JP6789321B2 - 電解処理装置および電解処理方法 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、電解処理装置および電解処理方法に関する。
従来、基板である半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)を電解液に接触させながら電解処理を行い、ウェハの表面を処理する方法が知られている。かかる電解処理としては、たとえば、ウェハをめっき液に接触させながら電解処理を行い、ウェハの表面にめっき膜を形成するめっき処理が挙げられる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−250747号公報
しかしながら、従来のめっき処理では、ウェハの表面に対向して設けられる直接電極に対して、ウェハの表面よりウェハに形成されるビアの底面のほうが距離が遠くなることから、ウェハの表面よりビアの底面のほうが電界強度が小さくなる。したがって、ウェハの表面よりビアの底面のほうがめっき膜の成長速度が遅くなるため、ビアの内部がめっき膜で埋まる前にビアの開口部がめっき膜で塞がれてしまい、ビアの内部をめっき膜で埋めることができない恐れがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、ウェハに形成されるビアをめっき膜で良好に埋めることができる電解処理装置および電解処理方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電解処理装置は、被処理基板に電解処理を行う電解処理装置であって、基板保持部と、電解処理部とを備える。前記基板保持部は、前記被処理基板を保持する絶縁性の保持基体と、前記保持基体の内部に設けられ負電圧が印加される間接陰極とを有する。前記電解処理部は、前記基板保持部に向かい合って設けられ、前記被処理基板と前記被処理基板に接する電解液とに電圧を印加する。
実施形態の一態様によれば、ウェハに形成されるビアをめっき膜で良好に埋めることができる。
図1は、第1の実施形態に係る電解処理装置の構成の概略を示す図である。 図2Aは、参考例におけるウェハでの電界強度について模式的に示す拡大断面図である。 図2Bは、第1の実施形態に係るウェハでの電界強度について模式的に示す拡大断面図である。 図3Aは、第1の実施形態に係る基板保持処理および液盛り処理の概要を示す図である。 図3Bは、第1の実施形態に係る液盛り処理後の様子を示す図である。 図3Cは、第1の実施形態に係る端子接触処理の概要を示す図である。 図3Dは、第1の実施形態に係る負電圧印加処理の概要を示す図である。 図3Eは、第1の実施形態に係る電解処理の概要を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る電解処理装置の電解処理における処理手順を示すフローチャートである。 図5は、第2の実施形態に係る電解処理装置の構成の概略を示す図である。 図6Aは、第2の実施形態に係る負電圧印加処理および正電圧印加処理の概要を示す図である。 図6Bは、第2の実施形態に係る電解処理の概要を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る電解処理装置の電解処理における処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電解処理装置および電解処理方法の各実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す各実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<第1の実施形態>
最初に、図1を参照しながら、第1の実施形態に係る電解処理装置1の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る電解処理装置1の構成の概略を示す図である。
かかる電解処理装置1では、被処理基板としての半導体ウェハW(以下、「ウェハW」と呼称する。)に対して、電解処理としてめっき処理を行う。なお、以下の説明で用いる図面において、各構成要素の寸法は、技術の理解の容易さを優先させるため、必ずしも実際の寸法に対応していない。
電解処理装置1は、基板保持部10と、電解処理部20とを備える。電解処理装置1は、また、間接電圧印加部30と、直接電圧印加部40と、ノズル50とを備える。
基板保持部10は、ウェハWを保持する機能を有する。基板保持部10は、保持基体11と、間接陰極12と、駆動機構13とを有する。
保持基体11は、たとえば、ウェハWを保持して回転させるスピンチャックである。保持基体11は、略円板状であり、平面視においてウェハWの径より大きい径であり水平方向に延びる上面11aを有する。かかる上面11aには、たとえば、ウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられており、かかる吸引口からの吸引により、ウェハWを保持基体11の上面11aに保持することができる。
