JP6793940B2 - 燻製装置 - Google Patents

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Description

この発明は、主にアウトドアで使用される燻製装置に関する。
アウトドアにおける調理法の一つとして、近年、燻製装置を用いた燻製料理の人気が高まっている。燻製は、スモークチップやスモークウッドなどの燻材をバーナなどの炎であぶって燻煙を発生させ、この燻煙を魚、ウインナー、ハムなどの食材に当てて、当該食材に燻煙特有の風味付けを行うとともに、燻煙に含まれる殺菌・防腐成分を浸透させる調理法である。
この燻製装置として、例えば、特許文献1に示すものがある。特許文献1に記載の燻製装置(燻製器)は、戸板、左右の両側板、背板、天井板、および、底板の各要素からなる。当該各要素同士を連設する一方側の辺部には、タップ孔が穿孔された折曲部が形成されている。各要素同士を箱型に組み上げた上で、各タップ孔にトラスネジを設けてねじ止めすることによって燻製器が完成する。
実用新案登録第3020838号公報
特許文献1に係る燻製装置は、当該燻製装置を構成する各要素がねじ止めによって組み上げられているために、各要素に折り曲げ加工や孔あけ加工を行う必要があり、加工コストが上昇するとともに、孔あけ加工に伴って各要素の強度が低下する虞がある。しかも、このねじ止めの作業は、ドライバを用いて行う必要があり、作業に手間取る場合がある。
また、燻製装置は、その使用の度に高温状態となり、熱膨張および収縮が繰り返されるが、各要素がねじ止めによってリジッドに固定されていると、この熱膨張および収縮の際に大きな熱応力が生じ、塑性歪みを生じることがある。塑性歪みが生じると、本装置の組み立てや分解の各作業に一層手間取る問題もある。
そこで、この発明は、加工コストの上昇を抑制するとともに、使用中の熱応力によって構成部材が変形するのを防止して、組み立てや分解の各作業をスムーズに行うことを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明では、一対の溝部が長さ方向に亘って形成された複数の支柱と、前記溝部に着脱可能に左右両端が嵌め込まれて筒体を構成する複数の側板と、前記筒体の上端部に設けられ、当該筒体の上部開口を閉じる着脱可能な天板と、を備えた燻製装置を構成した。
このように、各側板を支柱に形成された溝部に嵌め込むことによって固定可能とすることにより、当該側板に、固定のための加工(固定片を形成するための折り曲げ加工や、ねじをねじ込むための孔あけ加工など)を行う必要がない。このため、加工コストを抑制することができるとともに、孔あけ加工などの加工に伴って、各部材の強度が低下したり、燻製装置内の気密性が損なわれたりするのを防止することができる。また、ねじ止め作業のように工具を用いる必要がないため、工具を容易に調達できないアウトドアにおいても、組み立てや分解の各作業をスムーズに行うことができる。
しかも、各側板は溝部に嵌め込まれているだけなので、使用中に熱応力が作用した際に、当該溝部内を各側板が相対的にスライドすることができ、その熱応力を解放することができる。このため、この熱応力に起因して、各側板などの構成部材に塑性歪みが生じるのを防止して、繰り返し使用しても、組み立てや分解のスムーズな作業性を常に確保することができる。
前記構成においては、前記複数の側板が、前面板、背面板、および、左右の側面板である構成とすることができる。このように構成することにより、各側板で構成される筒体がシンプルな角筒状となり、組み立ての容易性、高い取扱い性などを確保することができる。
前記各構成においては、前記前面板の上下方向の所定高さに、当該前面板の幅方向端部から幅方向中央部に向かう係合溝が形成されているとともに、前記天板の前記前面板に臨む前側端部に、当該天板を前方にスライドすることによって前記係合溝に係合可能な係合突起が形成されている構成とするのが好ましい。このように、前面板に係合溝を形成するとともに、天板に係合突起を形成することにより、前面板を所定高さまで開いた状態で、係合溝と係合突起を係合させて、その開放状態を安定的に保つことができる。このため、燻製装置内への食材の載置、および、食材の取り出しをスムーズに行うことができる。
