JP6804419B2 - タイヤ変位量取得方法及びタイヤ変位量取得装置 - Google Patents

タイヤ変位量取得方法及びタイヤ変位量取得装置 Download PDF

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Description

本発明は、接地されて回転されたときのタイヤの変位量を取得するタイヤ変位量取得方法及びタイヤ変位量取得装置に関する。
スリップ角を与えずに接地させつつ回転させた状態(以下、「基準状態」と称する。)にあるタイヤにスリップ角を与えたときのタイヤの所定部位の歪みを取得する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
従来装置は、上記基準状態にあるタイヤの所定部位を2つのカメラで異なる角度から撮影して撮像(以下、「基準撮像」と称する。)を取得する。更に、従来装置は、タイヤにスリップ角を与えたときのタイヤの上記所定部位を上記2つのカメラで異なる角度から撮影して撮像(以下、「動的撮像」と称する。)を取得する。
従来装置は、基準撮像から所定部位の三次元座標を取得すると共に、動的撮像から所定部位の三次元座標を取得し、これら三次元座標を比較することにより、タイヤの所定部位の歪みを取得するようにしている。
特開2011−27509号公報
従来装置は、基準撮像から取得した三次元座標と、動的撮像から取得した三次元座標と、を比較するときに、基準撮像に含まれる所定部位の撮像と動的撮像に含まれる所定部位の撮像とが正確に一致するようにして三次元座標同士を比較するための特別な手段を備えていない。このため、基準撮像に含まれる所定部位の撮像と動的撮像に含まれる所定部位の撮像とがずれた状態で三次元座標同士が比較される可能性がある。このように三次元座標が比較された場合、タイヤの所定部位の正確な歪みを取得することはできない。
このことは、動的状態にあるタイヤの所定部位の歪みを含む変位量を取得する場合にも等しく当てはまる。
本発明は、上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の1つは、動的状態にあるタイヤの所定部位の正確な変位量を取得できるタイヤ変位量取得方法及びタイヤ変位量取得装置を提供することにある。
本発明に係るタイヤ変位量取得方法(以下、「本発明方法」と称する。)は、タイヤ(20)とホイール(21)とからなるタイヤ組立体の前記タイヤを接地させた状態で前記タイヤ組立体を回転させたときの前記タイヤのサイドウォール部(22)の所定部位(30、40)の変位量を取得するタイヤ変位量取得方法である。
そして、本発明方法は、
前記ホイールの回転軸線に関して非対称となるように基準マーカー(50)を前記ホイールに配設する基準マーカー配設工程と、
所定の基準状態にある前記タイヤ組立体の前記タイヤの前記サイドウォール部及び前記ホイールをカメラ(12)によって撮影して前記サイドウォール部及び前記ホイールの撮像を基準撮像として取得する基準撮像取得工程(図7のステップ705を参照)と、
前記所定の基準状態とは異なる所定の動的状態であって前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた所定の動的状態にある前記タイヤ組立体の前記タイヤの前記サイドウォール部及び前記ホイールを前記カメラによって撮影して前記サイドウォール部及び前記ホイールの撮像を動的撮像として取得する動的撮像取得工程(図7のステップ710乃至ステップ720を参照)と、
前記基準撮像に含まれている前記基準マーカーの撮像と、前記動的撮像に含まれている前記基準マーカーの撮像と、が同一座標系において互いに一致するように前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理する画像処理工程(図7のステップ740を参照)と、
前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理した後、前記基準撮像に含まれている前記サイドウォール部の所定部位の撮像と、前記動的撮像に含まれている前記サイドウォール部の前記所定部位の撮像と、の間の距離を前記所定部位の変位量として取得する変位量取得工程(図7のステップ745乃至760を参照)と、
を具備する。
本発明方法において、例えば、前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、前記所定の動的状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である。
或いは、本発明方法において、例えば、前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、前記所定の動的状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて回転している前記タイヤ組立体に制動力を加えた状態である。
或いは、本発明方法において、例えば、前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、前記所定の動的状態は、前記タイヤにスリップ角を与えて前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である。