保持基体11は、絶縁性材料で構成され、かかる保持基体11の内部には導電性材料で構成される間接陰極12が設けられる。すなわち、間接陰極12は外部に露出されていない。間接陰極12には、後述する間接電圧印加部30が接続されており、所定の負電圧を印加することができる。
間接陰極12は、保持基体11の上面11aに保持されるウェハWと略平行に配置される。間接陰極12は、たとえば、後述する直接電極22と平面視で同程度の大きさを有する。
基板保持部10には、また、モータなどを備えた駆動機構13が設けられており、保持基体11を所定の速度に回転させることができる。また、駆動機構13には、シリンダなどの昇降駆動部(図示せず)が設けられており、保持基体11を鉛直方向に移動させることができる。
ここまで説明した基板保持部10の上方には、保持基体11の上面11aに向かい合って、電解処理部20が設けられる。電解処理部20は、基体21と、直接電極22と、接触端子23と、移動機構24とを有する。
基体21は、絶縁性材料で構成される。基体21は、略円板状であり、平面視においてウェハWの径より大きい径である下面21aと、かかる下面21aの反対側に設けられる上面21bとを有する。
直接電極22は、導電性材料で構成され、基体21の下面21aに設けられる。直接電極22は、基板保持部10に保持されるウェハWと略平行に向かい合うように配置される。そして、めっき処理を行う際、直接電極22は、ウェハW上に液盛りされためっき液M(図3C参照)と直接接触する。
接触端子23は、基体21の縁部において、下面21aから突出して設けられる。接触端子23は弾性を有する導電体で構成され、下面21aの中心部に向かって屈曲している。
接触端子23は、基体21に2本以上、たとえば、基体21に32本設けられ、平面視で基体21の同心円上に均等間隔に配置される。そして、すべての接触端子23の先端部は、かかる先端部で構成される仮想面が、基板保持部10に保持されるウェハWの表面と略平行になるように配置される。
そして、めっき処理を行う際、接触端子23は、ウェハWの外周部に接触し(図3C参照)、かかるウェハWに電圧を印加する。なお、接触端子23の数や形状は上記の実施形態に限られることはない。
直接電極22と接触端子23とは、後述する直接電圧印加部40に接続されており、それぞれ接触するめっき液MとウェハWとに所定の電圧を印加することができる。
基体21の上面21b側には、移動機構24が設けられる。移動機構24は、たとえば、シリンダなどの昇降駆動部(図示せず)を有する。そして、かかる昇降駆動部により、移動機構24は電解処理部20全体を鉛直方向に移動させることができる。
間接電圧印加部30は、直流電源31と、スイッチ32とを有し、基板保持部10の間接陰極12に接続される。具体的には、直流電源31の負極側が、スイッチ32を介して間接陰極12に接続されるとともに、直流電源31の正極側が接地される。
そして、スイッチ32をオン状態に制御することにより、間接電圧印加部30は、間接陰極12に所定の負電圧を印加することができる。
直接電圧印加部40は、直流電源41と、スイッチ42、43と、負荷抵抗44とを有し、電解処理部20の直接電極22と接触端子23とに接続される。具体的には、直流電源41の正極側が、スイッチ42を介して直接電極22に接続されるとともに、直流電源41の負極側が、スイッチ43と負荷抵抗44とを介して複数の接触端子23に接続される。なお、直流電源41の負極側は接地される。
そして、スイッチ42、43を同時にオン状態またはオフ状態に切り替えることにより、直接電圧印加部40は、直接電極22と接触端子23とにパルス状の電圧を印加することができる。
ここで、図2Aおよび図2Bを参照しながら、第1の実施形態におけるビア70へのめっき膜60の埋めこみに対する効果について説明する。図2Aは、参考例におけるウェハWでの電界強度について模式的に示す拡大断面図である。図2Aに示すように、ウェハWの表面にはビア70が形成され、ウェハWの表面にはシード層71が形成される。
図2Aに示すように、電解処理装置1に間接陰極12が設けられていない場合において、ウェハWの表面に形成される電界の電界強度EAは、直接電極22に印加される電圧をVa(V)、接触端子23に印加される電圧を0(V)、直接電極22とウェハWの表面との距離をL(cm)とした場合、EA=Va/L(V/cm)となる。
一方、ビア70の底面に形成される電界の電界強度EBは、ビア70の深さをD(cm)とした場合、EB=Va/(L+D)(V/cm)となる。
ここで、たとえば、Va=40(V)、L=1(mm)、D=50(μm)とした場合、EA=400(V/cm)、EB=381(V/cm)となることから、ビア70の底面に形成される電界の電界強度EBは、ウェハWの表面に形成される電界の電界強度EAに比べて小さくなる。
すなわち、ウェハWの表面よりビア70の底面のほうが流れる電流が小さくなることから、ウェハWの表面よりビア70の底面のほうがめっき膜60の成長速度が遅くなる。したがって、ビア70の内部がめっき膜60で埋まる前にビア70の開口部がめっき膜60で塞がれてしまい、ビア70の内部をめっき膜60ですべて埋めることができない恐れがある。
