JP6790884B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来から、搬送される媒体にインクなどの液体を吐出する液体吐出装置が使用されている。このような液体吐出装置においては、媒体が搬送過程で浮き上がったり、媒体の表面に異物が付着したりすることがある。浮き上がった媒体自体や媒体表面の異物が液体吐出部に接触すると、媒体と液体吐出部の少なくとも一方が損傷する場合があり得る。そこで、液体吐出部に対する媒体や異物の接触を抑制するため、様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1は、光学的な検知機構により媒体の浮き上がりを検知して、媒体と液体吐出部との接触を抑制する液体吐出装置(インクジェット記録装置)を開示している。なお、媒体表面の異物の有無についても、この特許文献1で提案された光学的な検知機構で検知できる。
特開2013−35184号公報
しかしながら、特許文献1で開示されるような光学的な検知機構は、高精度での異物の検知が可能である一方、媒体の一方端の側の投光部と他端側の受光部との光軸調整等の高精度の機器調整が必要である。また、レーザー光の発振制御に各種の電気的な制御機器が必要となる。こうしたことから、光学的な検知機構と同程度の異物検知の高精度化、或いは機器調整の簡便化をなし得る異物検知手法が要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体吐出装置が提供される。この液体吐出装置は、媒体に向かい合うように配置されて前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記媒体と前記液体吐出部との相対移動に伴って前記液体吐出部に接触しえる対象物の存在を検知する検知部と、該検知部に設けられ、前記検知部に前記対象物が接触したとき、電気信号を出力する圧電フィルムセンサーとを備える。その上で、前記検知部は、連続的に形成された第1,第2,第3プレート部を有し、前記第1プレート部は、前記第2,第3プレート部が片持ち状となるように固定され、前記第2プレート部は、前記圧電フィルムセンサーを装着した状態で、前記媒体の鉛直方向に対して斜めに前記第1プレート部に連続し、前記第3プレート部は、前記第2プレート部から屈曲し、前記媒体との間に間隙を残して前記媒体と対向する形状である。
この形態の液体吐出装置は、次のようにして、媒体表面に付着した異物や湾曲した媒体の検知を行う。媒体表面に異物が付着していたり媒体自体が湾曲していると、第2プレート部または第3プレート部が異物や湾曲した媒体に接触し、第2プレート部が歪む。第2プレート部の歪みは、極小な歪み検出が可能な圧電フィルムセンサーにより、高感度で検知される。この結果、この形態の液体吐出装置によれば、精度よく異物検知を行うことが可能となる。また、検知部は液体吐出部よりも媒体の搬送方向の上流側に位置することから、第2プレート部に装着済みの圧電フィルムセンサーによる媒体表面の異物や湾曲した媒体の検知の際には、これら異物は液体吐出部に到達していない。よって、この形態の液体吐出装置によれば、異物や湾曲した媒体と液体吐出部との接触に起因する媒体或いは液体吐出部の損傷の抑制効果を高めることが可能となる。
(2)上記形態の液体吐出装置において、第1プレート部は、前記液体吐出部を収容した収容部に固定されているようにしてもよい。こうすれば、媒体表面に付着した異物や湾曲した媒体の検知に当たり、圧電フィルムセンサーが装着済みの検知部を、第1プレート部を介して収容部に固定すればよく、特異な機器調整や電気的な制御機器を要しない。この結果、この形態の液体吐出装置によれば、異物の検知精度を高めた上で、機械的な機器調整の簡便化を図ることができる。
(3)上記形態の液体吐出装置において、前記第1プレート部は、前記液体吐出部から離間した位置で固定され、前記第2プレート部は、前記第1プレート部から、前記液体吐出部の側に向けて連続するようにしてもよい。こうすれば、第2プレート部から屈曲した第3プレート部を液体吐出部の側に位置させるので、媒体の搬送方向に沿った装置サイズを小さくできる。
(4)上記形態の液体吐出装置において、前記第2プレート部は、前記媒体となす角が30°以下となるように、前記第1プレート部から連続しているようにしてもよい。こうすれば、次の利点がある。第3プレート部は、自由端の片持ち状であることから、第1プレート部の固定箇所を中心に振動する。こうした振動は、固定された第1プレート部とこれに連続する第2プレート部とがなす角の影響を受ける。この形態の液体吐出装置は、第2プレート部と媒体とがなす角を30°より小さくしたので、第1プレート部の固定箇所における鉛直線に対して第2プレート部がなす角は90°を超え120°までの範囲の屈曲角となる。このような屈曲角であれば、第2プレート部に働く慣性モーメントの影響を小さくして第2プレート部の振動が抑制されることが実験的に判明した。よって、この形態の液体吐出装置によれば、第2プレート部の振動抑制を通して、異物の検知精度をより高めることが可能となる。
