JP7325550B2 - めっき処理方法およびめっき処理装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、めっき処理方法およびめっき処理装置に関する。
従来、基板である半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)をスピンチャックで保持しながらめっき処理を行い、ウェハの表面にめっき膜を形成する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005-133160号公報
本開示は、ビアの内部をめっき膜で良好に埋めることができる技術を提供する。
本開示の一態様によるめっき処理方法は、基板保持工程と、第1供給工程と、第2供給工程と、電圧印加工程とを含む。基板保持工程は、基板を保持する。第1供給工程は、保持された前記基板上にめっき液を供給する。第2供給工程は、前記基板に供給された前記めっき液上に、前記めっき液とは異なる導電性液体を供給する。電圧印加工程は、前記基板と前記導電性液体との間に電圧を印加する。
本開示によれば、ビアの内部をめっき膜で良好に埋めることができる。
図1は、実施形態に係るめっき処理装置の構成の概略を示す図である。 図2Aは、実施形態に係る基板保持処理および第1供給処理の概要を示す図である。 図2Bは、実施形態に係る第1供給処理の概要を示す図である。 図2Cは、実施形態に係る第1供給処理後のウェハの状態を示す図である。 図3Aは、実施形態に係る第2供給処理の概要を示す図である。 図3Bは、実施形態に係る第2供給処理後のウェハの状態を示す図である。 図4Aは、実施形態に係る電圧印加処理の概要を示す図である。 図4Bは、実施形態に係る電圧印加処理後のウェハの状態を示す図である。 図5は、実施形態に係る第1供給処理、第2供給処理および電圧印加処理を順次繰り返して行った後のウェハの状態を示す図である。 図6は、実施形態に係る基板洗浄処理の概要を示す図である。 図7は、すべての処理を完了した後のウェハの状態を示す図である。 図8は、実施形態の変形例1に係るめっき処理装置の構成の概略を示す図である。 図9は、実施形態の変形例1に係る基板保持処理および第1供給処理の概要を示す図である。 図10は、実施形態の変形例1に係る第2供給処理の概要を示す図である。 図11は、実施形態の変形例1に係る電圧印加処理の概要を示す図である。 図12は、実施形態の変形例1に係る基板洗浄処理の概要を示す図である。 図13は、実施形態の変形例2に係るめっき処理装置の構成の概略を示す図である。 図14は、実施形態に係るめっき処理装置が実行するめっき処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、実施形態に係るめっき処理装置が実行するめっき処理の別の手順を示すフローチャートである。 図16は、実施形態に係るめっき処理装置が実行するめっき処理の別の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するめっき処理方法およびめっき処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本開示が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
従来、基板である半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)をスピンチャックで保持しながらめっき処理を行い、ウェハの表面にめっき膜を形成する方法が知られている。
しかしながら、従来のめっき処理では、ウェハの表面に形成されるトレンチの底部にさらにビアが形成される場合に、トレンチ内でめっき膜が成長することでビアの入口が塞がれてしまう場合があった。これにより、ビアの内部をめっき膜で埋めることができない恐れがあった。
そこで、上述の問題点を克服し、ビアの内部をめっき膜で良好に埋めることができる技術が期待されている。
<めっき処理装置の構成>
最初に、図1を参照しながら、実施形態に係るめっき処理装置1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るめっき処理装置1の構成の概略を示す図である。
かかるめっき処理装置1では、被処理基板としての半導体ウェハW(以下、「ウェハW」と呼称する。)に対してめっき処理を行う。めっき処理装置1は、基板保持部10と、めっき処理部20と、電圧印加部30と、処理液供給部40と、制御装置50とを備える。
基板保持部10は、ウェハWを水平に保持する。基板保持部10は、基体11と、保持部12と、駆動機構13とを有する。基体11は、たとえば、ウェハWを保持して回転させるスピンチャックである。基体11は、略円板状であり、平面視においてウェハWの径よりも大きい径を有する。
保持部12は、基体11の上面に設けられ、ウェハWを側面から保持する。ウェハWは、かかる保持部12によって基体11の上面からわずかに離間した状態で水平保持される。なお、ウェハWは、基板処理が行われる表面を上方に向けた状態で基板保持部10に保持される。
また、保持部12には、カソード電極(図示せず)が設けられる。そして、保持部12でウェハWを保持する際に、かかるカソード電極がウェハW表面のシード層62(図2C参照)と接触する。
さらに、このカソード電極は、後述する電圧印加部30に接続されており、接触するウェハW表面のシード層62に所定の電圧を印加することができる。
基板保持部10には、また、モータなどを備えた駆動機構13が設けられており、基体11を所定の速度に回転させることができる。また、駆動機構13には、シリンダなどの昇降駆動部(図示せず)が設けられており、基体11を鉛直方向に移動させることができる。