つづいて、第1の実施形態に係る電解処理におけるウェハWでの電界強度について説明する。図2Bは、第1の実施形態に係るウェハWでの電界強度について模式的に示す拡大断面図である。なお、図2Bでは、一例として、ウェハWの裏面とは間隔をおかずに間接陰極12を配置し、ウェハWをフローティング状態にした場合について示している。
図2Bに示すように、電解処理装置1に間接陰極12が設けられる場合において、ウェハWの表面に形成される電界の電界強度EAは、間接陰極12に印加される電圧を−Vb(V)、ウェハWの厚さをT(cm)とした場合、EA=(Va+Vb)/(L+T)(V/cm)となる。
そして、ビア70の底面に形成される電界の電界強度EBも、同様にEB=(Va+Vb)/(L+T)(V/cm)となる。すなわち、第1の実施形態では、基板保持部10に間接陰極12を設け、かかる間接陰極12に負電圧を印加することにより、ウェハWの表面とビア70の底面との電界強度を等しくすることができる。
これにより、ウェハWとビア70とにおけるめっき膜60の成長速度を揃えることができることから、ビア70の内部がめっき膜60で埋まる前にビア70の開口部がめっき膜60で塞がれることを抑制することができる。したがって、第1の実施形態によれば、ウェハWに形成されるビア70をめっき膜60で良好に埋めることができる。
図1に戻り、電解処理装置1のその他の部位について説明する。基板保持部10と電解処理部20との間には、ウェハW上にめっき液Mを供給するノズル50が設けられる。かかるノズル50には移動機構51が設けられており、かかる移動機構51によりノズル50を水平方向および鉛直方向に移動させることができる。すなわち、ノズル50は、基板保持部10に対して進退自在に構成される。
また、ノズル50は、めっき液Mを貯留するめっき液供給源(図示せず)と連通し、かかるめっき液供給源からノズル50にめっき液Mが供給可能に構成される。なお、本実施形態ではノズル50を用いてウェハW上にめっき液Mが供給されるが、ウェハW上にめっき液Mを供給する手段はノズルに限られず、他の種々の手段を用いることができる。
ここまで説明した電解処理装置1には、制御部(図示せず)が設けられる。かかる制御部は、たとえばコンピュータであり、記憶部(図示せず)を有する。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、電解処理装置1の各構成要素に対する各種制御を実現する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
<めっき処理の詳細>
つづいて、図3A〜図3Eを参照しながら、第1の実施形態に係る電解処理装置1における電解処理の一例であるめっき処理の詳細について説明する。第1の実施形態に係る電解処理装置1のめっき処理では、最初に、基板保持処理と液盛り処理とが行われる。図3Aは、第1の実施形態に係る基板保持処理および液盛り処理の概要を示す図である。
まず、図示しない搬送機構を用いて、ウェハWを基板保持部10の保持基体11における上面11aに搬送して載置する。そして、電解処理装置1は、たとえば、上面11aに形成された吸引口から吸引を行うことにより、載置されたウェハWを基板保持部10に保持する基板保持処理を行う。
なお、かかる基板保持処理に先だって、ウェハWの表面にはビア70(図2B参照)が形成されるとともに、SiO2などの絶縁層(図示せず)と、TaやTiなどのバリア層(図示せず)と、CuやCo、Ruなどのシード層71(図2B参照)とが下から順に成膜される。なお、めっき膜60(図3E参照)としてCu膜を形成する場合、バリア層としてはTaを、シード層71としてはCuを用いるとよい。
基板保持処理につづいて、電解処理装置1では、液盛り処理が行われる。具体的には、まず、移動機構51を用いてノズル50を基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方まで移動させる。次に、駆動機構13によってウェハWを回転させながら、ノズル50からめっき液MをウェハWの中心部に供給する。
ここで、供給されためっき液Mは、遠心力によりウェハW全面に拡散され、ウェハWの上面内で均一に拡散する。そして、ノズル50からのめっき液Mの供給を停止させ、ウェハWの回転を停止させると、図3Bに示すように、めっき液Mの表面張力によってウェハW上にめっき液Mが液盛りされる。図3Bは、第1の実施形態に係る液盛り処理後の様子を示す図である。
たとえば、めっき膜60としてCu膜を形成する場合、めっき液Mには、銅イオンC(図3D参照)と、硫酸イオンS(図3D参照)とが含まれるとよい。また、液盛り処理されためっき液Mの厚さは、たとえば、1〜5mm程度であるとよい。
なお、液盛り処理では、めっき液MをウェハWに供給した後に、移動機構51を用いてノズル50をウェハWの上方から離脱させる。また、ここまで説明した基板保持処理および液盛り処理において、電解処理部20は、基板保持部10から離れて配置される。
液盛り処理につづいて、電解処理装置1では、端子接触処理が行われる。具体的には、移動機構24によって電解処理部20全体を基板保持部10に保持されたウェハWに近づけて、図3Cに示すように、接触端子23の先端部をウェハWの外周部に接触させる。図3Cは、第1の実施形態に係る端子接触処理の概要を示す図である。
