JP6802939B1 - 外壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上段の外壁板の左右の縦目地と、下段の外壁板の左右の縦目地とが一直線に揃わず、縦目地と横目地が交差する部分がある馬目地と呼ばれる外壁の施工形態においても、縦目地に流入した雨水が、横目地の方に流入し難く、外壁板の背面の通気空間を使用して下方に排出されやすい外壁構造を提供する。【解決手段】 外壁板の下辺の表実部の背面に、相じゃくり接合される外壁板の裏実部の上面よりも上方に向かって延びる係止溝を備え、建物の躯体または胴縁などの外壁下地に留め付け金具を固定し、この留め付け金具の複数の上側係合片の上面に、上側の外壁板の表実部と下側の外壁板の裏実部との相じゃくり接合部に上方から流入する雨水を、外壁板と建物の躯体または外壁下地との間の通気空間に向けて排水する排水金具を装着したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、複数枚の矩形の外壁板を、建物の躯体または建物の外壁下地に、留め付け金具を使用して上下段に配列固定する外壁構造に関し、特に、外壁板の背面と建物の躯体または建物の外壁下地との間に留め付け金具によって通気空間が空くように配列固定する通気構法と呼ばれる外壁構造に関するものである。
従来、表面にタイル調や石積調、あるいはレンガ調などさまざまな風合いの化粧を施した窯業系サイディングなどの矩形の外壁板が外壁材料として広く用いられている。
この種の矩形の外壁板を使用した外壁の施工方法の一つとして、建物の躯体または外壁下地に、留め付け金具を取り付け、この留め付け金具によって外壁板の背面と建物の躯体または外壁下地との間に通気空間が空くように配列固定する通気構法と呼ばれるものがある。
この通気構法に使用される外壁板100は、図4に示すように、上辺に裏実部101、下辺に表実部102を備え、上下に配列される外壁板100相互を、上側の外壁板100の下辺の表実部102と、下側の外壁板100の上辺の裏実部101とを相じゃくりにより接合することにより施工され、外壁板100の下辺には、表実部102の背面に、相じゃくり接合される下側の外壁板100の裏実部101の上面よりも上方に向かって延びる係止溝103が設けられている。
この種の通気構法と呼ばれる外壁施工方法に使用される留め付け金具200として、従来、例えば、図4および図5に示すものがある(特許文献1)。
この留め付け金具200は、横方向に長い長尺の折り曲げ金属板からなり、建物の躯体または胴縁などの外壁下地2の留め付け面に、ねじ301などによって相じゃくり接合される上側の外壁板100と下側の外壁板100の突合せ位置に水平に留め付けて使用される。
留め付け金具200には、相じゃくり接合される上側の外壁板100の背面下部および下側の外壁板100の背面上部に対面し、建物の躯体または外壁下地の胴縁などの留め付け面300に、ねじ301などによって固定される基板部201を備える。基板部201の上部には、横方向に等間隔でねじ孔302が等間隔で設けられている。
この基板部201の下縁には、下側の外壁板100の裏実部101の背面側に向かって折れ曲がり、下側の外壁板100の裏実部101の背面に到達し、建物の躯体または外壁下地の留め付け面300と外壁板100の背面との間に所定の通気空間400を形成する間隔保持部202を備える。
この間隔保持部202の表面側の端縁には、上方に折れ曲がり、下側の外壁板100の裏実部101の背面に当接する下部当接部203を備える。
この下部当接部203の上縁には、表面側に折れ曲がり、下側の外壁板100の裏実部101の上面を経て、上側の外壁板100の表実部102の背面に向かって延びる突出部204を備える。
この突出部204の表面側の先端縁には、上側に向かって延び、上側の外壁板100の表実部102の背面に設けられた係止溝103に係合する上側係合片205が横方向に間隔を空けて複数設けられている。
