JP2005137057A - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルのステータコアに対する相対運動を簡易に抑制する。
【解決手段】 同期モータは、中空円筒形状の固定子100と、中空円筒形状の内側に設けられた回転子とから構成される。この同期モータの固定子100は、同期モータの回転軸の方向に平行な複数のスロットを有するステータコアと、複数のスロットのうち2ヶ所を通してステータコアに巻着されたコイル112と、回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する一方の側面とを覆う筐体202と、固定子鉄心を筐体に締結するボルト210と、筐体202とコイル112との間に設けられ、ボルト210の締結に伴い弾性力を生じさせる皿ばね212とを含む。
【選択図】 図17

Description

本発明は、固定子と永久磁石から構成される回転子とからなる回転電機に関し、特に固定子の構造に関する。
通常、モータの構造において、コイルは固定子鉄心に固定される。特にEV(Electric Vehicle)やHV(Hybrid Vehicle)に用いられるモータの構造においては、車両の加減速や旋回による慣性力によりコイルに非常に大きな力がかかる。そのため、固定子鉄心に対してコイルが相対運動しないように、ワニス処理や樹脂によるモールド処理を施すことによりコイルを固定子鉄心に固定する必要がある。すなわち、従来のモータの構造においては、まず、固定子鉄心のスロットに絶縁紙が挿入される。そして、コイルが固定子鉄心に巻着される。その後、絶縁またはコイルを固定子鉄心に固定するためにワニス処理がコイルに対して施される。あるいは、絶縁またはコイルの固定子鉄心への固定の他、さらに放熱性を向上させるためにコイルにモールド処理を施したモータもある。
図26にコイルにワニス処理を施す従来のモータの製造工程を示す。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)2000にて、固定子鉄心にエナメル被覆された銅線を巻く。S2100にて、固定子鉄心に巻着されたコイルのコイルエンド部の形状を予め設定された形状に成形するいわゆるコイルエンド成形を行なう。S2200にて、コイルに対してワニス処理を施す。S2300にて、ワニス処理を施したコイルを加熱する加熱硬化処理を行なう。S2400にて、加熱硬化処理を施した固定子鉄心を筐体に組み付ける。
また、固定子鉄心のスロット内に平板U字状のコイルを複数積層して成るモータ構造について、以下の特許文献1に開示されている技術がある。
特開2001−292548号公報(特許文献1)は、コイルエンド部の長さを大幅に短縮する回転電機の固定子を開示する。この回転電機の固定子は、固定子鉄心の複数スロットに装着されている。この固定子において、直線状の平角線をU字形状になるように予め成形する。そして、固定子歯部を挟んで隣接するスロットに直線二辺を挿入する。その後、薄板棒状片でコイルの反U字側両端間を接続することにより一巻閉回路になるようにしてコイルを形成する。そして、このようなコイルを複数挿入して、反U字側両端間を接続することにより所定巻回数を形成する。反U字側端面と薄板棒状片を重ね合わせて接続するとき、両者の重なり合う箇所の板厚を、それぞれ半減させておく。そして、両者が重なり合ったときに、平角線コイルの板厚相当になるようにする。板厚を半減させる面は、コイル片端の左辺にあっては固定子内径に向かう面の板厚を半減させる。右辺端は固定子外径に向かう面の板厚を半減させるように予めコイルを形成する。一方、薄板棒状片は、コイルとは反対の面の板厚を半減させる。そして、両者を重ね合わせたとき、U字コイルの直線部二辺で薄板棒状片を挟みこむようにして接続して構成する。
特許文献1に開示された回転電機の固定子によると、コイルの跨り幅は、隣接スロット幅で決定される。そのため、固定子鉄心から突出するU字部位の軸方向長さは、隣接スロット幅相当になる。一方、コイルの半U字側で固定子鉄心から突出する部位の軸方向長さは薄板棒状片で接続する。そのため、軸方向には薄板接続片の幅相当しか占めない。その結果、コイルエンド部の長さを確実に短縮した固定子を提供できる。
特開2001−292548号公報
しかしながら、図26に示すようなワニス処理においては、コイルにワニスを含浸させた後にワニスを硬化させる工程のために熱処理炉が必要である。また、樹脂等によるモールド処理においては型にモールドを施す対象物を入れ温度を上げ射出成形する工程のための炉や射出成形機が必要である。そのため、ワニス処理やモールド処理によりコイルと固定子鉄心の相対運動を抑制すると製造コストがアップしてしまう問題があった。
一方、コイルが固定子鉄心に固定されず、コイルの固定子鉄心に対する相対運動が可能な場合、コイルのエナメル被覆は固定子鉄心との摩擦により損傷する恐れがある。あるいは、コイルのエナメル被覆は、固定子鉄心のエッジにより損傷する恐れがある。その結果、コイルの絶縁性能が確保できなくなる問題がある。
また、上述した特許文献1には、外部からの慣性力による力に対するコイルの固定ついての技術は開示されていない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制するための簡易な構造を有する回転電機の固定子を提供することである。
第1の発明に係る回転電機の固定子は、回転電機の回転軸に平行な方向に複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数のスロットに挿入した金属導体の開放端を閉じて、固定子鉄心に巻着されたコイルと、固定子鉄心における回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する側面とを覆う筐体と、固定子鉄心を筐体に締結する締結部材と、筐体とコイルとの間に設けられ、締結部材の締結に伴い弾性力を生じさせる弾性部材とを含む。