なお、かかる端子接触処理では、図3Cに示すように、ウェハWに液盛りされためっき液Mに直接電極22を直接接触させる。換言すると、接触端子23がウェハWに接触する際に、めっき液Mと直接電極22とが直接接触するように、めっき液Mの厚さを適宜制御して前述の液盛り処理を行うとよい。
なお、上述の端子接触処理では、移動機構24によって電解処理部20全体をウェハWに近づけて、接触端子23をウェハWに接触させているが、駆動機構13によって保持基体11を電解処理部20に近づけることにより、接触端子23をウェハWに接触させてもよい。
端子接触処理につづいて、電解処理装置1では、負電圧印加処理が行われる。具体的には、図3Dに示すように、間接電圧印加部30のスイッチ32をオフ状態からオン状態に変更して、直流電源31の負極側と間接陰極12とを接続状態にすることにより、間接陰極12に所定の負電圧を印加する。図3Dは、第1の実施形態に係る負電圧印加処理の概要を示す図である。
かかる負電圧印加処理により、めっき液Mの内部に電界が形成されることから、図3Dに示すように、ウェハWの表面側に正の荷電粒子である銅イオンCを集積させることができるとともに、直接電極22側に負の荷電粒子である硫酸イオンSを集積させることができる。
なお、負電圧印加処理では、直接電極22が陰極になり、ウェハWが陽極になるのを回避するため、直接電圧印加部40のスイッチ42とスイッチ43とをいずれもオフ状態に制御して、直接電極22と接触端子23とを電気的にフローティング状態にしている。
これにより、直接電極22とウェハWのいずれの表面においても電荷交換が抑制されるので、静電場により引きつけられた荷電粒子が電極表面に配列される。すなわち、負電圧印加処理により、ウェハWの表面に銅イオンCが集積され、均一に配列される。
負電圧印加処理につづいて、電解処理装置1では、電解処理が行われる。具体的には、図3Eに示すように、直接電圧印加部40のスイッチ42とスイッチ43とを同時にオフ状態からオン状態に変更する。これにより、直接電極22を陽極とし、ウェハWを陰極とするようにウェハWとめっき液Mとに電圧を印加して、直接電極22とウェハWとの間に電流を流す。図3Eは、第1の実施形態に係る電解処理の概要を示す図である。
これにより、ウェハWの表面に均一に配列されている銅イオンCの電荷交換が行われ、銅イオンCが還元されて、図3Eに示すように、ウェハWの表面にめっき膜60が析出する。なお、図示していないが、この際、硫酸イオンSは直接電極22によって酸化されている。
このように、第1の実施形態によれば、ウェハWの表面に銅イオンCが集積され、均一に配列された状態で還元されるので、ウェハWの表面にめっき膜60を均一に析出させることができる。したがって、第1の実施形態によれば、めっき膜60における結晶の密度を高くすることができることから、ウェハWの表面に品質の良いめっき膜60を形成することができる。
図4は、第1の実施形態に係る電解処理装置1の電解処理における処理手順を示すフローチャートである。なお、図4に示す電解処理装置1の電解処理は、記憶部に格納されているプログラムを制御部が読み出すとともに、読み出した命令に基づいて制御部が基板保持部10や、電解処理部20、間接電圧印加部30、直接電圧印加部40、ノズル50などを制御することにより実行される。
まず、図示しない搬送機構を用いて、ウェハWを基板保持部10に搬送して載置する。その後、制御部は、基板保持部10を制御して、載置されたウェハWを基板保持部10に保持する基板保持処理を行う(ステップS101)。つづいて、制御部は、ノズル50や基板保持部10を制御して、ウェハWに対してめっき液Mの液盛り処理を行う(ステップS102)。
液盛り処理では、まず、基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方にノズル50を進入させる。その後、駆動機構13によってウェハWを回転させながら、ノズル50からめっき液MをウェハWの中心部に所定の量供給する。
かかる所定の量は、たとえば、後の端子接触処理において接触端子23がウェハWに接触した際に、めっき液Mと直接電極22とが直接接触するために十分な量である。そして、めっき液Mを所定の量供給した後に、ノズル50をウェハWの上方から離脱させる。
つづいて、制御部は、電解処理部20を制御して、接触端子23をウェハWに接触させる端子接触処理を行う(ステップS103)。端子接触処理では、移動機構24によって電解処理部20全体を基板保持部10に保持されたウェハWに近づけて、接触端子23の先端部をウェハWの外周部に接触させる。
この端子接触処理では、たとえば、接触端子23にかかる荷重を測定しながら接触端子23をウェハWに近づけることにより、接触端子23とウェハWとの接触を検知することができる。
第1の実施形態によれば、かかる液盛り処理および端子接触処理により、多量のめっき液Mが貯められた電解槽にウェハWを浸漬しなくともめっき処理が可能となることから、多量のめっき液Mを用いることなくウェハWにめっき膜60を形成することができる。
つづいて、制御部は、間接電圧印加部30を制御して、間接陰極12に所定の負電圧を印加する負電圧印加処理を行う(ステップS104)。負電圧印加処理では、間接電圧印加部30のスイッチ32をオフ状態からオン状態に変更することにより、間接陰極12に所定の負電圧を印加する。