或いは、本発明方法において、例えば、前記所定の基準状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態であり、前記所定の動的状態は、前記タイヤにスリップ角を与えて前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である。
更に、本発明方法において、例えば、前記変位量は、前記基準撮像に含まれている前記所定部位の撮像を基準とした前記タイヤ組立体の径方向における前記所定部位の変位量及び前記タイヤ組立体の径方向に対して垂直で且つ前記サイドウォール部の壁面に沿った方向における前記所定部位の変位量の少なくとも1つである。
更に、本発明方法の前記変位量取得工程において、例えば、前記所定部位の変位量は、前記動的撮像を取得した時刻に関連づけて取得される。
更に、本発明方法の前記動的撮像取得工程において、前記サイドウォール部及び前記ホイールは、所定の時間間隔で撮影される。
更に、本発明方法は、前記所定部位を示す部位表示マーカーを前記サイドウォール部に配設する部位表示マーカー配設工程を更に具備していてもよい。この場合、前記変位量取得工程において取得される前記変位量は、前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理した後、前記基準撮像に含まれている前記部位表示マーカーの撮像と、前記動的撮像に含まれている前記部位表示マーカーの撮像と、の間の距離である。
更に、本発明方法において、例えば、前記部位表示マーカーは、前記タイヤ組立体の回転軸線周りで所定角度間隔をあけて前記サイドウォール部の全周にわたって配設される。
更に、本発明に係るタイヤ変位量取得装置(以下、「本発明装置」と称する。)は、上記タイヤ変位量取得方法を行う装置である。
本発明装置は、カメラ(12)と、処理装置(90)と、を具備する。前記カメラは、前記サイドウォール部及び前記ホイールを撮影する。前記処理装置は、前記基準撮像取得工程、前記動的撮像取得工程、画像処理工程、及び、変位量取得工程を行う。
本発明方法及び本発明装置によれば、動的状態にあるサイドウォール部の所定部位の変位量を取得する際に所定部位が比較される部位は、基準状態にあるサイドウォール部の同一の部位である。このため、動的状態にあるサイドウォール部の所定部位の正確な変位量を取得することができる。
更に、本発明方法及び本発明装置によれば、動的状態にあるサイドウォール部の特定部位の変位量を、タイヤ組立体の回転軸線を中心として全周にわたって取得することができる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤ変位量取得装置を示した正面図である。 図2は、図1に示したタイヤ変位量取得装置を示した上面図である。 図3は、図1に示したタイヤ変位量取得装置によって変位量を取得されるタイヤ組立体を示した正面図である。 図4は、図1に示したタイヤ変位量取得装置が行うタイヤ変位量取得処理を説明するための図である。 図5は、基準撮像に含まれている内側マーカーの撮像と、動的撮像に含まれている内側マーカーの撮像と、を示した図である。 図6は、図1に示したタイヤ変位量取得装置によって作成されるグラフを示した図である。 図7は、図1に示したタイヤ変位量取得装置が行うタイヤ変位量取得処理を示したフローチャートである。 図8は、図1に示したタイヤ変位量取得装置によって作成可能なグラフを示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るタイヤ変位量取得方法及びタイヤ変位量取得装置について説明する。本発明の実施形態に係るタイヤ変位量取得方法は、図1に示した本発明の実施形態に係るタイヤ変位量取得装置10(以下、「実施装置10」と称する。)によって行われる。
実施装置10は、支持装置11、1つのカメラ12、2つのライト13L及び13R、並びに、タイヤ試験台14を備えている。
実施装置10によって変位量を取得されるタイヤ20は、ゴム製のものであり、ホイール21に嵌め込まれている。以下、タイヤ20がホイール21に嵌め込まれた状態にある組立体を「タイヤ組立体」と称する。
支持装置11は、円筒形の支持バー15を備える。支持装置11は、支持バー15を上下方向に昇降可能である。支持バー15は、その中心軸線周りで回転可能である。
支持装置11は、支持バー15にタイヤ組立体のホイール21を取り付けることにより、タイヤ組立体を支持することができる。ホイール21は、その中心軸線が支持バー15の中心軸線と一致するように支持バー15に取り付けられる。従って、ホイール21が支持バー15に取り付けられているとき、ホイール21は、回転可能である。
カメラ12は、支持装置11に支持されたタイヤ組立体をその側方からタイヤ組立体全体を撮影可能に配設されている。
一方のライト13Lは、カメラ12の左側に配設され、他方のライト13Rは、カメラ12の右側に配設されている。これらライト13L及び13Rは、カメラ12の撮影範囲を照らすように配設されている。
タイヤ試験台14は、駆動ローラ16D、従動ローラ16F及びエンドレスベルト17を備えている。