第1の発明によると、回転子と固定子とからなる回転電機(たとえば、同期モータ)は、複数の中空円筒形状の固定子鉄心に含まれる複数のスロットに挿入した金属導体の開放端を閉じてコイルが巻着される。また、固定子鉄心における回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する側面が筐体で覆われる。そして、同期モータの固定子には、固定子鉄心を筐体に締結する締結部材(たとえば、ボルト)と、筐体とコイルとの間にボルトの締結に伴い弾性力を生じさせる弾性部材(たとえば、皿ばね)とが設けられる。そして、固定子鉄心は筐体にボルトで締結される。そのため、筐体とコイルとの間に設けられた皿ばねには、ボルトの締結力に反する弾性力が生じる。この弾性力によりコイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制することができる。すなわち、筐体とコイルとの間に皿ばねを設ける簡易な構造でコイルの相対運動の抑制が可能となる。そのため、従来のワニス処理あるいはモールド処理を廃止することができる。その結果、生産性が向上する。そして、製造コストも低減させることができる。さらに、ボルトの締結を緩めることにより、コイルの銅と固定子鉄心とを容易に区別して分解できる。そのため、コイルと固定子鉄心のリサイクル性が向上する。また、筐体とコイルとの間に皿ばねを設けるため、モータの軸方向の寸法を増大することなくコイルの相対運動の抑制が可能となる。このようにコイルの相対運動を抑制することにより、コイルの絶縁被覆のはがれ、傷つき等による絶縁性能の劣化を防止することができる。
第2の発明に係る回転電機の固定子は、回転電機の回転軸に平行な方向に複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数のスロットに挿入した金属導体の開放端を閉じて、固定子鉄心に巻着されたコイルと、固定子鉄心における回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する側面の一方の面とを覆う筐体と、側面において筐体に覆われる面の反対側の面において、回転軸に平行な方向に弾性力が生じるように、コイルに接触させて設けられた弾性部材と、弾性部材を保持する保持部と、回転軸と平行な方向に保持部を固定子鉄心に締結する締結部材とを含む。
第2の発明によると、回転子と固定子とからなる回転電機(たとえば、同期モータ)は、固定子鉄心に含まれる複数のスロットに挿入した金属導体を閉じて、固定子鉄心にコイルが巻着される。また、固定子鉄心における回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する側面の一方の面が筐体で覆われる。そして、同期モータの固定子には、側面において筐体に覆われる面の反対側の面に、回転軸に平行な方向に弾性力が生じるように、コイルに接触させて設けられた弾性部材(たとえば、皿ばね)と皿ばねを保持する保持部(たとえば、弾性部材ホルダ)と、回転軸と平行な方向に弾性部材ホルダを固定子鉄心に締結する締結部材(たとえば、ボルト)とが設けられる。そして、ボルトで弾性部材ホルダを固定子鉄心に締結することにより、弾性部材ホルダとコイルとの間に設けられた皿ばねには、ボルトの締結力に反する弾性力が生じる。この弾性力によりコイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制することができる。すなわち、弾性部材ホルダとコイルとの間に皿ネジを設ける簡易な構造でコイルの相対運動の抑制が可能となる。そのため、従来のワニス処理あるいはモールド処理を廃止することができる。その結果、生産性が向上する。そして、製造コストも低減させることができる。さらに、ボルトの締結を緩めることにより、コイルの銅と固定子鉄心とを容易に区別して分解できる。そのため、コイルおよび固定子鉄心のリサイクル性が向上する。そして、このようにコイルの相対運動を抑制することにより、コイルの絶縁被覆のはがれ、傷つき等による絶縁性能の劣化を防止することができる。また、固定子鉄心を筐体に組み付ける前に、コイルの固定を含めた固定子鉄心のアセンブリ化が可能となる。そのため、筐体への固定子鉄心の組み付け性が向上する。さらに、コイル製造時の固定子鉄心の搬送が容易となる。
第3の発明に係る回転電機の固定子においては、第2の発明の構成に加えて、締結部材は、保持部を、固定子鉄心に加えて、筐体に締結する。
第3の発明によると、締結部材(たとえば、ボルト)は、保持部(たとえば、弾性部材ホルダ)を固定子鉄心に加えて、さらに筐体に締結する。したがって、固定子鉄心を筐体に組み付ける前に、コイルの固定を含めた固定子鉄心のアセンブリ化が可能となる。そのため、筐体への固定子鉄心の組み付け性が向上する。さらに、コイル製造時の固定子鉄心の搬送が容易となる。また、ボルトにより弾性部材ホルダを固定子鉄心に加えて筐体に締結することにより、部品点数の増加を抑えてコイルの固定子鉄心に対する相対運動の抑制が図れる。
第4の発明に係る回転電機の固定子においては、第1または2の発明の構成に加えて、金属導体は、コの字またはU字形状にプレス成型された導体の金属平板が所定の枚数だけ積層された積層体で形成される。
第4の発明によると、金属導体(たとえば、積層体コイル)はコの字またはU字形状にプレス成型された導体の金属平板が所定の枚数積層された積層体で形成される。従来のモータにおいてはエナメル線を固定子鉄心に巻いてコイルが形成される。このとき、コイルエンド部の形状は、凹凸部を含む形状となる。そのため、コイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制するためには、より大きな荷重をコイルエンド部にかける必要がある。そのため、組み付け性が悪化する。さらに、大きな荷重がかかることによりコイルの一部に応力が集中する。その結果、コイルのエナメル被覆が傷つけられる。そのため、コイルの絶縁性が悪化する恐れがある。しかし、コイルは、上述したようなプレスにより打ち抜かれたほぼ同じ形状の金属平板が積層された積層体で形成される。そのため、コイルエンド部の形状は、任意の形状に設計できる。すなわち、プレス工程において形成される金属平板の形状をコの字またはU字形状にすることによりコイルエンド部の形状を平坦な面に形成させることができる。そのため、コイルに締結部材(たとえば、ボルト)の締結力による荷重をかけたときに弾性部材(たとえば、皿ばね)を介して、コイルと皿ばねとが接触する部分において、均一にコイルに対して応力をかけることができる。その結果、エナメル被覆の傷つき等を防止することができる。また、プレス成型によりコイルを形成することにより、コイルエンドの形状がコイルを巻着した段階で決まる。そのため、コイルエンド成形処理を廃止することができる。その結果、製造コストを低減させることができる。
第5の発明に係る回転電機の固定子においては、第1または2の発明の構成に加えて、弾性部材は、皿ばねである。
第5の発明によると、弾性部材として、皿ばねを設けることにより、コイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制させることができる。
第6の発明に係る回転電機の固定子においては、第1または2の発明の構成に加えて、弾性部材は、コイルスプリングである。
第6の発明によると、弾性部材として、コイルスプリングを設けることにより、コイルの固定子鉄心に対する相対運動を抑制させることができる。