かかる負電圧印加処理では、ウェハWの表面で銅イオンCの電荷交換が行われず、水の電気分解も抑制されるので、間接陰極12と直接電極22との間に電圧を印可する際の電界を高くすることができる。これにより、銅イオンCの拡散速度を速くすることができる。すなわち、第1の実施形態によれば、ウェハWの表面に銅イオンCを短時間で集積させることができることから、めっき膜60の成長速度を向上させることができる。
さらに、第1の実施形態によれば、間接陰極12と直接電極22との間の電界強度を任意に制御することにより、銅イオンCのウェハW表面での配列状態を任意に制御することができる。
なお、負電圧印加処理では、めっき液M中での銅イオンCの拡散速度の絶対値は比較的小さいことから、間接陰極12にはパルス状の負電圧ではなく、一定の値の負電圧を印加するとよい。このように、一定の値の負電圧を間接陰極12に印加することにより、銅イオンCをウェハWの表面側に効率的に集積させることができる。
しかしながら、負電圧印加処理において間接陰極12に印加する負電圧は一定の値に限られず、パルス状の負電圧や値が変化する負電圧を印加してもよい。
つづいて、制御部は、直接電圧印加部40を制御して、直接電極22とウェハWとの間に電流を流す電解処理を行う(ステップS105)。かかる電解処理では、スイッチ42とスイッチ43とを同時にオン状態にして、直接電極22を陽極とし、ウェハWを陰極とするようにウェハWとめっき液Mとに電圧を印加する。
これにより、ウェハWの表面に均一に配列されている銅イオンCの電荷交換が行われ、銅イオンCが還元されて、ウェハWの表面にめっき膜60が析出する。かかる電解処理が完了すると、ウェハWに対しての電解処理(めっき処理)が完了する。
なお、第1の実施形態における電解処理では、スイッチ42、43を同時にオン状態またはオフ状態に切り替えることにより、パルス状の電圧を印加するとよい。これにより、スイッチ42、43がオフ状態の際に、間接陰極12によりウェハWの表面に銅イオンCを新たに配列させることができることから、品質の良いめっき膜60を効率よく形成することができる。
また、第1の実施形態において、ステップS102の液盛り処理からステップS105の電解処理までをくり返して実施してもよい。このように上述の処理をくり返して実施することにより、より厚いめっき膜60を形成することができる。
<第2の実施形態>
つづいて、図5を参照しながら、第2の実施形態に係る電解処理装置1Aの構成について説明する。なお、第2の実施形態は、電解処理部20および間接電圧印加部30の構成の一部が第1の実施形態と異なる。一方で、これ以外の部分については第1の実施形態と同様であることから、第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る電解処理装置1Aでは、第1の実施形態に係る電解処理装置1の構成に加え、電解処理部20の基体21に間接陽極25が設けられる。かかる間接陽極25は、絶縁性材料で構成される基体21の内部に設けられており、外部に露出されていない。
間接陽極25は、間接陰極12と同様に導電性材料で構成されており、間接電圧印加部30に接続される。一方で、間接陽極25には、間接陰極12と異なり所定の正電圧を印加することができる。間接陽極25は、たとえば、直接電極22と平面視で同程度の大きさを有し、保持基体11の上面11aに保持されるウェハWと略並行に配置される。
さらに、間接電圧印加部30は、直流電源31と、スイッチ32、33とを有する。また、直流電源31の負極側が、スイッチ32を介して間接陰極12に接続されるとともに、直流電源31の正極側が、スイッチ33を介して間接陽極25に接続される。
そして、スイッチ32をオン状態にすることにより、間接電圧印加部30は、間接陰極12に所定の負電圧を印加することができる。さらに、スイッチ33をオン状態にすることにより、間接電圧印加部30は、間接陽極25に所定の正電圧を印加することができる。
つづいて、図6Aおよび図6Bを参照しながら、第2の実施形態に係る電解処理装置1Aにおける電解処理の一例であるめっき処理の詳細について説明する。第2の実施形態に係る電解処理装置1Aのめっき処理では、第1の実施形態と同様に、基板保持処理と、液盛り処理と、端子接触処理とが順に行われる。これらの処理については、ここでは詳細な説明は省略する。
端子接触処理につづいて、電解処理装置1Aでは、図6Aに示すように、負電圧印加処理と正電圧印加処理とが並行して行われる。図6Aは、第2の実施形態に係る負電圧印加処理および正電圧印加処理の概要を示す図である。
具体的には、間接電圧印加部30のスイッチ32をオフ状態からオン状態に変更して、直流電源31の負極側と間接陰極12とを接続状態にすることにより、間接陰極12に所定の負電圧を印加する(負電圧印加処理)。また、スイッチ32をオフ状態からオン状態に変更するのと同時に、スイッチ33をオフ状態からオン状態に変更して、直流電源31の正極側と間接陽極25とを接続状態にすることにより、間接陽極25に所定の正電圧を印加する(正電圧印加処理)。
