JP6792605B2 - ワーク搬送方法及び装置 - Google Patents

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    • B65H2701/30Handled filamentary material
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Description

本発明は、ワークを搬送するワーク搬送方法及び装置に関する。
ケーブル等のワークを搬送する搬送装置として、特許文献1では、ワークを把持した把持部材を搬送方向に移動させることで、ワークを搬送している。
特許文献1では、把持部材により所定長さ分ワークを搬送した後、把持部材による把持を解除して、把持部材を搬送方向とは逆方向に移動させて、再びワークを把持して移動させている。
特許第4437186号公報
しかしながら、特許文献1では、把持部材により所定長さ分ワークを搬送した後、把持部材による把持を解除して、把持部材を搬送方向とは逆方向に移動させてから、再びワークを把持して移動させているため、把持部材を逆方向に移動させる期間は、ワークを搬送することができない。すなわち、連続搬送することができず、無駄な時間が発生していた。
また、単純に一対の把持部材を構成すると、横方向等に退避する機構が必要になるので、動作数が増え、機構が複雑になり、剛性が下がるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ワークを連続搬送することができるワーク搬送方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明のワーク搬送方法は、一対の搬送機構によってワークを搬送するワーク搬送方法であって、前記一対の搬送機構のそれぞれを、前記ワークに対して力を作用させる状態で前記搬送方向に移動することで前記ワークを搬送する作用状態と、前記ワークに対して力を作用させない状態で前記搬送方向とは逆方向に移動する非作用状態と、に交互に入れ替え、前記一対の搬送機構の一方が前記非作用状態にある場合に他方を前記作用状態にし、前記一対の搬送機構の他方が前記非作用状態にある場合に一方を前記作用状態にし、前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークを把持する把持位置と、把持を解除する開放位置との間で変位可能な一対の把持部材を備え、前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記作用状態では前記一対の把持部材を前記把持位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させる状態とし、前記非作用状態では前記一対の把持部材を前記開放位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させない状態とし、前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材の間を通過することを特徴とする。
本発明のワーク搬送方法によれば、一対の搬送機構の一方が非作用状態にある場合に他方を作用状態にし、一対の搬送機構の他方が非作用状態にある場合に一方を作用状態にするので、一対の搬送機構の両方が非作用状態になることがない。これにより、一対の搬送機構のどちらかは、ワークを搬送するので、ワークを連続搬送することができる。
この構成によれば、把持位置と開放位置との間で変位可能な一対の把持部材により、ワークを把持するので、簡単な構成で容易に、ワークに対して力を作用させる状態と、ワークに対して力を作用させない状態とに切り替えることができる。
この構成によれば、一対の把持部材を、把持位置と開放位置との間で変位させて、一対の搬送機構を搬送方向及び逆方向に移動させるだけで、搬送方向における一対の搬送機構の位置を入れ替えることができる。これにより、搬送方向における一対の搬送機構の位置を入れ替えるために、一対の搬送機構を、搬送方向及び逆方向とは異なる方向、例えば搬送方向に直交する方向に移動させるものに比べて、小さいスペースかつ少ない動作で前記入れ替えを行うことができ、本発明の搬送方法を実施する搬送装置を小型高速化することができる。
また、前記一対の把持部材は、前記ワークを把持する場合に、一方の前記把持部材が前記ワークに当接した後に他方の前記把持部材が前記ワークに当接して把持することが好ましい。
この構成によれば、ワークに先に当接する一方の把持部材により、ワークを位置決めすることができる。これにより、一対の把持部材を同時にワークに当接させるものに比べて、例えば、ワークの下面基準で位置決めした状態で、ワークを上下方向の上側から押さえるようにすることができるので、ワークの位置ずれを抑制することができる。
さらに、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記把持位置と前記開放位置との間での回転により、把持及び開放の切り替えが可能であることが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材のそれぞれは、回転によりワークを把持するので、把持部材の駆動部を、各部材が混み合うワーク及び把持部材の近傍から搬送方向に直交する方向へ離れた位置に構成することができる。さらには、回転支点をワーク及び把持部材へ近づけておくことで、リンク比を大きくすることができ、大推力、小ストローク動作が求められる把持機能に適した構成とすることができる。
また、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記開放位置から前記把持位置の前の所定位置まで変位する際の変位速度に比べて遅い変位速度で、前記所定位置から前記把持位置まで変位することが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材のそれぞれは、開放位置から所定位置までの第1変位速度に比べて遅い第2変位速度で把持位置まで変位するので、一対の把持部材のそれぞれが、上記第1変位速度で把持位置まで変位するものに比べて、把持位置に変位した際のワークに加わる衝撃を軽減することができる。