ここまで説明した基板保持部10の上方には、基体11の上面に向かい合って、めっき処理部20が設けられる。めっき処理部20は、基体21と、アノード電極22と、移動機構23とを有する。
基体21は、絶縁性材料で構成される。基体21は、略円板状であり、平面視においてウェハWの径より大きい径を有する。
アノード電極22は、導電性材料で構成され、基体21の下面に設けられる。アノード電極22は、基板保持部10に保持されるウェハWと略平行に向かい合うように配置される。
そして、電圧印加処理を行う際、アノード電極22は、ウェハW上に供給された導電性液体L2(図3B参照)と直接接触する。アノード電極22は、後述する電圧印加部30に接続されており、接触する導電性液体L2に所定の電圧を印加することができる。
基体21の上面側には、移動機構23が設けられる。移動機構23は、たとえば、シリンダなどの昇降駆動部(図示せず)を有する。そして、移動機構23は、かかる昇降駆動部により、めっき処理部20全体を鉛直方向に移動させることができる。
電圧印加部30は、保持部12のカソード電極と、アノード電極22との間に所定の電圧を印加する。電圧印加部30は、たとえば、負電圧印加部31と、正電圧印加部32とを有する。
負電圧印加部31は、保持部12のカソード電極に負電圧を印加する。負電圧印加部31は、直流電源31aと、スイッチ31bとを有し、保持部12のカソード電極に接続される。具体的には、直流電源31aの負極側が、スイッチ31bを介して保持部12のカソード電極に接続されるとともに、直流電源31aの正極側が接地される。
そして、スイッチ31bをオン状態に制御することにより、負電圧印加部31は、保持部12のカソード電極に所定の負電圧を印加することができる。
正電圧印加部32は、アノード電極22に正電圧を印加する。正電圧印加部32は、直流電源32aと、スイッチ32bとを有し、アノード電極22に接続される。具体的には、直流電源32aの正極側が、スイッチ32bを介してアノード電極22に接続されるとともに、直流電源32aの負極側が接地される。
そして、スイッチ32bをオン状態に制御することにより、正電圧印加部32は、アノード電極22に所定の正電圧を印加することができる。
なお、電圧印加部30の構成は図1の例に限られず、保持部12のカソード電極とアノード電極22との間に所定の電圧を印加可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
処理液供給部40は、基板保持部10とめっき処理部20との間に設けられ、基板保持部10に保持されたウェハW上に各種の処理液を供給する。処理液供給部40は、第1供給部41と、第2供給部42と、第3供給部43と、移動機構44とを有する。
第1供給部41は、たとえばノズルであり、ウェハW上にめっき液L1(図2B参照)を供給する。第1供給部41は、めっき液L1を貯留するめっき液供給源(図示せず)と連通する。これにより、処理液供給部40は、かかるめっき液供給源から第1供給部41にめっき液L1を供給することができる。
第2供給部42は、たとえばノズルであり、ウェハW上に導電性液体L2(図3A参照)を供給する。第2供給部42は、導電性液体L2を貯留する導電性液体供給源(図示せず)と連通する。これにより、処理液供給部40は、かかる導電性液体供給源から第2供給部42に導電性液体L2を供給することができる。
第3供給部43は、たとえばノズルであり、ウェハW上に洗浄液L3(図6参照)を供給する。第3供給部43は、洗浄液L3を貯留する洗浄液供給源(図示せず)と連通する。これにより、処理液供給部40は、かかる洗浄液供給源から第3供給部43に洗浄液L3を供給することができる。
移動機構44は、第1供給部41、第2供給部42および第3供給部43を水平方向および鉛直方向に移動させることができる。すなわち、第1供給部41、第2供給部42および第3供給部43は、基板保持部10に対して進退自在に構成される。
制御装置50は、たとえばコンピュータであり、制御部51と記憶部52とを有する。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、基板保持部10やめっき処理部20、電圧印加部30、処理液供給部40などのめっき処理装置1における各部の制御を実現する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置50の記憶部52にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部52は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
<めっき処理の詳細>
つづいて、図2A~図7を参照しながら、実施形態に係るめっき処理装置1で行うめっき処理の詳細について説明する。実施形態に係るめっき処理では、最初に、基板保持処理および第1供給処理が行われる。図2Aは、実施形態に係る基板保持処理および第1供給処理の概要を示す図である。
まず、図示しない搬送機構を用いて、ウェハWを基板保持部10に搬送する。そして、制御部51(図1参照)は、保持部12を動作させることにより、ウェハWを基板保持部10に保持する基板保持処理を行う。
なお、かかる基板保持処理に先だって、ウェハWの表面には、図2Cに示すように、ビア60およびトレンチ61が形成される。図2Cは、実施形態に係る第1供給処理後のウェハWの状態を示す図である。
実施形態において、ビア60は、たとえば、トレンチ61の底部に形成される。ビア60の直径は、たとえば20nm程度であり、トレンチ61の幅は、たとえば50nm程度である。
また、基板保持処理に先だって、ウェハWの表面には、SiOなどの絶縁層(図示せず)と、TaやTiなどのバリア層(図示せず)と、CuやCo、Ruなどのシード層62とが下から順に成膜される。なお、めっき膜M(図4B参照)としてCu膜を形成する場合、バリア層としてはTaを、シード層62としてはCuを用いるとよい。
