JP2008194740A - タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法 - Google Patents

タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008194740A
JP2008194740A JP2007034503A JP2007034503A JP2008194740A JP 2008194740 A JP2008194740 A JP 2008194740A JP 2007034503 A JP2007034503 A JP 2007034503A JP 2007034503 A JP2007034503 A JP 2007034503A JP 2008194740 A JP2008194740 A JP 2008194740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
rolling
rolled
metal strip
crown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007034503A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kachi
孝行 加地
Masaru Miyake
勝 三宅
Tatsuya Jinnai
達也 陣内
Koji Kameyama
剛二 亀山
Makoto Imai
誠 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2007034503A priority Critical patent/JP2008194740A/ja
Publication of JP2008194740A publication Critical patent/JP2008194740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

【課題】被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できる、タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法を提供する。
【解決手段】タンデム圧延機を構成する各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法に関する。
簡単のため、まず熱間圧延の場合を例にとる。熱間圧延とは、一般的に、連続鋳造または造塊、分塊によって製造されたスラブ状の金属材料を、加熱炉にて数百〜千数百℃に加熱した後、熱間圧延ライン上に抽出し、一対または複数対のロールで挟圧しつつそのロールを回転させることで、薄く延ばし、コイル状に巻き取るプロセスをいう。
図11は、従来から一般的に用いられている熱間圧延ライン100の一例を示す。加熱炉10により数百〜千数百℃に加熱された厚み150〜300mmの金属材料(以下、被圧延材)8は、粗圧延機12、仕上圧延機18により厚み0.8〜25mmまで圧延されて金属帯状に薄く延ばされる。
粗圧延機12は、図11に示す熱間圧延ライン100の場合、R1〜R4の4基であるが、1基〜6基までさまざまなものがある。粗圧延機12のすぐ上流に幅プレス9を設置したものもある。
仕上圧延機18を構成する各圧延機(スタンド)の数は、図11に示す熱間圧延ライン100の場合、F1〜F7の7基であるが、6基のものもある。
これら各種基数の違いはあるが、粗圧延機12は、往復圧延または一方向圧延あるいは両者により、一般的に、合計で6回あるいは7回の圧延を行なって、粗圧延後の被圧延材8を、それにつづく仕上圧延機18に向け供給する。6回あるいは7回の圧延を行なうことを、6パスあるいは7パスの圧延を行うともいう。
仕上圧延機18は、多くの場合、複数の圧延機で同時に圧延するタンデム圧延機の形式をとる。仕上タンデム圧延機という呼び方もあるが、略して単に「仕上圧延機」と称されることが多い。19はワークロール、19Aはバックアップロール、20はルーパである。
図11に示したごとく、仕上圧延機18で被圧延材8を一本圧延し、しばらく時間的な間隔をおいて、次の被圧延材8を圧延し、という動作を間断的に繰り返し行う熱間圧延方法のことを、バッチ圧延という。これに対し、今日では、後出の図9のごとく、被圧延材8同士を接合して仕上圧延する場合もあり、連続熱間圧延とかエンドレス圧延といわれているが、バッチ圧延の方が一般的である。
ところで、熱間圧延ライン100には、仕上圧延機18の各スタンド間を除いて、その他の圧延機(スタンド)間には、多数(百以上)のテーブルロール7が設置されており、被圧延材8を搬送する。
また、被圧延材8には、加熱炉10から抽出されたとき、その表裏面に酸化物の層(以下、スケール)が生成している。この他、圧延され薄く延ばされるとともに放熱により降温していく過程でも、被圧延材8は高温の状態で大気に曝されるため、新たなスケールが被圧延材8の表裏面に生成する。このため、粗圧延機12を構成する各圧延機の入側には、ポンプからの供給圧にして10〜30MPa内外の高圧水を被圧延材8の表裏面に吹き付けてスケールを除去するデスケーリング装置16が設置され、スケールを除去している。
また、各ワークロール19は、高温の被圧延材8と接触するので、図示していないが、冷却水にて冷却されている。各バックアップロール19Aも、冷却水にて冷却されている。
このほか、仕上圧延後の被圧延材8を、ランナウトテーブル23の上方に設置された冷却関連設備26により、被圧延材8が要求される機械的材質を確保できるような温度まで冷却する。
図11において、14はクロップシャーであり、仕上圧延前に被圧延材8の先尾端のクロップ(被圧延材8の先尾端の、いびつな形状の部分)を切断除去し、仕上圧延機18にスムーズに噛み込みやすい略矩形の平面形状に整形する。
50は制御装置、70はプロセスコンピュータ、90はビジネスコンピュータである。
プロセスコンピュータ70は、ビジネスコンピュータ90から、被圧延材8を仕上圧延後の製品板厚、製品板幅などのほか、加熱炉10に装入する前の被圧延材8の板厚、板幅、長さ、重量、化学成分など、被圧延材8の各種の属性データを受け取り、それに基づいて、粗圧延機12、仕上圧延機18の上下ワークロール間隙、上下ワークロール周速、使用するデスケーリング装置16とパスの番目、ランナウトテーブル23上の冷却関連設備26の使用するヘッダ、コイラー24に付設する上下ピンチロール間隙などの、熱間圧延ライン100上の各設備の制御対象が、被圧延材8が通過したり、あるいは、被圧延材8の先端を噛み込む際に、制定されているべき使用の有無などの条件や、制定されているべき値を、計算により求め、制御装置50に向け指令する。
例えば、仕上圧延機18の例でいえば、これから仕上圧延しようとする被圧延材8の先端が仕上入側温度計15に感応した時点で、その信号がプロセスコンピュータ70に伝送され、これを受けたプロセスコンピュータ70では、内部処理として、例えば、表1に示す、上下ワークロール間隙(略してロール間隙と表示)と上下ワークロール周速(略してロール周速と表示)のような、各種の制定されているべき値を計算して、制御装置50に向け指令する処理が起動する。
表1のような各種の値を計算して決定するに際しては、各スタンド(F1〜F7)で圧延後の被圧延材8の目標出側板厚(略して出側板厚と表示)や、各スタンドで圧延中の被圧延材8の変形抵抗(略して変形抵抗と表示)は、人為的に初期値として決めて入力しておいたものを原初的に使用するが、変形抵抗については、被圧延材8の先端が仕上入側温度計15に感応した時の実績温度に応じて補正計算する。
