JP2014144759A - クローラ走行装置 - Google Patents

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宙 相田
Shigeyuki Hayashi
茂幸 林
Takashi Arimoto
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Takafumi Moriwaki
崇文 森脇
Keijo Hifumi
慶城 一二三
Haruka TERAZONO
遥香 寺園
Daiki Otani
大樹 大谷
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Abstract

【課題】トラックフレームに対する転輪の取付構造が改善されたクローラ走行装置の提供。
【解決手段】機体フレーム3に支持されたトラックフレーム20の前部に配置された駆動スプロケット21と、トラックフレームの後部に配置されたテンションスプロケット22とにわたって掛け回されたクローラベルト26と、クローラベルト26を対地案内する複数の転輪が備えられている。トラックフレームに設けられた取付部材6に着脱自在に取り付けられる機体前後方向に延びた取付ユニット60が備えられている。この取付ユニット60は車体前後方向に並んだ転輪23を複数単位で軸受け支持している。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンバインなどの作業車に用いられるクローラ走行装置に関する。
車体前後方向に延びたトラックフレームの前端と後端とに、駆動スプロケットとテンションスプロケットとが設けられ、さらに駆動スプロケットとテンションスプロケットとの間においてトラックフレームの下面に複数の転輪が取り付けられているクローラ走行装置が、特許文献1から知られている。このクローラ走行装置では、トラックフレームの下面側に厚肉の取付プレートが溶接等によって固定されており、さらにこの取付プレートの下面に、転輪を支持する支持軸を軸受している支持体がボルト固定されている。この支持体は支持軸を軸受するボス部とこのボス部から上方に延びた断面T字形のフランジ部とを備えている。フランジ部には貫通孔が設けられ、取付プレートには、この貫通孔と同軸心となる雌ねじが設けられている。フランジ部の上面を取付プレートの下面に合わせ、フランジ部を取付プレートにボルト連結することで、支持体は、取付プレートつまりトラックフレームに対して着脱可能に固定される。この支持体は、1つの転輪を支持するボス部とフランジ部とが一体的に鋳造された鋳物品として製造されており、1つの転輪に対して1つの支持体が対応している。つまり、各転輪に対して1つの支持体が個別に設けられているので、転輪の数が多い場合、組み立て工数が増えるとともに、支持体の製造コストが高くなる。また、保守点検等で、すべての転輪を取り外す場合、各転輪がばらばらになってしまう。
特開2003−276661号公報(段落番号0031−0034、図7、図8)
上記実情から、トラックフレームに対する転輪の支持構造が改善されたクローラ走行装置が要望されている。
上記課題を解決するため、本発明によるクローラ走行装置は、機体前後方向に延びて機体フレームに支持されたトラックフレームと、前記トラックフレームの前部に配置された駆動スプロケットと、前記トラックフレームの後部に配置されたテンションスプロケットと、前記駆動スプロケットと前記テンションスプロケットとにわたって掛け回されたクローラベルトと、前記クローラベルトを対地案内する複数の転輪が備えられ、前記トラックフレームに設けられた取付部材に着脱自在に取り付けられる機体前後方向に延びた取付ユニットが備えられ、前記取付ユニットが車体前後方向に並んだ前記転輪を複数単位で軸受け支持している。
この構成によれば、取付部材に対して、結果的にはトラックフレームに対して着脱自在に固定される取付ユニットには、複数の転輪が軸受支持されているので、複数の転輪が一体的に、トラックフレームに対して取り外しまたは取付を行うことができる。また各転輪がばらばらになってしまうことはない。