(5)上記形態の液体吐出装置において、前記検知部は、前記媒体から離れる側に前記第3プレート部から屈曲した第4プレート部を有するようにしてもよい。こうすれば、第2プレート部が液体吐出部の側に向けて連続している場合に、媒体が液体吐出部に対して相対的に逆方向に搬送されても、逆搬送される媒体を第4プレート部で押さえ付けるので、逆搬送される媒体のいわゆる搬送ジャムを第4プレート部により抑制することが可能となる。或いは、第2プレート部が液体吐出部より搬送方向の上流側に向けて連続している場合に、異物を第3プレート部に案内できる。
また、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像形成装置、印刷装置等の形態で実現することができる。
本発明の実施形態としての液体吐出装置を有する記録装置の概略構成を示す概略側面図である。 液体吐出装置に含まれるキャリッジの周辺構成を平面視して概略的に示す概略平面図である。 図2の3−3線に沿って検知ユニットを破断して検知部構成を示す説明図である。 検知ユニットを吐出方向Dにおいて平面視して検知部構成を示す説明図である。 検知ユニットが有する異物検知プレートの概略を斜視にて示す説明図である。 実施形態の記録装置の電気的な構成を示すブロック図である。 異物検知プレートの第2プレート部が媒体となす角θを規定することで得られる効果を概略的に説明する説明図である。 変形例の異物検知プレートを有する検知ユニットを破断して検知部構成の要部を示す説明図である。 変形例の異物検知プレートを有する検知ユニットを破断して検知部構成の要部を示す説明図である。
図1は本発明の実施形態としての液体吐出装置40を有する記録装置1の概略構成を示す概略側面図である。図2は、液体吐出装置40に含まれるキャリッジ11の周辺構成を平面視して概略的に示す概略平面図である。
記録装置1は、媒体Pのセット部14から、媒体Pの支持部であるプラテン2、プラテン3およびプラテン4を介して、媒体Pの巻取部15まで、媒体Pを搬送方向A(セット部14から巻取部15へ向かう方向)に沿って搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における媒体Pの搬送経路であり、プラテン2、プラテン3およびプラテン4は、該搬送経路に設けられた媒体Pの支持部である。セット部14は回転方向Cに回転して媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して媒体Pを巻き取る。
記録装置1は、ロール状の媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の媒体Pに記録を行う構成では、媒体Pのセット部14として、例えば、いわゆる、給紙(給送)トレイおよび給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、媒体Pの回収部として、巻取部15以外の回収部として、例えば、いわゆる、排出用受部、排紙(排出)トレイおよび排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
本実施形態では記録面16が外側になるように巻かれているロール式の媒体Pを使用しているので、媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール式の媒体Pを使用する場合は、セット部14の配設箇所を図1に示す位置と水平にミラー反転した位置とした上で、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して送出することが可能である。そして、同様に、実施形態の巻取部15は媒体Pの記録面16が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の配設箇所を図1に示す位置と水平にミラー反転した位置とした上で、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
記録装置1のプラテン2にはヒーター6が設けられている。ヒーター6は、記録部としての記録ヘッド12により記録を実行する前に媒体Pを加熱(いわゆるプレヒート)するために設けられている。なお、実施形態の記録装置1は、ヒーター6を用いて、媒体Pの記録面16とは反対側の裏面17側から媒体Pをプレヒートする構成となっている。しかしながら、例えば、媒体Pの記録面16側から赤外線を照射して媒体Pを加熱可能なヒーターを用いて、記録面16側から媒体Pをプレヒートする構成としてもよい。
記録装置1は、プラテン2とプラテン3の間に、搬送方向Aと交差する交差方向Bの回転軸を有し、媒体Pの裏面17に送り力を付与する駆動ローラー5が設けられている。そして、駆動ローラー5と対向する位置には、交差方向Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。ローラー対を構成する駆動ローラー5と従動ローラー7とで媒体Pを挟持することができる。このような構成により、駆動ローラー5と従動ローラー7とで搬送部9を構成している。ここで、従動ローラーとは、媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。また、媒体Pを搬送方向Aに搬送する際は、駆動ローラー5は回転方向Cに回転し、従動ローラー7は回転方向Cとは逆方向に回転する。上記したように回転力が付与されて媒体Pがセット部14からプラテン2〜4を経て巻取部15に巻取搬送されることから、セット部14とプラテン2〜4および巻取部15は、上記した駆動・従動ローラーと協働して、媒体Pを後述の記録ヘッド12に向かい合わせて支持しつつ搬送する。
