JP6790900B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの動力を変速機を介して駆動輪に伝達する車両に搭載された制御装置に関する。
近年、自動車等の車両の自動変速機として、AMT(Automated Manual Transmission)と呼ばれる自動変速機が知られている(特許文献1参照)。AMTは、手動変速機と同様の変速ギヤ機構およびクラッチ機構にそれぞれアクチュエータを追加して自動変速を行えるようにしたものである。
特許文献1に記載の自動変速機の制御装置は、車両のクリープ走行時に、クラッチの回転数をエンジンの回転数よりも低い所定の一定回転数になるように制御している。これにより、特許文献1に記載のものは、クリープ走行時において、クラッチの締結時に起こるクラッチトルクの減少を抑え、動力伝達の断絶感のないクリープ走行を可能にしている。
特開2007−24094号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、クラッチアクチュエータの動作遅れによって生じる不都合に関して検討されていない。AMTのクラッチは、クラッチアクチュエータの動作遅れの影響を受けるため、開放状態への制御が開始されてから実際に開放されるまでに時間を要する。このようなクラッチの応答遅れは、クラッチアクチュエータが油圧式である場合、作動油の油温が低く粘度が高いときに顕著となる。
特許文献1に記載のものにあっては、例えば、エンジン負荷の増大によるエンジンストールを防止するために、エンジン回転数を上昇せるためにエンジントルクを増加し、これに合わせてクラッチを開放状態に制御した場合、クラッチがまだ締結している状態でエンジントルクが過大に増加してしまう。この場合、エンジン回転数が低くエンジンが共振領域にある状態で大きなエンジントルクがクラッチに伝達されるため、クラッチで振動が発生し、この振動がエンジンの共振を引き起こしてしまうおそれがあった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、エンジンストールを防止でき、エンジンが共振することを防止できる車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、エンジンと、クラッチおよび変速機構を有する変速機と、を備え、前記エンジンの動力を前記変速機を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置であって、前記エンジンおよび前記クラッチを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記クラッチが締結状態であり、かつ前記エンジンのエンジン回転数が共振領域に低下したことを条件として、前記エンジンの目標回転数を目標アイドリング回転数から前記目標アイドリング回転数よりも低い共振防止回転数へ変更する共振防止制御を実施することを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、エンジンストールを防止でき、エンジンが共振することを防止できる。
図1は、本発明の一実施例に係る制御装置を備える車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置によるエンジン制御動作を説明するフローチャートである。 図3は、図2における共振防止制御の詳細を説明するフローチャートである。 図4は、図3における共振防止制御終了判定処理の詳細を説明するフローチャートである。 図5は、図2の復帰制御の詳細を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置によりエンジン制御動作が実施されたときの車両状態の推移を示すタイミングチャートである。
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンと、クラッチおよび変速機構を有する変速機と、を備え、エンジンの動力を変速機を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置であって、エンジンおよびクラッチを制御する制御部を備え、制御部は、クラッチが締結状態であり、かつエンジンのエンジン回転数が共振領域に低下したことを条件として、エンジンの目標回転数を目標アイドリング回転数から目標アイドリング回転数よりも低い共振防止回転数へ変更する共振防止制御を実施することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンストールを防止でき、エンジンが共振することを防止できる。
