JP6790652B2 - ロータシャフトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータシャフトの製造方法に関する。
従来、ロータシャフトの製造方法において、インナシャフトとアウタシャフトとを焼き嵌めにより嵌合させ、さらに、電子ビーム溶接(EBW)を用いて、インナシャフトとアウタシャフトとをより強固に接合させる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−110100号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、接合強度の確保のために、焼き嵌め工程に加えて電子ビーム溶接工程を要するため、ロータシャフト製造時における工数が増大する。
本発明は、接合強度を確保しながら、より少ない工数によりインナシャフトとアウタシャフトとを接合することができるロータシャフトの製造方法を提供する。
本発明によるロータシャフトの製造方法は、インナシャフトとアウタシャフトとから構成されるロータシャフトの製造方法であって、インナシャフトは、軸部と、当該軸部の外周面から外側に突出して形成された外周フランジとから構成され、アウタシャフトは、筒部と、当該筒部の内周面から内側に突出して形成された内周フランジと、当該内周フランジの中心に形成されたインナシャフト挿入孔と、インナシャフト挿入孔の周縁において他の内周フランジよりも薄肉に形成された薄肉部とから構成される。インナシャフトとアウタシャフトは、外周フランジの外縁部の裏面が薄肉部と接した状態で軸部の軸心を回転中心として回転させ、内周フランジの上面に加工ローラを押し当てるとともに、加工ローラの回転中心を挟んで対向する位置で内周フランジをカウンタローラにより押圧し、当該加工ローラを内周フランジの薄肉部よりも外側の位置から回転中心側に向かって移動させることで、内周フランジの素材を塑性加工により前記外周フランジの表面に肉寄せすることにより接合される。
本発明によれば、インナシャフトとアウタシャフトとを、アウタシャフトが有する内周フランジの素材をインナシャフトの外周フランジの表面に肉寄せすることにより接合させるので、接合強度を確保しながら、より少ない工数によりロータシャフトを製造することができる。
図1は、インナシャフトを示す斜視図と断面図である。 図2は、アウタシャフトを示す斜視図と断面図である。 図3は、ロータシャフトを示す斜視図である。 図4は、ロータシャフトを示す断面図である。 図5は、ロータシャフトの製造方法の概要を説明するフローチャートである。 図6は、ロータシャフトの製造方法における配置工程を説明する図である。 図7は、ロータシャフトの製造方法における配置工程を説明する図である。 図8は、ロータシャフトの製造方法における接合工程を説明する図である。 図9は、ロータシャフトの製造方法における接合工程を説明する図である。 図10は、ロータシャフトの製造方法における接合工程を説明する図である。 図11は、ロータシャフトの製造方法における接合工程及び仕上げ工程を説明する図である。 図12は、ロータシャフトの接合状態を説明する断面図である。 図13は、ロータシャフトの接合状態の他の例を示す断面図である。 図14は、外周フランジに形成される溝部を説明する斜視図である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロータシャフトの製造方法を説明する図であって、ロータシャフト100を構成するインナシャフト10を示す図である。図1(a)は、インナシャフト10の斜視図を、図1(b)は、インナシャフト10の軸方向断面図を示す。なお、本発明に係るロータシャフト100は、例えば、電気自動車やハイブリッド車両に搭載されるモータ等に採用することができる。
インナシャフト10は、軸部11と、軸部11の外周面から外側に突出して形成された外周フランジ12とから構成される。外周フランジ12は、円盤形状を有しており、軸部11の軸方向に対して略垂直に形成される。また、外周フランジ12の外縁部には、その全周にわたる上面において外周フランジ12に対して斜めに切り欠かれた切り欠き13と、同じく全周にわたる下面において外周フランジ12と水平に切り欠かれた切り欠き14が形成される。切り欠き13、14の機能については後述する。
