JP6800181B2 - 共振器及びフィルタ - Google Patents

共振器及びフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP6800181B2
JP6800181B2 JP2018116633A JP2018116633A JP6800181B2 JP 6800181 B2 JP6800181 B2 JP 6800181B2 JP 2018116633 A JP2018116633 A JP 2018116633A JP 2018116633 A JP2018116633 A JP 2018116633A JP 6800181 B2 JP6800181 B2 JP 6800181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode portion
via electrode
resonator
modification
virtual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018116633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019220841A (ja
Inventor
圭介 小川
圭介 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Soshin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soshin Electric Co Ltd filed Critical Soshin Electric Co Ltd
Priority to JP2018116633A priority Critical patent/JP6800181B2/ja
Priority to DE112019003092.2T priority patent/DE112019003092T5/de
Priority to US17/252,499 priority patent/US11605871B2/en
Priority to CN201980041202.1A priority patent/CN112352347B/zh
Priority to PCT/JP2019/023322 priority patent/WO2019244749A1/ja
Publication of JP2019220841A publication Critical patent/JP2019220841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800181B2 publication Critical patent/JP6800181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
    • H01P1/20336Comb or interdigital filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/08Strip line resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、共振器及びフィルタに関する。
誘電体基板の一方の主面側に形成された遮蔽導体に対向するストリップ線路と、一端が誘電体基板の他方の主面側に形成された遮蔽導体に接続され、他端がストリップ線路に接続されたビア電極とを有する共振器が提案されている(特許文献1〜3)。ビア電極の一端が遮蔽導体に接続されたこのような共振器は、λ/4共振器として動作し得る。
特開2017−195565号公報 特許第3501327号公報 特表2011−507312号公報
しかしながら、上記のようなλ/4共振器は小型化には有効であるが、共振時に、ビア電極と遮蔽導体とが接している部分、即ち、短絡部に電流が集中する。これに対し、短絡部への電流の集中を解消することによりQ値を向上すべく、電流経路の断面積を大きくすることが考えられる。例えば、ビア径を大きくすることや、ビアの本数を増やすことが考えられる。しかし、このようにした場合には、共振器の大きさが大きくなってしまい、共振器の小型化の要請を満たし得ない。
本発明の目的は、Q値の良好な共振器及びその共振器を用いたフィルタを提供することにある。
本発明の一態様による共振器は、誘電体基板内に形成されたビア電極部と、前記誘電体基板に、前記ビア電極部を囲むように形成された複数の遮蔽導体と、前記誘電体基板内において前記ビア電極部の一端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第1遮蔽導体と対向する第1ストリップ線路と、前記誘電体基板内において前記ビア電極部の他端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第2遮蔽導体と対向する第2ストリップ線路とを有し、前記第1遮蔽導体に第1入出力端子及び第2入出力端子が接続されている。
本発明によれば、Q値の良好な共振器及びその共振器を用いたフィルタを提供することができる。
第1実施形態による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態による共振器を示す断面図である。 第1実施形態による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例1による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例1による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例1による共振器を示す平面図である。 図7A及び図7Bは、第1実施形態の変形例2による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例3による共振器を示す平面図である。 図9A〜図9Cは、第1実施形態の変形例4による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例5による共振器を示す平面図である。 図11A及び図11Bは、第1実施形態の変形例6による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例6による共振器の等価回路を示す図である。 第1実施形態の変形例7による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例8による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例9による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例9による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例9による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例10による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例10による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例10による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例11による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例11による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例11による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例12による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例12による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例12による共振器を示す平面図である。 