また、各スタンドで被圧延材8を圧延した際に予測される圧延荷重(略して圧延荷重と表示)も、上下ワークロール間隙や上下ワークロール周速のような制定されているべき値を決定する上で、中間的に予測計算されて使用される。出側板厚、圧延荷重も、最終的に制定される表1に掲げた上下ワークロール間隙や上下ワークロール周速のような値に関連が深いため、それも表1に併せて示している。
なお、表1に示す、各スタンドで圧延後の被圧延材8の板厚のことを仕上圧延の板厚スケジュール(以下、単に板厚スケジュール)という。表1に示していないが、無論、粗圧延の板厚スケジュールというのもある。
Figure 2008194740
そして、一本の被圧延材8を圧延するにあたっては、予め、制御装置50から熱間圧延ライン100上の各設備の各制御対象に向け、指令が送られ、その指令を受け、熱間圧延ライン100上の各設備の各制御対象は、被圧延材8が通過したり、あるいは、被圧延材8の先端を噛み込む際に、制定されているべき使用の有無などの条件や、制定されているべき値に実際に制定され、被圧延材8の先端がくるのを待ち構えるように制御が行われ、その被圧延材8が圧延され、しばらく時間的な間隔をおいて、次の被圧延材8が圧延され、という動作が間断的に繰り返される。
さて、以下、本発明がなされるに至った中心的な課題に関する説明に移るが、熱間圧延ライン100の中でも、仕上圧延機18での被圧延材8の圧延は、被圧延材8を圧延後の製品にとっての最終的な寸法を確保しつつ、仕上圧延中の被圧延材8の形状起因での通板トラブルを回避する、という点で高度な技術を要する。特に、通板トラブルは、以下に述べるような理由により、上下ワークロール間隙の制定が適正でない場合に容易に発生する。
図12を示しながら説明するが、Fiスタンドでの圧延前後における、被圧延材8の板幅中央における板厚に占める、板幅中央と板幅端の板厚の差(クラウンと呼ばれる)、の比率が、丁度等しい場合を図12で示した場合とする。Fiスタンドで圧延後の被圧延材8の形状は平坦になる。
ところが、例えば、Fiスタンドの圧下(上下ワークロール間隙)が適正値よりも大きかったとすると、圧延荷重がその分小さくなり、ワークロールの撓みが小さくなることから、図13で示したように、Fiスタンドでの圧延前後で、板幅中央における板厚に占める、板幅中央と板幅端の板厚差(クラウン)、の比率(以降、クラウン比率)が、小さくなる側に変化する。すると、Fiスタンドで圧延後の被圧延材8の形状は腹伸びになる。
なお、図12、図13中の色付きの矢印は、ワークロールの軸方向にみたたわみを、力を作用させて調整し、被圧延材8を圧延後の製品に求められるクラウンを得ようとする、図示しない、ワークロールベンダと呼ばれるアクチュエータが、力を及ぼす方向を模式的に図示したものである(矢印と正反対の方向にも力を作用させることができるワークロールベンダもある)。
腹伸びがある一定の許容限度を超えると、Fi+1スタンドで圧延される際に、図14に示すように、被圧延材8が3枚重ねて圧延されることで引っ張り込まれ、開口(81)してしまう、という現象が、図15に示すように、被圧延材8の長手方向に断続的に発生し、最悪、被圧延材8の破断に至る場合が出てくる。
ところで、今度は逆に、例えば、Fiスタンドの圧下(上下ワークロール間隙)が適正値よりも小さかったとすると、圧延荷重がその分大きくなり、ワークロールのたわみが大きくなることから、図16で示したように、Fiスタンドでの圧延前後で、クラウン比率が、大きくなる側に変化する。すると、Fiスタンドで圧延後の被圧延材8の形状は耳伸びになる。
耳伸びがある一定の許容限度を超えると、尾端8Eが大きなフィッシュテール状になって、図17に示すように、Fi+1スタンド以降のスタンド入側のサイドガイド185に競り寄って、折れ重なった状態で圧延されてしまう、絞り込みと呼ばれる現象が発生しやすくなり、ひとたび発生すると、同被圧延材部分の切捨てによる歩留まりロスの他、ロール側のダメージに伴う重研削ロスも生じてくる。
以上のような理由により、仕上圧延機18での被圧延材8の圧延に際し、仕上圧延中の被圧延材8の形状起因での通板トラブルを回避できるように、仕上圧延機18の各スタンドの上下ワークロール間隙を、適正に制定することは重要であり、高度な技術を要する。
仕上圧延機18での被圧延材8の圧延に際し、圧延中の被圧延材8の形状起因での通板トラブルを回避できるように、仕上圧延機18の各スタンドの上下ワークロール間隙を、適正に制定することを、各スタンドの圧下のバランスをとるとか、各スタンドの圧下の配分を適正化する、ともいう。
以上の目的のため、特許文献1では、隣接するスタンドとの圧延荷重の比と、隣接するスタンドと更にそれに隣接するスタンドの圧延荷重の比と、の差の自乗を評価関数として板厚スケジュールを決定する方法が提案されている。
また、特許文献2では、標準板厚スケジュールでの各スタンド出側におけるクラウンおよびクラウン比率を求め、出側クラウンまたはクラウン比率を許容範囲に入れるための、ワークロールベンダから被圧延材に作用させる力(以下、ベンディング力)がその能力範囲を越えるスタンドについて、ベンディング力がその能力範囲に収まるように、圧延荷重を調整すべく、当該スタンドの板厚スケジュールを修正する方法が提案されている。
今少し詳しく説明すると、特許文献2では、標準板厚スケジュール(後出の発明を実施するための最良の形態に関する説明の中の、初期板厚スケジュールと同じと推定)を最初に設定し、その通りの各スタンド出側板厚になったとした場合の各スタンドでの圧延荷重を予測し、その通りの各スタンドでの圧延荷重になったとした場合の各スタンドの出側クラウンを、下記(i)(ii)式によって予測して求める。
=(1−η)c+η(1−r)Ci−1 (i)
c=cp・P+cf・F+CR0i (ii)
:出側クラウン(iは各スタンドのNoを表す。以下同じ。)
η:クラウン比率遺伝係数
:圧下率
c:メカニカルクラウン(被圧延材の幅方向に均一に圧延荷重が作用したとした場合の出側クラウン)
cp:圧延荷重のメカニカルクラウンに対する影響係数
cf:ベンディング力のメカニカルクラウンに対する影響係数
:圧延荷重
:ベンディング力
R0i:ロールプロフィルのメカニカルクラウンに対する影響係数
なお、特許文献2の中では、はっきりと言明されていないが、メカニカルクラウンの計算にあたっては、各スタンドのワークロールの図18に示すような熱膨張と、各スタンドのワークロールの図19に示すような摩耗も、圧延サイクルの先頭から何本目の被圧延材かに応じて予測して計算する。
ここで、圧延サイクルとは、仕上圧延機18を構成する全スタンドのワークロールを新品あるいは研磨したてのものに交換してから、次に全スタンドのワークロールを新品あるいは研磨したてのものに交換するまでの一群の被圧延材を図20に示すように圧延順に仮想的に並べた構成単位のことをいう。
さて、特許文献2では、この予測して求めた各スタンドの出側クラウンのうち、最終スタンドであるF7の出側クラウンを目標値に一致させるべく、下記(iii)式によって求められる各スタンド出側の被圧延材の形状が極度の腹伸びや耳伸びにならない許容限度内において、第一義的に、各スタンドのベンディング力を調整する。ベンディング力がその能力範囲を超えた場合は、第二義的に、超えたスタンドについて、板厚スケジュールを調整する。
Δε=ξ(C/h−Ci−1/hi−1) (iii)
Δε:幅方向の歪差(形状)
ξ:形状変化係数
上記(iii)式によって求められる各スタンド出側の被圧延材の形状が極度の腹伸びや耳伸びにならない許容限度に関連して、図21では、クラウン比率を用いて説明するが、曲線FSはクラウン比率の基準スケジュール曲線で、板厚スケジュールを最初に設定したときの各スタンド出側クラウン比率を結んだものである。
