レベリング量演算部で演算したレベリング量とレベリング量誤差値演算部で演算したレベリング量誤差値とに基づいてレベリング量補正値を演算するレベリング量補正値演算部と、レベリング量補正値演算部で演算したレベリング量補正値に基づいた圧下量で各圧延パスが行われるように粗圧延機を制御する圧延パス制御部と、を備えている。レベリング量誤差値演算部は、キャンバー曲率測定部で測定した入側実績キャンバー曲率及び出側実績キャンバー曲率と、実績荷重測定部で測定した実績荷重と、実績差荷重演算部で演算した実績差荷重と、圧延材の幅方向の温度分布に基づいて、圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量としてレベリング量補正値を演算する。そして、今回各圧延パスで実施される当該圧延材に対してレベリング量演算部で設定されるレベリング量を、当該圧延材に先行して粗圧延を行った先行圧延材に対してレベリング量誤差値演算部で演算した前記レベリング量補正値とする。
そして、レベリング量演算部は、粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔPとし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をAとし、作業側及び駆動側のミル定数、圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をBとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、前記圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をCとすると、圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを、以下の式(4)で演算する。
ΔLν = AP + BΔP + C ……(4)
また、本発明の一態様に係る熱延鋼板の製造方法は、加熱炉から抽出された圧延材を、上述した熱間圧延の粗圧延方法を実施する粗圧延工程と、仕上圧延工程との順で圧延して熱延鋼板を製造する方法である。
さらに、本発明の一態様に係る熱延鋼板の製造装置は、圧延材を加熱する加熱炉と、上述した熱間圧延の粗圧延装置を備えて粗圧延を行う粗圧延群と、仕上圧延を行う仕上圧延群とを備えている装置である。
本発明に係る熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置によれば、圧延パスを実施する前に各粗圧延機に設定するレベリング量を、圧延パスの出側でスラブにウェッジが発生しないレベリング量に設定することで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを、仕上圧延の通板に影響を与えない大きさにすることができる。
本発明に係る第1実施形態の熱延鋼板の圧延ラインを模式的に示した図である。 上位コンピュータに接続して粗圧延群の駆動制御を行う第1実施形態の粗圧延制御部と、この粗圧延制御部でレベリング制御が行われる複数の粗圧延機を示すものである。 粗圧延機のレベリング量について説明した図である。 粗圧延工程で発生しやすいキャンバーを模式的に示した図である。 粗圧延工程で発生しやすいウェッジを模式的に示した図である。 第1実施形態の粗圧延制御部のレベリング制御を説明するフローチャートである。 上位コンピュータに接続して粗圧延群の駆動制御を行う本発明に係る第2実施形態の粗圧延制御部と、この粗圧延制御部でレベリング制御が行われる複数の粗圧延機を示すものである。 第2実施形態の粗圧延制御部のレベリング制御を説明するフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率、圧延機のスタンド数等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1及び第2実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
〔圧延ラインの構成〕
図1を参照して本発明に係る圧延鋼板の圧延ラインについて説明する。
圧延鋼板の圧延ライン1は、スラブヤード(不図示)から装入された圧延材(スラブ)Sを加熱する加熱炉2と、加熱炉2から抽出されてきたスラブSに対して1枚ずつ粗圧延工程を行う粗圧延群3と、粗圧延後のスラブSに対して1枚ずつ仕上圧延工程を行う仕上圧延群4と、仕上圧延後のスラブSの冷却を行う加速冷却装置5と、圧延された鋼板をコイル状に巻き取るコイラー6と、これら加熱炉2、粗圧延群3、仕上圧延群4、加速冷却装置5及びコイラー6の駆動を制御する上位コンピュータ7が設置されている。ここで、仕上圧延群4は、詳細には記載しないが、複数の仕上圧延機で構成されている。
〔第1実施形態の粗圧延群及び粗圧延制御部について〕
図2は、第1実施形態の粗圧延群3と、上位コンピュータ7に接続して粗圧延群3の駆動制御を行う粗圧延制御部8とを示すものである。
第1実施形態の粗圧延群3は、例えば、4組の粗圧延機9〜12で構成されている。上流側(加熱炉2側)から3組までの粗圧延機9〜11は1台の粗圧延機で構成されており、下流側(仕上圧延群4側)の粗圧延機12は2台のタンデム粗圧延機12a,12bで構成されている。