複数の転輪をユニットとして取り扱う取付ユニットは、簡単な構造であって、トラックフレームに対する着脱作業が容易であることが要求される。本発明の好適な実施形態の1つでは、前記取付ユニットは、機体前後方向に延びるとともに下方に開口した溝形部材と機体前後方向に間隔をあけて配置されたボス部材とからなり、前記溝形部材の底板部が前記取付部材にボルト固定され、前記ボス部材に前記転輪を装着する転輪軸が軸受けされる。取付ユニットを長尺の溝形部材とこの溝形部材の開口側に転輪の配置ピッチに合わせて転輪軸を軸受するボス部材を設けているので、溝形部材の底板部を用いて取付ユニットをトラックフレームにボルト固定するだけで、ユニット化された複数の転輪がトラックフレームに固定されることになる。また、溝形部材の底板部を用いてボルト固定されているので、ボルト締結箇所が溝形部材の溝内に位置することになり、外部からの泥水や異物の侵入を抑えることができる。
トラックフレームには、軽量化のために比較的薄肉の角パイプが使用されることが多い。したがって、取付ユニットをトラックフレームにボルト固定する場合には、トラックフレームと取付ユニットとの間に位置する取付部材にボルト締め付け力を受けさせることが好ましい。本発明の好適な実施形態の1つでは、前記取付部材は前記トラックフレームを構成するフレーム体に固定された補強板であり、前記補強板に前記ボルト固定のための雌ねじ(雌ねじを形成した孔)が形成されている。ボルト固定箇所以外での取付部材の存在は重量化を招くので、ボルト固定箇所にだけ取付部材を存在させることが望ましい。そのためには、取付部材は、機体前後方向で互いに間隔をあけて配置される複数の取付部材片として構成するとよい。そのような取付部材がトラックフレームの補強板として機能できる形状寸法をとることで、トラックフレームに対する付加的な補強板の必要性が低くなる。
取付ユニットの好適な具体的構成の1つでは、前記溝形部材は、前記取付部材に接当する底板部と前記底板部の各側縁から延びた左右一対の側板部とからなる横断面U字状の長尺部材であり、前記ボス部材は前記左右一対の側板部に跨って接合されている。つまり、溝形部材として、溝形鋼としてよく知られているような単純な形状鋼材を下向きにして用いるとともに、その側板部の縁部にボス部材を溶接等で接合するだけの簡単な構造が採用されることで、製造コスト的に有利となる。
取付ユニットをトラックフレームに固定する固定ボルトの締め付け作業時に、ボス部材が邪魔にならないようにするため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記溝形部材の底板部には機体前後方向に間隔をあけてボルト固定用の取付孔が形成されており、前記取付孔の機体前後方向形成間隔の中間に前記ボス部材が接合されている。
テンションスプロケットの取付構造に関する本発明の好適な実施形態の1つでは、前記テンションスプロケットの機体前後方向に延びた支持ロッドが前記トラックフレームの延び方向に沿って変位可能に前記トラックフレームに支持され、前記トラックフレームが筒体であり、前記支持ロッドが前記筒体の内側断面に一致またはほぼ一致する外側断面を有し、前記支持ロッドは前記トラックフレームの内面に案内されて前記トラックフレーム内を摺動し、前記取付部材に前記溝形部材の底板部をボルト固定するためのボルトの先端が前記トラックフレーム内に入って前記支持ロッドと干渉しないように、前記取付部材の長さと前記ボルトの長さが設定されている。テンションスプロケットを機体前後方向に移動させる機構が、トラックフレームを形成する筒体の内部を摺動する支持ロッドで構成されることで、追加的な案内部材が削減され、またトラックフレーム周辺の構造がすっきりしたものとなる。
転輪に関して、前記転輪軸が前記ボス部材の両端から突出する突出部を有し、各突出部に前記転輪を構成する転輪ハーフ体が固定されている構成を採用することで、クローラベルトの突起を外側から接当して、クローラベルトを良好に案内することができる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記クローラベルトの下側回送ベルト辺を案内する機体前後方向に延びたクローラガイドが前記溝形部材の側板部間に挟まれた姿勢で前記溝形部材にボルト連結されている。この構成を採用することで、取付ユニットが転輪だけでなく、クローラガイドも安定した両持ち支持の形態でトラックフレームに取り付けることができ、品質的かつコスト的に有利となる。また、前記クローラベルトの上側回送ベルト辺を案内する案内輪がブラケットを介して前記トラックフレームに取り付けられている構成を採用することで、ブラケットはトラックフレームから上側回送ベルト辺にまっすぐ上方に延びる簡単な構造となり、同様に品質的及びコスト的に有利となる。
