JP5379568B2 - 回転電機用ロータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に用いるロータの製造方法に関する。
例えば、ハイブリッド車、電気自動車等に用いるモータ、ジェネレータ、モータジェネレータ等の回転電機においては、界磁巻線を設けたステータの内周側に、磁気回路を形成するための鉄心を設けたロータを回転可能に配設している。そして、ロータは、ロータシャフトと、このロータシャフトに取り付ける鉄心とを用いて構成されている。
上記鉄心としては、鉄心内での磁気損失の低減のため、例えば薄板状の珪素鋼板を積層したものを用いる。このとき、ロータシャフトに対する鉄心の取り付けが十分でない場合には、ロータを回転させて鉄心が磁化された際の斥力により、積層された珪素鋼板が剥がれて鉄心の破損、割れ等が生じ、ロータの性能が低下するおそれがある。そのため、このような問題が生じることのないように、鉄心をロータシャフトに対して十分に固定することが必要となる。
従来、鉄心をロータシャフトに取り付ける方法としては、例えば、鉄心の軸方向の一方の端面をロータシャフトの一部によって支承し、他方の端面をアルミニウム等の非磁性体よりなるエンドプレートによって珪素鋼板の積層方向に加圧した状態で、エンドプレートとロータシャフトとをかしめ、鉄心を固定する方法がある(特許文献1参照)。
しかしながら、この方法では、かしめを行った部位におけるロータシャフトの割れ、スプリングバックによる加圧不足等の問題が生じるおそれがある。そのため、このような問題が生じないように、ロータシャフトに使用する材料を選定しなければならず、また使用することができる材料も限定されてしまう。また、かしめを行うに当たって形状に制約がかかるため、ロータシャフトの形状が複雑となり、コストアップにもなる。
また、上記の方法と同様に、鉄心をエンドプレートによって珪素鋼板の積層方向に加圧した状態で、エンドプレートをロータシャフトに対してナット等の別部品を用いて締結し、鉄心を固定する方法がある(特許文献2参照)。
しかしながら、この方法では、別部品を用いることにより、ロータシャフトの体格が大きくなる。また、部品点数が増えるため、コストアップとなる。
また、上記以外にも、一枚ずつに接着コーティングを施した珪素鋼板を積層し、珪素鋼板同士を接着させた鉄心が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、この方法では、珪素鋼板に接着コーティングを施したことによって、通常の珪素鋼板を使用した場合に比べて積層占積率が低下する。そのため、同じ性能を維持しようとすれば、鉄心の体格を大きくしなければならなくなる。
特開2002−345186号公報 特開2009−72044号公報 特開2007−306726号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、鉄心を十分かつ確実に固定することができると共に、軽量化、小型化、コストダウン等の実現が可能な回転電機用ロータの製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、鋼板を軸方向に積層してなる筒状の鉄心と、該鉄心を取り付けると共に該鉄心の軸方向の一方の端面を支承する支承部が設けられた鉄心取付部を有するロータシャフトと、上記鉄心の他方の端面を押圧する押圧面を有するエンドプレートとを備えた回転電機用ロータを製造する方法であって、
上記鉄心を上記鉄心取付部に配設すると共に、上記鉄心の一方の端面を上記支承部に支承させる鉄心配設工程と、
上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に電流を流しながら、上記鉄心取付部における上記支承部とは反対側の端部の外周面に、上記エンドプレートに設けられた挿入穴の内周面を嵌め合わせる嵌合工程と、
上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込み、上記エンドプレートが上記鉄心の他方の端面に接触する前に、上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に流す電流を止め、その後、さらに上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込み、上記エンドプレートの上記押圧面を上記鉄心の他方の端面に接触させると共に、上記エンドプレートにおける上記押圧面よりも内側の内側部分を押し込み方向に弾性変形させる押込工程とを行うことにより、
上記エンドプレートの上記押圧面が上記鉄心を押圧し、上記エンドプレートの上記内側部分が上記鉄心に向かうように弾性変形した状態で、上記エンドプレートを上記鉄心取付部に溶接することを特徴とする回転電機用ロータの製造方法にある(請求項1)。
参考発明は、鋼板を軸方向に積層してなる筒状の鉄心と、該鉄心を取り付けると共に該鉄心の軸方向の一方の端面を支承する支承部が設けられた鉄心取付部を有するロータシャフトと、上記鉄心の他方の端面を押圧する押圧面を有するエンドプレートとを備えた回転電機用ロータであって、