各粗圧延機9〜12は、圧下装置DP9〜DP12a,DP12bを備えており、これら圧下装置DP9〜DP12a,DP12bは、粗圧延機9〜12のレベリング量を調整する装置である。
ここで、レベリング量とは、粗圧延機の圧下位置の開度差である。すなわち、図3に示すように、上ロール13及び下ロール14の右側をOP(作業)側、左側をDR(駆動)側とすると、OP側圧下位置GOPは、下ロール14の上面と上ロール13の下面を基準面としたときのOP側のチョック位置での開度である。また、DR側圧下位置GDRは、下ロール14の上面と上ロール13の下面を基準面としたときのDR側のチョック位置での開度である。そして、レベリング量とは、OP側圧下位置GOPとDR側圧下位置GDRとの差であり、OP側が大きい場合はプラスとなり、DR側が大きい場合はマイナスとなる。
〔スラブのキャンバー発生について〕
図4(a)〜(b)は、粗圧延工程でスラブSに発生しやすいキャンバーの種類を示すものであり、図4(a)は、スラブSの長手方向において弓なりに曲がっているキャンバー、図4(b)は、スラブSの長手方向の先端及び尾端が同一幅方向に曲がっているキャンバー、図4(c)は、スラブSの長手方向の先端及び尾端が幅方向の逆方向に曲がっているキャンバーがある。そして、キャンバー量Caとは、スラブSの先端及び尾端の定常部に対する幅方向の曲がり量である。
粗圧延工程において図4(a)〜(c)で示したキャンバーが発生すると、仕上圧延工程の仕上圧延機に具備されたガイドなどにスラブSが引っかかり、通板ができなくなる場合や、絞りが発生する場合がある。
粗圧延工程でのキャンバー発生の要因として、(1)粗圧延機の左右のミル剛性差、(2)スラブのオフセンター、(3)スラブの幅方向温度差、(4)スラブのウェッジ発生などがある。
(1)粗圧延機の左右(OP(作業)側及びDR(駆動)側)のミル剛性差について
粗圧延機は荷重が与えられたとき、荷重の方向へ弾性変形をするが、弾性変形のしにくさを表す指標をミル剛性という。粗圧延機は本来、OP(作業)側及びDR(駆動)側のミル剛性が等しくなるように設計をする。しかし、粗圧延機は片側にロールを駆動するためのスピンドルがついているなど、OP側及びDR側が非対称な構造となっており、OP側及びDR側のミル剛性を完全に等しくすることは困難である。このため粗圧延機のOP側及びDR側の剛性は異なり、荷重が与えられたときにOP側及びDR側のロール開度に差が生まれる。OP側及びDR側に開度差がある状態で圧延パスを実施した場合、OP側及びDR側で圧延方向の変形に差が生まれる。片一方の圧延方向の変形が、もう片一方の圧延方向の変形より相対的に小さくなり、キャンバーが生じる。
(2)スラブのオフセンターについて
スラブのオフセンターとは、粗圧延機の幅方向中心位置と、スラブSの幅方向中心位置の幅方向の差である。例えば、粗圧延機右側へスラブがオフセンターしている場合、圧延機右側と左側では、右側の圧延荷重が大きくなり、右側の弾性変形が大きくなる。このため、左右に開度差がある状態となり、左右で圧延方向の変形に差が生まれる。片一方の圧延方向の変形が、もう片一方の圧延方向の変形より相対的に小さくなり、スラブSにキャンバーが生じる。
(3)スラブの幅方向温度差について
スラブSを加熱炉2で加熱したときに、幅方向に温度が一様でないことがある。幅方向に温度が一様でないスラブSを圧延した場合、幅方向に変形抵抗が異なるため、荷重が与えられたときに左右のロール開度に差が生まれる。このため、スラブSの左右にロールギャップ差が生じた状態で圧延することとなり、左右で圧延方向の変形に差が生まれる。そいて、スラブSの片一方の圧延方向の変形が、もう片一方の圧延方向の変形より相対的に小さくなり、スラブSにキャンバーが生じる。
(4)スラブのウェッジ発生について
スラブSのウェッジとは、図5に示すように、スラブSの幅方向の板厚差であり、粗圧延工程より上流側の工程で生じることがある。例えば、粗圧延群3より上流側にサイジングミルやサイジングプレスを設置している場合には、サイジングミルによる幅圧延、サイジングプレスによる幅圧下によりウェッジが発生する。また、加熱されたスラブS自体にウェッジが生じている場合もあり、幅方向に板厚差があるスラブSを圧延した場合、幅方向において圧延方向の変形に差が生まれる。そして、スラブSの幅方向の一方の圧延方向の変形が幅方向の他方の圧延方向の変形より小さくなり、スラブSにキャンバーが生じる。
〔第1実施形態の各粗圧延機に対するレベリング制御について〕
本発明者等は、ウェッジが発生しないようにスラブSの圧延パスを実施すると、スラブSは板厚が減少するとともにキャンバー量が小さくなるので、全ての粗圧延機でウェッジが発生しないようにスラブSの圧延パスを実施することで、粗圧延工程の終了後にスラブSに発生するキャンバーを、仕上圧延工程の通板において問題のない大きさにすることができることを見出した。
ウェッジが発生しないようにスラブSの圧延を実施するとキャンバー量が小さくなる理由は以下の理由による。