第1実施形態の変形例13による共振器を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例13による共振器を示す断面図である。 第1実施形態の変形例13による共振器を示す平面図である。 第2実施形態によるフィルタを示す斜視図である。 第2実施形態によるフィルタを示す断面図である。 第2実施形態によるフィルタを示す平面図である。
本発明に係る共振器及びフィルタについて、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態による共振器について図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による共振器を示す斜視図である。図2は、本実施形態による共振器を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に対応している。図3は、本実施形態による共振器を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態による共振器10は、少なくとも上部及び下部にそれぞれ上部遮蔽導体12A及び下部遮蔽導体12Bが形成された誘電体基板14と、誘電体基板14内に形成された1つの構造体16とを有する。上部遮蔽導体12Aは、誘電体基板14の一方の主面側に形成されている。下部遮蔽導体12Bは、誘電体基板14の他方の主面側に形成されている。構造体16は、上部遮蔽導体12Aに対向する上部ストリップ線路18Aと、下部遮蔽導体12Bに対向する下部ストリップ線路18Bとを有する。構造体16は、誘電体基板14内に形成されるとともに上部ストリップ線路18Aから下部ストリップ線路18Bにかけて形成されたビア電極部20を更に有する。上部ストリップ線路18A及び下部ストリップ線路18Bの平面形状は、例えば長方形である。
誘電体基板14は、複数の誘電体層を積層することにより構成されている。誘電体基板14は、例えば直方体状に形成されている。誘電体基板14の4つの側面のうちの第1側面14aには、第1入出力端子22Aが形成されている。第1側面14aに対向する第2側面14bには、第2入出力端子22Bが形成されている。誘電体基板14の4つの側面のうちの第3側面14cには、第1側面遮蔽導体12Caが形成されている。第3側面14cに対向する第4側面14dには、第2側面遮蔽導体12Cbが形成されている。
本実施形態では、ビア電極部20が単一のビア電極24によって構成されている。ビア電極24は、誘電体基板14に形成されたビアホールに埋め込まれている。
上部遮蔽導体12Aは、第1接続線路32aを介して第1入出力端子22Aに結合されている。より具体的には、上部遮蔽導体12Aは、第1接続線路32aを介して第1入出力端子22Aに導通している。また、上部遮蔽導体12Aは、第2接続線路32bを介して第2入出力端子22Bに結合されている。より具体的には、上部遮蔽導体12Aは、第2接続線路32bを介して第2入出力端子22Bに導通している。
ビア電極部20と、第1側面遮蔽導体12Ca及び第2側面遮蔽導体12Cbとは、半同軸共振器のように振る舞う。ビア電極部20に流れる電流の向きと第1側面遮蔽導体12Caに流れる電流の向きとは逆となり、また、ビア電極部20に流れる電流の向きと第2側面遮蔽導体12Cbに流れる電流の向きとは逆となる。このため、遮蔽導体12A、12B、12Ca、12Cbによって囲まれた部分に電磁界を閉じ込めることができ、放射による損失を小さくすることができ、且つ、外部への影響を小さくすることができる。共振時のあるタイミングにおいては、上部遮蔽導体12Aの中心から上部遮蔽導体12Aの面全体に拡散するように電流が流れる。この際、下部遮蔽導体12Bには、下部遮蔽導体12Bの面全体から下部遮蔽導体12Bの中心に向かって集中するように電流が流れる。また、共振時の他のタイミングにおいては、下部遮蔽導体12Bの中心から下部遮蔽導体12Bの面全体に拡散するように電流が流れる。この際、上部遮蔽導体12Aには、上部遮蔽導体12Aの面全体から上部遮蔽導体12Aの中心に向かって集中するように電流が流れる。上部遮蔽導体12A又は下部遮蔽導体12Bの面全体に拡散するように流れる電流は、そのまま第1側面遮蔽導体12Ca及び第2側面遮蔽導体12Cbにも同様に流れる。即ち、線幅の広い導体に電流が流れる。線幅の広い導体は抵抗成分が少ないため、Q値の劣化は小さい。
本実施形態では、ビア電極部20が上部遮蔽導体12Aにも下部遮蔽導体12Bにも導通していない。ビア電極部20に接続された上部ストリップ線路18Aと上部遮蔽導体12Aとの間には、静電容量(開放端容量)が存在する。また、ビア電極部20に接続された下部ストリップ線路18Bと下部遮蔽導体12Bとの間にも、静電容量が存在する。ビア電極部20は、上部ストリップ線路18A及び下部ストリップ線路18Bとともに、λ/2共振器を構成する。本実施形態による共振器10は、両端開放型のλ/2共振器として動作し得る。
特許文献1〜3に記載されたようなλ/4共振器においては、共振時に、ビア電極部と遮蔽導体とが接している部分、即ち、短絡部に電流が集中する。ビア電極部と遮蔽導体とが接している部分は、電流の経路が垂直に曲がる部分である。電流の経路が大きく曲がる箇所に電流が集中すると、必ずしも十分に良好なQ値が得られないことが懸念される。短絡部への電流の集中を解消することによりQ値を向上すべく、電流経路の断面積を大きくすることも考えられる。例えば、ビア径を大きくすることや、ビアの本数を増やすことが考えられる。しかし、このようにした場合には、共振器の大きさが大きくなってしまい、共振器の小型化の要請を満たし得ない。これに対し、本実施形態では、ビア電極部20が上部遮蔽導体12Aにも下部遮蔽導体12Bにも接していない。即ち、本実施形態では、両端開放型のλ/2共振器が構成されている。このため、本実施形態では、局所的な電流の集中が上部遮蔽導体12A及び下部遮蔽導体12Bに生じることが防止される一方、ビア電極部20の中心付近に電流を集中させることができる。電流が集中する箇所がビア電極部20のみであるため、即ち、連続性(直線性)のある箇所に電流が集中するため、本実施形態によれば、Q値を向上させることができる。
このように、本実施形態では、上部遮蔽導体12Aに対向する上部ストリップ線路18Aがビア電極部20の一端に接続されており、下部遮蔽導体12Bに対向する下部ストリップ線路18Bがビア電極部20の他端に接続されている。このため、本実施形態によれば、上部遮蔽導体12A及び下部遮蔽導体12Bに局所的な電流の集中が生じるのを防止しつつ、ビア電極部20の中心付近に十分な電流を集中させることができる。従って、本実施形態によれば、Q値の良好な共振器10を提供することができる。