板厚スケジュールを最初に設定するときは、経験的に通板性良好な場合の実績をもとに、ベンディング力も実質的にゼロ(バランス状態)で済むような、各スタンドの圧下率を、先述の表1のような、例えば、材質、製品板厚、製品板幅によって区分けした標準テーブルにて人為的に設定する。
そして、設定される板厚スケジュールの通りに実際に被圧延材8が圧延された場合に、詳説しない計算ロジックによって予測される圧延荷重ならびにそれによって生じると予測されるワークロールの撓みなどから、被圧延材8のクラウン比率も、前記(i)(ii)式などにより計算して予測できる。このときのクラウン比率を各スタンドごとに求めて結んだのが曲線FSである。
以下、クラウンCを板厚で除したクラウン比率の方をあらためてCと表すことにすると、Cをi=1から7まで計算して曲線FSを得、曲線FS上最終スタンド出側クラウン比率C7pが目標クラウン比率C7aと一致するか否かチェックする。
ここでは不一致であり、C7a>C7pである。C7a≠C7pならC7a=C7pになるようにベンディング力を作用させて調整しなければならないが、単純にこのようにするだけだとF7でのクラウン比率の変化ΔCは、ΔC=C7a−C6pとなり、前記(iii)式のΔεが過大となってしまうおそれがある。
F7出側の目標クラウン比率がC7aとすると、F6出側のクラウン比率の許容限度は、最大C62、最小C61である。すなわち、F6出側のクラウン比率が、目標とするC7aより小さいと、F7ではクラウンを大きくする側の制御が必要であり、この制御を強力に行うと耳伸びを生じるから、この耳伸び発生を招かない最小値があり、図21ではこれをC61とする。同様にF6出側のクラウン比率が、目標とするC7aより大きいと、F7ではクラウンを小さくする側の制御が必要であり、これを強力に行うと腹伸びを生じるから、この腹伸び発生を招かない最大値があり、図21ではこれをC62とする。従って目標クラウン比率がC7aならF6出側のクラウン比率の許容値はC61以上C62以下である。ここでの例ではF6出側のクラウン比率の予測値C6pは上記範囲に入っていないから、該C6pを変更する必要があり、この変更は、変化量が最も少なくて済むようにするのが好ましいため、C6pはC61に変更する。
F6出側のクラウン比率がC61とすると、上記と同様な理由でF5出側のクラウン比率にも許容最大値、許容最小値があり、本例ではこれらはC52、C51とする。F5出側のクラウン比率の予測値C5pはこの許容範囲に入っていないから、ここでも上記のごとき処理を行い、C5pをC51に変更する。以下同様であり、かかる処理をF1まで行う。
特許文献3では、従来のような、クラウン形状制御用アクチュエータの能力を考慮せずにクラウン比率を一定にしようとする制御方法に替えて、クラウン形状制御用アクチュエータの能力上、クラウン比率を変更可能な範囲と、形状の許容限度から決まるクラウン比率を変更可能な範囲と、の両立する範囲を、図22中に点線の三角形状に示すごとく、各スタンドごとに求め、その範囲内で、クラウン比率を一定にできるスタンドは一定とし、そうでないスタンドは、その範囲内で、範囲の上下限のうち一定に近い側の限度に沿うようにクラウン比率の制御目標(クラウン比率スケジュール)を決定することを提案している。
特許文献3はまた、クラウン形状制御用アクチュエータの能力上、クラウン比率を変更可能な範囲と、形状の許容限度から決まるクラウン比率を変更可能な範囲と、の両立する範囲の上限、下限を、図22に示すように、各スタンドについて、上限同士、下限同士、先程とは逆にF1からF7に向かって連ねていったものを、それぞれ、最大クラウン比率、最小クラウン比率、と定めた上で、最終スタンドの最大クラウン比率と最小クラウン比率の間を最終スタンドの目標クラウン比率が内分する比と、各スタンドの最大クラウン比率と最小クラウン比率の間を各スタンドの目標クラウン比率が内分する比を、同一にすべくクラウン比率スケジュールを決定することも提案している。
なお、クラウン形状制御用アクチュエータには、先述のワークロールベンダのほかに、図23に示すような、クロスロール圧延機を前提とした、上下ワークロールをバックアップロールとともにクロスさせる方法などがある。
ところで、金属帯の形状(先程のΔε)の程度を示す指標としては、耳伸びや腹伸びの場合、急峻度と呼ばれるものを使う。急峻度λは、図13や図16に示す被圧延材8を真横から見た場合に、図24に示されるように、耳伸びや腹伸びによる板厚方向の波の周期をL、波の高さをdとした場合に、
λ=d÷L×100 (%) ・・・ (0)
と表される。
特開平03−099710号公報 特開昭61−042409号公報 特開平07−223012号公報
ところが、特許文献1では、評価関数として、隣接するスタンドとの圧延荷重の比と、隣接するスタンドと更にそれに隣接するスタンドの圧延荷重の比と、の差の自乗を採用し、被圧延材のクラウンやクラウン比率あるいは形状までは考慮していないため、必ずしも、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できるまでに適正なクラウン比率スケジュールになっているとはいえず、依然として、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できない場合があるという問題があった。
また、特許文献2では、ベンディング力の能力不足を補う板厚スケジュール修正を各スタンドで個別に行っているため、スタンド間の圧下の配分が必ずしも適正とはならず、依然として、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できない場合があるという問題があった。
さらに、特許文献3では、板厚スケジュールやクラウン比率スケジュールを一度決めたら、その後は、何ら変更も調整もしないため、やはり、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できない場合があるという問題があった。
すなわち、本発明は、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できる、タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
(2)タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにしつつ、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
(3)タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにしつつ、しかも、隣接するスタンドとの圧延荷重の比と、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、ある一定の範囲内に収まる、という条件を満足させつつ、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
(4)(1)ないし(3)のいずれかのタンデム圧延機における金属帯の圧延方法を用いた金属帯の製造方法。
本発明によれば、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できる、タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法を提供できる。
(第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態について、以下、順を追って説明する。
