JP6807722B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、前記周溝により区画される陸部とを備える空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤとして、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、前記周溝により区画される陸部とを備える空気入りタイヤが、知られている。そして、例えば、陸部は、異なる複数のゴムで形成されている(例えば、特許文献1)。ところで、複数のゴムで形成される陸部は、タイヤ性能を低下させる傾向にある。
特開平11−20426号公報
そこで、課題は、路面に対する陸部の接地圧を均一にすることができる空気入りタイヤを提供することである。
空気入りタイヤは、外表面が路面に接するトレッドゴムを備える空気入りタイヤであって、前記トレッドゴムは、外表面側に、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、前記周溝により区画される陸部と、を備え、前記陸部の少なくとも外表面側は、前記周溝に隣接して配置される高硬度部と、前記高硬度部に隣接して配置され、前記高硬度部のゴム硬度よりも小さいゴム硬度である低硬度部と、を備え、前記低硬度部は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の中心に対して両側に配置される。
また、空気入りタイヤにおいては、前記低硬度部のタイヤ幅方向の外側領域における平均深さは、前記低硬度部のタイヤ幅方向の内側領域における平均深さよりも、深い、という構成でもよい。
空気入りタイヤにおいては、前記低硬度部は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の中心を挟んで一対配置され、前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向で区画するために、前記低硬度部からタイヤ径方向の内側に向けて延びる区画部を備え、前記区画部のゴム硬度は、タイヤ幅方向で隣接される部分のゴム硬度と異なる、という構成でもよい。
空気入りタイヤにおいては、前記区画部のゴム硬度は、タイヤ幅方向で隣接される部分のゴム硬度よりも、小さい、という構成でもよい。
以上の如く、空気入りタイヤは、路面に対する陸部の接地圧を均一にすることができる、という優れた効果を奏する。
図1は、一実施形態に係る空気入りタイヤの要部図であって、タイヤ子午面における断面図である。 図2は、図1のII領域拡大図である。 図3は、他の実施形態に係る空気入りタイヤの要部図であって、タイヤ子午面における断面図である。 図4は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤの要部拡大図であって、タイヤ子午面における断面図である。
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、各図(図3及び図4も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1(以下の図も同様)において、第1の方向D1は、タイヤ回転軸と平行であるタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1の直径方向であるタイヤ径方向D2である。なお、タイヤ周方向は、タイヤ回転軸周りの方向である。また、タイヤ赤道面S1は、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ幅方向D1の中心に位置する面であり、タイヤ子午面は、タイヤ回転軸を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面である。
図1に示すように、本実施形態に係るタイヤ1は、ビード2aを有する一対のビード部2と、各ビード部2からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール部3と、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向D2の外端部に連接され、外表面が路面に接するトレッド面(接地面)を構成するトレッド部4とを備えている。なお、タイヤ1は、リム20に装着されており、タイヤ1の内部は、空気により加圧されている。
タイヤ1は、一対のビード2a,2aの間に架け渡されるカーカス層5と、カーカス層5の内側に配置され、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れるインナーライナー6とを備えている。カーカス層5及びインナーライナー6は、ビード部2、サイドウォール部3、及びトレッド部4に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
カーカス層5は、本実施形態においては、1つのカーカスプライで構成されている。カーカスプライは、ビード2aを巻き込むようにビード2aの周りで折り返されている。また、カーカスプライは、コードと、コードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
ビード部2は、外表面を構成すべく、カーカス層5のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるリムストリップゴム2bを備えている。リムストリップゴム2bは、リム20に接触する部分に配置されている。サイドウォール部3は、タイヤ外表面を構成すべく、カーカス層5のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム3aを備えている。