本発明によるクローラ走行装置の基本的な構成を説明する模式図である。 本発明によるクローラ走行装置の具体的な実施形態の1つを装備したコンバインの全体を示す側面図である。 クローラ走行装置の側面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図3のV−V線に沿った断面図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図である。 テンションスプロケットを支持する進退機構を示す平面図である。 クローラガイドの取付構造を示す斜視図である。
本発明による収穫機の具体的な実施形態を説明する前に、図1を用いて本発明を特徴付けている基本的な構造を説明する。
このクローラ走行装置1は、コンバインやバックホウなどの作業車両の機体フレーム3に支持されたトラックフレーム20を備えている。トラックフレーム20は機体前後方向に左右一対で延びており、図1では前進方向左側のトラックフレーム20が図示されている。トラックフレーム20の前部には駆動スプロケット21が配置され、トラックフレーム20の後部にはテンションスプロケット22が配置されている。駆動スプロケット21とテンションスプロケット22とにわたってクローラベルト26が掛け回されている。トラックフレーム20の下方にはクローラベルト26を地面方向に案内する複数の転輪23が配置されている。
転輪23は左右一対の転輪ハーフ体23aを転輪軸8で連結した構造体である。トラックフレーム20の下面には転輪23を取り付けるための雌ねじ6aを形成した取付部材6が設けられている。転輪23は、取付ユニット60を介して固定ボルト90によって取付部材6に、結果的にはトラックフレーム20に着脱可能に取り付けられる。固定ボルト90によるねじ締結を強くするためには、雌ねじ6aの長さが十分に必要なので、取付部材6は厚肉部材で形成されており、取付部材6はトラックフレーム20を構成するフレーム体(通常は角パイプなどの形鋼材が使用される)の補強板としても機能する。また、取付部材6は重量化の観点から、1枚の長尺部材とせずに、複数の取付部材片に分けて、間欠的に配置することが好ましい。
1つの取付ユニット60には複数の転輪23が取り付けられているので、取付ユニット60を取付部材6から取り外すことによって複数単位の転輪23も取り外されることになる。取付ユニット60は、転輪軸8を軸受するボス部材60Bと、このボス部材60Bを固定している溝形部材60Aとからなる。ボス部材60Bは円筒体であり、両端の内壁面にベアリングが装着されており、ボス部材60Bを貫通している転輪軸8を軸受している。ボス部材60Bの両端から突き出た転輪軸8の突出部にそれぞれ転輪ハーフ体23aが固定されている。
溝形部材60Aは内部に下方に開口した凹部を作り出している長手部材であり、その断面は、実質的には逆U字形、門形、アーチ形となるが、前後方向の途中で中実部ないしは横断隔壁が設けられていてもよい。溝形部材60Aの上面部の少なくとも一部が、水平面となって取付部材6の下部に形成された接当面に面接触するように形成されている。この溝形部材60Aの上面部の左右端から垂れ下がった側面部に跨るように、複数のボス部材60Bが、機体前後方向に所定の間隔をあけて、好ましくは溶接で接合されている。また、溝形部材60Aとボス部材60Bとの間の溶接長さを確保するためには、その側面部にボス部材60Bを受持する円弧状の受け面が形成されるか、あるいは接続中継材として機能する補助的なフランジ板が設けられる。
溝形部材60Aの上面部には、固定ボルト90を通過させる貫通孔が、ボス部材60Bと重ならないような間隔で設けられている。この貫通孔は取付部材6の雌ねじ6aの位置に対応している。これにより、取付ユニット60を取付部材6に着脱可能に固定する場合には、溝形部材60Aに形成されている溝の下方開口から貫通孔を通して差し込んだ固定ボルト90を、取付部材6の雌ねじ6aに螺合させる。
次に、図面を用いて、本発明によるクローラ走行装置1の具体的な実施形態の1つを説明する。このクローラ走行装置1はコンバインに装備されている。図2は、コンバインの側面図である。
図2に示すように、このコンバインは普通型コンバインであり、走行方向である前後方向に延びた機体フレーム3の下方に左右一対のクローラ走行装置1を備え、この左右一対のクローラ走行装置1を運転座席11の下方に設けたエンジン(図示せず)からの駆動力によって駆動することで自走する。機体フレーム3の前部には刈取り部10が連結され、機体フレーム3の後部には脱穀装置12及び穀粒タンク13が装備されている。刈取り部10は油圧シリンダ15によって下降作業位置と上昇非作業位置とに揺動昇降可能である。このコンバインは、刈取り部10を下降作業位置にして走行機体を走行させることにより、稲、麦などの収穫作業を行なう。