以下、図1から図6を参照して、本発明の一実施例について説明する。図1に示すように、本発明の一実施例に係る自動変速機の制御装置を搭載した車両10は、エンジン1、自動変速機4、アクセルペダルセンサ7、ブレーキペダルセンサ8、車速センサ9、駆動輪11、制御部6を含んで構成されている。
エンジン1は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うとともに、圧縮行程及び膨張行程の間に点火を行い車両10の駆動力を発生させる4サイクルのガソリンエンジンによって構成されている。なお、エンジン1は、ディーゼルエンジンで構成されてもよい。
自動変速機4は、変速機構2と、クラッチ3と、アクチュエータ12とを備えている。変速機構2は、手動変速機に一般的に用いられる平行軸歯車式の変速機構として構成されている。
クラッチ3は、乾式単板クラッチとして構成されており、エンジン1のクランクシャフト1Aに連結されたフライホール3Aと、変速機構2の入力軸2Aに連結されたクラッチディスク3Bとを有する。
クラッチ3は、クラッチディスク3Bとフライホール3Aとが締結(接続)状態に切換えられた場合にエンジン1と変速機構2との間で動力を伝達し、開放状態に切換えられた場合にエンジン1と変速機構2との間の動力伝達を遮断する。
アクチュエータ12は、作動油の油圧により作動する油圧アクチュエータとして構成されており、自動変速機4の変速操作を行うように駆動する。アクチュエータ12が行う変速操作には、クラッチ3を締結または開放するクラッチ断続動作と、変速機構2のギヤ段を切換えるギヤ段切換動作とがある。アクチュエータ12は、制御部6に電気的に接続されており、制御部6からの制御信号によって制御される。このように、自動変速機4は、手動変速機の変速動作を自動化したAMT(Automated Manual Transmission)として構成されている。
アクチュエータ12は図示しない変速アクチュエータを備えており、この変速アクチュエータによりギヤ段切換動作を行う。また、アクチュエータ12は図示しないクラッチアクチュエータを備えており、このクラッチアクチュエータによりクラッチ3を締結または開放する。詳しくは、クラッチアクチュエータは、自動変速機4の図示しないレリーズロッドを駆動することで、ギヤ段切換動作の前にクラッチ3を開放し、ギヤ段切換動作の後にクラッチ3を締結する。
このように構成された車両10において、エンジン1から出力された回転は、自動変速機4で成立しているギヤ段に応じた変速比で変速され、図示しないディファレンシャル装置と、左右のドライブシャフト11Aとを介して左右の駆動輪11に伝達される。
また、自動変速機4にはクラッチストロークセンサ17と油温センサ18とが設けられている。クラッチストロークセンサ17は、クラッチ3の締結度(係合度)を検出する。クラッチストロークセンサ17は、制御部6に電気的に接続されており、検出信号を制御部6に出力する。クラッチストロークセンサ17は、例えばレリーズロッドのストローク量を検出することにより間接的にクラッチ3の締結度を検出する。
油温センサ18は、アクチュエータ12の作動油の温度(油温)を検出し、検出した油温を制御部6に出力する。なお、油温は、油温センサ18により実測するものに限定されない。この油温は、例えば、エンジン1のクランクシャフトの回転速度またはエンジントルクや、自動変速機4の入力軸2Aの回転速度や、クラッチ3のスリップ量、熱容量、または吸収エネルギ等、から演算してもよい。
アクセルペダルセンサ7は、アクセルペダル7Aに設けられており、アクセルペダル7Aの踏み込み量を検出する。ブレーキペダルセンサ8は、ブレーキペダル8Aに設けられており、ブレーキペダル8Aの踏み込み量を検出する。
車速センサ9は、ドライブシャフト11Aに設けられており、このドライブシャフト11Aの回転速度に基づく車速を検出する。
アクセルペダルセンサ7、ブレーキペダルセンサ8および車速センサ9は、制御部6に電気的に接続されており、検出信号を制御部6に出力する。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されており、制御対象を電気的に制御する。すなわち、制御部6は、ECU(Electronic Control Unit)から構成されている。
制御部6のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御部6として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、制御部6において、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、制御部6として機能する。
制御部6の入力ポートには、上述したクラッチストロークセンサ17、アクセルペダルセンサ7、ブレーキペダルセンサ8および車速センサ9等の各種センサ類が接続されている。
