JP6634710B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設けた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、耐摩耗性とウエット性能とをより高い次元で両立させ、更にはドライ路面での操縦安定性を改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、一般的に、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が形成され、これら主溝によりタイヤ周方向に延在する複数列の陸部が区画され、各陸部にタイヤ幅方向に延びるラグ溝やサイプ等の横溝要素が形成されている。
上述のような構成を有する空気入りタイヤにおいて、トレッド部の溝面積を減らした場合(例えば、特許文献1〜2参照)、トレッド部の剛性が高くなるため耐摩耗性を改善することが可能であるものの、それに伴ってウエット性能が低下するという問題がある。また、空気入りタイヤにおいて、ラグ溝のピッチ数や配列を車両内側領域と車両外側領域とで互いに異ならせることにより、二律背反関係にあるタイヤ性能を両立させること(例えば、特許文献3〜5参照)が行われているが、このような手法では耐摩耗性とウエット性能とを両立させることが難しいのが現状である。
特開2014−166824号公報 特開2014−184828号公報 特開2015−37945号公報 特開2014−162300号公報 特開2013−154654号公報
本発明の目的は、耐摩耗性とウエット性能とをより高い次元で両立させ、更にはドライ路面での操縦安定性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により複数列の陸部を区画し、各陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝要素を形成し、これら複数本の横溝要素が溝幅1.2mm以下の横溝要素と溝幅1.2mmを超える横溝要素とを含み、前記主溝のうちタイヤ幅方向最外側に位置する一対の最外側主溝の中心線よりもタイヤ幅方向内側をセンター領域とし、前記最外側主溝の中心線から前記トレッド部の接地端までをショルダー領域とし、各陸部の接地領域内での幅と各陸部において溝幅1.2mmを超える横溝要素により分断されずにタイヤ周方向に連続的に延在する部分の接地領域内での幅との比率を連続陸部比率としたとき、前記トレッド部の全体としての連続陸部比率が70%以上であり、前記センター領域での連続陸部比率が前記ショルダー領域での連続陸部比率よりも大きく、かつ前記センター領域に含まれる陸部に形成される溝幅1.2mm以下の横溝要素が前記ショルダー領域に含まれる陸部に形成される溝幅1.2mm以下の横溝要素よりも相対的に多くなっており、前記センター領域に含まれる陸部の溝面積比率が前記ショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明では、空気入りタイヤにおいて、トレッド部の全体としての連続陸部比率を70%以上とすることにより、トレッド部のタイヤ周方向の剛性を高めて耐摩耗性を改善することができる。また、センター領域での連続陸部比率をショルダー領域での連続陸部比率よりも大きくすることにより、ドライ路面での操縦安定性に対する寄与が大きいセンター領域における剛性の増大効果を相対的に大きくするので、ドライ路面での操縦安定性を改善することができる。更に、センター領域に含まれる陸部の溝面積比率をショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率よりも大きくすることにより、駆動時におけるウエット性能への寄与が大きいセンター領域での排水性が良好になるので、ウエット性能(特に、ウエット路面でのトラクション性能)を改善することができる。
本発明において、トレッド部の全体としての接地領域内での溝面積比率は30%以下であることが好ましい。トレッド部の全体としての溝面積比率を上記の如く規定することにより、耐摩耗性の改善効果を十分に得ることができる。
同様に、トレッド部の主溝を除いた部位の接地領域内での溝面積比率は10%以下であることが好ましい。トレッド部の主溝を除いた部位の溝面積比率を上記の如く規定することにより、耐摩耗性の改善効果を十分に得ることができる。
センター領域に含まれる陸部の溝面積比率とショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率との差は2%〜5%であることが好ましい。両者の差を適正化することにより、ドライ路面での操縦安定性を良好に維持しつつ、ウエット性能の改善効果を十分に得ることができる。
センター領域での連続陸部比率とショルダー領域での連続陸部比率との差は5%〜15%であることが好ましい。両者の差を適正化することにより、ドライ路面での操縦安定性の改善効果を十分に得ることができる。
また、トレッド部の全体としての連続陸部比率は70%〜95%であることが好ましい。トレッド部の全体としての連続陸部比率の上限値を規定することにより、ウエット性能を良好に維持することができる。