刈取り部10は、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール10a、作物の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈取装置10b、穀稈を機体後方側に搬送して脱穀装置12に供給する搬送装置12aフィーダ12a等を備えている。穀粒タンク13は、脱穀装置12から搬送された脱穀粒を回収して貯留する。貯留された脱穀粒はオーガ14によって外部に搬出される。
図3は、左側のクローラ走行装置1の全体を示す側面図である。図4は、図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。図3と図4に示すように、クローラ走行装置1は、ベース体として前後方向に延びたトラックフレーム20を備えている。トラックフレーム20は、前ブラケット16aと後ブラケット16bとを介して機体フレーム3から吊り下げられるような形態で機体フレーム3に支持されている。トラックフレーム20は四角形断面の角パイプである。
トラックフレーム20の前方箇所には、ミッションケース17に支持されている駆動スプロケット21が、前ブラケット16aとトラックフレーム20と機体フレーム3とに接続した取付部材16cを介して取り付けられている。トラックフレーム20の後端部には、テンションスプロケット22が、トラックフレーム20に支持された進退機構30を介して取り付けられている。ゴム製のクローラベルト26が駆動スプロケット21とテンションスプロケット22とに掛け回されている。駆動スプロケット21とテンションスプロケット22との間でトラックフレーム20の下方には、クローラベルト26の接地側を回送するベルト辺を案内する6つの転輪23が配置されている。駆動スプロケット21とテンションスプロケット22とは、クローラベルト26の長手方向での複数箇所に埋設された芯金に設けられた左右一対の芯金突起26aの間に形成される谷部26cに形成されている歯部に噛み込む。転輪23は、左右一対の芯金突起26aを跨るようにしてクローラベルト26を地面に押さえ込む。
複数の転輪23は、前側と後側に分かれた取付ユニット60を介してトラックフレーム20に支持される。取付ユニット60とトラックフレーム20との間のボルト固定のため、トラックフレーム20の下面の取付ユニット60との取付箇所には、取付部材6が溶接固定されている。この取付部材6は、各パイプであるトラックフレームの壁厚さの数倍の厚さを有しており、トラックフレーム20の補強板としても機能する。取付部材6には貫通孔が設けられ、その貫通孔にはボルト固定のために用いられる雌ねじ6aが形成されている。さらに、ボルト固定の際に、取付部材6から突き出たボルト先端部を逃がすための開口20aがトラックフレーム20の下面にも設けられている。
この実施形態では、6つの転輪23が3つの転輪23からなる前後2つのグループに分けられ、それぞれのグループが前側と後側に分かれた取付ユニット60に取り付けられる。この2つの取付ユニット60は、上記のように、トラックフレーム20にボルト固定される。前側の取付ユニット60と後側の取付ユニット60とは全く同形ではないが、実質的な違いはないので、ここでは共通的に説明する。
取付ユニット60は溝形部材60Aとこの溝形部材60Aに溶接されたボス部材60Bとからなる。溝形部材60Aは、ともに板材である底板部62と左右の側板部61とからなる長尺部材である。左右の側板部61は、それぞれ底板部62の左右端から底板部62に対して直角に接続されており、底板部62と左右の側板部61との間に下方に開口した矩形断面の内部空間を作り出している。なお、溝形部材60Aとして、底板部62と側板部61とが一体となったチャンネル鋼を用いてもよい。ボス部材60Bは、ほぼ外径が一定な円筒体であり、その軸方向の長さは、左右の側板部61の間隔より長い。この結果、ボス部材60Bは、側板部61から外側に突き出した部分を有している。側板部61には転輪23の取付ピッチに合わせて半円状の切欠きが設けられており、この切欠きにボス部材60Bの外周面をはめ込んだ状態で、側板部61とボス部材60Bとが溶接されている。
