JP6790647B2 - 仕分システム - Google Patents

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本発明は、仕分システムに関する。
配送センター等に配置され、自動倉庫等の保管スペースに収容された多種類の物品の中から注文状況に応じて目的の物品を取り出し、取り出した物品を出荷先別に仕分ける設備が知られている。例えば、特許文献1には、同一種別の被仕分け対象物を複数収納した容器を被仕分け対象物の種別に応じて多数保管する保管装置と、これら容器を仕分装置に供給する搬送手段と、搬送手段に接続された回遊装置と、多数種別の被仕分け対象物を多数出荷先へ仕分ける仕分装置とを備える仕分システムが開示されている。上記仕分システムでは、被仕分け対象物を取り出した保管容器内の残りの被仕分け対象物を次バッチ以降に利用する場合に当該保管容器を回遊装置に回遊させ、当該バッチの際に回遊装置から当該保管容器を仕分装置に供給するように制御するので、被仕分け対象物の供給能力を高めることができる。
特開2005−15102号公報
近年、配送センター等で取り扱う物品の種類及び数量が増大する傾向があり、更なる、処理能力の向上が求められている。
そこで、本発明の目的は、処理能力の向上を図ることができる仕分システムを提供することにある。
本発明の仕分システムは、搬送先別に物品を仕分ける仕分システムであって、物品が載置される物品棚と物品を受け渡す移載装置とを有する自動倉庫と、作業者に対して取り出すべき物品に関する情報を提供する提示装置と、自動倉庫と提示装置との間において物品を搬送する入出庫搬送装置と、作業者によって入出庫搬送装置から取り出された物品を搬送し、搬送先別に設けられた搬送先シュートに当該物品を仕分ける仕分装置と、を備え、提示装置、入出庫搬送装置、及び仕分装置は、自動倉庫に対し、高さ方向に互いに異なる高さにおいてアクセス可能な第一フロア及び第二フロアのそれぞれに配置されている。
この構成の仕分システムは、第一フロア及び第二フロアにアクセス可能に配置され、第一フロア及び第二フロアにそれぞれ配置された入出庫搬送装置に物品を出庫させることができるので自動倉庫から物品を取り出す(ピッキングする)際の処理能力を向上させることができる。更に、第一フロア及び第二フロアにそれぞれ配置された仕分装置において、自動倉庫から取り出すべき物品の仕分けが行われるので、物品の仕分能力を向上させることができる。この結果、処理能力の向上を図ることができる。
提示装置は、複数配置されており、入出庫搬送装置は、自動倉庫と複数の提示装置のそれぞれとの間において、搬送路を分岐する分岐部と分岐された搬送路が合流する合流部とを有していてもよい。この構成の仕分システムによれば、複数の提示装置に分岐させる搬送路を有しているので、自動倉庫から取り出された物品を、複数の提示装置に分散させて配送することができる。これにより、提示装置の提示内容に基づいて作業を行う作業者の作業量を平均化することができる。この結果、一の作業者に処理が集中することにより、全体での処理時間が長くなることを抑制できる。
自動倉庫は、出庫頻度が第一頻度の物品を保管する第一自動倉庫と、出庫頻度が第一頻度よりも高い第二頻度の物品を保管する第二自動倉庫と、を有していてもよい。この構成の仕分システムによれば、第一自動倉庫として入出庫に要する時間が長くかつ低廉な倉庫を用い、第二自動倉庫として第一自動倉庫より入出庫に要する時間が短くかつ高価な倉庫を用いることができる。この結果、コストを抑えつつも所望の能力を維持することができるので、全体として効率的に自動倉庫から物品を取り出すことができる。
第一自動倉庫は、物品棚と、物品棚に沿って水平方向に走行する走行部と、走行部に設けられ、鉛直方向に移動して物品棚との間で物品を出し入れする昇降部と、を有する搬送装置と、を備え、第二自動倉庫は、物品棚と、物品棚に沿って水平方向に移動して物品棚との間で物品を出し入れする水平搬送装置と、物品棚に沿って鉛直方向に移動して物品棚との間で物品を出し入れする鉛直搬送装置と、を備えてもよい。
この構成の仕分システムは、相対的に出庫頻度の低い第一自動倉庫を入出庫に要する時間が相対的に長い倉庫とすることができ、相対的に出庫頻度の高い第二自動倉庫を、第一自動倉庫より入出庫に要する時間が相対的に短い倉庫とすることができる。これにより、出庫頻度に応じた出庫能力の自動倉庫が配置されるので、物品を適切に処理することができる。
高さ方向において搬送装置とは異なる位置に配置され、自動倉庫に対し物品を入庫させるための専用の搬送装置である入庫専用搬送装置を更に備えてもよい。この構成の仕分システムによれば、物品の取り出し処理を中断させることなく物品を入庫させることができる。
本発明によれば、仕分け処理能力の向上を図ることができる。