また、記録装置1は、プラテン3と対向する側に液体吐出装置40を備える。この液体吐出装置40は、装置筐体であるキャリッジ11に記録ヘッド12を収容して備える。よって、キャリッジ11は、本願における収容部に相当する。記録ヘッド12は、ノズル形成面Fから媒体Pに液体の一例であるインクを吐出方向D(ノズル形成面Fから媒体Pに向かう方向であって実施形態では鉛直下方向)に吐出させて所望の画像を形成する。この記録ヘッド12は、媒体Pと向かい合うように配置され、ノズル12aを搬送方向Aと交差する交差方向Bに複数設けてノズル列としたいわゆるラインヘッド構成であり、本願における液体吐出部に相当する。ここで、「ラインヘッド」とは、媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに形成されたノズル列の領域が、媒体Pの交差方向Bのほぼ全域をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は媒体Pを相対的に移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。本実施形態では、記録ヘッド12はインク吐出時には移動させず、媒体Pを搬送方向Aに移動させることで記録ヘッドと媒体Pとを相対移動させるが、記録ヘッド12からインクを吐出する際に媒体Pは移動させずに、記録ヘッド12を搬送方向Aに下流側から上流側へ移動させながらインクを吐出することで記録ヘッドと媒体Pとを相対移動させてもよい。また、記録ヘッド12はラインヘッドに限らず、記録ヘッドを搬送方向Aまたは交差方向Bに複数回走査することで記録領域に印刷を行うシリアルヘッドであってもよい。図2は、記録ヘッド12がシリアルヘッドで、記録ヘッド12を搬送方向Aに走査する場合の記録装置1の液体吐出装置40であり、複数のノズル12aは交差方向Bに配列されてノズル列を形成する。ノズル列の領域の長さは、一般的には媒体Pの交差方向Bの長さよりも短く形成されるが、媒体Pの交差方向Bの長さよりも長く形成してもよい。また、記録ヘッド12を交差方向Bに走査する場合、複数のノズル12aは搬送方向Aに配列されてノズル列を形成する。ノズル列の領域の長さは、一般的には記憶領域の搬送方向Aの長さよりも短く形成されるが、媒体Pの記憶領域の搬送方向Aの長さよりも長く形成してもよい。またラインヘッドであってもシリアルヘッドであっても、ノズル列は、単一ヘッドに複数のノズル12aを一列に配列して形成してもよいし、図2に示すように、ノズル列が形成された複数の単一ヘッドを、ノズルの配列方向と交差する方向から見たときにノズル列が一部重複するように配置することで1つのノズル列を疑似的に構成するように形成してもよい。なお、記録ヘッド12がシリアルヘッドの場合、記録ヘッド12はキャリッジ11を介して走査され、こうしたキャリッジ駆動は、走査方向に沿った図示しない案内レールと駆動モーターによりなされる。
記録装置1は、搬送方向Aにおいて記録ヘッド12の下流側にヒーター8を備え、このヒーター8から赤外光を媒体Pに照射して、媒体Pを加熱する。ヒーター8は、記録ヘッド12によって記録される領域に向けた赤外光の照射により、インクの乾燥を図る。ヒーター8は、プラテン3と対向する位置に設けられ、媒体Pの記録面16の側を加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン3側(裏面17側)から媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。
記録装置1は、媒体Pの搬送方向Aにおける最下流側に、赤外光を照射可能なヒーター13を備えている。ヒーター13は、プラテン4と対向する位置に設けられ、媒体Pの記録面16側を加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン4側(裏面17側)から媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。また、例えば、赤外線ヒーター等の加熱装置の代わりに、ファン等の送風装置等を使用することもできる。
この他、液体吐出装置40は、記録ヘッド12よりも媒体Pの搬送方向の上流側に検知ユニット100を備える。記録ヘッド12がシリアルヘッドで記録ヘッド12を搬送方向Aに走査する場合または記録ヘッド12がラインヘッドの場合、検知ユニット100は、図2に示すように、記録装置1が対応可能な最大幅の媒体Pの幅方向(交差方向B)全域に亘って、複数(具体的には4ユニット)、キャリッジ11に装着・固定されている。また、記録ヘッド12がシリアルヘッドで記録ヘッド12を搬送方向Aに走査する場合、4ユニットの検知ユニット100を、キャリッジ11の幅と同程度としてもよく、キャリッジ11の幅が対応可能な媒体Pの幅方向の最大幅よりも小さい場合であっても、4ユニットの検知ユニット100は、複数回の走査に伴う記録ヘッド12の改行動作に伴って、キャリッジ11と共に交差方向B方向に移動するので、記録装置1が対応可能な最大幅の媒体Pにおける後述の異物検知に支障は無い。