エンドレスベルト17は、駆動ローラ16D及び従動ローラ16F周りに配設されている。駆動ローラ16Dには、モータ18が接続されている。駆動ローラ16Dは、その中心軸線周りでモータ18によって回転駆動される。駆動ローラ16Dが回転駆動されると、エンドレスベルト17は、駆動ローラ16Dによって駆動される。エンドレスベルト17の平坦部には、後述するように、タイヤ20が押しつけられる。
支持装置11、カメラ12、ライト13L及び13R並びにモータ18は、ECU90に接続されている。ECU90は、エレクトロニックコントロールユニットであり、CPU、ROM、RAMおよびインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。ECU90は、支持装置11、カメラ12、ライト13L及び13R並びにモータ18の作動を制御する。
カメラ12は、タイヤ組立体を撮影してタイヤ組立体の撮像データを生成し、その撮像データをECU90に出力する。ECU90は、受信した撮像データに基づいてタイヤ組立体の撮像を取得する。
尚、実施装置10は、2つ以上のカメラ12を備えていてもよい。
<実施装置の作動の概要>
次に、実施装置10の作動の概要について説明する。
図3に示したように、支持装置11に支持されるタイヤ組立体のタイヤ20のサイドウォール部22には、タイヤ組立体の中心軸線周りに等角度間隔をあけて且つタイヤ組立体の中心軸線から径方向の距離が第1距離D1になるようにサイドウォール部22の全周にわたって複数のマーカー30(以下、「内側マーカー30」と称する。)が配設されている。内側マーカー30は、それぞれ、同一径の円形の形状を有している。内側マーカー30は、それぞれ、サイドウォール部22の所定部位を示す部位表示マーカーである。
加えて、支持装置11に支持されるタイヤ組立体のタイヤ20のサイドウォール部22には、タイヤ組立体の中心軸線周りに等角度間隔をあけて且つタイヤ組立体の中心軸線から径方向の距離が「上記第1距離D1よりも大きい第2距離D2」になるようにサイドウォール部22の全周にわたって複数のマーカー40(以下、「外側マーカー40」と称する。)が配設されている。外側マーカー40は、それぞれ、同一径の円形の形状を有している。外側マーカー40は、それぞれ、サイドウォール部22の所定部位を示す部位表示マーカーである。
尚、内側マーカー30及び外側マーカー40は、変位量を取得しようとする部位の位置に応じてサイドウォール部22に配設されればよい。従って、変位量を取得しようとする部位の位置によっては、内側マーカー30及び外側マーカー40は、タイヤ組立体の中心軸線周りに等角度間隔で設けられていなくてもよいし、サイドウォール部22の全周にわたって配設されていなくてもよい。
更に、タイヤ組立体のホイール21には、2つの基準マーカー50が配設されている。これら基準マーカー50は、同一径の円形の形状を有している。各基準マーカー50は、ホイール21の中心軸線に関して非対称となる位置においてホイール21に配設されている。
尚、同じ形状の複数の基準マーカーをホイール21に配設する場合、これら基準マーカーがホイール21の中心軸線に関して非対称な位置においてホイール21に配設されるのであれば、2つ以上の基準マーカーがホイール21に配設されてもよい。
更に、1つの基準マーカーのみがホイール21に配設されてもよい。
加えて、それぞれ異なる形状の複数の基準マーカーをホイール21に配設する場合、基準マーカーがホイール21の中心軸線に関して対称となる位置においてホイール21に配設されてもよい。
内側マーカー30、外側マーカー40及び基準マーカー50が配設されたタイヤ組立体は、図4の(A)に示したように、支持装置11の支持バー15に取り付けられる。このとき、タイヤ20は、エンドレスベルト17には接地されない。この状態で、ECU90は、カメラ12によってタイヤ組立体を撮影する。そして、ECU90は、タイヤ組立体の撮像データをカメラ12から受信して基準撮像データとしてRAM(メモリ)に保存する。
次に、図4の(B)に示したように、ECU90は、支持装置11によってタイヤ組立体を下降させてタイヤ20をエンドレスベルト17の平坦部に接地させる。この状態で、図4の(C)に示したように、ECU90は、モータ18によって駆動ローラ16Dを駆動させてエンドレスベルト17を駆動させる。これにより、エンドレスベルト17に接地されたタイヤ組立体が回転せしめられる。このとき、ECU90は、タイヤ組立体が所定の回転速度で回転するようにモータ18の作動を制御する。
ECU90は、所定の回転速度で回転させたタイヤ組立体を所定時間Tth毎にカメラ12によって撮影する。ECU90は、カメラ12によって撮影して取得されるタイヤ組立体の撮像データを動的撮像データとして取得してRAMに保存する。
次いで、図4の(D)に示したように、ECU90は、基準撮像データに基づいてタイヤ組立体の基準撮像IBを取得する。このときに取得される基準撮像IBは、1つの撮像である。更に、図4の(E)に示したように、ECU90は、動的撮像データに基づいてタイヤ組立体の動的撮像IRを取得する。このときに取得される動的撮像IRは、所定時間Tthの間隔をあけた時刻における複数の撮像である。
そして、図4の(F)に示したように、ECU90は、基準撮像IBに含まれている基準マーカー50の撮像IB50が第1撮影時刻t1で取得された動的撮像IR(t1)に含まれているそれぞれ対応する基準マーカー50の撮像IR50(t1)と同一座標系において一致するように基準撮像IBを画像処理し、画像処理後の基準撮像IB(t1)を取得する。