(変形例1)
本実施形態の変形例1による共振器について図4〜図6を用いて説明する。図4は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図5は、本変形例による共振器を示す断面図である。図5は、図4のV−V線に対応している。図6は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20が複数のビア電極、即ち、複数のビア電極24によって構成されているものである。複数のビア電極24は、仮想の円36に沿って配列されている。本変形例では、複数のビア電極24を仮想の円36に沿うように配列することによってビア電極部20が構成されているため、当該ビア電極部20は、当該仮想の円36に対応する大径のビア電極のように振る舞い得る。このように、複数のビア電極24によってビア電極部20を構成するようにしてもよい。そして、複数のビア電極24を仮想の円36に沿うように配列してもよい。
(変形例2)
本実施形態の変形例2による共振器について図7A及び図7Bを用いて説明する。図7A及び図7Bは、本変形例による共振器を示す平面図である。図7Aは、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の楕円37に沿って配列されている例を示している。図7Bは、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想のトラック形状38に沿って配列されている例を示している。
図7Aに示す例においては、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の楕円37に沿って配列されている。図7Bに示す例においては、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想のトラック形状38に沿って配列されている。トラック形状とは、対向する2つの半円部と、これら半円部を接続する2つの平行な直線部とから構成される形状である。本変形例では、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38に沿うように配列されている。このため、本変形例では、当該ビア電極部20は、当該仮想の楕円37又は当該仮想のトラック形状38に対応する大径のビア電極のように振る舞い得る。このように、複数のビア電極24を仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38に沿うように配列することによりビア電極部20を構成するようにしてもよい。
(変形例3)
本実施形態の変形例3による共振器について図8を用いて説明する。図8は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の多角形40(例えば四角形)に沿って配列されている。本変形例では、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の多角形40に沿うように配列されているため、当該ビア電極部20は、当該仮想の多角形40に対応する大径のビア電極のように振る舞い得る。このように、複数のビア電極24を仮想の多角形40に沿うように配列することによりビア電極部20を構成するようにしてもよい。多角形としては、図8に示すような四角形の他、六角形、八角形等が挙げられる。
(変形例4)
本実施形態の変形例4による共振器について図9A〜図9Cを用いて説明する。図9A〜図9Cは、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の円弧42に沿って配列されている。仮想の円弧42の向きは特に限定されるものではない。図9Bは、図9Aに対して、仮想の円弧42の向きを反時計回りに90度回転させた場合の例を示している。また、仮想の円弧42の半径も特に限定されるものではない。図9Cは、図9Bに対して、仮想の円弧42の半径を大きく設定した場合の例を示している。本変形例では、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の円弧42に沿うように配列されているため、当該ビア電極部20は、当該仮想の円弧42に対応する大径のビア電極のように振る舞い得る。このように、複数のビア電極24を仮想の円弧42に沿うように配列することによりビア電極部20を構成するようにしてもよい。
(変形例5)
本実施形態の変形例5による共振器について図10を用いて説明する。図10は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の直線44に沿って配列されている。本変形例では、ビア電極部20を構成する複数のビア電極24が仮想の直線44に沿うように配列されているため、当該ビア電極部20は、当該仮想の直線44に対応する大径のビア電極のように振る舞い得る。このように、複数のビア電極24を仮想の直線44に沿うように配列することによりビア電極部20を構成するようにしてもよい。
(変形例6)
本実施形態の変形例6による共振器について図11A〜図12を用いて説明する。図11A及び図11Bは、本変形例による共振器を示す平面図である。図11Aは、仮想の楕円37の一部に沿うように第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bが配列されている例を示している。図11Bは、仮想のトラック形状38の一部に沿うように第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bが配列されている例を示している。
本変形例では、ビア電極部20が、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとを有する。第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとは、互いに隣接するように配置されている。第1ビア電極部20Aは、複数の第1ビア電極24aから構成されている。第2ビア電極部20Bは、複数の第2ビア電極24bから構成されている。第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとの間に他のビア電極部は存在していない。
図11Aに示す例においては、複数の第1ビア電極24aは、上面から見たとき、仮想の楕円37の輪郭線の一部を構成する仮想の第1湾曲線45aに沿って配列されている。また、図11Aに示す例においては、複数の第2ビア電極24bは、上面から見たとき、仮想の楕円37の輪郭線の一部を構成する仮想の第2湾曲線45bに沿って配列されている。図11Bに示す例においては、複数の第1ビア電極24aは、上面から見たとき、仮想のトラック形状38の輪郭線の一部を構成する仮想の第1湾曲線46aに沿って配列されている。また、図11Bに示す例においては、複数の第2ビア電極24bは、上面から見たとき、仮想のトラック形状38の輪郭線の一部を構成する仮想の第2湾曲線46bに沿って配列されている。図11A及び図11Bにおいては、第1ビア電極部20Aが5つの第1ビア電極24aによって構成され、第2ビア電極部20Bが5つの第2ビア電極24bによって構成されている例が示されているが、これに限定されるものではない。第1ビア電極部20Aが例えば3つの第1ビア電極24aによって構成されていてもよく、第2ビア電極部20Bが例えば3つの第2ビア電極24bによって構成されていてもよい。また、第1ビア電極部20Aが例えば7つの第1ビア電極24aによって構成されていてもよく、第2ビア電極部20Bが例えば7つの第2ビア電極24bによって構成されていてもよい。