図3は、図2の3−3線に沿って検知ユニット100を破断して検知部構成を示す説明図である。図4は、検知ユニット100を吐出方向Dにおいて平面視して検知部構成を示す説明図である。図5は、検知ユニット100が有する異物検知プレート110の概略を斜視にて示す説明図である。なお、図3では、視認性を確保するため、部材断面を示すハッチングが省略されている。
図4に示すように、検知ユニット100は、異物検知プレート110をフレーム100Fで取り囲んで備え、異物検知プレート110に圧電フィルムセンサー120を備える。図3に示すように、フレーム100Fは、キャリッジ11にボルト130により固定され、異物検知プレート110を取り囲んだ状態で、異物検知プレート110を、記録ヘッド12よりも搬送方向Aの上流側で保持する。これにより、異物検知プレート110が有する後述の第1プレート部111は、記録ヘッド12を収容したキャリッジ11に固定されることになる。
検知ユニット100は、フレーム100Fの上端に上カバー100Cを固定して、異物検知プレート110をプレート上面の側から保護し、フレーム100Fの下端に下カバー100Hを固定して、異物検知プレート110をプレート下面の側から保護する。この上カバー100Cと下カバー100Hは、各検知ユニット毎に設けられており、4つの検知ユニット100が並ぶことで、交差方向Bの全域に亘って異物検知プレート110を上面側から保護する。
異物検知プレート110は、単一のプレート材であって、記録ヘッド12の走査または媒体Pの搬送に伴って記録ヘッド12のノズル形成面Fに接触しえる異物、媒体Pに形成された皺や折り目や破れ、浮き上がった媒体P自体と言った対象物(以下、異物Sと総称する)の存在を検知する検知部に相当する。異物検知については、後述する。
異物検知を図る異物検知プレート110は、第1プレート部111と、第2プレート部112と、第3プレート部113と、第4プレート部114を、連続的に備える。本実施形態では、形状維持のための剛性確保、後述する異物検知時の確実な歪み誘起のため、異物検知プレート110は、0.2〜0.5mm程度のステンレスの板材のプレス成型を経て、賦形・形成されたプレート材である。なお、異物検知プレート110をアルミ、チタン等の板材から形成してもよい。また、異物検知プレート110を、剛性確保や確実な歪み誘起を図り得るポリアミド、ポリカーボネイト等のエンジニアリングプラスチックを用いてもよく、これらプラスチックの金型一体成型品などとしてもよい。
第1プレート部111は、フレーム100Fにボルト130とナット132によりその全面に亘り固定され、連続する第2プレート部112と第3プレート部113を片持ち状に保持する。ここで片持ち状とは、異物検知プレート110をノズル列の延在方向と交差する方向(図4では搬送方向A)において一方側の端部(図4では第1プレート部111)のみでフレーム100Fに固定し、他方側の端部は固定せず自由端となっている状態を指す。また、この第1プレート部111は、キャリッジ11に収容された記録ヘッド12から離間した位置で、フレーム100Fを介してキャリッジ11に固定される。
第2プレート部112は、媒体Pの側のプレート表面に圧電フィルムセンサー120を装着している。また、この第2プレート部112は、第1プレート部111から、記録ヘッド12の側に向けて屈曲して連続し、媒体Pの鉛直方向に対して斜めに配置される。そして、この第2プレート部112と媒体Pのなす角θ(図3参照)は、25°とされている。この場合、第2プレート部112と媒体Pのなす角θは、30°以下であればよく、搬送方向Aに沿った検知ユニット100のサイズや検知対象となる異物の最小サイズ、求められる検知感度等により規定される。なお、上記した第2プレート部112と媒体Pのなす角θの範囲については、後述する。
第3プレート部113は、第2プレート部112から屈曲して連続し、媒体Pとの間に間隙を残して媒体Pと対向する形状とされている。具体的には、この第3プレート部113は、媒体Pと平行なプレート部位であり、搬送方向Aに沿って3mmの幅とされている。そして、媒体Pとの間隙は、検知対象とする最小異物の大きさに応じて規定され、実施形態では、第3プレート部113と媒体Pとの間隙が0.5〜2.0mmとなるように、異物検知プレート110をその第1プレート部111においてフレーム100Fに固定した。この第3プレート部113には、媒体Pから離れる側に第4プレート部114が屈曲して連続している。
圧電フィルムセンサー120は、長方形状をなし、図3に示すように、媒体Pに向かい合った第2プレート部112のセンサー装着面に適宜な接着剤で接着して装着されている。そして、異物検知プレート110は、図4および図5に示すように、交差方向Bに沿って2つの圧電フィルムセンサー120を第2プレート部112に備え、それぞれの圧電フィルムセンサー120は、長手方向が交差方向Bに沿うように第2プレート部112に装着されている。この圧電フィルムセンサー120は、第2プレート部112に起きた歪みに応じた電気信号を、後述する制御部18に出力する。第2プレート部112の歪みは、異物検知プレート110、詳しくは第2プレート部112または第3プレート部113に異物S(図3参照)が接触したときに生じることから、圧電フィルムセンサー120は、異物接触時に電気信号を出力することになる。そして、圧電フィルムセンサー120は、圧電素子がフィルム状に配列されて構成されるセンサー構成を備えることから、第2プレート部112の僅かな歪みを変位として検出した上で、第2プレート部112の僅かな歪みに応じた電気信号を出力する。