ウェッジが生じないように圧延を実施した場合、各圧延での出側のキャンバーは、板厚比に応じて減少する。入側のキャンバー量Camout、出側のキャンバー量 Camout、入側のキャンバー曲率κ1、出側のキャンバー曲率κ2、入側のキャンバーの長さ Lin、出側のキャンバー長さLout、入側の板厚Hin、出側の板厚 Houtとすると、それぞれの関係は以下のようになる。
Figure 0006809488
式(1)から分かるように出側のキャンバー曲率κ2は、板厚比の二乗に応じて小さくなる。圧延後のキャンバー長さLoutはせいぜい5m〜10mであるため、入側及び出側のキャンバー量Camout、Camoutはキャンバー曲率κin、κoutが小さくなるとともに小さくなる。したがって、ウェッジが生じないように圧延を実施するとキャンバー量は減少する。
そこで、粗圧延制御部8は、各粗圧延機9〜12に対して、スラブSにウェッジが生じない(スラブSの幅方向の板厚差がゼロとなる)レベリング量ΔLνを演算するとともに、演算したレベリング量ΔLνに応じた圧下駆動信号を各粗圧延機9〜12に出力する。
パーソナルコンピューターやワークステーション等の汎用の情報処理装置によって実現されるものであり、例えばCPU,ROM,PAMなどを主要構成部品としているとともに、上位コンピュータ7とデータのやり取りが可能に構成されている。
粗圧延制御部8は、図2に示すように、レベリング量演算部20と、圧下駆動信号生成・出力部21と、を備えている。
次に、図6のフローチャートを参照して、第1実施形態の粗圧延制御部8が各粗圧延機9〜12に対してレベリング制御を行う方法について説明する。
前述したレベリング量演算部20は、以下で示すステップST1の予測荷重読込処理からステップST4のレベリング量演算処理までを実行する。
また、圧下駆動信号生成・出力部21は、ステップST5の圧下駆動信号生成処理及び圧下駆動信号出力処理を実行する。
先ず、ステップST1の予測荷重読込処理は、上位コンピュータ7の圧延仕様データベース(不図示)に記憶されている各粗圧延機9〜12の予測荷重Pを読み込む。この予測荷重Pは、OP(作業)側予測荷重POPと、DR(駆動)側予測荷重PDRを足した値である。
次に、ステップST2の予測差荷重演算処理は、OP側予測荷重POPとDR側予測荷重PDRとの差を予測差荷重ΔPとして演算する。
次に、ステップST3の第1の係数読込処理は、上位コンピュータ7の圧延仕様データベース(不図示)に記憶されている各粗圧延機9〜12の係数A,B,Cを読み込む。係数Aは、OP側及びDR側のミル剛性によって決まる係数であり、係数BはOP側及びDR側のミル定数、板幅、チョック間距離などの設備仕様によって決まる係数であり、係数Cは、OP側及びDR側のミル剛性、板幅、チョック間距離などの設備仕様、変形抵抗、スラブSの幅方向の予測温度分布によって決まる係数である。
次に、ステップST4のレベリング量演算処理は、以下の式(4)により、各粗圧延機9〜12の出側でスラブSにウェッジが生じない(スラブSの幅方向の板厚差がゼロとなる)レベリング量ΔLνを演算する。
ΔLν = AP + BΔP + C …… (4)
次に、ステップST5の圧下駆動信号生成処理は、演算した各粗圧延機9〜12のウェッジが生じないレベリング量ΔLνに基づいて圧下駆動信号DSa〜DSeを生成する。
次に、ステップST6の圧下駆動信号出力処理は、各粗圧延機9〜12に対して生成した圧下駆動信号DSa〜DSeを、圧下装置DP9〜DP12a,DP12bに出力する。
なお、本願発明に記載されているレベリング量演算ステップ及びレベリング量演算部が図6のステップST1〜ステップST4に対応し、本願発明に記載されている圧延パス制御ステップ及び圧延パス制御部が図6のステップST5、ステップST6に対応している。
〔第1実施形態の動作及び作用効果〕
次に、加熱炉2から抽出されたスラブSが、第1実施形態の粗圧延制御部8のレベリング制御により粗圧延機9〜12で圧延パスを実施する動作と作用効果について説明する。
粗圧延制御部8は、粗圧延機9〜12で圧延パスを実施する前に、加熱炉2から抽出されてくるスラブSに対する各粗圧延機9〜12の予測荷重Pを読込むとともに(ステップST1)、各粗圧延機9〜12の予測差荷重ΔPを演算し(ステップST2)、各粗圧延機9〜12の係数A,B,Cを読み込むことで、(ステップST3)。そして、粗圧延制御部8は、各粗圧延機9〜12の出側でスラブSにウェッジが生じない(スラブSの幅方向の板厚差がゼロとなる)レベリング量ΔLνを演算する(ステップST4)。
そして、粗圧延制御部8は、各粗圧延機9〜12のウェッジが生じないレベリング量ΔLνに基づいて生成した圧下駆動信号DSa〜DSeを、圧下装置DP9〜DP12a,DP12bに出力する(ステップST5,6)。
このように、第1実施形態は、圧延パスを実施する前に各粗圧延機9〜12に設定するレベリング量を、圧延パスの出側でスラブにウェッジが発生しないレベリング量ΔLνに設定することで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを所定量に制御することができる。