第7の発明に係る回転電機の固定子においては、第1から6のいずれかの発明の構成に加えて、中空円筒形状を有する固定子端面において、回転軸を中心として対称になるように複数の弾性部材が設けられる。
第7の発明によると、中空円筒形状を有する固定子端面において、回転軸を中心として対称になるように複数の弾性部材(たとえば、皿ばねあるいはコイルスプリング)が設けられる。たとえば、固定子鉄心に巻着される各コイルのそれぞれに複数の皿ばねあるいはコイルスプリングを、固定子端面において、回転軸を中心として対称になるように複数設けられることにより、皿ばねあるいはコイルスプリングに接触するコイルのそれぞれに均一な応力をかけることができる。そのため、応力が集中することによるコイルの絶縁被覆のはがれ、傷つき等による絶縁性能の低下を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に回転電機の固定子について同期モータの固定子を一例として説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
同期モータは、固定子と永久磁石から構成される回転子とから構成される。固定子100は、図1に示すように固定子鉄心(以下、ステータコアという。)102と、コイル112と、バスバー110と、バスバー位置決めブロック104と、渡り部材106とから構成される。
ステータコア102は、複数の電磁鋼板が積層され中空円筒形状を形成している。そして、ステータコア102は、同期モータの回転軸に平行な方向に所定数の溝(以下、スロットという)を有している。所定数のスロットは、極数に対応した個数を有している。極数は、特に限定されるものではないが本実施の形態においては、たとえば、21とする。また、スロット間には、歯部(以下、ティースという。)108を有している。ティースの個数もスロットと同様に極数に対応している。したがって、本実施の形態において、極数が21のステータコア102は、21個のティース間に21個のスロットが形成されている。
そして、ティース108には、端部が巻着可能に開いた複数の予め定められた形状の導体の金属平板(図示せず)が積層された積層体コイル(図示せず)が同期モータの回転軸に平行な方向に、ティース108を跨ぐようにして、ティース108の両脇のスロットに挿入されている。そして、ティース108の両脇のスロットにおいては、同期モータの径方向に複数の積層体コイルが挿入されている。挿入される積層体コイルの数は、特に限定されるものではないが、たとえば、本実施の形態においては、ティース108を跨ぐようにして径方向に10個の積層体コイルが挿入されている。
積層体コイルの開放端部は、直線形状の導体であるバスバー110の両端部と接合される。このとき、バスバー106の一方端部は、積層体コイルの開放端部の一方と接合される。そして、バスバー106の他方端部は、積層体コイルに隣接する積層体コイルに有する開放端部の一方に接合される。以下同様に、10個の積層体コイルの開放端部の一方がバスバーを介して隣接する積層体コイルの開放端部の一方とそれぞれ接続されることにより、ティース108にコイルが10回巻着された状態となる。すなわち、10ターンのコイル112が形成される。
ティース108において複数の積層体コイルの開放端部間を接続するための複数のバスバーが位置決めされてバスバー位置決めブロック104に固定される。そのため、バスバー位置決めブロック104が所定の位置に設置され、押圧されることにより、複数の積層体コイルの開放端部にそれぞれ対応したバスバーが組み付けられる。そして、レーザ溶接、あるいは、TIG(Tungsten Inert Gas arc)溶接などの接合処理により、組み付けられたバスバーと開放端部とが接合される。
複数のバスバーが接続されて、ティース108に巻着されたコイル112は、ティース108両脇のスロットのうちの一方のスロットの内周側と他方のスロットの外周側にそれぞれバスバーに接続されないコイル端部を有する。そして、コイル端部の各々は、他のティースに巻着されたコイルと渡り部材106により接続される。また、ステータコア102に含まれる他のティースにおいても同様に、10ターンのコイルが形成されている。そして、各ティースのコイル間の接続は、3ティース毎のコイル端部が渡り部材を用いて接続される。そして、コイル端部140、142、144は、渡り部材により互いに接続される。このようにして、三相の同期モータの固定子100が形成される。そして、コイル端部134、136、138のそれぞれに交流電力の位相を制御して供給することにより、磁界が発生する。同期モータの回転子は、発生した磁界に基づいて回転力を得る。
積層体コイルを構成する金属平板の材質は、少なくとも導体の金属平板であれば、特に限定されるものではないが、本実施の形態において、たとえば、銅圧延素材である。金属平板として銅圧延素材を用いることにより、銅が高い熱伝達率を有するために、よりコイルの放熱性を向上させることができる。また、銅は内部抵抗が低く、導体として伝導率も高い。そのため、電流密度を向上させたときの発熱も低減させることができる。そして、銅圧延素材の金属平板の表面には酸化銅の絶縁被覆の表面処理が施されている。
また、積層体コイルを構成するステータコアに巻着可能に開いた予め定められた形状の金属平板は、開放端部と、平行な上底および下底と、上底および下底を接続する接続端部とを有する形状である。本実施の形態においては、積層体コイルは、たとえば、コの字形状の金属平板を積層して形成される。すなわち、積層体コイルは、プレス工程において、コの字形状にプレス成型された金属平板が積層されて形成される。ただし、プレス成型される金属平板の形状は、コの字形状に特に限定されるものではない。たとえば、金属平板は、U字形状にプレス成型されてもよい。
図2に示すように、本実施の形態における積層体コイル114は、複数のコの字形状の金属平板が積層されて形成される。このとき、積層体コイル114の開放端部と平行な上底および下底とがティース108の両脇のスロット146、148に挿入される。また、上底および下底とを接続する接続端部は、コイルエンド部を形成する。このとき、積層体コイル114において、スロット146、148へ挿入される上底および下底の断面を図3(A)に示す。また、コイルエンド部を形成する接続端部の断面を図3(B)に示す。図3(A)および図3(B)を比較すると、積層体コイル114においてコイルエンド部を形成する接続端部の断面積は、スロット146、148に挿入される上底および下底の断面積よりも大きい。