トレッド部4は、外表面が路面に接するトレッド面を構成すべく、カーカス層5の外周側に配置されるトレッドゴム7と、カーカス層5とトレッドゴム7との間に配置されるベルト部8とを備えている。即ち、ベルト部8は、カーカス層5の外周側に配置されていると共に、トレッドゴム7の内周側に配置されている。
ベルト部8は、カーカス層5を補強すべく、本実施形態においては、二層のベルトプライ8a,8bを備えている。なお、ベルト部8は、ベルトプライ8a,8bを補強すべく、ベルトプライ8a,8bのタイヤ径方向D2の外側に補強プライを備えていてもよい。ベルトプライ8a,8b及び補強プライは、コードと、コードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
トレッドゴム7は、外表面側に、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝9,10と、複数の周溝9,10により区画される複数の陸部11〜13とを備えている。本実施形態においては、周溝9,10は、四つ備えられており、陸部11〜13は、五つ備えられている。
タイヤ幅方向D1の最も外側に配置される周溝9は、ショルダー周溝9といい、ショルダー周溝9よりもタイヤ幅方向D1の内側に配置される周溝10は、センター周溝10という。また、ショルダー周溝9よりもタイヤ幅方向D1の外側に配置される陸部11は、ショルダー陸部11といい、ショルダー周溝9及びセンター周溝10の間に配置される陸部12は、メディエイト陸部12といい、センター周溝10,10の間に配置される陸部13は、センター陸部13という。
図1及び図2に示すように、トレッドゴム7は、メディエイト陸部12の外表面側に、周溝9,10に隣接して配置される高硬度部14と、高硬度部14に隣接して配置され、高硬度部14のゴム硬度よりも小さいゴム硬度である低硬度部15とを備えている。なお、ゴム硬度は、JISK6253のデュロメータ硬さ試験機(タイプA)により23℃で測定したゴム硬度である。また、図1において、低硬度部15の領域のみが、ハッチングされている。
このように、低硬度部15は、周溝9,10から離れて、メディエイト陸部12のタイヤ幅方向D1の中間部に配置されている。これにより、タイヤ1に内圧が付与された際に、低硬度部15は、高硬度部14よりもタイヤ径方向D2に延びるように変形するため、路面に接地し易くなる。
したがって、一般的に、路面に対する陸部11〜13の接地圧が、タイヤ幅方向D1の端部で高くなるが、低硬度部15の接地圧が高くなることにより、メディエイト陸部12の接地圧が均一になる。その結果、例えば、メディエイト陸部12のタイヤ幅方向D1における偏摩耗の発生を抑制できたり、メディエイト陸部12のタイヤ幅方向D1の端部の接地圧が高いことに起因して発生する気柱管共鳴による騒音を低下することができたりする。
また、低硬度部15は、タイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心(タイヤ赤道面S1)に対して両側のメディエイト陸部12に配置されているため、タイヤ赤道面S1に対して両側に配置されている。具体的には、低硬度部15は、タイヤ赤道面S1を挟んで一対配置されている。
したがって、車両が旋回した際に、何れか一方の低硬度部15は、旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側に配置されている。例えば、左旋回時には、右側の低硬度部15が、旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側であり、右旋回時には、左側の低硬度部15が、旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側である。
そして、車両が旋回した際に、タイヤ1は、旋回中心に対して外側になるほど大きな力を受けるため、旋回中心に対して外側の低硬度部15は、大きな力を受ける。このとき、低硬度部15は、小さいゴム硬度であるため、大きく変形することになる。これにより、当該低硬度部15の接地面積や接地長が大きくなるため、旋回性能が向上する。
また、低硬度部15は、メディエイト陸部12のタイヤ幅方向D1の外側寄りに配置されている。そして、トレッド面において、低硬度部15の幅(タイヤ幅方向D1の寸法)は、メディエイト陸部12の幅の50%〜80%である。また、低硬度部15の最大深さ(タイヤ径方向D2の寸法)は、周溝9,10の最大深さの40%〜100%である。
なお、低硬度部15は、タイヤ径方向D2の内側にいくにつれて、幅狭となるように形成されている。本実施形態においては、低硬度部15のタイヤ子午面における断面形状は、三角形状に形成されている。そして、該三角形状のタイヤ径方向D2の外側に配置される辺は、トレッド面を構成し、該三角形状のタイヤ径方向D2の内側に配置される頂点は、タイヤ幅方向D1の外側寄りに位置している。
これにより、低硬度部15のタイヤ幅方向D1の外側領域15aにおける平均深さは、低硬度部15のタイヤ幅方向D1の内側領域15bにおける平均深さよりも、深くなっている。なお、図2における破線は、低硬度部15のタイヤ幅方向D1の中心(外側領域15aと内側領域15bとの境界)を示している。
また、外側領域15aにおける最大深さは、内側領域15bにおける最大深さよりも、深くなっている。さらに、外側領域15aにおける体積(タイヤ子午面における断面積)は、内側領域15bにおける体積(タイヤ子午面における断面積)よりも、大きくなっている。
