JP5764906B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関する。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーよりも搬送方向下流に設けられて媒体に印刷を行うヘッドを備えた印刷装置が知られている。また、このような印刷装置として、搬送ローラーよりも搬送方向上流側で媒体を支持するガイドが設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−122625号公報
このような印刷装置において、ガイドの搬送面の位置が高い場合、媒体がガイドから離れる際に、「蹴飛ばし」と呼ばれる搬送不良が生じるおそれがあった。蹴飛ばしとは、媒体の後端(搬送方向の上流側端)がガイドから離れる瞬間に、ガイドと媒体間の押圧力が媒体を搬送方向に押し出すように作用する現象である。この蹴飛ばしによって、搬送誤差が生じ、印刷品質が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、蹴飛ばしによる搬送不良を防止することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を搬送方向に搬送する一対の搬送ローラーと、前記一対の搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側において搬送面で媒体を支持するガイドと、前記一対の搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側において媒体にインクを噴出して印刷を行うヘッドと、を備える印刷装置であって、前記ガイドの前記搬送面の下流側の端部は、前記一対の搬送ローラーの接触位置よりも上に位置し、前記ガイドは、前記下流側の端部から上流側に向けて、前記搬送面の高さが高くなっており、前記ヘッドによって一方の面に印刷された媒体を、前記搬送ローラーによって前記ガイドの下を通るように逆搬送させ、前記ガイドの下を通過した前記媒体の表裏を反転機構によって反転させ、反転機構によって反転された前記媒体の前記一方の面を前記ガイドの前記搬送面で支持して前記媒体を前記搬送ローラーによって前記搬送方向に搬送し、前記媒体の両面に印刷を行うことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1A及び図1Bは、本実施形態にかかるプリンターの構成を説明する概略図である。 プリンターにおけるDCモーターを用いる駆動系と制御系との関係を示す図である。 図3A〜図3Dは、比較例の場合における媒体搬送の時間経過の様子を説明する図である。 図4Aは、第1実施形態の搬送ガイドの横断面図であり、図4Bは、第1実施形態の搬送ガイドの斜視図である。 図5A〜図5Dは、本実施形態の場合における媒体搬送の時間経過の様子を説明する図である。 図6A〜図6Cは、第1実施形態の変形例を示す概略図である。 図7Aは第2実施形態の搬送ガイドの斜視図であり、図7Bは、第2実施形態の搬送ガイドを上から見た図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側において上面で媒体を支持するガイドと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側において媒体にインクを噴出して印刷を行うヘッドと、を備える印刷装置であって、前記ガイドの上面は、前記搬送ローラーと媒体との接触位置における当該搬送ローラーの接線方向よりも上に位置し、前記ガイドの前記搬送方向の下流側の端部は、当該端部の前記搬送方向の上流側よりも、媒体を支持する方向の厚さが薄いことを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、蹴飛ばしによる搬送不良を防止できる。
かかる印刷装置であって、前記ガイドは、前記搬送方向の下流側の端部における前記媒体を支持する方向の一方側の角が、前記媒体を支持する方向に対して斜めに面取りされていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、蹴飛ばしを起こりにくくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記ヘッドによって一方の面に印刷された媒体を、前記搬送ローラーによって前記ガイドの下を通るように逆搬送させることによって、前記一方の面が前記ガイドの上面に支持されるように反転させ、媒体の両面に印刷を行うことが望ましい。