制御部6の出力ポートには、エンジン1と、自動変速機4のアクチュエータ12とが接続されている。制御部6は、アクセルペダルセンサ7が検出したアクセルペダル踏み込み量、ブレーキペダルセンサ8が検出したブレーキペダル踏み込み量、車速センサ9が検出した車速、等の車両10の運転状態に基づいて、エンジン1と自動変速機4を制御する。
制御部6は、アクセルペダル7Aが踏み込まれていないアイドル状態において、エンジン1のエンジン回転数をフィードバック制御により目標アイドル回転数に制御する。
ここで、アクセルペダル7Aが踏み込まれていないアイドル状態においては、急激なブレーキ操作が行われた場合、または車両10が登り坂を上り始めた場合、エンジン負荷の急増によりエンジン回転数が急減する。この場合、エンジン回転数を目標アイドル回転数にするようにフィードバック制御が実施されることで、エンジントルクが増大する。これにより、エンジンストールが防止される。
一方、アイドル回転数より低い回転数領域には共振領域が存在し、この共振領域では、クラッチ3等で発生した振動がきっかけとなってエンジン1が共振する。したがって、エンジン回転数が共振領域まで低下している状態でフィードバック制御によりエンジントルクが増大している状況においては、クラッチ3が締結状態のままであると、エンジンストールが発生するおそれがあるだけでなく、クラッチ3に作用する大きなエンジントルクによってエンジン1の共振を助長してしまうおそれがある。
本実施例では、ブレーキ操作が行われており、かつ、クラッチ3が締結状態であり、かつ、エンジンストールのおそれのある回転数までエンジン回転数が低下した場合、制御部6は、アクチュエータ12を駆動してクラッチ3を開放するように制御するようになっている。このような制御を実施することで、自動変速機4からクラッチ3を介してエンジン1に負荷が伝達されなくなり、エンジン負荷が低減されるため、エンジンストールが防止され、エンジン1の共振が防止される。
ところで、アクチュエータ12は、低温下では作動油の粘度が高いため応答性が低下する。このため、クラッチ3を開放するようにアクチュエータ12が制御されてから、実際にクラッチ3が開放するまでに遅延(応答遅れ)が発生することがある。
そのため、応答遅れによりクラッチ3がまだ締結状態にあるときに、エンジン回転数を目標アイドル回転数にするフィード制御によって大きなエンジントルクがクラッチ3に作用してしまい、共振を防止できないおそれがある。
そこで、本実施例では、制御部6は、クラッチ3が締結状態であり、かつエンジン1のエンジン回転数が共振領域に低下したことを条件として、共振防止制御を実施するようになっている。この共振防止制御において、制御部6は、エンジン1の目標回転数を目標アイドリング回転数から目標アイドリング回転数よりも低い共振防止回転数へ変更することで、エンジントルクが大きくなり過ぎることを防止している。共振防止回転数は、後述するエンジン制御動作において実施される。
次に、図2を参照して、本実施例に係る制御部6によって実行されるエンジン制御動作の流れについて説明する。このエンジン制御動作は、所定の短い周期で繰り返し実行される。
図2において、制御部6は、ステップS1でブレーキオン(ブレーキペダル8Aが踏み込まれている状態)であると判定し、かつ、ステップS2でクラッチ3が締結されていると判定し、かつ、ステップS3でエンジン回転数が共振領域内であると判定した場合、ステップS4で共振防止制御を実施する。また、制御部6は、ステップ4の後、ステップS5で復帰制御を実施するようになっている。共振防止制御および復帰制御の詳細については後述する。
制御部6は、ステップS1でブレーキオンではないと判定した場合、またはステップS2でクラッチ3が締結されていない(開放されている)と判定した場合、またはステップS3でエンジン回転数が共振領域内ではないと判定した場合、今回の動作を終了する。
図3を参照してステップS4の共振防止制御の詳細について説明する。図3において、制御部6は、ステップS11で共振防止回転数を設定する。ここでは、制御部6は、自動変速機4におけるアクチュエータ12の作動油の油温に基づいて、共振防止回転数を設定する。
共振防止回転数は、エンジンストールを防止するための目標回転数であり、目標アイドリング回転数よりも高い回転数である。制御部6は、アクチュエータ12の応答遅れを考慮し、作動油の油温が低いほど共振防止回転数を高い回転数に設定する。
次いで、制御部6は、ステップS12で目標回転数を、現在の目標アイドリング回転数から共振防止回転数に変更する。
次いで、制御部6は、ステップS13で共振防止制御終了判定処理を実施する。この共振防止制御終了判定処理は、共振防止制御の終了条件が成立している場合に共振防止制御を終了することを決定する処理である。共振防止制御終了判定処理の詳細については後述する。