一実施形態に係る仕分システムを示す平面図である。 一実施形態に係る仕分システムを示す正面図である。 図1の第一ピッキングクエリアの一部を拡大して示した斜視図である。 図4の第一搬送コンベヤの一部を拡大して示した斜視図である。 図1の第二ピッキングクエリアの一部を拡大して示した斜視図である。 図1の自動仕分装置の一部を拡大して示した斜視図である。 一実施形態に係る仕分システムの機能ブロック図である。 図1の仕分システムの動作の一場面を示した斜視図である。 図1の仕分システムの動作の一場面を示した斜視図である。 図1の仕分システムの動作の一場面を示した斜視図である。 図1の仕分システムの動作の一場面を示した斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、一実施形態に係る仕分システムを示す平面図である。図2は、一実施形態に係る仕分システムを示す正面図である。説明の便宜のため、図1及び図2に示されるように、第一自動倉庫(自動倉庫)10及び第二自動倉庫(自動倉庫)30が配列される方向を左右方向とし、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30の奥行方向を前後方向とし、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30の高さ方向を上下方向と呼称する。なお、図1では、左側の一部と、第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれに配置される第一搬送コンベヤ(入出庫搬送装置)21、第二搬送コンベヤ(入出庫搬送装置)41、及び自動仕分装置(仕分装置)50とについては図示を省略している。図2は、図1のII−II線を前側から見た断面図である。
図1及び図2に示される仕分システム1は、例えば、配送センター等に設置され、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30の物品棚12(32)に保管される多種類の物品Pの中から注文状況に応じて物品Pを取り出し(ピッキングし)、取り出した物品Pを出荷先別に仕分ける設備である。仕分システム1によって仕分けられる物品Pの例には、医薬品、食品、書籍、及びサプライ商品等が含まれる。
仕分システム1は、第一自動倉庫10と、第二自動倉庫30と、物品Pが収容されたトレーT又は物品Pを第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30へ入庫させる入庫専用搬送装置60と、第一搬送コンベヤ21と、第一表示装置(提示装置)25と、第二搬送コンベヤ41と、第二表示装置(提示装置)45と、自動仕分装置50と、制御装置70(図7参照)と、を備えている。
第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30は、高さ方向において互いに異なる階層である第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにアクセス可能に配置されている。第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30は、第一フロア2A及び第二フロア2Bに面するように配置されていてもよいし、第一フロア2A及び第二フロア2Bにおけるそれぞれの一部分を鉛直方向に貫通するように配置されていてもよい。第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれには、第一搬送コンベヤ21、第一表示装置25、第二搬送コンベヤ41、第二表示装置45、及び自動仕分装置50が配置されている。
第一自動倉庫10は、複数の物品PがトレーTに収容された状態で保管される。トレーTには、複数種類の物品Pが配置されてもよい。第一自動倉庫10は、物品棚12と、第一搬送装置(移載装置)11と、を有している。第一自動倉庫10は、第一搬送装置11の通路10Aを挟んで配置された一対の物品棚12が、複数(例えば、11組)配置されている。物品棚12は、床面に立設されている。ここでいう床面は、第一フロア2Aに一致する。物品棚12は、物品Pが収容されたトレーTが保管される棚が複数設けられている。以下、物品棚12の幅方向(前後方向)における棚の並びを「連」、物品棚12の上下方向の並びを「段」として説明する。
第一搬送装置11は、通路10Aに沿って延在する走行レールと、走行レールに沿って走行する走行装置(走行部)と、走行装置に立設されるマストと、マストに沿って昇降する昇降装置(昇降部)と、昇降装置に設けられ、トレーTが載置される荷台と、を有している。物品棚12の間口は、通路10Aに面している。トレーTは、通路10Aを走行する第一搬送装置11によって、間口から出し入れが行われる。
第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、一対の物品棚12,12の一方には、出庫ステーション14が設けられ、一対の物品棚12,12の他方には、入庫ステーション15が設けられている。出庫ステーション14及び入庫ステーション15は、前後方向(通路10Aの延在方向)における一方側、本実施形態では、前側に配置されている。第一搬送装置11は、物品棚12と入庫ステーション15との間においてトレーTが搬送可能に配置されている。第一搬送装置11は、所定の段及び連と出庫ステーション14との間を移動してトレーTを出庫させ、入庫ステーション15と所定の段及び連との間を移動してトレーTを入庫させる。
