JP2015129330A - 電解処理方法及び電解処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理液中の処理イオンを用いて、被処理体の電界処理における処理状態を適切に制御する。
【解決手段】めっき液Mを挟むように直接電極20と対向電極22をそれぞれ配置すると共に、当該めっき液Mに電界を形成する間接電極21を配置する。間接電極21と対向電極22との間に連続的に直流電圧を印加することで、めっき液M中の銅イオンを対向電極22側に移動させる。直接電極20と対向電極22との間にパルス電圧を印加することで、対向電極22側に移動した銅イオンを還元する。この銅イオンを還元する際、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流を、それぞれ対向電極22a、22bに供給する。
【選択図】図4

Description

本発明は、処理液に含まれる被処理イオンを用いて所定の処理を行う電解処理方法、及び当該電界処理方法を行うための電解処理装置に関する。
電解プロセス(電解処理)は、めっき処理やエッチング処理等の種々の処理に用いられる技術である。
かかるめっき処理は、例えば特許文献1に記載されためっき装置で行われる。めっき装置はめっき液を貯留するめっき槽を有し、めっき槽の内部はレギュレーションプレートによって区画されている。区画された一の区画にはアノードが配置され、他の区画には被処理体(基板)が浸漬されて、上記レギュレーションプレートによりアノードと被処理体間の電位分布が調整される。そして、めっき槽内のめっき液に被処理体を浸漬させた後、アノードを陽極とし、被処理体を陰極として電圧を印加し、当該アノードと被処理体間に電流を流す。この電流によってめっき液中の金属イオンを被処理体側に移動させ、さらに当該金属イオンを被処理体側でめっき金属として析出させて、めっき処理が行われる。
また、例えば特許文献2に記載されためっき装置では、被処理体をめっき処理する際、めっき槽内のめっき液を撹拌して循環させることが行われている。
特開2012−132058号公報 特開2006−348356号公報
上述した特許文献1や特許文献2に記載されためっき処理を用いた場合において、被処理体側に金属イオンを集積させた後にめっき処理を行うと、当該被処理体にめっき金属が一様に析出する。特に特許文献2に記載された方法では、めっき槽内のめっき液を撹拌して循環させるので、被検査体側に金属イオンが集積しやすく、被処理体に対するめっき処理が一様に行われやすい。
ここで、被処理体において領域毎にめっきの膜厚を変更したいなど、当該領域毎にめっき金属の析出状態(プロファイル)を変更したい場合がある。しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されためっき処理では、このようなプロファイルの制御までは考慮されていなかった。したがって、従来のめっき処理には改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、処理液中の処理イオンを用いて、被処理体の電界処理における処理状態を適切に制御することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、処理液に含まれる被処理イオンを用いて所定の処理を行う電解処理方法であって、前記処理液を挟むように直接電極と対向電極をそれぞれ配置すると共に、当該処理液に電界を形成する間接電極を配置する電極配置工程と、前記間接電極に電圧を印加することで、前記処理液中の被処理イオンを前記対向電極側に移動させる被処理イオン移動工程と、前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化又は還元する被処理イオン処理工程と、を有し、前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流を、それぞれ前記対向電極の異なる領域に供給することを特徴としている。
例えば被処理イオンが陽イオンの場合、間接電極に電圧を印加して電界(静電場)を形成すると、間接電極及び直接電極側に負の荷電粒子が集まり、対向電極側に被処理イオンが移動する。そして直接電極を陽極とし、対向電極を陰極として電圧を印加して、直接電極と対向電極との間に電流を流す。そうすると、対向電極側に移動した被処理イオンの電荷が交換されて、被処理イオンが還元される。このとき、単位時間当たりの電流量が互いに異なるように制御された電流がそれぞれ対向電極の異なる領域に供給されるので、当該領域毎に被処理イオンの電荷交換量を制御することができる。したがって、対向電極の異なる領域毎に被処理イオンの還元を制御でき、すなわち電解処理における処理状態(プロファイル)を制御することができる。
また、例えば被処理イオンが陰イオンの場合も同様に、間接電極に電圧を印加して電界を形成すると、対向電極側に被処理イオンが移動する。そして直接電極を陰極とし、対向電極を陽極として電圧を印加して、直接電極と対向電極との間に電流を流す。そうすると、対向電極側に移動した被処理イオンの電荷が交換されて、被処理イオンが酸化される。かかる被処理イオンの酸化においても、上記被処理イオンの還元の場合と同様に、対向電極の異なる領域に供給される電流の電流量を制御することにより、当該領域毎に被処理イオンの電荷交換量を制御でき、当該領域毎に被処理イオンの酸化を制御することができる。したがって、電解処理における処理状態を制御することができる。
以上のように本発明では、処理液中の被処理イオンを用いて、対向電極、すなわち被処理体の電界処理における処理状態を適切に制御することができる。
前記対向電極は複数に分割され、前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記分割された複数の対向電極に供給されるようにしてもよい。
前記対向電極は抵抗の異なる複数の領域を備え、前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記抵抗の異なる複数の領域に供給されるようにしてもよい。
前記所定の処理はめっき処理であって、前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを還元してもよい。
前記所定の処理は、前記対向電極に孔を形成するウェットエッチングであって、前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化してもよい。
前記被処理イオン処理工程において、前記対向電極の抵抗値を測定し、当該測定された抵抗値の変化により、前記所定の処理の処理状態を検査してもよい。
前記直接電極は、電気的にフローティング状態に維持されていてもよい。
前記被処理イオン移動工程において、前記間接電極に印加される電圧は連続的に印加される直流電圧であって、前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に印加される電圧はパルス電圧であってもよい。
前記電極配置工程において、前記対向電極は前記直接電極と前記間接電極に共通して配置され、前記被処理イオン移動工程において、前記間接電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、前記被処理イオンを前記対向電極側に移動させてもよい。
