JP6799333B1 - バルブ - Google Patents

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【課題】抜止部材が弁棒から完全に離脱する前に異常を検知できるようにし、弁体及び弁棒が弁箱から脱落する問題の発生を未然に防止する。【解決手段】バルブBに、流体が流通可能な流路1fを内蔵し弁座1aが設けられた弁箱1と、閉弁位置と開弁位置との間で進退可能に設けられ閉弁位置において弁座1aに着座する弁体2と、弁体2に一端部が接続された弁棒3と、弁棒3の他端部に設定した取付部たる雄ネジ3aに取り付けられて弁体2弁体及び弁棒3の弁箱1からの抜け止めを行う抜止部材たるナット4と、ナット4が雄ネジ3aにから所定距離d0を上回る距離dだけ弁体2から離反する側に変位した状態で弁体2が閉弁位置に向けて移動した際にナット4に当接し弁体2の弁座1aへの着座を禁止する当接体たるリテーナ92とを備える構成を採用する。【選択図】図4

Description

本発明は、液圧機械又は装置の流体回路中に用いられるバルブに関する。
従来より、プレフィルバルブと呼ばれるパイロットチェックバルブタイプのバルブが公知である(例えば、下記特許文献1を参照)。
この種のバルブの一般的な構成は、図5に示すようなものである。同図に示すバルブBBは、流路X1fを内蔵し弁座X1aが設けられた弁箱X1と、閉弁位置(C)と開弁位置との間で進退可能に設けられ閉弁位置(C)において弁座X1aに着座する弁体X2と、弁体X2に一端部が接続された弁棒X3と、弁棒X3の他端部に形成された雄ネジX3aに取り付けられて弁体X2の弁箱X1からの抜け止めを行うナットX4とを備える。流路X1fは、第1のポートX1xと第2のポートX1yとを連通し、両ポートX1x、X1y間で流体を流通させる。第2のポートX1yの開口縁には、弁座X1aを設けている。閉弁位置(C)をとる弁体X2は、この弁座X1aに着座して、第1のポートX1xと第2のポートX1yとの間を遮断し、流路X1fを通じた流体の流通を阻止する。なお、X5は、弁箱X1の開口を閉塞する蓋体である。蓋体X5は、パイロット圧導入口X5xを有する。
第1のポートX1x側の液圧が第2のポートX1y側の液圧よりも高圧であり、弁体X2に作用する両者の差圧が設定圧を上回る、即ち弁体X2が流体から受ける液圧力が第1の圧縮コイルバネX81から受ける付勢力に打ち勝つと、弁体X2が閉弁位置(C)から開弁位置に向けて移動する。つまり、弁体X2が弁座X1aから離反して流路X1fが開通し、流路X1fを通じて流体が第1のポートX1x側から第2のポートX1y側に流れるようになる。
逆に、第2のポートX1y側の液圧が第1のポートX1x側の液圧よりも高圧であるとき、又は、第1のポートX1x側の液圧が第2のポートX1y側の液圧よりも高圧であるが両者の差圧が設定圧に満たないときには、弁体X2が開弁位置から閉弁位置(C)に向けて移動し、弁座X1aに着座して流路X1fを閉鎖する。従って、流路X1fを通じて流体が第2のポートX1y側から第1のポートX1x側に逆流することが妨げられる。
だが、弁が閉じている状態で、パイロット圧導入口X5xから弁箱X1に形成したピストン収納ケースX7内にパイロット圧を供給すると、そのパイロット圧により、ピストンX6が弁体X2に向かって接近する方向に力を受ける。ピストンX6が受ける力が第2の圧縮コイルバネX91による付勢力に打ち勝つと、ピストンX6が弁体X2側に向けて移動を開始する。ピストンX6が受ける力がより増大すると、ピストンX6の先端が弁棒X3の他端に当接し、弁棒X3及び弁体X2を押圧するようになる。しかして、ピストンX6が弁棒X3及び弁体X2を押圧する力が、第1の圧縮コイルバネX81による付勢力、及び第1のポートX1x側と第2のポートX1y側との差圧の和に打ち勝ったとき、弁体X2が閉弁位置(C)から開弁位置に向けて移動し、弁体X2が弁座X1aから離反して流路X1fが開通する。結果、流路X1fを通じて流体が第2のポートX1y側から第1のポートX1x側に逆流することが許容される。