図2Aの説明に戻る。基板保持処理につづいて、めっき処理装置1では、第1供給処理が行われる。具体的には、まず、制御部51が、移動機構44を用いて第1供給部41を基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方まで移動させる。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R1(たとえば、50~200rpm)で回転させながら、第1供給部41からめっき液L1をウェハWの中心部に供給する。
さらに、制御部51は、ウェハWの全面にめっき液L1が行き渡ったところで、図2Bに示すように、ウェハWの回転数を回転数R2(たとえば、2~10rpm)に変化させて、第1供給処理を継続する。図2Bは、実施形態に係る第1供給処理の概要を示す図である。そして、制御部51が第1供給部41からのめっき液L1の供給を停止させると、第1供給処理が終了する。
かかる第1供給処理によって、図2Cに示すように、ウェハW表面のビア60およびトレンチ61の内部と、ウェハWの表面とがめっき液L1で満たされる。
たとえば、めっき膜M(図4B参照)としてCu膜を形成する場合、めっき液L1には、銅イオンと硫酸イオンとが含まれるとよい。また、第1供給処理されためっき液L1の厚さは、たとえば、1~5mm程度である。
第1供給処理につづいて、実施形態に係るめっき処理では、第2供給処理が行われる。図3Aは、実施形態に係る第2供給処理の概要を示す図である。具体的には、まず、制御部51(図1参照)が、移動機構44を用いて第2供給部42を基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方まで移動させる。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R2で回転させながら、第2供給部42から導電性液体L2をウェハWの中心部に供給する。そして、制御部51が第2供給部42からの導電性液体L2の供給を停止させると、第2供給処理が終了する。
かかる第2供給処理によって、図3Bに示すように、ウェハW表面に液盛りされていためっき液L1が導電性液体L2により押し出されて、トレンチ61の内部とウェハWの表面とが導電性液体L2でおおよそ満たされる。図3Bは、実施形態に係る第2供給処理後のウェハWの状態を示す図である。
一方で、ビア60はトレンチ61よりも入口が狭いことから、第2供給処理を行ってもめっき液L1は容易には押し出されず、ビア60の内部にはめっき液L1が多く残る。
導電性液体L2は、導電性を有する液体であり、たとえば、めっき液L1よりも主成分(たとえば、銅イオン)の含有量が少ないめっき液である。また、導電性液体L2は、アンモニアまたはCOを含有する液体(すなわち、アンモニア水またはCO含有液)であってもよい。また、第2供給処理された導電性液体L2の厚さは、たとえば、1~5mm程度である。
なお、導電性液体L2をウェハWに供給した後に、制御部51は、移動機構44を用いて処理液供給部40全体をウェハWの上方から離脱させる。また、ここまで説明した基板保持処理、第1供給処理および第2供給処理において、めっき処理部20は、基板保持部10から離れて配置される。
第2供給処理につづいて、実施形態に係るめっき処理では、電圧印加処理が行われる。図4Aは、実施形態に係る電圧印加処理の概要を示す図である。
具体的には、まず、制御部51(図1参照)が、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R2で回転させながら、移動機構23を用いてめっき処理部20全体をウェハWに近づけて、アノード電極22をウェハW表面の導電性液体L2に接触させる。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R2で回転させながら、電圧印加部30のスイッチ31bおよびスイッチ32bをオフ状態からオン状態に変更する。
これにより、保持部12のカソード電極に負電位が印加されるとともに、アノード電極22に正電圧が印加される。このように、電圧印加処理によって、電圧印加部30は、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する。
これにより、導電性液体L2を介してめっき液L1の内部に電界が形成され、ビア60の表面側に正の荷電粒子である銅イオンが集積されることから、図4Bに示すように、ビア60の内部にめっき膜Mが形成される。図4Bは、実施形態に係る電圧印加処理後のウェハWの状態を示す図である。
一方で、実施形態に係る電圧印加処理では、トレンチ61の内部やウェハWの表面に残るめっき液L1の量が少ないことから、トレンチ61の内部やウェハWの表面にめっき膜Mが形成されることを抑制することができる。
すなわち、実施形態に係るめっき処理では、ウェハW表面のめっき液L1上にさらに導電性液体L2を供給した後に所定の電圧を印加することにより、ビア60の内部に選択的にめっき膜Mを形成することができる。
したがって、実施形態によれば、ビア60の入口が塞がれることなくビア60の内部にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mで良好に埋めることができる。なお、電圧印加処理を行った後に、制御部51は、移動機構23を用いてめっき処理部20全体をウェハWから遠ざける。
また、実施形態では、第1供給処理、第2供給処理および電圧印加処理を、所定の回数、順次繰り返して実施するとよい。
これにより、ビア60の内部に選択的にめっき膜Mを複数回形成することができることから、図5に示すように、ビア60の内部をめっき膜Mでしっかり埋めることができる。図5は、実施形態に係る第1供給処理、第2供給処理および電圧印加処理を順次繰り返して行った後のウェハWの状態を示す図である。