このように、低硬度部15が、メディエイト陸部12のタイヤ幅方向D1の外側に配置されたり、低硬度部15の深さが、外側領域15aで深くなったりしているため、車両が旋回した際に、より大きな力を受ける部分に小さい硬度のゴムが多く配置されている。したがって、旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側の低硬度部15が、さらに大きく変形することになるため、当該低硬度部15の接地面積や接地長がさらに大きくなる。これにより、旋回性能がさらに向上している。
また、トレッドゴム7は、タイヤ径方向D2の最内側に配置される内層部16と、タイヤ幅方向D1で高硬度部14及び内層部16を区画するために、低硬度部15からタイヤ径方向D2の内側に延びる区画部17を備えている。なお、内層部16は、ベルト部8のタイヤ径方向D2の外側に配置されると共に、高硬度部14のタイヤ径方向D2の内側に配置されている。
区画部17は、低硬度部15とベルト部8とを接続している。そして、区画部17の幅(タイヤ幅方向D1の寸法)は、タイヤ径方向D2に亘って、一定(完全に同じだけでなく、略同じも含む)である。例えば、区画部17の幅は、5mm以下であり、さらに、3mm以下であることが好ましい。
そして、区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分、即ち、高硬度部14及び内層部16のゴム硬度と異なっている。具体的には、区画部17のゴム硬度は、高硬度部14及び内層部16のゴム硬度よりも、小さくなっている。なお、区画部17のゴム硬度は、低硬度部15のゴム硬度と同じである。本実施形態においては、低硬度部15と区画部17のゴムとは、同じ材質である。
このように、低硬度部15と区画部17とのゴム硬度が、高硬度部14と内層部16とのゴム硬度と異なっているため、低硬度部15と区画部17とは、トレッドゴム7を、性能的に区画する。具体的には、一対の低硬度部15,15及び区画部17,17で挟まれるセンター領域と、低硬度部15及び区画部17よりもタイヤ幅方向D1の外側のショルダー領域とを、性能的に区画することができる。
したがって、例えば、車両が制動した際に、センター領域は、大きな力を受けるため、接地面積や接地長を大きくするように変形する。このとき、性能的に区画されていない場合には、センター領域の変形に伴って、ショルダー領域も変形しようとするため、変形する領域が分散する。しかしながら、性能的に区画されていることで、センター領域の接地面積や接地長を大きくすることができるため、制動性能が向上する。
また、例えば、車両が旋回した際に、旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側のショルダー領域は、大きな力を受けるため、接地面積や接地長を大きくするように変形する。このとき、性能的に区画されていない場合には、外側のショルダー領域の変形に伴って、センター領域も変形しようとするため、変形する領域が分散する。しかしながら、性能的に区画されていることで、外側のショルダー領域の接地面積や接地長を大きくすることができるため、旋回性能が向上する。
ところで、本実施形態に係るタイヤ1においては、例えば、低硬度部15、区画部17、ベルト部8の各トッピングゴム、カーカス層5のトッピングゴム、及びリムストリップゴム2bは、それぞれ導電性ゴムで形成されている。これにより、タイヤ1は、トレッド面とリム20とを電気的に接続する導電経路を備えている。
なお、導電性ゴムは、体積抵抗率が10Ω・cm未満を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、カーボンブラックを高比率で配合したものが例示される。また、非導電性ゴムは、体積抵抗率が10Ω・cm以上を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、シリカを高比率で配合したものが例示される。
以上より、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、外表面が路面に接するトレッドゴム7を備える空気入りタイヤ1であって、前記トレッドゴム7は、外表面側に、タイヤ周方向に沿って延びる周溝9,10と、前記周溝9,10により区画される陸部11〜13と、を備え、前記陸部12の少なくとも外表面側は、前記周溝9,10に隣接して配置される高硬度部14と、前記高硬度部14に隣接して配置され、前記高硬度部14のゴム硬度よりも小さいゴム硬度である低硬度部15と、を備え、前記低硬度部15は、前記空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心に対して両側に配置される。
斯かる構成によれば、陸部11〜13は、トレッドゴム7の外表面側で、タイヤ周方向に沿って延びる周溝9,10により区画されている。そして、陸部12の少なくとも外表面側は、高硬度部14と、高硬度部14のゴム硬度よりも小さいゴム硬度である低硬度部15とを備えている。ところで、一般的に、路面に対する陸部11〜13の接地圧は、周溝9,10寄り、即ち、タイヤ幅方向D1の端部で高くなる。
そこで、陸部12の少なくとも外表面側において、高硬度部14は、周溝9,10に隣接して配置され、低硬度部15は、高硬度部14に隣接して配置されている。これにより、タイヤ1に内圧が付与された際に、低硬度部15は、高硬度部14よりもタイヤ径方向D2に延びるように変形するため、路面に接地し易くなる。したがって、路面に対する低硬度部15の接地圧を高くすることができるため、路面に対する陸部12の接地圧を均一にすることができる。