ピストン収納ケースX7内へのパイロット圧の供給を解除すると、弁体X2は、第1のポートX1x側と第2のポートX1y側との間の差圧に由来して受ける力及び第1の圧縮コイルバネX81による付勢力のみを受けることとなり、閉弁位置(C)に復帰して弁座X1aに着座する。また、ピストンX6は、第2の圧縮コイルバネX91による付勢力により、蓋体X5に衝き当たる位置まで押し戻される。
実開平02−025702号公報
この種のバルブは、大きな液圧力が作用する大容量の液圧機械又は装置中にも用いられる。そのような場合、弁体X2が大圧力を受けることや、弁体X2が振動すること等によって、弁体X2の抜け止めのための部材であるナットX4が緩みやすくなる。最悪の状況では、図6に示すように、ナットX4が弁棒X3の他端部の雄ネジX3aから完全に離脱してしまうことがあり得る。
しかしながら、ナットX4が完全に弁棒X3から離脱したとしても、第1のポートX1x側の液圧が第2のポートX1yの液圧よりも高ければ、図6に示しているように閉弁することは可能であり、流体の逆流を阻止する機能は維持される。このため、ナットX4の離脱という故障の発見が遅れ、後に開弁する機会が訪れたときに弁体X2及び弁棒X3が弁箱X1から脱出、落下して、液圧機械又は装置に大きな不具合が引き起こされるおそれがあった。
上述の問題は、プレフィルバルブ以外のバルブであっても、弁棒の他端部に抜止部材を取り付けて弁体及び弁棒の抜け止めを行う構造のバルブであれば生じうる。抜止部材としてナット以外のものを使用する場合も同様である。
本発明は、抜止部材が弁棒から完全に離脱する前に異常を検知できるようにして、弁体及び弁棒が弁箱から脱落する問題の発生を未然に防止することを所期の目的とする。
本発明に係るバルブは、以下に述べるような構成を有する。
すなわち、本発明に係るバルブは、流体が流通可能な流路を内蔵し弁座が設けられた弁箱と、閉弁位置と開弁位置との間で進退可能に設けられ閉弁位置において弁座に着座する弁体と、弁体に一端部が接続された弁棒と、弁棒の他端部に設定した取付部に取り付けられて弁体及び弁棒の弁箱からの抜け止めを行う抜止部材と、抜止部材が取付部から所定距離以上弁体から離反する側に変位した状態で弁体が開弁位置から閉弁位置に向けて移動した際に抜止部材に当接して弁体の弁座への着座を禁止する当接体とを備えるものである。
このようなものであれば、抜止部材が弁棒から完全には離脱していなくとも、取付部に対して所定距離以上変位していれば、弁体が閉弁位置に向けて移動したときに抜止部材が当接体に当接して、弁体が弁座に適正に着座することができなくなる。つまり、本来ならばバルブが閉弁しているはずの条件下でもバルブが閉弁しないことになり、抜止部材が弁棒から完全に離脱してしまう前の段階で異常を検知できるようになる。ひいては、弁体及び弁棒が弁箱から離脱することによる不具合を未然に防止することが可能となる。
弁棒に対する抜止部材の取付態様の一例として、弁棒の取付部が雄ネジであり、抜止部材がこの雄ネジに螺着されるナットであるものが挙げられる。
特に、弁体を閉弁位置に向けて付勢する付勢手段である圧縮コイルバネと、前記圧縮コイルバネの自由端側を保持し抜止部材であるナットと一体に形成されたリテーナとを備えるものであれば、ナットとリテーナとを抜止部材として一体に形成することにより、取付部である雄ネジとナットとが螺合する範囲(嵌め合い)を長くし、ナットが雄ネジから完全に離脱する前に閉弁動作時に抜止部材が当接体に当接しやすくすることができる。
パイロット圧の供給を受けて弁体を開弁位置側に押圧するピストンと、このピストンを弁体から離反する方向に付勢する圧縮コイルバネとを備えるバルブにおける当接体の構成の一例として、当接体が、ピストンに設けられ当該ピストンを付勢する圧縮コイルバネの自由端側を保持するリテーナに一体に形成されているものが挙げられる。なお、「当接体がリテーナに一体に形成されている」とは、リテーナ自体が当接体であることを含む概念である。
本発明によれば、抜止部材が弁棒から完全に離脱する前に異常を検知できるようになり、弁体及び弁棒が弁箱から脱落する問題の発生を未然に防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るバルブの閉弁状態を示す図。 同実施形態に係るバルブのパイロット圧による開弁状態を示す図。 同実施形態に係るバルブの流路中の液圧による開弁状態を示す図。 同実施形態に係るバルブの抜止部材が変位した閉弁状態を示す図。 従来のバルブの閉弁状態を示す図。 従来のバルブの抜止部材が脱落した状態を示す図。