次に、実施形態の記録装置1における電気的な構成について説明する。図6は、実施形態の記録装置1の電気的な構成を示すブロック図である。制御部18には、記録装置1の全体の制御を司るCPU19が設けられている。CPU19は、システムバス20を介して、CPU19が実行する各種制御プログラム等を格納したROM21と、データを一時的に格納可能なRAM22と、接続されている。
CPU19は、システムバス20を介して、記録ヘッド12を駆動するためのヘッド駆動部23と接続されている。また、CPU19は、システムバス20を介して、キャリッジ11を移動させるためのキャリッジモーター25、セット部14の駆動源である送出モーター26、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター27、巻取部15の駆動源である巻取モーター28、を駆動させるためのモーター駆動部24と接続されている。この他、CPU19は、システムバス20を介して、ヒーター6とヒーター8およびヒーター13を駆動するためのヒーター駆動部33と接続されている。さらに、CPU19は、システムバス20を介して、入出力部31と接続されており、入出力部31は、異物検知プレート110ごとの2つの圧電フィルムセンサー120、並びに、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC29と接続されている。なお、PC29は外部装置とせずに、記録装置1の構成要素の1つとしてもよい。
本実施形態の液体吐出装置40は、圧電フィルムセンサー120が第2プレート部112の歪みに伴う電気信号を出力した場合に、上記した制御部18の制御により、キャリッジ11に設けられる記録ヘッド12によるインクの吐出および媒体Pと記録ヘッド12との相対移動を停止する。なお、圧電フィルムセンサー120が第2プレート部112の歪みに伴う電気信号を出力した場合に、異物検知の旨を表示部に表示したり、ランプ点灯やブザー音等で報知するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態品の液体吐出装置40は、次のようにして、媒体表面の異物検知を行う。図3に示すように、媒体Pの表面の異物Sは、媒体Pの搬送に伴い、異物検知プレート110の第2プレート部112または第3プレート部113に到達し、この第2プレート部112または第3プレート部113を押し上げる。この押し上げにより、第2プレート部112が、第1プレート部111における固定箇所、詳しくはフレーム100Fとの鉛直な固定箇所を中心にして撓み、これにより第2プレート部112には歪みが生じる。そうすると、第2プレート部112に装着済みの圧電フィルムセンサー120が、第2プレート部112の歪みに応じた電気信号を、その歪みが喩え僅かであっても、制御部18に出力する。そして、制御部18は、圧電フィルムセンサー120からの電気信号を受けて異物Sを検知し、記録ヘッド12によるインクの吐出および搬送部9(図1参照)による媒体Pの搬送の少なくとも一方を停止する。この結果、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、光学的な検知機構を用いないでも、これと同程度に高い精度で媒体Pにおける異物Sの検知を行うことができる。また、第2プレート部112に装着済みの圧電フィルムセンサー120による媒体Pの異物Sの検知の際には、これら異物Sは記録ヘッド12に到達していない(図3参照)。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、異物Sと記録ヘッド12との接触に起因する媒体P或いは記録ヘッド12の損傷の高い確度で抑制できる。また、異物Sの検知は、圧電フィルムセンサー120からの電気信号の値が、あらかじめ設定した閾値を超えるかどうかで判定する。したがって閾値を調整することで、異物Sの検知感度を調整することもできる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、第1プレート部111を、記録ヘッド12を収容したキャリッジ11にフレーム100Fを介して固定した。よって、媒体Pにおける異物Sの検知に当たり、圧電フィルムセンサー120が装着済みの異物検知プレート110を、第1プレート部111とフレーム100Fを介してキャリッジ11に固定すればよく、特異な機器調整や電気的な制御機器が不要となる。この結果、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、異物Sの検知精度を高めた上で、機械的な機器調整の簡便化を図ることができる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、第1プレート部111を搬送方向Aに沿って記録ヘッド12から上流側に離間して固定し、第2プレート部112を、図3に示すように、この第1プレート部111から記録ヘッド12の側に向けて連続させている。これにより、第2プレート部112から屈曲した第3プレート部113を記録ヘッド12の側に位置させるので、媒体Pの搬送方向Aに沿った装置サイズを小さくできる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、異物検知プレート110の全域を上カバー100Cで覆う。