JP6801753B2 - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6801753B2
JP6801753B2 JP2019159739A JP2019159739A JP6801753B2 JP 6801753 B2 JP6801753 B2 JP 6801753B2 JP 2019159739 A JP2019159739 A JP 2019159739A JP 2019159739 A JP2019159739 A JP 2019159739A JP 6801753 B2 JP6801753 B2 JP 6801753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
swing
frame
support shaft
crawler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019159739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019199257A (ja
Inventor
清宏 塚本
清宏 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2019159739A priority Critical patent/JP6801753B2/ja
Publication of JP2019199257A publication Critical patent/JP2019199257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6801753B2 publication Critical patent/JP6801753B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、クローラ型の作業車両に関する。
従来、農業用トラクタ等の作業車両の走行装置として、後輪に代えてゴムクローラを装備する構成があるが、その構成は、後車軸に連動連結される駆動スプロケットと、前従動輪として配置のテンション輪と、後側に配置の従動輪と、複数の接地転輪とを備え、これらにクローラベルトを巻回するものであり、このうち複数の接地転輪は、トラックフレームにブラケットを介して装着される構成である(特許文献1)。
特開2012−171511号公報
この発明は、クローラの遊転輪にグリスを注入しやすくする作業車両を提供することを課題とする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、走行車両側の駆動軸(9)に駆動スプロケット(10)を装着し、横軸回りに揺動自在なトラックフレーム(17)に、前側張設輪(11)と、後側張設輪(12)と、複数の遊転輪(13,13…)を設け、ゴムクローラ(14)を巻回したクローラ走行装置(3)を備える作業車両において、
遊転輪ブラケット(35)の貫通孔(35a)に軸受(37,37)を介して支持軸(36)を装着し、該支持軸(36)に前記遊転輪(13)を支持し、該遊転輪(13)の中央ボス部(13a)には該中央ボス部(13a)の支持軸(36)軸芯に対して略対称位置となる2箇所にグリス注入用貫通孔(13c,13d)を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記2箇所のグリス注入用貫通孔(13b,13d)は、外部溢出防止シール材(38)の内周側通路を経由してグリスを軸受(37,37)部に供給する構成とし、グリス注入用貫通孔(13b,13c)入り口をそれぞれ着脱自在のプラグ(39,39)で塞ぐ構成とすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載において、
クローラ走行装置(3)は、変速装置を内装するトランスミッションケース(5)の後部から左右に延出状態にリヤアクスルケース(15L,15R)を設け、リヤアクスルケース(15L,15R)の各端部に減速機構を内装する最終減速ケース(16L,16R)を夫々一体成形して設け、最終減速ケース(16L,16R)に軸支された前記駆動軸(9L,9R)に、クローラ走行装置(3L,3R)の駆動スプロケット(10L,10R)を装着し、トラックフレーム(17L,17R)を揺動軸(21L,21R)によって揺動自在に連結するセミクローラ形態であって、
揺動軸(21)を駆動軸(11)の直下方に位置すべく設け、予め設定された揺動範囲内において、圃場面からの接地抵抗の大小等に応じて揺動する構成とし、正面視又は背面視で、ゴムクローラ(14)の機体側内端が最終減速ケース(16)の一部を覆う構成とすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、