本発明の一実施形態に係るバルブBを、図1〜図4を参照しつつ説明する。
本実施形態のバルブBは、液圧回路中に配されるプレフィルバルブであって、図1に示すように、弁座1aが設けられた弁箱1と、閉弁位置(C)と開弁位置(O)との間で進退可能に設けられ閉弁位置(C)において弁座1aに着座する弁体2と、弁体2に一端部が接続された弁棒3と、弁棒3の他端部に設定した取付部である雄ネジ3aに取り付けられたナット4と、弁箱1内に配されパイロット圧の供給を受けて弁体2を開弁位置(O)側に付勢するピストン6と、弁箱1内においてピストン6を進退可能に保持するピストン収納ケース7と、弁箱1及びピストン収納ケース7の開口を閉塞する蓋体5とを備えている。
弁箱1は、流体が流通可能な流路1fを内蔵する弁箱本体11と、この弁箱本体11にねじ止め等により固定され弁棒3をその内部に収納する弁棒収納ケース12とからなる。弁箱本体11内の流路1fは、第1のポート1xと第2のポート1yとを連通している。そして、第2のポート1yの開口縁に、弁座1aが設けられている。また、弁箱本体11には、弁棒3を挿通するための弁棒挿通孔1bが設けられている。弁棒収納ケース12は、円筒状の側壁121と、この側壁121の一端側を閉塞する底壁122と、側壁121の一端から外方に拡張し弁箱本体11にねじ止めされた鍔部123とを有しており、その内部に弁棒3とピストン6とを対向させて収納している。この弁棒収納ケース12は、弁座1a及び弁体2に向かう側と反対側が開口しており、この開口が蓋体5により閉塞されている。
弁体2は、略円盤状又は傘状をなしている。閉弁位置(C)にて弁体2が弁座1aに着座すると、第1のポート1xと第2のポート1yとの間の作動液の流れが遮断される。本実施形態では、この弁体2から弁棒3が一体に伸びている。
弁棒3は、前述したように弁体2と一体に構成されており、一端部は弁体2に向かうにつれ大径となっている。この弁棒3は弁箱1の弁棒挿通孔1bを通過しており、他端部にナット4を螺着するための雄ネジ3aが設けられている。
ナット4は、弁体2及び弁棒3の弁箱1からの抜け止めを行う抜止部材であり、例えば六角柱状をなすナット本体41と、このナット本体41から弁体2に向かう方向に一体に延伸させて設けた例えば円筒状の小径部42とを備えている。このナット4は、弁棒3の雄ネジ3aに螺着する。そして、このナット4が取り付けられた側の弁棒3の端部は、弁棒収納ケース12に収納されている。
弁棒収納ケース12内には、第1の圧縮コイルバネ81を利用して弁体2を閉弁位置(C)側に付勢する第1の付勢手段8が配されている。第1の付勢手段8は、弁棒収納ケース12内に配された第1の圧縮コイルバネ81と、この第1の圧縮コイルバネ81の固定端側を保持するリテーナ82と、第1の圧縮コイルバネ81の自由端側を保持するリテーナ83とを備えている。リテーナ82は、弁棒収納ケース12の底壁122上に配された鍔部821と、この鍔部821から弁体2と反対方向に伸びる円筒状のスリーブ822とを有し、鍔部821の上面及びスリーブ822の外周面で第1の圧縮コイルバネ81の固定端側を保持する。リテーナ83は、ナット4のナット本体41と小径部42との境界部分、より具体的にはナット本体41の弁体2側に向く端面を利用して形成している。
ピストン6は、弁棒収納ケース12内に配され、内部に作動液が流通可能な流通路6aが設けられている。このピストン6は、後述する第2の付勢手段9により弁体2から離反する方向に付勢されている。
第2の付勢手段9は、第2の圧縮コイルバネ91を利用してピストン6を弁体2から離反する方向に付勢するものである。具体的には、この第2の付勢手段9は、弁棒収納ケース12内で第1の圧縮コイルバネ81の外側に配された第2の圧縮コイルバネ91と、第2の圧縮コイルバネ91の自由端側を保持するリテーナ92とを備えている。なお、第2の圧縮コイルバネ91の固定端側は、弁棒収納ケース12の底壁122に保持されている。リテーナ92は、ピストン6に設けた段部6bと係り合うリテーナ本体92aと、リテーナ本体92aから弁体2に向かう方向に伸びる円筒状の筒状体92bとを備えており、この筒状体92bの内をピストン6が通過している。