前記各構成においては、前記側板を、前記支柱に沿って設けられ、前記支柱の長さよりも短尺の短尺側板と、当該短尺側板と上下方向に交換可能に並べて配置され、当該短尺側板から外向きにオフセットして前記溝部に設けられるダクトと、から構成することもできる。このように、短尺側板とダクトを上下方向に交換可能に並べて配置することにより、燻製する食材に対応した最適な加熱環境を得ることができる。
すなわち、比較的高温で行う燻製処理(熱薫)においては、ダクトを短尺側板の下側に配置し、当該ダクト内に配置されたスモークチップなどの燻材から立ち上がる高温の燻煙が直接食材に当たるようにする。その一方で、熱薫よりも相対的に低い温度で行う燻製処理(温薫)においては、ダクトを短尺側板の上側に配置し、高温の燻煙を燻製装置内で対流させ、ある程度温度が下がった後に食材に当たるようにする。このように、短尺側板とダクトの上下位置を適宜変更することにより、それぞれの食材に適した温度で燻製処理を行うことができる。
また、ダクトを外向きにオフセットさせることによって、燻製装置の筒体内からの輻射熱がバーナおよび燃料容器に直接伝わるのを防止し、この輻射熱によるバーナおよび燃料容器の過熱を防止することができる。
前記ダクトを採用する構成においては、当該ダクトが、下に向かうほど前記短尺側板の面から外向きに離れるように傾斜する傾斜板と、前記支柱と前記傾斜板との間に介在する一対の支持板と、を有する構成とするのが好ましい。このようにすると、ダクト内で発生した燻煙を効果的に集めて食材に当てることができる。
前記各構成においては、前記溝部内に、当該溝部に嵌め込まれた前記側板をその厚さ方向に付勢する付勢部材を有する構成とするのが好ましい。このように、付勢部材を設けることによって、当該溝部内で側板を確実に保持することができ、装置設置時の起立安定性を向上することができる。
この発明においては、着脱可能な複数の側板を、支柱に形成された溝部に嵌め込むとともに、その上端部に天板を設けて燻製装置を構成した。
このように、側板を溝部に嵌め込むことによって固定可能とすることにより、当該側板に固定のための加工を行う必要がないため、加工コストを抑制することができるとともに、その加工に伴って、各部材の強度が低下するのを防止することができる。また、当該側板の着脱は、工具を用いることなく行うことができるため、その作業をスムーズに行うことができる。しかも、熱応力が作用したときに、当該溝部内を各側板が相対的にスライドして、その熱応力が解放される。このため、熱応力に起因して、各側板などの構成部材に塑性歪みが生じるのを防止して、繰り返し使用しても常に組み立てや分解のスムーズな作業性を確保することができる。
この発明に係る燻製装置の第一実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 図1に示す燻製装置の分解斜視図 図1に示す燻製装置の前面板と左側面板の接続部分の断面図 図3の他例を示し、(a)は燻製装置の支柱(要部)の斜視図、(b)は前面板と左側面板の接続部分の断面図 図1に示す燻製装置の前面板を所定高さに保持した状態を示す斜視図 図1に示す燻製装置の支柱を下向きにスライドさせた状態を示す斜視図 この発明に係る燻製装置の第二実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 図7に示す燻製装置の斜視図 この発明に係る燻製装置の第三実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 図9に示す燻製装置の斜視図
この発明に係る燻製装置1の第一実施形態を図1から図6に示す。この燻製装置1は、主にアウトドアで、魚、ウインナー、ハムなどの食材Fを燻製する際に用いられる。この燻製装置1は、4本の支柱10と、4枚の側板20と、天板30を主要な構成要素としている。