さらに、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記ワークに当接する把持面及び前記把持面に対向する対向面を有し、前記ワークを把持する把持部を備え、前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の間を通過し、前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の前記対向面は、前記作用状態で前記把持位置に位置する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の対向する前記把持面と平行又は平行に近い形状となるように形成されていることが好ましい。なお、一対の把持部材のそれぞれの把持部の把持面は、把持位置に位置する場合に、ワークの搬送方向に直交する方向に延びることが好ましい。例えば、ワークを前方向に搬送する場合には、一対の把持部材のそれぞれの把持部の把持面は、把持位置に位置する場合に左右方向に延びる。
この構成によれば、狭いスペースにおいても、一対の把持部材のそれぞれの把持部の対向面が把持面に平行なものに比べて、把持部の厚みを増すことができ、ワークを把持する際に力が加わる把持部の剛性を高めることができる。
また、前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された挿入部が、前記ワークから離れる方向に移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位することが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材に形成されたカム部に挿入された挿入部を、ワークから離れる方向に移動させて、一対の把持部材を把持位置に変位させるので、挿入部を、ワークに近づく方向に移動させて、一対の把持部材を把持位置に変位させるものに比べて、ワークの把持時に、把持部材が搬送方向に直交する方向で、ワーク側に撓むのを抑制することができる。これにより、狭小スペースでも対向する2つの把持部材間で干渉することなくワークを安定して把持することができる。
本発明のワーク搬送装置は、一対の搬送機構によってワークを搬送するワーク搬送装置であって、前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークに対して力を作用させる状態で前記搬送方向に移動することで前記ワークを搬送する作用状態と、前記ワークに対して力を作用させない状態で前記搬送方向とは逆方向に移動する非作用状態と、に交互に入れ替わり、前記一対の搬送機構の一方が前記非作用状態にある場合に他方は前記作用状態であり、前記一対の搬送機構の他方が前記非作用状態にある場合に一方は前記作用状態であり、 前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークを把持する把持位置と、把持を解除する開放位置との間で変位可能な一対の把持部材を備え、前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記作用状態では前記一対の把持部材を前記把持位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させる状態とし、前記非作用状態では前記一対の把持部材を前記開放位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させない状態とし、前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材の間を通過することを特徴とする。
本発明のワーク搬送装置によれば、一対の搬送機構の一方が非作用状態にある場合に他方を作用状態にし、一対の搬送機構の他方が非作用状態にある場合に一方を作用状態にするので、一対の搬送機構の両方が非作用状態になることがない。これにより、一対の搬送機構のどちらかは、ワークを搬送するので、ワークを連続搬送することができる。
この構成によれば、把持位置と開放位置との間で変位可能な一対の把持部材により、ワークを把持するので、簡単な構成で容易に、ワークに対して力を作用させる状態と、ワークに対して力を作用させない状態とに切り替えることができる。
この構成によれば、一対の把持部材を、把持位置と開放位置との間で変位させて、一対の搬送機構を搬送方向及び逆方向に移動させるだけで、搬送方向における一対の搬送機構の位置を入れ替えることができる。これにより、搬送方向における一対の搬送機構の位置を入れ替えるために、一対の搬送機構を、搬送方向及び逆方向とは異なる方向、例えば搬送方向に直交する方向に移動させるものに比べて、搬送装置を小型化することができる。
また、前記一対の把持部材は、前記ワークを把持する場合に、一方が前記ワークに当接した後に他方が前記ワークに当接して把持することが好ましい。
この構成によれば、ワークに先に当接する一方の把持部材により、ワークを位置決めすることができる。これにより、一対の把持部材を同時にワークに当接させるものに比べて、ワークの位置ずれを抑制することができる。
さらに、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記把持位置と前記開放位置との間での回転により、把持及び開放の切り替えが可能であることが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材のそれぞれは、回転によりワークを把持するので、把持部材の駆動部を、各部材が混み合うワーク及び把持部材の近傍から搬送方向に直交する方向へ離れた位置に構成することができる。さらには、回転支点をワーク及び把持部材へ近づけておくことで、リンク比を大きくすることができ、大推力、小ストローク動作が求められる把持機能に適した構成とすることができる。