したがって、従来のように粗圧延機のOP側及びDR側のミル剛性に基づいて圧下量を調整する方法や、キャンバーやウェッジを測定して圧延機の開度差を調整する方法と比較して、第1実施形態では、圧延パスを実施する前に各粗圧延機に設定するレベリング量を、圧延パスの出側でスラブにウェッジが発生しないレベリング量に設定したことで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを仕上圧延工程の通板において問題のない大きさに抑制することができる。
また、粗圧延制御部8を備えた圧延鋼板の圧延ライン1は、仕上圧延群4の通板トラブルが発生しにくいので、圧延鋼板の製造効率を高めることができる。
〔第2実施形態の粗圧延群及び粗圧延制御部について〕
次に、図7は、第2実施形態の粗圧延群3と、上位コンピュータ7に接続して粗圧延群3の駆動制御を行う粗圧延制御部25とを示すものである。
なお、図1から図6で示した第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。
第2実施形態の粗圧延群3は、各粗圧延機9〜12に圧延荷重センサ26〜29a、29bが設置されているとともに、各粗圧延機9〜11の入側及び粗圧延機12の出側にスラブSを撮影する撮像装置30〜34が設置されている。
また、粗圧延制御部25は、レベリング量演算部35と、レベリング量補正部36と、圧下駆動信号生成・出力部37と、を備えている。
次に、図8のフローチャートを参照して、粗圧延制御部25が各粗圧延機9〜12に対してレベリング制御を行う方法について説明する。
レベリング量演算部35は、以下で示すステップST10からステップST13までを実行する。また、レベリング量補正部36は、ステップST14のキャンバー曲率測定処理からステップST19のレベリング量補正値演算処理までを実行する。そして、圧下駆動信号生成・出力部37は、ステップST20の圧下駆動信号生成処理及びステップST21の圧下駆動信号出力処理を実行する。
図8のフローチャートのスイッチSWは、初期値が「0」(ゼロ)に設定されている。
先ず、ステップST10では、スイッチSWが「1」であるか否かを判定し、スイッチSWが「0」である場合にはステップST11に移行し、スイッチSWが「1」である場合にはステップST12に移行する。
ステップST10においてスイッチSWが「0」である場合に移行したステップST11の初回レベリング量演算処理は、第1実施形態の図6で示したフローチャートのステップST1の予測荷重読込処理からステップST4のレベリング量演算処理を実行する。
そして、ステップST10の初回レベリング量演算処理の後に移行するステップST11では、スイッチSWを「1」に設定してからステップST14に移行する。
一方、ステップST10においてスイッチSWが「1」である場合に移行したステップST12は、ウェッジが生じないレベリング量ΔLνを、後述するレベリング量補正値Lν´値とする。
次に、ステップST14のキャンバー曲率測定処理では、各粗圧延機9〜12の入側及び出側に配置した撮像装置30〜34が測定した情報に基づいて、各圧延パスを実施する前の入側キャンバー曲率κ1と、各圧延パスを実施した後の出側キャンバー曲率κ2を測定する。すなわち、粗圧延制御部25のレベリング量補正部36は、撮像装置30から得た画像データに基づいて粗圧延機9で圧延パスを実施する前の入側キャンバー曲率κ1を演算し、撮像装置31から得た画像データに基づいて粗圧延機9で圧延パスを実施した後の出側キャンバー曲率κ2を演算する。また、レベリング量補正部36は、撮像装置31から得た画像データに基づいて粗圧延機10で圧延パスを実施する前の入側キャンバー曲率κ1を演算し、撮像装置32から得た画像データに基づいて粗圧延機10で圧延パスを実施した後の出側キャンバー曲率κ2を演算する。同様に、粗圧延機11,12で圧延パスを実施する前の入側キャンバー曲率κ1、圧延パスを実施した後の出側キャンバー曲率κ2も、撮像装置32〜34から得た画像データに基づいて演算する。
次に、ステップST15の実績荷重測定処理では、各圧延機9〜12に設置した圧延荷重センサ26〜29a、29bから実績荷重Pを測定する。
次に、ステップST16の実績差荷重演算処理は、OP側実績荷重P OPとDR側実績荷重P DRとの差を実績差荷重ΔPとして演算する。
次に、ステップST17の第2の係数読込処理は、上位コンピュータ7の圧延仕様データベース(不図示)に記憶されている各粗圧延機9〜12の係数a〜d、α、β、γを読み込む。係数aは、OP側及びDR側のミル剛性によって決まる係数であり、係数bはOP側及びDR側のミル定数、板幅、チョック間距離などの設備仕様によって決まる係数であり、係数cは、OP側及びDR側のミル剛性、板幅、チョック間距離などの設備仕様、変形抵抗、スラブSの幅方向の予測温度分布によって決まる係数であり、係数dは、前記圧延材の入側の板厚及び出側の板幅によって決まる係数であり、係数αはチョック間距離,ミル剛性、板厚、板幅によって決まる係数であり、係数βはOP側及びDR側のミル剛性によって決まる係数であり、係数γはチョック間距離、ミル剛性、板厚、板幅によって決まる係数である。