図3に示すように、支柱10には、側板20が嵌め込まれる一対の溝部11、11が、その長さ方向の全長に亘って形成されている。各溝部11、11は、平坦部11aと、当該平坦部11aに対し、平面視で約45度屈曲した屈曲部11bから構成されている。この支柱10の素材として、アルミニウムが採用されている。アルミニウムを採用することで、押し出し成形によって、比較的複雑な断面形状を有する支柱10を簡便に、かつ、低コストで製造することができる。
平坦部11aには、側板20を嵌め込んだ際に、当該側板20の表面に当接する当接突起12が形成されている。後述する左の側面板23(20)と平坦部11aの内面との間には、図3に示すように、この側面板23をその厚さ方向に付勢する、コの字形に形成されたワイヤ状の付勢部材13a(13)(図2参照)の先端部が嵌め込まれている。この付勢部材13aによって、溝部11に嵌め込まれた側面板23は、当接突起12に向けて押し付けられ、支柱10に対して安定的に固定される。この付勢部材13aは、後述するように上下方向に開け閉めされる前面板21以外の側板20(背面板22、右の側面板24)にも設けられる(図2参照)。
この付勢部材13として、図4(a)、(b)に示すように、板ばね状の付勢部材13bを採用することもできる。この付勢部材13bは、ねじ14によって溝部11の平坦部11aに固定される。この板ばね状の付勢部材13bも、ワイヤ状の付勢部材13aと同様に、側面板23を当接突起12に向けて押し付け、この側面板23を支柱10に対して安定的に固定する作用を有する。なお、図4(a)においては、付勢部材13bを支柱10の下端部近傍に1個のみ設けた構成について示したが、他の位置(支柱10の上端部近傍、上下方向の中程など)に設けたり、1本の支柱10に複数の付勢部材13bを設けたりした構成とすることもできる。
側板20は、前面板21、背面板22、および、左右の側面板23、24から構成される。各側板20は、支柱10に形成された溝部11に着脱可能となっている。4本の支柱10の各溝部11に、前面板21、背面板22、および、左右の側面板23、24を支柱10の長さ方向から嵌め込むことによって、平面視正方形の筒体が形成される。なお、この筒体の形状は例示に過ぎず、長方形または四角形以外の多角形などとすることもできる。
各側板20の左右両端部には、その板面の裏面側に向けて約45度屈曲する屈曲端部25が長さ方向の全長に亘って形成されている。この屈曲端部25は、嵌め込み時において溝部11の屈曲部11bに係合する。屈曲端部25と屈曲部11bとの係合によって、各側板20は、支柱10の長さ方向以外に外れにくくなっている。
前面板21には、当該前面板21に形成された屈曲端部25の上下方向の所定高さ位置(この実施形態では中程)に、当該前面板21の幅方向端部から幅方向中央部に向かう係合溝21aが形成されている。この係合溝21aは、天板30に形成された後述する係合突起31と係合して、当該前面板21を所定高さ位置に保持する。また、前面板21の上端部近傍には、当該前面板21を上下方向に開け閉めする際に使用者が把持する取っ手21bが設けられている。
天板30は、各側板20(前面板21、背面板22、左右の側面板23、24)から構成される筒体の上端部に着脱可能に設けられ、当該筒体の上部開口を閉じている。天板30の前面板21に臨む前側端部には、前面板21に形成された係合溝21aと係合可能な係合突起31が形成されている。また、天板30には、その着脱の際に使用者が把持する取っ手32が設けられている。
前記筒体の下端部には、中央部に後述するトレイ44を嵌め込み可能なトレイ支持孔41が形成された底板40が、着脱可能に設けられている(図2参照)。この底板40には、着脱式の2本の脚部42を設けることもできる。