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、異物検知プレート110にその上方からペンやインクカートリッジ等の異物が落下しても、異物検知プレート110の不用意な損傷を回避できる。これに加え、本実施形態品の液体吐出装置40は、第2プレート部112よりも搬送方向Aの上流側で、この第2プレート部112を媒体Pの側で下カバー100Hで覆う。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、媒体Pの異物Sが媒体Pの搬送に伴い異物検知プレート110、詳しくは第2プレート部112に近づく場合でも、この第2プレート部112の不用意な損傷を回避することが可能となる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、第2プレート部112が媒体Pとなす角θ(図3参照)が25°となるように、第1プレート部111から連続しているようにした。こうすれば、次の利点がある。図7は、異物検知プレート110の第2プレート部112が媒体Pとなす角θを規定することで得られる効果を概略的に説明する説明図である。なお、この図7では、異物検知に必要な部材のみを抽出して示している。
検知ユニット100の異物検知プレート110は、第1プレート部111でフレーム100Fに固定され、第3プレート部113を、第2プレート部112が介在した片持ち状としていることから、キャリッジ11を搬送方向Aに移動する場合、第3プレート部113は、第1プレート部111の固定箇所を中心に鉛直方向に振動する。こうした振動は、圧電フィルムセンサー120の検出精度の低下につながる。また、こうした振動は固定された第1プレート部111とこれに連続する第2プレート部112とがなす角θ1の影響を受ける。このなす角θ1は、90°の時が最も振動の影響が小さいと考えられるが、なす角θ1を90°にしてしまうと、第2プレート部112が媒体Pと平行に配置されることになり、異物Sが直接圧電フィルムセンサー120に接触して圧電フィルムセンサー120を破壊してしまう恐れが高くなるためなす角θ1は90°よりも大きいことが好ましい。また、なす角θ1を規定するに当たり、次のような実験をした。この実験では、まず、図7に示すなす角θを種々の角度、具体的には、45°、25°(本実施形態)の各種の異物検知プレート110を作成し、それぞれの異物検知プレート110をフレーム100Fに固定した。このそれぞれの異物検知プレート110を固定した場合の図7に示す第1プレート部111と第2プレート部112がなす角θ1は、135°、115°となる。なお、この実験に用いた異物検知プレート110は、いずれも、ステンレスのプレート材であり、その板厚は0.2mmである。
次いで、上記のそれぞれの異物検知プレート110を装着した液体吐出装置40において、記録装置1の電源を入れ、キャリッジ11及び媒体Pを移動させていない状態において圧電フィルムセンサー120が出力する電圧値を測定し、これを基準電圧とした。そしてなす角θ1をそれぞれ135°、115°とした異物検知プレート110について、異物が存在しない条件でキャリッジ11を搬送方向Aに移動させたときに圧電フィルムセンサー120から得られた検知出力電圧を求め、この検出出力電圧を基準電圧で除算して、出力電圧/基準電圧比(%)とした。図7の下段には、図7の上段に示すなす角θが45°でなす角θ1が135°の場合の出力電圧/基準電圧比と、図7に示すなす角θが25°でなす角θ1が115°の場合(本実施形態)の出力電圧/基準電圧比とが示されている。なお、なす角θ1が135°の場合は、キャリッジ11の振動の影響が大きく検知ユニット100は実使用に耐える信頼性を得ることができず、なす角θ1が115°の場合は、キャリッジ11の振動の影響が小さく検知ユニット100は実使用に耐える信頼性を得ることができた。
本実施形態の液体吐出装置40では、第2プレート部112と媒体Pとがなす角θを25°に設定したので、第1プレート部111の固定箇所における鉛直線に対して第2プレート部112がなす角θ1は115°の屈曲角となる。このような屈曲角であれば、図7の下段のグラフから図るように、第1プレート部111の固定箇所における鉛直線に対して第2プレート部112がなす角θ1(屈曲各)が135°の場合より、5.3%の出力電圧/基準電圧比の向上を図ることが判明した。こうした出力電圧/基準電圧比の向上は、第2プレート部112に働く慣性モーメントの影響を小さくして第2プレート部112の振動が抑制されたことに起因する。すなわち、これはなす角θ1が135°のときよりもなす角θ1が115°のときの方が振動に起因するノイズが低減することでS/N比が向上するということを示している。こうした実験結果から、本実施形態の液体吐出装置40によれば、第2プレート部112の振動抑制を通して、異物SのS/N比をより高めることができるといえる。また、異物Sの検知を行うための圧電フィルムセンサー120の出力電圧の閾値を基準電圧の16.5%とした場合、安全率を1.5とすると、異物が存在しない条件でキャリッジ11を搬送方向Aに移動させたときの圧電フィルムセンサー120の出力電圧は出力電圧/基準電圧比が11%以下となることが好ましく、図7の下段のグラフから、なす角θ1をおよそ120°以下に設定することが好ましい。