また、前記突出部204の表面側の先端縁には、下側に向かって延び、上側の外壁板100の表実部102の背面と下側の外壁板100の裏実部の表面との間の対向面に挟まれる下側係合片206が横方向に複数設けられ、この下側係合片206は、横方向に間隔を空けて設けられた前記上側係合片205の間に位置し、上側係合片205と下側係合片206は横方向に交互に並んでいる。
また、前記基板部201の上端縁には、上側の外壁板100の背面側に向かって延び、上側の外壁板100の背面に当接する補強板部207が設けられ、補強板部207の先端には上側の外壁板100の背面に当接する当接板部208が設けられている。
かかる構成の留め付け金具200は、次のように使用される。
まず、相じゃくり接合される下側の外壁板100の上辺の裏実部101の上端面の高さと、留め付け金具200の突出部204の高さを合わせて、建物の躯体または外壁下地の留め付け面300に、ねじ301などによって基板部201を水平に固定する。
次いで、下側の外壁板100の上辺の裏実部101を、留め付け金具200の下側係合片206、突出部204および下部当接部203によって形成される留め付け金具200の下向きコ字形部分に嵌め入れると、下側の外壁板100の上端が留め付け金具200によって建物の躯体または外壁下地の留め付け面300に固定される。
この後、上側の外壁板100の下端背面を留め付け金具200の当接板部208に沿わせながら、突出部204の表側の端縁に設けられた上側係合片205を、上側の外壁板100の表実部102の背面に設けられた係止溝103に嵌め入れ、上側の外壁板100の表実部102の背面の段部を突出部204の上面に突合わせると、上側の外壁板100の下端の表実部102と下側の外壁板100の上端の裏実部101とが相じゃくり接合される。
特開2017−2461号公報
ところで、複数枚の矩形の外壁板100を縦横に配列固定する外壁の施工形態としては、図6に示すように、上段に並ぶ外壁板100の左右縁の縦目地100Aと、下段に並ぶ外壁板100の左右縁の縦目地100Aが縦方向に一直線に揃うように配列される芋目地と呼ばれる施工形態と、図7に示すように、上段に並ぶ外壁板100の左右縁の縦目地100Aと、下段に並ぶ外壁板100の左右縁の縦目地100Aを縦方向にずらして配列し、上段に並ぶ外壁板の左右縁の縦目地100Aと、下段に並ぶ外壁板100の横目地100Bとが交差するように配列される馬目地と呼ばれる施工形態とがある。
また、馬目地と呼ばれる施工形態の変形例としては、図8に示すように、例えば、上段中段および下段の三段に外壁板100を積み上げる場合に、中段の外壁板100の横幅を、上段と下段に配列する外壁板100の複数分の1(図8では4分の1)の細幅にする施工形態がある。この施工形態においては、中段の細幅の外壁板100の左右縁の縦目地100Aは、複数枚ごとに上下段の広幅の外壁板100の左右の縦目地と一直線に揃うが、中段に位置する細幅の外壁板100の左右縁の縦目地は、上下段の外壁板の横目地100Bと交差する。
複数枚の矩形の外壁板100を縦横に配列固定する外壁構造の場合、左右の外壁板100が突き合う両側縁の縦目地100A部分に沿って雨水が下方に流れる。
図6に示すような、芋目地と呼ばれる外壁の施工形態では、上段に並ぶ外壁板100の左右縁の縦目地100Aと、下段に並ぶ外壁板の左右縁の縦目地100Aが縦方向に一直線に揃うように配列されているので、図6に矢印で示すように、縦目地100Aに流入した雨水は、縦目地100Aに沿って下方に排出されやすく、外壁の横目地100Bには雨水が溜まり難い。
一方、図7および図8に示すような、馬目地と呼ばれる外壁の施工形態では、外壁板100の左右の縦目地100Aと、下段の外壁板100の左右の縦目地100Aとが一直線に揃わず、縦目地100Aと横目地100Bとが交差する部分(鎖線の丸印部分)があるため、縦目地100Aに沿って流下した雨水が、図7および図8に矢印で示すように、縦目地100Aと横目地100Bが交差する部分で横目地100Bに沿って流入し、横目地100Bに雨水が滞留し、外壁材の劣化が問題になる。