ECU90は、画像処理後の基準撮像IB(t1)に含まれている内側マーカー30のうち、特定の1つの内側マーカー30(以下、「特定内側マーカー30A」と称する。)の撮像IB30A(t1)の面積重心GBin(t1)を取得する。基準撮像IB(t1)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t1)の形状は円形であるので、その撮像IB30A(t1)の面積重心GBin(t1)は、基準撮像IB(t1)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t1)の中心点である。
次いで、ECU90は、特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t1)の面積重心GBin(t1)を原点とした二次元座標系を取得する。より具体的には、図5に示したように、ECU90は、面積重心GBin(t1)を原点とし、タイヤ組立体の径方向にタイヤ組立体の中心軸線から離れる方向に延びる軸をX軸とし、タイヤ組立体の径方向に対して垂直な軸をY軸とした二次元座標系を内側マーカー座標系Sin(t1)として取得する。
そして、ECU90は、動的撮像IR(t1)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IR30A(t1)の面積重心GRin(t1)を取得する。そして、ECU90は、上記内側マーカー座標系Sin(t1)における面積重心GRin(t1)のX座標及びY座標を取得する。
ECU90は、面積重心GRin(t1)のX座標から動的状態にあるタイヤ20の径方向の変位量Din_X(t1)を取得すると共に、面積重心GRin(t1)のY座標から動的状態にあるタイヤ20の周方向の変位量Din_Y(t1)を取得する。
同様に、ECU90は、画像処理後の基準撮像IB(t1)に含まれている外側マーカー40のうち、タイヤ組立体の回転軸線周りにおける角度位置が特定内側マーカー30Aの角度位置と同じ外側マーカー40(以下、「特定外側マーカー40A」と称する。)の撮像IB40A(t1)の面積重心GBout(t1)を取得する。基準撮像IB(t1)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t1)の形状は円形であるので、その撮像IB40A(t1)の面積重心GBout(t1)は、基準撮像IB(t1)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t1)の中心点である。
ECU90は、特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t1)の面積重心GBout(t1)を原点とした二次元座標系を取得する。より具体的には、ECU90は、面積重心GBout(t1)を原点とし、タイヤ組立体の径方向にタイヤ組立体の中心軸線から離れる方向に延びる軸をX軸とし、タイヤ組立体の径方向に対して垂直な軸をY軸とした二次元座標系を外側マーカー座標系Sout(t1)として取得する。
そして、ECU90は、動的撮像IR(t1)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IR40A(t1)の面積重心GRout(t1)を取得する。そして、ECU90は、上記外側マーカー座標系Sout(t1)における面積重心GRout(t1)のX座標及びY座標を取得する。
ECU90は、面積重心GRout(t1)のX座標から動的状態にあるタイヤ20の径方向の変位量Dout_X(t1)を取得すると共に、面積重心GRout(t1)のY座標から動的状態にあるタイヤ20の周方向の変位量Dout_Y(t1)を取得する。
次いで、ECU90は、基準撮像IBに含まれている基準マーカー50の撮像IB50が「上記第1撮影時刻t1から所定時間Tthが経過した第2撮影時刻t2」に取得された動的撮像IR(t2)に含まれているそれぞれ対応する基準マーカー50の撮像IR50(t2)と同一座標系において一致するように基準撮像IBを画像処理し、画像処理後の基準撮像IB(t2)を取得する。
ECU90は、画像処理後の基準撮像IB(t2)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t2)の面積重心GBin(t2)を取得する。基準撮像IB(t2)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t2)の形状は円形であるので、その撮像IB30A(t2)の面積重心GBin(t2)は、基準撮像IB(t2)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t2)の中心点である。
ECU90は、特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t2)の面積重心GBin(t2)を原点とした二次元座標系を取得する。より具体的には、ECU90は、面積重心GBin(t2)を原点とし、タイヤ組立体の径方向にタイヤ組立体の中心軸線から離れる方向に延びる軸をX軸とし、タイヤ組立体の径方向に対して垂直な軸をY軸とした二次元座標系を内側マーカー座標系Sin(t2)として取得する。