最初に、その全体的な構成を、図1を用いて説明する。なお、以下に説明する一連の処理は、プロセスコンピュータ70内で行うのが好ましい。
まず、(1)初期板厚スケジュールを設定し、(2)鋼種などの材質や目標製品板厚、目標製品板幅などで区分けされたテーブルから、当該被圧延材に対する、各スタンドの許容クラウン比率変更量を抽出して設定する。
次に、(3)圧延数式モデルを用いて、各スタンドにおける圧延荷重、出側クラウン比率などを計算して予測する。
そして、(4)目標とする各スタンドのクラウン比率変更量(多くの場合ゼロ)との差異を計算する。
さらに、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内である場合は、本計算に使用した板厚スケジュールを最終的な板厚スケジュールとして決定する。
ここで、クラウン比率変更量の差異が許容範囲を超える場合は、(5)修正板厚スケジュールを計算して、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内に収まるまで、(3)〜(5)の処理を繰り返す。
(3)圧延数式モデルを用いて、各スタンドの比率変更量を計算し、目標とするクラウン比率変更量の差異が許容範囲を超える場合の、クラウン比率変更量の修正量は下式となる。
ΔCr = Cr − Cr (6)
Cr:目標とするクラウン比率変更量
Cr:クラウン比率変更量
Cr =(CW/h − CWi−1/hi−1) (7)
CW:iスタンド出側クラウン
:iスタンド出側板厚
ΔCrが“+”の場合、被圧延材の形状は耳伸びとなる。被圧延材の形状を修正するには、Fスタンドの圧延荷重を小さくして板クラウンを小さくするか、Fi−1スタンドの圧延荷重を大きくして板クラウンを大きくする。即ち、Fスタンドの圧下率を軽減するように板厚スケジュールを修正するか、あるいは、Fi−1スタンドの圧下率をアップするように板厚スケジュールを修正する。ΔCrが“−”の場合は、逆の操作を行う。
修正の回数が多くなるのを防止し、計算の収束性を向上することを目的として、例えば、図2に示すような関数をゲインに乗算して板厚スケジュール修正を下式(8)のようにして行うのも好ましい。しかし、その際、あくまで図1に示したように、許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、収束計算する。
Δhx = −c×{gc(小)+gc(大)}×ΔCr (8)
x:iまたはi−1
c:クラウン比率変更量から板厚への換算係数×調整ゲイン
具体的には、クラウン比率変更量が上限Cr以下ではゲイン“0”となる“大ゲイン”関数gc(大)および同下限Cr以上ではゲイン“0”となる“小ゲイン”関数gc(小)を導入して足し算したものを、修正率として、上記(8)式の{}内のごとく、板厚スケジュールを修正するための上記(8)式中に介挿する。
なお、上記のような板厚スケジュールを修正するための式によれば、クラウン比率変更量の上限と同下限の間に修正率が“0”となる区間ができるが、このような区間があることにより、過補償を防止でき、計算の収束性向上を妨げないようにできる。
また、上記(8)式のような式により板厚スケジュールの修正を行う場合、例えば、ある一つのスタンドであるFyスタンドについてだけ単独で、その出側板厚を修正すると、Fy+1スタンドに大きな影響が及ぶ。
そこで、Fyスタンドの出側板厚の修正(圧下率の変更)が(8)式を満足させるように、前後のスタンドの出側板厚も同時に修正することにより、影響を分散する。例えば、F4スタンドの出側板厚をm%増加させる場合、F1〜F3スタンドの出側板厚、F5〜F7スタンドの出側板厚についても、各々、例えば、下記%修正することにより、F4スタンドの出側板厚修正の影響を分散させる。
F1:1/6×m
F2:2/6×m
F3:3/6×m
F4:−3/6×m
F5:−2/6×m
F6:−1/6×m
このように、板厚スケジュールを複数のスタンドで分担するかたちで修正するに際しては、前(上流側)のスタンドにいくほど、また、後(下流側)のスタンドにいくほど、出側板厚の修正率(%)が小さくなるようにするのが好ましいが、本発明の実施の形態は、これに限るものではない。
また、上記の各出側板厚の修正率(%)の具体的な値は、あくまで一例であり、適宜調整してよい。さらに、必ずしも、最終スタンド(上記の場合はF7)を除く全スタンドで分担するかたちで板厚スケジュールを修正する必要まではなく、一部のスタンドで分担するかたちでもよい。
以上のようにして、タンデム圧延機を構成する全スタンドについて、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるまで、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを収束計算させる。
特許文献1のように、隣接する2つのスタンドの圧延荷重の比を評価関数として、すなわち、評価の対象とするのとは異なり、本発明では、いわば、各スタンドのクラウン比率変更量を評価の対象とし、以って、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるようにするので、特許文献1のような方法とくらべてより直接的であり、本発明のような方法を用いてタンデム圧延機で金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正すれば、従来にくらべ、より確実に、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できる。
本発明のように、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるようにするかぎり、その具体的な方法は、特許文献3のように、従来のような、クラウン比率を一定にしようとする方法、あるいは、クラウン比率を一定にできるスタンドは一定とし、そうでないスタンドは、その範囲内で、範囲の上下限のうち一定に近い側の限度に沿うようにクラウン比率スケジュールを決定する方法、あるいは、最終スタンドの最大クラウン比率と最小クラウン比率の間を最終スタンドの目標クラウン比率が内分する比と、各スタンドの最大クラウン比率と最小クラウン比率の間を各スタンドの目標クラウン比率が内分する比を、同一にすべくクラウン比率スケジュールを決定する方法のほか、いかなる方法を用いてもよい。
なお、先述の(iii)式を用いれば、クラウン比率を簡単に形状に換算できるので、本発明にいう、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるようにすることには、各スタンドの出側形状を許容限度内に収まるようにすることも含まれるものとする。
(第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態は、第一の実施の形態での処理に加え、別の事前処理を行うことにより、計算の収束性を向上するものであり、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるようにすることに加え、各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにする。以下、順を追って説明する。
最初に、その全体的な構成を、図3を用いて説明する。なお、以下に説明する一連の処理は、プロセスコンピュータ70内で行うのが好ましい。