特に、図8に示すような、中段部分に細幅の外壁板100を用いると、縦目地100Aと横目地100Bとが交差する部分が多くなるので、横目地100Bに雨水が滞留し易いという問題がある。
そこで、この発明は、上段の外壁板の左右の縦目地と、下段の外壁板の左右の縦目地とが一直線に揃わず、縦目地と横目地が交差する部分がある馬目地と呼ばれる外壁の施工形態においても、縦目地に流入した雨水が、横目地の方に流入し難く、下方に排出されやすい外壁構造を提供しようとするものである。
前記の課題を解決するために、この発明は、上辺に裏実部、下辺に表実部を備え、上下に配列される上下の矩形の外壁板相互を、上側の外壁板の下辺の表実部と、下側の外壁板の上辺の裏実部とを相じゃくりにより接合し、外壁板の下辺の表実部の背面に、相じゃくり接合される外壁板の裏実部の上面よりも上方に向かって延びる係止溝を備え、建物の躯体または胴縁などの外壁下地に留め付け金具を固定し、この留め付け金具を介して外壁板を、建物の躯体または外壁下地との間に通気空間を空けて建物の躯体または外壁下地に配列固定する外壁構造において、前記留め付け金具は、建物の躯体または胴縁などの外壁下地の留め付け面にねじなどによって水平に留め付けられ、相じゃくり接合される上側の外壁板の背面下部と下側の外壁板の背面上部に対面する基板部と、この基板部の下縁から下側の外壁板の裏実部の背面に到達し、建物の躯体または外壁下地と外壁板との間に所定の通気空間を形成する間隔保持部と、この間隔保持部の表面側の端縁から上方に折れ曲がり、下側の外壁板の裏実部の背面に当接する下部当接部と、この下部当接部の上縁から表面側に折れ曲がり、下側の外壁板の裏実部の上面を経て、上側の外壁板の表実部の背面に向かって延びる突出部と、この突出部の表面側の先端縁から上側に向かって延び、上側の外壁板の表実部に設けられた係止溝に係合する、横方向に間隔を空けて設けられた複数の上側係合片と、この複数の上側係合片の間に設けられ、前記突出部の表面側の先端縁から下側に向かって延び、上側の外壁板の表実部の背面と下側の外壁板の裏実部の表面との間に位置する下側係合片とからなり、前記横方向に間隔を空けて設けられた、留め付け金具の複数の上側係合片の上面に、上側の外壁板の表実部と下側の外壁板の裏実部との相じゃくり接合部に上方から流入する雨水を、外壁板と建物の躯体または外壁下地との間の通気空間に向けて排水する排水金具を装着したことを特徴とする。
そして、前記排水金具は、下側の外壁板の裏実部の上面を経て、上側の外壁板の表実部の背面に向かって延びる突出部の上面に沿って設けられる水平板部と、この水平板部の表側の端縁から上方に向かって延び、上側の外壁板の表実部の背面に設けられた係止溝に嵌り、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具の複数の上側係合片に上方から被せられる先端が表面側に屈曲するカバー部と、水平板部の背面側の端縁から留め付け金具の間隔保持部に向かって傾斜する庇部とによって構成することができる。
前記留め付け金具の間隔保持部には、排水孔を設けている。
前記留め付け金具の基板部に、上側の外壁板の背面に向かってU字形に屈曲し、先端部が上側の外壁板の背面下部に当接する補強部を設け、この補強部の外壁板側の先端に、横方向に所定間隔を空けて排水孔を設けるようにしてもよい。
以上のように、この発明によれば、排水金具を、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具の複数の上側係合片に対して上方から連続して被することにより、上側の外壁板の表実部と下側の外壁板の裏実部との相じゃくり接合部に上方から流入する雨水を、外壁板と建物の躯体または外壁下地との間の通気空間に排水することができるので、上段に並ぶ外壁板の左右縁の縦目地が、下段に並ぶ外壁板の横目地と交差する馬目地と呼ばれる外壁の施工形態であっても、縦目地と交差する横目地へ流入する雨水の量が抑制され、横目地に雨水が溜まり難くすることができる。