また、実施形態では、導電性液体L2が、めっき液L1よりも比重が小さいとよい。これにより、トレンチ61よりも低い箇所に位置するビア60に比重が大きいめっき液L1が残りやすくなるとともに、ビア60からめっき液L1が押し出されることを抑制することができる。
また、実施形態では、導電性液体L2の比重がめっき液L1の比重よりも小さいことにより、ウェハW上にめっき液L1と導電性液体L2との液層が形成されることから、ビア60の内部にめっき液L1を残しやすくすることができる。
したがって、実施形態によれば、ビア60の内部にさらに選択的にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、実施形態では、めっき液L1よりも比重の小さい導電性液体L2として、めっき液L1よりも主成分の含有量が少ないめっき液を用いるとよい。これにより、電圧印加処理の際に、導電性液体L2に起因してウェハWの表面が汚染されたり、意図しない反応物が生成されることなどを抑制することができる。
また、実施形態では、めっき液L1よりも比重の小さい導電性液体L2として、アンモニアまたはCOを含有する液体を用いてもよい。
実施形態に係るめっき処理では、ビア60の内部がめっき膜Mで埋まった後に、基板洗浄処理が行われる。図6は、実施形態に係る基板洗浄処理の概要を示す図である。具体的には、まず、制御部51(図1参照)が、移動機構44を用いて第3供給部43を基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方まで移動させる。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R3(たとえば、500rpm以上)で回転させながら、第3供給部43から洗浄液L3をウェハWの中心部に供給する。洗浄液L3は、たとえば、純水である。そして、制御部51が第3供給部43からの洗浄液L3の供給を停止させると、基板洗浄処理が終了する。
かかる基板洗浄処理によって、ウェハWに供給されていためっき液L1や導電性液体L2などが洗い流されて、ウェハWの表面が洗浄される。これにより、実施形態に係るめっき処理が完了する。
また、実施形態では、第1供給処理を行ってウェハWの表面にめっき液L1を供給した後に、ウェハW表面のめっき液L1を減少させるめっき液減少処理を実施してもよい。このめっき液減少処理は、たとえば、ウェハWの回転数を回転数R2から所定の回転数R4(たとえば、200rpm)に増加させて、めっき液L1がウェハWの表面に多少残る程度にめっき液L1を振り切ることで実施することができる。
かかるめっき液減少処理により、電圧印加処理の前にウェハW表面やトレンチ61内部のめっき液L1の濃度を減少させることができることから、ウェハW表面やトレンチ61内部でめっき膜Mが形成されることをさらに抑制することができる。
したがって、実施形態によれば、ビア60の内部にさらに選択的にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、実施形態では、第1供給処理を行ってウェハWの表面にめっき液L1を供給した後に、ウェハW表面のめっき液L1の濃度を低下させる濃度低下処理を実施してもよい。この濃度低下処理は、たとえば、ウェハW表面のめっき液L1に対して洗浄液L3などを供給することで実施することができる。
かかる濃度低下処理により、電圧印加処理の前にウェハW表面やトレンチ61内部のめっき液L1の濃度を減少させることができることから、ウェハW表面やトレンチ61内部でめっき膜Mが形成されることをさらに抑制することができる。
したがって、実施形態によれば、ビア60の内部にさらに選択的にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
なお、本開示では、実施形態に係るめっき処理を行った後に、ウェハWに既存のめっき処理などを施して、図7に示すように、トレンチ61の内部を金属膜Maで埋めてもよい。図7は、すべての処理を完了した後のウェハWの状態を示す図である。これにより、ウェハWに良好な多層配線膜を形成することができる。
また、本開示では、ウェハWよりもサイズの小さいアノード電極22をめっき処理部20に設け、かかるアノード電極22をスキャンさせながら電圧印加処理を行ってもよい。
<各種変形例>
つづいて、実施形態の各種変形例について、図8~図13を参照しながら説明する。なお、以下の各種変形例において、実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図8は、実施形態の変形例1に係るめっき処理装置1の構成の概略を示す図である。図8に示すように、変形例1では、めっき処理部20および処理液供給部40の構成が実施形態と異なる。
具体的には、変形例1に係るめっき処理装置1では、処理液供給部40のうち、第1供給部41および第2供給部42が移動機構44ではなくめっき処理部20に設けられる。一方で、第3供給部43は、実施形態と同様、移動機構44によって基板保持部10に対して進退自在に移動可能である。
また、変形例1では、第1供給部41からのめっき液L1をウェハWに供給する流路41aがめっき処理部20内に形成されるとともに、第2供給部42からの導電性液体L2をウェハWに供給する流路42aがめっき処理部20内に形成される。
次に、変形例1に係るめっき処理装置1で行うめっき処理の詳細について説明する。図9は、実施形態の変形例1に係る基板保持処理および第1供給処理の概要を示す図である。
まず、図示しない搬送機構を用いて、ウェハWを基板保持部10に搬送する。そして、制御部51(図8参照)は、保持部12を動作させることにより、ウェハWを基板保持部10に保持する基板保持処理を行う。