転輪23は、転輪軸8と、この転輪軸8の両端にボルト固定された左右一対の転輪ハーフ体23aからなる。ボス部材60Bの両端領域の内壁面には転輪軸8を支持するボールベアリング80が配置されており、転輪軸8を回転可能に支持している。各ボールベアリング80の外側にはシール部材81が装着されている。転輪軸8は、ボス部材60Bより長く、ボス部材60Bの両端から突き出た転輪軸8の突出部にそれぞれ転輪ハーフ体23aが固定されている。転輪軸8にはグリス注入孔8aが形成されており、転輪軸8の端部に設けられたグリス注入口から注入されたグリスが、グリス注入孔8aを通過し、ボス部材60Bの内壁面と左右一対のボールベアリング80との間に形成された空間に充填される。なお、この空間のグリス圧が高くなった際に過剰圧を逃がすブリーダ手段が形成されている。このブリーダ手段は、ボス部材60Bの周壁に設けられた貫通ねじ孔に螺合するプラグ82であり、このプラグ82に軸方向の貫通孔82aが逃がし孔として形成されている。
上記のように、3つの転輪23と取付ユニット60は一体化されているので、取付ユニット60をトラックフレーム20に固定することで、3つの転輪23がトラックフレーム20に固定される。取付ユニット60のトラックフレーム20への固定のために、左右の側板部61の間から底板部62に設けられた貫通孔62aに固定ボルト90を挿通し、雌ねじ6aが形成された取付部材6の貫通孔に螺合される。固定ボルト90のボルト頭部と溝形部材60Aの底板部62との間には、ワッシャやスプリングワッシャ以外に当て板91が介在している。この当て板91は、固定ボルト90毎に設けられてもよいが、複数の固定ボルト90に共通の長尺板としてもよい。当て板91はトラックフレーム20に溶接等で固定されている。さらに、図3から明らかなように、各取付ユニット60のために2つの取付部材6が前後方向で間隔をあけて配置されている。それぞれの取付部材6には固定ボルト90と螺合する雌ねじ6aを形成した貫通孔が2つ、側面視で転輪23を挟むように設けられている。固定ボルト90の下方が開放されているので、ボルト固定作業が容易である。また、いずれの固定ボルト90もその左右側は側板部61によってカバーされており、泥水や異物を直接受ける可能性が少ない。
クローラベルト26の上側回送ベルト辺を案内する案内輪25は、図5に示されているように、実質的には転輪23と同じ構造を有しており、転輪軸8と、この転輪軸8の両端にボルト固定された左右一対の案内輪ハーフ体25aとからなる。案内輪25をトラックフレーム20に取り付ける案内輪用取付ユニット63も転輪23の取付ユニット60と類似している。この案内輪用取付ユニット63はブラケット63Aとボス部材63Bとからなり、ボス部材63Bは取付ユニット60のボス部材60Bと同一である。ブラケット63Aは左右一対のブラケット板からなり、それぞれその一端がボス部材63Bに溶接されるとともに、その他端がトラックフレーム20の上面に溶接されている。もちろん、この案内輪用取付ユニット63も転輪23の取付ユニット60と同様にトラックフレーム20に対してボルト連結する構成を採用してもよい。また、機体フレーム3にトラックフレーム20を連結している後ブラケット16bにブラケット63Aを連結させてもよい。
図6と図7に示すように、テンションスプロケット22は、トラックフレーム20の後端部に設けた進退機構30に組み込まれており、トラックフレーム20に対して前後方向に移動調整可能である。テンションスプロケット22はそのボス部に設けたボールベアリングを介してテンション軸22bに回転可能に支持されている。テンションスプロケット22のスプロケット部22aは台形断面ではなく、台形の下に四角形を追加した断面形状を有し、この四角形断面の追加により強度を高めている。この結果、テンションスプロケット22は、従来に比べて大きな径を有している。
進退機構30は、保持ユニット31と支持ロッド32と調節ねじ機構33とを含む。保持ユニット31は、板状の基台31bとこの基台31bの後側の面に立設している左右一対の側板31aとからなる。テンションスプロケット22を回転可能に支持しているテンション軸22bは左右一対の側板31aによって両持ち支持されている。基台31bの前側の面には機体前後方向に延びる支持ロッド32が連結されている。支持ロッド32は、トラックフレーム20の四角形状の内側断面に一致またはほぼ一致する四角形状の外側断面を有しており、トラックフレーム20の内面に案内されてトラックフレーム20の内部に機体前後方向に摺動可能に挿入されている。