本変形例において、仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38に沿うように第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bを配列しているのは、以下のような理由によるものである。即ち、共振器10を多段化してフィルタを構成する場合において、ビア電極部20の径を単に大きくすると、共振器10間に電気壁が発生し、Q値の劣化を招く。これに対し、ビア電極部20を楕円形にし、当該楕円形の短軸方向に共振器10を多段化すれば、ビア電極部20間の距離が互いに長くなるため、Q値を向上させることができる。また、ビア電極部20をトラック形状38にし、当該トラック形状38の直線部の長手方向に垂直な方向に共振器10を多段化すれば、ビア電極部20間の距離が互いに長くなるため、Q値を向上させることができる。このような理由により、本変形例では、仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38に沿うように第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bを配列している。
また、本変形例において、仮想の楕円37の端部、即ち、仮想の楕円37のうちの曲率の大きい両端部に第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bをそれぞれ配置しているのは、以下のような理由によるものである。また、本変形例において、仮想のトラック形状38の半円部に第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bをそれぞれ配置しているのは、以下のような理由によるものである。即ち、高周波電流は、仮想の楕円37の端部、即ち、仮想の楕円37のうちの曲率の大きい両端部に集中する。また、高周波電流は、仮想のトラック形状38の両端部、即ち、仮想のトラック形状38の半円部に集中する。このため、仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38の両端部以外の部分にビア電極24a、24bを配置しないようにしても、高周波電流の大幅な低下を招くことはない。また、ビア電極24a、24bの数を減らせば、ビアを形成するために要する時間を短縮することができるため、スループットの向上を実現することができる。また、ビア電極24a、24bの数を減らせば、ビアに埋め込まれる銀等の材料を減らし得るため、コストダウンを実現することもできる。また、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20B間には、電磁界が比較的疎である領域が形成されるため、当該領域に結合調整等のためのパターンを形成することも可能である。このような観点から、本変形例では、仮想の楕円37又は仮想のトラック形状38の両端部に第1ビア電極24a及び第2ビア電極24bを配置している。
図12は、本変形例による共振器の等価回路を示す図である。図12に示すように、下部ストリップ線路18Bの一部と第1ビア電極部20Aと上部ストリップ線路18Aの一部とを含む第1λ/2共振器34Aが構成される。また、図12に示すように、下部ストリップ線路18Bの他の一部と第2ビア電極部20Bと上部ストリップ線路18Aの他の一部とを含む第2λ/2共振器34Bが構成される。第1λ/2共振器34Aと第2λ/2共振器34Bには同相の電流が流れる。第1λ/2共振器34Aと第2λ/2共振器34Bとに流れる電流が同相であるため、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとの間の領域は電磁界が疎の状態となる。このため、本変形例では、不要な結合を抑制しつつ、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとの間にパターンを配置することが可能となる。
このように、互いに隣接する第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとによりビア電極部20を構成するようにしてもよい。そして、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとを、仮想の楕円37の輪郭線の一部を構成する仮想の第1湾曲線45a及び仮想の第2湾曲線45bにそれぞれ沿うように配列してもよい。また、第1ビア電極部20Aと第2ビア電極部20Bとを、仮想のトラック形状38の輪郭線の一部を構成する仮想の第1湾曲線46a及び仮想の第2湾曲線46bにそれぞれ沿うように配列してもよい。
(変形例7)
本実施形態の変形例7による共振器について図13を用いて説明する。図13は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、第1ビア電極部20A及び第2ビア電極部20Bがそれぞれ仮想の円に沿うように配列されているものである。
本変形例による共振器10の評価結果について以下に説明する。参考例による共振器は、第1ビア電極部20Aの上端及び第2ビア電極部20Bの上端を上部遮蔽導体12Aに直接接続することにより構成した。参考例による共振器の無負荷Q値を測定したところ、約450であった。実施例、即ち、本変形例による共振器10の無負荷Q値を測定したところ、約540であった。このことから、本変形例によれば、参考例と比較して、無負荷Q値を約20%向上させ得ることが分かる。
このように、第1ビア電極部20A及び第2ビア電極部20Bをそれぞれ仮想の円に沿うように配列してもよい。
(変形例8)
本実施形態の変形例8による共振器について図14を用いて説明する。図14は、本変形例による共振器を示す斜視図である。
本変形例による共振器10は、第1ビア電極部20A及び第2ビア電極部20Bがそれぞれ単一のビア電極24によって構成されているものである。このように、第1ビア電極部20A及び第2ビア電極部20Bをそれぞれ単一のビア電極24によって構成するようにしてもよい。
(変形例9)
本実施形態の変形例9による共振器について図15〜図17を用いて説明する。図15は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図16は、本変形例による共振器を示す断面図である。図16は、図15におけるXVI−XVI線に対応している。図17は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、上部遮蔽導体12Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していないものである。本変形例では、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部遮蔽導体12Aとが、第1間隙26aを介して容量結合されている。また、本変形例では、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部遮蔽導体12Aとが、第2間隙26bを介して容量結合されている。