かかる基板保持処理につづいて、変形例1のめっき処理装置1では、第1供給処理が行われる。具体的には、まず、制御部51が、移動機構23を用いてめっき処理部20全体をウェハWに近づける。
この際、制御部51は、ウェハWとアノード電極22との間隔が所定の間隔(たとえば、1~5mm)となるように、めっき処理部20全体をウェハWに近づける。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R1で回転させながら、第1供給部41から流路41aを介して、ウェハWとアノード電極22との間の隙間にめっき液L1を供給する。
さらに、制御部51は、ウェハWの全面にめっき液L1が行き渡ったところで、ウェハWの回転数を回転数R2に変化させて、第1供給処理を継続する。そして、制御部51が第1供給部41からのめっき液L1の供給を停止させると、第1供給処理が終了する。
かかる第1供給処理によって、実施形態の図2Cに示したように、ウェハW表面のビア60およびトレンチ61の内部と、ウェハWの表面とがめっき液L1で満たされる。
第1供給処理につづいて、変形例1に係るめっき処理では、第2供給処理が行われる。図10は、実施形態の変形例1に係る第2供給処理の概要を示す図である。
具体的には、制御部51(図8参照)が、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R2で回転させながら、第2供給部42から流路42aを介して、ウェハWとアノード電極22との間の隙間に導電性液体L2を供給する。
そして、制御部51が第2供給部42からの導電性液体L2の供給を停止させると、第2供給処理が終了する。
かかる第2供給処理によって、実施形態の図3Bに示したように、ウェハW表面に液盛りされていためっき液L1が導電性液体L2により押し出されて、トレンチ61の内部とウェハWの表面とが導電性液体L2でおおよそ満たされる。
一方で、ビア60はトレンチ61よりも入口が狭いことから、第2供給処理を行ってもめっき液L1は容易には押し出されず、ビア60の内部にはめっき液L1が多く残る。
第2供給処理につづいて、変形例1に係るめっき処理では、電圧印加処理が行われる。図11は、実施形態の変形例1に係る電圧印加処理の概要を示す図である。
具体的には、制御部51(図8参照)が、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R2で回転させながら、電圧印加部30のスイッチ31bおよびスイッチ32bをオフ状態からオン状態に変更する。これにより、電圧印加部30は、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する。
これにより、導電性液体L2を介してめっき液L1の内部に電界が形成され、ビア60の表面側に正の荷電粒子である銅イオンが集積されることから、実施形態の図4Bに示したように、ビア60の内部にめっき膜Mが形成される。
さらに、変形例1に係る電圧印加処理では、実施形態と同様に、トレンチ61の内部やウェハWの表面に残るめっき液L1の量が少ないことから、トレンチ61の内部やウェハWの表面にめっき膜Mが形成されることを抑制することができる。
すなわち、変形例1に係るめっき処理では、ウェハW上のめっき液L1上にさらに導電性液体L2を供給した後に所定の電圧を印加することにより、ビア60の内部に選択的にめっき膜Mを形成することができる。
したがって、変形例1によれば、ビア60の入口が塞がれることなくビア60の内部にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mで良好に埋めることができる。
また、変形例1では、めっき処理部20に形成される流路41a、42aを介してめっき液L1および導電性液体L2をウェハWに供給可能である。これにより、変形例1では、めっき処理部20を移動させることなく、第1供給処理から電圧印加処理までの処理を連続的に行うことができる。
したがって、変形例1によれば、ウェハWのめっき処理にかかる時間を短縮することができる。
さらに、変形例1では、第1供給処理の後にすばやく後の処理を実施することができることから、後の処理までの間にめっき液L1によってウェハW表面のシード層62が溶けることを抑制することができる。
また、変形例1では、電圧印加処理を行った後に、第1供給処理から電圧印加処理までの処理を順次繰り返して行うとよい。これにより、ビア60の内部に選択的にめっき膜Mを複数回形成することができることから、実施形態の図5に示したように、ビア60の内部をめっき膜Mでしっかり埋めることができる。
なお、電圧印加処理を行った後に、第1供給処理から電圧印加処理までの処理を順次繰り返して行う場合、変形例1では、めっき処理部20を別の場所に移動させることなく、各処理を繰り返して行うことができる。
すなわち、変形例1では、第1供給処理から電圧印加処理までの処理を順次繰り返して行う場合でも、ウェハWのめっき処理にかかる時間を短縮することができる。
また、変形例1では、実施形態と同様に、導電性液体L2が、めっき液L1よりも比重が小さいとよい。これにより、ビア60の内部にさらに選択的にめっき膜Mを形成することができることから、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、変形例1では、実施形態と同様に、めっき液L1よりも比重の小さい導電性液体L2として、めっき液L1よりも主成分の含有量が少ないめっき液を用いるとよい。これにより、電圧印加処理の際に、導電性液体L2に起因してウェハWの表面が汚染されたり、意図しない反応物が生成されることなどを抑制することができる。
変形例1に係るめっき処理では、ビア60の内部がめっき膜Mで埋まった後に、基板洗浄処理が行われる。図12は、実施形態の変形例1に係る基板洗浄処理の概要を示す図である。