かかる負電圧印加処理と正電圧印加処理とにより、めっき液Mの内部に電界が形成されることから、図6Aに示すように、ウェハWの表面側に正の荷電粒子である銅イオンCを集積させることができるとともに、直接電極22側に負の荷電粒子である硫酸イオンSを集積させることができる。
負電圧印加処理と正電圧印加処理とにつづいて、電解処理装置1Aでは、第1の実施形態と同様に、電解処理が行われる。これにより、ウェハWの表面に均一に配列されている銅イオンCの電荷交換が行われ、銅イオンCが還元されて、図6Bに示すように、ウェハWの表面にめっき膜60が析出する。図6Bは、第2の実施形態に係る電解処理の概要を示す図である。
ここまで示した第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、負電圧印加処理によりビア70の内部がめっき膜60で埋まる前にビア70の開口部がめっき膜60で塞がれることを抑制することができる。したがって、ウェハWに形成されるビア70をめっき膜60で良好に埋めることができる。
さらに、第2の実施形態では、負電圧印加処理と正電圧印加処理とを並行して実施することにより、めっき液Mの内部にさらに大きな電界を形成することができる。これにより、めっき液M内部での銅イオンCの拡散速度を速くすることができることから、ウェハWの表面に銅イオンCを短時間で集積させることができる。したがって、第2の実施形態によれば、めっき膜60の成長速度を向上させることができる。
図7は、第2の実施形態に係る電解処理装置1Aの電解処理における処理手順を示すフローチャートである。なお、図7に示す電解処理装置1Aの電解処理は、記憶部に格納されているプログラムを制御部が読み出すとともに、読み出した命令に基づいて制御部が基板保持部10や、電解処理部20、間接電圧印加部30、直接電圧印加部40、ノズル50などを制御することにより実行される。
まず、図示しない搬送機構を用いて、ウェハWを基板保持部10に搬送して載置する。その後、制御部は、基板保持部10を制御して、載置されたウェハWを基板保持部10に保持する基板保持処理を行う(ステップS201)。つづいて、制御部は、ノズル50や基板保持部10を制御して、ウェハWに対してめっき液Mの液盛り処理を行う(ステップS202)。
液盛り処理では、まず、基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方にノズル50を進入させる。その後、駆動機構13によってウェハWを回転させながら、ノズル50からめっき液MをウェハWの中心部に所定の量供給する。
かかる所定の量は、たとえば、後の端子接触処理において接触端子23がウェハWに接触した際に、めっき液Mと直接電極22とが直接接触するために十分な量である。そして、めっき液Mを所定の量供給した後に、ノズル50をウェハWの上方から離脱させる。
つづいて、制御部は、電解処理部20を制御して、接触端子23をウェハWに接触させる端子接触処理を行う(ステップS203)。端子接触処理では、移動機構24によって電解処理部20全体を基板保持部10に保持されたウェハWに近づけて、接触端子23の先端部をウェハWの外周部に接触させる。
つづいて、制御部は、間接電圧印加部30を制御して、間接陰極12に所定の負電圧を印加する負電圧印加処理を行う(ステップS204)。負電圧印加処理では、間接電圧印加部30のスイッチ32をオフ状態からオン状態に変更することにより、間接陰極12に所定の負電圧を印加する。
また、かかる負電圧印加処理と並行して、制御部は、間接電圧印加部30を制御して、間接陽極25に所定の正電圧を印加する正電圧印加処理を行う(ステップS205)。正電圧印加処理では、間接電圧印加部30のスイッチ33をオフ状態からオン状態に変更することにより、間接陽極25に所定の正電圧を印加する。
なお、負電圧印加処理および正電圧印加処理では、第1の実施形態と同様に、間接陰極12および間接陽極25にはパルス状の負電圧ではなく、一定の値の負電圧を印加するとよい。このように、一定の値の負電圧を間接陰極12に印加し、一定の値の正電圧を間接陽極25に印加することにより、銅イオンCをウェハWの表面側に効率的に集積させることができる。
しかしながら、負電圧印加処理において間接陰極12に印加する負電圧や、正電圧印加処理において間接陽極25に印加する正電圧は一定の値に限られず、パルス状の電圧や値が変化する電圧を印加してもよい。
つづいて、制御部は、直接電圧印加部40を制御して、直接電極22とウェハWとの間に電流を流す電解処理を行う(ステップS206)。かかる電解処理では、スイッチ42とスイッチ43とを同時にオン状態にして、直接電極22を陽極とし、ウェハWを陰極とするようにウェハWとめっき液Mとに電圧を印加する。
これにより、ウェハWの表面に均一に配列されている銅イオンCの電荷交換が行われ、銅イオンCが還元されて、ウェハWの表面にめっき膜60が析出する。かかる電解処理が完了すると、ウェハWに対しての電解処理(めっき処理)が完了する。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、上述の各実施形態では、めっき液MをウェハW上に液盛り処理することにより、めっき液MとウェハWとを接触させていたが、めっき液Mが貯められた電解槽内にウェハWを浸漬させることにより、めっき液MとウェハWとを接触させてもよい。