まず、(1)初期板厚スケジュールを設定し、(2)鋼種などの材質や目標製品板厚、目標製品板幅などで区分けされたテーブルから、当該被圧延材に対する、各スタンドの圧延荷重比の目標およびその上下限と、各スタンドの許容クラウン比率変更量を抽出して設定する。
次に、(3)圧延数式モデルを用いて、各スタンドにおける圧延荷重、出側クラウン比率などを計算して予測する。
そして、(4)目標とする各スタンドの圧延荷重比、目標とする各スタンドのクラウン比率変更量(多くの場合ゼロ)との差異を計算する。
さらに、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内である場合は、本計算に使用した板厚スケジュールを最終的な板厚スケジュールとして決定する。
ここで、クラウン比率変更量の差異が許容範囲を超える場合は、(5)修正板厚スケジュールを計算して、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内に収まるまで、(3)〜(5)の処理を繰り返す。
なお、(5)修正板厚スケジュール計算では、各スタンドの圧延荷重比の目標に極力近づけるようにするため、例えば表2に示すように、各スタンドの圧延荷重比を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正と、クラウン比率変更量(形状)を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正とが拮抗した場合、各スタンドの圧延荷重比を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正を優先させるようにするのが好ましい。
Figure 2008194740
第二の実施の形態における(5)修正板厚スケジュール計算について、以下、具体的に説明する。
本実施の形態では、各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにする。
なお、各スタンドの圧延荷重比の表現方法としては、種々の方法が考えられるが、以下では、図4に示すように、F1スタンドの圧延荷重を“1”とし、F7スタンドの圧延荷重を“0”とする規格化を行って表現する。
(3)圧延数式モデルにより計算して予測された、各スタンドの圧延荷重をもとに、F2スタンドからF6スタンドにおける圧延荷重比r(j=2〜6)を計算する。
そして、(5)修正板厚スケジュール計算では、rについて、下記の関係を満足させるようにする。
jL ≦ r ≦ rjU (9)
jU = r + Δr
jL = r − Δr
= F1、F7スタンドを基準とした圧延荷重比
: 圧延荷重比の目標値
Δr : 圧延荷重比の上振れ幅
Δr : 圧延荷重比の下振れ幅
あるスタンドの圧延荷重比rが、そのスタンドの圧延荷重比の上限rjUを超える場合、圧延荷重比の修正量は下式に示す通りとなり、Fスタンドの圧下率を軽減するように板厚スケジュールを修正する。
Δr = r − rjU (10)
同様に、あるスタンドの圧延荷重比rjが、そのスタンドの圧延荷重比の下限rjLを下回る場合、圧延荷重比の修正量は下式に示す通りとなり、Fスタンドの圧下率をアップするように板厚スケジュールを修正する。
Δr = r − rjL (11)
以上のように、各スタンドの圧延荷重比の目標は、通板性良好な場合の実績から、経験的に大体このくらい、という設定のしかたでよい。理想的には、F1出側から最終スタンド出側にいくに従って、板厚が減少していくのと同じ比率で、クラウンも減少していくような上下ワークロールのたわみになる各スタンドの圧延荷重比を目標とするのが好ましく、そのようにすれば、各スタンドとも、クラウン比率変更量が極小化され、計算の収束性は極めて良好となる。
しかしながら、図12で示したような上下ワークロールの熱膨張や、図13で示したような上下ワークロールの摩耗を予測するモデルは、一次式や二次式のような単純なものではないため、これらの影響を正確にメカニカルクラウンの予測に反映することは容易ではなく、どうしても誤差を伴う。さらに、メカニカルクラウンを被圧延材の実際のクラウンに換算するモデルにも誤差が伴う。上下ワークロールの直径が相違した場合の同ワークロールのたわみの相違の予測も、バックアップロールの存在のため、単純なモデルではできない。そして、これらの誤差は上下ワークロールの圧延荷重によるたわみほど支配的な要因ではないため、これらの誤差をなくしたとしても、予測の正確さの向上代はさして大きくない。
そこで、各スタンドの圧延荷重比の目標は、通板性良好な場合の実績から、経験的に大体このくらい、という設定のしかたで、第一義的には相当程度効果を上げることができ、実用上もこれで十分である。ただし、以上の説明は、以上述べた各種の予測誤差を極小化しようと指向する努力を否定するものではない。
一方、先述の(5)修正板厚スケジュール計算の修正の回数が多くなるのを防止し、計算の収束性を向上することを目的として、例えば、図5に示すような関数をゲインに乗算して板厚スケジュール修正を下式(12)のようにして行うのも好ましい。しかし、その際、あくまで図3に示したように、許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、収束計算する。
Δhj = − c×{gr(小)+gr(大)}×Δr (12)
c:圧延荷重比から板厚への換算係数×調整ゲイン
具体的には、圧延荷重比が上限rjU以下ではゲイン“0”となる“大ゲイン”関数gr(大)および同下限rjL以上ではゲイン“0”となる“小ゲイン”関数gr(小)を導入して足し算したものを、修正率として、上記(12)式の{}内のごとく、板厚スケジュールを修正するための上記(12)式中に介挿する。
なお、上記のような板厚スケジュールを修正するための式によれば、クラウン比率変更量の上限と同下限の間に修正率が“0”となる区間ができるが、このような区間があることにより、過補償を防止でき、計算の収束性向上を妨げないようにできる。
また、上記(12)式のような式により板厚スケジュールの修正を行う場合、例えば、ある一つのスタンドであるFyスタンドについてだけ単独で、その出側板厚を修正すると、Fy+1スタンドに大きな影響が及ぶ。
そこで、Fyスタンドの出側板厚の修正(圧下率の変更)が(12)式を満足させるように、前後のスタンドの出側板厚も同時に修正することにより、影響を分散する。例えば、F4スタンドの出側板厚をm%増加させる場合、F1〜F3スタンドの出側板厚、F5〜F7スタンドの出側板厚についても、各々、例えば、下記%修正することにより、F4スタンドの出側板厚修正の影響を分散させる。
F1:1/6×m
F2:2/6×m
F3:3/6×m
F4:−3/6×m
F5:−2/6×m
F6:−1/6×m
このように、板厚スケジュールを複数のスタンドで分担するかたちで修正するに際しては、前(上流側)のスタンドにいくほど、また、後(下流側)のスタンドにいくほど、出側板厚の修正率(%)が小さくなるようにするのが好ましいが、本発明の実施の形態は、これに限るものではない。
また、上記の各出側板厚の修正率(%)の具体的な値は、あくまで一例であり、適宜調整してよい。さらに、必ずしも、最終スタンド(上記の場合はF7)を除く全スタンドで分担するかたちで板厚スケジュールを修正する必要まではなく、一部のスタンドで分担するかたちでもよい。
以上のようにして、タンデム圧延機を構成する全スタンドについて、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるまで、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを収束計算させる。
(第三の実施の形態)