このように、上部遮蔽導体12Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していなくてもよい。本変形例によれば、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部遮蔽導体12Aとの間に容量が形成される。また、本変形例によれば、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部遮蔽導体12Aとの間に容量が形成される。このため、本変形例によれば、これらの容量を適宜設定することにより外部Qを調整することができる。
なお、ここでは、図4〜図6に示す共振器10に対して、上部遮蔽導体12Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させないようにする場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10に対して、上部遮蔽導体12Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させないようにしてもよい。即ち、図1〜図3に示す共振器10において、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部遮蔽導体12Aとが第1間隙26aを介して容量結合するようにしてもよい。また、図1〜図3に示す共振器10において、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部遮蔽導体12Aとが第2間隙26bを介して容量結合するようにしてもよい。また、図7〜図14に示す共振器10において、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部遮蔽導体12Aとが第1間隙26aを介して容量結合するようにしてもよい。また、図7〜図14に示す共振器10において、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部遮蔽導体12Aとが第2間隙26bを介して容量結合するようにしてもよい。
(変形例10)
本実施形態の変形例10による共振器について図18〜図20を用いて説明する。図18は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図19は、本変形例による共振器を示す断面図である。図19は、図18におけるXIX−XIX線に対応している。図20は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、上部ストリップ線路18Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通しているものである。本変形例では、上部遮蔽導体12Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが接続されていない。本変形例においても、Q値の良好なλ/2共振器を実現し得る。
なお、ここでは、図4に示す共振器10に対して、上部ストリップ線路18Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10に対して、上部ストリップ線路18Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させるようにしてもよい。
(変形例11)
本実施形態の変形例11による共振器について図21〜図23を用いて説明する。図21は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図22は、本変形例による共振器を示す断面図である。図22は、図21におけるXXII−XXII線に対応している。図23は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、上部ストリップ線路18Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していないものである。本変形例では、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部ストリップ線路18Aとが第1間隙26aを介して容量結合されている。また、本変形例では、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部ストリップ線路18Aとが第2間隙26bを介して容量結合されている。
このように、上部ストリップ線路18Aに第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していなくてもよい。本変形例によれば、第1入出力端子22Aに接続された第1接続線路32aと上部ストリップ線路18Aとの間に容量が形成される。また、本変形例によれば、第2入出力端子22Bに接続された第2接続線路32bと上部ストリップ線路18Aとの間に容量が形成される。このため、本変形例によれば、これらの容量を適宜設定することにより外部Qを調整することができる。
なお、ここでは、図4に示す共振器10に対して、上部ストリップ線路18Aに第1間隙26a及び第2間隙26bをそれぞれ介して第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを容量結合させる場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10に対して、上部ストリップ線路18Aに第1間隙26a及び第2間隙26bをそれぞれ介して第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを容量結合させるようにしてもよい。
(変形例12)
本実施形態の変形例12による共振器について図24〜図26を用いて説明する。図24は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図25は、本変形例による共振器を示す断面図である。図25は、図24におけるXXV−XXV線に対応している。図26は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20に第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通しているものである。本変形例においても、Q値の良好なλ/2共振器を実現し得る。
なお、ここでは、図4に示す共振器10に対して、ビア電極部20に第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10に対して、ビア電極部20に第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを導通させるようにしてもよい。
(変形例13)
本実施形態の変形例13による共振器について図27〜図29を用いて説明する。図27は、本変形例による共振器を示す斜視図である。図28は、本変形例による共振器を示す断面図である。図28は、図27におけるXXVIII−XXVIII線に対応している。図29は、本変形例による共振器を示す平面図である。