このような印刷装置によれば、両面印刷を行う際にも搬送精度の劣化を防止できる。
かかる印刷装置であって、前記ガイドは、前記搬送方向の下流側ほど、媒体を支持する領域が狭くなっていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、媒体がガイドから離れる際の振動を抑えることができる。
また、搬送ローラーによって媒体を搬送方向に搬送することと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側において上面で媒体を支持するガイドであって、前記搬送ローラーと媒体との接触位置における当該搬送ローラーの接線は、前記ガイドの上面よりも下側に位置し、前記ガイドの前記搬送方向の下流側の端部は、当該端部の前記搬送方向の上流側よりも、媒体を支持する方向の厚さが薄い前記ガイドによって前記媒体を支持することと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に備えられたヘッドから媒体にインクを噴出することと、を有する印刷方法が明らかとなる。
===印刷装置の基本的構成===
本実施形態において用いられる印刷装置としてプリンター10及びその駆動方法について説明する。本実施形態のプリンター10は、紙や薄板等の被搬送媒体を所定の方向(以下、搬送方向とも呼ぶ)に搬送することができる搬送機構を備えた印刷装置である。また、プリンター10は、インクジェット式のプリンターであるが、かかるインクジェット式プリンターは、インクを噴出して印刷可能な装置であれば、いかなる噴出方法を採用した装置でも良い。
以下、本明細書においては、搬送方向をX方向、搬送方向に直行する方向(媒体幅方向とも呼ぶ)をY方向、鉛直上方向をZ方向として説明を行う。
<プリンター10の構成について>
図1A及び図1Bは、本実施形態にかかるプリンター10の構成を説明する概略図である。図2は、プリンター10におけるDCモーターを用いる駆動系と制御系との関係を示す図である。
プリンター10は、媒体搬送機構30と、媒体支持機構40と、印刷機構50と、コントローラー60を有している。
媒体搬送機構30は媒体を搬送方向に搬送するためのものである。媒体搬送機構30は搬送ローラー対31とギア輪列32とPFモーター33と回転検出部34とを有する。
搬送ローラー対31は、搬送ローラー31aと、従動ローラー31bとを具備していて、これらの間で、被搬送媒体(例えば用紙P)を挟持可能となっている。
PFモーター33は、搬送ローラー31aに対して、ギア輪列32を介して駆動力(回転力)を与えるものである(図2)。PFモーター33は回転方向を自在に変更することができる。以下において、媒体を搬送方向に送り出す際のPFモーター33の回転の向きを正転方向とし、その逆方向の回転を逆転方向と称する。本実施形態のプリンター10では、PFモーター33を逆転方向に回転させることによって、媒体を搬送方向とは逆の方向に搬送することもでき、両面印刷等の種々の印刷方法に対応することが可能となっている。なお、搬送ローラー31aを駆動する駆動部は、PFモーター33のような「モーター」には限られず、油圧によって作動するアクチュエーター等を用いてもよい。
回転検出部34はPFモーター33又は搬送ローラー31aの回転量を検出する。これにより、媒体の搬送量を監視・制御することができる。本実施形態では回転検出部34としてロータリーエンコーダーを用いている。そのため、回転検出部34は、円盤状スケール34aと、ロータリーセンサー34bとを具備している。円盤状スケール34aは、その周方向に沿って一定の間隔毎に、光を透過させる透光部と、光の透過を遮断する遮光部とを有している。また、ロータリーセンサー34bは、不図示の発光素子と、同じく不図示の受光素子と、同じく不図示の信号処理回路を主要な構成要素としている。
なお、媒体搬送機構30として、搬送ローラー対31と同様のローラー対を複数備えていてもよい。例えば、図1A、図1Bに示されるように、搬送ローラー対31及び印刷機構50よりも搬送方向下流側に、印刷後の媒体をプリンター10の外側に排出するための排出ローラー対35を備えていても良い。排出ローラー対35は搬送ローラー対31と同様の構成を有し、搬送ローラー31aの回転に合わせて回転することで、媒体を排出する。排出ローラー対35も駆動部となるモーターや、駆動力を伝達するギア輪列、回転検出部を有する(全て不図示)。
媒体支持機構40は、媒体搬送機構30の搬送方向上流側において、搬送される媒体を支持し、搬送時における媒体の幅方向(Y方向)位置を調整する。媒体支持機構40は搬送ガイド41(ガイドに相当する)と、側部ガイド板42とを有する。
