JP6792587B2 - 医療機器および医療機器の製造方法 - Google Patents

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本発明は、医療機器および医療機器の製造方法に関する。
近年、遠位端部を屈曲させることにより体腔への進入方向が操作可能なカテーテルが提供されている。たとえば、特許文献1には、チューブ内部の主管腔(メインルーメン)の周囲に、ワイヤ管腔(サブルーメン)を設け、サブルーメンの内部に押し/引きワイヤを挿通してなるカテーテルが記載されている。このカテーテルにおいては、押し/引きワイヤを操作することで、カテーテルの先端が曲がるようになっている。
特表2007−507305号公報
近年、カテーテルの血管等の体腔への挿通性を向上させるために、メインルーメンおよびサブルーメンが形成されたチューブの肉厚を減らすことが検討されている。
特許文献1に開示されているカテーテルにおいて、前述したチューブを薄肉化した場合、サブルーメンよりもカテーテル外周側の部分の肉厚が薄くなる。そのため、サブルーメンがチューブを構成する樹脂により十分に保護されない状態となることが懸念される。
本発明によれば、メインルーメンと、前記メインルーメンの外周側に配置され、前記メインルーメンの長手方向に沿って延在するサブルーメンとが形成された樹脂製の管状本体と、前記メインルーメンと前記サブルーメンとの間に配置され、前記メインルーメンを包囲する補強層と、前記サブルーメンよりも前記管状本体の外周面側に配置され、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置された第一ワイヤとを備えた医療機器であって、前記第一ワイヤは前記管状本体に埋設されて、前記管状本体の外周面を支持し、前記補強層は第二ワイヤにより構成されており、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第一ワイヤの幅の中心間の距離を前記第一ワイヤのピッチP2とし、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第二ワイヤの幅の中心間の距離を前記第二ワイヤのピッチP1としたとき、前記P2は、前記P1の2倍以上5倍未満である、医療機器が提供される。
この発明によれば、サブルーメンよりも、管状本体の外周面側に、第一ワイヤが配置されている。そして、この第一ワイヤは、管状本体に埋設されて、管状本体の外周面を支持する。第一ワイヤにより、管状本体の外周面が支持されることで、前記外周面が嵩上げされ、管状本体のうち、サブルーメンよりも管状本体外周に位置する部分の厚みを確保することができる。これにより、サブルーメンを保護することができる。
さらに、本発明によれば、上述した医療機器の製造方法も提供できる。
すなわち、本発明によれば、メインルーメン形成領域と、前記メインルーメン形成領域の外周側に配置され、前記メインルーメン形成領域の長手方向に沿って延在するサブルーメン形成領域とが形成されており、樹脂製の管状本体となる本体部と、前記メインルーメン形成領域とサブルーメン形成領域との間に配置され、前記メインルーメン形成領域を包囲する補強層と、を有する成形体を用意する工程と、前記成形体の前記本体部の外周側に前記成形体を取り囲むように第一ワイヤを配置する工程と、前記成形体および前記第一ワイヤを、前記本体部の前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記第一ワイヤを加熱することで、前記ワイヤが前記管状本体の外周面を支持するように、前記第一ワイヤを前記管状本体に埋設する工程とを含む、医療機器の製造方法であって、前記補強層は第二ワイヤにより構成されており、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第一ワイヤの幅の中心間の距離を前記第一ワイヤのピッチP2とし、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第二ワイヤの幅の中心間の距離を前記第二ワイヤのピッチP1としたとき、前記P2が、前記P1の2倍以上5倍未満である、医療機器の製造方法も提供できる。
本発明によれば、サブルーメンを確実に保護できる医療機器および医療機器の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態にかかるカテーテルの断面の拡大図である。 図1のII-II方向の断面図である。 (a)、(b)は、図1のII−II方向の断面図の部分拡大図である。 変形例を示す拡大図である。 カテーテルを長手方向と直交する方向からみた側面図である。 カテーテルの全体を示す側面図と、先端部の屈曲例を示す側面図であって、(a)はカテーテルを屈曲する前の全体を示す側面図であり、(b)はスライダを操作して先端を上方に屈曲させた状態を示す側面図であり、(c)はスライダを操作して先端を(b)よりも大きな曲率で上方に屈曲させた状態を示す側面図であり、(d)はスライダを操作して先端を下方に屈曲させた状態を示す側面図であり、(e)はスライダを操作して、先端を(d)よりも大きな曲率で下方に屈曲させた状態を示す側面図である。 カテーテルの製造工程を示す断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる図であり、(a)はテープ付のワイヤを示す平面図である。(b)は、(a)のb−b方向の断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる図であり、カテーテルの長手方向と直交する方向から見た側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略される。
(第一実施形態)
図1〜図7を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔構成例〕
はじめに、図1,2を参照して、本実施形態の医療機器であるカテーテル100の概要について説明する。
図1は、カテーテル100の長手方向に沿った断面図であり、図2は、図1のII−II方向の断面図である。なお、図2においては、補強層30の図示を省略している。また、図1では、コイル(第一コイル)90については、図面手前側、図面奥側に現れるワイヤ(第一ワイヤ)91を点線で示しているが、コイル(第二コイル)31については、見易さを考慮して、図面奥側に現れるワイヤ(第二ワイヤ)32のみを点線で示している。
本実施形態のカテーテル100は、メインルーメン20と、メインルーメン20の外周側に配置され、前記メインルーメン20の長手方向に沿って延在するサブルーメン80とが形成された樹脂製の管状本体(シース)10と、メインルーメン20とサブルーメン80との間に配置され、メインルーメン20を包囲する補強層30と、サブルーメン80よりも管状本体10の外周面側に配置され、サブルーメン80およびメインルーメン20の外周を包囲するように配置されたワイヤ91とを備える。ワイヤ91は管状本体10に埋設されて、管状本体10の外周面を支持する。