第二自動倉庫30は、物品P単位又は複数の物品の集合体(カートン)の状態で保管される。物品P又は物品Pの集合体は、段ボールDに収容された状態で保管されてもよい。以後、物品P又は物品Pの集合体を「物品P」と称して説明する。第二自動倉庫30は、物品棚32と、水平搬送装置31と、鉛直搬送装置33と、を有している。第二自動倉庫30は、水平搬送装置31の通路30Aを挟んで配置された一対の物品棚32,32が、複数(例えば、6組)配置されている。物品棚32は、床面に立設されている。ここでいう床面は、第一フロア2Aに一致する。物品棚32は、物品Pが保管される棚が複数設けられている。以下、物品棚12の幅方向(前後方向)における棚の並びを「連」、物品棚12の上下方向の並びを「段」として説明する。
水平搬送装置31は、通路30Aに沿って前後方向に延在する走行レールと、走行レールに沿って走行する走行装置と、物品Pが載置される荷台と、を有している。第二自動倉庫30には、物品棚32における上下方向における棚の段数と一致する数の水平搬送装置31が設けられている。物品棚32の間口は、通路30Aに面している。物品Pは、通路30Aを走行する水平搬送装置31によって、間口から出し入れが行われる。鉛直搬送装置33は、物品棚32のそれぞれにおける前後方向(通路30Aの延在方向)における一方側、本実施形態では、前側の端部に配置されている。鉛直搬送装置33は、上記物品棚32の端部に沿って上下方向に延在する走行レールと、走行レールに沿って昇降する昇降装置と、昇降装置に設けられ、物品Pを載置する荷台とを有している。物品Pは、物品棚32の前側端部に配置されている鉛直搬送装置33によって、物品棚32の端部から出し入れが行われる。
第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、出庫ステーション34は、一対の物品棚32,32の一方に対応して設けられた鉛直搬送装置33にアクセス可能に設けられ、入庫ステーション35は、一対の物品棚32,32の他方に対応して設けられた鉛直搬送装置33にアクセス可能に設けられている。鉛直搬送装置33は、入庫ステーション35と物品棚32における所定の段との間を移動して、物品棚32の前側端部に物品Pを入庫させる。水平搬送装置31は、鉛直搬送装置33によって物品棚32に入庫された物品Pを取り出し、物品棚32の所定の連に載置する。また、水平搬送装置31は、所定の連に保管された物品Pを取り出し、物品棚32の前側端部にまで搬送する。鉛直搬送装置33は、水平搬送装置31によって物品棚32の前側端部に載置された物品Pを取り出し、出庫ステーション34へ移動して物品Pを出庫させる。
入庫専用搬送装置60は、外部(バックヤード)から第一自動倉庫10又は第二自動倉庫30へ、物品Pが収容されたトレーT又は物品Pを入庫させるための搬送装置である。入庫専用搬送装置60は、例えば、ベルトコンベヤ装置である。入庫専用搬送装置60は、高さ方向において、第一フロア2Aと第二フロア2Bとの間に配置されている。更に詳細には、高さ方向において、後段にて詳述する第一搬送コンベヤ21と第二フロア2Bとの間に配置されている。第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30には、入庫専用搬送装置60からの物品Pを搬入するための専用の入庫ステーションが設けられている。
次に、第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれに配置される、第一搬送コンベヤ21、第一表示装置25、第二搬送コンベヤ41、第二表示装置45、及び自動仕分装置50について説明する。
図2及び図3に示される第一搬送コンベヤ21は、駆動ローラ、従動ローラ、及びこれらのローラに掛け渡されたベルトからなるベルトコンベヤが複数組み合わされることにより構成されている。第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、第一搬送コンベヤ21は、第一自動倉庫10から出庫されてくるトレーTを自動仕分装置50の近くの第一ピッキングステーション23にまで搬送する。すなわち、第一搬送コンベヤ21は、複数の出庫ステーション14と複数の第一ピッキングステーション23との間を接続するように配置されている。また、第一搬送コンベヤ21は、第一ピッキングステーション23にまで搬送されたトレーTを、今度は第一自動倉庫10にまで搬送する。すなわち、第一搬送コンベヤ21は、複数の第一ピッキングステーション23と複数の入庫ステーション15の間を接続するように配置されている。
第一搬送コンベヤ21は、複数の出庫ステーション14のそれぞれから前方に延びる第一ベルトコンベヤ21Aと、それらを合流部JPにおいて合流させて第一ピッキングステーション23側に延びる第二ベルトコンベヤ21Bと、分岐部BPにおいて第二ベルトコンベヤ21Bから分岐してそれぞれの第一ピッキングステーション23にまで延びる第三ベルトコンベヤ21Cと、第一ピッキングステーション23のそれぞれから後方に延びる第四ベルトコンベヤ21Dと、それらを合流部JPにおいて合流させて第一自動倉庫10側に延びる第五ベルトコンベヤ21Eと、第五ベルトコンベヤ21Eから分岐部BPにおいて分岐してそれぞれの入庫ステーション15にまで延びる第六ベルトコンベヤ21Fと、を有している。