この時、なす角θは30°以下に設定することが好ましい。なす角θ及びθ1をこのように設定すれば、異物Sの検知におけるキャリッジ11の振動の影響を小さくすることができる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、図3に示すように、第4プレート部114を、媒体Pから離れる側に第3プレート部113から屈曲させた。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、媒体Pが図3に示す搬送方向Aと逆方向に搬送される際に検知ユニット100の位置で媒体Pに浮き上がりが生じたとしても、逆搬送される媒体Pを第4プレート部114で押さえ付けるので、逆搬送される媒体の搬送ジャムを第4プレート部114により抑制できる。なお、図3に示す異物検知プレート110を、鉛直線を軸として線対称に反転した形状に形成してもよい。すなわち、第2プレート部112を記録ヘッド12より搬送方向Aの上流側に向けて第1プレート部111から連続して屈曲させてもよい。この場合、第4プレート部114により異物Sを第3プレート部113に案内できる。また、この場合、第1プレート部111の取り付け位置は、図3に示すフレーム100Fの搬送方向Aの上流側のフレームに限らず、フレーム100Fの搬送方向Aの上流側のフレームと搬送方向Aにおいて対向する搬送方向Aの下流側のフレームに取り付けてもよい。
本実施形態品の液体吐出装置40は、第3プレート部113を、搬送される媒体Pと平行に第2プレート部から屈曲させた。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、キャリッジ11を収容した記録ヘッド12が媒体Pと搬送方向Aに相対移動した場合に、第3プレート部113が媒体Pに接触することで起きる媒体Pの損傷の可能性を、第3プレート部113が下に凸の鋭角状に第2プレート部112から屈曲している場合に比して抑制できる。なお、媒体Pが高強度であれば、第3プレート部113を第2プレート部112から下に凸の鋭角状に屈曲させても支障は無い。
本実施形態品の液体吐出装置40は、キャリッジ11に4ユニットの検知ユニット100を装着固定し、記録装置1が対応可能な最大幅の媒体Pにおける異物検知を、図7で示したように可能とする。そして、4ユニットの検知ユニット100のそれぞれは、フレーム100Fを介してキャリッジ11にボルト締め付けにより固定されているに過ぎない。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、いずれかの検知ユニット100に異物検知の機能不全が起きれば、その機能不全となった検知ユニット100を容易に交換できると共に、機能不全を容易且つ早期に回復できる。これに加え、本実施形態品の液体吐出装置40は、4ユニットのそれぞれの検知ユニット100において、異物検知プレート110をフレーム100Fにボルト締め付けにより固定しているに過ぎない。よって、機能不全となった検知ユニット100において、上カバー100Cを取り外し、機能不全となった検知ユニット100の異物検知プレート110その物を交換するだけで、機能不全を容易且つ早期に回復できる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、4ユニットの検知ユニット100を、異物検知の対象となる媒体Pをその幅方向に亘って分割した分割領域に対向させて備える。よって、次の利点がある。例えば、異物Sが図2に示す媒体Pの幅方向(交差方向B)の右端側に存在すれば、この幅方向右端の分割領域に対向した図2の最右端の検知ユニット100は、他の分割領域に対応した検知ユニット100よりも大きな電気信号を圧電フィルムセンサー120から発する。異物Sが図2に示す媒体Pの幅方向左端側に存在する場合や、異物Sが幅方向中央の右側或いは幅方向中央の左側に存在する場合も同様である。よって、本実施形態品の液体吐出装置40によれば、4ユニットの検知ユニット100から出力された電気信号の大小を対比することで、異物Sが媒体Pの幅方向のどの位置に存在するかを判別することができる。
本実施形態品の液体吐出装置40は、4ユニットの検知ユニット100のそれぞれにおいて、2つの圧電フィルムセンサー120を交差方向Bに沿って第2プレート部112に備える(図4、図5参照)。よって、異物の検知精度が高まる。
本発明は、上述の実施形態や実施形態、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、異物検知プレート110をフレーム100Fを介してキャリッジ11に固定したが、フレーム100Fをキャリッジ11とは別個に記録ヘッド12より搬送方向上流側に設け、このフレーム100Fに異物検知プレート110を固定してもよい。つまり、異物検知プレート110をキャリッジ11から独立して設けてもよい。この他、フレーム100F自体をキャリッジ11に収容するようにしたり、キャリッジ11の枠体でフレーム100Fを構成するようにして、異物検知プレート110を固定してもよい。
既述した実施形態では、第1プレート部111を記録ヘッド12から離間した上で、第2プレート部112を記録ヘッド12の側に向けて連続するようにしたが、第2プレート部112を、記録ヘッド12から離れる側、即ち搬送方向上流側に向けて第1プレート部111に連続させてもよい。