次に、カテーテル100の構造について詳細に説明する。
カテーテル100は、前述した、シース10、補強層30、ワイヤ91に加えて、操作線70、コート層50、操作部60(図6参照)、中空管82、マーカ40を備える。
シース10は、長尺状の部材であり、内部にメインルーメン20を有する内層11およびこの内層11を被覆する外層12を備える。
なお、以下、シース10とカテーテル100の先端は遠位端DEとよぶが、シース10の後端は近位端PEとよび、カテーテル100の後端は近位端CEとよぶ。
内層11は、中空の管状の層であり、内部にカテーテル100の長手方向に沿って延在するメインルーメン20が形成されている。内層11には、一例として、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。より具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)などを用いることができる。内層11にフッ素系樹脂を用いることにより、カテーテル100のメインルーメン20を通じて造影剤や薬液などを患部に供給する際のデリバリー性が良好となる。
メインルーメン20は、カテーテル100の長手方向と直交する断面形状が円形形状となっている。
外層12は、内層11を被覆する樹脂製の管状体である。外層12は、内層11よりも厚みがあつく、シース10の主たる肉厚を構成するものである。
外層12には熱可塑性ポリマーが広く用いられる。一例として、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のほか、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)などを用いることができる。
補強層30は、内層11を取り囲むとともに、外層12に内包されて、シース10中に埋め込まれている。この補強層30は、メインルーメン20を補強するためのものである。本実施形態では、補強層30はコイル31である。補強層30を構成する線材料(ワイヤ32)には、ステンレス鋼(SUS)やニッケルチタン合金などの金属細線のほか、PI、PAIまたはPETなどの高分子ファイバーの細線を用いることができる。また、線材料の断面形状は特に限定されず、丸線でも平線でもよい。ただし、本実施形態では線材料は丸線である。また、コイル31は、ワイヤ32をピッチ巻きしたものであってもよく、さらには、密着巻きしたものであってもよい。
なお、本実施形態のカテーテル100においては、サブルーメン80は、外層12の内部であって、補強層30の外側に形成されている。
操作線70は、サブルーメン80内に遊挿されており、サブルーメン80の長手方向に沿って延在している。
操作線70は、1本の線で構成されていてもよいが、複数本の細線を撚りあわせて構成された撚り線であることが好ましい。
図1に示すように、中空管82(82a、82b)は、外層12内に埋め込まれており、その長手方向がメインルーメン20の長手方向に沿うように、メインルーメン20の周囲(外周側)に配置されている。
中空管82は、サブルーメン80を区画するものである。サブルーメン80を区画する中空管82はカテーテル100の長手方向に沿って設けられ、図示はしないが、シース10の近位端PE側が開口している。また、中空管82のシース10の遠位端側は、マーカ40により閉鎖されている。
中空管82は、補強層30の外側に配置されており、中空管82内部に配置される操作線70(70a、70b)に対して、補強層30の内側、すなわちメインルーメン20が保護されている。
本実施形態では、図2に示すように、中空管82は、複数設けられている。具体的には、メインルーメン20を取り囲むように、同一の円周上に複数の中空管82が配置されている。本実施形態では、4つの中空管82が等間隔で配置されている。そして、メインルーメン20の中心を挟んで対向する一対の中空管82内部に操作線70が配置されている。また、メインルーメン20の中心を挟んで対向する他の一対の中空管82内部には、操作線70は配置されていない。
なお、中空管82やサブルーメン80の個数は、4つに限られるものではなく、必要に応じて適宜選択することができる。
中空管82は、外層12とは異なる材料で構成されている。このようにすることで、中空管82を、外層12よりも曲げ剛性や、引張り弾性率が高い材料で構成することができる。たとえば、中空管82を構成する材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等の材料が挙げられる。これらの材料のいずれか1種以上を主成分とすることが好ましい。これらの材料は、操作線の摺動性をよくでき、耐熱性も高い。
このような中空管82を使用することで、カテーテル100のねじり剛性を高め、シース10をその長手方向を回転軸として、回転させた際に、シース10が局所的にねじれてしまうことを防止できる。
また、図1に示すように、シース10の遠位端DEにおいて、操作線70(70a、70b)の先端部71(71a、71b)は、マーカ40に固定されることで、操作線70(70a、70b)の先端部71(71a、71b)が遠位端DEに固定されている。操作線70は、サブルーメン80(80a、80b)にそれぞれ摺動可能に挿通されている。そして、各操作線70(70a、70b)の近位端を牽引することによりカテーテル100の遠位端部15が屈曲する(図6参照)。また、本実施形態のカテーテル100は、牽引する操作線70(70a、70b)の選択により、屈曲する遠位端部15の曲率と方向とが複数通りに変化する。
ここで、操作線70の具体的な材料としては、たとえば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PIもしくはPTFEなどの高分子ファイバー、または、SUS、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金などの金属線を用いることができる。また、上記各材料に加えて、PVDF、高密度ポリエチレン(HDPE)またはポリエステルなどを使用することもできる。
次に、ワイヤ91について説明する。
このワイヤ91は、図1,2に示すように、外層12に埋め込まれ、メインルーメン20の外周を包囲するように配置されている。
本実施形態では、ワイヤ91は、螺旋巻回されてコイル90を構成している。このコイル90は、メインルーメン20の長手方向に沿って延在している。本実施形態では、コイル90の軸は、メインルーメン20の中心軸と一致する。
ワイヤ91の長手方向と直交する断面形状は特に限定されず、ワイヤ91は丸線でも平線でもよい。ただし、本実施形態では丸線であり、ワイヤ91の径は、補強層30を構成するワイヤ32の径よりも小さい。たとえば、ワイヤ91の径は、10〜30μmである。