次に、ステップST18のレベリング量誤差値演算処理は、先ず、予測キャンバー曲率κoutを、以下の式(5)で演算する。
Figure 0006809488
そして、ステップST18のレベリング量誤差値演算処理は、レベリング量誤差値δLνを、以下の式(6)で演算する。
Figure 0006809488
次に、ステップST19のレベリング量補正値演算処理は、各粗圧延機9〜12の出側でスラブSにウェッジが生じない(スラブSの幅方向の板厚差がゼロとなる)レベリング量補正値Lν´を、以下の式(7)で演算する。
Lν´ = ΔLν +δLν……(7)
次に、ステップST20の圧下駆動信号生成処理は、演算した各粗圧延機9〜12のウェッジが生じないレベリング量補正値Lν´に基づいて圧下駆動信号DSa〜DSeを生成する。
次に、ステップST21の圧下駆動信号出力処理は、各粗圧延機9〜12に対して生成した圧下駆動信号DSa〜DSeを、圧下装置DP9〜DP12a,DP12bに出力する。
なお、本願発明に記載されているレベリング量演算ステップ及びレベリング量演算部が図8のステップST10〜ステップST13に対応し、本願発明に記載されているキャンバー曲率測定ステップ及びキャンバー曲率測定部が図8のステップST14に対応している。また、本願発明に記載されている実績荷重測定ステップ及び実績荷重測定部が図8のステップST15に対応し、本願発明に記載されている実績差荷重演算ステップ及び実績荷重演算部が図8のステップST16に対応している。また、本願発明に記載されているレベリング量誤差値演算ステップ及びレベリング量誤差値演算部が図8のステップST17、ステップST18に対応し、本願発明に記載されているレベリング量補正値演算ステップ及びレベリング量補正値演算部が図8のステップST19に対応し、本願発明に記載されている圧延パス制御ステップ及び圧延パス制御部が図6のステップST20、ステップST21に対応している。
〔第2実施形態の動作及び作用効果〕
次に、第2実施形態の粗圧延制御部25のレベリング制御により粗圧延機9〜12で複数の圧延パスを実施する動作と、作用効果について説明する。
粗圧延制御部25は、各粗圧延機9〜12の圧延パスを実施する前の入側キャンバー曲率κ1と、圧延パスを実施した後の出側キャンバー曲率κ2を測定し(ステップST14)、各圧延機9〜12の実績荷重Pを測定し(ステップST15)、各圧延機9〜12の実績差荷重ΔPを演算するとともに(ステップST16)、これらの情報と、スラブSの幅方向の温度分布に基づいて(ステップST17)、レベリング量誤差値δLνを演算している(ステップST18)。そして、レベリング量誤差値δLνとレベリング量ΔLνに基づいて、各粗圧延機9〜12の出側でスラブSにウェッジが生じない(スラブSの幅方向の板厚差がゼロとなる)レベリング量としてレベリング量補正値Lν´を演算している(ステップST19)。
そして、粗圧延制御部25は、各粗圧延機9〜12のウェッジが生じないレベリング量(レベリング量補正値)Lν´に基づいて生成した圧下駆動信号DSa〜DSeを、圧下装置DP9〜DP12a,DP12bに出力している(ステップST20,21)。
このように、第1実施形態は、圧延パスを実施する前に各粗圧延機9〜12に設定するレベリング量を、圧延パスの出側でスラブにウェッジが発生しないレベリング量補正値Lν´に設定することで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを所定量に制御することができる。
したがって、従来のように粗圧延機のOP側及びDR側のミル剛性に基づいて圧下量を調整する方法や、キャンバーやウェッジを測定して圧延機の開度差を調整する方法と比較して、第2実施形態も、圧延パスを実施する前に各粗圧延機に設定するレベリング量を、圧延パスの出側でスラブにウェッジが発生しないレベリング量補正値Lν´で設定したことで、粗圧延終了時に発生するキャンバーを仕上圧延工程の通板において問題のない大きさに抑制することができる。
また、粗圧延制御部25のレベリング制御を行うと、各粗圧延機9〜12のレベリングの基準位置の調整時に誤差が生じている場合や、機械のガタにより基準位置がすれる場合であっても、各粗圧延機9〜12のウェッジを確実に防止することができ、キャンバーが抑制された状態で圧延パスを実施することができる。
さらに、第2実施形態の粗圧延制御部25によるレベリング制御では、ウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを、先行して粗圧延を行った先行のスラブSで演算したレベリング量補正値Lν´としているので(ステップST12)、高精度のレベリング量補正値Lν´を演算することができ、粗圧延工程の後の出側のキャンバー量を大幅に抑制することができる。
さらに、第2実施形態の粗圧延制御部25を備えた圧延鋼板の圧延ライン1は、仕上圧延群4の通板トラブルが発生しにくいので、圧延鋼板の製造効率を高めることができる。
なお、図2及び図7で示した粗圧延群3は、複数の圧延機9〜12を備えたもので構成したが、これら複数の圧延機9〜12は限定されるものではなく、圧延機の数も限定されるものではない。また、単数の圧延機がリバース圧延を行う構成であっても、本発明の効果を得ることができる。