具体的には、まず、制御部51(図8参照)が、移動機構23を用いてめっき処理部20全体をウェハWの上方から離脱させるとともに、移動機構44を用いて第3供給部43を基板保持部10に保持されたウェハWにおける中心部の上方まで移動させる。
次に、制御部51は、駆動機構13を用いてウェハWを所定の回転数R3で回転させながら、第3供給部43から洗浄液L3をウェハWの中心部に供給する。そして、制御部51が第3供給部43からの洗浄液L3の供給を停止させると、基板洗浄処理が終了する。
なお、ここまで説明した変形例1では、実施形態と同様に、第1供給処理と第2供給処理との間にめっき液減少処理や濃度低下処理を実施してもよい。
図13は、実施形態の変形例2に係るめっき処理装置1の構成の概略を示す図である。変形例2に係るめっき処理装置1では、バーノズル状のめっき処理部20を用いてめっき処理を行う。
変形例2のめっき処理部20は、進行方向Aと略垂直な方向に延びる棒状の基体21を有する。そして、かかるめっき処理部20には、基体21の下部に複数の吸引口45bと、複数の吐出口41bと、複数の吐出口42bと、アノード電極22と、複数の吸引口46bと、複数の吐出口43bとが設けられる。
複数の吸引口45bは、流路45aを介して吸引機構45に接続される。変形例2のめっき処理部20は、かかる吸引機構45を動作させることにより、複数の吸引口45bから処理液などを吸引することができる。
複数の吐出口41bは、流路41aを介して第1供給部41に接続され、複数の吐出口42bは、流路42aを介して第2供給部42に接続される。
また、複数の吸引口46bは、流路46aを介して吸引機構46に接続される。変形例2のめっき処理部20は、かかる吸引機構46を動作させることにより、複数の吸引口46bから処理液などを吸引することができる。複数の吐出口43bは、流路43aを介して第3供給部43に接続される。
複数の吸引口45bと、複数の吐出口41bと、複数の吐出口42bと、複数の吸引口46bと、複数の吐出口43bとは、それぞれ基体21の長手方向に沿って並んで配置される。また、アノード電極22は、基体21の長手方向に沿って設けられる。
さらに、基体21の下部には、進行方向Aの前側から順に、複数の吸引口45b、複数の吐出口41b、複数の吐出口42b、アノード電極22、複数の吸引口46bおよび複数の吐出口43bが設けられる。
つづいて、変形例2のめっき処理装置1で行うめっき処理について説明する。まず、制御部51(図1参照)は、移動機構23を用いて、基体21を進行方向Aに沿ってウェハWの上方でスキャンさせる。
そして、変形例2では、複数の吐出口41bからめっき液L1を吐出するとともに、かかる複数の吐出口41bの後方に位置する複数の吐出口41bから、導電性液体L2をめっき液L1の上方に吐出する。
これにより、変形例2に係るめっき処理装置1では、ウェハWの表面に対して第1供給処理および第2供給処理を同時に行うことができる。
また、制御部51は、電圧印加部30(図1参照)を動作させて、保持部12(図1参照)のカソード電極に負電位を印加するとともに、アノード電極22に正電圧を印加する。これにより、制御部51は、複数の吐出口42bの後方で、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する電圧印加処理を行うことができる。
また、制御部51は、吸引機構45を動作させて、めっき処理部20の前方に位置する洗浄液L3(図6参照)などを吸引する。これにより、ウェハWの表面に洗浄液L3などが存在していたとしても、かかる洗浄液によってめっき液L1が薄まることを抑制することができる。したがって、変形例2によれば、めっき処理を安定して実施することができる。
また、制御部51は、吸引機構46を動作させて、所定の電圧が印加されためっき液L1および導電性液体L2を、アノード電極22の後方から回収するとともに、第3供給部43を動作させて、複数の吐出口43bから洗浄液L3を吐出する。
これにより、ウェハWの表面を洗浄液L3で覆うことができることから、ウェハWの表面を乾燥させることなく、洗浄液L3でウェハW表面の清浄度を保つことができる。
ここまで説明したように、変形例2のめっき処理装置1では、バーノズル状のめっき処理部20でウェハWを進行方向Aにスキャンしながら、第1供給処理、第2供給処理および電圧印加処理を同時に行うことができる。
したがって、変形例2によれば、ウェハWのめっき処理にかかる時間を短縮することができる。
さらに、変形例2では、第1供給処理、第2供給処理および電圧印加処理を同時に実施することができることから、めっき液L1によってウェハW表面のシード層62が溶けることを抑制することができる。
実施形態に係るめっき処理装置1は、基板保持部10と、第1供給部41と、第2供給部42と、電圧印加部30と、制御部51とを備える。基板保持部10は、基板(ウェハW)を保持する。第1供給部41は、基板(ウェハW)上にめっき液L1を供給する。第2供給部42は、基板(ウェハW)上にめっき液L1とは異なる導電性液体L2を供給する。電圧印加部30は、電圧を印加する。制御部51は各部を制御する。また、制御部51は、基板保持部10によって基板(ウェハW)を保持し、保持された基板(ウェハW)上に第1供給部41によってめっき液L1を供給する。さらに、制御部51は、基板(ウェハW)に供給されためっき液L1上に、第2供給部42によって導電性液体L2を供給し、電圧印加部30によって基板(ウェハW)と導電性液体L2との間に電圧を印加する。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mで良好に埋めることができる。
<処理の手順>
つづいて、実施形態に係る基板処理の手順について、図14~図16を参照しながら説明する。図14は、実施形態に係るめっき処理装置1が実行するめっき処理の手順を示すフローチャートである。