上記ロータシャフトの上記鉄心取付部における上記支承部とは反対側の端部の外周面には、上記エンドプレートに設けられた挿入穴の内周面が嵌め合わされており、
上記エンドプレートは、上記押圧面が上記鉄心を押圧し、上記押圧面よりも内側部分が上記鉄心に向かうように弾性変形した状態で、上記鉄心取付部にコンデンサ溶接されていることを特徴とする回転電機用ロータにある。
本発明である回転電機用ロータの製造方法において、上記嵌合工程では、上記ロータシャフトの上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に電流を流しながら、上記鉄心取付部の上記端部の外周面に、上記エンドプレートの上記挿入穴の内周面を嵌合させる。そして、上記押込工程では、上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込んだ状態で上記鉄心取付部に溶接する。
すなわち、本発明では、いわゆるコンデンサ溶接を用いることにより、上記エンドプレートを上記ロータシャフトに対して拡散接合により直接的に接合する。そのため、上記エンドプレートを上記ロータシャフトに対してかしめ固定する場合のように、スプリングバック等のような問題を生じさせることなく、両者を強固に接合することができる。また、上記エンドプレートを別部品で締結して固定する場合のように、部品点数の増加を招くこともないため、上記ロータ全体の小型化、さらにはコストダウンを図ることができる。
また、上記鉄心配設工程、上記嵌合工程及び上記押込工程を行うことにより、上記エンドプレートの上記押圧面が上記鉄心を押圧し、上記エンドプレートの上記内側部分が上記鉄心に向かうように弾性変形した状態で、上記エンドプレートを上記鉄心取付部に溶接する。そのため、上記エンドプレートを弾性変形させた分だけ、該エンドプレートの上記押圧面から上記鉄心に対して、該鉄心を構成する上記鋼板の積層方向に面圧を発生させることができる。
これにより、上記鉄心は、上記鉄心取付部の上記支承部と上記エンドプレートとによって軸方向の両側から挟持されると共に、該エンドプレートによって一定の圧力が掛かった状態で配設される。それ故、上記鉄心を上記ロータシャフトに対して十分かつ確実に固定することができる。その結果、上記ロータを回転させて上記鉄心が磁化された際の斥力により、積層された上記鋼板が剥がれたり、これに伴って上記鉄心の破損、割れ等が生じたりすることを抑制することができる。
また、上記押込工程では、上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込み、上記エンドプレートが上記鉄心に接触する前に、上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に流す電流を止める。そのため、その後に上記エンドプレートが上記鉄心に接触しても、両者が接合されることはない。すなわち、例えば異種材料で構成された上記エンドプレートと上記鉄心とが接合されていると、その接合部分には、上記ロータの回転による遠心力とは別に、両者の熱膨張差によって発生する応力が加わるため、上記鉄心に破損、割れ等が生じることがある。本発明では、これを抑制することができる。
一方、電流を止めた後、上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間には電流が流れない状態となるが、両者の接触部分では、ある程度原子の拡散状態が保たれている。そのため、さらに上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込むことにより、拡散接合を十分かつ確実に行うことができる。
また、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとの接合には、コンデンサ溶接を用いる。そのため、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとが異種の金属材料であっても、両者の接合が容易となり、材料の選定の幅を広げることができる。これにより、例えば、コストの安い材料を選定することによってコストダウンを図ることや、高強度の材料を選定することによって各部材の軽量化、さらには上記ロータ全体の軽量化を図ることが可能となる。
参考発明である回転電機用ロータは、コンデンサ溶接を用いることにより、上記エンドプレートを上記ロータシャフトの上記鉄心取付部に対して拡散接合により直接的に接合してある。そのため、上述したように、両者をかしめ固定する場合や別部品で締結して固定する場合の問題を生じさせることなく、両者を強固に接合することができ、上記ロータ全体の小型化、さらにはコストダウンを図ることができる。