この燻製装置1は、底板40から脚部42を取り外した状態で、例えば、ツーバーナBの上に載置される(図1(a)、(b)参照)。底板40に形成されたトレイ支持孔41には、燻材43が盛られたトレイ44が嵌め込まれる。各側板20によって構成される筒体の高さ方向中程には、燻煙網45が設けられており、当該燻煙網45の上に、燻製を行う食材Fが載置される。
トレイ44に載置された燻材43は、バーナBの炎によって加熱される。この加熱によって燻材43から燻煙Sが発生し、この燻煙43が筒体内を通って上昇して食材Fに当たり(図1(a)中の矢印参照)、燻製が行なわれる。
なお、図2および図5に示すように、底板40に脚部42を取り付けることによって、この底板40の下側にバーナ(図示せず)を直接配置することもできる。そして、燻材43が盛られたトレイ44をトレイ支持孔41に嵌め込み、このトレイ44をバーナの炎で加熱することによって燻製を行うこともできる。
図5に示すように、前面板21に形成された係合溝21aの高さを天板30の高さに合わせた上で、当該天板30を前方に若干スライドすると、係合溝21aと天板30に形成された係合突起31が係合して、前面板21がその高さに保持される。これによって、収納した食材Fの出し入れなどの各種作業をスムーズに行うことができる。この係合溝21aの高さは、各種作業がしやすいように適宜決めることができる。
また、図6に示すように、各側板20に対し支柱10を下向きにスライドさせることによって、底板40に脚部42を取り付けることなく筒体の下側にバーナ(図示せず)を配置することもできる。このとき、支柱10のスライド量を適宜調節することによって、バーナと燻材43との間の距離を変えることができ、バーナの火力調節を行うのと同様の効果を得ることができる。
この実施形態においては、トレイ44の直上に燻煙網45を配置する構成としたが、トレイ44と燻煙網45の間に受け皿網(図示せず)を設け、この受け皿網の上に、食材Fから滴る油分や水分を受ける受け皿(図示せず)を配置する構成とすることもできる。このように、受け皿を配置することによって、食材Fから滴った油分によって燻材43が発火したり、水分によって燻煙Sが消えたりするのを防止することができる。また、筒体内に複数の燻煙網45を設置可能として、より多くの食材Fを一度に燻製可能とすることもできる。
この発明に係る燻製装置1の第二実施形態を図7および図8に示す。この燻製装置1は、右側の側面板24が、支柱10に沿って設けられる短尺側板26と、当該短尺側板26の下側に並べて配置されるダクト27と、から構成されている点で、第一実施形態に係る燻製装置1と異なっている。以下においては、第一実施形態と共通する構成については、説明を省略する。
短尺側板26は、支柱10の長さの半分程度の長さを有し、第一実施形態に係る側面板24と同様に、支柱10に形成された溝部11に嵌め込まれる。ダクト27は、短尺側板26から外向きにオフセットして、溝部11に設けられている。ダクト27の高さは、支柱10の長さの半分程度であって、上下に並んで配置された短尺側板26とダクト27によって、燻製装置1の右側側面全体がカバーされている。
ダクト27は、下に向かうほど短尺側板26の面から外向きに離れるように傾斜する傾斜板27aと、支柱10と傾斜板27aとの間に介在する一対の支持板27b、27bと、から構成されている。傾斜板27aおよび一対の支持板27b、27bによって構成される空間の下端部には、トレイ支持部材28が設けられている。この第二実施形態においては、燻材43が盛られたトレイ44は、底板40のトレイ支持孔41ではなく、このトレイ支持部材28上に載置される。
傾斜板27aの上端部には、回動機構27cが設けられている。この傾斜板27aを回動機構27cによって上向きに回動すると、ダクト27の上側を開くことができる。傾斜板27aには、取っ手27dが設けられている。使用者がこの取っ手27dを把持することによって、ダクト27の開閉を容易に行うことができ、トレイ44のトレイ支持部材28上への載置をスムーズに行うことができる。