搬送ガイド41は、板状部材であり、搬送される媒体を下側から支持する。ガイド形状についての詳細は後で説明する。側部ガイド板42は搬送ガイド41のY方向(媒体幅方向)の両端側に設けられた42a及び42bから構成され、媒体の幅方向の位置を固定し、媒体が搬送経路上に正しく送り出されるように媒体を案内する。なお、側部ガイド板42は、搬送される媒体のサイズ(幅)に合わせてY方向の位置を調節できるようにしておく。その際、Y方向両側のガイド板42a及び42bが両方とも移動できるようにしてもよいし、片側(例えば42a)のY方向位置が固定され、片側(例えば42b)のみY方向位置を移動できるようにしてもよい。
媒体支持機構40は、図1Aのように搬送ローラー31aの設置位置よりもZ方向の高い位置で、X方向に対して斜めに設置されている。これによって、媒体を斜め上方から搬送ローラー31aの位置までスムースに供給することができる。一方、図1Bに示されるように、媒体支持機構40がX方向と平行になるように設置角度を変更し、真横から搬送ローラー31aに媒体を供給できるような構成としておくこともできる。
印刷機構50は、搬送ローラー対31と排出ローラー対35との間の領域において、搬送される媒体に対してインクを噴出することにより画像を形成させる。印刷機構50はヘッド51とプラテン55とを有する。
ヘッド51は媒体のZ方向上方部から媒体にインクを噴出して、媒体上に多数のインク滴を着弾させることにより画像を形成する。ヘッド51の下面には各インクに対応づけられた不図示のノズル列が設けられていて、このノズル列を構成する複数のノズルにはそれぞれピエゾ素子が配置されている。不図示のインクタンクからインク通路を介してノズルにインクが供給されると、このピエゾ素子の作動により、インク通路の端部にあるノズルからインク滴を噴出することが可能となっている。なお、ヘッド51は、ピエゾ素子を用いたピエゾ駆動方式に限られず、例えばインクをヒーターで加熱し、発生する泡の力を利用するヒーター方式、磁歪素子を用いる磁歪方式、ミストを電界で制御するミスト方式等を採用しても良い。また、印刷に使用されるインクは、染料系インク/顔料系インク等、いずれの種類のインクでも良い。
プラテン55は、媒体を挟んでヘッド51と対向する位置に配設され(図1参照)、印刷中の媒体を下側から支持する。また、ヘッド51の表面に吸引孔を設け、空気を吸引することにより、印刷中の媒体を吸引保持するようにしてもよい。
コントローラー60は、搬送ローラー31aや排紙ローラー35aの回転速度や回転方向を制御し、媒体を搬送させる。図2に示すように、コントローラー60は、CPU61、ROM62、RAM63、PROM64、ASIC65、モータードライバー66等を具備していて、これらが例えばバス等の伝送路67を介して相互に接続されている。また、制御部60は、コンピューターCOMに接続されている。そして、これらのハードウエアと、ROM62やPROM64に記憶されているソフトウエア及び/又はデータの協働、又は特有の処理を行う回路や構成要素の追加等によって、PFモーター33等の制御が行われる。
===搬送ガイドと搬送ローラーの位置関係について===
前述したような印刷装置において、通常、搬送ローラー31aと媒体との接触位置における搬送ローラー31aの接線は、搬送ガイド41の搬送面よりも下側になっている。言い換えると、搬送ガイド41の搬送面は、搬送ローラー31aと媒体との接触位置における搬送ローラー31aの接線方向よりも上に位置している。このように、搬送ガイド41の搬送面を高くしているのは、以下のような理由による。
例えば、両面印刷を行う場合、図1Aのように搬送ガイド41の位置を設定して、片面印刷後の媒体を、搬送ガイド41の下方を通過するように逆搬送させ、不図示の反転機構によって媒体の表裏を反転させている。このため、逆搬送時に、媒体が確実に搬送ガイド41の下方を通過するように、搬送ローラー31aと媒体との接触位置における接線よりも、搬送ガイド41の上面(搬送面)を高くする必要がある。
また、搬送ローラー31aは搬送量を制御するため摩擦係数の大きい材料(ゴムなど)が用いられている。これに対し、従動ローラー31bでは、搬送ローラー31aよりも摩擦係数の小さい材料が用いられている。よって、図1Bのように媒体支持機構40がX方向と平行な場合において、媒体の先端を搬送ローラー31aの上部に当てるよりも従動ローラー31bの下部に当てる方が、用紙Pを搬送ローラー31aと従動ローラー31bの間に導きやすい。つまり、用紙Pが搬送ローラー31aと従動ローラー31bによって挟持される状態になりやすい。よって、図1Bのような場合においても、媒体が従動ローラー31bに当たるように、搬送ガイド41の搬送面を、搬送ローラー31aと媒体との接触位置よりも高い位置に設けている