このワイヤ91は、図3(a)、(b)に示すように、シース10の外周面、すなわち、外層12の外周面を支持している。ここで、ワイヤ91がシース10の外周面を支持するとは、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91側を上側とした場合、シース10の外周面の直下にワイヤ91の少なくとも一部が存在することをいう。
たとえば、図3(a)、(b)では、点線で囲んだ部分Aにおいて、シース10の外周面の直下にワイヤ91の一部が存在し、ワイヤ91がシース10の外周面を支持している。すなわち、ワイヤ91の外周部の一部に、外層12の一部が乗っかった状態となっている。
また、ワイヤ91が丸線の場合、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91の径の1/2を超える位置まで、ワイヤ91がシース10に埋め込まれている必要がある。なかでも、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91の径の2/3以上の位置まで、ワイヤ91がシース10に埋め込まれていることが好ましい。
一方で、ワイヤ91が平線の場合には、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91の上面の少なくとも一部がシース10に埋め込まれている必要がある。
本実施形態では、図3(a)に示すように、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91の外周面の一部がシース10から露出して、ワイヤ91の外周面とシース10の外周面とが面一となっている。ただし、図3(b)に示すように、ワイヤ91の外周面の一部がシース10から露出し、ワイヤ91の外周面とシース10の外周面とが面一となっていなくてもよい。
なお、ワイヤ91の長手方向の全体にわたって、ワイヤ91の外周面とシース10の外周面とが面一となっていてもよいが、ワイヤ91の長手方向の一部に、ワイヤ91の外周面がシース10に被覆されている領域があってもよい。すなわち、カテーテル100の長手方向と直交する方向の一断面において、ワイヤ91がシース10に完全に被覆されていてもよい。
また、図3(a)に示すように、ワイヤ91の外周面とシース10の外周面とが面一となっている部分と、図3(b)に示すように、ワイヤ91の外周面とシース10の外周面とが面一となっていない部分とが混在していてもよい。
さらには、ワイヤ91の長手方向の全体にわたって、ワイヤ91の外周面が外層12に被覆されていてもよい。
なお、カテーテル100の長手方向と直交する方向の断面において、ワイヤ91がシース10に完全に被覆されている場合には、ワイヤ91上のシース10の厚みは、特に限定されない。ただし、シース10の薄肉化という観点からは、ワイヤ91上のシース10の厚みは、ワイヤ91の径の1倍以下であることが好ましい。さらには、ワイヤ91上のシース10の厚みは、ワイヤ91の径の1/2以下、特に、1/5以下であることが好ましい。
また、本実施形態では、図3に示すように、ワイヤ91と、中空管82との間には外層12の一部が存在しており、ワイヤ91は、中空管82には接触していない。
ただし、図4に示すように、ワイヤ91が、中空管82に接触しており、中空管82と外層12の外周面との間にまたがって配置されていてもよい。
また、ワイヤ91の弾性率は、補強層30のワイヤ32の弾性率よりも小さい。ワイヤ91を構成する材料としては、弾性率の小さい金属があげられ、ステンレス鋼(SUS)のなまし材等を使用することができる。
以上のようなワイヤ91は、螺旋巻回されて、メインルーメン20を取り囲むコイル90となっている。
メインルーメン20をコイル31が取り囲み、このコイル31の外周側に複数のサブルーメン80が形成され、複数のサブルーメン80、コイル31、メインルーメン20を取り囲むようにして、コイル90が配置されている。換言すると、コイル31とコイル90との間にサブルーメン80が配置されている。
従って、コイル90の径は、コイル31の径よりも大きくなっている。
コイル90は、ワイヤ91をピッチ巻きしたものである。図1に示すように、コイル90のワイヤ91間の間隔(ピッチ)P2は、補強層30のワイヤ32間の間隔(ピッチ)P1よりも大きい。ここで、ピッチは、カテーテルの長手方向に沿った断面における隣接するワイヤの幅の中心間の距離である。
P2は、P1の2〜50倍であることが好ましい。なかでも、カテーテル100の剛性を過剰に高めないという観点からは、P2は、P1の5倍以上であることが好ましい。
図1に示すように、コイル90のワイヤ91(ループ)間には、シース10を構成する樹脂材料が含浸されている。ワイヤ91間にまたがって、シース10の外周面が配置され、これにより、ワイヤ91間で、シース10の外周面を支持することができる。
また、図5に示すように、シース10をその長手方向から直交する方向から見た際に、コイル90のワイヤ91は、ワイヤ91の巻回方向とは異なる方向に局所的に屈曲している。図5は、シース10を長手方向から直交する方向からみた側面図である。ワイヤ91は通常、コート層50に被覆されているが、ここでは、実線で示している。
図5に示すように、ワイヤ91は、蛇行しており、シース10の長手方向に局所的に屈曲している。
詳しくは後述するが、熱収縮チューブ内にコイル90を配置して、熱収縮チューブを熱収縮させると、コイル90が径方向に圧縮されて、ワイヤ91が上述したように、局所的に屈曲することとなる。
ここで、本実施形態では、コイル90は、シース10の遠位端部にのみ設けられており、中間部さらには、近位端部には設けられていない。メインルーメン20の遠位端部のみがワイヤ91に包囲されることとなる。
さらに、カテーテル100は、マーカ40を有するが、シース10の長手方向に沿った方向からの平面視において、マーカ40とコイル90のワイヤ91とが重なるように、コイル90が配置されている。
次に、操作部60について説明する。
図6に示すように、カテーテル100は、操作部60を備える。操作部60は、カテーテル100の近位端部17に設けられている。また、遠位端部15と近位端部17との間を中間部16と呼ぶ。
操作部60は、カテーテル100の長手方向に延びる軸部61と、軸部61に対してカテーテル100の長手方向にそれぞれ進退するスライダ64(64a、64b)と、軸部61を軸回転するハンドル部62と、シース10が回転可能に挿通された把持部63とを備えている。また、シース10の近位端部17は、軸部61に固定されている。また、ハンドル部62と軸部61とは一体に構成されている。そして、把持部63とハンドル部62とを相対的に軸回転させることで、操作線70を含むシース10全体が軸部61とともにトルク回転する。
したがって、本実施形態の操作部60は、シース10の遠位端部15を回転操作する。なお、本実施形態においては、シース10をトルク回転させる回転操作部としてのハンドル部62と、シース10を屈曲させるための屈曲操作部としてのスライダ64とが一体に設けられている。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、ハンドル部62とスライダ64とが別個に設けられていてもよい。