そして、ECU90は、動的撮像IR(t2)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IR30A(t2)の面積重心GRin(t2)を取得する。そして、ECU90は、上記内側マーカー座標系Sin(t2)における面積重心GRin(t2)のX座標及びY座標を取得する。
ECU90は、面積重心GRin(t2)のX座標から動的状態にあるタイヤ20の径方向の変位量Din_X(t2)を取得すると共に、面積重心GRin(t2)のY座標から動的状態にあるタイヤ20の周方向の変位量Din_Y(t2)を取得する。
同様に、ECU90は、画像処理後の基準撮像IB(t2)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t2)の面積重心GBout(t2)を取得する。基準撮像IB(t2)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t2)の形状は円形であるので、その撮像IB40A(t2)の面積重心GBout(t2)は、基準撮像IB(t2)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t2)の中心点である。
ECU90は、特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t2)の面積重心GBout(t2)を原点とした二次元座標系を取得する。より具体的には、ECU90は、面積重心GBout(t2)を原点とし、タイヤ組立体の径方向にタイヤ組立体の中心軸線から離れる方向に延びる軸をX軸とし、タイヤ組立体の径方向に対して垂直な軸をY軸とした二次元座標系を外側マーカー座標系Sout(t2)として取得する。
そして、ECU90は、動的撮像IR(t2)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t2)の面積重心GRout(t2)を取得する。そして、ECU90は、上記外側マーカー座標系Sout(t2)における面積重心GRout(t2)の座標を取得する。
ECU90は、面積重心GRout(t2)のX座標から動的状態にあるタイヤ20の径方向の変位量Dout_X(t2)を取得すると共に、面積重心GRout(t2)のY座標から動的状態にあるタイヤ20の周方向の変位量Dout_Y(t2)を取得する。
ECU90は、第2撮影時刻t2以降、所定時間Tthの間隔をあけた所定の撮影時刻tmに取得された動的撮像IR(tm)それぞれについて所定の撮影時刻tnまでの特定内側マーカー30Aの変位量Din_X及びDin_Yを、上述した特定内側マーカー30Aの変位量Din_X(t1)、Din_Y(t1)、Din_X(t2)及びDin_Y(t2)の取得方法と同様の方法によって取得する。
同様に、ECU90は、第2撮影時刻t2以降、所定時間Tthの間隔をあけた所定の撮影時刻tmに取得された動的撮像IR(tm)それぞれについて所定の撮影時刻tnまでの特定外側マーカー40Aの変位量Dout_X及びDout_Yを、上述した特定外側マーカー40Aの変位量Dout_X(t1),Dout_Y(t1)、Dout_X(t2)及びDout_Y(t2)の取得方法と同様の方法によって取得する。
そして、図6に示したように、ECU90は、取得したタイヤ20の径方向の変位量Din_X(t1)乃至Din_X(tn)を、「横軸を時刻t、縦軸を変位量Dとする時刻変位量座標系」にプロットし、これらプロットをラインLDin_Xで結ぶことにより、特定内側マーカー30Aに対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の径方向の変位量Din_Xの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力する。
同様に、図6に示したように、ECU90は、取得したタイヤ20の周方向の変位量Din_Y(t1)乃至Din_Y(tn)を上記時刻変位量座標系にプロットし、これらプロットをラインLDin_Yで結ぶことにより、特定内側マーカー30Aに対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の周方向の変位量Din_Yの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力する。
同様に、図6に示したように、ECU90は、取得したタイヤ20の径方向の変位量Dout_X(t1)乃至Dout_X(tn)を上記時刻変位量座標系にプロットし、これらプロットをラインLDout_Xで結ぶことにより、特定外側マーカー40Aに対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の径方向の変位量Dout_Xの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力する。