また、前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、前記カム部に挿入され、前記一対の把持部材のそれぞれを変位させる挿入部を備え、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された前記挿入部が移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位し、前記カム部は、前記一対の把持部材のそれぞれを、前記開放位置から前記把持位置の前の所定位置まで変位させる際の変位速度に比べて遅い変位速度で、前記所定位置から前記把持位置まで変位させるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材のそれぞれは、開放位置から所定位置までの第1変位速度に比べて遅い第2変位速度で把持位置まで変位するので、一対の把持部材のそれぞれが、上記第1変位速度で把持位置まで変位するものに比べて、把持位置に変位した際のワークに加わる衝撃を軽減することができる。
さらに、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記ワークに当接する把持面及び前記把持面に対向する対向面を有し、前記ワークを把持する把持部を備え、前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の間を通過し、前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の前記対向面は、前記作用状態で前記把持位置に位置する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の対向する前記把持面と平行又は平行に近い形状となるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、狭いスペースにおいても、一対の把持部材のそれぞれの把持部の対向面が把持面に平行なものに比べて、把持部の厚みを増すことができ、ワークを把持する際に力が加わる把持部の剛性を高めることができる。
また、前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、前記カム部に挿入され、前記一対の把持部材のそれぞれを変位させる挿入部を備え、前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された前記挿入部が、前記ワークから離れる方向に移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位することが好ましい。
この構成によれば、一対の把持部材に形成されたカム部に挿入された挿入部を、ワークから離れる方向に移動させて、一対の把持部材を把持位置に変位させるので、挿入部を、ワークに近づく方向に移動させて、一対の把持部材を把持位置に変位させるものに比べて、ワークの把持時に、把持部材が撓むのを抑制することができる。これにより、ワークを安定して把持することができる。
コイルセグメント製造装置を示す側面図である。 第1搬送機構の第1上把持板及び第1下把持板を示す斜視図である。 第1搬送機構の第1上把持板及び第1下把持板を示す分解斜視図である。 第1搬送機構の第1上把持板及び第1下把持板が把持位置に位置する状態の第1搬送機構及び第2搬送機構を示す側面図である。 第2搬送機構の第2上把持板及び第2下把持板が把持位置に位置する状態の第1搬送機構及び第2搬送機構を示す側面図である。 第1搬送機構の第1下把持板がコイル用導線に当接した状態の第1搬送機構を示す側面図である。 コイル用導線を搬送する場合の第1搬送機構及び第2搬送機構の作動制御を示すタイムチャートである。 第1搬送機構の第1上把持板及び第1下把持板が把持位置に位置し、第2搬送機構の第2上把持板及び第2下把持板が開放位置に位置する状態の第1搬送機構及び第2搬送機構を示す部分拡大側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、コイルセグメント製造装置1は、絶縁被膜(図示せず)を有するコイル用導線2から、両端部の絶縁被膜が剥離されたコイルセグメントを製造する。コイルセグメント製造装置1で製造されたコイルセグメントは、ステータコイルに用いられる。
コイル用導線2としては、平角形状のものが用いられる。コイル用導線2は、銅等で構成される導電部(図示せず)と、この導電部を覆う絶縁被膜とで構成されている。なお、平角形状とは、角部がR形状のものも含む。
コイルセグメント製造装置1は、送り経路9に沿ってコイル用導線2を搬送する導線搬送装置10を備える。詳しくは後述するように、導線搬送装置10は、一対の第1搬送機構10A及び第2搬送機構10Bを備える。
導線搬送装置10の一対の第1搬送機構10A及び第2搬送機構10Bは、コイル用導線2を中心として、図1における手前側及び奥側に設けられている。
コイルセグメント製造装置1は、送り経路9上でコイル用導線2から導電部を切削し、絶縁被膜を剥離する剥離装置12と、送り経路9上でコイル用導線2を切断する導線切断部14とを備える。コイル用導線2は、導線材巻取り機(図示せず)からコイルセグメント製造装置1に供給され、ローラ15を介して送り経路9上に導入される。
ローラ15と剥離装置12との間には、導入されたコイル用導線2を直線状に矯正する厚さ方向矯正部16及び幅方向矯正部17が設けられている。厚さ方向矯正部16は、導入されたコイル用導線2を、厚さ方向において矯正する。幅方向矯正部17は、導入されたコイル用導線2を、幅方向において矯正する。
剥離装置12は、第1剥離部12aと、第2剥離部12bとを備える。第1剥離部12aは、周知のものであり、その詳細な説明を簡略化するが、送り経路9上を搬送されるコイル用導線2を受ける受け台、上剥離金型、及び下剥離金型(いずれも図示せず)を備え、コイル用導線2の上下面側の絶縁被膜を剥離する。