第一操作線70aの近位端は、シース10の近位端部17から基端側に突出し、操作部60のスライダ64aに接続されている。また、第二操作線70bの近位端も同様に、操作部60のスライダ64bに接続されている。そして、スライダ64aとスライダ64bを軸部61に対して個別に基端側にスライドさせることにより、これに接続された第一操作線70aまたは第二操作線70bが牽引され、シース10の遠位端部15に引張力が与えられる。これにより、牽引された当該操作線70の側に遠位端部15が屈曲する。
次に、マーカ40について説明する。
図1に示すように、マーカ40が、シース10の遠位端DEに設けられている。このマーカ40は、X線等の放射線が不透過な材料からなるリング状の部材である。具体的には、マーカ40には白金などの金属材料を用いることができる。本実施形態のマーカ40は、メインルーメン20の周囲であって外層12の内部に設けられている。
コート層50は、カテーテル100の最外層を構成するものであり、親水性の層である。コート層50には、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドンなどの親水性材料を用いることができる。コート層50は外層12上に設けられており、本実施形態では、外層12から露出したワイヤ91の表面も被覆している。
ここで、本実施形態のカテーテル100の代表的な寸法について説明する。メインルーメン20の半径は200〜300μm程度、内層11の厚さは10〜30μm程度、外層12の厚さは50〜150μm程度、補強層30の外径(直径)は、500μm〜860μm程度、補強層30の内径(直径)は420μm〜660μm程度とすることができる。そして、カテーテル100の軸心からサブルーメン80の中心までの半径は300〜350μm程度、サブルーメン80の内径は40〜100μm程度とし、操作線70の太さを30〜60μm程度とすることができる。また、中空管82の肉厚は、3〜15μm程度とすることができる。そして、カテーテル100の最外径(半径)を350〜490μm程度とすることができる。また、メインルーメンの径方向に沿った長さであり、サブルーメン80の外周から外層12の外周までの長さ(肉厚)t(図2参照)は、10〜100μmとすることができる。
すなわち、本実施形態のカテーテル100の外径は直径1mm未満であり、腹腔動脈などの血管に挿通可能である。また、本実施形態のカテーテル100に関しては、操作線70(70a、70b)の牽引により進行方向が自在に操作されるため、たとえば分岐する血管内においても所望の方向にカテーテル100を進入させることが可能である。
〔動作例〕
次に、本実施形態のカテーテル100の動作例について、図6を参照して、説明する。まず、本実施形態のカテーテル100において、操作線70(第一操作線70aまたは第二操作線70b)の近位端を牽引すると、カテーテル100の遠位端部15に引張力が与えられて、当該操作線70(第一操作線70aまたは第二操作線70b)が挿通されたサブルーメン80(サブルーメン80aまたはサブルーメン80b)の側に向かって遠位端部15の一部または全部が屈曲する。一方、操作線70の近位端をカテーテル100に対して押し込んだ場合には、当該操作線70からカテーテル100の遠位端部15に対して押込力が実質的に与えられることはない。
なお、カテーテル100の遠位端部15とは、カテーテル100の遠位端DEを含む所定の長さ領域をいう。同様に、カテーテル100の近位端部17とは、カテーテル100の近位端CEを含む所定の長さ領域をいう。中間部16とは、遠位端部15と近位端部17との間の所定の長さ領域をいう。また、カテーテル100が屈曲するとは、カテーテル100の一部または全部が、湾曲または折れ曲がって曲がることをいう。
本実施形態のカテーテル100では、牽引する操作線70を、第一操作線70aのみとするか、第二操作線70bのみとするか、または2本の操作線70a、70bを同時に牽引するかにより、屈曲する遠位端部15の曲率が複数通りに変化する。これにより、さまざまな角度に分岐する体腔に対してカテーテル100を自在に進入させることができる。
本実施形態のカテーテル100は、複数本の操作線70(第一操作線70aまたは第二操作線70b)の近位端をそれぞれ個別に牽引することができる。そして、この牽引する操作線70によって、屈曲方向を変化させることができる。具体的には、図6(b)、(c)のように第一操作線70aを牽引すると、第一操作線70aを設けた側に屈曲し、図6(d)、(e)のように第二操作線70bを牽引すると、第二操作線70bを設けた側に屈曲する。また、各操作線70(70a、70b)の牽引量を調整することによって、屈曲の曲率(曲率半径)を変化させることができる。具体的には、図6(b)、(d)に示すように、第一または第二操作線70a、70bを少し牽引した場合、遠位端部15は小さな曲率(曲率半径が大きい)で屈曲する。一方、図6(c)、(e)に示すように、第一または第二操作線70a、70bをより長く牽引した場合、遠位端部15は大きな曲率(曲率半径が小さい)で屈曲する。
〔製造例〕
次に、本実施形態のカテーテル100の製造方法について説明する。
はじめに、カテーテル100の製造方法の概要について説明する。
本実施形態のカテーテル100の製造方法は、メインルーメン形成領域と、前記メインルーメン形成領域の外周側に配置され、前記メインルーメン形成領域の長手方向に沿って延在するサブルーメン形成領域とが形成された樹脂製のシース10と、
メインルーメン形成領域とサブルーメン形成領域との間に配置され、前記メインルーメン形成領域を包囲する補強層30と、を有する成形体を用意する工程と、
前記成形体のシース10の外周側に前記管状本体10を取り囲むようにワイヤ91を配置する工程と、
前記成形体およびワイヤ91をシース10の前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記ワイヤ91を加熱することで、前記ワイヤ91がシース10の外周面を支持するように、ワイヤ91をシース10に埋設する工程とを含む。
次に、カテーテル100の製造方法について詳細に説明する。図7を参照して説明する。
まず、マンドレルMの周囲に内層11を押し出す。その後、内層11の周囲にコイル31を設ける。一方で、あらかじめ外層12を押し出し成形しておく。このとき、外層12に中空管82を挿入する孔が形成されるようにガス等の流体を吐出しながら押出成形する。
中空管82も中空管を構成する樹脂を含む材料を押出成形することによって作成する。長手方向に沿う長尺な中空部が形成されるように、中空管82の材料に対してガス等の流体を吐出しながら押出成形する。
その後、内層11の周囲にコイル31を被せた状態で、このコイル31の周囲に外層12を被せる。さらに、外層12に中空管82を挿入する。このとき、中空管82内部には、中空管82の変形を抑制するために、あらかじめ芯線Dを挿入しておく。芯線Dは、操作線の径よりも大きな径を有する。
