JP6403331B2 - 逆止弁、ガスエンジン - Google Patents

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Description

この発明は、逆止弁、ガスエンジンに関する。
エンジンの一形式として、天然ガス、都市ガス等の気体燃料(燃料ガス)を燃焼させて運転するガスエンジンが知られている。このガスエンジンは、高効率且つ高出力を得られることから、主に常用・非常用の発電用エンジン、建設機械用エンジン、船舶、鉄道等に搭載されるエンジン等に幅広く利用されている。
ガスエンジンとして、シリンダヘッドに点火用の副室を備えたものが知られている。このガスエンジンは、シリンダヘッド内の主燃焼室に、燃料ガスと空気とを混合させた混合気が供給される。また、副室にも、燃料ガスが供給される。主燃焼室内でピストンが圧縮上死点近くになり、主燃焼室内の燃料ガスが圧縮されると、副室内に供給された燃料ガスが、副室に備えた点火プラグのスパークにより点火される。これによって副室から火炎が発生し、副室に設けられた口金から主燃焼室内へと噴出する。すると、この火炎によって主燃焼室内の混合気が点火され、ガスエンジンの燃焼運転が行われる(例えば、特許文献1参照)。
副室に燃料ガスを供給する燃料供給流路には、逆止弁が設けられている。逆止弁が開くと、燃料ガスは、燃料供給流路から副室内に噴射される。燃料ガスの噴出が停止すると、逆止弁が閉じ、主燃焼室、副室側から燃料供給流路内に燃料ガスが逆流するのを防ぐ。
逆止弁は、閉弁状態から開弁状態となるまでの弁体のストロークが、弁体と一体に設けたストローク規制部材によって規制される。ストローク規制部材は、弁体に貫通形成した貫通孔に挿通したピン等により、弁体と一体に設けられる。このストローク規制部材は、弁体が開弁状態となったときに、弁体をストローク方向に移動可能に保持する弁本体に突き当たる。これによって、弁体の開弁方向へのストロークが規制される。
特開2010−150983号公報
しかしながら、弁体とストローク規制部材とを一体に設けるときに、ストローク規制部材自体の寸法誤差、弁体に形成したピンを挿通するための貫通孔の孔径や位置の誤差の影響を受ける。これらの誤差を考慮し、弁体の開弁方向へのストロークは、余裕を持って大きめに設定されている。
しかし、弁体のストロークが大きいと、開弁状態から閉弁状態への移行に時間がかかり、逆止弁の応答性が低下する。
また、弁体は、熱処理が施されているため、弁体、ストローク規制部材等の加工後、ストロークが所望の値となるように貫通孔を加工することが難しく、製作コストが上昇してしまう。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、逆止弁の応答性を高めるとともに、逆止弁の製作を低コストで行うことができる逆止弁、ガスエンジンを提供することを目的とする。
この発明の第一態様によれば、逆止弁は、流体が流通する流体流通孔を有した弁本体と、前記流体の圧力に応じて、前記流体流通孔を開放する開放位置と、前記流体流通孔を閉塞する閉塞位置との間でストロークする弁体と、前記開放位置における前記弁体の開放側へのストロークを規制するストローク規制部材と、前記ストローク規制部材の位置を調整することで、前記弁体のストローク量を調整するストローク調整部と、前記弁体を閉塞位置に向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材を支持する付勢部材受け部と、を備え、前記付勢部材受け部は、前記ストローク規制部材に形成されている
このように、ストローク規制部材の位置をストローク調整部で調整することによって、弁体のストローク量を調整することができる。これにより、逆止弁を構成する各部品の寸法誤差等の影響を受けることなく、弁体を必要最小限のストローク寸法で作動させることが可能となる。また、熱処理が施された弁体に貫通孔を形成する必要もない。
さらに、ストローク規制部材が、付勢部材受け部を兼ねるため、逆止弁を構成する部品点数を抑えることができる。その結果、組み立て工数を低減することができる。
この発明の第態様によれば、逆止弁は、第一態様において、前記ストローク調整部が、前記弁体の外周部に設けられた雄ネジ部と、前記ストローク規制部材に形成され、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ孔と、前記雄ネジ部に螺合するナットと、を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、弁体の雄ネジ部に螺合した雌ネジ孔を有するストローク規制部材を回転させると、ストローク規制部材の位置が弁体のストローク方向に移動する。これにより、弁体のストローク量を調整することができる。加えて、弁体の雄ネジ部において、ストローク規制部材とナットとを互いに押し付け合うように締め付けることで、ストローク規制部材の位置を強固に固定できる。