第2剥離部12bは、周知のものであり、その詳細な説明を簡略化するが、送り経路9上を搬送されるコイル用導線2を受ける受け台、上剥離金型、及び下剥離金型(いずれも図示せず)を備え、コイル用導線2の左右面側(図1における手前側及び奥側)の絶縁被膜を剥離する。
第2剥離部12bにより絶縁被膜の剥離が行われたコイル用導線2は、導線搬送装置10により導線切断部14に搬送される。
導線切断部14は、周知のものであり、その詳細な説明を簡略化するが、コイル用導線2が切断を行う位置まで搬送された場合に、コイル用導線2を、絶縁被膜が剥離された所定部分で切断する。
導線切断部14の下流側には、移送部61が設けられている。移送部61は、搬送ローラ62及びベルトコンベヤ63を備え、導線切断部14での切断によりコイル用導線2から分離された部分をコイルセグメント(図示せず)として次の工程に移送する。
図2〜図6に示すように、第1搬送機構10Aは、第1上把持板21と、第1下把持板22と、第1カムシャフト23(挿入部)と、第1カムシャフト23を図2〜図5における左右方向に移動させる第1シャフト移動機構24とを備える。本実施形態では、第1上把持板21、第1下把持板22及び第1カムシャフト23により第1把持機構26が構成される。
導線搬送装置10は、第1把持機構26を含む第1搬送機構10Aを、搬送方向及びその逆方向(図2及び図3における前後方向)に移動させる第1把持部移動機構27を備える。
また、導線搬送装置10は、導線搬送装置10を統括的に制御する制御装置20を備え、第1シャフト移動機構24及び第1把持部移動機構27は、制御装置20により制御される。
第1上把持板21は、板状の本体部21aと、コイル用導線2を把持する把持部21bとを備える。本体部21aには、第1搬送機構10Aに設けられた第1回転軸29が挿通される回転孔21cと、第1カムシャフト23が挿通されるカム孔21d(カム部)とが形成されている。第1上把持板21は、第1回転軸29を回転中心として回転可能に設けられている。
把持部21bは、本体部21aよりも前後方向(搬送方向)に厚みがある形状で略L字状に形成され、コイル用導線2に当接する底面には、コイル用導線2を左右方向において挟み込むように下方に突出した挟持部21b1が2個立設されている。
カム孔21dは、第1カムシャフト23が図2〜図5における左右方向に移動した場合に、第1上把持板21が第1回転軸29を回転中心として回転するような形状で形成されている。より詳しくは、第1カムシャフト23が図4及び図5における左方向に移動した場合に、第1上把持板21が時計方向に把持位置(図4参照)まで回転し、第1カムシャフト23が図4及び図5における右方向に移動した場合に、第1上把持板21が反時計方向に開放位置(図5参照)まで回転する。
カム孔21dは、第1カムシャフト23が図5に示す位置から図4に示す位置に向けて、図4及び図5における左方向に一定速度で移動した場合に、第1上把持板21を開放位置(図5参照)から把持位置(図4参照)に向けて時計方向に第1速度で回転させる第1カム孔部21d1と、第1上把持板21を把持位置(図4参照)まで時計方向に第1速度よりも遅い第2速度で回転させる第2カム孔部21d2とが形成されている。第1カム孔部21d1と、第2カム孔部21d2とは、第1カムシャフト23の中心を通り、左右方向に延びる軸線との角度が異なる。本実施形態では、第1カム孔部21d1と第2カム孔部21d2との接続部の位置まで第1カムシャフト23が移動した状態が、第1上把持板21が把持位置の前の所定位置まで回転された状態である。
上記構成により、第1上把持板21は、開放位置から所定位置までの第1速度に比べて遅い第2速度で把持位置まで回転するので、第1上把持板21が、第1速度で把持位置まで回転するものに比べて、第1上把持板21が把持位置に回転した際のコイル用導線2に加わる衝撃を軽減することができる。
第1下把持板22は、板状の本体部22aと、把持部22bとを備える。本体部22aには、第1回転軸29が挿通される回転孔22cと、第1カムシャフト23が挿通されるカム孔22d(カム部)とが形成されている。第1下把持板22は、第1回転軸29を回転中心として回転可能に設けられている。なお、カム孔21d,22dに代えて、第1カムシャフト23が挿入可能なカム溝を形成するようにしてもよい。
把持部22bは、本体部22aよりも前後方向(搬送方向)に厚みがある形状で略L字状に形成され、コイル用導線2に当接する上面には、コイル用導線2を上下方向において挟み込むように下方に突出した挟持部22b1が2個立設されている。
カム孔22dは、第1カムシャフト23が図2〜図5における左右方向に移動した場合に、第1下把持板22が第1回転軸29を回転中心として回転するような形状で形成されている。より詳しくは、第1カムシャフト23が図4及び図5における左方向に移動した場合に、第1下把持板22が反時計方向に把持位置(図4参照)まで回転し、第1カムシャフト23が図4及び図5における右方向に移動した場合に、第1下把持板22が時計方向に開放位置(図5参照)まで回転する。
カム孔22dは、第1カムシャフト23が図5に示す位置から図4に示す位置に向けて、図4及び図5における左方向に一定速度で移動した場合に、第1下把持板22を開放位置(図5参照)から把持位置(図4参照)に向けて反時計方向に第3速度で回転させる第1カム孔部22d1と、第1下把持板22を把持位置(図4参照)まで反時計方向に第3速度よりも遅い第4速度で回転させる第2カム孔部22d2とが形成されている。第1カム孔部22d1と、第2カム孔部22d2とは、第1カムシャフト23の中心を通り、左右方向に延びる軸線との角度が異なる。本実施形態では、第1カム孔部22d1と第2カム孔部22d2との接続部の位置まで第1カムシャフト23が移動した状態が、第1下把持板22が把持位置の前の所定位置まで回転された状態である。