また、搬送ガイド41のX方向下流側の端部と搬送ローラー対30との間には空隙がある。このため、搬送ガイド41を離れた用紙Pの先端は自重で鉛直方向下側に撓んでしまうことがある。よって、搬送ガイド41の位置を高くすることで、用紙Pが自重でたわんでも、搬送ローラー対30(搬送ローラー31a、従動ローラー31b)に挟持されやすくなる。
さらには、搬送ガイド41の取り付けの際の誤差などによって、搬送ガイド41の搬送面が、搬送ローラー31aと媒体との接触位置よりも高くなっている場合がある。
以上のような理由により、搬送ガイド41の搬送面は搬送ローラー31aと媒体との接触位置における接線よりも高い位置になっている。しかしながら、このように搬送ガイド41の搬送面の位置が高いと、媒体が搬送ガイド41の搬送方向下流側の端部から離れる際に、蹴飛ばしと呼ばれる搬送不良が生じるおそれがある。蹴飛ばしとは、媒体の後端(搬送方向の上流側端)がガイドから離れる瞬間に、ガイドと媒体間の押圧力が媒体を搬送方向に押し出すように作用する現象である。
===比較例===
まず、比較例の搬送ガイド41における印刷時の媒体搬送について説明する。
図3A〜図3Dは、比較例の場合における媒体搬送の時間経過の様子を説明する図である。図3A〜図3Dは、図1B(搬送ガイド41がX方向と平行)の場合において、搬送ガイド41周辺をY方向(媒体幅方向)側から見た図である。なお、図3A〜図3Dにおいて、側部ガイド板42a及び42bの図示を省略している。
図に示すように、比較例の搬送ガイド41は、所定の厚さ(Z方向の長さ)を有する板状の部材であり、その厚さは、X方向の位置にかかわらず一定である。また、前述したように、搬送ガイド41の媒体の搬送面(上面)は、搬送ローラー31aと媒体との接触位置における接線よりも高い位置になっている。
図3Aに示すように、媒体は、搬送ローラー31aと従動ローラー31bに挟持されつつ、搬送ガイド41に支持されて、搬送方向(X方向)に搬送される。このとき、媒体には搬送ガイド41に押し付けられるような力が働き、搬送中の媒体に対して搬送方向とは逆向きの摩擦力が発生する。発生した摩擦力は媒体を介して搬送ローラー31aが正転するのを妨げるように作用する。すなわち、媒体の搬送中、搬送ローラー31aには摩擦力による搬送方向逆向きの力が働く。例えば、媒体に厚みがある場合や媒体が硬い場合には、撓みを戻そうとする力が大きいため発生する摩擦力も大きくなり、搬送ローラー31aに働く力も大きくなる。
このとき図3AのX−Z平面において、搬送ガイド41と搬送ローラー31aとの両方によって媒体は両持ち梁のような状態で支持されている。
媒体の搬送が進行すると、図3Bに示すように、媒体の後端部分(X方向上流側の端部)が撓んで搬送ガイド41の搬送方向下流側の角で支持されるようになる。媒体と搬送ガイド41との間には、摩擦力f1が働いている。
さらに搬送が進行すると、図3Cに示すように、媒体の後端部が搬送ガイド41の上面から外れ、搬送ガイド41のX方向下流側の端面と当接する。このとき、媒体には撓みを元に戻そうとする力がはたらき、搬送ガイド41をX方向上流側に押す。これにより、媒体は、搬送ガイド41からX方向下流側への押圧力f2を受ける。このように、媒体が搬送ガイド41から離間する際に、押圧力f2が、媒体をX方向に押し出すように作用するため、媒体が目標の搬送量よりも多くX方向に搬送されてしまう(蹴飛ばし)。
その後、図3Dに示すように、媒体は搬送ガイド41から離間し、媒体は搬送ローラー31aによって片持ち梁のような状態で支持されるようになる。
この比較例では、蹴飛ばしによって、搬送量に誤差が生じて、印刷品質が劣化してしまうというおそれがある。そこで、以下の実施形態では、搬送ガイド41の形状を改善することによって、蹴飛ばしを軽減させ、搬送不良を抑制している。こうして、印刷品質の劣化の防止を図っている。
===第1実施形態===
図4Aは、第1実施形態の搬送ガイド41の横断面図であり、図4Bは、第1実施形態の搬送ガイド41の斜視図である。なお、図4A及び図4Bは、搬送ガイド41のX方向下流側(つまり、搬送ローラー31aに近い側)における形状を示している。また、図において、側部ガイド42a、42bの図示を省略している。