次に、外層12の周囲に、熱収縮チューブCを被せる。加熱により、熱収縮チューブを収縮させて、外層12、コイル31、内層11、中空管82を内層11の径方向に向かって外側から加圧する。また、前記加熱により、外層12を溶融させる。なお、加熱温度は、外層12の溶融温度よりも高く、内層11、中空管82の溶融温度よりも低い。この加熱により、外層12と内層11とが溶着により接合する。このとき、外層12を構成する材料が、コイル31を内包し、外層12にコイル31が含浸されることとなる。
次に、熱収縮チューブCに切り込みを入れ、該熱収縮チューブCを引き裂くことによって、熱収縮チューブを外層12から取り除く。
以上のようにして得られた成形体の外層12の周囲に、コイル90を被せる。具体的にはコイル90の内側に、前述した成形体を挿入する。
その後、再度、熱収縮チューブをコイル90の周囲に被せる。熱収縮チューブを収縮させて、コイル90、外層12、コイル31、内層11、中空管82を内層11の径方向に向かって外側から加圧する。また、前記加熱により、外層12を溶融させる。これにより、コイル90が外層12内に埋設されて、コイル90のワイヤ91間(ループ間)に外層12が含浸することとなる。なお、加熱温度は、外層12の溶融温度よりも高く、内層11、中空管82の溶融温度よりも低い。
ここで、熱収縮チューブにより、コイル90は、その径(巻き径)方向に加圧されるため、コイル90の内径が小さくなる。そのため、前述したように、ワイヤ91が局所的に屈曲することとなる。
その後、熱収縮チューブを切り裂き、熱収縮チューブを外層12から取り除く。
次に、中空管82内部に挿入されていた芯線Dを引き抜き、中空管82内部に操作線70を挿入する。
その後、マーカ40に対する操作線70の先端部の固定と、外層12の先端部の周囲に対するマーカ40のかしめ固定と、を行う。
次に、内層11内のマンドレルMを引き抜く。マンドレルの引き抜きは、マンドレルの長手方向両端を引っ張ることによりマンドレルMを細径化した状態で行う。これにより、内層11の中心には、メインルーメン20となる中空が形成される。
次に、別途作成した操作部60に対し、操作線70の基端部を連結する。
次に、コート層50を形成する。
以上より、カテーテル100を得ることができる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、サブルーメン80よりも、シース10の外周面側(サブルーメン80を挟んでメインルーメン20側とは反対側)に、ワイヤ91が配置されている。そして、このワイヤ91は、シース10に埋設されて、シース10の外周面を支持する。ワイヤ91により、シース10の外周面が支持されることで、前記外周面が嵩上げされ、サブルーメン80よりもシース10外周面側に位置する部分シース10の肉厚を確保することができる。これにより、サブルーメン80を保護することができる。
このようにサブルーメン80が保護されることで、たとえば、操作線70を牽引する際にサブルーメン80の周壁の強度が不足してしまうことを防止できる。
これに加え、サブルーメン80よりもシース10外周面側の部分のシース10の厚みを確保することで、サブルーメン80を確実にシース10内に配置することができるため、製造安定性に優れたカテーテル100とすることができる。
さらに、本実施形態では、ワイヤ91が螺旋巻回されており、コイル状となっている。これにより、カテーテル100の周方向の回転角度に依存した曲げ剛性のばらつきを抑制できる。
また、本実施形態では、コイル90は、シース10を遠位端部にのみ設けられている。そのため、カテーテル100の剛性が必要以上に高まってしまうことを防止できる。
また、シース10は、近位端側から遠位端側にむけて縮径しており、遠位端部は特に、シース10の肉厚が薄くなっている。そのため、シース10の遠位端部にコイル90を設けることで、確実にサブルーメン80を保護することができる。
さらに本実施形態では、ワイヤ91の径は、補強層30を構成するワイヤ32の径よりも小さい。このようにワイヤ91の径を小さくすることで、カテーテル100の剛性が必要以上に高まってしまうことを抑制できる。
また、ワイヤ91の弾性率は、補強層30のワイヤ32の弾性率よりも小さい。このよに、ワイヤ91の弾性率を低くすることで、カテーテル100の屈曲を妨げないものとすることができる。
さらには、コイル90のワイヤ91のピッチ(間隔)P2は、補強層30のワイヤ32のピッチ(間隔)P1よりも大きい。このようにすることで、カテーテル100の剛性が必要以上に高まってしまうことを抑制できる。
コイル90のワイヤ91間には、シース10を構成する樹脂材料が含浸されている。ワイヤ91間にまたがって、シース10の外周面が配置され、ワイヤ91間で、シース10の外周面を支持することができる。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、シース10をその長手方向から直交する方向から見た際に、コイル90のワイヤ91は、ワイヤ91の巻回方向とは異なる方向に局所的に屈曲している。このようにワイヤ91が屈曲することで、ワイヤ91が外層12にアンカーすることとなる。そのため、ワイヤ91と外層12とを強固に固定することができる。
また、本実施形態では、シース10の長手方向に沿った方向からの平面視において、マーカ40とコイル90のワイヤ91とが重なるように、コイル90が配置されている。これにより、コイル90がマーカ40よりも遠位端側に移動してしまうことを確実に防止できる。
さらに、本実施形態では、コイル90がサブルーメン80の外周側に設けられており、サブルーメン80を取り囲んでいる。このコイル90により、サブルーメン80内部に配置される操作線70から、体腔を保護することができる。
外層12の肉厚が薄い場合、シース10の長手方向と直交する方向の断面の外形は、中空管82間を結んだ略四角形状となる可能性がある。しかしながら、メインルーメン20を取り囲むコイル90をサブルーメン80の外側に配置することで、外層12の肉厚が薄い場合でも、コイル90により外層12の外周面が支持され、シース10の長手方向と直交する方向の断面の外形を円形にすることができる。これにより、カテーテル100の周方向の回転角度に依存した曲げ剛性のばらつきの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、シース10の外層12にワイヤ91を設けている。このワイヤ91は、メインルーメン20の外周側に配置され、かつ、ワイヤ91は、サブルーメン80(中空管82)よりも、シース10の外周面側に配置されている。すなわち、ワイヤ91は、複数のサブルーメン80(中空管82)およびメインルーメン20を包囲するように配置されている。