次に、上述した第1実施形態の粗圧延方法及び第2実施形態の粗圧延方法と、従来の粗圧延方法とを、以下の表1に示すように比較することで、本発明の効果を検証した。
Figure 0006809488
実施例1、実施例2及び比較例1の粗圧延群3は、5台(R1〜R5)の独立した粗圧延機で構成されている。
実施例1は、第1実施形態で示した粗圧延方法であり、各粗圧延機R1〜R5で圧延パスを実施する前に、粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重Pと、作業側の予測荷重及び前記駆動側の予測荷重の差による予測差荷重ΔPと、スラブSの幅方向の温度分布に基づいてウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを演算し、そのレベリング量ΔLνに基づいた圧下量で圧延パスを実施した方法である。
実施例2は、第2実施形態で示した粗圧延方法であり、測定した入側実績キャンバー曲率κin 、出側実績キャンバー曲率κout と、実績荷重Pと、実績差荷重ΔPと、スラブSの幅方向の温度分布に基づいてレベリング量誤差値δLνを演算するとともに、このレベリング量誤差値δLνを使用して、次回のスラブSを圧延するときのレベリング量を修正してレベリング量補正値Lν´を演算し、そのレベリング量補正値Lν´に基づいた圧下量で圧延パスを実施した方法である。
また、比較例1は、各粗圧延機R1〜R5のレベリング量を修正せず、そのレベリング量に基づいた圧下量で圧延パスを実施した方法である。
そして、加熱炉2から抽出されて粗圧延群3で圧延される前のスラブの厚さは260mmであり、粗圧延群3で厚さが40mmになるまで圧延されていく。
また、比較例1、実施例1及び実施例2の粗圧延群3を構成する粗圧延機R1〜R5のミル剛性(OP側及びDR側)及びオフセンターは、以下に設定されている。
(1)OP側ミル剛性
圧延機R1: 250tonf/mm、圧延機R2: 260tonf/mm、圧延機R3: 300tonf/mm、
圧延機R4: 250tonf/mm、圧延機R5: 260tonf/mm
(2)DR側ミル剛性
圧延機R1: 300tonf/mm、圧延機R2: 250tonf/mm、圧延機R3: 250tonf/mm、
圧延機R4: 250tonf/mm、圧延機R5: 250tonf/mm
(3)オフセンター
圧延機R1:0mm、圧延機R2:20mm、圧延機R3:10mm、
圧延機R4:0mm、圧延機R5:15mm
表1から明らかなように、各粗圧延機R1〜R5のレベリング量を修正しない比較例1は、粗圧延後のキャンバー量が41mmである。
ところが、ウェッジが発生しないレベリング量ΔLνに基づいた圧下量で圧延パスを実施した実施例1は、粗圧延後のキャンバー量が25mmとなり、比較例1と比較してキャンバー量が大幅に小さくなった。
さらに、レベリング量誤差値δLνを使用して、次回のスラブSを圧延するときのレベリング量を修正してレベリング量補正値Lν´を演算し、このレベリング量補正値Lν´に基づいた圧下量で圧延パスを実施した実施例2は、粗圧延後のキャンバー量が5mmとなり、実施形態1よりさらにキャンバー量が小さくなった。
したがって、本願発明に係る第1実施形態及び第2実施形態の粗圧延方法が、キャンバー抑制に有効であることが確認された。
1 圧延鋼板の圧延ライン
2 加熱炉
3 粗圧延群
4 仕上圧延群
5 加速冷却装置
6 コイラー
7 上位コンピュータ
8 粗圧延制御部
9〜12 粗圧延機
13 上ロール
14 下ロール
20 レベリング量演算部
21 圧下駆動信号生成・出力部
25 粗圧延制御部
26〜29a、29b 圧延荷重センサ
30〜34 撮像装置
35 レベリング量演算部
36 レベリング量補正部
37 圧下駆動信号生成・出力部
Ca キャンバー量
Camout 入側のキャンバー量
Camout 出側のキャンバー量
DP9〜DP12a,DP12b 圧下装置
DSa〜DSe 圧下駆動信号
DR DR側圧下位置、
DR DR側圧下位置
in 入側のキャンバーの長さ
out 出側のキャンバー長さ
in 入側の板厚
out 出側の板厚
P 予測荷重
実績荷重
OP OP(操作)側予測荷重
DR DR(駆動)側予測荷重
S 圧延材(スラブ)
κ1 入側のキャンバー曲率
κ2 出側のキャンバー曲率
κin 圧延前の入側実績キャンバー曲率
κout 圧延後の出側実績キャンバー曲率
κout 予測出側キャンバー曲率
δLν レベリング量誤差値
Lν´ レベリング量補正値
ΔLν ウェッジが発生しないレベリング量
ΔP 予測差荷重
ΔP 実績差荷重

Claims (8)

  1. 加熱炉から抽出された圧延材を粗圧延工程、仕上圧延工程の順で圧延する熱間圧延ラインにおいて、前記圧延材に対して単数、或いは複数の粗圧延機で2回以上の圧延パスの前記粗圧延工程を行う粗圧延方法であって、
    各圧延パスを実施する前にレベリング量を演算するレベリング量演算ステップと、