本発明は、各種車両に装着される空気入りタイヤに適用可能であるが、特に乗用車に装着される空気入りタイヤに適用することが好ましい。乗用車用の空気入りタイヤでは、耐摩耗性、ウエット性能、ドライ路面での操縦安定性を同時に改善することが求められているので、このような用途では顕著な効果を期待することができる。
本発明において、トレッド部の接地領域は、タイヤを標準リムにリム組みして空気圧230kPaを充填した状態で平面上に垂直に置いて所定の荷重を加えたときに測定されるタイヤ軸方向の接地幅に基づいて特定される。接地端は、接地領域のタイヤ軸方向の最外側位置である。「所定の荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている最大負荷能力の70%に相当する荷重とする。
トレッド部又は陸部の溝面積比率は、トレッド部又は陸部の踏面におけるネガティブ要素の面積とポジティブ要素の面積との総和に対するネガティブ要素の面積の比率(%)である。ネガティブ要素とは溝部分(サイプを含む)を意味し、ポジティブ要素とは陸部分を意味する。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる3本の主溝11が形成されている。ここで、主溝とは溝幅が3.0mm以上、好ましくは3.0mm〜8.0mmであり、かつ溝深さが4.0mm以上、好ましくは、4.0mm〜8.0mmである周方向溝を意味する。つまり、溝幅が3.0mm未満であるか、或いは、溝深さが4.0mm未満である周方向溝は主溝には該当しない。主溝11は、タイヤ赤道CLよりもタイヤ幅方向の一方側に位置する主溝11Aと、タイヤ赤道CL上に位置する主溝11Bと、タイヤ赤道CLよりもタイヤ幅方向の他方側に位置する主溝11Cとを含んでいる。これら主溝11A〜11Cはいずれもタイヤ周方向に沿って直線状に延在している。そして、トレッド部1には、主溝11Aよりもタイヤ幅方向の一方側に位置するショルダー陸部21と、主溝11Aと主溝11Bとの間に位置するセンター陸部22と、主溝11Bと主溝11Cとの間に位置するセンター陸部23と、主溝11Cよりもタイヤ幅方向の他方側に位置するショルダー陸部24とが区画されている。
陸部21〜24の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本の横溝要素30が形成されている。横溝要素30は、溝幅が1.2mm以下であるサイプ(又は細溝)31と、溝幅が1.2mmを超えるラグ溝32とを含んでいる。溝幅が1.2mmを超えるラグ溝32は陸部21〜24のタイヤ周方向の連続性を実質的に分断するものであるが、溝幅が1.2mm以下であるサイプ(又は細溝)31は陸部21〜24のタイヤ周方向の連続性を実質的に分断するものではない。サイプ31及びラグ溝32からなる横溝要素30のタイヤ周方向のピッチ及びタイヤ幅方向の長さは陸部21〜24において個別に設定されている。
タイヤ幅方向最外側に位置する一対の主溝11A,11Cの中心線よりもタイヤ幅方向内側をセンター領域Ceとし、これら主溝11A,11Cの中心線からトレッド部1の接地端Eまでをショルダー領域Shとしたとき、センター領域Ceにはセンター陸部22,23が配置され、ショルダー領域Shにはショルダー陸部21,24が配置されている。なお、主溝11A,11Cの中心線は溝幅中心位置を通る直線である。
図2に示すように、陸部21〜24の接地領域内での幅はそれぞれA1,A2,A3,A4である。また、陸部21〜24において溝幅1.2mmを超える横溝要素30(即ち、ラグ溝32)により分断されずにタイヤ周方向に連続的に延在する部分の接地領域内での幅はそれぞれB1,B2,B3,B4である。これら陸部21〜24の接地領域内での幅A1〜A4と陸部21〜24において溝幅1.2mmを超える横溝要素30により分断されずにタイヤ周方向に連続的に延在する部分の接地領域内での幅B1〜B4に基づいて連続陸部比率が算出される。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1の全体としての連続陸部比率Xt〔Xt=(B1+B2+B3+B4)/(A1+A2+A3+A4)×100%〕は、70%以上、より好ましくは70%〜95%の範囲に設定されている。また、センター領域Ceでの連続陸部比率Xce〔Xce=(B2+B3)/(A2+A3)×100%〕はショルダー領域Shでの連続陸部比率Xsh〔Xsh=(B1+B4)/(A1+A4)×100%〕よりも大きくなるように設定されている。
更に、センター領域Ceに含まれる陸部22,23の溝面積比率Rceはショルダー領域Shに含まれる陸部21,24の溝面積比率Rshよりも大きくなるように設定されている。ここで、溝面積比率Rceは陸部22,23の総面積に対する陸部22,23に含まれる溝成分の総面積の比率(%)であり、溝面積比率Rshは陸部21,24の総面積に対する陸部21,24に含まれる溝成分の総面積の比率(%)である。上述のようにセンター領域Ceでの連続陸部比率Xceをショルダー領域Shでの連続陸部比率Xshよりも大きくした場合、一様なトレッドパターンであれば、溝面積比率Rceは溝面積比率Rshよりも小さくなるが、上記空気入りタイヤでは、ショルダー領域Shに含まれる陸部21,24に形成されるサイプ31を相対的に少なくし、センター領域Ceに含まれる陸部22,23に形成されるサイプ31を相対的に多くすることにより、溝面積比率Rceを溝面積比率Rshよりも大きくしている。