最初に、制御部51は、基板保持部10などを制御して、保持部12にウェハWを保持させる基板保持処理を実施する(ステップS101)。そして、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnに1を設定する(ステップS102)。
次に、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第1供給部41からめっき液L1をウェハWの表面に供給する第1供給処理を実施する(ステップS103)。そして、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第2供給部42から導電性液体L2をウェハWの表面に供給する第2供給処理を実施する(ステップS104)。
次に、制御部51は、めっき処理部20や電圧印加部30などを制御して、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する電圧印加処理を実施する(ステップS105)。
次に、制御部51は、カウンタnが所定の回数N以上であるか否かを判定する(ステップS106)。なお、かかる所定の回数Nに関する情報は、記憶部52にあらかじめ記憶されている。
そして、カウンタnが所定の回数N以上である場合(ステップS106,Yes)、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第3供給部43から洗浄液L3をウェハWの表面に供給する基板洗浄処理を実施し(ステップS107)、処理を完了する。
一方で、カウンタnが所定の回数N以上ではない場合(ステップS106,No)、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnをインクリメントし(ステップS108)、ステップS103の処理に戻る。
図15は、実施形態に係るめっき処理装置1が実行するめっき処理の別の手順を示すフローチャートである。
最初に、制御部51は、基板保持部10などを制御して、保持部12にウェハWを保持させる基板保持処理を実施する(ステップS201)。そして、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnに1を設定する(ステップS202)。
次に、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第1供給部41からめっき液L1をウェハWの表面に供給する第1供給処理を実施する(ステップS203)。そして、制御部51は、基板保持部10などを制御して、ウェハW表面のめっき液L1を減少させるめっき液減少処理を実施する(ステップS204)。
次に、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第2供給部42から導電性液体L2をウェハWの表面に供給する第2供給処理を実施する(ステップS205)。
次に、制御部51は、めっき処理部20や電圧印加部30などを制御して、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する電圧印加処理を実施する(ステップS206)。
次に、制御部51は、カウンタnが所定の回数N以上であるか否かを判定する(ステップS207)。そして、カウンタnが所定の回数N以上である場合(ステップS207,Yes)、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第3供給部43から洗浄液L3をウェハWの表面に供給する基板洗浄処理を実施し(ステップS208)、処理を完了する。
一方で、カウンタnが所定の回数N以上ではない場合(ステップS207,No)、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnをインクリメントし(ステップS209)、ステップS203の処理に戻る。
図16は、実施形態に係るめっき処理装置1が実行するめっき処理の別の手順を示すフローチャートである。
最初に、制御部51は、基板保持部10などを制御して、保持部12にウェハWを保持させる基板保持処理を実施する(ステップS301)。そして、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnに1を設定する(ステップS302)。
次に、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第1供給部41からめっき液L1をウェハWの表面に供給する第1供給処理を実施する(ステップS303)。そして、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、ウェハW表面のめっき液L1の濃度を低下させる濃度低下処理を実施する(ステップS304)。
次に、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第2供給部42から導電性液体L2をウェハWの表面に供給する第2供給処理を実施する(ステップS305)。
次に、制御部51は、めっき処理部20や電圧印加部30などを制御して、ウェハWと導電性液体L2との間に所定の電圧を印加する電圧印加処理を実施する(ステップS306)。
次に、制御部51は、カウンタnが所定の回数N以上であるか否かを判定する(ステップS307)。そして、カウンタnが所定の回数N以上である場合(ステップS307,Yes)、制御部51は、処理液供給部40などを制御して、第3供給部43から洗浄液L3をウェハWの表面に供給する基板洗浄処理を実施し(ステップS308)、処理を完了する。