同様に、図6に示したように、ECU90は、取得したタイヤ20の周方向の変位量Dout_Y(t1)乃至Dout_Y(tn)を上記時刻変位量座標系にプロットし、これらプロットをラインLDout_Yで結ぶことにより、特定外側マーカー40Aに対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の周方向の変位量Dout_Yの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力する。
実施装置10によれば、動的状態にあるサイドウォール部22の各部位の変位量を取得する際に各部位が比較される部位は、基準状態にあるサイドウォール部22のそれぞれ対応する同一の部位である。このため、動的状態にあるサイドウォール部22の各部位の正確な変位量を取得することができる。
更に、実施装置10によれば、動的状態にあるサイドウォール部22の各部位の変位量を、タイヤ組立体の回転軸線を中心として全周にわたって取得することができる。
従って、実施装置10によって取得される変位量のデータを用いれば、走行中のタイヤ20の挙動について、精度の高いシミュレーションを行うことができる。
実施装置10は、特定内側マーカー30A以外の内側マーカー30についても、上述した方法と同じ方法によって、各内側マーカー30に対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の径方向及び周方向の変位量Din_X及びDin_Yの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力することもできる。
同様に、実施装置10は、特定外側マーカー40A以外の外側マーカー40についても、上述した方法と同じ方法によって、各外側マーカー40に対応するタイヤ20のサイドウォール部22の部位の径方向及び周方向の変位量Dout_X及びDout_Yの時間変化を表すグラフを作成し、ディスプレイ等に出力することもできる。
次に、上述した実施装置10の作動について図7に示したフローチャートを用いて説明する。実施装置10のECU90のCPU(以下、単に「CPU」と称する。)は、図7にフローチャートによって示したタイヤ変位量取得処理を開始すると、以下に述べるステップ705乃至ステップ720の処理を順に行う。
ステップ705:CPUは、基準状態にあるタイヤ組立体をカメラ12によって撮影し、カメラ12からタイヤ組立体の撮像データを取得し、その撮像データを基準撮像データとしてRAMに保存する。
ステップ710:CPUは、支持装置11を作動させてタイヤ組立体のタイヤ20をエンドレスベルト17に接地させる。
ステップ715:CPUは、モータ18を駆動させてタイヤ組立体を回転させる。
ステップ720:CPUは、所定時間Tthの間隔をあけた各時刻においてタイヤ組立体をカメラ12によって撮影し、カメラ12からタイヤ組立体の撮像データを取得し、その撮像データを、撮影した時刻と関連づけて動的撮像データとしてRAMに保存する。
CPUは、所定数の動的撮像データをRAMに保存すると、ステップ725に進んでモータ18を停止させる。
次いで、CPUは、以下に述べるステップ730乃至ステップ765の処理を順に行う。
ステップ730:CPUは、基準撮像データに基づいて基準撮像IBを取得する。
ステップ735:CPUは、第1撮影時刻t1乃至tnそれぞれに対応する動的撮像データに基づいて動的撮像IR(t1)乃至IR(tn)を取得する。
ステップ740:CPUは、基準撮像IBに含まれている基準マーカー50の撮像IB50が動的撮像IR(t1)乃至RI(tn)に含まれている基準マーカー50の撮像IR50(t1)乃至IR50(tn)それぞれと同一座標系において一致するように基準撮像IBを画像処理することにより、各撮影時刻t1乃至tnに関連づけて画像処理後の基準撮像IB(t1)乃至IB(tn)を取得する。
ステップ745:CPUは、画像処理後の基準撮像IB(t1)乃至IB(tn)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IB30A(t1)乃至IB30A(tn)の面積重心GBin(t1)乃至GBin(tn)を取得すると共に、基準撮像IB(t1)乃至IB(tn)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IB40A(t1)乃至IB40A(tn)の面積重心GBout(t1)乃至GBout(tn)を取得する。
ステップ750:CPUは、各面積重心GBin(t1)乃至GBin(tn)を原点とした内側マーカー座標系Sin(t1)乃至Sin(tn)を取得すると共に、各面積重心GBout(t1)乃至GBout(tn)を原点とした外側マーカー座標系Sout(t1)乃至Sout(tn)を取得する。
ステップ755:CPUは、動的撮像IR(t1)乃至IR(tn)に含まれている特定内側マーカー30Aの撮像IR30A(t1)乃至IR30A(tn)の面積重心GRin(t1)乃至GBin(tn)の、それぞれ対応する内側マーカー座標系Sin(t1)乃至Sin(tn)における座標Cin(t1)乃至Cin(tn)を取得すると共に、動的撮像IR(t1)乃至IR(tn)に含まれている特定外側マーカー40Aの撮像IR40A(t1)乃至IR40A(tn)の面積重心GRout(t1)乃至GRout(tn)の、それぞれ対応する外側マーカー座標系Sout(t1)乃至Sout(tn)における座標Cout(t1)乃至Cout(tn)を取得する。