図2は、ロータシャフト100を構成するアウタシャフト20を示す図である。図2(a)は、アウタシャフト20の斜視図を、図2(b)は、アウタシャフト20の軸方向高さ方向の断面図を示す。
アウタシャフト20は、筒部24と、筒部24の内周面から内側に突出して形成された内周フランジ22と、内周フランジ22の中心に形成された孔部21(インナシャフト挿入孔)と、孔部21の周縁全周において他の内周フランジ22よりも薄肉に形成された薄肉部23とから構成される。なお、筒部24は、図示する通りの円筒に限らず、多角形状を有する角筒であっても良い。
内周フランジ22は、中心に孔部21が形成された円盤形状を有しており、筒部24の高さ方向に対して略垂直に形成される。
薄肉部23は、内周フランジ22の内周側端部であって、他の内周フランジ22よりも薄肉に形成された部分である。また、孔部21の直径は、インナシャフト10において、外周フランジ12の外縁を基準とする直径よりも短く、且つ、切り欠き14の軸中心側側面を基準とする直径よりも長く設定される。これにより、薄肉部23は、インナシャフト10をアウタシャフト20に組み付ける際、切り欠き14が形成された外周フランジ12の外縁部の下面(裏面)と薄肉部23の上面とが接するように構成される。(また、薄肉部23の水平方向長さは、外周フランジ12に形成された切り欠き14の水平方向長さと略一致するのが好ましい。)
図3は、インナシャフト10をアウタシャフト20に組み付けた状態を示す斜視図であって、後述する接合工程以前のロータシャフト100の状態を示している。
図3で示すロータシャフト100は、インナシャフト10とアウタシャフト20の軸中心を合わせて重ね合わせた状態を示している。より具体的には、図3は、アウタシャフト20の上面側(薄肉部23により段差が形成された側)から、インナシャフト10の下面側(切り欠き14が形成された側)の軸部11を孔部21に挿通させるようにしてインナシャフト10をアウタシャフト20に載置した状態のロータシャフト100を示す図である。この状態におけるロータシャフト100の断面図を図4に示す。
図4は、ロータシャフト100の軸方向に沿う縦断面図の一部である。図4(b)は、図4(a)において点線枠内で示したインナシャフト10とアウタシャフト20とが重なる部分を拡大した断面図である。
図4(b)で示すように、インナシャフト10は、外周フランジ12の外縁部の下面が薄肉部23の上面に接した状態でアウタシャフト20に載置される。また、外周フランジ12の外縁部の高さHiは、内周フランジ22の内縁部において薄肉部23を除いた高さHoより低く設定されるのが好ましい。また、切り欠き13は、外周フランジ12の外縁部上端が直線的に傾斜するように形成されるのが好ましい。また、外周フランジ12の外縁部の下面と薄肉部23の上面とが接した状態では、外周フランジ12の下面及び内周フランジ22の下面はロータシャフト100の軸方向高さ(位置)が一致することが好ましい。
以上説明したインナシャフト10、アウタシャフト20、および、それらを組付けた状態のロータシャフト100の形状を前提として、本実施形態におけるロータシャフト100の製造方法を以下に説明する。
図5は、本実施形態のロータシャフト100の製造方法の概要を説明するためのフローチャートである。なお、当該フローチャートを用いて概要を説明した後に、各工程の詳細を説明する。
ステップS101では、配置工程が実行される。配置工程では、インナシャフト10とアウタシャフト20とが上述したように組み付けられたロータシャフト100(図3、4参照)をマンドレルに配置する。
ステップS102では、接合工程が実行される。接合工程では、ロータシャフト100が配置されたマンドレルを回転させながら、加工ローラを用いてアウタシャフト20の内周フランジ22の上面の素材をインナシャフト10の外周フランジ12の上面に肉寄せする、いわゆる回転肉寄せスピニング加工が実行される(以下、単に回転塑性加工、或いは単にスピニング加工という)。これにより、外周フランジ12の外縁部が、回転塑性加工により肉寄せられた素材と内周フランジ22の薄肉部23とで挟持された状態で、インナシャフト10とアウタシャフト20とが接合される。