一方で、カウンタnが所定の回数N以上ではない場合(ステップS307,No)、制御部51は、めっき処理の繰り返し数をカウントするためのカウンタnをインクリメントし(ステップS309)、ステップS303の処理に戻る。
実施形態に係るめっき処理方法は、基板保持工程と、第1供給工程と、第2供給工程と、電圧印加工程とを含む。基板保持工程(ステップS101、S201、S301)は、基板(ウェハW)を保持する。第1供給工程(ステップS103、S203、S303)は、保持された基板(ウェハW)上にめっき液L1を供給する。第2供給工程(ステップS104、S205、S305)は、基板(ウェハW)に供給されためっき液L1上に、めっき液L1とは異なる導電性液体L2を供給する。電圧印加工程(ステップS105、S206、S306)は、基板(ウェハW)と導電性液体L2との間に電圧を印加する。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mで良好に埋めることができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法は、第1供給工程(ステップS203)の後に、基板(ウェハW)上のめっき液L1を減少させるめっき液減少工程(ステップS204)をさらに含む。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法は、第1供給工程(ステップS303)の後に、めっき液L1の濃度を低下させる濃度低下工程(ステップS304)をさらに含む。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法において、第1供給工程(ステップS103、S203、S303)から電圧印加工程(ステップS105、S206、S306)までの各工程は、順次繰り返して行われる。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mでしっかり埋めることができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法において、導電性液体L2は、めっき液L1よりも比重が小さい。これにより、ビア60の内部をめっき膜Mでさらに良好に埋めることができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法において、導電性液体L2は、めっき液L1よりも主成分の含有量が少ないめっき液である。これにより、電圧印加処理の際に、導電性液体L2に起因してウェハWの表面が汚染されたり、意図しない反応物が生成されることなどを抑制することができる。
また、実施形態に係るめっき処理方法において、導電性液体L2は、アンモニアまたはCOを含有する液体である。これにより、電圧印加処理の際に、導電性液体L2に起因してウェハWの表面が汚染されたり、意図しない反応物が生成されることなどを抑制することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、上記の実施形態では、トレンチ61の底部にビア60が形成されたウェハWにめっき処理を施す例について示したが、表面に細いビア60が形成されたウェハWなどに、本開示のめっき処理を施してもよい。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
W ウェハ
1 めっき処理装置
10 基板保持部
20 めっき処理部
30 電圧印加部
40 処理液供給部
41 第1供給部
42 第2供給部
43 第3供給部
L1 めっき液
L2 導電性液体
L3 洗浄液

Claims (8)

  1. 表面にビアが形成された基板を保持する基板保持工程と、
    保持された前記基板上にめっき液を供給する第1供給工程と、
    前記基板に供給された前記めっき液上に、前記めっき液とは異なる導電性液体を供給する第2供給工程と、
    前記基板と前記導電性液体との間に電圧を印加して、前記ビアの内部の少なくとも一部にめっき膜を形成する電圧印加工程と、
    を含むめっき処理方法。
  2. 前記第1供給工程の後に、前記基板上の前記めっき液を減少させるめっき液減少工程をさらに含む
    請求項1に記載のめっき処理方法。
  3. 前記第1供給工程の後に、前記めっき液の濃度を低下させる濃度低下工程をさらに含む
    請求項1に記載のめっき処理方法。
  4. 前記第1供給工程から前記電圧印加工程までの各工程は、順次繰り返して行われる
    請求項1~3のいずれか一つに記載のめっき処理方法。
  5. 前記導電性液体は、前記めっき液よりも比重が小さい
    請求項1~4のいずれか一つに記載のめっき処理方法。
  6. 前記導電性液体は、前記めっき液よりも主成分の含有量が少ないめっき液である
    請求項5に記載のめっき処理方法。
  7. 前記導電性液体は、アンモニアまたはCOを含有する液体である
    請求項5に記載のめっき処理方法。
  8. 表面にビアが形成された基板を保持する基板保持部と、
    前記基板上にめっき液を供給する第1供給部と、
    前記基板上に前記めっき液とは異なる導電性液体を供給する第2供給部と、
    電圧を印加する電圧印加部と、
    各部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記基板保持部によって前記基板を保持し、
    保持された前記基板上に前記第1供給部によって前記めっき液を供給し、
    前記基板に供給された前記めっき液上に、前記第2供給部によって前記導電性液体を供給し、
    前記電圧印加部によって前記基板と前記導電性液体との間に電圧を印加して、前記ビアの内部の少なくとも一部にめっき膜を形成する
    めっき処理装置。
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