この発明の第態様によれば、逆止弁は、第一態様において、前記ストローク調整部が、前記弁本体に形成された雌ネジ部と、前記ストローク規制部材の外周面に形成され、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジと、前記雄ネジに螺合するナットと、を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、弁本体の雌ネジ部に螺合する雄ネジを有したストローク規制部材を回転させると、ストローク規制部材の位置が弁本体に対して移動する。これにより、弁体のストローク寸法を調整することができる。ストローク規制部材の外周面に形成された雄ネジにおいて、弁本体とナットとを互いに押し付け合うように締め付けることで、ストローク規制部材の位置を強固に固定できる。
この発明の第態様によれば、ガスエンジンは、主燃焼室と、前記主燃焼室に供給する火炎を生成する副室と、を備え、前記副室に燃料ガスを供給するガス導入路に、第一から第態様の何れか一つの態様の逆止弁を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、弁体を必要最小限のストローク寸法で作動させることができる逆止弁を備えたガスエンジンを構成することができる。
上記逆止弁、ガスエンジンによれば、逆止弁の応答性を高めるとともに、逆止弁の製作を低コストで行うことができる。
この発明の実施形態に係るガスエンジンのシリンダヘッド周辺の構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記ガスエンジンの第一実施形態における副室周りの構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記ガスエンジンに備えた逆止弁の構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記逆止弁が開弁状態にあるときの構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記逆止弁の変形例を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記ガスエンジンの第二実施形態における逆止弁の構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。 上記逆止弁が開弁状態にあるときの構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。
以下、この発明の実施形態に係る逆止弁、ガスエンジンを図面に基づき説明する。
(第一実施形態)
以下、この発明の一実施形態に係るガスエンジンを図面に基づき説明する。
図1は、この発明の実施形態に係るガスエンジンのシリンダヘッド周辺の構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。
図1に示すように、ガスエンジン10は、シリンダブロック20と、シリンダヘッド30と、副室部材40と、を少なくとも備えている。この実施形態におけるガスエンジン10は、発電設備などに用いられる定置型の副室式ガスエンジンである。
シリンダブロック20は、円筒状のシリンダ21を備えている。このシリンダ21の内部には、シリンダ21の中心軸Cに沿った方向(以下、これをシリンダ軸方向と称する)に直線往復動可能にピストン22が収納されている。ピストン22は、コンロッド23を介して、クランクケース(図示せず)内に収容されたクランクシャフト24に連結されている。
コンロッド23は、ピン25を介してピストン22に回動自在に連結されているとともに、ピン26を介してクランクシャフト24に回動自在に連結されている。これにより、シリンダ21内で中心軸Cに沿う方向にピストン22が直線運動すると、このピストン22の運動がコンロッド23によってクランクシャフト24に伝達されてクランクシャフト24の回転運動に変換される。
シリンダヘッド30は、シリンダ21の開口を有するシリンダブロック20の端面20aにボルト等により締結されている。これにより、シリンダヘッド30は、シリンダ21の開口を閉塞している。シリンダヘッド30のシリンダブロック20側を向く面には、シリンダ21に対向する領域に、シリンダ21の中心軸Cに直交する平坦状、あるいは半球面状、湾曲面状をなすルーフ面31が形成されている。
すなわち、上述したシリンダブロック20とシリンダヘッド30のルーフ面31とピストン22とによって主燃焼室33が画成される。
シリンダヘッド30には、吸気ポート34、および、排気ポート35が形成されている。吸気ポート34の端部34a、および、排気ポート35の端部35aは、ルーフ面31に開口して主燃焼室33に臨んでいる。この実施形態において、吸気ポート34、排気ポート35は、それぞれ2個ずつ形成されている。
吸気ポート34、および、排気ポート35は、シリンダ21の中心軸Cを中心として周方向に間隔をあけて配されている。2個の吸気ポート34は、シリンダ21の周方向で互いに隣り合うように配置されている。同様に、2個の排気ポート35も、シリンダ21の周方向で互いに隣り合うように配されている。
吸気ポート34は、(図示せず)混合ガス供給源(図示せず)に連通され、この混合ガス供給源から空気と燃焼ガスとの混合ガスが供給される。また、吸気ポート34には、その主燃焼室33側の端部34aに、吸気弁36が設けられている。吸気弁36は、弁駆動機構(図示せず)により閉位置から開位置に変位可能とされている。吸気弁36を閉位置から開位置に変位させることで、混合ガス供給源から供給された混合ガスが、吸気ポート34から主燃焼室33へと供給される。