このようなワイヤ91を設けることで、ワイヤ91よりも外周側に中空管82が位置ずれしてしまうことが防止され、中空管82のメインルーメン20に対する大きな位置ずれを防止することができる。従って、本実施形態のカテーテル100は製造安定性に優れた形状であるといえる。
さらに、本実施形態では、外層12、コイル31、内層11、中空管82を熱収縮チューブで加圧し(1度目の加圧)、成形した後、得られた成形体の周囲にコイル90を配置して、再度、熱収縮チューブによる加圧を行なっている(2度目の加圧)。
1度目の加圧の際に、メインルーメン20に対する中空管82の位置が所望の位置よりもシース10の外周側にずれることがあっても、2度目の加圧の際に、コイル90により、中空管82をメインルーメン20側に押し込むことが可能となる。
これにより、メインルーメン20に対する中空管82の位置を所望の位置とすることができる。この点からも、本実施形態のカテーテル100は製造安定性に優れた形状であるといえる。
(第二実施形態)
次に、図8、図9を参照して、前記実施形態とは異なるカテーテル100の製造方法について説明する。
まず、本実施形態では、前記実施形態と同様、外層12、コイル31、内層11、中空管82を有する成形体を用意する。具体的には、前記実施形態と同様に、内層11の周囲にコイル31を被せた状態で、このコイル31の周囲に外層12を被せる。さらに、外層12に中空管82を挿入する。
次に、外層12の周囲に、熱収縮チューブを被せる。そして、加熱により、熱収縮チューブを収縮させて、外層12、コイル31、内層11、中空管82を内層11の径方向に向かって外側から加圧する。
その後、熱収縮チューブに切り込みを入れ、該熱収縮チューブを引き裂くことによって、熱収縮チューブを外層12から取り除く。以上のようにして、成形体を得る。この成形体は、メインルーメン形成領域と、前記メインルーメン形成領域の外周側に配置され、前記メインルーメン形成領域の長手方向に沿って延在するサブルーメン形成領域とが形成されており、シース10となる本体部(内層11、外層12、中空管82)と、補強層30とを備えるものである。
一方で、図8(a)、(b)に示すような樹脂テープ92付ワイヤ91を用意しておく。図8(a)は、樹脂テープ92付のワイヤ91の平面図である。図8(b)は、図8(a)のb−b方向の断面図であり、樹脂テープ92付ワイヤ91の長手方向と直交する方向の断面図である。
樹脂テープ92は、ワイヤ91の長手方向に沿って延在する長尺状のものである。このテープ92の幅方向の中央にワイヤ91が固着されている。
ワイヤ91は、樹脂テープ92に埋め込まれていてもよく、また、樹脂テープ92表面から露出していてもよい。本実施形態では、ワイヤ91は、樹脂テープ92表面から露出している。
樹脂テープ92を構成する樹脂としては、一例として、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のほか、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)等を使用できる。樹脂テープ92は外層12と同様の材料で構成されていてもよく、また、異なる材料で構成されていてもよい。
このような樹脂テープ92付ワイヤ91を、塑性変形させて、成形体の外層12の周囲に螺旋状にまきつける。このとき、樹脂テープ92付ワイヤ91のワイヤ91側が外層12側となるように、成形体にまきつけてコイル90を構成する。
その後、再度、熱収縮チューブを樹脂テープ92付ワイヤ91の周囲に被せる。熱収縮チューブを収縮させて、樹脂テープ92付ワイヤ91、外層12、コイル31、内層11、中空管82を、内層11の径方向に向かって外側から加圧する。また、前記加熱により、外層12および樹脂テープ92を溶融させる。これにより、シース10の外周部は、外層12および樹脂テープ92で構成されることとなる。
コイル90は、シース10の外周部に埋設されて、コイル90のワイヤ91間(ループ間)に樹脂材料(主として外層12を構成する樹脂材料)が含浸することとなる。なお、加熱温度は、外層12、樹脂テープ92の溶融温度よりも高く、内層11、中空管82の溶融温度よりも低い。
ここで、熱収縮チューブにより、コイル90は、その径(巻き径)方向に加圧されるため、コイル90の内径が小さくなる。そのため、第一実施形態と同様、ワイヤ91が、巻回方向と異なる方向に、局所的に屈曲することとなる。ただし、本実施形態では、ワイヤ91でコイルを構成し、コイル中に成形体を挿入するのではなく、ワイヤ91を成形体に巻きつけている。そのため、熱収縮チューブで加圧した際のコイルの内径の収縮率は、第一実施形態に比較すると、小さくなる可能性がある。そのため、第一実施形態よりも、ワイヤ91の屈曲は小さくなる可能性がある。
その後、熱収縮チューブを切り裂き、前記熱収縮チューブを取り除く。
その後の工程は前記実施形態と同様である。
以上のようにして得られたカテーテル100においては、図9に示すように、シース10は、その外周部に、ワイヤ91とともに、コイル状に巻回された樹脂層(樹脂テープ92)を有することとなる。
なお、樹脂テープ92と外層12とが同じ材料で構成されている場合には、樹脂テープ92と外層12とが溶融混合し、これらの境界が存在しない場合もある。
なお、図9は、カテーテル100の長手方向から直交する方向からの側面図であり、コート層50の図示を省略している。
以上のような第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏するうえ、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、樹脂テープ92付ワイヤ91を、成形体の外層12の周囲に螺旋状にまきつけており、ワイヤ91をあらかじめコイル状にして、内部に成形体を挿入する場合に比べて、製造が容易となる。
さらには、ワイヤ91には、樹脂テープ92が設けられており、樹脂テープ付きワイヤ91を成形体に巻きつけることで、シース10から過剰にワイヤ91が露出してしまうことが防止でき、ワイヤ91により、シース10の外周面を確実に支持することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記各実施形態では、サブルーメン80内に操作線70が挿入されていたが、操作線はなくてもよい。たとえば、サブルーメン80内部にガイドワイヤ等の部材を挿入してもよい。
さらには、前記各実施形態では、コイル90は、シース10の遠位端部にのみ設けられており、中間部や、近位端部には、設けられていないとしたが、シース10の全長にわたって、コイル90が設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、ワイヤ91を螺旋巻回して、コイル90を構成したが、コイルではなく、ワイヤ91を螺旋巻回し、ワイヤ91を編組してなるブレード(メッシュ)としてもよい。この場合にも、ブレードはメインルーメン20を取り囲み、メインルーメン20の長手方向に沿って延在することとなる。