また、上記エンドプレートは、上記押圧面が上記鉄心を押圧し、上記押圧面よりも内側部分が上記鉄心に向かうように弾性変形した状態で、上記鉄心取付部にコンデンサ溶接されている。そのため、上述したように、上記エンドプレートを弾性変形させた分だけ、該エンドプレートの上記押圧面から上記鉄心に対して、該鉄心を構成する上記鋼板の積層方向に面圧を発生させることができる。これにより、上記鉄心は、上記鉄心取付部の上記支承部と上記エンドプレートとによって軸方向の両側から挟持されると共に、該エンドプレートによって一定の圧力が掛かった状態で配設される。それ故、上記鉄心を上記ロータシャフトに対して十分かつ確実に固定することができる。
また、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、コンデンサ溶接により接合されている。そのため、上述したように、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとが異種の金属材料であっても、両者の接合が容易となり、材料の選定の幅を広げることができる。これにより、材料の選定によってコストダウンを図ることや、各部材の軽量化、さらには上記ロータ全体の軽量化を図ることが可能となる。
このように、本発明によれば、鉄心を十分かつ確実に固定することができると共に、軽量化、小型化、コストダウン等の実現が可能な回転電機用ロータの製造方法を提供することができる。
実施例における、回転電機用ロータの構造を示す説明図。 実施例における、鉄心を配設した状態を示す説明図。 実施例における、鉄心にエンドプレートを接触させた状態を示す説明図。 実施例における、エンドプレートを弾性変形させた状態を示す説明図。
本発明において、上記鉄心を構成する鋼板としては、例えば、珪素鋼板等を用いることができる。
また、上記エンドプレートを構成する材料としては、例えば、非磁性体のアルミニウム、銅、チタン等を用いることができる。上記エンドプレートとしてアルミニウム等を用いることにより、上記ロータ全体の軽量化を図ることが可能である。
また、上記鋼板は、その表面が絶縁皮膜によって覆われていることが好ましい。この場合には、上記鉄心の絶縁性を十分に確保することができる。
なお、上記本発明では、上記エンドプレートが上記鉄心に接触する前に電流を流すのを止めるため、上記鋼板の表面が絶縁皮膜によって覆われていても、電流の影響で絶縁皮膜が溶けて上記エンドプレートと上記鉄心とが固着する等の心配はいらない。
また、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、上記鉄心取付部の上記端部の外周面と上記挿入穴の内周面との間にクリアランスを生じさせることなく、嵌め合わされて接合されていることが好ましい。
この場合には、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとの間のクリアランスによる上記ロータの偏心を抑制することができ、該ロータの性能を高めることができる。本発明では、コンデンサ溶接を用いて接合を行うため、これを容易に実現することができる。
また、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとを嵌合させる部分、すなわち上記鉄心取付部の上記エンドプレート側の端面の外周角部、上記エンドプレートの上記鉄心取付部側の端面の内周角部に面取り等を施しておくことが好ましい。
この場合には、上記ロータシャフトと上記エンドプレートとの嵌合を容易に行うことができる。また、両者を嵌合させた後に、上記エンドプレートを上記鉄心に向かって容易に押し込むことができる。
また、上記エンドプレートの上記内側部分は、上記押圧面よりも所定寸法後退した段差面を有しており、上記押込工程においては、上記エンドプレートの上記段差面が上記鉄心の他方の端面に接触するまで、上記エンドプレートの内側部分を押し込み方向に弾性変形させることが好ましい(請求項2)
この場合には、上記鉄心に対して発生させる面圧を上記エンドプレートの上記押圧面と上記段差面との段差量で調整することができる。これにより、上記鉄心に対して必要十分な面圧を発生させることができ、上記鉄心を上記ロータシャフトに対して十分かつ確実に固定することができる。
また、上記エンドプレートの上記段差面を上記鉄心の他方の端面に接触させ、さらに上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込むことによっても、面圧の調整を行うことができる。
本発明の実施例にかかる回転電機用ロータの製造方法について、図を用いて説明する。
本例の製造方法により製造されるロータ1は、図1に示すごとく、例えばハイブリッド車に用いるモータ、ジェネレータ、モータジェネレータ等の回転電機に適用されるものであり、ステータコアに界磁巻線を配設してなるステータ(図示略)の内周側に回転可能に配設される。
同図に示すごとく、ロータ1は、鋼板(珪素鋼板51)を軸方向に積層してなる円筒状の鉄心5と、鉄心5を取り付けると共に鉄心5の軸方向の一方の端面(一方側端面501)を支承する支承部45が設けられた鉄心取付部43を有するロータシャフト2と、鉄心5の他方の端面(他方側端面502)を押圧する押圧面631を有するエンドプレート6とを備えている。