排気ポート35は、主燃焼室33とは反対側の端部(図示せず)が、排気ガス流路(図示せず)に接続されている。排気ポート35には、その主燃焼室33側の端部35aに、排気弁37が設けられている。排気弁37を弁駆動機構(図示せず)により閉位置から開位置に変位させることで、主燃焼室33で燃焼に供された混合ガスの排気ガスが、主燃焼室33から排気ポート35を経て、排気ガス流路を介して外部に排出される。
図2は、この発明の実施形態に係るガスエンジンの副室周りの構成を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、シリンダヘッド30には、副室部材40が設けられている。この副室部材40は、副室ガスが供給される副室41を形成する。副室部材40は、ルーフ面31の中心、すなわちシリンダ21の中心軸Cの延長線上に位置するよう設けられている。副室部材40は、その中心軸が、シリンダ21の中心軸Cの延長線と重なるように配されている。つまり、副室部材40は、シリンダ21の中心軸C周りに周方向に間隔をあけて配された吸気ポート34、および、排気ポート35を繋いだ円の中心部に位置するよう設けられている。
副室部材40は、副室ホルダ42と、副室口金43と、を備えている。
副室ホルダ42は、シリンダヘッド30内に設けられている。副室ホルダ42の中心軸は、シリンダ21の中心軸Cの延長線上に設けられている。この副室ホルダ42には、ガス導入路44と、プラグ保持孔46と、口金保持部47と、が形成されている。ガス導入路44は、外部から副室41に副室ガスを導入するための流路を形成している。プラグ保持孔46は、シリンダ21の中心軸Cに対して側方にオフセットして設けられている。このプラグ保持孔46は、点火プラグ45を保持する。口金保持部47は、副室口金43を保持する。
副室口金43は、シリンダヘッド30のルーフ面31の中心から主燃焼室33内に突出するよう設けられている。副室口金43は、中空に形成され、その内部空間が副室41になっている。また、副室口金43には、副室41で生成された火炎を主燃焼室33内に噴出させるための噴出孔43aが複数形成されている。上記火炎は、副室41内の副室ガスを点火プラグ45により点火することで生成される。
点火プラグ45は、火花放電により、副室41内の副室ガスに点火して火炎を生成する。この点火プラグ45の先端部45aは、副室41内に突出している。点火プラグ45は、先端部45aで火花放電することで、ガス導入路44から副室41内に供給された燃料ガスを着火燃焼させ、火炎を発生させる。この点火によって発生する火炎は、副室口金43の噴出孔43aから主燃焼室33に噴出される。この火炎により、主燃焼室33内に吸気ポート34(図1参照)を通して供給された混合ガスが着火して燃焼する。すると、シリンダ21内でピストン22がシリンダ軸方向に直線往復運動し、ガスエンジン10が駆動される。
ガス導入路44は、逆止弁収容部44aと、ノズル部44bと、を備える。
逆止弁収容部44aは、シリンダ21の中心軸Cに対してプラグ保持孔46とは反対側にオフセットして設けられている。逆止弁収容部44aは、断面円形で、シリンダヘッド30の上面30fに開口した有底穴である。
ノズル部44bは、逆止弁収容部44aの底部44dと、口金保持部47の端面47fとにそれぞれ開口し、逆止弁収容部44a内と副室口金43に形成された副室41内とを連通する。
図3は、上記ガスエンジンに設けられた逆止弁のシリンダ中心軸に沿う断面図である。図4は、上記逆止弁が開弁状態のときのシリンダ中心軸に沿う断面図である。
図3、図4に示すように、逆止弁50は、弁本体51と、弁体54と、ストローク規制部材55と、ナット56と、バネ(付勢部材)57と、を備えている。
弁本体51は、円柱状に形成されている。弁本体51は、ガス導入路44の逆止弁収容部44a内に挿入配置される。弁本体51は、その中央にシリンダ軸方向に貫通する貫通孔52を備えている。貫通孔52は、弁支持部52aと、シート部(流体流通孔)52cと、バネ収容部52bと、流路形成部52dと、を備えている。
弁支持部52aは、貫通孔52において、シリンダ軸方向の中間部に形成されている。弁支持部52aは、後述する弁体54の弁棒部54cの外径よりもわずかに大きい内径を有している。弁支持部52aは、弁体54の弁棒部54cをシリンダ軸方向に移動可能に支持する。
シート部52cは、弁本体51において逆止弁収容部44aの底部44dに対向する側の端部51aに形成されている。シート部52cは、弁支持部52aから連続し、その内径が端部51a側に向かうに従って漸次拡大するテーパ状にて形成されている。
バネ収容部52bは、弁本体51において、逆止弁収容部44aの底部44dとは反対側の端部51bに形成されている。バネ収容部52bは、貫通孔52よりも大きな内径を有した円筒状に形成されている。バネ収容部52bと弁支持部52aとの間には、シリンダ軸方向に直交する円環状のバネ座面52fが形成されている。