また、上述の各実施形態では、電解処理としてめっき処理を行う場合について説明したが、本発明は、たとえば、エッチング処理などの種々の電解処理に適用することができる。
さらに、上述の各実施形態では、ウェハWの表面に銅イオンCを還元する場合について説明したが、本発明はウェハWの表面側において被処理イオンを酸化する場合にも適用することができる。かかる場合には、被処理イオンは陰イオンであることから、上述の各実施形態において、陽極と陰極とを逆にして同様の電解処理を行えばよい。これにより、被処理イオンの酸化と還元との違いはあれ、上述の各実施形態と同様の効果を享受することができる。
実施形態に係る電解処理装置1(1A)は、被処理基板(ウェハW)に電解処理を行う電解処理装置であって、基板保持部10と、電解処理部20とを備える。基板保持部10は、被処理基板(ウェハW)を保持する絶縁性の保持基体11と、保持基体11の内部に設けられ負電圧が印加される間接陰極12とを有する。電解処理部20は、基板保持部10に向かい合って設けられ、被処理基板(ウェハW)と被処理基板(ウェハW)に接する電解液(めっき液M)とに電圧を印加する。これにより、ウェハWに形成されるビア70をめっき膜60で良好に埋めることができる。
また、実施形態に係る電解処理装置1(1A)において、間接陰極12には、一定の値の負電圧が印加される。これにより、銅イオンCをウェハWの表面側に効率的に集積させることができる。
また、実施形態に係る電解処理装置1Aにおいて、電解処理部20は、絶縁性の基体21と、基体21の内部に設けられ、正電圧が印加される間接陽極25とを有する。これにより、めっき膜60の成長速度を向上させることができる。
また、実施形態に係る電解処理装置1Aにおいて、間接陽極25には、一定の値の正電圧が印加される。これにより、銅イオンCをウェハWの表面側に効率的に集積させることができる。
また、実施形態に係る電解処理装置1(1A)において、電解処理部20は、被処理基板(ウェハW)と向かい合う直接電極22と、被処理基板(ウェハW)と接触可能に設けられる接触端子23と、を有する。これにより、ウェハWへの液盛り処理でめっき処理が可能となることから、多量のめっき液Mを用いることなくウェハWにめっき膜60を形成することができる。
また、実施形態に係る電解処理装置1(1A)において、直接電極22にはパルス状の正電圧が印加され、接触端子23にはパルス状の負電圧が印加される。これにより、品質の良いめっき膜60を効率よく形成することができる。
また、実施形態に係る電解処理方法は、被処理基板(ウェハW)を保持する絶縁性の保持基体11と、保持基体11の内部に設けられ負電圧が印加される間接陰極12とを有する基板保持部10と、基板保持部10に向かい合って設けられ、被処理基板(ウェハW)と被処理基板(ウェハW)に接する電解液(めっき液M)とに電圧を印加する電解処理部20と、を備える電解処理装置1(1A)を用いて被処理基板(ウェハW)に電解処理を行う電解処理方法であって、被処理基板(ウェハW)を基板保持部10で保持する保持工程(ステップS101(S201))と、被処理基板(ウェハW)に電解液(めっき液M)を液盛りする液盛り工程(ステップS102(S202))と、間接陰極12に負電圧を印加する負電圧印加工程(ステップS104(S204))と、電解処理部20により被処理基板(ウェハW)と電解液(めっき液M)とに電圧を印加する電解処理工程(ステップS105(S206))と、を含む。これにより、ウェハWに形成されるビア70をめっき膜60で良好に埋めることができる。
また、実施形態に係る電解処理方法は、被処理基板(ウェハW)を保持する絶縁性の保持基体11と、保持基体11の内部に設けられ負電圧が印加される間接陰極12とを有する基板保持部10と、基板保持部10に向かい合って設けられ、絶縁性の基体21と、基体21の内部に設けられ正電圧が印加される間接陽極25とを有し、被処理基板(ウェハW)と被処理基板(ウェハW)に接する電解液(めっき液M)とに電圧を印加する電解処理部20と、を備える電解処理装置1Aを用いて被処理基板(ウェハW)に電解処理を行う電解処理方法であって、被処理基板(ウェハW)を基板保持部10で保持する保持工程(ステップS201)と、被処理基板(ウェハW)に電解液(めっき液M)を液盛りする液盛り工程(ステップS202)と、間接陰極12に負電圧を印加する負電圧印加工程(ステップS204)と、間接陽極25に正電圧を印加する正電圧印加工程(ステップS205)と、電解処理部20により被処理基板(ウェハW)と電解液(めっき液M)とに電圧を印加する電解処理工程(ステップS206)と、を含む。これにより、ウェハWに形成されるビア70をめっき膜60で良好に埋めることができるとともに、電解処理におけるめっき膜60の成長速度を向上させることができる。
また、実施形態に係る電解処理方法において、電解処理部20は、被処理基板(ウェハW)と向かい合う直接電極22と、被処理基板(ウェハW)と接触可能に設けられる接触端子23と、を有し、液盛り工程(ステップS102(S202))の後に、接触端子23を被処理基板(ウェハW)に接触させる端子接触工程(ステップS103(S203))を行う。これにより、多量のめっき液Mを用いることなくウェハWにめっき膜60を形成することができる。
