JP6798134B2 - >ch−ch2−o−結合を有するシランカップリング剤の反応量を定量する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤の反応量を定量する方法、該方法を用いて該シランカップリング剤の反応量を規定したゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
ゴム組成物の低発熱化やウェットグリップ改良などの目的でゴム組成物にシリカを配合することが知られており、シリカの分散性を向上するためにシランカップリング剤を配合することが行われている(例えば、特許文献1)。
従来、シリカのゴム組成物の配合技術として反応混合を行うことが知られているが、ゴム組成物中での、例えばシリカ−シランカップリング剤の反応を直接測定する方法がなく、ペイン効果などゴムの物性値から反応量を推定しているに過ぎなかった。しかしながら、タイヤ用などのゴム組成物へのシリカ配合が盛んに行われるようになり、性能及び品質向上の面からシリカの反応を直接測定する方法が求められている。
Momentive社製のNXT−LV(NXT−LowV)などの>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤は、現在主に使用されているエボニックデグッサ社製のSi266に比べ、さらなる低発熱化を実現するカップリング剤として注目されている。しかしながら、上記シランカップリング剤は、分子構造が複雑で、反応率(反応量/シランカップリング剤投入量)の算出は困難であるため、上記シランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化を充分に進めることできないという点で改善の余地があった。
2008−255212号公報
本発明は、前記課題を解決し、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤の反応量を定量する方法、該方法を用いて該シランカップリング剤の反応量を規定したゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者らは、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤のシランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化に必要な情報を取得する方法について検討したところ、13C−NMRに着目した。そして、13C−NMRスペクトルにおいて、>CH−CH−O−結合に由来するピーク(>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピーク)は、ゴム分子のピークや、Si266などの>CH−CH−O−結合を有しないシランカップリング剤のピークと重ならずに観測されることを見出すとともに、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、上記メチレン炭素ピークとの強度比から、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤の反応量を定量することができ、これにより、上記シランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化に必要な情報を取得することが可能となることを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明は、シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを配合したゴム組成物の固体13C−NMRを測定し、得られた13C−NMRスペクトルから、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、62〜68ppmで観測される上記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークとの強度比を算出し、得られた強度比から、上記シランカップリング剤の反応量を定量する方法に関する。
上記方法は、強度比に代えて面積比を用いてもよい。
本発明はまた、シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを含むゴム組成物において、上記方法を用いて上記シランカップリング剤の反応量を定量した場合に、130.1ppm付近で観測されるブタジエン部の二重結合炭素ピーク強度を200、又は、135.3ppm付近で観測されるイソプレン部の二重結合炭素ピーク強度を100としたとき、62〜68ppmで観測される上記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピーク強度が0.4以上であるゴム組成物に関する。
固体13C−NMRの測定条件が、測定モードDD/MAS、待ち時間1〜30秒、積算回数1000回以上、共鳴周波数400MHzでのMAS回転周波数4kHz以上であることが好ましい。
上記ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、上記シリカを5〜120質量部含み、上記シリカ100質量部に対して、上記シランカップリング剤を3〜15質量部含むことが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを配合したゴム組成物の固体13C−NMRを測定し、得られた13C−NMRスペクトルから、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、62〜68ppmで観測される上記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークとの強度比を算出し、得られた強度比から、上記シランカップリング剤の反応量を定量する方法であるので、従来は困難であった上記シランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化に必要な情報を取得することができる。
そして、この方法を用いて上記シランカップリング剤の反応量を規定したゴム組成物は、低燃費性に非常に優れ、該ゴム組成物をタイヤに用いることにより、低燃費性に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
加硫ゴム組成物1〜4及びNXT−LV原材料の13C−NMRスペクトルを示す図である。 >CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピーク強度とtanδとの関係を示す図である。