そのため、コイルエンド部およびスロット146、148における積層体コイル114の断面積を同じとした場合に比べて、コイルエンド部を形成するコイルの体積が増加する。そのため、コイルエンド部における熱容量が向上する。スロット内に発熱した熱は、熱抵抗の殆どない同一ターンのコイルエンド部に伝達される。その結果、スロット内のコイルからコイルエンド部への放熱性が向上する。したがって、スペースの小さなスロット内のコイルにおいて電流密度を向上させることが可能となる。すなわち、電流密度が向上した分のステータコアの小型化が可能となる。
以下、図2を用いて説明したように積層体コイル114においてコイルエンド部を形成する接続端部の断面積をスロットへ挿入される上底および下底の断面積よりも大きくすることにより、スロット内の電流密度を向上させることができる原理について説明する。
コイルの短時間の熱定格として以下のように考える。1)コイルの発熱がすべてコイルの温度上昇に使われているとする。2)コイルの温度はどの部分も均一とする。また、同一ターン内の積層体コイル内部の熱抵抗は、外部への放熱抵抗よりも十分小さい。
このとき、積層体コイルの全発熱量Qは、Q=2×(Ra(積層体コイル114の上底および下底の抵抗)+Rb(積層体コイル114の接続端部の抵抗))×I2(電流)×dt(通電時間)と表わすことができる。すなわち、Q=γ(銅比熱)×ρ(銅密度)×2×(Aa(上底および下底の断面積)×La(上底および下底の長さ)+Ab(接続端部の断面積)×Lb(接続端部の長さ))×dT(温度上昇)となる。
一方、コイル抵抗Rは、R=2×(Ra+Rb)=2×α(比抵抗)×(La/Aa+Lb/Ab)と表わすことができる。
すなわち、Q=2×α×(La/Aa+Lb/Ab)×I2×dt=γ×ρ×2×(Aa×La+Ab×Lb)×dTとなる。ここで、Lb=X×Laとし、Ab=Aaとして、上述した式を整理すると、(I/Aa)2=γ×ρ/α×(dT/dt)×(X×Y2+Y)/(X+Y)となる。すなわち、上述した式の右辺のγ×ρ/α×(dT/dt)の項が一般のモータにおいて、スロット側の上底および下底の断面積と、コイルエンド側の接続端部の断面積とが同じである場合の実質的な式となる。すなわち、定格時間における温度上昇dTは、電流密度(I/Aa)の2乗に比例する。また(X×Y2+Y)/(X+Y)の項は、スロット側の上底および下底の長さおよび断面積とコイルエンド側の接続端部の長さおよび断面積とが異なる場合に憂慮すべき項である。たとえば、LbがLaの長さの0.3倍(X=0.3)かつAbがAaの断面積の3倍(Y=3)のとき、(X×Y2+Y)/(X+Y)の項は、1.314となる。すなわち、同一温度条件で約1.3倍のスロット内の電流密度を向上させることができる。これは、約3割の小型が可能であることを意味する。以上のことから、積層体コイル114において、コイルエンド部を形成する接続端部の断面積をスロットへ挿入される上底および下底の断面積よりも大きくすることにより、スロット内の電流密度を向上させることができる。
また、スロット内のコイルにおいては、ステータコアと接触している。そのため、銅損により発生した熱をステータコアに放熱することにより、温度を低く維持しやすい。一方、コイルエンド部のコイルにおいては、空気にさらされている。そのため、銅損により発生した熱を外部に放熱することが難しい。そこで、本実施の形態において、コイルエンドを形成する金属平板をステータコアに接触するようにコの字形状を形成する。その結果、コイルエンド部からステータコアへの放熱が可能となる。そのため、コイルエンド部の放熱性を高めることができる。すなわち、たとえば、スロットがステータコアの端面に直交して形成されている場合、コの字形状のコイルを積層方向からみて上底および下底と接続端部との内側の角度を直角にする。そのため、コイルエンドを形成する金属平板をステータコアに接触させることができる。また、たとえば、スロットがスキュー角をつけて形成される場合においても、上底および下底との接続端部との内側の角度をスキュー角に対応した角度にする。そのため、コイルエンドを形成する金属平板をステータコアに接触させることができる。
また、モータの体格の軸方向の長さは、ステータコアとステータコアに巻着されたコイルエンド部の体格で規定される。そのため、金属平板および積層体コイルをコの字形状に形成することにより、コイルエンド部の占積率を高めることができる。その結果、固定子の小型化が図れる。
次に、積層体コイル114を形成する複数のコの字形状の金属平板には、図2の積層体コイル114に示されるように、3ヶ所の突出部が設けられている。そして、積層体コイル114を形成するために、金属平板の突出部の凹部に他の金属平板の突出部の凸部を圧入するいわゆる積層カシメにより互いが固定される。そして、同様に所定の枚数の金属平板に対して、積層カシメにより固定することにより、積層体コイル114が形成される。積層体コイル114を形成する金属平板が互いに固定されることにより、積層体毎の運搬が可能となる。その結果、固定子に対して積層体コイル114の組み付け時の作業性が向上する。なお、所定の枚数は、特に限定されるものではないが本実施の形態において、3枚または4枚の金属平板の積層により積層体コイル114が形成される。
図4(A)は、コの字形状の金属平板116の突出部を含むように積層方向に切断した断面図である。そして、図4(B)に示すように積層カシメにより、金属平板116の突出部の凸部が金属平板120の突出部の凹部に圧入される。そして、金属平板120の凸部が金属平板122に設けられた穴部に圧入されて互いに固定される。このようにして、図4(C)に示すような積層体コイル114が形成される。
また、隣接する積層体コイルとの固定には、接着剤を用いてもよい。すなわち、金属平板の突出部の凹部を接着剤の受け皿として塗布することにより、図4(D)に示すように積層体コイル114と積層体コイル124との接着を行なってもよい。積層体コイル同士を接着する際に、カシメ部を接着材の受け皿とすることができる。そのため、コイルの組み立て時の作業性を向上させることができる。
以下の説明において、上述した固定子100の構成に基づき、銅圧延素材から固定子100が形成される過程について説明する。
図5は、銅圧延素材の金属平板126の外観を示す図である。銅圧延素材の金属平板126の表面には、酸化銅の絶縁被覆の表面処理がされている。プレス工程において、銅圧延素材の金属平板126は、コの字形状にプレス成型される。そして、コの字形状にプレス成型された金属平板は、図4において説明したように、所定の枚数だけ積層される。そして、金属平板を積層カシメにより互いに固定することにより、図6(A)に示すように、積層体コイル114が形成される。そして、積層体コイル114は、図6(B)に示すように、隣接する積層体コイルに対する絶縁処理が行なわれる。隣接する積層体コイルとの絶縁は、特に限定されるものではないが、たとえば、ガラス等の無機材質を介在させてもよいし、積層体毎にエナメル処理を施してもよい。そして、積層体コイル114は、図6(C)に示すように、絶縁体上の所定の位置に接着剤を塗布して、他の積層体コイルと接着することができる。あるいは、図4(D)を用いて説明したように積層体コイルの互いの突出部の凹部を接着剤の受け皿として用いてもよい。