本変形例による共振器10は、ビア電極部20に第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していないものである。本変形例では、ビア電極部20と第1入出力端子22Aとが第1間隙26aを介して容量結合されている。また、本変形例では、ビア電極部20と第2入出力端子22Bとが第2間隙26bを介して容量結合されている。
このように、ビア電極部20に第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bが導通していなくてもよい。本変形例によれば、ビア電極部20と第1入出力端子22Aとの間に容量が形成される。また、本変形例によれば、ビア電極部20と第2入出力端子22Bとの間に容量が形成される。このため、本変形例によれば、これらの容量を適宜設定することにより外部Qを調整することができる。
なお、ここでは、図4に示す共振器10に対して、ビア電極部20に第1間隙26a及び第2間隙26bをそれぞれ介して第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを容量結合させる場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10に対して、ビア電極部20に第1間隙26a及び第2間隙26bをそれぞれ介して第1入出力端子22A及び第2入出力端子22Bを容量結合させるようにしてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態によるフィルタについて図30〜図32を用いて説明する。図30は、本実施形態によるフィルタを示す斜視図である。図31は、本実施形態によるフィルタを示す断面図である。図31は、図30のXXXI−XXXI線に対応している。図32は、本実施形態によるフィルタを示す平面図である。
本実施形態によるフィルタ(誘電体フィルタ)30は、図4〜図6を用いて上述した共振器10を多段化したものである。ここでは、共振器10を3段にする場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。
図30〜図32に示すように、本実施形態では、構造体16が、3つ備えられている。構造体16は、上述したように、上部遮蔽導体12Aに対向する上部ストリップ線路18Aと、下部遮蔽導体12Bに対向する下部ストリップ線路18Bとを有する。構造体16は、誘電体基板14内に形成されるとともに上部ストリップ線路18Aから下部ストリップ線路18Bにかけて形成されたビア電極部20を更に有する。なお、3つの構造体16の各々の構成要素のサイズは、所望の電気的特性が得られるように適宜設定される。また、各々の構造体16間に、不図示のパターンを適宜設けるようにしてもよい。
このように、複数の共振器10を適宜用いて、フィルタ30を構成するようにしてもよい。Q値の良好な共振器10を用いるため、良好な特性のフィルタ30を得ることができる。
なお、ここでは、図4に示す共振器10を多段化する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。図1〜図3、図7〜図14に示す共振器10を多段化するようにしてもよい。
上記実施形態をまとめると以下のようになる。
共振器(10)は、誘電体基板(14)内に形成されたビア電極部(20)と、前記誘電体基板に、前記ビア電極部を囲むように形成された複数の遮蔽導体(12A、12B、12Ca、12Cb)と、前記誘電体基板内において前記ビア電極部の一端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第1遮蔽導体(12A)と対向する第1ストリップ線路(18A)と、前記誘電体基板内において前記ビア電極部の他端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第2遮蔽導体(12B)と対向する第2ストリップ線路(18B)とを有する。このような構成では、第1遮蔽導体に対向する第1ストリップ線路がビア電極部の一端に接続されており、第2遮蔽導体に対向する第2ストリップ線路がビア電極部の他端に接続されている。このような構成によれば、第1遮蔽導体及び第2遮蔽導体に局所的な電流の集中が生じるのを防止しつつ、ビア電極部の中心付近に十分な電流を集中させることができる。従って、このような構成によれば、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記ビア電極部は、前記第1ストリップ線路及び前記第2ストリップ線路とともに、λ/2共振器を構成する。
前記第1遮蔽導体に第1入出力端子(22A)及び第2入出力端子(22B)が結合されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記第1遮蔽導体に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記第1遮蔽導体に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しておらず、前記第1遮蔽導体と前記第1入出力端子とが第1間隙(26a)を介して容量結合されており、前記第1遮蔽導体と前記第2入出力端子とが第2間隙(26b)を介して容量結合されているようにしてもよい。このような構成によれば、第1間隙によって形成される容量と、第2間隙によって形成される容量とを適宜設定することにより、外部Qを調整することができる。
前記第1ストリップ線路に第1入出力端子及び第2入出力端子が結合されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記第1ストリップ線路に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記第1ストリップ線路に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しておらず、前記第1ストリップ線路と前記第1入出力端子とが第1間隙を介して容量結合されており、前記第1ストリップ線路と前記第2入出力端子とが第2間隙を介して容量結合されているようにしてもよい。このような構成によれば、第1間隙によって形成される容量と、第2間隙によって形成される容量とを適宜設定することにより、外部Qを調整することができる。
前記ビア電極部に第1入出力端子及び第2入出力端子が結合されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記ビア電極部に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記ビア電極部に第1入出力端子及び第2入出力端子が導通しておらず、前記ビア電極部と前記第1入出力端子とが第1間隙を介して容量結合されており、前記ビア電極部と前記第2入出力端子とが第2間隙を介して容量結合されているようにしてもよい。このような構成によれば、第1間隙によって形成される容量と、第2間隙によって形成される容量とを適宜設定することにより、外部Qを調整することができる。