図4に示されるように、第一搬送コンベヤ21は、複数の出庫ステーション14から排出される物品Pと複数の入庫ステーション15に戻ってくる物品Pとが交錯しないような構造となっている。具体的には、複数の出庫ステーション14のそれぞれから前方に延びる第一ベルトコンベヤ21Aは、複数の出庫ステーション14のそれぞれから前方に延びる第六ベルトコンベヤ21Fよりも高い位置に配置されている。第二ベルトコンベヤ21Bと第五ベルトコンベヤ21Eとは、第二ベルトコンベヤ21Bが上段に配置され、第五ベルトコンベヤ21Eが下段に配置される二層構造となっている。第三ベルトコンベヤ21C及び第四ベルトコンベヤ21Dは、上段に配置された第二ベルトコンベヤ21Bと、下段に配置された第五ベルトコンベヤ21Eとの間を第一ピッキングステーション23を経て接続している。
図3及び図4に示されるように、第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、第一表示装置25は、第一ピッキングステーション23に配置されている。第一表示装置25は、第一ピッキングステーション23に第一搬送コンベヤ21によって搬送されてくるトレーT内の物品Pのうち、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量を表示する。作業者は、第一表示装置25に表示される種類及び数量の物品Pを自動仕分装置50に移し替える。
第一表示装置25の近傍には、物品Pに付加された識別子を読み取る第一スキャナ25Aが配置されている。ここでいう識別子には、物品Pに貼付又は印刷されたバーコード及びICタグ等が含まれる。バーコード及びICタグ等から読み取られる識別番号には、物品Pに関する各種情報が関連付けられて管理されている。当該各種情報は、例えば、図7に示される制御装置70の記憶部に記憶されている。第一スキャナ25Aによって当該識別子がスキャニングされることにより、制御装置70は、所定の物品Pが第一自動倉庫10から出庫され、クロスベルトコンベヤ51に載置されたことを認識することができる。なお、クロスベルトコンベヤ51の詳細は、後段にて説明する。
第一表示装置25は、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量が処理されるまで(第一スキャナ25Aによって所定の種類及び数量の物品Pがスキャニングされるまで)、上記表示が継続される。
図2及び図5に示される第二搬送コンベヤ41は、駆動ローラ、従動ローラ、及びこれらのローラに掛け渡されたベルトからなるベルトコンベヤが複数組み合わされることにより構成されている。第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、第二搬送コンベヤ41は、第二自動倉庫30から出庫されてくる物品Pを自動仕分装置50の近くの第二ピッキングステーション43にまで搬送する。すなわち、第二搬送コンベヤ41は、複数の出庫ステーション34と複数の第二ピッキングステーション43との間を接続するように配置されている。また、第二搬送コンベヤ41は、第二ピッキングステーション43にまで搬送された物品Pを、今度は第二自動倉庫30にまで搬送する。すなわち、第二搬送コンベヤ41は、複数の第二ピッキングステーション43と複数の入庫ステーション35の間を接続するように配置されている。
第二搬送コンベヤ41は、複数の出庫ステーション34の前方に配置され、かつ左右方向に延在すると共に、第二ピッキングステーション43に向かって延びる第一ベルトコンベヤ41Aと、第一ベルトコンベヤ41Aから分岐してそれぞれの第二ピッキングステーション43にまで延びる第二ベルトコンベヤ41Bと、第二ピッキングステーション43のそれぞれから後方に延びる第三ベルトコンベヤ41Cと、それらを合流させて複数の入庫ステーション35の前方にまで延びる第四ベルトコンベヤ41Dと、を有している。
第一搬送コンベヤ21と同様に、第二搬送コンベヤ41も、複数の出庫ステーション34から排出される物品Pと複数の入庫ステーション35に戻ってくる物品Pとが交錯しないような構造となっている。具体的には、第一ベルトコンベヤ41Aと第四ベルトコンベヤ41Dとは、第一ベルトコンベヤ41Aが上段に配置され、第四ベルトコンベヤ21Dが下段に配置される二層構造となっている。第二ベルトコンベヤ41B及び第三ベルトコンベヤ41Cは、上段に配置された第一ベルトコンベヤ41Aと、下段に配置された第四ベルトコンベヤ41Dとの間を第二ピッキングステーション43を経て接続している。
図2及び図5に示されるように、第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、第二表示装置45は、第二ピッキングステーション43に配置されている。第二表示装置45は、第二搬送コンベヤ41によって第二ピッキングステーション43に搬送されてくる物品Pのうち、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量を表示する。作業者は、第二表示装置45に表示される種類及び数量の物品Pを自動仕分装置50に移し替える。
第一表示装置25と同様に、第二表示装置45の近傍には、物品Pに付加された識別子を読み取る第二スキャナ45Aが配置されている。第二スキャナ45Aによって当該識別子がスキャニングされることにより、制御装置70(図7参照)は、所定の物品Pが第二自動倉庫30から出庫され、クロスベルトコンベヤ51に載置されたことを認識することができる。また、第二表示装置45は、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量が処理されるまで、上記表示が継続される。