しかも、低硬度部15は、タイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心に対して両側に配置されている。これにより、車両が旋回した際に、旋回中心に対してタイヤ赤道面D1の外側が大きな力を受けることに対して、当該外側に、低硬度部15が必ず存在する。したがって、車両が旋回した際に、当該外側となる低硬度部15は、大きく変形することで、接地面積や接地長を大きくすることができる。その結果、旋回性能を向上させることができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記低硬度部15のタイヤ幅方向D1の外側領域15aにおける平均深さは、前記低硬度部15のタイヤ幅方向D1の内側領域15bにおける平均深さよりも、深い、という構成である。
斯かる構成によれば、低硬度部15の外側領域15aにおける平均深さが、低硬度部15の内側領域15bにおける平均深さよりも深いため、低硬度部15において、外側領域15aが、より変形し易い。これにより、車両が旋回した際に旋回中心に対してタイヤ赤道面S1の外側となる低硬度部15においては、外側領域15aは、より大きな力を受けるため、より大きく変形することができる。したがって、当該低硬度部15の接地面積や接地長をより大きくすることができるため、旋回性能をさらに向上させることができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記低硬度部15は、前記空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心を挟んで一対配置され、前記トレッドゴム7は、タイヤ幅方向D1で区画するために、前記低硬度部15からタイヤ径方向D2の内側に向けて延びる区画部17を備え、前記区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度と異なる、という構成である。
斯かる構成によれば、低硬度部15は、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心を挟んで一対配置されている。そして、区画部17は、低硬度部15からタイヤ径方向D2の内側に向けて延びると共に、区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度と異なっている。これにより、低硬度部15及び区画部17で区画された領域を、性能的に区画することができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度よりも、小さい、という構成である。
斯かる構成によれば、低硬度部15のゴム硬度が、タイヤ幅方向D1で隣接される高硬度部14のゴム硬度より小さいことに対応して、区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度よりも小さくなっている。これにより、低硬度部15及び区画部17で区画された領域を、確実に性能的に区画することができる。
なお、空気入りタイヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、周溝9,10は、四つ備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、周溝9,10は、二つ、三つ、又は、五つ以上備えられている、という構成でもよい。図3においては、周溝9,10は、三つ備えられている。
図3に係る空気入りタイヤ1においては、低硬度部15は、ショルダー周溝9とセンター周溝10との間のセンター陸部13に配置されている。そして、低硬度部15は、タイヤ赤道面S1に対して両側のセンター陸部13に配置されているため、タイヤ赤道面S1に対して両側に配置されている。具体的には、低硬度部15は、タイヤ赤道面S1を挟んで一対配置されている。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、高硬度部14は、陸部11〜13の全体に配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、図4に示すように、高硬度部14は、周溝9,10の溝底よりもトレッドゴム7の外表面側のみに配置されている、という構成でもよい。
図4に係るトレッドゴム7は、外表面側に配置される高硬度部14と、タイヤ径方向D2の最内側に配置される内層部16と、高硬度部14と内層部16との間に配置される中間層部18とを備えている。即ち、陸部11〜13は、高硬度部14及び中間層部18からなる二層構造である。なお、中間層部18のゴム硬度は、高硬度部14及び内層部16のゴム硬度と異なっている。
そして、図4に係るトレッドゴム7においては、トレッドゴム7をタイヤ幅方向D1で性能的に区画するために、中間層部18のゴム硬度は、低硬度部15及び区画部17のゴム硬度と異なっていることが好ましい。さらに、低硬度部15のゴム硬度は、中間層部18のゴム硬度よりも小さいことが好ましい。また、区画部17のゴム硬度は、中間層部18のゴム硬度よりも小さいことが好ましい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、高硬度部14は、全て同じゴム硬度であり、低硬度部15,15同士は、同じゴム硬度である、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、高硬度部14は、領域ごとで(例えば、陸部11〜13ごとで)、異なるゴム硬度である、という構成でもよい。また、例えば、低硬度部15,15同士は、異なるゴム硬度である、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、低硬度部15は、タイヤ赤道面S1を挟んで一対配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、低硬度部15は、タイヤ赤道面S1に対して両側に配置されていれば、三つ以上備えられている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、外側領域15aの平均深さは、内側領域15bの平均深さよりも、深い、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、外側領域15aの平均深さは、内側領域15bの平均深さよりも、浅い、という構成でもよい。