絶縁体を介在させて複数の積層体コイルを接着することにより、図7に示すようにコイル112が形成される。このとき、コイル112を形成する積層体コイルのそれぞれにおいて異なる寸法を有するコの字形状の金属平板を積層する。このようにして、スロットに挿入される積層体コイルの断面形状を自由に設定することができる。すなわち、スロットの形状に合わせて、同期モータの径方向の内周側から外周側にかけて、(図7において、上部から底部にかけて)、コの字形状のスロットに挿入される金属平板の幅を大きくする。そのため、スロット内におけるコイル112の占積率を高くすることができる。
複数の積層体コイルにより形成されたコイル112は、図8に示すように、ステータコア102のティース108を跨ぐようにして挿入される。すなわち、コイル112の上底および下底に対応するそれぞれの開放端部は、同期モータの回転軸方向と平行な方向に、ティース108の両脇のスロット146、148に対してそれぞれ挿入される。
図9に、スロット146および148に挿入されたコイル112の開放端部を示す。図9に示すように、コイル112を形成する積層体コイルは、積層体コイルの各々において異なる形状の接合部を有する。そのため、バスバーが組み付けられる際に、組み付け間違いを防止することができる。異なる接合部の形状は、積層体コイルを形成する金属平板において、所定形状の切り欠きを有する金属平板の枚数を変更することにより実現できる。
なお、図10に示すように、各積層体コイルの接合部に対応した複数のバスバーを個別に組み付ける場合、少なくとも隣接する積層体コイルにおける接合部の形状と異なることとする。隣接する積層体コイルの接合部の形状が異なることにより、バスバーの組み付け間違いを防止することができる。
特に、図11に示すように、複数のバスバーが固定された位置決めブロックにより同時に組み付け等の作業を行なう場合は、コイル112における各積層体コイルの開放端部の接合部において少なくとも1つが異なる形状を有することにより、バスバーの組み付け時の組み付け間違いを防止することができる。さらに、接合場所が特定されるために、位置決めを行なうための治具なしで接合処理を施すことができる。本実施の形態においては、内周側の3つの積層体コイルと、中央の3つの積層体コイルと、外周側の4つの積層体コイルとで接合部は、異なる形状を有する。
バスバーが積層体コイルに組み付けられると、図12に示すように、コイル112に組み付けられたバスバーと各積層体コイルの開放端部とのそれぞれの接合部は、一点毎にレーザ溶接、あるいは、TIG溶接により多点接合される。
バスバーと各積層体コイルの開放端部とが接合されると、渡り部材を用いてティース毎に巻着されたコイルが接続される。すなわち、本実施の形態の同期モータは、三相の交流同期モータであるため、3ティース毎にコイルの外周側のコイル端部と内周側のコイル端部とが図13に示すように、渡り部材を用いて接続される。そして、図14に示すように、コイル112と渡り部材106とをレーザ溶接あるいはTIG溶接により、接合処理が施される。その結果、図1に示すような固定子100が形成される。そして、コイルエンド部に対して樹脂等を用いてモールド処理が施されて、図15に示すような固定子100が形成される。
このコイルエンド部に対するモールド処理は、コイルのステータコアに対する相対運動を抑制するために施される。特に、HVに用いられるモータにおいては車両の加減速や旋回による慣性力によりコイルには非常に大きな力がかかる。そのため、コイルの相対運動を抑制するために、ワニス処理やモールド処理が施される。ところがワニス処理においては、コイルにワニスを含浸させた後にワニスを硬化させるという工程のため熱処理が必要である。また、モールド処理においては、型に対象物を入れ温度を上げ射出成形するという工程のために炉や射出成形が必要である。その結果、ワニス処理やモールド処理によりコイルとステータコアの相対運動を抑制すると製造コストが増加する。
そこで、本実施の形態においては、図15に示すようなコイルエンド部に対するモールド処理を廃止する。すなわち、ステータコアのモータの回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する上面および下面のうちいずれか一方を覆う筐体と、コイルとの間に弾性部材を設ける。弾性部材は、特に限定されるものではないが、本実施の形態において、1つの皿ばねを一例として用いる。ただし、弾性部材とコイルとの間は絶縁される。絶縁する方法として特に限定されるものではないがたとえば、弾性部材の表面をコーティング等により絶縁してもよいし、コイルと弾性部材との間に絶縁紙を設けてもよい。
ステータコアは、筐体に締結部材によりモータの回転軸方向に締結される。締結部材は、特に限定されるものではないが、たとえば、ボルトである。そして、コイルと筐体との間に皿ばねを設けることにより、皿ばねには、ボルトの締結による締結力に反する弾性力が生じる。この弾性力によりコイルのステータコアに対して相対運動が抑制される。
図16および図17に示すように、本実施の形態において、同期モータ200は、ステータコア102と、コイル112と、ロータ208と、ボルト210と、筐体202と、皿ばね212とから構成される。
ステータコア102には、コイル112が巻着されている。また、ステータコア102は、ボルト210により筐体202に締結されている。筐体202とコイル112との間には、皿ばね212が設けられている。
皿ばね212は、同期モータ200の回転軸と直交する面に対して傾きを有する面が形成されている。皿ばね212の形状については、特に限定されるものではないが、たとえば、本実施の形態において、皿ばね212は、回転軸を中心とした円錐状の弾性部を含む。すなわち、回転軸方向に荷重をかけると、皿ばね212の円錐状の弾性部は、回転軸と平行な方向に撓むようにして変形する。そして、変形に応じて、皿ばね212には、回転軸と平行な方向に元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。
筐体202には、皿ばね212を保持するための保持部が設けられている。保持部は特に限定されないが本実施の形態において、たとえば、筐体202に皿ばねを保持する座を設ける。筐体202にステータコア102がボルト210により締結されると、皿ばね212は、ステータコア102に巻着されたすべてのコイルに接触する。そして、皿ばね212には、筐体202とコイル112とに挟まれて同期モータ200の回転軸方向に締結力に応じて変形する。このとき、変形した皿ばね212には、回転軸方向に元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。この弾性力により、コイル112のステータコア102に対する相対運動が抑制される。