既述した実施形態では、第2プレート部112が媒体Pとなす角θを25°としたが、前述の通り、第2プレート部112を、媒体Pとなす角θが30°以下となるようにして、鉛直に固定された第1プレート部111となす角θ1が90°を越えて120°以下となるようにしてもよい。
既述した実施形態では、第2プレート部112を、鉛直に固定された第1プレート部111から屈曲して第1プレート部111に連続するようにしたが、これに限らない。図8は、変形例の異物検知プレート110Aを有する検知ユニット100Aを破断して検知部構成の要部を示す説明図である。この変形例の検知ユニット100Aは、第2プレート部112を第1プレート部111から直線状に連続して備え、第1プレート部111の固定部位であるフレーム100Fの固定面を、媒体Pとなす角θが30°以下(例えば、25°)となるようにした。こうしても、第2プレート部112は、媒体Pとなす角θが30°以下となり、第1プレート部111の固定部位における鉛直線と第2プレート部112とがなす角θ1が90°を越えて120°以下となる。
既述した実施形態では、第4プレート部114を、媒体Pから離れる側に第3プレート部113から屈曲させて設けたが、この第4プレート部114を省略したり、第3プレート部113の自由端の断面形状を円弧状としてもよい。
既述した実施形態では、第3プレート部113を、媒体Pと平行としたが、これに限らない。図9は、変形例の異物検知プレート110Bを有する検知ユニット100Bを破断して検知部構成の要部を示す説明図である。この変形例の検知ユニット100Bは、異物検知プレート110において第2プレート部112に連続した第3プレート部113を、媒体Pの側に湾曲した形状とした。
既述した実施形態では、図4に示すように、第3プレート部113を交差方向Bに沿って媒体Pの幅方向に延ばしたが、この第3プレート部113を交差方向Bと斜めに交差して媒体Pの幅方向に延ばしてもよい。
既述した実施形態では、圧電フィルムセンサー120を媒体Pに向かい合った第2プレート部112のセンサー装着面(図3参照)に装着したが、圧電フィルムセンサー120を、図3に示すセンサー装着面の裏側のプレート面に装着してもよい。
1…記録装置、2…プラテン、3…プラテン、4…プラテン、5…駆動ローラー、6…ヒーター、7…従動ローラー、8…ヒーター、9…搬送部、11…キャリッジ、12…記録ヘッド、12a…ノズル、13…ヒーター、14…セット部、15…巻取部、16…記録面、17…裏面、18…制御部、19…CPU、20…システムバス、21…ROM、22…RAM、23…ヘッド駆動部、24…モーター駆動部、25…キャリッジモーター、26…送出モーター、27…搬送モーター、28…巻取モーター、31…入出力部、33…ヒーター駆動部、40…液体吐出装置、100…検知ユニット、100A…検知ユニット、100B…検知ユニット、100C…上カバー、100F…フレーム、100H…下カバー、110…異物検知プレート、110A…異物検知プレート、110B…異物検知プレート、111…第1プレート部、112…第2プレート部、113…第3プレート部、114…第4プレート部、120…圧電フィルムセンサー、130…ボルト、132…ナット、A…搬送方向、B…交差方向、C…回転方向、D…吐出方向、F…ノズル形成面、KF…荷重、P…媒体、S…異物

Claims (5)

  1. 媒体に向かい合うように配置されて前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記媒体と前記液体吐出部との相対移動に伴って前記液体吐出部に接触しえる対象物の存在を検知する検知部と、
    該検知部に設けられ、前記検知部に前記対象物が接触したとき、電気信号を出力する圧電フィルムセンサーとを備え、
    前記検知部は、連続的に形成された第1,第2,第3プレート部を有し、
    前記第1プレート部は、前記第2,第3プレート部が片持ち状となるように固定され、
    前記第2プレート部は、前記圧電フィルムセンサーを装着した状態で、前記媒体の鉛直方向に対して斜めに前記第1プレート部に連続し、
    前記第3プレート部は、前記第2プレート部から屈曲し、前記媒体との間に間隙を残して前記媒体と対向する形状である
    液体吐出装置。
  2. 前記第1プレート部は、前記液体吐出部を収容した収容部に固定されている、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1プレート部は、前記液体吐出部から離間した位置で固定され、
    前記第2プレート部は、前記第1プレート部から、前記液体吐出部の側に向けて連続する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第2プレート部は、前記媒体となす角が30°以下となるように、前記第1プレート部から連続している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記検知部は、前記媒体から離れる側に前記第3プレート部から屈曲した第4プレート部を有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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