前記トランスミッションケース(5)の下面に支軸フレーム(19)を固定し、該支軸フレーム(19)の左右端部に軸支持部(20L,20R)を構成し、これら軸支持部(20L,20R)に揺動軸(21L,21R)を備え、これら揺動軸(21L,21R)に対してトラックフレーム(17L,17R)を揺動自在に支持する構成とし、支軸フレーム(19)の左右端部を前記左右の最終減速ケース(16L,16R)に連結固定したことを特徴とする。
本発明によると、単一の貫通孔を設ける場合に比較して偏り無く充填できる。また内部のエア抜きに都合よく、かつ一方の貫通孔13b又は13c入り口からのグリス溢れ確認によってグリス充填状況を容易に把握できる。
また、トラックフレーム17の外向偏移量を少なく構成できる。
また、最終減速ケース16L,16Rを強固に固定できる。
作業機を装着したトラクタの側面図である。 要部の背面図である。 要部の平面図である。 トラックフレームの側面図である。 要部の斜視図である。 支軸フレームの斜視図である。 要部の側面図である。 (A)はリヤアクスルケースと最終減速ケースの右後方斜め方向斜視図、(B)は最終減速ケースの左後方斜め方向斜視図である。 (A)は要部の背面図、(B)(C)は連結ブロックの斜視図である。 前張設輪付近の側断面図である。 (A)は左側トラックフレーム部を斜め後方から見た斜視図、(B)は同フレーム部を斜め前方から見た斜視図である。 遊転輪支持構成を示す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
作業車両としての農用トラクタは、動力によって自走しながら圃場等で作業を行う。農用トラクタは、機体1前側にあって駆動可能でかつ操舵可能な前輪2L,2Rと、機体1後側に装着されるクローラ走行装置3L,3Rと、動力源としてのエンジン4と、変速装置を内装するトランスミッションケース5を備える。なお、走行装置としては前輪2,2とクローラ走行装置3L,3Rによってセミクローラ形態としている。
また、機体1後部に、ロータリ等の作業機6を装着可能な連結装置7が配設されている。連結装置7は、中央上部のトップリンク7aと下部左右のロアリンク7b,7bからなる3点リンクとされ、図外のリフトアームを油圧で回動することで、図外リフトロッドを介してロアリンク7bを回動し該作業機6を昇降させる構成である。
トラクタ1は、機体上の操縦席の周りはキャビン8で覆われている。キャビン9の内部において、操縦席前側のダッシュボードからステアリングハンドルが立設されると共に、操縦席の周りにクラッチペダル、ブレーキペダル、アクセルペダル等の各種操作ペダルや前後進レバー、変速レバー等の各種操作レバーが配置されている。
前記クローラ走行装置3L,3Rについて説明する。なお、クローラ走行装置は左右に一対の構成であり、説明用の各符号において左側を示す場合はLを、右側を示す場合はRを用いて区別し、また、左右一方を説明する場合には、L又はRを省略した符号によって説明する場合もある。
図1に示すように、クローラ走行装置3L,3Rは、駆動軸9L、9Rに連動連結される駆動スプロケット10L,10R、前側の張設輪11L,11R、後側の張設輪12L,12R、複数の遊転輪(図例では左右各3連)13L,13R…、及びこれらスプロケット、前後張設輪及び遊転輪を巻回するゴムクローラ14L,14R等を備え、駆動スプロケット10L,10Rの回転によってゴムクローラ14L,14Rを巻き掛け状態で移行させる構成である。
前記トランスミッションケース5後部から左右に延出状態にリヤアクスルケース15L,15Rを設け、これらリヤアクスルケース15L,15Rの各端部に最終減速ケース16L,16Rを夫々一体成形して設ける。これら最終減速ケース16L,16Rに軸支された前記駆動軸9L,9Rに、クローラ走行装置3L,3Rの駆動スプロケット10L,10Rは夫々装着されている。なお、最終減速ケース16内には一対の平ギヤの組合せからなる所定減速比の減速機構が内装される。
前記前後の張設輪11,12及び遊転輪13は、トラックフレーム17に支持構成される。このトラックフレーム17は、上部に揺動軸貫通用の孔部17aを形成する揺動ボス部17b、前側張設輪11を取り付けるための前側台座17f及び後側張設輪12を取り付けるための後側台座17r、遊転輪13,13…を支持するための下部フレーム17c、及び上記揺動ボス部17bを保持し得る上部フレーム部17d,17e等からなる。
前記ミッションケース5の後部下面において、左右に長く支軸フレーム19を固定して設ける。すなわち、支軸フレーム19は、左右に長い前後一対のプレート部材19a,19bと、適宜間隔を置いて前後橋渡し状に端部プレート19c,19cと中央プレート19eとを溶着等の手段によって剛体化すると共に、その左右端部側に適宜に相対させて支軸保持メタル19f,19f…を溶着して設けている。もって該支軸フレームの左右部に軸支持部20L,20Rを形成するものである。