また、図17を用いて説明した皿ばね212のような皿ばねの形状に特に限定されるものではない。たとえば、図18に示すように、皿ばね213として、ダイヤフラムスプリング、あるいは、ベルビルスプリングを用いることができる。
図19に上述したような筐体202とコイル112との間に皿ばねが設けられる同期モータ200の製造工程を示す。
S1000にて、ステータコア102にコイル112が組み付けられる。プレスコイル112は、図7を用いて説明したように、コの字形状の金属平板が所定枚数積層された複数の積層体コイルにより形成される。そして、図8を用いて説明したように、コイル112は、ティース108を跨ぐようにして、スロット146、148に挿入される。
S1100にて、バスバー110がコイル112に組み付けられて、接合される。このとき、図11を用いて説明したように、複数のバスバーは、バスバー位置決めブロック104に固定される。そして、複数のバスバーが固定された位置決めブロック104をコイル112の開放端部に組み付ける。組み付けられたバスバーとコイル112の開放端部とは、レーザ溶接あるいは、TIG溶接により接合処理が施される。
S1200にて、コイル112が巻着されたステータコア102を皿ばね212と共に筐体202へ組み付ける。このとき、図16および図17を用いて説明したように、筐体202に設けられた皿ばね212を保持するための座に皿ばね212を設置する。そして、コイル112が巻着されたステータコア102を筐体202に組み付けて、ボルト210により、ステータコア102を筐体202に締結する。
以上のようにして、本実施の形態に係る同期モータによると、同期モータは、複数の中空円筒形状のステータコアに含まれる複数のスロットのうちの2ヶ所を通してコイルが巻着される。また、ステータコアの回転軸に平行な外周側面と、回転軸と直交する側面の一方の面が筐体で覆われる。そして、同期モータには、回転軸に平行な方向に貫通してステータコアを筐体に締結するボルトと、筐体とコイルとの間にボルトの締結による締結力に反する弾性力を生じさせる皿ばねとが設けられる。そして、筐体にステータコアをボルトで締結することにより、筐体とコイルとの間に設けられた皿ばねには、モータの回転軸と平行な方向にボルトの締結力に反する弾性力が生じる。この弾性力によりコイルのステータコアに対する相対運動を抑制することができる。
すなわち、筐体とコイルとの間に皿ばねを設ける簡易な構造でコイルの相対運動の抑制が可能となる。そのため、従来のコイルに施されていたワニス処理あるいはモールド処理を廃止することができる。その結果、生産性が向上して、製造コストも低減させることができる。さらに、ボルトの締結を緩めることにより、コイルの銅とステータコアとを容易に区別して分解できるため、リサイクル性が向上する。また、筐体とコイルとの間に皿ばねを設けるため、モータの軸方向の寸法を増大することなくコイルの固定が可能となる。そして、このようにコイルの相対運動を抑制することにより、コイルの絶縁被覆のはがれ、傷つき等による絶縁性能の劣化を防止することができる。
また、ステータコアに巻着されるコイルは、コの字形状にプレス成型された導体の金属平板が所定の枚数だけ積層された積層体で形成される。従来のモータにおいてはエナメル線をステータコアに巻いてコイルを形成する。そして、そのコイルエンド部の形状は、凹凸部を含む形状となる。そのため、コイルのステータに対する相対運動を抑制するためには、より大きな荷重をコイルエンド部にかける必要がある。そのため、組み付け性が悪化する。さらに、大きな荷重がかかることによりコイルの一部に応力が集中する。その結果、コイルのエナメル被覆が傷つけられる。そのため、コイルの絶縁性が悪化する恐れがある。しかし、本実施の形態に係るコイルは、上述したようなプレスにより打ち抜かれたほぼ同じ形状の金属平板が積層された積層体で形成される。そのため、コイルエンド部の形状は、任意の形状に設計することができる。すなわち、本実施の形態に係るコイルにおいて、プレス工程によりコの字形状に形成された金属平板の積層体とすることでコイルエンド部の形状を平坦な面に形成させることができる。そのため、コイルにボルトの締結力による荷重をかけたときに皿ばねを介して、コイルと皿ばねとが接触する部分において、均一にコイルに対して応力をかけることができる。その結果、エナメル被覆の傷つき等を防止することができる。また、プレス成型によりコイルを形成することにより、コイルエンドの形状がコイルを巻着した段階で決まる。そのため、コイルエンド成形処理を廃止することができる。その結果、製造コストを低減させることができる。
なお、本実施の形態に係る弾性部材として、ステータコアに巻着されるすべてのコイルに接触する1つの皿ばねを用いたが、特に限定されるものではない。たとえば、各コイルをそれぞれ固定する複数の皿ばねを設けてもよい。このとき、複数の皿ばねは、中空円筒形状を有する固定子端面において、モータの回転軸を中心として対称になるように設けられる。したがって、複数の皿ばねのそれぞれに接触するコイルに均一な弾性力をかけることができる。そのため、応力が集中することによるコイルのエナメル被覆の傷つき等による絶縁性能の低下を防止することができる。
<第1の実施の形態 変形例>
以下、本変形例に係る同期モータについて説明する。本変形例に係る同期モータの構成は、前述の第1の実施の形態に係る同期モータの構成と弾性部材を除いて同じである。そのため、第1の実施の形態に係る同期モータの構成と同じ構成については同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
本変形例に係る弾性部材は、前述の皿ばねの代わりにコイルスプリングを用いる。図20および図21に示すように、本変形例に係る同期モータ500は、ステータコア102と、コイル112と、ロータ208と、ボルト210と、筐体502と、コイルスプリング512とから構成される。
ステータコア102には、コイル112が巻着されている。また、ステータコア102は、ボルト210により筐体502に締結されている。筐体502とコイル112との間には、複数のコイルスプリング512が設けられている。複数のコイルスプリング512は、同期モータ500の回転軸に平行な方向に荷重が加わると、複数のコイルスプリング512を形成するコイルが縮むことに応じて、元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。すなわち、複数のコイルスプリング512は、各コイルをそれぞれ固定する。このとき、複数のコイルスプリング512は、中空円筒形状を有する固定子端面において、モータの回転軸を中心として対称になるように設けられる。