ステップ760:CPUは、ステップ755にて取得した座標Cin(t1)乃至Cin(tn)に基づいて特定内側マーカー30Aの変位量Din_X及びDin_Yを取得すると共に、ステップ755にて取得した座標Cout(t1)乃至Cout(tn)に基づいて特定外側マーカー40Aの変位量Dout_X及びDout_Yを取得する。
ステップ765:CPUは、ステップ760にて取得した変位量Din_X、Din_Y、Dout_X及びDout_Yを用いて、各変位量の時間変化を表すグラフを作成してディスプレイ等に出力する。
その後、CPUは、タイヤ変位量取得処理を終了する。
本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、上記実施装置10は、タイヤ20の変位量Din_X、Dout_Y、Dout_X及びDout_Yをグラフにプロットした結果をディスプレイ等に出力しているが、これら変位量Din_X、Dout_Y、Dout_X及びDout_Yそのものをディスプレイ等に出力させるようにしてもよい。
更に、上記実施装置10は、図8に示したように、タイヤ20が直進するようにタイヤ20をエンドレスベルト17に接地させて回転させているタイヤ組立体に制動力を加えた動的状態にあるタイヤ20のサイドウォール部22の変位量の時間変化を示すグラフを取得するようにも構成され得る。
図8の(B)は、図8の(A)に示したタイヤ組立体が紙面上、右回転をしている場合において、タイヤ20がエンドレスベルト17に接地する位置P1(図8の(A)を参照)を通過するサイドウォール部22の外側マーカー40の、基準状態にあるサイドウォール部22の外側マーカー40に対する径方向の変位量Dout_X及び周方向の変位量Dout_Y の時間変化LDout_X及びLDout_Yを示している。
尚、タイヤ組立体に制動力を加え始めた時刻は、図8の(B)において時刻t80である。以下、図8の(C)乃至(E)においても、同様である。又、図8の(B)において、各径方向の変位量Dout_X及び周方向の変位量Dout_Yが上下に変動しているのは、タイヤ20のユニフォミティの影響によるものである。
図8の(C)は、図8の(A)に示したタイヤ組立体が紙面上、右回転をしている場合において、タイヤ20がエンドレスベルト17に接地する位置P1からタイヤ組立体の回転方向に90°回転した位置P2(図8の(A)を参照)を通過するサイドウォール部22の外側マーカー40の、基準状態にあるサイドウォール部22の外側マーカー40に対する径方向の変位量Dout_X及び周方向の変位量Dout_Y の時間変化LDout_X及びLDout_Yを示している。
図8の(D)は、図8の(A)に示したタイヤ組立体が紙面上、右回転をしている場合において、タイヤ20がエンドレスベルト17に接地する位置P1からタイヤ組立体の回転方向に180°回転した位置P3(図8の(A)を参照)を通過するサイドウォール部22の外側マーカー40の、基準状態にあるサイドウォール部22の外側マーカー40に対する径方向の変位量Dout_X及び周方向の変位量Dout_Y の時間変化LDout_X及びLDout_Yを示している。
図8の(E)は、図8の(A)に示したタイヤ組立体が紙面上、右回転をしている場合において、タイヤ20がエンドレスベルト17に接地する位置P1からタイヤ組立体の回転方向に270°回転した位置P4(図8の(A)を参照)を通過するサイドウォール部22の外側マーカー40の、基準状態にあるサイドウォール部22の外側マーカー40に対する径方向の変位量Dout_X及び周方向の変位量Dout_Y の時間変化LDout_X及びLDout_Yを示している。
更に、上記実施装置10は、タイヤ20をエンドレスベルト17に接地させておらず且つタイヤ組立体を回転させていない状態を基準状態とし、タイヤ20にスリップ角を与えてタイヤ20をエンドレスベルト17に接地させてタイヤ組立体を回転された状態を動的状態としたうえで、基準状態にあるサイドウォール部22の各部位に対する、動的状態にあるサイドウォール部22の各部位の変位量を取得するようにも構成され得る。
更に、上記実施装置10は、タイヤ20が直進するようにタイヤ20をエンドレスベルト17に接地させてタイヤ組立体を回転させた状態を基準状態とし、タイヤ20にスリップ角を与えてタイヤ20をエンドレスベルト17に接地させてタイヤ組立体を回転された状態を動的状態としたうえで、基準状態にあるサイドウォール部22の各部位に対する、動的状態にあるサイドウォール部22の各部位の変位量を取得するようにも構成され得る。
更に、上記実施装置10は、図7のステップ740において、基準撮像IBを画像処理しているが、動的撮像IR(tn)に含まれている基準マーカー50の撮像IR50(tn)が基準撮像IBに含まれているそれぞれ対応する基準マーカー50の撮像IB50と同一座標系において一致するように動的撮像IR(tn)を画像処理するようにも構成され得る。
10…タイヤ変位量取得装置、11…支持装置、12…カメラ、14…タイヤ試験台、17…エンドレスベルト、20…タイヤ、21…ホイール、30…内側マーカー、40…外側マーカー、50…基準マーカー、90…ECU

Claims (11)