また、実施形態に係る電解処理方法において、端子接触工程(ステップS103(S203)の後に行われる電解処理工程(ステップS105(S206))において、直接電極22にパルス状の正電圧を印加するとともに、接触端子23にパルス状の負電圧を印加する。これにより、品質の良いめっき膜60を効率よく形成することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
1、1A 電解処理装置
10 基板保持部
11 保持基体
12 間接陰極
13 駆動機構
20 電解処理部
21 基体
22 直接電極
23 接触端子
24 移動機構
25 間接陽極
30 間接電圧印加部
31 直流電源
32、33 スイッチ
40 直接電圧印加部
41 直流電源
42、43 スイッチ
44 負荷抵抗
50 ノズル
51 移動機構
60 めっき膜
70 ビア
71 シード層
C 銅イオン
M めっき液
S 硫酸イオン

Claims (10)

  1. 被処理基板に電解処理を行う電解処理装置であって、
    前記被処理基板を保持する絶縁性の保持基体と、前記保持基体の内部に設けられ前記保持基体を介して前記被処理基板に接する電解液に負電圧印加する間接陰極とを有する基板保持部と、
    前記基板保持部に向かい合って設けられ、前記被処理基板と前記電解液とに直接的に電圧を印加する電解処理部と、
    を備えることを特徴とする電解処理装置。
  2. 前記間接陰極には、
    一定の値の負電圧が印加されること
    を特徴とする請求項1に記載の電解処理装置。
  3. 前記電解処理部は、
    絶縁性の基体と、
    前記基体の内部に設けられ、前記基体を介して前記電解液に正電圧印加する間接陽極と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電解処理装置。
  4. 前記間接陽極には、
    一定の値の正電圧が印加されること
    を特徴とする請求項3に記載の電解処理装置。
  5. 前記電解処理部は、
    前記被処理基板と向かい合い、前記電解液に直接接触する直接電極と、
    前記被処理基板に直接接触する接触端子と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電解処理装置。
  6. 前記直接電極にはパルス状の正電圧が印加され、
    前記接触端子にはパルス状の負電圧が印加されること
    を特徴とする請求項5に記載の電解処理装置。
  7. 被処理基板を保持する絶縁性の保持基体と、前記保持基体の内部に設けられ前記保持基体を介して前記被処理基板に接する電解液に負電圧印加する間接陰極とを有する基板保持部と、
    前記基板保持部に向かい合って設けられ、前記被処理基板と前記電解液とに直接的に電圧を印加する電解処理部と、
    を備える電解処理装置を用いて前記被処理基板に電解処理を行う電解処理方法であって、
    前記被処理基板を前記基板保持部で保持する保持工程と、
    前記被処理基板に前記電解液を液盛りする液盛り工程と、
    前記間接陰極に負電圧を印加する負電圧印加工程と、
    前記電解処理部により前記被処理基板と前記電解液とに電圧を印加する電解処理工程と、
    を含むことを特徴とする電解処理方法。
  8. 被処理基板を保持する絶縁性の保持基体と、前記保持基体の内部に設けられ前記保持基体を介して前記被処理基板に接する電解液に負電圧印加する間接陰極とを有する基板保持部と、
    前記基板保持部に向かい合って設けられ、絶縁性の基体と、前記基体の内部に設けられ前記基体を介して前記電解液に正電圧印加する間接陽極とを有し、前記被処理基板と前記電解液とに直接的に電圧を印加する電解処理部と、
    を備える電解処理装置を用いて前記被処理基板に電解処理を行う電解処理方法であって、
    前記被処理基板を前記基板保持部で保持する保持工程と、
    前記被処理基板に前記電解液を液盛りする液盛り工程と、
    前記間接陰極に負電圧を印加する負電圧印加工程と、
    前記間接陽極に正電圧を印加する正電圧印加工程と、
    前記電解処理部により前記被処理基板と前記電解液とに電圧を印加する電解処理工程と、
    を含むことを特徴とする電解処理方法。
  9. 前記電解処理部は、
    前記被処理基板と向かい合い、前記電解液に直接接触する直接電極と、前記被処理基板に直接接触する接触端子と、を有し、
    前記液盛り工程の後に、前記接触端子を前記被処理基板に接触させる端子接触工程を行うこと
    を特徴とする請求項7または8に記載の電解処理方法。
  10. 前記端子接触工程の後に行われる前記電解処理工程において、前記直接電極にパルス状の正電圧を印加するとともに、前記接触端子にパルス状の負電圧を印加すること
    を特徴とする請求項9に記載の電解処理方法。
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