上記構成により、第1下把持板22は、開放位置から所定位置までの第3速度に比べて遅い第4速度で把持位置まで回転するので、第1下把持板22が、第3速度で把持位置まで回転するものに比べて、第1下把持板22が把持位置に回転した際のコイル用導線2に加わる衝撃を軽減することができる。
また、カム孔22dは、第2カム孔部22d2に連続して、第1カムシャフト23が図4及び図5における左方向に移動しても、第1下把持板22を回転させずに把持位置を維持させる第3カム孔部22d3(図4において左右方向に平行に延びる部分)が形成されている。
これにより、本実施形態では、第1カムシャフト23が図4及び図5における左方向に移動して、第1上把持板21及び第1下把持板22が開放位置(図5参照)から把持位置(図4参照)まで回転する場合に、第1下把持板22が第1上把持板21より先に把持位置(図4参照)まで回転する。
上記構成により、図6に示すように、第1下把持板22の把持部22bにコイル用導線2が載せられた状態で、第1上把持板21が把持位置まで回転し、コイル用導線2が把持される(図4参照)。これにより、第1下把持板22の把持部22bにより、コイル用導線2を、コイル用導線2の下面基準で位置決めした状態で、第1上把持板21の把持部21bによりコイル用導線2を上下方向の上側から押さえることができるので、第1上把持板21及び第1下把持板22を同時にコイル用導線2に当接させるものに比べて、コイル用導線2の位置ずれを抑制することができる。
図4及び図5に示すように、第2搬送機構10Bは、第1搬送機構10Aと同様に、第2上把持板31と、第2下把持板32と、第2カムシャフト33(挿入部)と、第2カムシャフト33を図4及び図5における左右方向に移動させる第2シャフト移動機構34と、第2回転軸39とを備える。本実施形態では、第2上把持板31、第2下把持板32及び第2カムシャフト33により第2把持機構36が構成される。
また、導線搬送装置10は、第2把持機構36を含む第2搬送機構10Bを、搬送方向及びその逆方向(図2及び図3における前後方向)に移動させる第2把持部移動機構37を備える。第2シャフト移動機構34及び第2把持部移動機構37は、制御装置20により制御される。
第2搬送機構10Bの第2上把持板31は、第1搬送機構10Aの第1上把持板21と同様に、本体部31aと、把持部31bと、回転孔31cと、カム孔31d(カム部)とが形成されている。第2搬送機構10Bの第2上把持板31は、第1搬送機構10Aの第1上把持板21と左右対称形で形成されている。
把持部31bは、本体部31aよりも前後方向(搬送方向)に厚みがある形状で略L字状に形成され、コイル用導線2に当接する底面には、コイル用導線2を左右方向において挟み込むように下方に突出した挟持部31b1が2個立設されている。カム孔31dは、第1搬送機構10Aの第1上把持板21のカム孔21dと同様に、第1カム孔部31d1と、第2カム孔部31d2とが形成されている。
第2搬送機構10Bの第2下把持板32は、第1搬送機構10Aの第1下把持板22と同様に、本体部32aと、把持部32bと、回転孔32cと、カム孔32d(カム部)とが形成されている。第2搬送機構10Bの第2下把持板32は、第1搬送機構10Aの第1下把持板22と左右対称形で形成されている。なお、カム孔31d,32dに代えて、第2カムシャフト33が挿入可能なカム溝を形成するようにしてもよい。
把持部32bは、本体部32aよりも前後方向(搬送方向)に厚みがある形状で略L字状に形成され、コイル用導線2に当接する上面には、コイル用導線2を左右方向において挟み込むように下方に突出した挟持部32b1が2個立設されている。カム孔32dは、第1搬送機構10Aの第1下把持板22のカム孔22dと同様に、第1〜第3カム孔部32d1〜32d3が形成されている。
第2搬送機構10Bの第2カムシャフト33及び第2回転軸39は、第1搬送機構10Aの第1カムシャフト23及び第1回転軸29と同様に構成され、第1搬送機構10Aの第1カムシャフト23及び第1回転軸29と左右対称に配置されている。
本実施形態では、第2カムシャフト33が図4及び図5における右方向に移動して、第2上把持板31及び第2下把持板32が開放位置(図4参照)から把持位置(図5参照)まで回転する場合に、第2下把持板32が第2上把持板31より先に把持位置(図5参照)まで回転するように、カム孔31d及びカム孔32dが形成されている。これにより、第2下把持板32の把持部32bにより、コイル用導線2を、コイル用導線2の下面基準で位置決めした状態で、第1上把持板21の把持部21bによりコイル用導線2を上下方向の上側から押さえることができる。
本実施形態では、第2上把持板31及び第2下把持板32は、第1上把持板21及び第1下把持板22と左右対称形で形成されているので、第1上把持板21及び第1下把持板22で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
[コイル用導線の搬送]
図7に示すタイムチャートを用いて、第1搬送機構10A及び第2搬送機構10Bを有する導線搬送装置10によりコイル用導線2を搬送する場合の制御を説明する。
先ず、制御装置20は、時刻t0において、第1シャフト移動機構24を駆動して、第1カムシャフト23を図5に示す位置に位置させて、第1上把持板21及び第1下把持板22を開放位置(図5参照)に位置させる。また、制御装置20は、時刻t0において、第1把持部移動機構27を駆動して、第1搬送機構10Aを、コイル用導線2を把持して搬送を開始する搬送開始位置(図1における右側の位置)に位置させる。
制御装置20は、時刻t0において、第2シャフト移動機構34を駆動して、第2カムシャフト33を図4に示す位置に位置させて、第2上把持板31及び第2下把持板32を開放位置(図4参照)に位置させて、コイル用導線2の把持を開放した状態(コイル用導線2に対して力を作用させない状態)にする。また、制御装置20は、時刻t0において、第2把持部移動機構37を駆動して、第2搬送機構10Bを、コイル用導線2の把持を開放して搬送開始位置に戻る戻り移動を開始する戻り移動開始位置(図1における左側の位置)に位置させる。