この発明に係る外壁構造の部分断面図である。 この発明に係る外壁構造に使用する排水金具と留め付け金具を分離した状態で留め付け金具に外壁板の上辺の裏実部を嵌め入れた状態を示す斜視図である。 この発明に係る外壁構造に使用する排水金具を留め付け金具に装着した状態で留め付け金具に外壁板の上辺の裏実部を嵌め入れた状態を示す斜視図である。 従来例に係る外壁構造の部分断面図である。 従来例に係る外壁構造に使用する留め付け金具を示す斜視図である。 芋目地と呼ばれる外壁板の配列例を示す模式図である。 馬目地と呼ばれる外壁板の配列例を示す模式図である。 馬目地と呼ばれる外壁板の変形配列例を示す模式図である。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づき具体的に説明する。
この発明に係る外壁構造に使用する外壁板1は、図1に示すように、表面にタイル調や石積調、あるいはレンガ調などさまざまな風合いの化粧が施された横長の矩形をなし、上辺に裏実部1A、下辺に表実部1Bを備え、上側の外壁板1の下辺の表実部1Bと下側の外壁板1の上辺の裏実部1Aとを相じゃくり接合することにより、上下の外壁板1相互が配列され、相じゃくり接合される上側の外壁板1の下辺の表実部1Bと下側の外壁板1の上辺の裏実部1Aとの接合面には適宜コーキング剤1Cが打設される。
外壁板1は、建物の躯体または胴縁などの外壁下地2に、横方向に長い長尺の留め付け金具3を使用して配列固定され、留め付け金具3によって外壁板1の背面と建物の躯体または外壁下地2との間に通気空間4が空けられた通気構法と呼ばれる外壁構造を構成する。
前記外壁板1には、下辺の表実部1Bの背面に、相じゃくり接合される外壁板1の裏実部1Aの上面よりも上方に向かって延びる係止溝1Dが設けられている。この係止溝1Dの背面側の面は、上側の外壁板1の表実部1Bを形成する段部1Eの下面に向かって広がる傾斜面に形成されている。
また、外壁板1の上辺の裏実部1Aの表側の面も上方に向かって背面側に傾斜する傾斜面に形成されている。
この発明において使用する留め付け金具3は、外壁板1の横幅よりも横方向に長い長尺の折り曲げ金属板からなり、建物の躯体または胴縁などの外壁下地2の留め付け面に、釘5などによって相じゃくり接合される上側の外壁板1と下側の外壁板1の突合せ位置に水平に設置される。
留め付け金具3には、相じゃくり接合される上側の外壁板1の背面下部および下側の外壁板1の背面上部に対面し、建物の躯体または胴縁などの外壁下地2の留め付け面に、釘5などによって固定される基板部31を備える。基板部31の上部には、横方向に等間隔でねじ孔32が等間隔で設けられている。
この基板部31の下縁には、下側の外壁板1の裏実部1Aの背面側に向かって折れ曲がり、下側の外壁板1の裏実部1Aの背面に到達し、建物の躯体または外壁下地2の留め付け面と外壁板1の背面との間に所定の通気空間4を形成する間隔保持部33を備え、この間隔保持部33に排水孔35を設けている。
前記基板部31の上下方向の中間部分には、上側の外壁板1の背面に向かってU字形に屈曲し、先端部が上側の外壁板の背面下部に当接する補強部34が設けられ、この補強部34の外壁板1側の先端に、横方向に所定間隔を空けて排水孔36を設けている。
前記間隔保持部33の表面側の端縁には、上方に折れ曲がり、下側の外壁板1の裏実部1Aの背面に当接する下部当接部37を備える。
この下部当接部37の上縁には、表面側に折れ曲がり、下側の外壁板1の裏実部1Aの上面を経て、上側の外壁板1の表実部1Bの背面に向かって延びる突出部38を備える。
この突出部38の表面側の先端縁には、上側に向かって延び、上側の外壁板1の表実部1Bの背面に設けられた係止溝1Dに係合する上側係合片39が横方向に間隔を空けて複数設けられている。
また、前記突出部38の表面側の先端縁には、下側に向かって延び、上側の外壁板1の表実部1Bの背面と下側の外壁板1の裏実部1Aの表面との間の対向面に挟まれる、下側係合片40が、横方向に間隔を空けて設けられた前記上側係合片39の間に位置するように複数設けられている。