筐体502には、複数のコイルスプリング512を保持するための保持部が設けられている。保持部は特に限定されないが本変形例において、たとえば、筐体502に複数のコイルスプリングを保持する複数の座が設けられる。筐体502にステータコア102がボルト210により締結されると、複数のコイルスプリング512には、筐体502とコイル112とに挟まれて同期モータ500の回転軸と平行な方向の締結力により変形する。このとき、変形した複数のコイルスプリング512には、回転軸と平行な方向に元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。この弾性力により、コイル112のステータコア102に対する相対運動が抑制される。
以上のようにして、本変形例に係る同期モータによると、筐体と、ステータコアに巻着される各コイルのそれぞれとの間に弾性部材として複数のコイルスプリングを設けることにより、コイルのステータコアに対する相対運動を抑制させることができる。なお、本変形例に係る弾性部材として、ステータコアに巻着される各コイルを固定する複数のコイルスプリングを用いたが、特に限定されるものではない。たとえば、図22に示すようにステータコアに巻着されるすべてのコイルに接触する1つのコイルスプリング513を用いてもよい。1つのコイルスプリング513でコイルを固定することにより、コイルに対して均一に弾性力をかけることができる。そのため、応力が集中することによるコイルのエナメル被覆の傷つき等による絶縁性能の低下を防止することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る同期モータについて説明する。本実施の形態に係る同期モータの構成は、上述した第1の実施の形態に係る同期モータの構成と、弾性部材を保持するための保持部として弾性部材ホルダとを含む点が異なる。それ以外は、第1の実施の形態に係る同期モータの構成である。同じ構成については同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
本実施の形態に係る同期モータは、弾性部材を保持するための弾性部材ホルダを含む。弾性部材は、筐体に覆われ、ステータコアにおいて同期モータの回転軸と直交する側面と反対側の面のコイルに接触するように設けられる。弾性部材は、特に限定されるものではないが本実施の形態において、たとえば、1つの皿ばねを用いる。そして、皿ばねを保持する保持部として、弾性部材ホルダを設ける。皿ばねの保持方法としては、本実施の形態において弾性部材ホルダの形状が皿ばね全体を覆う円板形状を形成し、弾性部材ホルダをステータコアに複数カ所で締結部材により締結されることで実現される。弾性部材ホルダは、同期モータの回転軸と平行な方向に締結する締結部材を用いてステータコアに固定される。弾性部材ホルダは、特に限定されるものではないが、たとえば、弾性部材ホルダがステータコアに締結部材により締結されたときに、締結により生じる締結力を弾性部材に伝達できるものであればよい。
締結部材は、特に限定されるものではないが、本実施の形態において、たとえば、ボルトを用いる。ボルトにより弾性部材ホルダがステータコアに締結されると、ボルトによる締結力に応じて、皿ばねが変形する。皿ばねの変形に応じて、回転軸と平行な方向に締結力に反して皿ばねが元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。この弾性力により皿ばねに接触しているコイルのステータコアに対する相対運動が抑制される。
このとき、弾性部材ホルダがステータコアに固定される位置は、特に限定されるものではないが、たとえば、図23に示すように、ステータコア102を筐体に締結するための締結端部304に固定される。また、弾性部材ホルダをステータコアに固定する位置の数は、特に限定されるものではないが、皿ばねに均等に荷重がかかるように等間隔で固定される。本実施の形態においては、たとえば、筐体に締結するためのステータコア102に有する3ヶ所の締結端部により弾性部材ホルダがステータコア102に締結される。
次に、本実施の形態における同期モータの構造について図面を用いて詳細に説明する。
図24は、同期モータ300を図23に示すA−A線で切断したときの断面を示す。図24に示すように、本実施の形態において、同期モータ300は、ステータコア102と、コイル112と、ロータ208と、ボルト310と、筐体302と、皿ばね212と、弾性部材ホルダ314とから構成されている。
ステータコア102には、コイル112が巻着されている。また、ステータコア102を貫通して弾性部材ホルダ314が、ボルト310により筐体302に締結されている。すなわち、ボルト310の締結により弾性部材ホルダは、ステータコア102に固定される。また、弾性部材ホルダ314とコイル112との間には、皿ばね212が設けられている。
弾性部材ホルダ314が筐体302にステータコア102を貫通してボルト310により締結されると、皿ばね212は、ステータコア102に巻着されたすべてのコイルに接触する。そして、皿ばね212には、弾性部材ホルダ314とコイル112とに挟まれて同期モータ200の回転軸と平行な方向の締結力に応じて変形する。このとき、変形した皿ばね212には、回転軸と平行な方向に元の形状に戻ろうとする弾性力が働く。この弾性力により、コイル112のステータコア102に対する相対運動が抑制される。
以上のようにして、本実施の形態に係る同期モータによると、同期モータは、皿ばねを保持する弾性部材ホルダと、回転軸と平行な方向に弾性部材ホルダをステータコアに締結するボルトとから構成される。そして、ボルトで弾性部材ホルダをステータコアに締結することにより、弾性部材ホルダとコイルとの間に設けられた皿ばねには、ボルトの締結力に反する弾性力が生じる。
この弾性力によりコイルのステータコアに対する相対運動を防止することができる。すなわち、弾性部材ホルダとコイルとの間に皿ネジを設ける簡易な構造でコイルの相対運動の抑制が可能となる。そのため、従来のワニス処理あるいはモールド処理を廃止することができる。その結果、生産性が向上する。そして、製造コストも低減させることができる。さらに、ボルトの締結を緩めることにより、コイルの銅とステータコアとを容易に区別して分解できる。そのため、リサイクル性が向上する。そして、このようにコイルの相対運動を抑制することにより、コイルの絶縁被覆のはがれ、傷つき等による絶縁性能の劣化を防止することができる。また、ステータコアを筐体に組み付ける前に、コイルの固定を含めたステータコアのアセンブリ化が可能となる。そのため、筐体へのステータコアの組み付け性が向上する。さらに、コイル製造時のステータコアの搬送が容易となる。