制御装置20は、時刻t0から時刻t1の期間で、第1シャフト移動機構24を駆動して、第1カムシャフト23を図5に示す位置から図4に示す位置まで移動させて、第1上把持板21及び第1下把持板22を開放位置(図5参照)から把持位置(図4参照)まで回転させる。これにより、時刻t1において、コイル用導線2が第1上把持板21及び第1下把持板22により把持される(コイル用導線2に対して力を作用させる状態)。
本実施形態では、第1上把持板21及び第1下把持板22を把持位置まで回転させるだけで、容易にコイル用導線2を把持することができる。また、第1上把持板21及び第1下把持板22は、把持位置と開放位置との間で回転により、コイル用導線2の把持及び開放の切り替えを行うので、第1上把持板21及び第1下把持板22の駆動部を、各部材が混み合うコイル用導線2及び各把持板21,22の近傍から搬送方向に直交する方向(左右方向等)へ離れた位置に構成することができる。さらには、回転支点をコイル用導線2及び各把持板21,22へ近づけておくことで、リンク比を大きくすることができ、大推力、小ストローク動作が求められる把持機能に適した構成とすることができる。
さらに、本実施形態では、一対の第1上把持板21及び第1下把持板22に形成されたカム孔21d,22dに挿入された第1カムシャフト23を、コイル用導線2から離れる方向に移動させて、一対の第1上把持板21及び第1下把持板22を把持位置に回転させるので、第1カムシャフト23を、コイル用導線2に近づく方向に移動させて、一対の第1上把持板21及び第1下把持板22を把持位置に回転させるものに比べて、コイル用導線2の把持時に、第1上把持板21及び第1下把持板22が撓むのを抑制することができる。これにより、コイル用導線2を安定して把持することができる。
次に、制御装置20は、時刻t1から時刻t5の期間で、第1把持部移動機構27を駆動して、第1搬送機構10Aを、搬送開始位置(図1における右側の位置)から戻り移動開始位置(図1における左側の位置)まで前方向(搬送方向)に移動させる(作用状態)。この第1搬送機構10Aの搬送方向への移動により、第1上把持板21及び第1下把持板22により把持されているコイル用導線2が搬送方向に搬送される。
一方、制御装置20は、時刻t2から時刻t3の期間で、第2把持部移動機構37を駆動して、第2搬送機構10Bを、戻り移動開始位置(図1における左側の位置)から搬送開始位置(図1における右側の位置)からまで後方向(搬送方向とは逆方向)に移動させる(非作用状態)。この移動期間において、第2搬送機構10Bの第2上把持板31及び第2下把持板32は、開放位置(図4参照)に位置されている。
したがって、図4に示すように、搬送開始位置(図1における右側の位置)から戻り移動開始位置(図1における左側の位置)まで搬送方向に移動する第1搬送機構10Aの第1上把持板21及び第1下把持板22(把持部21b,22b)は、第2搬送機構10Bの開放位置にある第2上把持板31及び第2下把持板32の間を通過する。
このような構成により、一対の第1,第2搬送機構10A,10Bを、搬送方向及び逆方向とは異なる方向、例えば搬送方向に直交する方向(上下方向や左右方向)に移動させることなく、一対の第1,第2搬送機構10A,10Bの搬送方向における位置を入れ替えることができる。これにより、一対の第1,第2搬送機構10A,10Bの搬送方向における位置を入れ替える場合に、一対の第1,第2搬送機構10A,10Bを、上下方向や左右方向に移動させるものに比べて、導線搬送装置10を小型化することができる。
次に、制御装置20は、時刻t3から時刻t4の期間で、第2シャフト移動機構34を駆動して、第2カムシャフト33を図4に示す位置から図5に示す位置まで移動させて、第2上把持板31及び第2下把持板32を開放位置(図4参照)から把持位置(図5参照)まで回転させる。これにより、時刻t4において、コイル用導線2が第2上把持板31及び第2下把持板32により把持される。
制御装置20は、時刻t4から時刻t9の期間で、第2把持部移動機構37を駆動して、第2搬送機構10Bを、搬送開始位置(図1における右側の位置)から戻り移動開始位置(図1における左側の位置)まで搬送方向に移動させる。この第2搬送機構10Bの搬送方向への移動により、第2上把持板31及び第2下把持板32により把持されているコイル用導線2が搬送方向に搬送される。
制御装置20は、時刻t5から時刻t6の期間で、第1シャフト移動機構24を駆動して、第1カムシャフト23を図4に示す位置から図5に示す位置まで移動させて、第1上把持板21及び第1下把持板22を把持位置(図4参照)から開放位置(図5参照)まで回転させる。これにより、時刻t6において、第1上把持板21及び第1下把持板22によるコイル用導線2の把持が開放される。
第1搬送機構10Aによるコイル用導線2の搬送が終了する時刻t5では、第2搬送機構10Bにより、コイル用導線2が搬送方向に搬送されている。これにより、コイル用導線2を連続して搬送することができる。
次に、制御装置20は、時刻t6から時刻t7の期間で、第1把持部移動機構27を駆動して、第1搬送機構10Aを、戻り移動開始位置(図1における左側の位置)から搬送開始位置(図1における右側の位置)からまで搬送方向とは逆方向に移動させる。この移動期間において、第1搬送機構10Aの第1上把持板21及び第1下把持板22は、開放位置(図5参照)に位置されている。
したがって、図5に示すように、搬送開始位置(図1における右側の位置)から戻り移動開始位置(図1における左側の位置)まで搬送方向に移動する第2搬送機構10Bの第2上把持板31及び第2下把持板32(把持部31b,32b)は、第1搬送機構10Aの開放位置にある第1上把持板21及び第1下把持板22の間を通過する。
次に、制御装置20は、時刻t7から時刻t8の期間で、第1シャフト移動機構24を駆動して、第1カムシャフト23を図5に示す位置から図4に示す位置まで移動させて、第1上把持板21及び第1下把持板22を開放位置(図5参照)から把持位置(図4参照)まで回転させる。これにより、時刻t8において、コイル用導線2が第1上把持板21及び第1下把持板22により把持される。