ステップS103では、仕上げ工程が実行される。仕上げ工程では、加工ローラを用いてステップS102において接合された部分を中心にならすことにより、外周フランジ12および内周フランジ22の上面がより滑らかな平面となるように加工する仕上げを行う。以上の工程により、インナシャフト10とアウタシャフト20とが強固に接合されたロータシャフト100を製造することができる。
図6〜11は、本実施形態におけるロータシャフト100の製造方法の詳細を説明するための図である。以下、各図を参照しながら、上述の各工程について詳述する。
≪配置工程≫
図6、7は、上記ステップS101に係る配置工程を図示するものである。図6では、インナシャフト10とアウタシャフト20とが外周フランジ12の外縁部の下面と薄肉部23の上面とが接するように組み付けられて構成されたロータシャフト100を、マンドレル30に載置する。この時、マンドレル30の凸部上面31は、ロータシャフト100の外周フランジ12及び内周フランジ22の下面と接し、マンドレル30の凹部下面32は、ロータシャフト100の軸部11の下端と接するように構成されるのが好ましい。これにより、後段で実施されるスピニング加工によりロータシャフト100の上面から、マンドレル30に向かう下方向に大きな力が加えられても、その力でロータシャフト100が不必要に湾曲することはない。また、マンドレル30は、図示しない回転機構によって、支持するロータシャフト100とともにロータシャフト100の軸心を回転中心として回転することができる。
続く図7では、押え治具40によってロータシャフト100をインナシャフト10の軸部11の上側から下方に押圧することにより、ロータシャフト100をマンドレル30にクランプする。
≪接合工程≫
図8〜11は、上記ステップS102に係る接合工程を、図11については加えてステップS103に係る仕上げ工程を図示するものである。接合工程では、上述のとおり、ロータシャフト100を回転させながら、加工ローラを用いてアウタシャフト20の内周フランジ22上面の素材をインナシャフト10の外周フランジ12の上面に肉寄せするスピニング加工が実行される。
図8では、マンドレル30と押え治具40とを回転させる。これにより、マンドレル30と押え治具40とで拘束されたロータシャフト100も、マンドレル30とともに、ロータシャフト100の軸心を回転中心として回転する。
図9では、カウンタローラ50を、アウタシャフト20の内周フランジ22上に配置する。カウンタローラ50は、内周フランジ22を下方に押圧しながら、アウタシャフト20の回転に連れ回されて回転する。これにより、アウタシャフト20は、マンドレル30が回転するとともに大きな力が加えられる接合工程中においてもマンドレル30にクランプされるので、接合工程中に発生し得るアウタシャフト20の浮き上がりを防止することができる。
図10では、アウタシャフト20の内周フランジ22の薄肉部23よりも外側に設定される加工開始位置に加工ローラ60を移動させる。そして、加工ローラ60を回転させながら内周フランジ22の上面に押し当て下方に押圧することにより、加工ローラ60を該上面に対して所定の深さ進入させる。
そして、図11に示すように、加工ローラ60を内周フランジ22の上面に押し当てた状態で、加工ローラ60を上記の加工開始位置から軸中心側に向かって、内周フランジ22の上面の素材をしごきながら移動させる。この時、加工ローラ60は、少なくとも、内周フランジ22の上面の素材が外周フランジ12の外縁部の上面に到達するまで移動させれば良い。例えば、加工ローラ60は、図11に係る接合工程において、加工開始位置から外周フランジ12の外縁部、あるいは外周フランジ12の切り欠き13よりも軸心側の位置まで移動する。
ここで、上述したように、外周フランジ12の外縁部の高さ(Hi、図4参照)は、内周フランジ22の内縁部において薄肉部23を除いた高さ(Ho、図4参照)より低く設定されるのが好ましい。このように設定されることで、加工ローラ60によりしごかれた内周フランジ22の上面の素材は、加工ローラ60の移動に伴って軸心側に押し流されて、外周フランジ12の上面(表面)にスムーズに移動する。なお、加工ローラ60による内周フランジ22の上面の素材の移動は、好ましくは、内周フランジ22の上面の素材が外周フランジ12の外縁部の全周を覆うまで繰り返し実行される。その結果、外周フランジ12の外縁部は、その上面に肉寄せられた内周フランジ22上面の素材と薄肉部23とにより挟持されるので、インナシャフト10とアウタシャフト20とが強固に接合される。