具体的には、同図に示すごとく、ロータシャフト2は、円筒状のインナシャフト3と、インナシャフト3の外周側に配設されるアウタシャフト4とにより構成されている。
インナシャフト3の外周面301上には、ロータ1の回転位置を検出するための回転位置検出器(レゾルバ)31が取り付けられている。
同図に示すごとく、アウタシャフト4は、インナシャフト3が挿嵌固定されている挿嵌穴411を有する円筒状の筒状部41と、筒状部41の外周側に配設され、磁気回路を形成する鉄心5を取り付けるための鉄心取付部43と、筒状部41と鉄心取付部43とを連結する連結部42とを一体的に形成して構成されている。
鉄心取付部43は、円筒状の取付本体部44と、取付本体部44から外側に突出してなる支承部45とを有している。
図1、図4に示すごとく、鉄心5は、円環状の珪素鋼板51を複数積層して構成されており、全体として円筒状を呈している。鉄心5は、アウタシャフト4の鉄心取付部43において、取付本体部44の外周面440上に配設されている。鉄心5の一方側端面501は、支承プレート69を介して鉄心取付部43の支承部45によって支承されている。また、鉄心5の他方側端面502は、中央に挿入穴61を設けた円環状のエンドプレート6によって支持されている。
同図に示すごとく、エンドプレート6は、非磁性体のアルミニウムにより構成されている。エンドプレート6は、鉄心5の他方側端面502を押圧する押圧面631と、エンドプレート6における押圧面631よりも内側の内側部分62に設けられ、押圧面631よりも所定寸法後退した段差面632とを有している。
また、エンドプレート6は、鉄心取付部43における支承部45とは反対側の端部(他方側端部432)において、鉄心51側に押し込んだ状態で外挿されている。すなわち、鉄心取付部43の他方側端部432の外周面433に、エンドプレート6の挿入穴61の内周面611が嵌め合わされている。
なお、鉄心取付部43の他方側端部432の外径は、エンドプレート6の挿入穴61の内径よりも大きく設定されている。したがって、鉄心取付部43の他方側端部432は、エンドプレート6の挿入穴61内に圧入された状態となっている。
そして、同図に示すごとく、エンドプレート6は、押圧面631が鉄心5を押圧し、押圧面631よりも内側の内側部分62が鉄心5に向かうように弾性変形した状態で、鉄心取付部43の他方側端部432に溶接されている。
本例では、エンドプレート6は、段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触した状態で弾性変形している。
次に、上記構成のロータ1を製造する方法について説明する。
本例におけるロータ1の製造方法は、図2〜図4に示すごとく、鉄心5を鉄心取付部43に配設すると共に、鉄心5の一方側端面501を支承部45に支承させる鉄心配設工程と、鉄心取付部43とエンドプレート6との間に電流を流しながら、鉄心取付部43の他方側端部432の外周面433に、エンドプレート6の挿入穴61の内周面611を嵌め合わせる嵌合工程と、エンドプレート6を鉄心5に向かって押し込み、エンドプレート6が鉄心5の他方側端面502に接触する前に、鉄心取付部43とエンドプレート6との間に流す電流を止め、その後、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって押し込み、エンドプレート6の押圧面631を鉄心5の他方側端面502に接触させると共に、エンドプレート6の内側部分62を押し込み方向に弾性変形させる押込工程とを行う。これにより、エンドプレート6の押圧面631が鉄心5を押圧し、エンドプレート6の内側部分62が鉄心5に向かうように弾性変形した状態で、エンドプレート6を鉄心取付部43に溶接する。
以下、これを詳説する。
まず、図1を参照のごとく、インナシャフト3とアウタシャフト4とを焼き嵌めによって締結する。具体的には、アウタシャフト4の筒状部41を加熱して膨張させ、筒状部41の挿嵌穴411内にインナシャフト3を挿嵌させる。その後、筒状部41を冷却して収縮させることにより、インナシャフト3をアウタシャフト4における筒状部41の挿嵌穴411において締結する。
なお、焼き嵌めを行うに当たって、アウタシャフト4における筒状部41の挿嵌穴411の内径は、インナシャフト3におけるアウタシャフト4に対して締結する部分の外径よりも小さく設定しておく。
また、本例では、インナシャフト3とアウタシャフト4とを焼き嵌めによって締結したが、例えば、インナシャフト3をアウタシャフト4における筒状部41の挿嵌穴411に圧入して締結することもできる。また、その他の方法を用いて締結することもできる。
次いで、図2に示すごとく、鉄心5をアウタシャフト4の鉄心取付部43における取付本体部44の外周面440上に配設する。このとき、鉄心5の一方側端面501が支承プレート69を介して鉄心取付部43の支承部45において支承されるように、鉄心5を配設する。