上述した空気入りタイヤでは、トレッド部1の全体としての連続陸部比率Xtを70%以上とすることにより、トレッド部1のタイヤ周方向の剛性を高めて耐摩耗性を改善することができる。ここで、トレッド部1の全体としての連続陸部比率Xtが70%よりも小さいと、耐摩耗性の改善効果が不十分になる。特に、トレッド部1の全体としての連続陸部比率Xtは70%〜95%の範囲に設定すると良い。トレッド部1の全体としての連続陸部比率Xtが95%よりも大きいと、溝面積が小さくなるためウエット性能の改善効果が低下する。
また、上述した空気入りタイヤでは、センター領域Ceでの連続陸部比率Xceをショルダー領域Shでの連続陸部比率Xshよりも大きくすることにより、ドライ路面での操縦安定性に対する寄与が大きいセンター領域Ceにおける剛性の増大効果を相対的に大きくするので、ドライ路面での操縦安定性を改善することができる。
センター領域Ceでの連続陸部比率Xceとショルダー領域Shでの連続陸部比率Xshとの差(Xce−Xsh)は5%〜15%の範囲に設定すると良い。これにより、ドライ路面での操縦安定性の改善効果を十分に得ることができる。連続陸部比率Xceと連続陸部比率Xshとの差(Xce−Xsh)が5%よりも小さいとセンター領域Ceでの剛性が不足するためドライ路面での操縦安定性の改善効果が不十分になり、逆に15%よりも大きいとセンター領域Ceとショルダー領域Shとの剛性差が過大になるためドライ路面での操縦安定性の改善効果が低下する。
更に、上述した空気入りタイヤでは、センター領域Ceに含まれる陸部22,23の溝面積比率Rceをショルダー領域Shに含まれる陸部21,24の溝面積比率Rshよりも大きくすることにより、駆動時におけるウエット性能への寄与が大きいセンター領域Ceでの排水性が良好になるので、ウエット性能(特に、ウエット路面でのトラクション性能)を改善することができる。
センター領域Ceに含まれる陸部22,23の溝面積比率Rceとショルダー領域Shに含まれる陸部21,24の溝面積比率Rshとの差(Rce−Rsh)は2%〜5%の範囲に設定すると良い。これにより、ドライ路面での操縦安定性を良好に維持しつつ、ウエット性能の改善効果を十分に得ることができる。溝面積比率Rceと溝面積比率Rshとの差(Rce−Rsh)が2%よりも小さいとウエット性能の改善効果が低下し、逆に5%よりも大きいとセンター領域Ceでの剛性が不足するためドライ路面での操縦安定性の改善効果が低下する。
また、トレッド部1の全体としての接地領域内での溝面積比率Rtは30%以下、好ましくは、20%〜30%であると良い。これにより、耐摩耗性の改善効果を十分に得ることができる。トレッド部1の全体としての接地領域内での溝面積比率Rtが30%よりも大きいと耐偏摩耗性の改善効果が低下する。
同様に、トレッド部1の主溝11を除いた部位(即ち、陸部21〜24)の接地領域内での溝面積比率Rrは10%以下、好ましくは、5%〜10%であると良い。これにより、耐摩耗性の改善効果を十分に得ることができる。トレッド部1の主溝11を除いた部位の溝面積比率Rrが10%よりも大きいと耐偏摩耗性の改善効果が低下する。
図1及び図2に描写された実施形態は乗用車用の空気入りタイヤに関するものであるが、本発明は他の用途の空気入りタイヤに適用することも可能である。
タイヤサイズ155/65R14で、トレッド部と一対のサイドウォール部と一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により複数列の陸部を区画し、各陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝要素を形成し、トレッド部の全体としての連続陸部比率Xt、センター領域での連続陸部比率Xce、ショルダー領域での連続陸部比率Xsh、トレッド部の全体としての接地領域内での溝面積比率Rt、トレッド部の主溝を除いた部位の接地領域内での溝面積比率Rr、センター領域に含まれる陸部の溝面積比率Rce、ショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率Rshを表1のように設定した従来例、比較例1〜2及び実施例1〜8のタイヤを製作した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、耐摩耗性、ドライ路面での操縦安定性、ウエット性能を評価し、その結果を表1に併せて示した。
耐摩耗性:
各試験タイヤをリムサイズ14×4.5Jのホイールに組み付けて排気量660ccの軽自動車に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を230kPa/220kPaとし、テストコースを8000km走行した後、溝残量から推定摩耗寿命(km)を算出した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐摩耗性が優れていることを意味する。
ドライ路面での操縦安定性:
各試験タイヤをリムサイズ14×4.5Jのホイールに組み付けて排気量660ccの軽自動車に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を230kPa/220kPaとし、ドライ路面のテストコースにおいてパネラーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどドライ路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
ウエット性能:
各試験タイヤをリムサイズ14×4.5Jのホイールに組み付けて排気量660ccの軽自動車に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を230kPa/220kPaとし、水深1mmの路面上で停止状態から加速し、時速50km/hに到達するまでの駆動距離を計測した。評価結果は、計測値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどウエット性能が優れていることを意味する。
Figure 0006634710
この表1から判るように、実施例1〜8のタイヤは、いずれも、従来例との対比において、耐摩耗性とウエット性能が同時に改善されており、しかもドライ路面での操縦安定性についても改善効果が得られていた。一方、比較例1においては、センター領域での連続陸部比率Xceがショルダー領域での連続陸部比率Xshよりも大きくなっているものの、それに伴ってセンター領域に含まれる陸部の溝面積比率Rceがショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率Rshよりも小さくなっているため、ウエット性能が不十分であった。また、比較例2においては、センター領域に含まれる陸部の溝面積比率Rceがショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率Rshよりも大きくなっているものの、それに伴ってセンター領域での連続陸部比率Xceがショルダー領域での連続陸部比率Xshよりも小さくなっているため、ドライ路面での操縦安定性が不十分であった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
11 主溝
21,22,23,24 陸部
30 横溝要素
31 サイプ
32 ラグ溝
Ce センター領域
Sh ショルダー領域
CL タイヤ赤道

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により複数列の陸部を区画し、各陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝要素を形成し、これら複数本の横溝要素が溝幅1.2mm以下の横溝要素と溝幅1.2mmを超える横溝要素とを含み、前記主溝のうちタイヤ幅方向最外側に位置する一対の最外側主溝の中心線よりもタイヤ幅方向内側をセンター領域とし、前記最外側主溝の中心線から前記トレッド部の接地端までをショルダー領域とし、各陸部の接地領域内での幅と各陸部において溝幅1.2mmを超える横溝要素により分断されずにタイヤ周方向に連続的に延在する部分の接地領域内での幅との比率を連続陸部比率としたとき、前記トレッド部の全体としての連続陸部比率が70%以上であり、前記センター領域での連続陸部比率が前記ショルダー領域での連続陸部比率よりも大きく、かつ前記センター領域に含まれる陸部に形成される溝幅1.2mm以下の横溝要素が前記ショルダー領域に含まれる陸部に形成される溝幅1.2mm以下の横溝要素よりも相対的に多くなっており、前記センター領域に含まれる陸部の溝面積比率が前記ショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率よりも大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部の全体としての接地領域内での溝面積比率が30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部の前記主溝を除いた部位の接地領域内での溝面積比率が10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センター領域に含まれる陸部の溝面積比率と前記ショルダー領域に含まれる陸部の溝面積比率との差が2%〜5%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記センター領域での連続陸部比率と前記ショルダー領域での連続陸部比率との差が5%〜15%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部の全体としての連続陸部比率が70%〜95%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 乗用車に装着されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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