ナット4を弁棒3の雄ネジ3aに正しく螺着した状態で、弁体2を閉弁位置(C)に配すると、図1に示すように、弁体2の先端とピストン6及び外側の自由端側のリテーナ92との間は所定距離d0だけ離間する。
ピストン収納ケース7は、円筒状の側壁71と、この側壁71の弁体2側の端を接続する底壁72と、側壁の弁体2と反対側の端に設けられ弁棒収納ケース12に設けた段部12aと係り合う鍔部73とを備えている。底壁72にはピストン6を通過させるためのピストン挿通孔72aが設けられている。ここで、ピストン6の流通路6aはこのピストン収納ケース7の底壁72を挟んだ両側を連通している。このピストン収納ケース7は、弁体2と反対側が開口しており、この開口が蓋体5により閉塞されている。
蓋体5は、弁棒収納ケース12及びピストン収納ケース7の開口を閉塞している。この蓋体5には、パイロット圧を導入するためのパイロット圧導入口5xが設けられている。パイロット圧が導入されていない状態では、ピストン6はこの蓋体5に衝き当たっている。このパイロット圧導入口5xに所定以上のパイロット圧が導入された状態では、ピストン6は第2の圧縮コイルバネ91による付勢力に抗して弁体2に向かう方向に移動し、弁体2を開弁位置(O)側に押圧するようになっている。
以下、このバルブBの作動を説明する。
第1のポート1x側の液圧が第2のポート1y側の液圧よりも高圧であり、弁体2に作用する両者の差圧が設定圧を上回る、即ち弁体2が流体から受ける液圧力が第1の圧縮コイルバネ81から受ける付勢力に打ち勝つと、図3に示すように、弁体2が閉弁位置(C)から開弁位置(O)に向けて移動する。つまり、弁体2が弁座1aから離反して流路1fが開通し、流路1fを通じて流体が第1のポート1x側から第2のポート1y側に流れるようになる。なお、このときピストン6は移動しない。
逆に、第2のポート1y側の液圧が第1のポート1x側の液圧よりも高圧であるとき、又は、第1のポート1x側の液圧が第2のポート1y側の液圧よりも高圧であるが両者の差圧が設定圧に満たないときには、弁体2が開弁位置(O)から閉弁位置(C)に向けて移動し、図1に示すように弁座1aに着座して流路1fを閉鎖する。従って、流路1fを通じて流体が第2のポート1y側から第1のポート1x側に逆流することが妨げられる。
だが、弁が閉じているすなわち弁体2が閉弁位置(C)において弁座1aに着座している状態で、パイロット圧導入口5xからピストン収納ケース7内にパイロット圧を供給すると、そのパイロット圧により、ピストン6が弁体2に向かって接近する方向に力を受ける。ピストン6が受ける力が第2の圧縮コイルバネ91による付勢力に打ち勝つと、図2に示すように、ピストン6が弁体2側に向けて移動を開始する。ピストン6が受ける力がより増大すると、ピストン6の先端が弁棒3の他端に当接し、弁棒3及び弁体2を押圧するようになる。しかして、ピストン6が弁棒3及び弁体2を押圧する力が、第1の圧縮コイルバネ81による付勢力、及び第1のポート1x側と第2のポート1y側との差圧の和に打ち勝ったとき、弁体2が閉弁位置(C)から開弁位置(O)に向けて移動し、弁体2が弁座1aから離反して流路1fが開通する。結果、流路1fを通じて流体が第2のポート1y側から第1のポート1x側に逆流することが許容される。
ピストン収納ケース7内へのパイロット圧の供給を解除すると、弁体2は、第1のポート1x側と第2のポート1y側との間の差圧に由来して受ける力及び第1の圧縮コイルバネ81による付勢力のみを受けることとなり、閉弁位置(C)に復帰して弁座1aに着座して流路1fを閉鎖する。また、ピストン6は、第2の圧縮コイルバネ91による付勢力により、蓋体5に衝き当たる位置まで押し戻される。