本実施形態の搬送ガイド41は、図に示すように、紙を支持する方向(この場合Z方向)の厚さが一定ではなく、X方向(搬送方向)下流側端において、Z方向の厚さが薄くなっている。具体的には、Z方向の厚さがD1の搬送ガイド41に対して、X方向下流側に近づくにつれて次第に厚さが薄くなるようにZ方向の下流側(鉛直方向上側)の角を斜めに面取りしたような斜面が設けられている。これにより、搬送ガイド41のX方向下流側端のZ方向の厚さはD2(<D1)となっている。つまり、本実施形態の搬送ガイド41では、X方向下流側端の厚さが、その上流側の部分の厚さと比べて非常に薄くなっている。
図5A〜図5Dは、本実施形態の場合における媒体搬送の時間経過の様子を説明する図である。なお、図5A〜図5Dは、図1Bの場合において、搬送ガイド41周辺をY方向(媒体幅方向)側から見た図である。また、前述したように、搬送ガイド41の媒体の搬送面は、搬送ローラー31aと媒体との接触位置における接線よりも高い位置になっている。
図5Aでは、媒体が搬送ローラー31aと従動ローラー31bに挟持されつつ、搬送ガイド41に支持されて、搬送方向(X方向)に搬送されている。このとき媒体には、比較例(図3A)と同様に、媒体が搬送ガイド41に押し付けられるような力が働き、搬送中の媒体に対して搬送方向とは逆向きの摩擦力が発生する。
また、このとき図3Aと同様にX−Z平面において、搬送ガイド41と搬送ローラー31aとの両方によって媒体は両持ち梁のような状態で支持されている。
媒体の搬送が進行すると、図5Bに示すように、媒体の後端部分(X方向上流側の端部)が搬送ガイド41の斜面で支持されるようになる。媒体の後端部分は斜面に支持されつつ、斜面に沿って搬送される。
さらに搬送が進行すると、図5Cに示すように、媒体の後端部が搬送ガイド41の斜面から外れるようになる。このとき、搬送ガイド41のX方向下流側端のZ方向の厚さが非常に薄い(D2)ため、媒体と搬送ガイド41のX方向下流側端とが当接しにくくなっている。すなわち、比較例と比べて、搬送ガイド41は媒体の撓みを戻そうとする力を受けにくく、媒体は、搬送ガイド41からX方向下流側への押圧力を受けにくい。これにより、蹴飛ばしを抑制することができる。なお、図からわかるように、蹴飛ばしを抑制するには、搬送ガイド41のX方向下流側端の厚さは薄いほどよい。
その後、図5Dに示すように、媒体と搬送ガイド41は離間し、媒体は搬送ローラー31aによって片持ち梁のような状態で支持されるようになる。
このように、本実施形態では、搬送ガイド41のX方向下流端の厚さを、上流側と比べて薄くしている。こうすることにより、媒体が搬送ガイド41から離間する際の蹴飛ばしを起こりにくくすることができる。よって、搬送不良を抑制でき、印刷品質の低下を防止できる。
<変形例>
前述の実施形態では、搬送ガイド41のX方向の下流側端において、上側(Z方向下流側)の角の部分を直線的に面取りしていたが、これには限定されない。
図6A〜図6Cは、第1実施形態の変形例を示す概略図である。なお、図6A〜図6Cは、搬送ガイド41のX−Z平面の断面図である。
図6Aでは、搬送ガイド41のX方向下流側端の上側(Z方向下流側)が階段状になっており、厚さが段階的に薄くなっている。この場合も、前述の実施形態と同様に、媒体が搬送ガイド41から離間する際に、搬送ガイド41は媒体の撓みが戻ろうとする力を受けにくい。よって、媒体は搬送ガイド41からの押圧力を受けにくくなる。よって、蹴飛ばしを抑制することができる。
また、図6Bでは、搬送ガイド41のX方向下流側端の上側が直線的ではなく、曲線的に面取りされたような形状になっている。
さらに、図6Cでは、X方向下流側端の下側(Z方向上流側)が直線状に面取りされている。
このような場合も、搬送ガイド41のX方向下流側端の厚さが薄くなっていることにより、蹴飛ばしを抑制することができる。
また、上述した形状以外の形状であってもよい。すなわち、搬送ガイド41のX方向の下流側端の厚さが薄くなっていればよい。
なお、前述の実施形態では図1Bの場合の搬送ガイド41について説明したが図1Aに示すように配置される場合においても同様に適用可能である。図1Aの場合も、搬送ガイド41の上面を搬送ローラー31aと媒体との接触位置における接線よりも上にしている。この場合も、媒体が搬送ガイド41から離間する際に蹴飛ばしが起こるおそれがある。よって、上述の実施形態のように、搬送ガイド41のX方向下流端の厚さを薄くすることで、媒体が搬送ガイド41から離間する際の蹴飛ばしを防止することができる。これにより搬送精度の劣化を防止でき、印刷品質の劣化を防止できる。
===第2実施形態===