次いで、制御部6は、ステップS14で共振防止制御の終了条件が成立しているか否かを判定し、終了条件が成立している場合は図3のフローチャートを終了し、終了条件が成立していない場合は、ステップS13に戻る。制御部6は、ステップS13で共振防止制御を終了することが決定された場合、ステップS14で共振防止制御の終了条件が成立したと判定する。
図4を参照してステップS13の共振防止制御終了判定処理の詳細について説明する。図4において、制御部6は、ステップS21でクラッチ3が開放されていると判定し、かつ、ステップS22でブレーキが開放されていると判定した場合、ステップS26で共振防止制御の終了を決定し、図4のフローチャートを終了する。
また、制御部6は、ステップS21でクラッチ3が開放されていないと判定し、かつ、ステップS22でブレーキが開放されていないと判定した場合であっても、ステップS23でエンジン回転数が共振防止回転数に収束したと判定した場合、ステップS26で共振防止制御の終了を決定し、図4のフローチャートを終了する。
また、制御部6は、ステップS23でエンジン回転数が共振防止回転数に収束していないと判定した場合であっても、ステップS24で共振防止制御が所定時間以上継続したと判定した場合、ステップS25で目標回転数を0rpmに変更し、ステップS26で共振防止制御の終了を決定し、図4のフローチャートを終了する。この場合、ステップS25で目標回転数が0rpmに変更されたことで、エンジン1の運転が停止され、エンジン1が保護される。
一方、制御部6は、ステップS24で共振防止制御が所定時間以上継続していないと判定した場合、ステップS21に戻る。
図5を参照してステップS5の復帰制御の詳細について説明する。図5において、制御部6は、ステップS31でエンジン1の目標回転数が0rpmであるか否かを判定し、0rpmである場合、図5のフローチャートを終了する。
ステップS31でエンジン1の目標回転数が0rpmではない場合、制御部6は、ステップS32で目標回転数を所定の復帰回転数に変更し、ステップS33でエンジン回転数を漸増させる。復帰回転数は、共振領域より高く、かつ、目標アイドリング回転数より低い回転数である。
次いで、制御部6は、ステップS34でエンジン回転数が復帰回転数以上であるか否かを判定する。制御部6は、エンジン回転数が復帰回転数以上であると判定するまでステップS34を繰り返す。
ステップS34でエンジン回転数が復帰回転数以上であると判定した場合、制御部6は、ステップS35で目標回転数を目標アイドリング回転数に変更し、今回の動作を終了する。
次に、図2のエンジン制御動作が実施されたときの車両状態の推移について、図6のタイミングチャートを参照して説明する。
図6に示すように、時刻t0において、ブレーキオン(ブレーキペダル8Aが踏み込まれる)となったことで、エンジン回転数が低下し始める。また、時刻t0ではアクセルペダル7Aが踏み込まれていないため、エンジン1の目標回転数が目標アイドリング回転数Ne1に設定される。
そして、時刻t0以降、エンジン回転数を目標アイドリング回転数Ne1に保つようにフィードバック制御が実施されることでエンジントルクが漸次増加されるが、エンジン回転数が共振領域に低下する。
その後、時刻t1において、目標アイドリング回転数Ne1と実際のエンジン回転数との差が所定値まで増加したことで共振防止制御が開始され、目標回転数が目標アイドリング回転数Ne1から共振防止回転数Ne2に変更される。
共振防止回転数Ne2は、目標アイドリング回転数Ne1より小さく、かつ、下限回転数より大きい回転数である。下限回転数は、エンジンストールのおそれのない回転数の下限値である。下限回転数以下の領域は、エンジンストールのおそれのあるストール領域である。
時刻t1以降、目標回転数が共振防止回転数Ne2に変更されたことで、エンジントルクが低下する。これにより、大きなエンジントルクがクラッチ3に作用しなくなるため、共振を助長する振動がクラッチ3で発生することが防止される。
なお、この時刻t1ではエンジン回転数が共振領域にあるため、クラッチ3を開放するようにアクチュエータ12が制御されるが、アクチュエータ12の応答遅れによりクラッチ3が締結したままとなっている。
その後、時刻t2において、クラッチ3が開放されたこと、およびブレーキペダル8Aが開放(踏み込みの解除)されたことで共振防止制御が終了し、復帰制御が開始される。この復帰制御では、目標回転数が復帰回転数Ne3に設定される。この復帰回転数Ne3は漸増されるため、エンジン回転数も復帰回転数Ne3に合わせて漸増する。
その後、時刻t3において、目標回転数が目標アイドリング回転数Ne1に再度設定され、エンジン回転数が目標アイドリング回転数Ne1に復帰して一定となる。
以上のように、本実施例では、制御部6は、クラッチ3が締結状態であり、かつエンジン1のエンジン回転数が共振領域に低下したことを条件として、エンジン1の目標回転数を目標アイドリング回転数から目標アイドリング回転数よりも低い共振防止回転数へ変更する共振防止制御を実施する。