液圧機械又は装置の運用中、弁体2、弁棒3及び抜止部材たるナット4は大圧力を受け、またこれらが振動する。それにより、ナット4が緩み、取付部たる雄ネジ3aに対する本来の適正な取付位置から変位することがある。ナット4が雄ネジ3aから所定距離d0以上弁体2から離反する側(図中、上方)に変位した状況の下で、弁体2が開弁位置(O)から閉弁位置(C)に向けて移動する作用を受けた場合、図4に示すように、ナット4が当接体であるリテーナ92、より具体的にはこのリテーナ92の筒状体92bの先端に当接し、弁体2の弁座1aへの着座が禁止されるようになっている。図4には、ナット4が雄ネジ3aから距離d(>d0)だけ変位した状態を示している。
すなわち本実施形態の構成では、ナット4が弁棒3から完全には離脱していなくとも、雄ネジ3aに対して所定距離d0以上変位していれば、弁体2が閉弁位置(C)に向けて移動したときにナット4がリテーナ92に当接して、弁体2が弁座1aに適正に着座することができなくなる。つまり、本来ならばバルブBが閉弁しているはずの条件下でもバルブBが閉弁しないことになり、ナット4が弁棒3から完全に離脱してしまう前の段階で異常、例えば流体の圧力や流量の変動や、液圧機械又は装置の性能低下を検知できるようになる。ひいては、弁体2及び弁棒3が弁箱1から完全に離脱することによる不具合を未然に防止することが可能となる。しかも、このような効果を、特別なセンサ等を用いることなく実現できる。
特に本実施形態では、弁棒3の雄ネジ3aに抜止部材であるナット4を螺着するようにしているので、前段で述べたような効果を簡単に実現することができる。
さらに、弁体2を付勢する第1の圧縮コイルバネ81の自由端側を保持するリテーナ83をナット4と一体に形成しているので、弁棒3の雄ネジ3aとナット4とが螺合する範囲(嵌め合い)を大きくし、ナット4が雄ネジ3aから完全に離脱する前に当該ナット4を当接体である外側の自由端側のリテーナ92に当接しやすくすることができる
そして、パイロット圧の供給を受けて弁体2を開弁位置(O)に向けて押圧するピストン6と、このピストン6を弁体2から離反する方向に付勢する第2の圧縮コイルバネ91とを備え、第2の圧縮コイルバネ91の自由端側を保持するリテーナ92をナット4が当接する当接体としているので、特別な部材を追加することなく上述した効果を実現できる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、抜止部材は、弁棒の雄ネジに螺着されるナットに限らない。
また、小径部を有するナットにリテーナを一体に設ける態様に限らず、例えば、リテーナ部材をナットの一端面に取り付けるようにする等の態様を採用してもよい。
加えて、当接体も任意の態様を採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してもよい。
B…バルブ
1…弁箱
1a…弁座
1f…流路
2…弁体
3…弁棒
3a…取付部(雄ネジ)
4…抜止部材(ナット)
92…当接体(リテーナ)
d0…所定距離
(C)…閉弁位置
(O)…開弁位置

Claims (4)

  1. 流体が流通可能な流路を内蔵し弁座が設けられた弁箱と、
    閉弁位置と開弁位置との間で進退可能に設けられ閉弁位置において弁座に着座する弁体と、
    弁体に一端部が接続された弁棒と、
    弁棒の他端部に設定した取付部に取り付けられて弁体及び弁棒の弁箱からの抜け止めを行う抜止部材と、
    抜止部材が取付部から所定距離以上弁体から離反する側に変位した状態で弁体が開弁位置から閉弁位置に向けて移動した際に抜止部材に当接して弁体の弁座への着座を禁止する当接体と
    を備えるバルブ。
  2. 弁棒の取付部が雄ネジであり、抜止部材がこの雄ネジに螺着されるナットである請求項1記載のバルブ。
  3. 弁体を閉弁位置に向けて付勢する付勢手段である圧縮コイルバネと、
    前記圧縮コイルバネの自由端側を保持し抜止部材であるナットと一体に形成されたリテーナとを備える請求項2記載のバルブ。
  4. パイロット圧の供給を受けて弁体を開弁位置側に押圧するピストンと、このピストンを弁体から離反する方向に付勢する圧縮コイルバネとを備えており、
    当接体が、ピストンに設けられ当該ピストンを付勢する圧縮コイルバネの自由端側を保持するリテーナに一体に形成されている請求項1、2又は3記載のバルブ。
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