    各圧延パスの入側の前記圧延材の入側実績キャンバー曲率及び各圧延パスの出側の前記圧延材の出側実績キャンバー曲率を測定するキャンバー曲率測定ステップと、
    各圧延パスを実施した後の前記粗圧延機の作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の和による実績荷重を測定する実績荷重測定ステップと、
    前記作業側の実績荷重及び前記駆動側の実績荷重の差による実績差荷重を演算する実績差荷重演算ステップと、
    前記レベリング量演算ステップで演算した前記レベリング量の誤差をレベリング量誤差値として演算するレベリング量誤差値演算ステップと、
    前記レベリング量演算ステップで演算した前記レベリング量と前記レベリング量誤差値演算ステップで演算した前記レベリング量誤差値とに基づいてレベリング量補正値を演算するレベリング量補正値演算ステップと、
    前記レベリング量補正値演算ステップで演算した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で各圧延パスが行われるように前記粗圧延機を制御する圧延パス制御ステップと、を備え、
    前記レベリング量誤差値演算ステップは、キャンバー曲率測定ステップで測定した前記入側実績キャンバー曲率及び前記出側実績キャンバー曲率と、前記実績荷重測定ステップで測定した前記実績荷重と、前記実績差荷重演算ステップで演算した前記実績差荷重と、前記圧延材の幅方向の温度分布に基づいて、前記圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量として前記レベリング量補正値を演算し、
    今回各圧延パスで実施される当該圧延材に対して前記レベリング量演算ステップで設定される前記レベリング量を、当該圧延材に先行して粗圧延を行った先行圧延材に対して前記レベリング量誤差値演算ステップで演算した前記レベリング量補正値とし、
    前記レベリング量演算ステップは、
    前記粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔPとし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をAとし、作業側及び駆動側のミル定数、前記圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をBとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、前記圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をCとすると、
    前記圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを、以下の式(4)で演算することを特徴とする熱間圧延の粗圧延方法。
    ΔLν = AP + BΔP + C ……(4)
  2. 前記レベリング量誤差値演算ステップは、
    前記入側実績キャンバー曲率をκ in とし、前記出側実績キャンバー曲率をκ out とし、前記粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、前記実績荷重をP とし、前記作業側の予測荷重及び前記駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔP とし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をaとし、作業側及び駆動側のミル定数、前記圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をbとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、前記圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をcとし、前記圧延材の入側の板厚及び出側の板幅によって決まる係数をdとし、チョック間距離,ミル剛性,板厚,板幅によって決まる係数をα、OP側及びDR側のミル剛性によって決まる係数をβチョック間距離,ミル剛性,板厚,板幅によって決まる係数をγとすると、
    予測キャンバー曲率κ out を、以下の式(5)で演算するとともに、
    Figure 0006809488
    前記レベリング量誤差値δLνを、以下の式(6)で演算することを特徴とする請求項1記載の熱間圧延の粗圧延方法。
    Figure 0006809488
  3. 前記レベリング量補正値演算ステップは、
    前記レベリング量演算ステップで演算した前記レベリング量をΔLνとすると、
    前記レベリング量補正値Lν ´ を、以下の式(7)で演算することを特徴とする請求項2記載の熱間圧延の粗圧延方法。
    Lν´ = ΔLν +δLν……(7)
  4. 加熱炉から抽出された圧延材を粗圧延工程、仕上圧延工程の順で圧延する熱間圧延ラインにおいて、前記圧延材に対して単数、或いは複数の粗圧延機で2回以上の圧延パスの前記粗圧延工程を行う粗圧延装置であって、