トレイ支持部材28の下側には、バーナBが配置されている。バーナBの炎によって燻材43を加熱すると、加熱された燻材43から燻煙Sが発生する。この燻煙Sは、ダクト27の傾斜板27aに沿うように上昇して食材Fに当たり(図7(a)中の矢印参照)、燻製が行なわれる。この第二実施形態に係る構成では、燻材43から発生する燻煙Sが高温状態のまま直接食材Fに当たるため、高温での燻製(熱薫)に適している。
このように、ダクト27を側板20によって構成される筒体から外向きにオフセットさせることによって、燻製装置1の筒体内からの輻射熱がバーナBおよび燃料容器に直接伝わるのを防止し、この輻射熱によるバーナBおよび燃料容器の過熱を防止することができる。このため、燃料容器が直結されたシングルストーブ型のバーナB(図7(a)(b)参照)を安全に使用することができる。
支持板27bには、スリット27eが形成されている。このスリット27eからダクト27内を覗くことによって、薫材43の発煙状態を容易に確認することができる。また、スリット27eの位置が、トレイ44の中央となるようにこのスリット27eを形成しておくことにより、このスリット27eの位置を目安として、バーナBの位置決めを容易に行うことができる。なお、このスリット27eの形状や位置は、ダクト27からの燻煙Sの漏れが極力少なくなるように適宜変更することができる。あるいは、スリット27eを形成しない構成とすることもできる。
この発明に係る燻製装置1の第三実施形態を図9および図10に示す。この燻製装置1は、短尺側板26が下側に、ダクト27が上側に配置されている点で第二実施形態に係る燻製装置1と異なっている。この第三実施形態に係る燻製装置1においても、バーナBの炎によって加熱された燻材43から燻煙Sが発生する。この燻煙Sは、ダクト27の傾斜板27aに沿って流れた後に天板30近傍まで上昇し、さらに下降した後に食材Fに当たり(図9(a)中の矢印参照)、燻製が行なわれる。この構成においては、燻煙Sが天板30近傍まで一旦大きく対流するため、その間に、第二実施形態に係る構成と比較して燻煙Sが冷却される。このため、熱薫よりもやや低温の燻製(温薫)に適している。
また、ダクト27を短尺側板26の上側に配置することにより、底板40に脚部42を取り付けなくても、ダクト27の下側にバーナBを配置することができる。このため、燻製装置1の起立安定性を向上することができる。
上記のように、側面板24を短尺側板26とダクト27とで構成し、その上下位置を適宜入れ替えることによって、燻煙Sの温度を変えることができるため、簡便に異なる温度における燻製を行うことができる。上記の第二および第三実施形態においては、短尺側板26およびダクト27の高さを支柱10の長さの約半分とし、その上下位置を適宜入れ替える構成としたが、支柱10の長さの約三分の一の高さの2枚の短尺側板26およびダクト27を用意し、それらの上下位置を適宜入れ替える(例えば、上側から下側に向かって、「短尺側板26−ダクト27−短尺側板26」の順に配置する)ことによって、燻煙Sの温度をさらに細かく調節することもできる。
第二および第三実施形態においては、右側の側面板24を短尺側板26とダクト27で構成した例について示したが、左側の側面板23または背面板22を短尺側板26とダクト27で構成することもできる。
上記の各実施形態は全ての点において例示に過ぎず、加工コストの上昇を抑制するとともに、使用中の熱応力によって構成部材が変形するのを防止して、組み立てや分解の各作業をスムーズに行うという本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状、数、配置などを適宜変更することができる。
1 燻製装置
10 支柱
11 溝部
11a 平坦部
11b 屈曲部
12 当接突起
13 付勢部材
14 ねじ
20 側板
21 前面板
21a 係合溝
21b 取っ手
22 背面板
23 (左側)側面板
24 (右側)側面板
25 屈曲端部
26 短尺側板
27 ダクト
27a 傾斜板
27b 支持板
27c 回動機構
27d 取っ手
27e スリット