図2及び図6に示されるように、第一フロア2A及び第二フロア2Bのそれぞれにおいて、自動仕分装置50は、第一ピッキングステーション23及び第二ピッキングステーション43において取り出された物品Pを搬送先毎に自動的に仕分ける設備である。自動仕分装置50は、クロスベルトコンベヤ51と、搬送先シュート53と、第三表示装置57と、搬出装置59と、を有している。
クロスベルトコンベヤ51は、第一ピッキングステーション23及び第二ピッキングステーション43を経由する部分を含み、周回可能に構成されている。クロスベルトコンベヤ51は、搬送経路に沿って配列される複数のコンベヤユニット52と、コンベヤユニット52を一方向に周回させる駆動部51Bと、を有している。図6に示されるように、コンベヤユニット52のそれぞれは、駆動ローラと、従動ローラと、駆動ローラ及び従動ローラに掛け渡されると共に当該コンベヤユニット52が搬送される方向D1と直交する幅方向D2に搬送可能な載置コンベヤ52Aと、駆動ローラを駆動する駆動部52Bと、が設けられている。
搬送先シュート53は、クロスベルトコンベヤ51の搬送方向に沿って配置されており、搬送先毎に設けられている。搬送先シュート53は、クロスベルトコンベヤ51を挟んでクロスベルトコンベヤ51の搬送方向に直交する前方向及び後方向の両方向(幅方向D2)に延びている。搬送先シュート53は、前方向又は後方向に延びる斜面であってもよいし、ベルトコンベヤ又はローラコンベヤ等であってもよい。
複数のコンベヤユニット52のそれぞれの載置コンベヤは互いに独立して駆動が可能である。クロスベルトコンベヤ51は、当該載置コンベヤが駆動されることにより、前方向に延びる搬送先シュート53又は後方向に延びる搬送先シュート53に物品Pを仕分けることができる。クロスベルトコンベヤ51によって搬送されてきた物品Pは、目的の搬送先に対応する搬送先シュート53に仕分けられる。
第三表示装置57は、前方向に延びる搬送先シュート53及び後方向に延びる搬送先シュート53においてクロスベルトコンベヤ51側とは反対側の端部に配置されている。第三表示装置57は、目的の搬送先に対応する物品Pの名称及び物品Pの数量を表示する。作業者は、搬送先シュート53に仕分けられた物品Pの種類及び数量と、第三表示装置57に表示される種類及び数量の物品Pとが一致していることを確認して、搬送先シュート53に仕分けられた物品Pを出荷用の箱Bに詰める。
第三表示装置57の近傍には、物品Pに付加された識別子を読み取る第三スキャナ57Aが配置されている。第三スキャナ57Aによって当該識別子がスキャニングされることにより、制御装置70は、所定の物品Pが第一自動倉庫10又は第二自動倉庫30から出庫され、所定の搬送先シュート53に仕分けられたことを認識することができる。
搬出装置59は、クロスベルトコンベヤ51の下方に配置される共に、第三表示装置57の近傍を通過するように配置されている。搬出装置59は、例えば、次工程が実施される位置にまで搬送される。
制御装置70は、仕分システム1における各種制御処理を実行する。制御装置70は、CPU、RAM、及びROMを含んで構成される。制御装置70は、出荷すべき物品Pに関する情報である出荷情報に基づいて物品棚12(又は物品棚32)から物品Pを取り出す第一搬送装置11(又は水平搬送装置31及び鉛直搬送装置33)における取出処理と、出荷情報を作業者に提示させる第一表示装置25(又は第二表示装置45)における提示処理と、出荷情報に基づいて物品Pを仕分ける自動仕分装置50における仕分処理と、を実行する。更に、制御装置70は、物品Pが複数の第一表示装置25(又は第二表示装置45)間で分散して配送されるように第一搬送コンベヤ21(又は第二搬送コンベヤ41)を制御する。
次に、上記仕分システム1において、出荷命令が入力されてから物品Pが出荷されるまでの動作について説明する。図8に示されるように、外部から第一自動倉庫10へのトレーTの搬入、又は外部から第二自動倉庫30への物品Pの搬入は、入庫専用搬送装置60によって行われる。
制御装置70から出荷命令が出力されると、出荷命令に含まれる物品Pが第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30から出庫される。出荷命令は、複数の店舗からの注文(例えば、100店舗分)に含まれる物品Pに関する情報である。物品Pに関する情報には、どのような物品Pの種類、物品の数量といった情報が含まれる。一出荷命令に含まれる店舗の数は、例えば、搬送先シュート53の空きの数等に基づいて変更することができる。
具体的には、例えば、出荷命令に含まれる物品Pが第一自動倉庫10に保管されている場合、制御装置70は、第一搬送装置11を制御して、出荷命令に含まれる物品Pが収容されているトレーTが載置されている棚に移動させる。第一搬送装置11は、トレーTを取り出して、出庫ステーション14にまで搬送する。図9に示されるように、第一搬送コンベヤ21は、出庫ステーション14にまで搬送されてきたトレーTを第一ピッキングステーション23にまで搬送する。