本発明の第三の実施の形態は、第二の実施の形態での処理に加え、さらにもう一つ別の事前処理を行うことにより、計算の収束性をさらに向上するものであり、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるようにすることに加え、各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにしつつ、しかも、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、ある一定の範囲内に収まるようにする。以下、順を追って説明する。
最初に、その全体的な構成を、図6を用いて説明する。なお、以下に説明する一連の処理は、プロセスコンピュータ70内で行うのが好ましい。
まず、(1)初期板厚スケジュールを設定し、(2)鋼種などの材質や目標製品板厚、目標製品板幅などで区分けされたテーブルから、当該被圧延材に対する、各スタンドの圧延荷重比の目標およびその上下限と、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差の目標およびその上下限と、各スタンドの許容クラウン比率変更量を抽出して設定する。
次に、(3)圧延数式モデルを用いて、各スタンドにおける圧延荷重、出側クラウン比率などを計算して予測する。
そして、(4)目標とする各スタンドの圧延荷重比、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差、目標とする各スタンドのクラウン比率変更量(多くの場合ゼロ)との差異を計算する。
さらに、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内である場合は、本計算に使用した板厚スケジュールを最終的な板厚スケジュールとして決定する。
ここで、クラウン比率変更量の差異が許容範囲を超える場合は、(5)修正板厚スケジュールを計算して、クラウン比率変更量の差異が許容範囲内に収まるまで、(3)〜(5)の処理を繰り返す。
なお、(5)修正板厚スケジュール計算では、各スタンドの圧延荷重比の目標に極力近づけるようにするため、例えば先述の表2に示すように、各スタンドの圧延荷重比を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正と、クラウン比率変更量(形状)を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正とが拮抗した場合、各スタンドの圧延荷重比を目標に近づけるための板厚スケジュールの修正を優先させるようにするのが好ましい。
第三の実施の形態における(5)修正板厚スケジュール計算について、以下、具体的に説明する。
第二の実施の形態で、各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにする処理については、上記第二の実施の形態として説明した内容を踏襲する。
ここで、本実施の形態では、第二の実施の形態で、各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにするのに加え、さらに、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、ある一定の範囲内に収まるようにする。以下、順を追って説明する。
すなわち、(5)修正板厚スケジュール計算では、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差kについて、下記の関係を満足させるようにする。
jL ≦ k ≦ kjU (13)
=r − rj+1
隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、その上限を超える場合、圧延荷重比の差の修正量は下式に示す通りとなる。この場合、圧延荷重比の差Δkの修正には2通りの方法があり、Fスタンドの圧下率を軽減するように板厚スケジュールを修正する方法と、Fj+1スタンドにおける圧下率をアップするように板厚スケジュールを修正する方法がある。
Δk = k − kjU (14)
同様に、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、その下限を下回る場合、圧延荷重比の修正量は下式に示す通りとなる。圧延荷重比の差Δkの修正には、Fスタンドの圧下率をアップするように板厚スケジュールを修正する方法と、Fj+1スタンドの圧下率を軽減するように板厚スケジュールを修正する方法がある。
Δk = k − kjL (15)
スタンドの圧下率を大きくするのは、例えば、Fスタンドの圧延荷重比rが小さく、Fj+1スタンドとの圧延荷重比の差kが小さい場合である。Fスタンドの圧延荷重比rが小さくても、Fj+1スタンドとの圧延荷重比の差kが大きい場合は、Fスタンドの圧下率を大きくするとは限らない。そこで、上記の事前処理を行うことにより、計算の収束性を向上するのである。
具体的には、圧延荷重比と、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差、各々、上限以下ではゲイン“0”となる“大ゲイン”および下限以上ではゲイン“0”となる“小ゲイン”を、上記圧延荷重比の修正量Δrに対して修正率gr(大)、gr(小)、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差の修正量Δkに対して修正率gk(大)、gk(小)として導入する。
隣接するF2スタンドとF3スタンドの圧延荷重比の差Δk2の場合を例として、修正率の設定例を図7に示す。上記の例では、Fスタンドの圧下率を小さくする場合および隣接するスタンドは上流側と下流側の2つがあることを考慮して、Fスタンドの板厚修正量は下式となる。
Δhj=−c×{gr(小)×gk1(小)×gk2(小)+gr(大)×gk1(大)×gk2(大)}×Δr
(16)
c:圧延荷重比から板厚への換算係数×調整ゲイン
gk1(大)、gk1(小):Fj−1スタンドとFスタンドの関係から
スタンドを修正するゲイン
gk2(大)、gk2(小):FスタンドとFj+1スタンドの関係から
スタンドを修正するゲイン
なお、上記のような板厚スケジュールを修正するための式によれば、クラウン比率変更量の上限と同下限の間に修正率が“0”となる区間ができるが、このような区間があることにより、過補償を防止でき、計算の収束性向上を妨げないようにできる。
また、上記(16)式のような式により板厚スケジュールの修正を行う場合、例えば、ある一つのスタンドであるFyスタンドについてだけ単独で、その出側板厚を修正すると、Fy+1スタンドに大きな影響が及ぶ。
そこで、Fyスタンドの出側板厚の修正(圧下率の変更)が(16)式を満足させるように、前後のスタンドの出側板厚も同時に修正することにより、影響を分散する。例えば、F4スタンドの出側板厚をm%増加させる場合、F1〜F3スタンドの出側板厚、F5〜F7スタンドの出側板厚についても、各々、例えば、下記%修正することにより、F4スタンドの出側板厚修正の影響を分散させる。
F1:1/6×m
F2:2/6×m
F3:3/6×m
F4:−3/6×m
F5:−2/6×m
F6:−1/6×m
このように、板厚スケジュールを複数のスタンドで分担するかたちで修正するに際しては、前(上流側)のスタンドにいくほど、また、後(下流側)のスタンドにいくほど、出側板厚の修正率(%)が小さくなるようにするのが好ましいが、本発明の実施の形態は、これに限るものではない。