流路形成部52dは、弁支持部52aの下端部において、弁体54の弁棒部54cとの間に、シリンダ軸と直交する方向の断面形状が円環状の流路空間S3を形成する。
一方で、弁本体51の外周面には、弁本体51の端部51bから端部51aに向かってシリンダ軸方向に連続し、さらに弁体54の弁棒部54cに向かって斜め内方に向かって延び、流路空間S3に臨む連通孔53が形成されている。
弁体54は、弁棒部54cと、弁部54vと、を一体に備えている。
弁棒部54cは、円柱状に形成され、弁本体51の貫通孔52に挿入されている。この弁棒部54cは、弁支持部52aによってシリンダ軸方向に移動可能に支持されている。弁棒部54cは、その端部54uが、弁本体51の端部51bから突出している。弁棒部54cの端部54uの外周面には、雄ネジ部(ストローク調整部)54nが形成されている。
弁部54vは、弁棒部54cから逆止弁収容部44aの底部44d側に向かってその外径が漸次拡大する傘状部54sを有している。図3に示すように、弁体54は、傘状部54sとシート部52cとが密着する閉塞位置で、閉弁される。また、図4に示すように、弁体54は、弁部54vが下方に移動し、傘状部54sとシート部52cとの間に隙間が形成される開放位置で開弁される。
ストローク規制部材55は、弁体54の弁棒部54cにおいて弁本体51の端部51bよりも突出した部分に配置されている。ストローク規制部材55は、シリンダ軸方向に貫通する貫通孔55hを有している。貫通孔55hの上部には、弁体54の弁棒部54cの雄ネジ部54nに螺合する雌ネジ孔55mが形成されている。ストローク規制部材55は、その下部に、弁体54の弁棒部54cの外径よりも大きな内径を有した筒状のバネ収容部55sを備えている。バネ収容部55sと雌ネジ孔55mとの間には、シリンダ軸に直交する方向に延びる円環状のバネ座面(付勢部材受け部)55fが形成されている。
このストローク規制部材55は、雌ネジ孔(ストローク調整部)55mが弁棒部54cの雄ネジ部54nに螺合していることで、ストローク規制部材55を弁棒部54cの中心軸周りに回転させた場合に、弁棒部54cの軸線方向に移動する。
ナット56は、弁体54の弁棒部54cにおいて、ストローク規制部材55を挟んで弁本体51とは反対側に配置されている。ナット56は、シリンダ軸方向に貫通して弁体54の弁棒部54cの雄ネジ部54nに螺合する雌ネジ部(ストローク調整部)56mを備えている。
このナット56は、弁体54の弁棒部54cに対するストローク規制部材55の位置を固定する。すなわち、弁体54の弁棒部54cに対し、ストローク規制部材55が回転しないように固定しつつ、ナット56をストローク規制部材55側に移動する方向に回転させて締め付ける。これにより、ストローク規制部材55に対してナット56が、いわゆるダブルナットとして作用し、ストローク規制部材55が弁体54の弁棒部54cに強固に固定される。
バネ57は、圧縮コイルバネである。バネ57は、その内側に弁体54の弁棒部54cが挿通される。バネ57は、その一端側が弁本体51のバネ収容凹部51s内に収容され、他端側がストローク規制部材55のバネ収容部55sに収容される。バネ57は、バネ収容部52bのバネ座面52fとストローク規制部材55のバネ座面55fとの間に、圧縮状態で取り付けられている。
このバネ57の押圧力により、ガス導入路44に燃料ガスが導入されない状態では、図3に示すように、弁体54は、弁本体51の端部51bから離間する側に位置し、弁体54の傘状部54sがシート部52cに密着した状態となる。このとき、ストローク規制部材55は、先端部55tが弁本体51の端部51bに対して、所定の寸法Z1だけ離間する。
上記逆止弁50は、ガス導入路44の逆止弁収容部44aの底部44dに、スペーサ58を介して設けられている。このスペーサ58は、弁本体51と一体に形成しても良い。スペーサ58は、は、逆止弁収容部44aの底部44dに沿う円盤状で、その中央部に、ガス導入路44のノズル部44bに連通する連通孔58hが形成されている。支持部58bは、プレート部58aの外周部から弁本体51の端部51aに向けて延び、弁本体51の端部51aとプレート部58aとの間に、空間Sを形成する。弁体54の弁部54vは、この空間S内でシリンダ軸方向に開閉動作する。
図2に示すように、上記逆止弁50は、ガス導入路44の逆止弁収容部44a内で、逆止弁押さえ部材60によって、逆止弁収容部44aの底部44dに向けて押圧された状態で固定されている。逆止弁押さえ部材60は、その先端部60aに、弁本体51の端部51bから上方に突出した逆止弁50の弁体54の弁棒部54cの上端部、ストローク規制部材55、および、ナット56をそれぞれ収容する収容凹部61を備えている。逆止弁押さえ部材60は、収容凹部61に、弁棒部54cの上端部、ストローク規制部材55、および、ナット56を収容した状態で、その先端部60aが逆止弁50の弁本体51の上端部に突き当たる。
逆止弁押さえ部材60の基端部60bの外周面には、雄ネジ部62が形成されている。逆止弁収容部44aの上端部の内周面には、雄ネジ部62が螺合する雌ネジ部44mが形成されている。また、逆止弁押さえ部材60の基端部60bには、シリンダヘッド30の上面30fから突出する工具係合部63が形成されている。工具係合部63は、例えば断面六角形の柱状で、レンチやスパナ等の工具を係合させ、逆止弁押さえ部材60を回転させることで、逆止弁押さえ部材60の雄ネジ部62を逆止弁収容部44aにねじ込むことができる。