前記軸支持部20L,20Rに夫々トラックフレーム17L,17Rを揺動軸21L,21Rによって揺動自在に連結する。すなわち、トラックフレーム17の揺動ボス部17bが支軸保持メタル19f,19fの間に下方側から進入し得て支軸保持メタル19f,19fの貫通孔と揺動ボス部17bの孔部17aとの軸芯を一致させることにより、揺動軸21を同時に挿通するものである。なお、揺動軸21L,21Rは、軸支持部20L,20Rに固着され、これら揺動軸21L,21Rに対してトラックフレーム17L,17Rは揺動自在となるように軸受支持の構成としている。
前記支軸フレーム19のミッションケース5等機体側への固定構成は、左右中央の中央プレートがミッションケース5の下面にボルト締付によって固着され、左右端部プレート19c,19cは左側最終減速ケース16Lと右側最終減速ケース16Rに連結固定されている。すなわち、最終減速ケース16L,16R側には、夫々外側にボルト締付用螺子孔16a,16aが、内側にボルト締付用螺子孔16bが形成され、前記支軸フレーム19の端部プレート19cの上面にボルト締付固定した外側連結ブロック22a及び内側連結ブロック22bを上記螺子孔16a,16bを利用したボルト締結によって強固に固定できる構成としている。
なお、連結ブロックについて、外側連結ブロック22a側は幅広で最終減速ケース16に対する2個のボルト挿通孔22c,22cと、端部プレート19cに対する2個のボルト挿通孔22d,22dを備える。一方内側連結ブロック22b側は、狭幅(外側連結ブロック22aの1/2)で最終減速ケース16に対する単一のボルト挿通孔22eと端部プレート19cに対する単一のボルト挿通孔22fを備えている。ここで例えば、外側連結ブロック22aを左右2分割することによって内側連結ブロック22bを得られる形状に設計する場合、一方の連結ブロック22aを複数鋳物成形し、うち一の連結ブロック22aを左右分割裁断することで2個の連結ブロック22b,22bを得られる。本実施例では、左右の最終減速ケース16L,16Rに対する支軸フレーム19固着のために2個の外側連結ブロック22aと2個の内側連結ブロック22bを必要とするから、当初の鋳物成形は外側連結ブロック22a相当を3個成形することによってまかなえる。このように、相似形状の連結ブロック22a,22bとすることで製作材料の費用削減、組立ミスの低減を図ることができる。実施例では鋳物製作を例に挙げたが板金成形によっても同様の効果が得られる。
前記連結ブロック22a,22bは、急傾斜面22x、緩傾斜面22yを形成し、走行中の飛散泥土の溜りを防止できる。
前記支軸フレーム19に揺動自在に連結されたトラックフレーム17L,17Rは、それぞれの上部フレーム部17d,17eが、支軸フレーム19の軸支持部20L,20Rにおいて、プレート部材19a,19bに接当する範囲で揺動可能に構成されるものである。本実施例では、前記支軸フレーム19の前後プレート部材19a,19bの対応箇所に切欠部19g,19gを設けて揺動範囲を設定している。
トラックフレーム17L,17Rに対する前後の張設輪11,12及び遊転輪13の支持構成について詳述する。前記のように、トラックフレーム17は、揺動ボス部17b、前側張設輪11を取り付けるための前側台座17f及び後側張設輪12を取り付けるための後側台座17r、遊転輪13,13…を支持するための下部フレーム17c、及び上記揺動ボス部17bを保持し得る上部フレーム部17d,17e等からなる。前記前側台座17fの前方にサブフレーム24を設け、付勢調整手段Sを介して前側の張設輪11を装着している。いずれも板金材により、上記前側台座17fに対応する傾斜状主ブラケット24aと下部の水平状基盤24bと傾斜状主ブラケット24aに平行状に副ブラケット24cとを備えて、サブフレーム24を構成する。
前記付勢調整手段Sについて、該サブフレーム24に板金成形による断面矩形の傾斜筒状体25を溶着にて一体構成する。さらに、傾斜筒状体25に内接状態でこの傾斜筒状体25に摺動可能に内側摺動筒体26を設ける。
ここで、前記傾斜筒状体25は、板金材をU型に折り曲げて形成する主体部とこの主体部の左右下端を溶接連結する底部によって四角筒状に成形するもので、一端側を前記サブフレーム24の副ブラケット24cに溶接によって一体化している。一方、内側摺動体26も板金材をU型に折り曲げて形成する主体部とこの主体部の左右下端を溶接連結する底部にて四角筒状に成形される。そして、この内側摺動体26の一端を張設輪ブラケット32に連結している。
前記内側摺動筒体26内には、スプリング27、調節軸28及びこの調節軸28頭部に接当する調節ボルト29を備える。調節軸28の一端は、張設輪ブラケット32の基端部に固定用ナット30によって固定支持されており、上記調節ボルト29の回転によって、傾斜筒状体25に対して内側摺動筒体26をスライドさせて相対位置を変更設定するものである。これによって張設輪11を斜め方向前後に調整できてゴムクローラ14の張圧力を強弱調整できる付勢調整手段Sを構成する。