出荷命令に含まれる物品Pが収容されたトレーTが第一ピッキングステーション23に搬送されてくるタイミングで、第一表示装置25は、出荷命令の内容を表示する。すなわち、第一表示装置25には、作業者が取り出すべき物品Pの種類及び数量が表示される。作業者は、第一ピッキングステーション23にまで搬送されてきたトレーTの中から、第一表示装置25に表示される種類の物品P及び数量を取り出すと共に、第一スキャナ25Aによって物品Pに付加された識別子をスキャニングして、自動仕分装置50のクロスベルトコンベヤ51に載置する。第一搬送コンベヤ21は、第一ピッキングステーション23において物品Pが取り出されたトレーTを搬送し、再び第一自動倉庫10に入庫させる。
なお、第一ピッキングステーション23は、複数配置されている。制御装置70は、出荷命令に含まれる物品Pが含まれるトレーTが所定の第一ピッキングステーション23に偏って搬送されないように第一搬送コンベヤ21を制御する。具体的には、制御装置70は、第一搬送コンベヤ21における分岐部での各コンベヤの動きを制御する。
また、例えば、出荷命令に含まれる物品Pが第二自動倉庫30に保管されている場合、制御装置70は、水平搬送装置31を制御して、出荷命令に含まれる物品Pが載置されている棚に移動させ、物品Pを取り出させた後、前後方向における物品棚32の一方の端部に移動させる。次に、制御装置70は、鉛直搬送装置33を制御して、上記一方の端部に移動された物品Pを出庫ステーション34に搬送させる。図10に示されるように、第二搬送コンベヤ41は、出庫ステーション34にまで搬送されてきた物品Pを第二ピッキングステーション43にまで搬送する。
出荷命令に含まれる物品Pが第二ピッキングステーション43に搬送されてくるタイミングで、第二表示装置45は、出荷命令の内容を表示する。すなわち、第二表示装置45には、作業者が取り出すべき物品Pの種類及び数量が表示される。作業者は、第二ピッキングステーション43に搬送されてきた物品Pの中から、第二表示装置45に表示される種類の物品P及び数量を取り出すと共に、第二スキャナ45Aによって物品Pに付加された識別子をスキャニングして、自動仕分装置50のクロスベルトコンベヤ51に載置する。第二搬送コンベヤ41は、第二ピッキングステーション43において物品Pが取り出された段ボールDを搬送し、再び第二自動倉庫30に入庫される。
第一ピッキングステーション23と同様に、第二ピッキングステーション43は、複数配置されている。制御装置70は、出荷命令に含まれる物品Pが含まれる段ボールDが所定の第二ピッキングステーション43に偏って搬送されないように第二搬送コンベヤ41を制御する。具体的には、第一搬送コンベヤ21と同様に、制御装置70は、第一搬送コンベヤ21における分岐部での各コンベヤの動きを制御する。
クロスベルトコンベヤ51には、搬送方向に各第一ピッキングステーション23を挟んで載置部51Aにおける物品Pの載置の有無を検出する第一検出部及び第二検出部が配置されている。第一検出部を通過時に載置されていない載置部51Aに物品Pが載置された場合には、第二検出部は、当該物品Pを検知する。制御装置70は、第二検出部における物品Pの検知情報と、第一スキャナ25Aにおける物品Pのスキャニング情報とを利用することにより、どの載置部51Aにどの物品Pが載置されているかを把握することができる。
次に、クロスベルトコンベヤ51は、第一ピッキングステーション23及び第二ピッキングステーション43において載置された物品Pを、図11に示されるように、搬送先に対応する搬送先シュート53が配置された位置にまで搬送する。次に、クロスベルトコンベヤ51における載置コンベヤ52Aを駆動部52Bにより駆動させ、載置コンベヤ52Aに載置された物品Pを、搬送先に対応する搬送先シュート53に搬入させる。第三表示装置57は、出荷先ごとに箱Bに詰めるべき物品Pの種類、数量を表示する。また、第三表示装置57には、箱Bの中のどの位置にどの物品Pを収容するかという情報も表示する。
作業者は、搬送先シュート53に搬入された物品Pを第三スキャナ57Aによってスキャニングすると共に、搬送先シュート53の下方に配置された段ボールDに移し替える。作業者は、第三表示装置57に表示される物品Pの種類及び数量と、箱Bの収容された内容が一致することを確認すると、箱Bを梱包する。次に、作業者は、例えば、第三表示装置57に付随するプリンタ57B等から出力されるラベルを箱Bに貼付する。ラベルには、出荷先、物品Pの種類、物品Pの数量等に関する情報が表示されている。次に、作業者は、梱包した箱Bを搬出装置59に載置する。これにより、梱包された箱Bは、出荷されていく。作業者は、この梱包作業を、複数の搬送先シュート53において実施する。これにより、仕分システム1における一連の仕分け動作が完了する。
次に、上記実施形態の仕分システム1の作用効果を説明する。上記実施形態の仕分システム1は、図1及び図2に示されるように、第一フロア2A及び第二フロア2Bにアクセス可能に配置され、第一フロア2A及び第二フロア2Bにそれぞれ配置された第一搬送コンベヤ21及び第二搬送コンベヤ41に物品Pを出庫させることができる。これにより、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30から物品Pを取り出す際の処理能力を向上させることができる。また、更に、第一フロア2A及び第二フロア2Bにそれぞれ配置された自動仕分装置50において、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30から取り出された物品Pの仕分けが行われるので、物品Pの仕分能力を向上させることができる。この結果、処理能力の向上を図ることができる。更に、本実施形態では、第一フロア2A及び第二フロア2Bにおいてそれぞれ取出処理及び仕分処理が実施可能に構成されているので、第一フロア2A及び第二フロア2Bにおける処理の一方のフロアが何らかの理由により不能になった場合であっても、他方のフロアにおいて処理を継続することができる。