また、前記各実施形態では、外層12、コイル31、内層11、中空管82を熱収縮チューブで加圧して、成形体を形成した後、成形体の周囲にワイヤ91を配置し、再度、熱収縮チューブの加圧を実施したが、他の製造方法により、製造することも可能である。
たとえば、前記各実施形態と同様に、内層11の周囲にコイル31を被せた状態で、このコイル31の周囲に外層12を被せる。さらに、外層12に中空管82を挿入する。さらに、外層12の周囲を取り囲むように螺旋巻回したワイヤ91を配置して、外層12、コイル31、内層11、中空管82、ワイヤ91を熱収縮チューブ内に挿入する。そして、加熱により、熱収縮チューブを収縮させて、外層12、コイル31、内層11、中空管82、ワイヤ91を内層11の径方向に向かって外側から加圧する。前記各実施形態と同様、外層12を溶融させて、外層12にコイル31が含浸され、さらに、コイル90のワイヤ91間に外層12が含浸することとなる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.メインルーメンと、前記メインルーメンの外周側に配置され、前記メインルーメンの長手方向に沿って延在するサブルーメンとが形成された樹脂製の管状本体と、
前記メインルーメンと前記サブルーメンとの間に配置され、前記メインルーメンを包囲する補強層と、
前記サブルーメンよりも前記管状本体の外周面側に配置され、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置された第一ワイヤとを備え、
前記第一ワイヤは前記管状本体に埋設されて、前記管状本体の外周面を支持する医療機器。
2.1.に記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、螺旋巻回されており、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置されている医療機器。
3.2.に記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、コイルを構成し、
前記コイルのループ間に、前記管状本体を構成する樹脂材料が含浸されている医療機器。
4.1.乃至3.のいずれかに記載の医療機器において、
前記メインルーメンの遠位端部は、前記第一ワイヤにより包囲され、
前記メインルーメンの近位端部は、前記第一ワイヤに包囲されていない医療機器。
5.1.乃至4.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、コイル状に巻回され、第一コイルを形成し、
前記補強層は、第二ワイヤをコイル状に巻回した第二コイルであり、
第一コイルの前記第一ワイヤの径は、前記第二コイルの前記第二ワイヤの径よりも小さい医療機器。
6.1.乃至5.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、コイル状に巻回され、第一コイルを形成し、
前記補強層は、第二ワイヤをコイル状に巻回した第二コイルであり、
第一コイルの前記第一ワイヤの弾性率は、前記第二コイルの前記第二ワイヤの弾性率よりも小さい医療機器。
7.1.乃至6.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、コイル状に巻回され、第一コイルを形成し、
前記補強層は、第二ワイヤをコイル状に巻回した第二コイルであり、
第一コイルの前記第一ワイヤのピッチが、前記第二コイルの前記第二ワイヤのピッチよりも大きい医療機器。
8.1.乃至7.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤ表面が前記管状本体の前記外周面から露出している医療機器。
9.8.に記載の医療機器において、
前記第一ワイヤの表面と、前記管状本体の外周面とが面一である医療機器。
10.1.乃至9.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、巻回されてコイルを形成し、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置され、
前記管状本体を、その長手方向から直交する方向から見た際に、前記第一ワイヤの巻回方向とは異なる方向に前記第一ワイヤが局所的に屈曲している医療機器。
11.1.乃至10.のいずれかに記載の医療機器において、
前記管状本体の遠位端部であり、前記第一ワイヤよりも遠位端側の領域には、マーカが埋設されており、
前記管状本体の長手方向に沿った方向からの平面視において、前記マーカと前記ワイヤとが重なる医療機器。
12.1.乃至11.のいずれかに記載の医療機器において、
前記管状本体内部には、前記サブルーメンを区画する中空管が配置されており、
前記第一ワイヤは、前記中空管および前記メインルーメンを取り囲むように配置されている医療機器。
13.1.乃至12.のいずれかに記載の医療機器において、
前記サブルーメンに挿入された操作線を有し、
前記操作線の近位端を牽引することで、前記管状本体の遠位端が屈曲する医療機器。
14.1.乃至13.のいずれかに記載の医療機器において、
前記第一ワイヤは、コイル状に巻回され、第一コイルを形成し、
前記管状本体は、その外周部に、前記第一ワイヤとともに、コイル状に巻回された樹脂層を有する医療機器。
15.1.乃至14.のいずれかに記載の医療機器において、
カテーテルである医療機器。
16.メインルーメン形成領域と、前記メインルーメン形成領域の外周側に配置され、前記メインルーメン形成領域の長手方向に沿って延在するサブルーメン形成領域とが形成されており、樹脂製の管状本体となる本体部と、
前記メインルーメン形成領域とサブルーメン形成領域との間に配置され、前記メインルーメン形成領域を包囲する補強層と、を有する成形体を用意する工程と、
前記成形体の前記本体部の外周側に前記成形体を取り囲むように第一ワイヤを配置する工程と、
前記成形体および前記第一ワイヤを、前記本体部の前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記第一ワイヤを加熱することで、前記ワイヤが前記管状本体の外周面を支持するように、前記第一ワイヤを前記管状本体に埋設する工程とを含む、医療機器の製造方法。
17.16.に記載の医療機器の製造方法において、
前記成形体を用意する工程では、
前記本体部に、内部に前記サブルーメン形成領域が形成された中空管が配置されている医療機器の製造方法。
18.16.または17.に記載の医療機器の製造方法において、
長尺の樹脂製のテープと、このテープ上に設けられ、前記テープとともに延在する前記第一ワイヤとを備えるテープ付ワイヤを用意する工程を含み、
前記第一ワイヤを配置する前記工程では、
前記本体部の外周面に、前記テープ付ワイヤを螺旋巻回し、
前記第一ワイヤを前記管状本体に埋設する前記工程では、
前記成形体および前記テープ付ワイヤを、前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記第一ワイヤを加熱することで、前記テープおよび前記本体部で構成される前記管状本体の外周面に、前記第一ワイヤが埋設される医療機器の製造方法。