制御装置20は、時刻t8から時刻t13の期間で、第1把持部移動機構27を駆動して、第1搬送機構10Aを、搬送開始位置(図1における右側の位置)から戻り移動開始位置(図1における左側の位置)まで搬送方向に移動させる。この第1搬送機構10Aの搬送方向への移動により、第1上把持板21及び第1下把持板22により把持されているコイル用導線2が搬送方向に搬送される。
制御装置20は、時刻t9から時刻t10の期間で、第2シャフト移動機構34を駆動して、第2カムシャフト33を図5に示す位置から図4に示す位置まで移動させて、第2上把持板31及び第2下把持板32を把持位置(図5参照)から開放位置(図4参照)まで回転させる。これにより、時刻t10において、第2上把持板31及び第2下把持板32によるコイル用導線2の把持が開放される。
第2搬送機構10Bによるコイル用導線2の搬送が終了する時刻t9では、第1搬送機構10Aにより、コイル用導線2が搬送方向に搬送されている。これにより、コイル用導線2を連続して搬送することができる。
以降、時刻t10から時刻t14の期間の制御は、上記した時刻t2から時刻t7の期間の制御と同じであり、以降は、上記した制御が繰り返し行われ、コイル用導線2が連続搬送される。
なお、図8に示すように、第1上把持板21及び第1下把持板22が把持位置に位置する場合に、把持部21bの上面及び把持部22bの下面(対向面)が、開放位置に位置する第2上把持板31及び第2下把持板32の把持部31b,32bの把持面と略平行となるように形成してもよい。これにより、狭いスペースにおいても、把持部21b,22bの対向面が、把持部21b,22bの把持面と略平行である場合(図8における二点鎖線)に比べて、把持部21b,22bの厚みを増すことができ、コイル用導線2を把持する際に力が加わる把持部21b,22bの剛性を高めることができる。この構成は、図8に示すように、把持部21b,22bと把持部31b,32bとが近接している場合に特に効果的であるが、把持部21b,22bと把持部31b,32bとが離れている場合(図4参照)等にも効果的である。同様に、把持部31bの上面及び把持部32bの下面(対向面)も傾斜されて形成されている。なお、略平行とは、平行又は平行に近いものを含む。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、搬送するワークは、断面平角形状のコイル用導線2に限らず、把持部材の形状を調整することで適宜変更可能であり、搬送機構の構成も適宜変更可能である。搬送機構のワークに対して力を作用させる構成としては、ワークを保持することができればよく、例えば、磁力により保持する構成や、ワークの凹部に保持凸部を挿入することで保持する構成や、静電気により保持する構成等でもよい。
上記実施形態では、第1上把持板21、第1下把持板22、第2上把持板31及び第2下把持板32を回転させてコイル用導線2を把持させているが、各板を例えば上下方向に移動させてコイル用導線2を把持させるようにしてもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1…コイルセグメント製造装置、2…コイル用導線(ワーク)、9…送り経路、10…導線搬送装置、10A…第1搬送機構、10B…第2搬送機構、21…第1上把持板、22…第1下把持板、21d,22d,31d,32d…カム孔(カム部)、23…第1カムシャフト(挿入部)、31…第2上把持板、32…第2下把持板、33…第2カムシャフト(挿入部)

Claims (12)

  1. 一対の搬送機構によってワークを搬送するワーク搬送方法であって、
    前記一対の搬送機構のそれぞれを、前記ワークに対して力を作用させる状態で前記搬送方向に移動することで前記ワークを搬送する作用状態と、前記ワークに対して力を作用させない状態で前記搬送方向とは逆方向に移動する非作用状態と、に交互に入れ替え、
    前記一対の搬送機構の一方が前記非作用状態にある場合に他方を前記作用状態にし、前記一対の搬送機構の他方が前記非作用状態にある場合に一方を前記作用状態にし、
    前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークを把持する把持位置と、把持を解除する開放位置との間で変位可能な一対の把持部材を備え、
    前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記作用状態では前記一対の把持部材を前記把持位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させる状態とし、前記非作用状態では前記一対の把持部材を前記開放位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させない状態とし、
    前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材の間を通過することを特徴とするワーク搬送方法。
  2. 請求項1に記載のワーク搬送方法において、
    前記一対の把持部材は、前記ワークを把持する場合に、一方の前記把持部材が前記ワークに当接した後に他方の前記把持部材が前記ワークに当接して把持することを特徴とするワーク搬送方法。
  3. 請求項1又は2に記載のワーク搬送方法において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記把持位置と前記開放位置との間での回転により、把持及び開放の切り替えが可能であることを特徴とするワーク搬送方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク搬送方法において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記開放位置から前記把持位置の前の所定位置まで変位する際の変位速度に比べて遅い変位速度で、前記所定位置から前記把持位置まで変位することを特徴とするワーク搬送方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク搬送方法において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記ワークに当接する把持面及び前記把持面に対向する対向面を有し、前記ワークを把持する把持部を備え、