≪仕上げ工程≫
そして、加工ローラ60の進入深さを調整しながら、加工ローラ60を用いてインナシャフト10とアウタシャフト20との接合箇所(インナシャフト10の外縁部近傍)を中心にならす仕上げ工程を行う。これにより、外周フランジ12および内周フランジ22の上面を、より滑らかな平板状にする。
図12は、仕上げ工程後のインナシャフト10とアウタシャフト20との接合箇所の軸方向に平行な断面概略図である。図示するとおり、内周フランジ22の上面の素材が、外周フランジ12の切り欠き13を超えて外縁部上面まで肉寄せられており、外周フランジ12の外縁部が、内周フランジ22の上面の素材と、薄肉部23とによって挟持されているのが分かる。
なお、外周フランジ12の外縁部の形状は、外周フランジ12の平行方向に対して斜めストレートに切り欠いた切り欠き13を有する形状が、切り欠きを形成する際の加工性と接合工程後の接合強度の観点から好ましいが、必ずしもこれに限定されない。図13を参照して説明すれば、外周フランジ12に形成される切り欠き13は、図13(a)に示すような形状に限らず、図13(c)のような円弧形状に凹む形状であってもよい。また、外周フランジ12の外縁部は、図13(b)に示すように、そもそも切り欠きを有さず、端面が平面な形状であってもよい。
以上、第1実施形態のロータシャフト100の製造方法は、インナシャフト10とアウタシャフト20とから構成されるロータシャフト100の製造方法であって、インナシャフト10は、軸部11と、軸部11の外周面から外側に突出して形成された外周フランジ12とから構成され、アウタシャフト20は、筒部24と、筒部24の内周面から内側に突出して形成された内周フランジ22と、内周フランジ22の中心に形成された孔部21と、孔部21の周縁において他の内周フランジ22よりも薄肉に形成された薄肉部23とから構成される。インナシャフト10とアウタシャフト20は、外周フランジの外縁部の裏面が薄肉部と接した状態で軸部の軸心を回転中心として回転させるとともに、内周フランジの素材を塑性加工により外周フランジの表面に肉寄せすることにより接合される。また、上記塑性加工では、内周フランジ22の上面に加工ローラ60を押し当てるとともに、加工ローラ60を内周フランジ22の薄肉部23よりも外側の位置から回転中心側に向かって移動させる。
これにより、インナシャフト10とアウタシャフト20とを、アウタシャフト20が有する内周フランジ22の素材をインナシャフト10の外周フランジ12の表面に肉寄せすることにより接合させるので、接合強度を確保しながら、従来に比べてより少ない工数によりロータシャフトを製造することができる。
また、第1実施形態のロータシャフト100の製造方法によれば、外周フランジ12の外周端上面に斜めに切り欠かれた切り欠き13を有する。これにより、加工ローラ60によって肉寄せられた素材の外周フランジ12の外縁端における厚みが増加するので、当該素材と薄肉部23とが外周フランジ12をより強固に挟持し、ロータシャフト100の接合強度を向上させることができる。
また、第1実施形態のロータシャフト100の製造方法によれば、外周フランジ12の外縁部における軸方向高さHiは、外周フランジ12の外縁部の裏面が薄肉部23と接した状態で、内周フランジ22の軸方向高さHoよりも低い。これにより、加工ローラ60によりしごかれた内周フランジ22の上面の素材を、外周フランジ12の上面により効率的に移動させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態のロータシャフト200の製造方法は、インナシャフト10に形成される外周フランジ12の外縁部の形状が第1実施形態と異なっている。以下、第2実施形態の外周フランジ12の外縁部形状について、図14を参照して説明する。