また、弾性部材ホルダの固定位置は、ステータコアの締結端部への固定に限定されない。たとえば、弾性部材ホルダは、ステータコアにボルトにより固定されてもよい。このとき、弾性部材ホルダが固定される位置の数は、特に限定されるものではないが、皿ばねに均等に荷重がかかるようにステータコアの円周に等間隔で固定される。たとえば、図23に示すように、ステータコア102の円周を3等分する箇所にボルト410、412、414で締結されるものとする。
図25は、同期モータ300を図23に示すB−B線で切断したときの断面を示す。図25に示すように、同期モータ300は、ステータコア102と、コイル112と、ロータ208と、ボルト410と、筐体302と、皿ばね212と、弾性部材ホルダ314とから構成される。
弾性部材ホルダ314は、ステータコア102にボルト410により締結される。そして、弾性部材ホルダ314とコイル112との間には、皿ばね212が設けられる。ボルト410の締結による回転軸に平行な方向の締結力により、皿ばね212は、弾性部材ホルダ314とコイル112に挟まれて、回転軸に平行な方向に変形する。変形に応じて、皿ばねは元の形状に戻ろうとする弾性力が生じる。この弾性力により、コイル112のステータコア102に対する相対運動は抑制される。
また、図25で説明した弾性部材ホルダの固定位置とすることにより、コイル112のステータコア102に対する相対運動の抑制に加えて、ステータコア102を筐体302に組み付ける前に、皿ばね212および弾性部材ホルダ314を組み付けることができるため、作業性が向上する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
固定子の外観を示す図である。 コの字形状の積層体コイルの外観を示す図である。 積層体コイルの断面を示す図である。 積層体コイルの積層方向の積層断面を示す図である。 銅圧延素材の金属平板の外観を示す図である。 積層体コイルの絶縁処理の経過を示す図である。 複数の積層体コイルで形成されるコイルの外観を示す図である。 ステータコアに挿入されるコイルの組み付け経過を示す図である。 ステータコアに組み付けられたコイルの外観を示す図である。 バスバーが組み付けられたコイルの外観を示す図である。 複数のバスバーが固定されたバスバー位置決めブロックが組み付けられたコイルの外観を示す図である。 コイルの開放端部に組み付けられたバスバーの接合を示す図である。 コイルの端部に渡り部材を組み付ける経過を示す図である。 コイルの端部に組み付けられた渡り部材の端部の接合を示す図である。 コイルエンド部をモールド処理された固定子の外観を示す図である。 第1の実施の形態に係る同期モータの断面を示す図である。 第1の実施の形態に係る同期モータの斜視図(その1)である。 第1の実施の形態に係る同期モータの斜視図(その2)である。 第1の実施の形態に係る同期モータの製造工程を示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る同期モータの断面を示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る同期モータの斜視図である。 1つのコイルスプリングでコイルを固定する同期モータの斜視図である。 ステータコアにおける弾性部材ホルダの固定位置を示す図である。 図23のA−A線で切断された断面を示す図である。 図23のB−B線で切断された断面を示す図である。 コイルにワニス処理を施す従来のモータの製造工程を示す。
符号の説明
100 固定子、102 ステータコア、104 バスバー位置決めブロック、106 渡り部材、108 ティース、110 バスバー、112 コイル、114、124 積層体コイル、116、120、122、126 金属平板、134、136、138、140、142、144 コイル端部、146、148 スロット、200、300、500 同期モータ、202、302、502 筐体、208 ロータ、210、310、410、412、414 ボルト、212、213 皿ばね、304 締結端部、314 弾性部材ホルダ、512 複数のコイルスプリング、513 コイルスプリング。

Claims (7)

  1. 回転電機の固定子であって、
    前記回転電機の回転軸に平行な方向に複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに挿入した金属導体の開放端を閉じて、前記固定子鉄心に巻着されるコイルと、
    前記固定子鉄心における前記回転軸に平行な外周側面と、前記回転軸と直交する側面とを覆う筐体と、
    前記固定子鉄心を前記筐体に締結する締結部材と、
    前記筐体と前記コイルとの間に設けられ、前記締結部材の締結に伴い弾性力を生じさせる弾性部材とを含む、回転電機の固定子。
  2. 回転電機の固定子であって、
    前記回転電機の回転軸に平行な方向に複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに挿入した金属導体の開放端を閉じて、前記固定子鉄心に巻着されるコイルと、
    前記固定子鉄心における前記回転軸に平行な外周側面と、前記回転軸と直交する側面の一方の面とを覆う筐体と、
    前記側面において前記筐体に覆われる面の反対側の面において、前記回転軸に平行な方向に弾性力が生じるように、前記コイルに接触させて設けられた弾性部材と、
    前記弾性部材を保持する保持部と、
    前記回転軸と平行な方向に前記保持部を前記固定子鉄心に締結する締結部材とを含む、回転電機の固定子。
  3. 前記締結部材は、前記保持部を、前記固定子鉄心に加えて、前記筐体に締結する、請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記金属導体は、コの字またはU字形状にプレス成型された導体の金属平板が所定の枚数だけ積層された積層体で形成される、請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記弾性部材は、皿ばねである、請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記弾性部材は、コイルスプリングである、請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記固定子の端面において、前記回転軸を中心として対称になるように複数の前記弾性部材が設けられる、請求項1から6のいずれかに記載の回転電機の固定子。
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