調節ねじ機構33は、トラックフレーム20を挟んで、左右一対で備えられている。各調節ねじ機構33は、ねじロッドである調整ねじ体33aと、第1ねじ体受け部33bと、第2ねじ体受け部33cとを有する。第1ねじ体受け部33bは保持ユニット31の基台31bに固定され、第2ねじ体受け部33cはトラックフレーム20に連結されたブラケット27に固定されている。第1ねじ体受け部33bと第2ねじ体受け部33cとは、調整ねじ体33aが支持ロッド32と平行となるように調整ねじ体33aを保持する。第1ねじ体受け部33bは、調整ねじ体33aのねじ部と螺合する貫通ねじ孔を有する。第2ねじ体受け部33cは、調整ねじ体33aの胴部を貫通させるとともに調整ねじ体33aとの間の相対的な軸方向移動を禁止する係合孔を有する。つまり、この調節ねじ機構33は、第1ねじ体受け部33bをこま部材として用いたねじ式往復移動機構である。したがって、調整ねじ体33aを一方方向に回転させることにより、支持ロッド32とトラックフレーム20とによって案内されながら、テンションスプロケット22が前進し、調整ねじ体33aを他方方向に回転させることにより、テンションスプロケット22が後退する。このトラックフレーム20に対するテンションスプロケット22の機体前後方向の移動調整により、クローラベルト26の最適なテンションを作り出し、その最適位置でテンションスプロケット22が固定される。
なお、図4と図7とから理解できるように、トラックフレーム20に取付ユニット60を固定する固定ボルト90のうちテンションスプロケット22に近い固定ボルト90の先端がトラックフレーム20の内部に入り込むと、支持ロッド32と干渉する。このため、支持ロッド32と干渉する可能性のある固定ボルト90の長さ及び当該固定ボルト90が挿入される取付部材6の長さとは、固定ボルト90を最大に締め付けても、固定ボルト90の先端がトラックフレーム20の内部に達しないように設定されている。
図4,5,6に示すように、6つの転輪23の左右一対の転輪ハーフ体23aは、クローラベルト26の左右一対の芯金突起26aの両横外側にそれぞれ位置してクローラベルト26の内周面に支持作用する。この左右一対の芯金突起26aの間に形成される谷部26cを押さえ込むクローラガイド28が、図3及び図8に示すように、取付ユニット40の溝形部材60Aの側板部61に、ボルト固定されている。
このクローラガイド28は、スキー板状のガイド本体部28aとこのガイド本体部28aの上面に突設された取付部28bとからなり、ガイド本体部28a及び取付部28bは、鋳造によって一体形成されている。ガイド本体部28aの幅はクローラベルト26の谷部26cに対応しており、取付部28bの幅は溝形部材60Aの左右の側板部61の間隔に対応している。側板部61と取付部28bとには隣接する転輪軸8の間の中間位置に共通の貫通孔61a、28cが設けられており、この貫通孔61a、28cを利用して、クローラガイド28は、取付ユニット40にボルト連結される。
〔別実施の形態〕
〔別実施例〕
(1)上述した実施形態では、3つの転輪23がワンセットとして1つの取付ユニット60に備えられていたが、1つの取付ユニットに備えられる転輪23の数量は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
(2)上述した実施形態では、すべての転輪23の形状は同一であったが異なる形状のものを組み合わせてもよい。
(3)上述した実施形態では、クローラガイド28は、ガイド本体部28aと取付部28bとを一体形成されていたが、ガイド本体部28aと取付部28bとを別々に形成した後に溶接などによって連結してもよい。
(4)上述した実施形態では、トラックフレーム20は四角形ないしは正方形のパイプ材であったが、その他の多角形ないしは円形のパイプ材であってもよい。その際、トラックフレーム20の内部に嵌入される支持ロッド32もトラックフレーム20の内側断面に相応に適合する断面を有するとよい。
(5)上述した実施形態では、取付部材6は、複数の固定ボルト90のために共通する長尺の板材で構成されていたが、1つの固定ボルト90のための、つまり1つの雌ねじ6aだけを形成した短い板材としてもよい。
(6)上述した実施形態では、トラックフレーム20が機体フレーム3に固定されていたが、トラックフレーム20が前後一対の揺動操作自在な支持アームを介して昇降操作自在に機体フレーム3に支持されるような構成を採用してもよい。