この発明において使用する留め付け金具3には、外壁板1の左右の縦目地から浸入した雨水を、図1に破線の矢印で示すように、外壁板1と建物の躯体または外壁下地2との間の通気空間4に排水する排水金具41が装着されている。この排水金具41を留め付け金具3に装着することにより、上段に並ぶ外壁板1の左右縁の縦目地が、下段に並ぶ外壁板1の横目地と交差する馬目地と呼ばれる外壁の施工形態であっても、外壁板1の左右縁の縦目地から流下する雨水は、排水金具41に沿って外壁板1と建物の躯体または外壁下地2との間の通気空間4に排水されるので、縦目地と交差する横目地へ流入する雨水の量が抑制され、横目地に雨水が溜まり難い。
排水金具41は、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具3の複数の上側係合片39に対して上方から連続して被せられ、上側の外壁板1の表実部1Bと下側の外壁板1の裏実部1Aとの相じゃくり接合部に上方から流入する雨水を、外壁板1と建物の躯体または外壁下地2との間の通気空間4に排水するものであり、下側の外壁板1の裏実部1Aの上面を経て、上側の外壁板1の表実部1Bの背面に向かって延びる突出部38の上面に沿って設けられる水平板部42と、この水平板部42の表側の端縁から上方に向かって延び、上側の外壁板1の表実部1Bの背面に設けられた係止溝1Dに嵌り、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具3の複数の上側係合片39に上方から被せられる先端が表面側に屈曲するカバー部43と、水平板部42の背面側の端縁から留め付け金具3の間隔保持部33に向かって傾斜する庇部44とからなる。
前記留め付け金具3の間隔保持部33と、基板部31の上下方向の中間部分に設けられた補強部34には、前記のように、それぞれ排水孔35、36が設けられ、排水金具41によって通気空間4に導いた雨水を下方に排水できるようにしている。
この発明の留め付け金具3と排水金具41は、次のように使用される。
まず、図2に示すように、排水金具41と留め付け金具3を分離した状態で、留め付け金具3を、相じゃくり接合される下側の外壁板1の上辺の裏実部1Aの上端面の高さと、留め付け金具3の突出部38の高さを合わせて、建物の躯体または外壁下地2の留め付け面に、図1に示すように、ねじ5などによって基板部31を水平に固定する。
次いで、下側の外壁板1の上辺の裏実部1Aを、留め付け金具3の下側係合片40、突出部38および下部当接部37によって形成される留め付け金具3の下向きコ字形部分に嵌め入れると、下側の外壁板1の上端が留め付け金具3によって建物の躯体または外壁下地2の留め付け面に固定される。
この後、図2の白抜き矢印で示すように、留め付け金具3の突出部38の表側の端縁に、横方向に間隔を空けて設けられた複数の上側係合片39に、排水金具41のカバー部43を被せて、図3に示すように、留め付け金具3の突出部38と排水金具41の水平板部42とが重なり、排水金具41の庇部44が留め付け金具3の間隔保持部33の上方に位置するように、排水金具41を装着する。
排水金具41は、下側の外壁板1の上辺の裏実部1Aを、留め付け金具3の下側係合片40、突出部38および下部当接部37によって形成される留め付け金具3の下向きコ字形部分に嵌め入れる前に、留め付け金具3に装着するようにしてもよい。
留め付け金具3に排水金具41を装着した後、上側の外壁板1の下端背面を留め付け金具3の補強部34の先端に沿わせながら、突出部38の表側の端縁に設けられた上側係合片39と、この上側係合片39に被せられた排水金具41のカバー部43とを、上側の外壁板1の表実部1Bの背面に設けられた係止溝1Dに嵌め入れ、上側の外壁板1の表実部1Bの背面の段部1Eを、排水金具41の水平板部42と留め付け金具3の突出部38とを挟んで、下側の外壁板1の裏実部1Aの上面に突合わせると、上側の外壁板1の下端の表実部1Bと下側の外壁板1の上端の裏実部1Aとが相じゃくり接合される。