本発明は、シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを配合したゴム組成物の固体13C−NMRを測定し、得られた13C−NMRスペクトルから、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、62〜68ppmで観測される上記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークとの強度比を算出し、得られた強度比から、上記シランカップリング剤の反応量を定量する方法である。上記シランカップリング剤は、分子構造が複雑なため、反応率(反応量/シランカップリング剤投入量)を直接求めることは困難であるが、本発明の方法によれば、算出した強度比をサンプル間で比較することで、反応量を相対的に評価することができる。これにより、上記シランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化に必要な情報を取得することができる。また、上記シランカップリング剤の反応量の合否判定をすることができる。
以下、本発明の実施手順の一例について説明する。
手順(1)
まず、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤を配合したゴム組成物から、未反応のシランカップリング剤を除去する。除去方法としては特に限定されないが、例えば、ゴム組成物をアセトン等で12時間以上抽出する方法が挙げられる。
なお、ゴム組成物は、加硫ゴム組成物、未加硫ゴム組成物のいずれであってもよい。
シランカップリング剤は、>CH−CH−O−結合を有するものであれば特に限定されないが、例えば、Momentive社製のNXT−LV、NXT−ULVなどを使用できる。
なお、>CH−CH−O−結合において、>CH−は、第三級炭素を意味する。
手順(2)
次に、抽出残渣(ゴム)を乾燥した後、固体13C−NMR測定を行う。乾燥方法としては特に限定されないが、例えば、60℃真空で1時間以上乾燥させる方法が挙げられる。また、固体13C−NMRの測定条件は、例えば、以下のように設定できる。
(固体13C−NMR測定条件)
装置 Bruker社製Avance400
使用プローブ Bruker社製7mm MAS BB WB WVTプローブ
共鳴周波数 400MHz
MAS回転周波数 5kHz(±1Hz)
測定モード DD/MAS
パルス列 プロトンデカップル付きハーンエコー法
90°パルス幅 4.5μ秒
待ち時間 6秒
積算回数 12000回
観測温度 333K
外部基準物質 アダマンタン(化学シフト値は29.5ppm)
MAS回転周波数は、ゴムのピークのスピニングサイドバンドと>CH−CH−O−結合由来のピークが重ならないようにするため、共鳴周波数400MHzの場合、4kHz以上が好ましく、5kHz以上がより好ましい。
また、待ち時間は、13C T緩和時間の5倍以上であるという理由から、1〜30秒が好ましく、5〜30秒がより好ましい。
また、積算回数は、>CH−CH−O−結合由来のピークを定量的に議論できるようにするため、1000回以上が好ましく、3000回以上がより好ましい。
手順(3)
得られた13C−NMRスペクトルから、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、62〜68ppmで観測される>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークとの強度比を算出する。
ゴム分子の二重結合炭素ピークとしては、例えば、130.1ppm付近で観測されるブタジエン部由来のピーク、135.3ppm付近で観測されるイソプレン部由来のピークが挙げられる。これらを用いて、上記メチレン炭素ピークの強度比(メチレン炭素ピーク/ゴム分子の二重結合炭素ピーク)を求める。
なお、ここで述べたケミカルシフトは、基準物質としてアダマンタンを使用した場合の範囲である。
手順(4)
得られた強度比をサンプル間で比較することで、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤の反応量を相対的に評価することができる。例えば、「メチレン炭素ピーク/ゴム分子の二重結合炭素ピーク」が「1/100」のサンプルAと、「5/100」のサンプルBでは、サンプルBの方がシランカップリング剤の反応量が多いことを意味する。
なお、上述の説明では、ピークの強度比を用いて反応量を定量する場合について説明したが、強度比に代えて面積比を用いても同様に行うことができる。
本発明では、上述の方法により、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤の反応量を定量することができ、これにより、上記シランカップリング剤を効率よく反応させる配合、練り、加硫条件の最適化に必要な情報を得ることができる。
本発明のゴム組成物は、シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを含むゴム組成物において、上述の方法を用いて上記シランカップリング剤の反応量を定量した場合に、130.1ppm付近で観測されるブタジエン部の二重結合炭素ピークの強度を200、又は、135.3ppm付近で観測されるイソプレン部の二重結合炭素ピークの強度を100としたとき、62〜68ppmで観測される上記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークの強度が0.4以上である。
上述の方法により算出したメチレン炭素ピーク強度を0.4以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上とすることにより、低燃費性に非常に優れたゴム組成物が得られる。
本発明において、使用できるゴム成分としては、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴム(イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)など)が挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などが挙げられる。シリカの含有量は、特に限定されないが、低燃費性に優れたゴム組成物が得られるという理由から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5〜120質量部、より好ましくは30〜90質量部である。