    前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の間を通過し、
    前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の前記対向面は、前記作用状態で前記把持位置に位置する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の対向する前記把持面と平行又は平行に近い形状となるように形成されていることを特徴とするワーク搬送方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワーク搬送方法において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された挿入部が、前記ワークから離れる方向に移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位することを特徴とするワーク搬送方法。
  7. 一対の搬送機構によってワークを搬送するワーク搬送装置であって、
    前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークに対して力を作用させる状態で前記搬送方向に移動することで前記ワークを搬送する作用状態と、前記ワークに対して力を作用させない状態で前記搬送方向とは逆方向に移動する非作用状態と、に交互に入れ替わり、
    前記一対の搬送機構の一方が前記非作用状態にある場合に他方は前記作用状態であり、前記一対の搬送機構の他方が前記非作用状態にある場合に一方は前記作用状態であり、
    前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記ワークを把持する把持位置と、把持を解除する開放位置との間で変位可能な一対の把持部材を備え、
    前記一対の搬送機構のそれぞれは、前記作用状態では前記一対の把持部材を前記把持位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させる状態とし、前記非作用状態では前記一対の把持部材を前記開放位置に位置させることで前記ワークに対して力を作用させない状態とし、
    前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材の間を通過することを特徴とするワーク搬送装置。
  8. 請求項7に記載のワーク搬送装置において、
    前記一対の把持部材は、前記ワークを把持する場合に、一方が前記ワークに当接した後に他方が前記ワークに当接して把持することを特徴とするワーク搬送装置。
  9. 請求項7又は8に記載のワーク搬送装置において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記把持位置と前記開放位置との間での回転により、把持及び開放の切り替えが可能であることを特徴とするワーク搬送装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のワーク搬送装置において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、
    前記カム部に挿入され、前記一対の把持部材のそれぞれを変位させる挿入部を備え、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された前記挿入部が移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位し、
    前記カム部は、前記一対の把持部材のそれぞれを、前記開放位置から前記把持位置の前の所定位置まで変位させる際の変位速度に比べて遅い変位速度で、前記所定位置から前記把持位置まで変位させるように形成されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載のワーク搬送装置において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記ワークに当接する把持面及び前記把持面に対向する対向面を有し、前記ワークを把持する把持部を備え、
    前記作用状態で前記把持位置に位置する前記一対の把持部材は、前記搬送方向に移動する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の間を通過し、
    前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の前記対向面は、前記作用状態で前記把持位置に位置する場合に、前記非作用状態で前記開放位置に位置する前記一対の把持部材のそれぞれの前記把持部の対向する前記把持面と平行又は平行に近い形状となるように形成されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のワーク搬送装置において、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、変位するための溝又は孔からなるカム部を有し、
    前記カム部に挿入され、前記一対の把持部材のそれぞれを変位させる挿入部を備え、
    前記一対の把持部材のそれぞれは、前記カム部に挿入された前記挿入部が、前記ワークから離れる方向に移動した場合に、前記開放位置から前記把持位置に変位することを特徴とするワーク搬送装置。
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