図14は、第2実施形態のインナシャフト10に形成される外周フランジ12を説明するための図である。図示するように、本実施形態の外周フランジ12は、その外縁部に複数の溝部15を有する。溝部15の形状は、図示するように外周フランジ12の半径方向に沿った四角形状に形成されても良いし、より細い線状や、円形状、あるいは、楕円形状等であっても良い。また、溝部15の数および配置は、必ずしも図示するように外周フランジ12の全周にわたって等間隔に形成される必要はなく、特に限定されない。また、溝部15の深さも特に限定されない。
外周フランジ12の外縁部に溝部15が形成されることにより、接合工程において外周フランジ12の上面に肉寄せされる内周フランジ22の上面の素材が、加工ローラ60によって溝部15の内部に押し込まれる。これにより、インナシャフト10とアウタシャフト20との接合面積が増加し、また、溝部15に入り込んだ素材がインナシャフト10とアウタシャフト20との廻り止めとして機能するので、インナシャフト10とアウタシャフト20とをより強固に接合することができる。
以上、第2実施形態のロータシャフトの製造方法によれば、外周フランジ12は、外周端上面に複数の溝部15を有する。これにより、接合工程において溝部15に入り込んだ内周フランジ22の上面の素材がインナシャフト10とアウタシャフト20との廻り止めとして機能するので、インナシャフト10とアウタシャフト20とをより強固に接合することができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、第1実施形態の説明において、外周フランジ12の外縁部の高さHiは、内周フランジ22の内縁部において薄肉部23を除いた高さHoより低く設定されると述べたが、必ずしもそれに限定されない。外周フランジ12の外縁部の高さHiは、外周フランジ12の外縁部が、接合工程において加工ローラ60によって肉寄せられる内周フランジ22の上面の素材と薄肉部23とによって挟持されることを前提に、内周フランジ22の内縁部において薄肉部23を除いたHoと同等、或いはより高く設定されても良い。
また、図5又は図11を参照して説明した仕上げ工程は、ロータシャフトの製造工程における必須の工程では必ずしもないので、削除しても良い。
10…インナシャフト
11…軸部
12…外周フランジ
13…切り欠き
15…溝部
20…アウタシャフト
21…孔部(インナシャフト挿入孔)
22…内周フランジ
23…薄肉部
24…筒部

Claims (4)

  1. インナシャフトとアウタシャフトとから構成されるロータシャフトの製造方法であって、
    前記インナシャフトは、軸部と、当該軸部の外周面から外側に突出して形成された外周フランジとから構成され、
    前記アウタシャフトは、筒部と、当該筒部の内周面から内側に突出して形成された内周フランジと、当該内周フランジの中心に形成されたインナシャフト挿入孔と、前記インナシャフト挿入孔の周縁において他の内周フランジよりも薄肉に形成された薄肉部とから構成され、
    前記インナシャフトと前記アウタシャフトは、前記外周フランジの外縁部の裏面が前記薄肉部と接した状態で前記軸部の軸心を回転中心として回転させ、
    前記内周フランジの上面に加工ローラを押し当てるとともに、前記加工ローラの前記回転中心を挟んで対向する位置で前記内周フランジをカウンタローラにより押圧し、当該加工ローラを前記内周フランジの前記薄肉部よりも外側の位置から前記回転中心側に向かって移動させることで、前記内周フランジの素材を塑性加工により前記外周フランジの表面に肉寄せすることにより接合される、
    ことを特徴とするロータシャフトの製造方法。
  2. 前記外周フランジは、外周端上面に斜めに切り欠かれた切り欠きを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータシャフトの製造方法。
  3. 前記外周フランジは、外周端上面に複数の溝部を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のロータシャフトの製造方法。
  4. 前記外周フランジの外縁部における軸方向高さは、当該外周フランジの外縁部の裏面が前記薄肉部と接した状態で、前記内周フランジの軸方向高さよりも低い、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のロータシャフトの製造方法。
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