以上のように、排水金具41を、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具3の複数の上側係合片39に対して上方から連続して被すように、留め付け金具3に装着することにより、上側の外壁板1の表実部1Bと下側の外壁板1の裏実部1Aとの相じゃくり接合部に上方から流入する雨水が、外壁板1と建物の躯体または外壁下地2との間の通気空間4に排水されるので、上段に並ぶ外壁板1の左右縁の縦目地が、下段に並ぶ外壁板1の横目地と交差する馬目地と呼ばれる外壁の施工形態であっても、縦目地と交差する横目地へ流入する雨水の量が抑制され、横目地に雨水が溜まり難くなる。
1 :外壁板
1A :裏実部
1B :表実部
1C :コーキング剤
1D :係止溝
1E :段部
2 :外壁下地
3 :留め付け金具
4 :通気空間
5 :ねじ
31 :基板部
32 :ねじ孔
33 :間隔保持部
34 :補強部
35 :排水孔
36 :排水孔
37 :下部当接部
38 :突出部
39 :上側係合片
40 :下側係合片
41 :排水金具
42 :水平板部
43 :カバー部
44 :庇部

Claims (4)

  1. 上辺に裏実部、下辺に表実部を備え、上下に配列される上下の矩形の外壁板相互を、上側の外壁板の下辺の表実部と、下側の外壁板の上辺の裏実部とを相じゃくりにより接合し、外壁板の下辺の表実部の背面に、相じゃくり接合される外壁板の裏実部の上面よりも上方に向かって延びる係止溝を備え、建物の躯体または胴縁などの外壁下地に留め付け金具を固定し、この留め付け金具を介して外壁板を、建物の躯体または外壁下地との間に通気空間を空けて建物の躯体または外壁下地に配列固定する外壁構造において、
    前記留め付け金具は、建物の躯体または胴縁などの外壁下地の留め付け面にねじなどによって水平に留め付けられ、相じゃくり接合される上側の外壁板の背面下部と下側の外壁板の背面上部に対面する基板部と、この基板部の下縁から下側の外壁板の裏実部の背面に到達し、建物の躯体または外壁下地と外壁板との間に所定の通気空間を形成する間隔保持部と、この間隔保持部の表面側の端縁から上方に折れ曲がり、下側の外壁板の裏実部の背面に当接する下部当接部と、この下部当接部の上縁から表面側に折れ曲がり、下側の外壁板の裏実部の上面を経て、上側の外壁板の表実部の背面に向かって延びる突出部と、この突出部の表面側の先端縁から上側に向かって延び、上側の外壁板の表実部に設けられた係止溝に係合する、横方向に間隔を空けて設けられた複数の上側係合片と、この複数の上側係合片の間に設けられ、前記突出部の表面側の先端縁から下側に向かって延び、上側の外壁板の表実部の背面と下側の外壁板の裏実部の表面との間に位置する下側係合片とからなり、 前記横方向に間隔を空けて設けられた、留め付け金具の複数の上側係合片の上面に、上側の外壁板の表実部と下側の外壁板の裏実部との相じゃくり接合部に上方から流入する雨水を、外壁板と建物の躯体または外壁下地との間の通気空間に向けて排水する排水金具を装着したことを特徴とする外壁構造。
  2. 前記排水金具は、下側の外壁板の裏実部の上面を経て、上側の外壁板の表実部の背面に向かって延びる突出部の上面に沿って設けられる水平板部と、この水平板部の表側の端縁から上方に向かって延び、上側の外壁板の表実部の背面に設けられた係止溝に嵌り、横方向に間隔を空けて設けられた留め付け金具の複数の上側係合片に上方から被せられる先端が表面側に屈曲するカバー部と、水平板部の背面側の端縁から留め付け金具の間隔保持部に向かって傾斜する庇部とからなることを特徴とする請求項1記載の外壁構造。
  3. 前記留め付け金具の間隔保持部に排水孔を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の外壁構造。
  4. 前記留め付け金具の基板部に、上側の外壁板の背面に向かってU字形に屈曲し、先端部が上側の外壁板の背面下部に当接する補強部を設け、この補強部の外壁板側の先端に、横方向に所定間隔を空けて排水孔を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の外壁構造。
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