JP6799783B2 - リチウムイオン二次電池用電解液 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、リチウムイオン二次電池に用いた際に、リチウム塩を高濃度で含有しなくても高いレート特性を得ることが可能なリチウムイオン二次電池用電解液を提供することを目的とする。
このような構成によれば、リチウム塩を高濃度で含有しなくても高いレート特性を得ることが可能なリチウムイオン二次電池用電解液を提供することができる。したがって、このような構成の電解液を用いることにより、リチウムイオン二次電池の高出力化を図ることができる。
また、本明細書において「リチウムイオン二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
そこで、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用電解液には、CPMEが溶媒の少なくとも一部として用いられる。CPMEは低誘電率の溶媒であり、後述の実施例が示すように、CPMEを溶媒の少なくとも一部として用いることにより、リチウム塩を高濃度に含有させなくても高いレート特性を得ることができる。
本実施形態に係るリチウム二次電池用電解液をリチウムイオン二次電池に用いた際には、高いレート特性(ハイレートでの高出力)を得ることができる。
また、本実施形態に係るリチウム二次電池用電解液は、溶媒に環状分子構造を有する低誘電率のCPMEを含有しているため、耐電圧性に優れる。本実施形態に係るリチウム二次電池用電解液によれば、リチウムイオン二次電池の耐久性を高めることができる。
当該リチウムイオン二次電池は、正極と負極とを備える。
正極は、アルミ箔等から構成された正極集電体と、当該正極集電体上に形成された正極活物質層とを備える。正極活物質層は、リチウム遷移金属酸化物(例、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2、LiNiO2、LiCoO2、LiFeO2、LiMn2O4、LiNi0.5Mn1.5O4)等を正極活物質として含有する。
負極は、銅箔等から構成された負極集電体と、当該負極集電体上に形成された負極活物質層とを備える。負極活物質層は、炭素材料(例、黒鉛)等を負極活物質として含有する。
正極と負極とは、典型的には、セパレータシート(例、多孔質ポリオレフィンシート)を介して積層されている。
そして、正極および負極が、本実施形態に係るリチウム二次電池用電解液と共に、アルミニウム製ケースやラミネートケースに収容されている。
〔電解液A1M〕
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)とを、3:4:3の体積比で含有する混合溶媒に、リチウム塩としてLiPF6を1mol/L(1M)の濃度となるように溶解させて、電解液A1Mを調製した。
〔電解液A3M〕
LiPF6の濃度を3mol/Lに変更した以外は電解液A1Mと同様にして、電解液A3Mを調製した。
シクロペンチルメチルエーテル(CPME)と、エチルメチルカーボネート(EMC)と、プロピレンカーボネート(PC)とを、2:2:1の体積比で含有する混合溶媒に、リチウム塩としてLiPF6を1mol/L(1M)の濃度となるように溶解させて、電解液B1Mを調製した。
〔電解液B2M〕
LiPF6の濃度を2mol/Lに変更した以外は電解液B1Mと同様にして、電解液B2Mを調製した。
〔電解液B3M〕
LiPF6の濃度を3mol/Lに変更した以外は電解液B1Mと同様にして、電解液B3Mを調製した。
〔電解液B4M〕
LiPF6の濃度を4mol/Lに変更した以外は電解液B1Mと同様にして、電解液B4Mを調製した。
〔電解液B5M〕
LiPF6の濃度を5mol/Lに変更した以外は電解液B1Mと同様にして、電解液B5Mを調製した。
シクロペンチルメチルエーテル(CPME)と、エチルメチルカーボネート(EMC)と、トリグライム(G3)とを、2:2:1の体積比で含有する混合溶媒に、リチウム塩としてリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)を1mol/L(1M)の濃度となるように溶解させて、電解液C1Mを調製した。
〔電解液C2M〕
LiFSIの濃度を2mol/Lに変更した以外は電解液C1Mと同様にして、電解液C2Mを調製した。
〔電解液C3M〕
LiFSIの濃度を3mol/Lに変更した以外は電解液C1Mと同様にして、電解液C3Mを調製した。
〔電解液C4M〕
LiFSIの濃度を4mol/Lに変更した以外は電解液C1Mと同様にして、電解液C4Mを調製した。
〔電解液C5M〕
LiFSIの濃度を5mol/Lに変更した以外は電解液C1Mと同様にして、電解液C5Mを調製した。
正極活物質としてのLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2(LNCM)と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、LNCM:AB:PVdF=90:8:2の質量比でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と混合し、正極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、アルミニウム箔上に塗布して乾燥して、正極シートを作製した。
また、負極活物質としての天然黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、C:SBR:CMC=98:1:1の質量比でイオン交換水と混合して、負極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、銅箔上に塗布して乾燥して、負極シートを作製した。
また、セパレータとして多孔質ポリオレフィンシートを用意した。
作製した正極シートと負極シートとを、セパレータを介して対向させて電極体を作製した。
作製した電極体に集電体を取り付け、これを上記で作製した電解液A1M、A3M、B1M〜5MおよびC1M〜C5Mと共にラミネートケースに収容し、封止することによって評価用リチウムイオン二次電池A1M、A3M、B1M〜5MおよびC1M〜C5Mをそれぞれ得た。
上記作製した各評価用リチウムイオン二次電池を、SOC(State of charge)60%の充電状態に調整した後、10℃の環境雰囲気下に置いた。30Cの電流値で10秒間の放電を行い、放電開始から10秒後の電圧値を測定し、IV抵抗(電池抵抗)を算出した。結果を図1および図2に示す。
一方、電解液B1M〜B5Mは、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用電解液に該当し、溶媒がCPMEを含有するものである。また、電解液B1M〜B5Mでは、溶媒全体の引火点を高めるためにPCを含有している。ただし、PCは高誘電率の溶媒であるため、溶媒和状態を制御するために、低誘電率でCPMEよりも引火点の高いEMCを高い比率で混合している。
図1が示すように、30Cという高いレートで10秒間放電させた際に、実施形態に係るリチウムイオン二次電池用電解液に該当する電解液B1M〜B5Mを用いた電池B1M〜B5Mは、溶媒がECを含有する従来の一般的な電解液A1MおよびA3Mを用いた電池A1MおよびA3Mよりも低いIV抵抗を示した。従って、電解液B1M〜B5Mを用いたリチウムイオン二次電池B1M〜B5Mは、ハイレートでの出力特性に優れることがわかる。
また、電池B1M〜B5Mの比較より、IV抵抗は、リチウム塩の濃度が5Mよりも低い1M〜4Mの領域において低く、特に2M〜3Mの領域で低いことがわかる。したがって、この結果より、リチウム塩を高濃度で含有しなくても高いレート特性を得ることができることがわかる。
図2が示すように、電解液C1M〜C5Mにおいても、上述の電解液B1M〜B5Mと同様の傾向が見られた。すなわち、電解液C1M〜C5Mの比較より、IV抵抗は、リチウム塩の濃度が5Mよりも低い1M〜4Mの領域において低く、特に2M〜3Mの領域で低かった。したがって、この結果より、リチウム塩を高濃度で含有しなくても高いレート特性を得ることができることがわかる。
Claims (1)
- 溶媒と、
リチウム塩と、
を含有するリチウムイオン二次電池用電解液であって、
前記溶媒が、シクロペンチルメチルエーテルと、シクロペンチルメチルエーテルよりも引火点の高い溶媒とを含有し、
前記溶媒において、シクロペンチルメチルエーテルが占める割合が、20体積%以上60体積%以下である、
ことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。
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