本発明では、補強用充填剤として、シリカ以外にも、カーボンブラック、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、マイカ等を使用してもよい。補強用充填剤の合計含有量は、特に限定されないが、低燃費性に優れたゴム組成物が得られるという理由から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10〜150質量部、より好ましくは30〜90質量部である。
シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド等のスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系等が挙げられる。シランカップリング剤の含有量は、特に限定されないが、低燃費性に優れたゴム組成物が得られるという理由から、シリカ100質量部に対して、好ましくは3〜15質量部、より好ましくは4〜12質量部である。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、オイル、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機などのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明のゴム組成物は、トレッド(キャップトレッド)、サイドウォールなどのタイヤ部材に好適に使用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤ部材(特に、トレッド(キャップトレッド)、サイドウォール)の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:旭化成(株)製のY031
SBR2:日本ゼオン(株)製のN9541(ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有)
BR:宇部興産(株)製のBR710
シリカ:エボニックデグッサ社製のウルトラジルVN3
シランカップリング剤:エボニックデグッサ社製のNXT−LV(下記式で表される化合物)
Figure 0006798134
ステアリン酸:日油(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
オイル:出光興産(株)製のPS−32
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
硫黄:鶴見化学工業(株)製の5%オイル硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ
(実施例)
表1の配合処方に従い、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練り配合し、混練物を得た(ベース練り工程)。次に、この混練物に、硫黄及び加硫促進剤を混練り配合し、未加硫ゴム組成物を得た(仕上げ練り工程)。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間プレス加硫して加硫ゴム組成物を得た。
なお、ベース練り工程において、X練、Y練、Z練の3段階の練り工程により混練を行い、シランカップリング剤の反応量が異なる加硫ゴム組成物を得るために、酸化亜鉛とシランカップリング剤を投入するタイミングを変えると共に、硫黄を投入するタイミングも変えて、4種類の加硫ゴム組成物1〜4を得た。加硫ゴム組成物1〜4の酸化亜鉛、シランカップリング剤、硫黄を投入するタイミングを表2にまとめた。なお、酸化亜鉛、シランカップリング剤以外のベース練り工程で混練される薬品は全てX練から混練した。
Figure 0006798134
加硫ゴム組成物1〜4及びNXT−LV原材料について下記の条件で固体13C−NMRを測定し、図1に示す13C−NMRスペクトルを得た。なお、加硫ゴム組成物1〜4は、アセトンで12時間ソックスレー抽出を行った後、60℃真空で1時間以上乾燥させてから測定を行った。
装置 Bruker社製Avance400
使用プローブ Bruker社製7mm MAS BB WB WVTプローブ
共鳴周波数 400MHz
MAS回転周波数 5kHz(±1Hz)
測定モード DD/MAS
パルス列 プロトンデカップル付きハーンエコー法
90°パルス幅 4.5μ秒
待ち時間 6秒
積算回数 12000回
観測温度 333K
外部基準物質 アダマンタン(化学シフト値は29.5ppm)
図1に示す13C−NMRスペクトルから、130.1ppm付近で観測されたブタジエン部の二重結合炭素ピーク強度を200としたときのNXT−LV由来のピーク強度(>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素のピーク強度)の値を算出し、表2に示した。
加硫ゴム組成物1〜4について、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度60℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、tanδを測定した。tanδが小さいほど、低燃費性に優れることを示す。結果を表2に示した。また、tanδとNXT−LV由来のピーク強度との関係を図2に示した。
なお、図1、2中、(1)〜(4)は、それぞれ加硫ゴム組成物1〜4を示す。
Figure 0006798134
図2より、NXT−LV由来のピーク強度が大きくなるにつれてtanδが小さくなる(低燃費性が改善する)傾向があった。このことから、NXT−LV由来のピーク強度と低燃費性との間に相関性があることが確認された。
また、NXT−LV由来のピーク強度が0.4以上のゴム組成物は、低燃費性が非常に優れていることがわかった。

Claims (2)

  1. シリカと、>CH−CH−O−結合を有するシランカップリング剤とを配合したゴム組成物の固体13C−NMRを測定し、
    得られた13C−NMRスペクトルから、ゴム分子の二重結合炭素ピークと、62〜68ppmで観測される前記>CH−CH−O−結合中の酸素に隣接したメチレン炭素ピークとの強度比を算出し、
    得られた強度比から、前記シランカップリング剤の反応量を定量する方法。
  2. 強度比に代えて面積比を用いる請求項1記載の方法。
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