次いで、同図に示すごとく、鉄心取付部43とエンドプレート6との間に電流を流す。そして、両者の間に電流を流した状態で、エンドプレート6を鉄心取付部43の他方側端部432に嵌合させる。具体的には、鉄心取付部43の他方側端部432の外周面433に、エンドプレート6の挿入穴61の内周面611を、両者の間にクリアランスを生じさせることなく嵌め合わせる。
このとき、鉄心取付部43の他方側端部432における端面434と外周面433とが成す外周角部49には、面取りがされた面取り部491が設けられている。また、エンドプレート6の段差面632と挿入穴61の内周面611とが成す内周角部69にも、面取りがされた面取り部691が設けられている。
そのため、まず、鉄心取付部43の面取り部491とエンドプレート6の面取り部691とを接触させて、その接触抵抗によってジュール熱を発生させ、原子の拡散を利用したコンデンサ溶接を開始する。
次いで、図3に示すごとく、エンドプレート6を鉄心5に向かって押し込む。すなわち、エンドプレート6の挿入穴61に対して鉄心取付部43の他方側端部432を圧入する。そして、エンドプレート6が鉄心5の他方側端面502に接触する前に、鉄心取付部43とエンドプレート6との間に流す電流を止める。
その後、鉄心取付部43とエンドプレート6との接触部分における原子の拡散状態をある程度保った状態で、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって押し込み、エンドプレート6の押圧面631を鉄心5の他方側端面502に接触させる。
次いで、図4に示すごとく、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって押し込み、エンドプレート6の内側部分62を押し込み方向に弾性変形させる。そして、エンドプレート6の段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触するまで、エンドプレート6を鉄心5に向かって押し込む。
本例では、エンドプレート6の段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触してからも、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって所定量押し込む。
これにより、図1、図4に示すごとく、エンドプレート6は、押圧面631が鉄心5を押圧し、内側部分62が鉄心5に向かうように、かつ、段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触するように弾性変形した状態で、鉄心取付部43に溶接される。
また、鉄心5は、鉄心取付部43の支承部45とエンドプレート6とによって軸方向の両側から挟持されると共に、エンドプレート6によって一定の圧力が掛かった状態で固定される。
以上により、図1に示すロータ1を得る。
次に、本例のロータ1の製造方法における作用効果について説明する。
本例のロータ1の製造方法において、嵌合工程では、ロータシャフト2の鉄心取付部43とエンドプレート6との間に電流を流しながら、鉄心取付部43の他方側端部432の外周面433に、エンドプレート6の挿入穴61の内周面611を嵌合させる。そして、押込工程では、エンドプレート6を鉄心5に向かって押し込んだ状態で鉄心取付部43に溶接する。
すなわち、本例では、いわゆるコンデンサ溶接を用いることにより、エンドプレート6をロータシャフト2に対して拡散接合により直接的に接合する。そのため、エンドプレート6をロータシャフト2に対してかしめ固定する場合のように、スプリングバック等のような問題を生じさせることなく、両者を強固に接合することができる。また、エンドプレート6を別部品で締結して固定する場合のように、部品点数の増加を招くこともないため、ロータ1全体の小型化、さらにはコストダウンを図ることができる。
また、鉄心配設工程、嵌合工程及び押込工程を行うことにより、エンドプレート6の押圧面631が鉄心5を押圧し、エンドプレート6の内側部分62が鉄心5に向かうように弾性変形した状態で、エンドプレート6を鉄心取付部43に溶接する。そのため、エンドプレート6を弾性変形させた分だけ、エンドプレート6の押圧面631から鉄心5に対して、鉄心5を構成する珪素鋼板51の積層方向に面圧を発生させることができる。
これにより、鉄心5は、鉄心取付部43の支承部45とエンドプレート6とによって軸方向の両側から挟持されると共に、エンドプレート6によって一定の圧力が掛かった状態で配設される。それ故、鉄心5をロータシャフト2に対して十分かつ確実に固定することができる。その結果、ロータ1を回転させて鉄心5が磁化された際の斥力により、積層された珪素鋼板51が剥がれたり、これに伴って鉄心5の破損、割れ等が生じたりすることを抑制することができる。