このような逆止弁押さえ部材60は、雄ネジ部62を逆止弁収容部44aの雌ネジ部44mにねじ込むことで、逆止弁50を逆止弁収容部44aの底部44dに向けて押圧した状態で固定することができる。
また、逆止弁押さえ部材60の先端部60aと基端部60bとの間には、燃料ガス供給路39が形成されている。
逆止弁押さえ部材60には、燃料ガス供給路39に臨む位置の外周面から中心に向けてガス導入路64aが形成されている。逆止弁押さえ部材60には、ガス導入路64aから収容凹部61に向かって、逆止弁押さえ部材60の中心軸方向に沿うガス流路64bが形成されている。ガス流路64bは、収容凹部61に開口している。
燃料ガス供給路39には、外部から燃料ガスが供給される。燃料ガスは、ガス導入路64aを通り、ガス流路64bを経て、収容凹部61内に流れ込む。
図4に示すように、収容凹部61内において、燃料ガスは、弁本体51に形成された連通孔53内を通り、貫通孔52の流路形成部52dの内側の流路空間S3に流れ込む。
図3に示すように、上記逆止弁50は、ガス導入路44に燃料ガスが導入されない状態、または流路空間S3側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frと、バネ57による弁体54をシート部52cに押し付ける付勢力Fsとの和(Fr+Fs)を上回らない状態では、弁体54は、バネ57の押圧力によって弁本体51の端部51bから離間する側に位置し、弁体54の傘状部54sがシート部52cに密着した状態となる。このとき、ストローク規制部材55は、先端部55tが弁本体51の端部51bに対して、所定の寸法Z1だけ離間している。
一方で、逆止弁50においては、流路空間S3側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frと、バネ57による弁体54をシート部52cに押し付ける付勢力Fsとの和(Fr+Fs)を上回ると、流路空間S3側の燃料ガスによって、弁体54の弁部54vが押圧される。すると、図4に示すように、弁体54が逆止弁収容部44aの底部44dに向かって移動する。これにより、傘状部54sとシート部52cとの間に隙間が形成されて開弁状態となる。すると、傘状部54sとシート部52cとの隙間を通り、燃料ガスが弁本体51の端部51aとプレート部58aとの間の空間Sに流れ込む。燃料ガスは、空間S内から、プレート部58aの連通孔58h、ガス導入路44のノズル部44bを通り、副室41内に供給される。
ここで、逆止弁50は、ストローク規制部材55の先端部55tが弁本体51の端部51bに突き当たることで、弁体54の傘状部54sとシート部52cとの間の隙間が最大となり、全開状態となる。逆止弁50における、閉弁状態から全開状態までの弁体54のストローク寸法は、閉弁状態におけるストローク規制部材55の先端部55tと弁本体51の端部51bとが離間した寸法Z1である。
また、逆止弁50が開弁状態にあるときに、流路空間S3側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frと、バネ57による弁体54をシート部52cに押し付ける付勢力Fsとの和(Fr+Fs)を下回ると、弁体54の弁部54vがシート部52c側に移動する。これにより、図3に示すように、傘状部54sとシート部52cとの間に隙間が閉塞され、閉弁状態となる。すると、燃料ガスの副室41内への供給が遮断される。
上記逆止弁50において、弁体54を開閉するストロークは、上述したように、閉弁状態におけるストローク規制部材55の先端部55tと弁本体51の端部51bとが離間した寸法Z1となる。この寸法Z1は、ナット56を、ストローク規制部材55から離間する側に回転させて緩めた状態で、ストローク規制部材55を弁体54の弁棒部54c周りに回転させることで変更することができる。この寸法Z1は、ストローク規制部材55の先端部55tと、弁本体51の端部51bとの間に、所定厚さのシムやシックネスゲージを挟み込むことで、所望の値に調整することができる。
ストローク規制部材55の調整後は、ストローク規制部材55が弁棒部54c周りに回転しないように固定した状態で、ナット56をストローク規制部材55側に移動する方向に回転させて締め付ける。これにより、ストローク規制部材55とナット56との位置が、弁体54の弁棒部54cに対して固定される。
このような逆止弁50におけるストローク規制部材55の位置調整、すなわち弁体54のストローク調整は、逆止弁50をシリンダヘッド30に組み付ける前に行う。
また、ガスエンジン10の運転を継続していくと、弁体54の傘状部54sやシート部52cが摩耗することがある。そこで、ガスエンジン10の点検等を行う際に、逆止弁50の弁体54のストローク点検および調整を必要に応じて行ってもよい。その場合、まず、逆止弁押さえ部材60を、ガス導入路44の逆止弁収容部44aから取り外す。その後、逆止弁50を逆止弁収容部44aから取り出せば、上記と同様にして弁体54のストロークの点検および調整を行うことができる。