また、上記の各出側板厚の修正率(%)の具体的な値は、あくまで一例であり、適宜調整してよい。さらに、必ずしも、最終スタンド(上記の場合はF7)を除く全スタンドで分担するかたちで板厚スケジュールを修正する必要まではなく、一部のスタンドで分担するかたちでもよい。
以上のようにして、タンデム圧延機を構成する全スタンドについて、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるまで、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを収束計算させる。
本発明を図11に示した熱間圧延ラインの仕上圧延機18に実際に適用した場合の実施例について説明する。
同一鋼種、同一製品板厚、同一製品板幅の被圧延材を何本も続けて圧延する場合を例にとるが、板厚スケジュールを修正しない従来の方法では、ワークロールの熱膨張の影響により発生する腹伸びを抑制するため、ベンディング力を低下させる必要があった。ひどい場合になると、被圧延材長手方向で、ベンディング力を低下させる余力がなくなり、腹伸び起因で被圧延材が開口し、破断してしまう場合もあった。
さて、ここで図8を用いて説明するが、板厚スケジュールを修正しない従来の方法に対し、板厚スケジュールを修正する本発明による方法では、前段(F6)スタンドの目標出側板厚を修正してF7スタンドの圧延荷重をアップし、クラウンを大きくするように作用するため、ベンディング力はほぼ一定で済んでいる。このことからすると、前述のような場合でも、被圧延材長手方向で、ベンディング力を低下させる余力がなくなってしまうようなことはなくなり、腹伸び起因で被圧延材が開口したり、破断したりしてしまうこともなくなる。
本発明は、図9に示したような熱間エンドレス圧延ライン101にも、同様に適用することができる。図9に示したような熱間エンドレス圧延ライン101では、被圧延材の先尾端同士が接合されることがあるため、先尾端の位置の判別をどうするか、が問題になる。
接合1本目の被圧延材の先端が仕上圧延機18のワークロールに噛み込むにあたっては、バッチ圧延の場合と同様、仕上圧延機18のワークロールに噛み込むのに先立って、例えば、上記図9中では図示していないが、先の図11で登場した熱間圧延ライン100における仕上入側温度計15に被圧延材の先端が感応したタイミングにて、上記の各種の実施の形態にて説明した計算が、図示しないプロセスコンピュータ内で起動するようにすればよいが、接合2本目以降は問題になる。
図9に示したような熱間エンドレス圧延ライン101の場合、メジャーリングロール30など、被圧延材とスリップしないで接触し、転動するロールの軸に図示しないパルスジェネレータを取り付け、その発するパルスを、図示しない制御装置でカウントすることで、時々刻々に被圧延材の先尾端の位置を認識することができる。
接合完了時に接合装置35の搬送方向中央に被圧延材の接合部が発生するものとすれば、接合部が発生したタイミングにおける接合装置35の搬送方向中央の到達位置から仕上圧延機18の第1スタンドF1までの機械長だけ被圧延材が搬送されたことを、メジャーリングロール30の軸に取り付けられたパルスジェネレータの発するパルスを、図示しない制御装置でカウントすることで認識することができ、以降も、被圧延材の板厚と搬送速度の積がF1入側と等しい原理に基づいて、仕上圧延機18を構成する各スタンド間の機械長やF7からコイラー24までの機械長だけ被圧延材が搬送されたことを、同様に認識できる。
そのように、時々刻々に被圧延材の先尾端の位置を制御装置内で認識することを、トラッキングする、というが、そのトラッキング結果に基づき、接合2本目以降の各被圧延材の先端が仕上圧延機18のワークロールに噛み込むのに先立って、例えば、F1の10m手前で、上記の各種の実施の形態にて説明した計算が、図示しないプロセスコンピュータ内で起動するようにすればよい。そして、接合2本目以降の各被圧延材の先端が仕上圧延機18を構成する各スタンドに到達するタイミング、または、それと相前後して、走間板厚変更を開始し、実際にその被圧延材用の板厚スケジュールになるような上下ワークロール間隙に移行するようにすればよい。
本発明は、図10に示したような冷間圧延ライン102にも、同様に適用することができる。図10に示したような冷間圧延ライン102では、被圧延材の先尾端同士が必ず接合されるため、先尾端の位置の判別をどうするか、が問題になる。
図10に示したような冷間圧延ライン102の場合は、リーダーストリップと呼ばれる被圧延材ではない金属帯が接合機42から巻取リール46に至る長さの分掛け渡された状態で停止していて、リーダーストリップの尾端に1本目の被圧延材の先端が接合機42にて接合される。
このとき発生する接合部は接合機42の中央位置にあるが、以降、被圧延材が搬送されるのに伴って、例えば、デフレクタロール47など、被圧延材とスリップしないで接触し、転動するロールの軸に取り付けたパルスジェネレータの発するパルスを、図示しない制御装置でカウントすることで、時々刻々に被圧延材の接合部すなわち先尾端の位置を認識することができる。
接合完了時に接合機42(固定)の搬送方向中央に被圧延材の接合部が発生するものとすれば、接合機42の搬送方向中央の位置から仕上圧延機44の第1スタンドF1までの被圧延材の長さの分(ループ設備43の移動により変化する分も考慮して)だけ被圧延材が搬送されたことを、デフレクタロール47の軸に取り付けられたパルスジェネレータの発するパルスを、図示しない制御装置でカウントすることで認識することができ、以降も、被圧延材の板厚と搬送速度の積がF1入側と等しい原理に基づいて、仕上圧延機44を構成する各スタンド間の機械長や最終スタンド(図10の場合はF5)から巻取リール46までの被圧延材の長さの分(ループ設備43の移動により変化する分も考慮して)だけ被圧延材が搬送されたことを、同様に認識できる。
そのように、時々刻々に被圧延材の先尾端の位置を制御装置内で認識することで、トラッキングできるが、そのトラッキング結果に基づき、1本目以降の各被圧延材の先端が仕上圧延機44のワークロールに噛み込むのに先立って、例えば、F1の10m手前で、上記の各種の実施の形態にて説明した計算が、図示しないプロセスコンピュータ内で起動するようにすればよい。そして、接合1本目以降の各被圧延材の先端が仕上圧延機18を構成する各スタンドに到達するタイミング、または、それと相前後して、走間板厚変更を開始し、実際にその被圧延材用の板厚スケジュールになるような上下ワークロール間隙に移行するようにすればよい。
本発明によれば、被圧延材の形状起因での通板トラブルを回避できる、タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法を提供できる。
本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の一つの実施の形態について説明するための線図 本発明の実施例について説明するための線図 本発明の別の実施例について説明するための線図 本発明のさらにまた別の実施例について説明するための線図 本発明を適用すべき熱間圧延ラインの一例について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 背景技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 急峻度の定義を図解して示す図
符号の説明
7 テーブルロール
8 被圧延材
8E 尾端
9 幅プレス
10 加熱炉
12 粗圧延機
13 コイルボックス
135 エッジャーロール
14 クロップシャー
15 仕上入側温度計
18 仕上圧延機
185 サイドガイド
19 ワークロール
19A バックアップロール
20 ルーパ
21 仕上出側温度計
21A サーモビュア