なお、調節軸28に一体のスプリング受座板31と張設輪ブラケット32の基端側との間にスプリング27を介在するため、張設輪11へ作用する急激な衝撃を緩和できる。
前記張設輪11は左右に一対をなしてその中間部に前記張設輪ブラケット32を介在し、張設輪軸32aの回りに回転自在に当該一対の張設輪11,11を設ける構成である。
前記傾斜状主ブラケット24aと副ブラケット24cの間には上下平行状態に補強板金材からなる補強用部材24d,24dを溶着により連結状態に設けている。また、該補強用部材24d及び前記傾斜筒状体25の下面と、前記水平状基盤24bとの間には台形又は三角形上の補強用部材24e,24eを溶着により連結し補強を図っている。
前記調節ボルト29への工具の装着は、トラックフレーム17の前側台座17fと傾斜状主ブラケット24aに形成する工具用挿通孔17g,24fに対して、図10(A)中右側から当該工具を挿通して調節ボルト29を正逆に回転できる。一方調節ボルト29の回転を規制するロックナット33を備えるが、このロックナット33の回転連動する工具は、主ブラケット24aと副ブラケット24cとの間において、これらを連結する前記補強用部材24d,24dによって上下間に形成される開放部から差し入れることができ作業を容易に行うことができる。
次いで、前記トラックフレーム17の後側台座17rに、後側の張設輪12を支持する張設輪ブラケット34を固定する。さらに、前記トラックフレーム17の下部フレーム17c及びサブフレーム24の水平状基盤24bに渡って3対の遊転輪13,13…を夫々遊転輪ブラケット35,35…によって装着している。
遊転輪のうち、最前側の遊転輪13fは、前記サブフレーム24に取り付けられる。すなわち、サブフレーム24をボルト24g,24g…止めする連結状態において、サブフレーム24の水平基盤24bは、その下面が前記トラックフレーム17の下部フレーム17c下面と面一となるが、この水平基盤24bに遊転輪ブラケット35をボルト締結し、該遊転輪ブラケット35を利用して最前側の遊転輪13fを設けている。また、前記トラックフレーム17の下部フレーム17c側には前後2対の遊転輪13m,13rが夫々遊転輪ブラケット35,35を介して設けられる。
遊転輪ブラケット35の支持軸36に対する遊転輪13の支持構造は、すべて共通である。遊転輪ブラケット35の貫通孔35aに軸受37,37を介して支持軸36を装着するが、一方一対の遊転輪13,13の夫々中央ボス部13a,13aに貫通孔13b,13bを設け、支持軸36にその内外外側から一対の一方及び他方の遊転輪13,13を夫々貫通させて外側螺子部36aをもってナット36b締付するものである。この際に上記螺子部36aよりも内側はやや径大とされ外周のスプライン又はセレーション部構造による嵌合部36c,36cで遊転輪13,13と一体化させている。そして遊転輪13の中央ボス部13aには2つのグリス注入用貫通孔13c,13dをほぼ対角位置、つまり支持軸36軸芯を挟んで対称位置に形成している。なお、上記のように遊転輪13は遊転輪ブラケット35の左右に設けられているから、該グリス注入用貫通孔13c,13dも左右の遊転輪13,13の夫々に形成されている。
該グリス注入用貫通孔13b,13dは、共に外部溢出防止シール材38の内周側通路38aを経由してグリスを軸受37,37部に供給できる構成としている。39,39はグリス注入用貫通孔13b,13c入り口を塞ぐ着脱自在のプラグである。
上記のように、対角位置にグリス注入用貫通孔13b,13dを配置しているから、単一の貫通孔を設ける場合に比較して偏り無く充填できる。また内部のエア抜きに都合よく、かつ一方の貫通孔13b又は13d入り口からのグリス溢れ確認によってグリス充填状況を容易に把握できるなどの効果がある。なお、上記実施例では、遊転輪13に構成したが、前後の張設輪11,12に設けてもよい。
前記前後の張設輪11,12及び遊転輪13の前後部又はその一方には、輪体の外周に付着する泥土を掻き落とすスクレーパ40,40…を設けている。
前記揺動軸21の配置について、前記駆動軸11の直下方に位置すべく設けられており、予め設定された揺動範囲内において、圃場面からの接地抵抗の大小等に応じて揺動するものである。また、正面視又は背面視において、ゴムクローラ14の機体側内端は、最終減速ケース16の一部を覆う状態となっており、すなわちトラックフレーム17の前記上部フレーム部17d,17eの外向偏移量を少なく構成できる小型のトラクタに用いられる。この外向偏移量を少なく構成することによって強度上の制約条件が緩和でき、コスト低廉の効果がある。なお、トラックフレーム17をゴムクローラ14で覆う構成となるため、ゴムクローラ14に付きまわりする泥土の堆積の恐れがあるが、上部フレーム部17d,17eを平板状ではなく平面視U状に形成するためこのトラックフレーム17付近に付着しようとする泥土をその隙間空間から良好に下方に排出させ得る。