また、例えば、外側領域15aの平均深さは、内側領域15bの平均深さと同じ、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、外側領域15aの最大深さは、内側領域15bの最大深さよりも、深い、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、外側領域15aの最大深さは、内側領域15bの最大深さよりも、浅い、という構成でもよい。また、例えば、外側領域15aの最大深さは、内側領域15bの最大深さと同じ、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、外側領域15aの体積(タイヤ子午面における断面積)は、内側領域15bの体積よりも、大きい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、外側領域15aの体積は、内側領域15bの体積よりも、小さい、という構成でもよい。また、例えば、外側領域15aの体積は、内側領域15bの体積と同じ、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、区画部17は、低硬度部15からベルト部8まで延びている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、区画部17は、ベルト部8から離れている、という構成でもよい。また、例えば、区画部17は、備えられてない、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、区画部17のゴム硬度は、低硬度部15のゴム硬度と同じ、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、区画部17のゴム硬度は、低硬度部15のゴム硬度と異なる、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度よりも、小さい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、区画部17のゴム硬度は、タイヤ幅方向D1で隣接される部分14,16のゴム硬度よりも、大きい、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、低硬度部15は、陸部12のタイヤ幅方向D1の外側寄りに配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、低硬度部15は、陸部12のタイヤ幅方向D1の内側寄りに配置されている、という構成でもよく、また、中央に配置されている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、低硬度部15及び区画部17は、導電性ゴムで形成されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、低硬度部15及び区画部17は、非導電性ゴムで形成されている、という構成でもよい。
1…空気入りタイヤ、2…ビード部、2a…ビード、2b…リムストリップゴム、3…サイドウォール部、3a…サイドウォールゴム、4…トレッド部、5…カーカス層、6…インナーライナー、7…トレッドゴム、8…ベルト部、8a…ベルトプライ、8b…ベルトプライ、9…ショルダー周溝、10…センター周溝、11…ショルダー陸部、12…メディエイト陸部、13…センター陸部、14…高硬度部、15…低硬度部、15a…外側領域、15b…内側領域、16…内層部、17…区画部、18…中間層部、20…リム、D1…タイヤ幅方向、D2…タイヤ径方向、S1…タイヤ赤道面

Claims (3)

  1. 外表面が路面に接するトレッドゴムを備える空気入りタイヤであって、
    前記トレッドゴムは、外表面側に、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、前記周溝により区画される陸部と、を備え、
    前記陸部の少なくとも外表面側は、前記周溝に隣接して配置される高硬度部と、前記高硬度部に隣接して配置され、前記高硬度部のゴム硬度よりも小さいゴム硬度である低硬度部と、を備え、
    前記低硬度部は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の中心に対して両側に配置され
    前記低硬度部のタイヤ幅方向の外側領域における平均深さは、前記低硬度部のタイヤ幅方向の内側領域における平均深さよりも、深い、空気入りタイヤ。
  2. 前記低硬度部は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の中心を挟んで一対配置され、
    前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向で区画するために、前記低硬度部からタイヤ径方向の内側に向けて延びる区画部を備え、
    前記区画部のゴム硬度は、タイヤ幅方向で隣接される部分のゴム硬度と異なる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記区画部のゴム硬度は、タイヤ幅方向で隣接される部分のゴム硬度よりも、小さい、請求項に記載の空気入りタイヤ。
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