したがって、上述した第一実施形態の逆止弁、ガスエンジンによれば、ストローク規制部材55の位置を調整することによって、弁体54のストローク寸法を調整することができる。これにより、逆止弁50を構成する各部品の寸法誤差等の影響を受けることなく、弁体54を必要最小限のストローク寸法で作動させることが可能となる。その結果、逆止弁50の応答性を高めることができる。また、熱処理が施された弁体54に貫通孔を形成する必要がないので、逆止弁50の製作を低コストで行うことが可能となる。
また、ストローク規制部材55が、バネ座面55fを兼ねるため、逆止弁50を構成する部品点数を抑えることができる。
弁体54の雄ネジ部54nに螺合した雌ネジ孔55mを有するストローク規制部材55を回転させると、ストローク規制部材55部の位置が弁体54の軸方向に移動する。これにより、弁体54のストローク寸法を容易に調整することができる。さらに、弁体54の雄ネジ部54nにおいて、ストローク規制部材55とナット56とを互いに押し付け合うように締め付けることで、ストローク規制部材55の位置を強固に固定できる。
(第一実施形態の変形例)
図5は、上記逆止弁の変形例を示すシリンダ中心軸に沿う断面図である。
ここで、第一実施形態では、逆止弁50にバネ57を設けるようにしたが、これに限るものではない。
図5に示すように、バネ57を省略して逆止弁50を構成することもできる。
このような逆止弁50においては、通常は、傘状部54sとシート部52cとの間に隙間が形成された開弁状態とされる。燃料ガスが供給されれば、傘状部54sとシート部52cとの隙間を通り、燃料ガスが副室41内に供給される。
逆止弁50が開弁状態にあるときに、流路空間S3側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frを下回ると、その差圧による力によって、弁体54の弁部54vがシート部52c側に移動する。これにより、傘状部54sとシート部52cとの間の隙間が閉塞され、閉弁状態となる。すると、燃料ガスの副室41内への供給が遮断される。
このようなバネ57を省略した逆止弁50においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第二実施形態)
次に、この発明にかかる逆止弁、ガスエンジン第二実施形態について説明する。以下に説明する第二実施形態においては、第一実施形態と逆止弁の構成のみが異なるため、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図6は、この発明の第二実施形態における逆止弁のシリンダ中心軸に沿う断面図である。図7は、この発明の第二実施形態における逆止弁が開弁状態にあるときのシリンダ中心軸に沿う断面図である。
図6、図7に示すように、この実施形態におけるガスエンジン10の逆止弁80は、弁本体81と、シート部材82と、弁体84と、ストローク規制部材85と、ナット86と、バネ87と、を備えている。
弁本体81は、円筒状をなしている。弁本体81は、図1に示したガス導入路44の逆止弁収容部44a内に挿入配置される。弁本体81は、中央にシリンダ軸方向に貫通する弁支持孔81hを備えている。
弁本体81は、その第一端部81aに、シリンダ軸方向に直交するプレート部81pを備えている。プレート部81pは、その中心部にシリンダ軸方向に貫通する雌ネジ部(ストローク調整部)81mを備えている。
シート部材82は、弁本体81の第二端部81bの開口を塞ぐように設けられている。シート部材82は、その中央部にシート軸方向に連続する貫通孔82hが形成されている。貫通孔82hにおいて、弁本体81の内方に向かう側の端部には、シート部82sが形成されている。シート部82sは、その内径が弁本体81の内方に向かうに従って漸次拡大するテーパ状に形成されている。
弁体84は、弁本体81の弁支持孔81h内に配置されている。弁体84は、その外周面84fから外周部に突出するリング状のガイド部84gを複数備えている。これらのガイド部84gが弁支持孔81hの内周面に沿って摺動することで、弁体84は、弁支持孔81h内で、シリンダ軸方向に移動可能となっている。
弁体84は、シート部材82に対向する側に、傘状部84sを備えている。傘状部84sは、シート部材82側に向かうに従ってその外径が漸次縮小するテーパ状に形成されている。
弁体84は、弁本体81のプレート部81pに対向する側にバネ収容部84bを備えている。バネ収容部84bは、弁体84においてプレート部81pに対向する側の端部84aから反対側の端部84cに向かって形成された断面円形の凹部である。
弁体84は、その外周面84fと、バネ収容部84bとを連通する流路孔84rを備えている。
ストローク規制部材85は、弁本体81の雌ネジ部81mにねじ込まれて設けられている。ストローク規制部材85は、その外周面に雄ネジ部(雄ネジ、ストローク調整部)85nを備えている。ストローク規制部材85は、シリンダ軸方向の長さが、弁本体81のプレート部81pの板厚よりも大きく形成されている。ストローク規制部材85は、その端部85aが、弁本体81のプレート部81pに対し、弁体84と反対側に突出している。また、ストローク規制部材85は、端部85aに、工具を係合させる工具係合部85kを備えている。工具係合部85kは、例えば断面六角形の穴で、六角レンチ等の工具を係合させて、ストローク規制部材85をシリンダ軸周りに回転できるようになっている。