前記リヤアクスルケース15とこれと一体化された最終減速ケース16の組合せ構造物を左右同形態として製作の容易化を図っている。すなわち、リヤアクスルケース15のミッションケース装着側形状とボルト装着孔構成を基準線X0に対して線対称に設計し(図8)、さらに最終減速ケース16の車軸中心Pと駆動軸中心Qを結ぶ直線Yと、上記基準線X0を含む平面に存する平行基準線Xに対して角度θを有する設計とし(図7)、この構成でリヤアクスルケース15と最終減速ケース16の組合せ構造物をミッションケース5から取り外して左右を入替えて装着すると、入れ替わった車軸中心Pと駆動軸中心Qを結ぶ直線Y´と上記平行基準線Xとの角度は−θとなる。
従って上記左右の入替え装着によって、リヤアクスルケース15内車軸位置(高さ)は変わらないが、最終減速ケース16の駆動軸9の高さ位置は、角度2θ(=θ−(−θ))に相当する寸法の高さを変更できる(なお、例えば40mm)。この左右振り替え装着による上下高さの変更は、駆動軸9の高い側をセミクローラ型のトラクタ用とし、低い側を標準のホイル(車輪)型のトラクタ用とすべく仕様の相違に対応させることができる。
なお、このようにセミクローラ型トラクタとホイル型トラクタとの仕様の相違に対応するが、ホイル型仕様の場合には、上記のように駆動軸9の高さ変更に加え、前記支軸フレーム19の装着は不要であるため取り外しておくものである。
9駆動軸
10駆動スプロケット
11前側張設輪
12後側張設輪
13遊転輪
17トラックフレーム
17c下部フレーム
24サブフレーム
24a主ブラケット
24b水平基盤
24c副ブラケット
24d補強用部材
24e補強用部材
25傾斜筒状体
29調節ボルト
S付勢調整手段

Claims (4)

  1. 走行車両側の駆動軸(9)に駆動スプロケット(10)を装着し、横軸回りに揺動自在なトラックフレーム(17)に、前側張設輪(11)と、後側張設輪(12)と、複数の遊転輪(13,13…)を設け、ゴムクローラ(14)を巻回したクローラ走行装置(3)を備える作業車両において、
    遊転輪ブラケット(35)の貫通孔(35a)に軸受(37,37)を介して支持軸(36)を装着し、該支持軸(36)に前記遊転輪(13)を支持し、該遊転輪(13)の中央ボス部(13a)には該中央ボス部(13a)の支持軸(36)軸芯に対して略対称位置となる2箇所にグリス注入用貫通孔(13c,13d)を設けたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記2箇所のグリス注入用貫通孔(13b,13d)は、外部溢出防止シール材(38)の内周側通路を経由してグリスを軸受(37,37)部に供給する構成とし、グリス注入用貫通孔(13b,13c)入り口をそれぞれ着脱自在のプラグ(39,39)で塞ぐ構成とすることを特徴とする請求項1記載の作業車両。
  3. クローラ走行装置(3)は、変速装置を内装するトランスミッションケース(5)の後部から左右に延出状態にリヤアクスルケース(15L,15R)を設け、リヤアクスルケース(15L,15R)の各端部に減速機構を内装する最終減速ケース(16L,16R)を夫々一体成形して設け、最終減速ケース(16L,16R)に軸支された前記駆動軸(9L,9R)に、クローラ走行装置(3L,3R)の駆動スプロケット(10L,10R)を装着し、トラックフレーム(17L,17R)を揺動軸(21L,21R)によって揺動自在に連結するセミクローラ形態であって、
    揺動軸(21)を駆動軸(11)の直下方に位置すべく設け、予め設定された揺動範囲内において、圃場面からの接地抵抗の大小等に応じて揺動する構成とし、正面視又は背面視で、ゴムクローラ(14)の機体側内端が最終減速ケース(16)の一部を覆う構成とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業車両。
  4. 前記トランスミッションケース(5)の下面に支軸フレーム(19)を固定し、該支軸フレーム(19)の左右端部に軸支持部(20L,20R)を構成し、これら軸支持部(20L,20R)に揺動軸(21L,21R)を備え、これら揺動軸(21L,21R)に対してトラックフレーム(17L,17R)を揺動自在に支持する構成とし、支軸フレーム(19)の左右端部を前記左右の最終減速ケース(16L,16R)に連結固定したことを特徴とする請求項3記載の作業車両。
