JP5485865B2 - ビードフィラー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
上記改質天然ゴムの窒素含有量は、0.3質量%以下であることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製したビードフィラーを有する空気入りタイヤに関する。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
ここで、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは5〜15質量部である。
天然ゴムラテックス:タイテックス社から入手したフィールドラテックス
界面活性剤:花王(株)製のEmal−E(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム)
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
製造例1
天然ゴムラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、天然ゴムラテックス1000gに対し、Emal−E10gとNaOH20gを加え、室温で48時間ケン化反応を行い、ケン化天然ゴムラテックスを得た。このラテックスに水を添加してDRC15%(w/v)となるまで希釈した後、ゆっくり攪拌しながらギ酸を添加しpHを4.0〜4.5に調整し、凝集させた。凝集したゴムを粉砕し、それを1%炭酸ナトリウム水溶液に室温で5時間浸漬した後に引き上げ、水1000mlで洗浄を繰り返し、その後110℃で2時間乾燥して固形ゴム(ケン化処理天然ゴムA)を得た。
NaOH水溶液の添加量を15gに変更した以外は製造例1と同様に、固形ゴム(ケン化処理天然ゴムB)を得た。
窒素含有量は、CHN CORDER MT−5(ヤナコ分析工業社製)を用いて測定した。測定には、まずアンチピリンを標準物質として、窒素含有量を求めるための検量線を作製した。次いで、各製造例で得られた固形ゴム又はTSR約10mgを秤量し、3回の測定結果から平均値を求めて、試料の窒素含有量とした。
ICP発光分析装置(ICPS−8100、(株)島津製作所製)を使用してリン含有量を求めた。
1mm×1mmに切断した生ゴムのサンプル70.00mgを計り取り、これに35mLのトルエンを加え1週間冷暗所に静置した。次いで、遠心分離に付してトルエンに不溶のゲル分を沈殿させ上澄みの可溶分を除去し、ゲル分のみをメタノールで固めた後、乾燥し質量を測定した。次の式によりゲル含有率(%)を求めた。
ゲル含有率(質量%)=[乾燥後の質量mg/最初のサンプル質量mg]×100
TSR:天然ゴムTSR
ケン化処理天然ゴムA:製造例1
ケン化処理天然ゴムB:製造例2
SBR:住友化学工業(株)製のSBR1502
シリカ:デグッサ社製のウルトラジル(Ultrasil)VN3(N2SA:175m2/g)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシーストN(N2SA:74m2/g)
レジン:住友デュレツ(株)製のPR12686(カシューオイル変性フェノール樹脂)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
アロマオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスP523
ステアリン酸:日油(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:日本乾留工業(株)製のセミサルファー
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS−P(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(2):三新化学工業(株)製のサンセラーH(ヘキサメチレンテトラミン)
表2に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を排出温度150℃の条件下で8分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で6分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を150℃で30分間加硫することにより、加硫ゴム組成物を得た。
なお、比較例では、TSR100質量部に対してしゃっ解剤を0.2質量部添加し、素練りした後、冷却したものを使用した。
JIS K6253「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」の試験方法に準じて、タイプAデュロメーターを用いて、25℃における加硫ゴム組成物の硬度(Hs)を測定した。
JIS K6300「未加硫ゴムの試験方法」に準じて、(株)島津製作所製のムーニー粘度試験機を用い、1分間の予熱によって熱せられた130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点での未加硫ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。以下の計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示した。なお、ムーニー粘度指数の値が大きいほど加工しやすく、加工性が優れていることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のムーニー粘度)/(各配合のムーニー粘度)×100
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、初期歪み10%、動歪み2%及び振動周波数10Hzの条件下で70℃における加硫ゴム組成物のtanδ及びE*を測定した。以下の計算式により、各配合のtanδ及びE*をそれぞれ指数表示した。転がり抵抗指数が大きいほど低燃費性に優れることを示し、操縦安定性指数が大きいほど剛性が高く、操縦安定性が優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(操縦安定性指数)=(各配合のE*)/(比較例1のE*)×100
前記加硫ゴム組成物からからなる3号ダンベル型試験片を用いて、JIS K6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて引張試験を実施し、破断時伸びEB(%)を測定した。以下の計算式により、各配合のEB(%)をそれぞれ指数表示した。破断時伸び指数が大きいほど、縁石ピンチカット性能に優れることを示す。
(破断時伸び指数)=(各配合のEB(%))/(比較例1のEB(%))×100
Claims (2)
- 天然ゴムラテックスをケン化処理し、ケン化天然ゴムラテックスを調製する工程(A)、前記ケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムをアルカリ処理する工程(B)、ゴム中に含まれるリン含有量が200ppm以下になるまで洗浄する工程(C)、及び前記工程(A)〜(C)を経て得られるリン含有量が200ppm以下の改質天然ゴムを混練する工程(D)を含み、
前記アルカリ処理は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びアンモニア水からなる群より選択される少なくとも1種を用いるビードフィラー用ゴム組成物の製造方法。 - 天然ゴムラテックスをケン化処理し、ケン化天然ゴムラテックスを調製する工程(A)、前記ケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムをアルカリ処理する工程(B)、ゴム中に含まれるリン含有量が200ppm以下になるまで洗浄する工程(C)、前記工程(A)〜(C)を経て得られるリン含有量が200ppm以下の改質天然ゴムを混練する工程(D)、及び前記工程(D)により得られるビードフィラー用ゴム組成物を用いてビードフィラーを作製する工程(E)を含み、
前記アルカリ処理は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びアンモニア水からなる群より選択される少なくとも1種を用いるビードフィラーを有する空気入りタイヤの製造方法。
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