上記実施形態において第一搬送コンベヤ21は、図2に示されるように、複数の第一搬送装置11に接続される第一ベルトコンベヤ21Aが合流する合流部JPと、合流後の第二ベルトコンベヤ21Bから複数の第一表示装置25のそれぞれに接続される第三ベルトコンベヤ21Cに分岐する分岐部BPと、複数の第四ベルトコンベヤ21Dが合流する合流部JPと、を有している。これにより、複数の第一搬送装置11から出庫される物品Pを複数の第一ピッキングステーション23に分散させて配送することができる。すなわち、第一表示装置25の表示内容に基づいて作業を行う作業者の作業量を平均化することができる。この結果、一の作業者に処理が集中することにより、全体での処理時間が長くなることを抑制できる。
第一搬送コンベヤ21と同様に、第二搬送コンベヤ41についても、図2に示されるように、第二ベルトコンベヤ41Bに分岐する分岐部BPと、第三ベルトコンベヤ41Cが合流する合流部JPと、を有している。これにより、複数の鉛直搬送装置33から出庫される物品Pを複数の第二ピッキングステーション43に分散させて配送することができる。すなわち、第二表示装置45の表示内容に基づいて作業を行う作業者の作業量を平均化することができる。この結果、一の作業者に処理が集中することにより、全体での処理時間が長くなることを抑制できる。
上記実施形態の仕分システム1は、出庫頻度が第一頻度の物品Pを保管する第一自動倉庫10と、出庫頻度が第一頻度よりも高い第二頻度の物品Pを保管する第二自動倉庫30と、を有しているので、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30から効率的に物品Pを取り出すことができる。
上記実施形態の仕分システム1は、高さ方向において第一搬送コンベヤ21及び第二搬送コンベヤとは異なる位置に配置され、第一自動倉庫10又は第二自動倉庫30に対し物品Pを入庫させるための専用の搬送装置である入庫専用搬送装置60を更に備えている。これにより、物品Pの取り出し処理を中断させることなく物品Pを入庫させることができる。
上記実施形態の仕分システム1の第一搬送コンベヤ21は、第一自動倉庫10から第一表示装置25までの搬送路の一部と、第一表示装置25から第一自動倉庫10までの搬送路の一部とが、二層構造となっている。言い換えれば、第一自動倉庫10から第一表示装置25までの搬送路と、第一表示装置25から第一自動倉庫10までの搬送路とが、互いに共有しない一方通行の搬送路となるように形成されている。これにより、第一自動倉庫10から出庫されるトレーTと、第一表示装置25側から戻るトレーTとが、互いに衝突することにより搬送能力が低下することを抑制することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、互いにタイプの異なる第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30が配置された例を挙げて説明したが、自動倉庫のタイプ及び配置される自動倉庫の数は、これに限定されない。例えば、第一自動倉庫10のみが複数配置されてもよいし、第二自動倉庫30のみが複数配置されてもよい。また、第一自動倉庫10及び第二自動倉庫30がそれぞれ複数配置されてもよい。更に、自動倉庫の数は、一つであってもよい。
上記実施形態又は変形例の第一表示装置25及び第二表示装置45は、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量を表示する例を挙げて説明したが、例えば、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量を音声にて提示したり、紙等に出力することにより提示したりしてもよい。
上記実施形態又は変形例の第一表示装置25及び第二表示装置45では、取り出すべき物品Pの名称及び物品Pの数量が処理されるまで(第一スキャナ25A又は第二スキャナ45Aによって所定の数量の物品Pがスキャニングされるまで)、表示が継続される例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第一表示装置25及び第二表示装置45は、第一スキャナ25A又は第二スキャナ45Aによって物品Pがスキャニングされる度に、物品Pの数量が減るような表示をしてもよいし、次に処理すべき物品Pの名称のみを表示するような表示をしてもよい。