    各圧延パスを実施する前にレベリング量を演算するレベリング量演算部と、
    各圧延パスの入側の前記圧延材の入側実績キャンバー曲率及び各圧延パスの出側の前記圧延材の出側実績キャンバー曲率を測定するキャンバー曲率測定部と、
    各圧延パスを実施した後の前記粗圧延機の作業側の実績荷重及び駆動側の実績荷重の和による実績荷重を測定する実績荷重測定部と、
    前記作業側の実績荷重及び前記駆動側の実績荷重の差による実績差荷重を演算する実績差荷重演算部と、
    前記レベリング量演算部で演算した前記レベリング量の誤差をレベリング量誤差値として演算するレベリング量誤差値演算部と、
    前記レベリング量演算部で演算した前記レベリング量と前記レベリング量誤差値演算部で演算した前記レベリング量誤差値とに基づいてレベリング量補正値を演算するレベリング量補正値演算部と、
    前記レベリング量補正値演算部で演算した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で各圧延パスが行われるように前記粗圧延機を制御する圧延パス制御部と、を備え、
    前記レベリング量誤差値演算部は、キャンバー曲率測定部で測定した前記入側実績キャンバー曲率及び前記出側実績キャンバー曲率と、前記実績荷重測定部で測定した前記実績荷重と、前記実績差荷重演算部で演算した前記実績差荷重と、前記圧延材の幅方向の温度分布に基づいて、前記圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量として前記レベリング量補正値を演算し、
    今回各圧延パスで実施される当該圧延材に対して前記レベリング量演算部で設定される前記レベリング量を、当該圧延材に先行して粗圧延を行った先行圧延材に対して前記レベリング量誤差値演算部で演算した前記レベリング量補正値とし、
    前記レベリング量演算部は、
    前記粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔPとし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をAとし、作業側及び駆動側のミル定数、前記圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をBとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、前記圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をCとすると、
    前記圧延パスの出側でウェッジが発生しないレベリング量ΔLνを、以下の式(4)で演算することを特徴とする熱間圧延の粗圧延装置。
    ΔLν = AP + BΔP + C ……(4)
  5. 前記レベリング量誤差値演算部は、
    前記入側実績キャンバー曲率をκ in とし、前記出側実績キャンバー曲率をκ out とし、前記粗圧延機の作業側の予測荷重及び駆動側の予測荷重の和による予測荷重をPとし、前記実績荷重をP とし、前記作業側の予測荷重及び前記駆動側の予測荷重の差による予測差荷重をΔP とし、作業側及び駆動側のミル剛性によって決まる係数をaとし、作業側及び駆動側のミル定数、前記圧延材の板幅、チョック間距離の設備仕様によって決まる係数をbとし、作業側及び駆動側のミル剛性、板幅、チョック間距離の設備仕様、変形抵抗、前記圧延材の幅方向の予測温度分布によって決まる係数をcとし、前記圧延材の入側の板厚及び出側の板幅によって決まる係数をdとし、チョック間距離,ミル剛性,板厚,板幅によって決まる係数をα、OP側及びDR側のミル剛性によって決まる係数をβチョック間距離,ミル剛性,板厚,板幅によって決まる係数をγとすると、
    予測キャンバー曲率κ out を、以下の式(5)で演算するとともに、
    Figure 0006809488
    前記レベリング量誤差値δLνを、以下の式(6)で演算することを特徴とする請求項4記載の熱間圧延の粗圧延装置。
    Figure 0006809488
  6. 前記レベリング量補正値演算部は、
    前記レベリング量演算部で演算した前記レベリング量をΔLνとすると、
    前記レベリング量補正値Lν ´ を、以下の式(7)で演算することを特徴とする請求項5記載の熱間圧延の粗圧延装置。
    Lν´ = ΔLν +δLν……(7)
  7. 加熱炉から抽出された圧延材を、請求項1、2、3の何れか1項に記載の熱間圧延の粗圧延方法を実施する粗圧延工程と、仕上圧延工程との順で圧延して熱延鋼板を製造することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
  8. 圧延材を加熱する加熱炉と、請求項4、5、6の何れか1項に記載の熱間圧延の粗圧延装置を備えて粗圧延を行う粗圧延群と、仕上圧延を行う仕上圧延群と、を備えていることを特徴とする熱延鋼板の製造装置。
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