前記ビア電極部は、単一のビア電極から構成されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記ビア電極部は、複数のビア電極から構成されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記複数のビア電極は、上面から見たとき、仮想の円(36)、仮想の楕円(37)、仮想のトラック形状(38)、仮想の多角形(40)、仮想の円弧(42)、又は、仮想の直線(44)に沿って配列されているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記ビア電極部は、隣接して形成された第1ビア電極部(20A)と第2ビア電極部(20B)とを有するようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
前記第1ビア電極部は、複数の第1ビア電極(24a)から構成され、前記第2ビア電極部は、複数の第2ビア電極(24b)から構成され、前記第1ビア電極部と前記第2ビア電極部との間に他のビア電極部が存在せず、前記複数の第1ビア電極は、上面から見たとき、仮想の第1湾曲線(46a)に沿って配列され、前記複数の第2ビア電極は、上面から見たとき、仮想の第2湾曲線(46b)に沿って配列されているようにしてもよい。このような構成によれば、第1ビア電極部と第2ビア電極部との間に他のビア電極部が存在しないため、ビアを形成するために要する時間を短縮することができ、ひいてはスループットの向上を実現することができる。また、このような構成によれば、第1ビア電極部と第2ビア電極部との間に他のビア電極部が存在しないため、ビアに埋め込まれる銀等の材料が少なくて済み、ひいてはコストダウンを実現することもできる。また、第1ビア電極部と第2ビア電極部間に、電磁界が比較的疎である領域が形成されるため、当該領域に結合調整等のためのパターンを形成することもできる。
前記第1湾曲線及び前記第2湾曲線は、仮想の楕円又は仮想のトラック形状の輪郭線の一部を構成しているようにしてもよい。このような構成においても、Q値の良好な共振器を得ることができる。
フィルタ(30)は、上記のような共振器を備える。
10…共振器 12A…上部遮蔽導体
12B…下部遮蔽導体 12Ca…第1側面遮蔽導体
12Cb…第2側面遮蔽導体 14…誘電体基板
16…構造体 18A、18B…ストリップ線路
20…ビア電極部 20A…第1ビア電極部
20B…第2ビア電極部 22A…第1入出力端子
22B…第2入出力端子 24a…第1ビア電極
24b…第2ビア電極 26a…第1間隙
26b…第2間隙 30…フィルタ
32a…第1接続線路 32b…第2接続線路
34A…第1λ/2共振器 34B…第2λ/2共振器
36…仮想の円 37…仮想の楕円
38…仮想のトラック形状 40…仮想の多角形
42…仮想の円弧 44…仮想の直線
45a、46a…仮想の第1湾曲線 45b、46b…仮想の第2湾曲線

Claims (9)

  1. 誘電体基板内に形成されたビア電極部と、
    前記誘電体基板に、前記ビア電極部を囲むように形成された複数の遮蔽導体と、
    前記誘電体基板内において前記ビア電極部の一端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第1遮蔽導体と対向する第1ストリップ線路と、
    前記誘電体基板内において前記ビア電極部の他端に接続され、且つ、前記複数の遮蔽導体のうちの第2遮蔽導体と対向する第2ストリップ線路と
    を有し、
    前記第1遮蔽導体に第1入出力端子及び第2入出力端子が接続れている、共振器。
  2. 請求項1に記載の共振器において、
    前記ビア電極部は、前記第1ストリップ線路及び前記第2ストリップ線路とともに、λ/2共振器を構成する、共振器。
  3. 請求項1又は2に記載の共振器において、
    前記ビア電極部は、単一のビア電極から構成されている、共振器。
  4. 請求項1又は2に記載の共振器において、
    前記ビア電極部は、複数のビア電極から構成されている、共振器。
  5. 請求項4に記載の共振器において、
    前記複数のビア電極は、上面から見たとき、仮想の円、仮想の楕円、仮想のトラック形状、仮想の多角形、仮想の円弧、又は、仮想の直線に沿って配列されている、共振器。
  6. 請求項4に記載の共振器において、
    前記ビア電極部は、隣接して形成された第1ビア電極部と第2ビア電極部とを有する、共振器。
  7. 請求項6に記載の共振器において、
    前記第1ビア電極部は、複数の第1ビア電極から構成され、
    前記第2ビア電極部は、複数の第2ビア電極から構成され、
    前記第1ビア電極部と前記第2ビア電極部との間に他のビア電極部が存在せず、
    前記複数の第1ビア電極は、上面から見たとき、仮想の第1湾曲線に沿って配列され、
    前記複数の第2ビア電極は、上面から見たとき、仮想の第2湾曲線に沿って配列されている、共振器。
  8. 請求項7に記載の共振器において、
    前記第1湾曲線及び前記第2湾曲線は、仮想の楕円又は仮想のトラック形状の輪郭線の一部を構成している、共振器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の共振器を備える、フィルタ。
JP2018116633A 2018-06-20 2018-06-20 共振器及びフィルタ Active JP6800181B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116633A JP6800181B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 共振器及びフィルタ
DE112019003092.2T DE112019003092T5 (de) 2018-06-20 2019-06-12 Resonator und Filter
US17/252,499 US11605871B2 (en) 2018-06-20 2019-06-12 Resonator and filter
CN201980041202.1A CN112352347B (zh) 2018-06-20 2019-06-12 谐振器及滤波器
PCT/JP2019/023322 WO2019244749A1 (ja) 2018-06-20 2019-06-12 共振器及びフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116633A JP6800181B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 共振器及びフィルタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020126091A Division JP2020171066A (ja) 2020-07-27 2020-07-27 共振器及びフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019220841A JP2019220841A (ja) 2019-12-26