第1実施形態の場合、媒体が搬送ガイドから離間する際に、例えば、搬送ガイド41と搬送ローラー31aとによって両持ち梁のような状態で支持されていた媒体が、搬送ガイド41の支持を失って急に片持ち梁のような状態となり、媒体後端部が振動するおそれがある。これにより正確な搬送ができなくなり、搬送不良が生じるおそれがある。
そこで、第2実施形態では、媒体が搬送ガイド41から外れる際に、できるだけ急激な変化を生じないようにしている。具体的には、搬送ガイド41のY方向(媒体幅方向)の幅が、X方向(搬送方向)の下流側端で次第に狭くなるようにしている。
図7Aは第2実施形態の搬送ガイド41の斜視図であり、図7Bは、第2実施形態の搬送ガイド41を上から(Z方向下流側から)見た図(XY平面図)である。
図7A、図7Bに示すように、第2実施形態の搬送ガイド41は、長方形の平板からX方向下流側におけるY方向の両隅部分が斜めに切り取られた形状であり、X方向の最下流側のY方向の中央部において媒体を支持する領域が最も狭くなっている。また、第2実施形態の搬送ガイド41は、前述の実施形態と同様に、搬送方向下流側端の厚さが薄くなっている。
この第2実施形態の搬送ガイド41では、媒体の後端を搬送する際に、媒体と接触する面積が次第に減少していく。このため、Y方向の両隅部分が斜めに切り取られていない場合と比べて、媒体が搬送ガイド41から急に離れることによる媒体後端部の振動を抑制することができる。また、前述した実施形態と同様に、搬送ガイドのX方向下流側端が薄くなっているので、媒体が搬送ガイド41から離れる際の蹴飛ばしを抑制すことができる。
これにより、第2実施形態では、さらに搬送不良を抑制することができる。
===その他の実施形態===
一実施形態としての印刷装置を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<媒体について>
上述の各実施形態において、媒体を紙等として説明しているが、媒体ローラー31aによって搬送可能なシート状のものであれば「紙」以外の媒体を使用しても良い。例えば、フィルム状の部材、樹脂製のシート、アルミ箔等を媒体として用いることができる。
<コントローラーについて>
コントローラー60は、上述の実施の形態のものには限られず、例えばASIC65のみでPFモーター33の制御を司るように構成しても良く、また、これら以外に種々の周辺機器が組み込まれた1チップマイコン等を組み合わせて、コントローラー60を構成するようにしても良い。
10 印刷装置、
30 媒体搬送機構、31 搬送ローラー対、31a 搬送ローラー、
31b 従動ローラー、32 ギア輪列、33 PFモーター、
34 回転検出部、35 排出ローラー対、
40 媒体支持機構、41 搬送ガイド、42 側部ガイド板、
50 印刷機構、51 ヘッド、55 プラテン
60 コントローラー

Claims (3)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する一対の搬送ローラーと、
    前記一対の搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側において搬送面で媒体を支持するガイドと、
    前記一対の搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側において媒体にインクを噴出して印刷を行うヘッドと、
    を備える印刷装置であって、
    前記ガイドの前記搬送面の下流側の端部は、前記一対の搬送ローラーの接触位置よりも上に位置し、
    前記ガイドは、前記下流側の端部から上流側に向けて、前記搬送面の高さが高くなっており、
    前記ヘッドによって一方の面に印刷された媒体を、前記搬送ローラーによって前記ガイドの下を通るように逆搬送させ、前記ガイドの下を通過した前記媒体の表裏を反転機構によって反転させ、反転機構によって反転された前記媒体の前記一方の面を前記ガイドの前記搬送面で支持して前記媒体を前記搬送ローラーによって前記搬送方向に搬送し、前記媒体の両面に印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記ガイドは、前記下流側の端部における前記媒体を支持する方向の一方側の角が、前記媒体を支持する方向に対して斜めに面取りされている
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記ガイドは、前記搬送方向の下流側ほど、媒体を支持する領域が狭くなっていることを特徴とする印刷装置。
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