また、押込工程では、エンドプレート6を鉄心5に向かって押し込み、エンドプレート6が鉄心5に接触する前に、鉄心取付部43とエンドプレート6との間に流す電流を止める。そのため、その後にエンドプレート6が鉄心5に接触しても、両者が接合されることはない。すなわち、異種材料で構成されたエンドプレート6と鉄心5とが接合されていると、その接合部分には、ロータ1の回転による遠心力とは別に、両者の熱膨張差によって発生する応力が加わるため、鉄心5に破損、割れ等が生じることがある。本例では、これを抑制することができる。
一方、電流を止めた後、鉄心取付部43とエンドプレート6との間には電流が流れない状態となるが、両者の接触部分では、ある程度原子の拡散状態が保たれている。そのため、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって押し込むことにより、拡散接合を十分かつ確実に行うことができる。
また、ロータシャフト2とエンドプレート6との接合には、コンデンサ溶接を用いる。そのため、ロータシャフト2とエンドプレート6とが異種の金属材料であっても、両者の接合が容易となり、材料の選定の幅を広げることができる。これにより、例えば、コストの安い材料を選定することによってコストダウンを図ることや、高強度の材料を選定することによって各部材の軽量化、さらにはロータ1全体の軽量化を図ることが可能となる。
また、ロータシャフト2とエンドプレート6とは、鉄心取付部43の他方側端部432の外周面433と挿入穴61の内周面611との間にクリアランスを生じさせることなく、嵌め合わされて接合されている。そのため、両者の間のクリアランスによるロータ1の偏心を抑制することができ、ロータ1の性能を高めることができる。
また、エンドプレート6の内側部分62は、押圧面631よりも所定寸法後退した段差面632を有しており、押込工程においては、エンドプレート6の段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触するまで、エンドプレート6の内側部分62を押し込み方向に弾性変形させる。そのため、鉄心5に対して発生させる面圧をエンドプレート6の押圧面631と段差面632との段差量で調整することができる。これにより、鉄心5に対して必要十分な面圧を発生させることができ、鉄心5をロータシャフト2に対して十分かつ確実に固定することができる。
また、本例では、エンドプレート6の段差面632が鉄心5の他方側端面502に接触してから、さらにエンドプレート6を鉄心5に向かって所定量押し込むことにより、必要十分な面圧となるように調整を行っている。
このように、本例の製造方法によれば、鉄心5を十分かつ確実に固定することができると共に、軽量化、小型化、コストダウン等の実現が可能なロータ1を得ることができる。
1 ロータ
2 ロータシャフト
43 鉄心取付部
432 他方側端部
433 外周面
45 支承部
5 鉄心
501 一方側端面
502 他方側端面
51 珪素鋼板
6 エンドプレート
61 挿入穴
611 内周面
62 内側部分
631 押圧面
632 段差面

Claims (2)

  1. 鋼板を軸方向に積層してなる筒状の鉄心と、該鉄心を取り付けると共に該鉄心の軸方向の一方の端面を支承する支承部が設けられた鉄心取付部を有するロータシャフトと、上記鉄心の他方の端面を押圧する押圧面を有するエンドプレートとを備えた回転電機用ロータを製造する方法であって、
    上記鉄心を上記鉄心取付部に配設すると共に、上記鉄心の一方の端面を上記支承部に支承させる鉄心配設工程と、
    上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に電流を流しながら、上記鉄心取付部における上記支承部とは反対側の端部の外周面に、上記エンドプレートに設けられた挿入穴の内周面を嵌め合わせる嵌合工程と、
    上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込み、上記エンドプレートが上記鉄心の他方の端面に接触する前に、上記鉄心取付部と上記エンドプレートとの間に流す電流を止め、その後、さらに上記エンドプレートを上記鉄心に向かって押し込み、上記エンドプレートの上記押圧面を上記鉄心の他方の端面に接触させると共に、上記エンドプレートにおける上記押圧面よりも内側の内側部分を押し込み方向に弾性変形させる押込工程とを行うことにより、
    上記エンドプレートの上記押圧面が上記鉄心を押圧し、上記エンドプレートの上記内側部分が上記鉄心に向かうように弾性変形した状態で、上記エンドプレートを上記鉄心取付部に溶接することを特徴とする回転電機用ロータの製造方法。
  2. 請求項1において、上記エンドプレートの上記内側部分は、上記押圧面よりも所定寸法後退した段差面を有しており、
    上記押込工程においては、上記エンドプレートの上記段差面が上記鉄心の他方の端面に接触するまで、上記エンドプレートの内側部分を押し込み方向に弾性変形させることを特徴とする回転電機用ロータの製造方法。
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