28 トレイ支持部材
30 天板
31 係合突起
32 取っ手
40 底板
41 トレイ支持孔
42 脚部
43 燻材
44 トレイ
45 燻煙網
F 食材
B バーナ
S 燻煙

Claims (8)

  1. 一対の溝部(11、11)が長さ方向に亘って形成された複数の支柱(10)と、
    前記溝部(11)に着脱可能に左右両端が嵌め込まれて筒体を構成する複数の側板(20)と、
    前記筒体の上端部に設けられ、当該筒体の上部開口を閉じる着脱可能な天板(30)と、
    を備え
    前記溝部(11)は、平坦部(11a)と、当該平坦部(11a)に対し平面視で屈曲した屈曲部(11b)から構成されるとともに、前記側板(20)の左右両端部に、その板面の裏面側に向けて屈曲する屈曲端部(25)が形成されており、前記屈曲端部(25)は、嵌め込み時において前記屈曲部(11b)に係合する燻製装置。
  2. 前記複数の側板(20)が、前面板(21)、背面板(22)、および、左右の側面板(23、24)である請求項1に記載の燻製装置。
  3. 前記前面板(21)の上下方向の所定高さに、当該前面板(21)の幅方向端部から幅方向中央部に向かう係合溝(21a)が形成されているとともに、前記天板(30)の前記前面板(21)に臨む前側端部に、当該天板(30)を前方にスライドすることによって前記係合溝(21a)に係合可能な係合突起(31)が形成されている請求項に記載の燻製装置。
  4. 前記側板(20)が、前記支柱(10)に沿って設けられ、前記支柱(10)の長さよりも短尺の短尺側板(26)と、当該短尺側板(26)と上下方向に交換可能に並べて配置され、当該短尺側板(26)から外向きにオフセットして前記溝部(11)に設けられるダクト(27)と、から構成される請求項1から3のいずれか1項に記載の燻製装置。
  5. 前記ダクト(27)が、下に向かうほど前記短尺側板(26)の面から外向きに離れるように傾斜する傾斜板(27a)と、前記支柱(10)と前記傾斜板(27a)との間に介在する一対の支持板(27b、27b)と、を有する請求項4に記載の燻製装置。
  6. 前記溝部(11)内に、当該溝部(11)に嵌め込まれた前記側板(20)をその厚さ方向に付勢する付勢部材(13)を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の燻製装置。
  7. 一対の溝部(11、11)が長さ方向に亘って形成された複数の支柱(10)と、
    前記溝部(11)に着脱可能に左右両端が嵌め込まれて筒体を構成する複数の側板(20)と、
    前記筒体の上端部に設けられ、当該筒体の上部開口を閉じる着脱可能な天板(30)と、
    を備え、
    前記複数の側板(20)が、前面板(21)、背面板(22)、および、左右の側面板(23、24)であり、
    前記前面板(21)の上下方向の所定高さに、当該前面板(21)の幅方向端部から幅方向中央部に向かう係合溝(21a)が形成されているとともに、前記天板(30)の前記前面板(21)に臨む前側端部に、当該天板(30)を前方にスライドすることによって前記係合溝(21a)に係合可能な係合突起(31)が形成されている燻製装置。
  8. 一対の溝部(11、11)が長さ方向に亘って形成された複数の支柱(10)と、
    前記溝部(11)に着脱可能に左右両端が嵌め込まれて筒体を構成する複数の側板(20)と、
    前記筒体の上端部に設けられ、当該筒体の上部開口を閉じる着脱可能な天板(30)と、
    を備え、
    前記側板(20)が、前記支柱(10)に沿って設けられ、前記支柱(10)の長さよりも短尺の短尺側板(26)と、当該短尺側板(26)と上下方向に交換可能に並べて配置され、当該短尺側板(26)から外向きにオフセットして前記溝部(11)に設けられるダクト(27)と、から構成される燻製装置。
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