本発明は、自脱形の脱穀装置を備えたコンバインの他、刈取り穀稈の株元側も穂先側と共に扱室に投入される脱穀装置を備えた普通形のコンバインに装備されるクローラ走行装置に利用可能である。コンバインの他、玉葱や人参など穀稈以外の作物を収穫対象とする収穫機、トラクタ、バックホウ、あるいは運搬車などの作業車に装備されるクローラ走行装置に利用可能である。
1:クローラ走行装置
3:機体フレーム
6:取付部材(補強板)
6a:雌ねじ
10:刈取り部
11:運転座席
12:脱穀装置
17:ミッションケース
20:トラックフレーム
21:駆動スプロケット
22:テンションスプロケット
23:転輪
26:クローラベルト
25:案内輪
27:クロスビーム
28:クローラガイド
30:進退機構
31:保持ユニット
31a:側板
31b:基台
32:支持ロッド
33:調節ねじ機構
33a:調節ねじ体
33b:第1ねじ体受け部
33c:第2ねじ体受け部
60:取付ユニット
60A:溝形部材
60B:ボス部材
61:側板部
62:底板部
63:案内輪用取付ユニット
63a:ブラケット板
8:転輪軸
80:ボールベアリング
81:シール部材
82:ブリーダ
90:固定ボルト
91:当て板

Claims (10)

  1. 機体前後方向に延びて機体フレームに支持されたトラックフレームと、前記トラックフレームの前部に配置された駆動スプロケットと、前記トラックフレームの後部に配置されたテンションスプロケットと、前記駆動スプロケットと前記テンションスプロケットとにわたって掛け回されたクローラベルトと、前記クローラベルトを対地案内する複数の転輪を備えたクローラ走行装置であって、
    前記トラックフレームに設けられた取付部材に着脱自在に取り付けられる機体前後方向に延びた取付ユニットが備えられ、前記取付ユニットは車体前後方向に並んだ前記転輪を複数単位で軸受け支持しているクローラ走行装置。
  2. 前記取付ユニットは、機体前後方向に延びるとともに下方に開口した溝形部材と機体前後方向に間隔をあけて配置されたボス部材とからなり、前記溝形部材の底板部が前記取付部材にボルト固定され、前記ボス部材に前記転輪を装着する転輪軸が軸受けされる請求項1に記載のクローラ走行装置。
  3. 前記取付部材は前記トラックフレームを構成するフレーム体に固定された補強板であり、前記補強板に前記ボルト固定のための雌ねじが形成されている請求項2に記載のクローラ走行装置。
  4. 前記取付部材は、機体前後方向で互いに間隔をあけて配置される複数の取付部材片からなる請求項3に記載のクローラ走行装置。
  5. 前記溝形部材は、前記取付部材に接当する底板部と前記底板部の各側縁から延びた左右一対の側板部とからなる横断面U字状の長尺部材であり、前記ボス部材は前記左右一対の側板部に跨って接合されている請求項2又は3のいずれか一項に記載のクローラ走行装置。
  6. 前記溝形部材の底板部には機体前後方向に間隔をあけてボルト固定用の取付孔が形成されており、前記取付孔の機体前後方向形成間隔の中間に前記ボス部材が接合されている請求項5に記載のクローラ走行装置。
  7. 前記テンションスプロケットの機体前後方向に延びた支持ロッドが前記トラックフレームの延び方向に沿って変位可能に前記トラックフレームに支持され、前記トラックフレームが筒体であり、前記支持ロッドが前記筒体の内側断面に一致またはほぼ一致する外側断面を有し、前記支持ロッドは前記トラックフレームの内面に案内されて前記トラックフレーム内を摺動し、前記取付部材に前記溝形部材の底板部をボルト固定するためのボルトの先端が前記トラックフレーム内に入って前記支持ロッドと干渉しないように、前記取付部材の長さと前記ボルトの長さが設定されている請求項6に記載のクローラ走行装置。
  8. 前記転輪軸は前記ボス部材の両端から突出する突出部を有し、各突出部に前記転輪を構成する転輪ハーフ体が固定されている請求項2から7のいずれか一項に記載のクローラ走行装置。
  9. 前記クローラベルトの下側回送ベルト辺を案内する機体前後方向に延びたクローラガイドが前記溝形部材の側板部間に挟まれた姿勢で前記溝形部材にボルト連結されている請求項2から8のいずれか一項に記載のクローラ走行装置。
  10. 前記クローラベルトの上側回送ベルト辺を案内する案内輪がブラケットを介して前記トラックフレームに取り付けられている請求項1から9のいずれか一項に記載のクローラ走行装置。
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