  1. タイヤとホイールとからなるタイヤ組立体の前記タイヤを接地させた状態で前記タイヤ組立体を回転させたときの前記タイヤのサイドウォール部の所定部位の変位量を取得するタイヤ変位量取得方法であって、
    前記ホイールの回転軸線に関して非対称となるように基準マーカーを前記ホイールに配設する基準マーカー配設工程と、
    所定の基準状態にある前記タイヤ組立体の前記タイヤの前記サイドウォール部及び前記ホイールをカメラによって撮影して前記サイドウォール部及び前記ホイールの撮像を基準撮像として取得する基準撮像取得工程と、
    前記所定の基準状態とは異なる所定の動的状態であって前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた所定の動的状態にある前記タイヤ組立体の前記タイヤの前記サイドウォール部及び前記ホイールを前記カメラによって撮影して前記サイドウォール部及び前記ホイールの撮像を動的撮像として取得する動的撮像取得工程と、
    前記基準撮像に含まれている前記基準マーカーの撮像と、前記動的撮像に含まれている前記基準マーカーの撮像と、が同一座標系において互いに一致するように前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理する画像処理工程と、
    前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理した後、前記基準撮像に含まれている前記サイドウォール部の所定部位の撮像と、前記動的撮像に含まれている前記サイドウォール部の前記所定部位の撮像と、の間の距離を前記所定部位の変位量として取得する変位量取得工程と、
    を具備する、タイヤ変位量取得方法。
  2. 前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、
    前記所定の動的状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  3. 前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、
    前記所定の動的状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて回転している前記タイヤ組立体に制動力を加えた状態である、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  4. 前記所定の基準状態は、前記タイヤを接地させておらず且つ前記タイヤ組立体を回転させていない状態であり、
    前記所定の動的状態は、前記タイヤにスリップ角を与えて前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  5. 前記所定の基準状態は、前記タイヤが直進するように前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態であり、
    前記所定の動的状態は、前記タイヤにスリップ角を与えて前記タイヤを接地させて前記タイヤ組立体を回転させた状態である、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  6. 前記変位量は、前記基準撮像に含まれている前記所定部位の撮像を基準とした前記タイヤ組立体の径方向における前記所定部位の変位量及び前記タイヤ組立体の径方向に対して垂直で且つ前記サイドウォール部の壁面に沿った方向における前記所定部位の変位量の少なくとも1つである、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  7. 前記変位量取得工程において、前記所定部位の変位量は、前記動的撮像を取得した時刻に関連づけて取得される、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  8. 前記動的撮像取得工程において、前記サイドウォール部及び前記ホイールは、所定の時間間隔で撮影される、
    請求項7に記載のタイヤ変位量取得方法。
  9. 前記所定部位を示す部位表示マーカーを前記サイドウォール部に配設する部位表示マーカー配設工程を更に具備し、
    前記変位量取得工程において取得される前記変位量は、前記基準撮像及び前記動的撮像の少なくとも1つを画像処理した後、前記基準撮像に含まれている前記部位表示マーカーの撮像と、前記動的撮像に含まれている前記部位表示マーカーの撮像と、の間の距離である、
    請求項1に記載のタイヤ変位量取得方法。
  10. 前記部位表示マーカーは、前記タイヤ組立体の回転軸線周りで所定角度間隔をあけて前記サイドウォール部の全周にわたって配設される、
    請求項9に記載のタイヤ変位量取得方法。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載のタイヤ変位量取得方法を行うタイヤ変位量取得装置であって、
    前記サイドウォール部及び前記ホイールを撮影するカメラと、
    前記基準撮像取得工程、前記動的撮像取得工程、画像処理工程、及び、変位量取得工程を行う処理装置と、
    を具備する、
    タイヤ変位量取得装置。

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