上記実施形態又は変形例の第一搬送コンベヤ21は、第一自動倉庫10から第一表示装置25までの搬送路の一部と、第一表示装置25から第一自動倉庫10までの搬送路の一部とが、二層構造となっている例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、同じ搬送路を往復するような構成であってもよい。ただし、搬送能力を考慮すると、第一自動倉庫10から第一表示装置25までの搬送路の一部と、第一表示装置25から第一自動倉庫10までの搬送路の一部とが、互いに共有されない一方通行の搬送路とする方が、好ましい。第二搬送コンベヤ41についても同様である。
上記実施形態又は変形例では、第一自動倉庫10と第一表示装置25との間、及び、第二自動倉庫30と第二表示装置45との間は、コンベヤにより物品Pを搬送するコンベヤ装置を適用した例を挙げて説明したが、例えば、ローラコンベヤ等、他の搬送装置であってもよい。
1…仕分システム、2A…第一フロア、2B…第二フロア、10…第一自動倉庫(自動倉庫)、11…第一搬送装置(移載装置)、12…物品棚、21…第一搬送コンベヤ(入出庫搬送装置)、25…第一表示装置(提示装置)、30…第二自動倉庫、31…水平搬送装置(移載装置)、32…物品棚、33…鉛直搬送装置(移載装置)、41…第二搬送コンベヤ、45…第二表示装置(提示装置)、50…自動仕分装置(仕分装置)、51…クロスベルトコンベヤ、52…コンベヤユニット、52A…載置コンベヤ、52B…駆動部、53…搬送先シュート、57…第三表示装置、59…搬出装置、60…入庫専用搬送装置、70…制御装置、BP…分岐部、JP…合流部、P…物品、T…トレー。

Claims (2)

  1. 搬送先別に物品を仕分ける仕分システムであって、
    前記物品が載置される物品棚と前記物品を受け渡す移載装置とを有する自動倉庫と、
    作業者に対して取り出すべき前記物品に関する情報を提供する複数の提示装置と、
    前記自動倉庫と前記提示装置との間において前記物品を搬送する入出庫搬送装置と、
    前記作業者によって前記入出庫搬送装置から取り出された前記物品を搬送し、前記搬送先別に設けられた搬送先シュートに当該物品を仕分ける仕分装置と、を備え、
    前記提示装置、前記入出庫搬送装置、及び前記仕分装置は、前記自動倉庫に対し、高さ方向に互いに異なる高さにおいてアクセス可能な第一フロア及び第二フロアのそれぞれに配置されており、
    前記自動倉庫は、出庫頻度が第一頻度の前記物品を保管する第一自動倉庫と、前記出庫頻度が前記第一頻度よりも高い第二頻度の前記物品を保管する第二自動倉庫と、を有し、
    複数の前記提示装置には、第一提示装置と、第二提示装置と、が含まれており、
    前記第一自動倉庫は、
    前記物品が保管される棚が水平方向及び鉛直方向に配列されている前記物品棚である第一物品棚と、
    前記第一物品棚に沿って水平方向に走行する走行部と、前記走行部に設けられ、前記第一物品棚に沿って鉛直方向に移動して前記第一物品棚との間で前記物品を出し入れする昇降部と、を有する搬送装置と、を備え、
    前記第一物品棚は、前記走行部の走行方向に直交する方向に配列されており、
    前記第二自動倉庫は、
    前記物品が保管される棚が水平方向及び鉛直方向に配列されている前記物品棚である第二物品棚と、
    前記第二物品棚に沿って水平方向に移動して前記第二物品棚との間で前記物品を出し入れする水平搬送装置と、
    前記第二物品棚に沿って鉛直方向に移動して前記第二物品棚との間で前記物品を出し入れする鉛直搬送装置と、を備え、
    前記第二物品棚は、前記水平搬送装置の移動方向に直交する方向に配列されており、
    前記入出庫搬送装置は、前記第一自動倉庫と前記第一提示装置との間において前記物品を搬送する第一入出庫搬送装置と、前記第二自動倉庫と前記第二提示装置との間において前記物品を搬送する第二入出庫搬送装置と、を有し、
    前記第一入出庫搬送装置は、複数の前記第一物品棚のそれぞれから前記搬送装置の走行方向に延びると共に前記搬送装置のそれぞれから前記物品が受け渡される複数の搬送路が、前記第一提示装置にまで延びる搬送路に合流する構成によって、複数の前記第一物品棚のそれぞれから前記第一提示装置にまで前記物品を搬送し、前記第一提示装置から延びる搬送路が、複数の前記第一物品棚のそれぞれにまで延びると共に前記搬送装置のそれぞれに前記物品を受け取らせる複数の搬送路に分岐する構成によって、前記第一提示装置から複数の前記第一物品棚のそれぞれにまで前記物品を搬送し、
    前記第二入出庫搬送装置は、複数の前記第二物品棚の配列方向に沿って延びると共に複数の前記鉛直搬送装置のそれぞれから前記物品が受け渡される一つの搬送路が、前記第二提示装置にまで延びる搬送路に接続する構成によって、複数の前記第二物品棚のそれぞれから前記第二提示装置にまで前記物品を搬送し、前記第二提示装置から延びる搬送路が、複数の前記第二物品棚の配列方向に沿って延びると共に複数の前記鉛直搬送装置のそれぞれに前記物品を受け取らせる一つの搬送路に接続する構成によって、前記第二提示装置から複数の前記第二物品棚のそれぞれにまで前記物品を搬送する、仕分システム。
  2. 高さ方向において前記第一入出庫搬送装置及び前記第二入出庫搬送装置とは異なる位置に配置され、前記第一自動倉庫及び前記第二自動倉庫のそれぞれに対し前記物品を入庫させるための専用の搬送装置である入庫専用搬送装置を更に備える、請求項1記載の仕分システム。
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