22 仕上出側板厚計
23 ランナウトテーブル
24 コイラー
25 コイラー入側温度計
26 冷却関連設備
30 メジャーリングロール
31 クロップシャー
32 高速通板装置
33 切断装置
35 接合装置
36 バリ取り装置
37 シートバーヒータ
38 エッジヒータ
39 接合部冷却装置
41 巻出リール
42 接合機
43 ループ設備
44 仕上圧延機
45 切断機
46 巻取リール
47 デフレクタロール
50 制御装置
70 プロセスコンピュータ
80 中伸び部分
81 開口
90 ビジネスコンピュータ
100 熱間圧延ライン
101 熱間エンドレス圧延ライン
102 冷間圧延ライン
A 搬送方向
B 熱膨張
D 摩耗

Claims (4)

  1. タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
  2. タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにしつつ、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
  3. タンデム圧延機による金属帯の圧延において、前記タンデム圧延機を構成する各スタンドの圧延荷重比の目標を設定し、該目標に近づけるようにしつつ、しかも、隣接するスタンドとの圧延荷重比の差をとった値が、ある一定の範囲内に収まる、という条件を満足させつつ、各スタンドの許容クラウン比率変更量の限度内に収まるように、前記タンデム圧延機で前記金属帯を圧延する際の板厚スケジュールを修正することを特徴とするタンデム圧延機における金属帯の圧延方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかのタンデム圧延機における金属帯の圧延方法を用いた金属帯の製造方法。
JP2007034503A 2007-02-15 2007-02-15 タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法 Pending JP2008194740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007034503A JP2008194740A (ja) 2007-02-15 2007-02-15 タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007034503A JP2008194740A (ja) 2007-02-15 2007-02-15 タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008194740A true JP2008194740A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39754171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007034503A Pending JP2008194740A (ja) 2007-02-15 2007-02-15 タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008194740A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112008002496T5 (de) 2007-09-18 2010-10-21 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. Funkwellen durchlassendes Zierelement
JP2019104045A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 東芝三菱電機産業システム株式会社 熱間圧延ラインの形状制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112008002496T5 (de) 2007-09-18 2010-10-21 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. Funkwellen durchlassendes Zierelement
JP2019104045A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 東芝三菱電機産業システム株式会社 熱間圧延ラインの形状制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59197309A (ja) 高いプロフィル品質と平担度品質とを備えたストリップを造るための方法およびストリップタンデム圧延ライン
CN103949481A (zh) 兼顾热轧带钢轧制稳定性和质量的平坦度分段控制方法
JP2961464B2 (ja) 棒鋼・線材の水冷制御方法
JP6809488B2 (ja) 熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置
JP6620777B2 (ja) 圧延機のレベリング設定方法および圧延機のレベリング設定装置
JP2008194740A (ja) タンデム圧延機による金属帯の圧延方法およびそれを用いた金属帯の製造方法
US20230118015A1 (en) Method Of Controlling Flatness Of Strip Of Rolled Material, Control System And Production Line
JP2004237346A (ja) 熱間圧延における被圧延材幅の制御方法
JP7230880B2 (ja) 圧延荷重予測方法、圧延方法、熱延鋼板の製造方法、及び圧延荷重予測モデルの生成方法
JP2005270982A (ja) 熱間圧延における被圧延材の冷却制御方法
JP5338140B2 (ja) 熱間仕上圧延における蛇行防止方法、および、それを用いた熱延金属板の製造方法
JP6447836B2 (ja) 熱延鋼帯の製造方法および熱延鋼帯の製造設備
JP2021109185A (ja) 圧延装置の制御方法、圧延装置の制御装置、および鋼板の製造方法
JP3520868B2 (ja) 鋼板の製造方法
JP2004331992A (ja) 熱間圧延における金属板の温度予測方法および冷却方法
JP4099915B2 (ja) 可逆式圧延機の制御方法
JP6519535B2 (ja) 圧下レベリング制御装置および圧下レベリング制御方法
JP7156318B2 (ja) 圧延装置の制御方法、圧延装置の制御装置、および鋼板の製造方法
JP2018094608A (ja) 圧下レベリング制御装置および圧下レベリング制御方法
JP4622488B2 (ja) 熱間圧延における金属帯の巻取方法およびそれを用いた熱延金属帯の製造方法
JP6874794B2 (ja) 熱延鋼板の調質圧延方法
JP2008114230A (ja) 熱間圧延における被圧延材の温度制御方法、及び、それを用いた熱間圧延方法
RU2686504C1 (ru) Способ производства рулонной полосы на широкополосном прокатном стане
JP2017177135A (ja) 圧下レベリング制御装置および圧下レベリング制御方法
JP4164306B2 (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法