10 シース(管状本体)
11 内層
12 外層
15 遠位端部
16 中間部
17 近位端部
20 メインルーメン
30 補強層
31 コイル
32 ワイヤ
40 マーカ
50 コート層
60 操作部
61 軸部
62 ハンドル部
63 把持部
64 スライダ
64a スライダ
64b スライダ
70 操作線
70a 第一操作線
70b 第二操作線
71 先端部
71a 先端部
71b 先端部
80 サブルーメン
80a サブルーメン
80b サブルーメン
82 中空管
82a 中空管
82b 中空管
90 コイル
91 ワイヤ
92 樹脂テープ
100 カテーテル
A 部分
C 熱収縮チューブ
CE 近位端
D 芯線
DE 遠位端
M マンドレル
P1 ピッチ
P2 ピッチ
PE 近位端

Claims (13)

  1. メインルーメンと、前記メインルーメンの外周側に配置され、前記メインルーメンの長手方向に沿って延在するサブルーメンとが形成された樹脂製の管状本体と、
    前記メインルーメンと前記サブルーメンとの間に配置され、前記メインルーメンを包囲する補強層と、
    前記サブルーメンよりも前記管状本体の外周面側に配置され、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置された第一ワイヤとを備えた医療機器であって、
    前記第一ワイヤは前記管状本体に埋設されて、前記管状本体の外周面を支持し、
    前記補強層は第二ワイヤにより構成されており、
    当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第一ワイヤの幅の中心間の距離を前記第一ワイヤのピッチP2とし、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第二ワイヤの幅の中心間の距離を前記第二ワイヤのピッチP1としたとき、
    前記P2は、前記P1の2倍以上5倍未満である、医療機器。
  2. 請求項1に記載の医療機器において、
    前記第一ワイヤは、螺旋巻回されており、前記サブルーメンおよび前記メインルーメンを包囲するように配置されている医療機器。
  3. 請求項2に記載の医療機器において、
    前記第一ワイヤは、コイルを構成し、
    前記コイルのループ間に、前記管状本体を構成する樹脂材料が含浸されている医療機器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の医療機器において、
    前記メインルーメンの遠位端部は、前記第一ワイヤにより包囲され、
    前記メインルーメンの近位端部は、前記第一ワイヤに包囲されていない医療機器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の医療機器において、
    前記第一ワイヤは、コイル状に巻回され、第一コイルを形成し、
    前記補強層は、前記第二ワイヤをコイル状に巻回した第二コイルである医療機器。
  6. 請求項5に記載の医療機器において、
    前記第一コイルの前記第一ワイヤの径は、前記第二コイルの前記第二ワイヤの径よりも小さい医療機器。
  7. 請求項5または6に記載の医療機器において、
    前記第一コイルの前記第一ワイヤの弾性率は、前記第二コイルの前記第二ワイヤの弾性率よりも小さい医療機器。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の医療機器において、
    前記管状本体の遠位端部であり、前記第一ワイヤよりも遠位端側の領域には、マーカが埋設されており、
    前記管状本体の長手方向に沿った方向からの平面視において、前記マーカと前記ワイヤとが重なる医療機器。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の医療機器において、
    前記管状本体内部には、前記サブルーメンを区画する中空管が配置されており、
    前記第一ワイヤは、前記中空管および前記メインルーメンを取り囲むように配置されている医療機器。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の医療機器において、
    前記サブルーメンに挿入された操作線を有し、
    前記操作線の近位端を牽引することで、前記管状本体の遠位端が屈曲する医療機器。
  11. メインルーメン形成領域と、前記メインルーメン形成領域の外周側に配置され、前記メインルーメン形成領域の長手方向に沿って延在するサブルーメン形成領域とが形成されており、樹脂製の管状本体となる本体部と、
    前記メインルーメン形成領域とサブルーメン形成領域との間に配置され、前記メインルーメン形成領域を包囲する補強層と、を有する成形体を用意する工程と、
    前記成形体の前記本体部の外周側に前記成形体を取り囲むように第一ワイヤを配置する工程と、
    前記成形体および前記第一ワイヤを、前記本体部の前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記第一ワイヤを加熱することで、前記ワイヤが前記管状本体の外周面を支持するように、前記第一ワイヤを前記管状本体に埋設する工程とを含む、医療機器の製造方法であって、
    前記補強層は第二ワイヤにより構成されており、
    当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第一ワイヤの幅の中心間の距離を前記第一ワイヤのピッチP2とし、当該医療機器の長手方向に沿った断面における隣接する前記第二ワイヤの幅の中心間の距離を前記第二ワイヤのピッチP1としたとき、
    前記P2が、前記P1の2倍以上5倍未満である、医療機器の製造方法。
  12. 請求項11に記載の医療機器の製造方法において、
    前記成形体を用意する工程では、
    前記本体部に、内部に前記サブルーメン形成領域が形成された中空管が配置されている医療機器の製造方法。
  13. 請求項11または12に記載の医療機器の製造方法において、
    長尺の樹脂製のテープと、このテープ上に設けられ、前記テープとともに延在する前記第一ワイヤとを備えるテープ付ワイヤを用意する工程を含み、
    前記第一ワイヤを配置する前記工程では、
    前記本体部の外周面に、前記テープ付ワイヤを螺旋巻回し、
    前記第一ワイヤを前記管状本体に埋設する前記工程では、
    前記成形体および前記テープ付ワイヤを、前記メインルーメン形成領域の径方向から加圧するとともに、前記成形体および前記第一ワイヤを加熱することで、前記テープおよび前記本体部で構成される前記管状本体の外周面に、前記第一ワイヤが埋設される医療機器の製造方法。
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