このストローク規制部材85は、雄ネジ部85nが、弁本体81の雌ネジ部81mに螺合していることから、ストローク規制部材85をシリンダ軸周りに回転させると、弁本体81に対してシリンダ軸方向に進退する。
また、ストローク規制部材85は、その中心部に、シリンダ軸方向に貫通する流路孔85hを備えている。
ナット86は、弁本体81のプレート部81pに対し、弁体84と反対側に配置されている。ナット86は、シリンダ軸方向に貫通する雌ネジ孔(ストローク調整部)86mを備えている。ナット86は、弁本体81のプレート部81pを挟んで弁体84と反対側に突出したストローク規制部材85の端部85aの雄ネジ部85nに螺合している。
このナット86は、弁本体81に対するストローク規制部材85の位置を固定する。すなわち、工具係合部85kに工具を係合させてストローク規制部材85が回転しないように固定しながら、ナット86を弁本体81のプレート部81p側に移動する方向に回転させて締め付ける。これにより、弁本体81のプレート部81pとナット86とが、いわゆるダブルナット作用して、ストローク規制部材85の位置が強固に固定される。
バネ87は、圧縮コイルバネである。バネ87は、一端側を弁体84のバネ収容部84b内に収容し、他端側をストローク規制部材85に突き当てて設けられている。バネ87は、弁体84のバネ収容部84bとストローク規制部材85との間に、圧縮状態で介装されている。
上記逆止弁80は、バネ87の押圧力により、ガス導入路44に燃料ガスが導入されない状態では、弁体84がシート部材82側に位置し、弁体84の傘状部84sがシート部82sに密着した状態となる。このとき、弁体84の端部84aと、ストローク規制部材85とが、所定の寸法Z2だけ離間する。
逆止弁80においては、ガス導入路44の逆止弁収容部44a側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frと、バネ87による弁体84をシート部82sに押し付ける付勢力Fsとの和(Fr+Fs)を上回ると、弁体84は、逆止弁収容部44a側の燃料ガスによって押圧され、ストローク規制部材85に向かって移動する。これにより、傘状部84sとシート部82sとの間に隙間が形成されて開弁状態となる。すると、傘状部84sとシート部82sとの隙間を通った燃料ガスは、流路孔84rを通り、バネ収容部84bに流れ込む。さらに、燃料ガスは、ストローク規制部材85の流路孔85hを通り、図1に示したガス導入路44のノズル部44bを経て副室41内に供給される。
ここで、図7に示すように、逆止弁80は、弁体84の端部84aがストローク規制部材85に突き当たることで、弁体84の傘状部84sとシート部82sとの間の隙間が最大となり、全開状態となる。逆止弁80における、閉弁状態から全開状態までの弁体84のストローク量は、閉弁状態における弁体84の端部84aとストローク規制部材85とが離間した寸法Z2である。
また、逆止弁80が開弁状態にあるときに、流路空間S3側の燃料ガスの圧力Fpが、副室41内の圧力Frと、バネ87による弁体84をシート部82sに押し付ける付勢力Fsとの和(Fr+Fs)を下回ると、弁体84がシート部82s側に移動する。これにより、図6に示すように、傘状部84sとシート部82sとの間に隙間が閉塞され、閉弁状態となる。すると、燃料ガスの副室41内への供給が遮断される。
上記逆止弁80において、弁体84を開閉するストロークは、前記したように、閉弁状態において弁体84の端部84aとストローク規制部材85とが離間した寸法Z2となる。この寸法Z2は、ナット86を緩めた状態で、ストローク規制部材85を回転させることで容易に変更することができる。この寸法Z2は、例えば、弁本体81のプレート部81pに対するストローク規制部材85の突出寸法を計測することで、所望の値に調整することができる。
ストローク規制部材85の調整後は、工具係合部85kに工具を係合させてストローク規制部材85を固定した状態で、ナット86を締め付ける。これにより、弁体84の端部84aとストローク規制部材85との位置が、弁体84の弁棒部54cに対して固定される。
このような逆止弁80におけるストローク規制部材85の位置調整、すなわち弁体84のストローク調整は、逆止弁80をシリンダヘッド30に組み付ける前に行う。
また、第一実施形態と同様に、ガスエンジン10の運転を継続していくと、弁体84の傘状部84sやシート部82sが摩耗することがある。そこで、ガスエンジン10の点検等を行う際に、逆止弁80の弁体84のストローク点検および調整を必要に応じて行ってもよい。その場合、まず、逆止弁押さえ部材60を、ガス導入路44の逆止弁収容部44aから取り外す。その後、逆止弁80を逆止弁収容部44aから取り出せば、上記と同様にして弁体84のストロークの点検および調整を行うことができる。