これにより、クラッチ3が締結状態であり、かつエンジン1のエンジン回転数が共振領域に低下した場合、エンジンストールのおそれがあるため、エンジン1の目標回転数が共振防止回転数に変更される。これにより、エンジンストールを防止でき、共振領域内での共振を助長するエンジントルクの増大を抑制できる。この結果、エンジンストールを防止でき、エンジンが共振することを防止できる。
また、本実施例では、自動変速機4は、作動油の油圧により作動するアクチュエータ12を有し、アクチュエータ12によりクラッチ3の断続動作を行うAMTである。そして、制御部6は、作動油の油温が低いほど、共振防止回転数を高く設定する。
これにより、作動油の油温が低いほど共振防止回転数を高く設定することで、目標アイドリング回転数と共振防止回転数との差が小さくなる。このため、作動油の油温が低いことによりアクチュエータ12の応答性の低下している場合であっても、クラッチ3が開放されるまでの間にクラッチ3に大きなエンジントルクが作用してしまうことを防止できる。
また、共振防止回転数が高く設定されるので、エンジンストールに至る回転数との間に余裕を設けることができる。このため、クラッチ3が開放されるまでの間にクラッチ3の引き摺りによりエンジン回転数が低下し続けた場合であっても、エンジンストールが発生してしまうことを防止できる。
また、本実施例では、制御部6は、クラッチ3が開放されたこと、または共振防止制御の継続時間が所定時間になったこと、の少なくとも一方の成立を条件として、共振防止制御を終了する。
これにより、共振が発生しない状態になったことに基づいて共振防止制御が終了するため、速やかにエンジン回転数をアイドリング回転数へ復帰させることができる。
また、本実施例では、制御部6は、共振防止制御の終了後、目標回転数を目標アイドリング回転数に変更する復帰制御を実施する。また、制御部6は、復帰制御において、目標回転数を共振領域より高い所定の復帰回転数へ変更し、エンジン回転数が復帰回転数へ到達した後、目標回転数を復帰回転数から目標アイドリング回転数へ変更する。
これにより、復帰制御において、エンジン回転数が復帰回転数を経て目標アイドリング回転数に制御されるので、エンジン回転数を急激に目標アイドリング回転数に戻した場合の共振の発生のおそれがなくなり、共振の発生を確実に防止することができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 エンジン
2 変速機構
3 クラッチ
4 自動変速機(変速機)
6 制御部
10 車両
11 駆動輪
12 アクチュエータ

Claims (4)

  1. エンジンと、
    クラッチおよび変速機構を有する変速機と、を備え、
    前記エンジンの動力を前記変速機を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置であって、
    前記エンジンおよび前記クラッチを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記クラッチが締結状態であり、かつ前記エンジンのエンジン回転数が共振領域に低下したことを条件として、
    前記エンジンの目標回転数を目標アイドリング回転数から前記目標アイドリング回転数よりも低い共振防止回転数へ変更する共振防止制御を実施することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記変速機は、作動油の油圧により作動するアクチュエータを有し、前記アクチュエータにより前記クラッチの断続動作を行う自動変速機であり、
    前記制御部は、
    前記作動油の油温が低いほど、前記共振防止回転数を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記クラッチが開放されたこと、または前記共振防止制御の継続時間が所定時間になったこと、の少なくとも一方の成立を条件として、前記共振防止制御を終了することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、
    前記共振防止制御の終了後、前記目標回転数を前記目標アイドリング回転数に変更する復帰制御を実施し、
    前記復帰制御において、前記目標回転数を共振領域より高い所定の復帰回転数へ変更し、前記エンジン回転数が前記復帰回転数へ到達した後、前記目標回転数を前記復帰回転数から前記目標アイドリング回転数へ変更することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両の制御装置。
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