JP6800181B2 true JP6800181B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=68982730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018116633A Active JP6800181B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 共振器及びフィルタ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11605871B2 (ja)
JP (1) JP6800181B2 (ja)
CN (1) CN112352347B (ja)
DE (1) DE112019003092T5 (ja)
WO (1) WO2019244749A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11862835B2 (en) * 2020-08-13 2024-01-02 Cyntec Co., Ltd. Dielectric filter with multilayer resonator
JP7465903B2 (ja) * 2022-03-28 2024-04-11 双信電機株式会社 フィルタ

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5621366A (en) * 1994-08-15 1997-04-15 Motorola, Inc. High-Q multi-layer ceramic RF transmission line resonator
JP3501327B2 (ja) 1995-12-28 2004-03-02 株式会社村田製作所 Lc共振部品
JPH09191206A (ja) * 1997-02-14 1997-07-22 Murata Mfg Co Ltd 誘電体同軸共振器および多層回路基板
FI114585B (fi) * 2000-06-09 2004-11-15 Nokia Corp Siirtojohdin monikerrosrakenteissa
US6900708B2 (en) 2002-06-26 2005-05-31 Georgia Tech Research Corporation Integrated passive devices fabricated utilizing multi-layer, organic laminates
JP4334237B2 (ja) 2003-01-22 2009-09-30 双信電機株式会社 誘電体フィルタ
ATE373945T1 (de) 2004-02-23 2007-10-15 Georgia Tech Res Inst Passive signalverarbeitungskomponenten auf flüssigkristallpolymer- und mehrschichtpolymerbasis für hf-/drahtlos-mehrband-anwendungen
JP2009153106A (ja) * 2007-11-29 2009-07-09 Hitachi Metals Ltd バンドパスフィルタ、高周波部品および通信装置
EP2068393A1 (en) 2007-12-07 2009-06-10 Panasonic Corporation Laminated RF device with vertical resonators
FR2939270B1 (fr) * 2008-11-28 2011-12-09 Arnaud Pierre Luc Sauvaget Une classe de resonateurs bi-mode construits a partir d'un empilement multicouche de stratifies organiques ameliorant la performance et la compacite des composants passifs integres.
JP4844646B2 (ja) * 2009-03-30 2011-12-28 Tdk株式会社 共振器およびフィルタ
US9030272B2 (en) * 2010-01-07 2015-05-12 Cts Corporation Duplex filter with recessed top pattern and cavity
CN204809363U (zh) * 2013-01-22 2015-11-25 株式会社村田制作所 高频信号传输线路及电子设备
JP5741783B1 (ja) * 2013-10-24 2015-07-01 株式会社村田製作所 複合lc共振器および帯域通過フィルタ
CN103986438A (zh) 2014-05-23 2014-08-13 南京理工大学 一种层叠片式滤波器
JP6649841B2 (ja) * 2016-04-22 2020-02-19 双信電機株式会社 共振器及び誘電体フィルタ
US10242798B2 (en) 2016-05-20 2019-03-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer electronic component

Also Published As

Publication number Publication date
US20210159582A1 (en) 2021-05-27
CN112352347B (zh) 2022-07-05
JP2019220841A (ja) 2019-12-26
US11605871B2 (en) 2023-03-14
DE112019003092T5 (de) 2021-03-04
WO2019244749A1 (ja) 2019-12-26
CN112352347A (zh) 2021-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7902944B2 (en) Stacked resonator
JP6787955B2 (ja) フィルタ
EP2779448B1 (en) Filter
KR100899299B1 (ko) 적층 콘덴서
KR101386540B1 (ko) 적층 콘덴서
JP6800181B2 (ja) 共振器及びフィルタ
JP4911036B2 (ja) 積層コンデンサおよびその実装構造
JPWO2008038443A1 (ja) 誘電体フィルタ、チップ素子、およびチップ素子製造方法
US20220231395A1 (en) Dielectric resonator, dielectric filter, and multiplexer
JP6868046B2 (ja) 共振器及びフィルタ
JP2020171066A (ja) 共振器及びフィルタ
JP6839692B2 (ja) フィルタ
JP5367333B2 (ja) 受動部品
JP6867993B2 (ja) フィルタ
US8358184B2 (en) Stripline filter
JP6853803B2 (ja) 共振器及びフィルタ
US7525401B2 (en) Stacked filter
JP7286844B2 (ja) フィルタ
JP7119056B2 (ja) フィルタ
MXPA06006450A (en) Internally shielded energy conditioner
JPH0969706A (ja) 共振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250