したがって、上述した第二実施形態の逆止弁、ガスエンジンによれば、上記第一実施形態と同様、ストローク規制部材85の位置を調整することによって、弁体84のストローク寸法を調整することができる。これにより、逆止弁80を構成する各部品の寸法誤差等の影響を受けることなく、弁体84を必要最小限のストローク寸法で作動させることが可能となる。その結果、逆止弁50の応答性を高めることができる。また、熱処理が施された弁体84に貫通孔を形成する必要もないので、逆止弁80の製作を低コストで行うことが可能となる。
また、弁本体81の雌ネジ部81mに螺合する雄ネジ部85nを有したストローク規制部材85を回転させると、ストローク規制部材85の位置が弁本体81に対して移動する。これにより、弁体84のストローク寸法を容易に調整することができる。また、ストローク規制部材85の外周面に形成された雄ネジ部85nにおいて、弁本体81とナット86とを互いに押し付け合うように締め付けることで、ストローク規制部材85の位置を強固に固定できる。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、逆止弁を備えるガスエンジンの構成は、いかなるものであってもよい。
さらに、上述した実施形態のガスエンジンは、発電設備などに用いられる定置型のガスエンジンを一例に説明したが、定置型のガスエンジンに限られない。
また、第一実施形態の変形例と同様に、第二実施形態の圧縮コイルばねであるバネ87を省略するようにしても良い。
10 ガスエンジン
20 シリンダブロック
20a 端面
21 シリンダ
22 ピストン
23 コンロッド
24 クランクシャフト
25,26 ピン
30 シリンダヘッド
30f 上面
31 ルーフ面
33 主燃焼室
34 吸気ポート
34a 端部
35 排気ポート
35a 端部
36 吸気弁
37 排気弁
39 燃料ガス供給路
40 副室部材
41 副室
42 副室ホルダ
43 副室口金
43a 噴出孔
44 ガス導入路
44a 逆止弁収容部
44b ノズル部
44d 底部
44m 雌ネジ部
45 点火プラグ
45a 先端部
46 プラグ保持孔
47 口金保持部
47f 端面
50、80 逆止弁
51、81 弁本体
51a 端部
51b 端部
51s バネ収容凹部
52 貫通孔
52a 弁支持部
52b バネ収容部
52c シート部(流体流通孔)
52d 流路形成部
52f バネ座面
53 連通孔
54 弁体
54n 雄ネジ部(ストローク調整部)
54c 弁棒部
54s 傘状部
54u 端部
54v 弁部
55 ストローク規制部材
55f バネ座面(付勢部材受け部)
55h 貫通孔
55m 雌ネジ孔(ストローク調整部)
55s バネ収容部
55t 先端部
56 ナット
56h 貫通孔
56m 雌ネジ部(ストローク調整部)
57 バネ(付勢部材)
58 スペーサ
58h 連通孔
60 逆止弁押さえ部材
60a 先端部
60b 基端部
61 収容凹部
62 雄ネジ部
63 工具係合部
64a ガス導入路
64b ガス流路
81a 第一端部
81b 第二端部
81h 弁支持孔
81m 雌ネジ部(ストローク調整部)
81p プレート部
82 シート部材
82h 貫通孔
82s シート部(流体流通孔)
84 弁体
84a 端部
84b バネ収容部
84c 端部
84f 外周面
84g ガイド部
84r 流路孔
84s 傘状部
85 ストローク規制部材
85a 端部
85h 流路孔
85k 工具係合部
85n 雄ネジ部(雄ネジ、ストローク調整部)
86 ナット
86m 雌ネジ孔(ストローク調整部)
87 バネ
S 空間
S3 流路空間
Z1 寸法
Z2 寸法

Claims (4)

  1. 流体が流通する流体流通孔を有した弁本体と、
    前記流体の圧力に応じて、前記流体流通孔を開放する開放位置と、前記流体流通孔を閉塞する閉塞位置との間でストロークする弁体と、
    前記開放位置における前記弁体の開放側へのストロークを規制するストローク規制部材と、
    前記ストローク規制部材の位置を調整することで、前記弁体のストローク量を調整するストローク調整部と、
    前記弁体を閉塞位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材を支持する付勢部材受け部と、を備え、
    前記付勢部材受け部は、前記ストローク規制部材に形成されている逆止弁。
  2. 前記ストローク調整部は、
    前記弁体の外周部に設けられた雄ネジ部と、
    前記ストローク規制部材に形成され、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ孔と、
    前記雄ネジ部に螺合するナットと、を備える請求項1に記載の逆止弁。
  3. 前記ストローク調整部は、
    前記弁本体に形成された雌ネジ部と、
    前記ストローク規制部材の外周面に形成され、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジと、
    前記雄ネジに螺合するナットと、を備える請求項1に記載の逆止弁。
  4. 主燃焼室と、
    前記主燃焼室に供給する火炎を生成する副室と、を備え、
    前記副室に燃料ガスを供給するガス導入路に、請求項1からの何れか一項に記載の逆止弁を備えるガスエンジン。
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