JP2019159739A 2019-09-02 2019-09-02 作業車両 Active JP6801753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159739A JP6801753B2 (ja) 2019-09-02 2019-09-02 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159739A JP6801753B2 (ja) 2019-09-02 2019-09-02 作業車両

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016126835A Division JP6601323B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 セミクローラ型作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019199257A JP2019199257A (ja) 2019-11-21
JP6801753B2 true JP6801753B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=68611729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019159739A Active JP6801753B2 (ja) 2019-09-02 2019-09-02 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6801753B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0467584U (ja) * 1990-10-19 1992-06-16
US6206492B1 (en) * 1999-07-20 2001-03-27 Caterpillar Inc. Mid-roller for endless track laying work machine
JP5114344B2 (ja) * 2008-08-27 2013-01-09 株式会社クボタ クローラ走行装置
JP2012171511A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kubota Corp クローラ走行装置
JP5826587B2 (ja) * 2011-10-20 2015-12-02 ヤンマー株式会社 作業車両
JP2014144759A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Kubota Corp クローラ走行装置
JP2015157592A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 井関農機株式会社 作業車両の走行装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019199257A (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11245859A (ja) 農用トラクタ
JP6801753B2 (ja) 作業車両
JP4161788B2 (ja) 産業車両のアクスル支持構造、および、産業車両
JP2005280638A (ja) 作業車両のクローラ外れ防止装置
JP6601323B2 (ja) セミクローラ型作業車両
JP2017222211A (ja) 作業車両
JP6575435B2 (ja) セミクローラ型作業車両
JP2007112233A (ja) 作業車両
JP3566229B2 (ja) セミクローラ形走行装置
JP4054595B2 (ja) クローラガイド装置
JP3155470B2 (ja) トラクタにおけるセミクローラの履き替え方法
JP4214184B2 (ja) アイドラ支持構造
JP4064678B2 (ja) トラクタ
JPH0635696Y2 (ja) 前車軸の揺動規制装置
JP4874776B2 (ja) 田植機
JP3432027B2 (ja) トラクタ
JP4613542B2 (ja) トラクタ
JP2003252236A (ja) トラクタのフレーム構造
JPS6013694Y2 (ja) 農用トラクタ−におけるエンジン搭載装置
JPH11208537A (ja) 農用トラクタ
JP3795819B2 (ja) セミクローラ型トラクタ
JP2003040149A (ja) 乗用管理機
JP3410963B2 (ja) トラクタ
JP2015116170A (ja) セミクローラ型トラクタ
JP2024094125A (ja) 電動作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6801753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150