別な観点による本発明は、処理液に含まれる被処理イオンを用いて所定の処理を行う電解処理装置であって、前記処理液を挟むように配置された直接電極及び対向電極と、当該処理液に電界を形成する間接電極とを有し、前記間接電極は、電圧が印可されることで、前記処理液中の被処理イオンを前記対向電極側に移動させ、前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化又は還元し、前記対向電極は複数の領域を有し、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記複数の領域に供給されることを特徴としている。
前記対向電極は複数に分割され、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記分割された複数の対向電極に供給されるようにしてもよい。
前記対向電極は抵抗の異なる複数の領域を備え、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記抵抗の異なる複数の領域に供給されるようにしてもよい。
前記所定の処理はめっき処理であって、前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを還元してもよい。
前記所定の処理は、前記対向電極に孔を形成するウェットエッチングであって、前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化してもよい。
前記電解処理装置は、前記対向電極の抵抗値を測定し、当該測定された抵抗値の変化により、前記所定の処理の処理状態を検査する制御部をさらに有していてもよい。
前記直接電極は、電気的にフローティング状態に維持されていてもよい。
前記間接電極に印加される電圧は連続的に印加される直流電圧であって、前記直接電極と前記対向電極との間に印加される電圧はパルス電圧であってもよい。
前記対向電極は前記直接電極と前記間接電極に共通して設けられ、前記間接電極は、前記対向電極との間で電圧が印可されることで、前記被処理イオンを前記対向電極側に移動させてもよい。
本発明によれば、処理液中の処理イオンを用いて、被処理体の電界処理における処理状態を適切に制御することができる。
本実施の形態にかかるめっき処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 間接電極と対向電極との間に直流電圧を連続的に印加しつつ、直接電極と対向電極との間に直流電圧をパルス状に印加する様子を示すグラフである。 間接電極と対向電極との間に電圧を印加した様子を示す説明図である。 直接電極と対向電極との間に電圧を印加した様子を示す説明図である。 間接電極と対向電極との間に再度電圧を印加した様子を示す説明図である。 対向電極に所定の銅めっきを形成した様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるめっき処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態において間接電極と対向電極との間に電圧を印加した様子を示す説明図である。 他の実施の形態において対向電極に所定の銅めっきを形成した様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるめっき処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるめっき処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるめっき処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態においてウェハ上に貫通孔が形成された様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるエッチング処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態において支持基板に対向電極が設けられた様子を示す説明図である。 他の実施の形態において間接電極と対向電極との間に電圧を印加した様子を示す説明図である。 他の実施の形態において直接電極と対向電極との間に電圧を印加した様子を示す説明図である。 他の実施の形態において間接電極と対向電極との間に再度電圧を印加した様子を示す説明図である。 他の実施の形態においてウェハに所定の貫通孔を形成した様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるエッチング処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明にかかる電解処理としてめっき処理を行う場合について説明する。図1は、本実施の形態にかかる電解処理装置としてのめっき処理装置1の構成の概略を示す縦断面図である。なお、以下の説明で用いる図面において、各構成要素の寸法は、技術の理解の容易さを優先させるため、必ずしも実際の寸法に対応していない。
めっき処理装置1は、内部に処理液としてのめっき液Mを貯留するめっき槽10を有している。めっき液Mとしては、例えば硫酸銅と硫酸を溶解した混合液が用いられる。このめっき液M中には、被処理イオンとして銅イオンが含まれている。
めっき槽10内には、直接電極20、間接電極21及び対向電極22がめっき液Mに浸漬して配置されている。
間接電極21には、当該間接電極21を覆うように絶縁材23が設けられている。直接電極20と間接電極21はそれぞれ同形状を有し、離間して対向して配置されている。
対向電極22は、直接電極20と間接電極21に共通して設けられている。また対向電極22は、めっき液Mを挟んで直接電極20と間接電極21に対向して配置されている。なお本実施の形態において、この対向電極22はめっき処理される被処理体である。
対向電極22は、2つの対向電極22a、22bに分割されている。対向電極22a、22bには、それぞれ異なる抵抗値を有する抵抗24a、24bが接続されている。本実施の形態においては、第1の対向電極22aに接続される第1の抵抗24aの抵抗値Raは、第2の対向電極22bに接続される第2の抵抗24bの抵抗値Rbより高くなっている。なお、抵抗24a、24bは、例えばそれぞれ対向電極22a、22bに接続される配線の配線抵抗である。
直接電極20、間接電極21及び対向電極22には、直流電源30が接続されている。直接電極20と間接電極21は、それぞれ直流電源30の正極側に接続されている。対向電極22は、直流電源30の負極側に接続されている。また直接電極20と直流電源30との間には、当該直接電極20と直流電源30の接続状態を切り替えるためのスイッチ31が設けられている。スイッチ31のオンオフは、制御部40によって制御される。そしてスイッチ31がオンの状態では、直接電極20と直流電源30が接続され、直接電極20と対向電極22との間に電流が流れる。またスイッチ31がオフの状態では、直接電極20と直流電源30が切断され、直接電極20と対向電極22との間に電流が流れない。
次に、以上のように構成されためっき処理装置1を用いためっき処理について説明する。
図2に示すように間接電極21と対向電極22との間に直流電圧を連続的に印加しつつ、直接電極20と対向電極22との間に直流電圧をパルス状に印加する、いわゆるパルス電圧を印加する。
より詳細に説明すると、図3に示すように間接電極21を陽極とし、対向電極22を陰極として直流電圧を印加して、電界(静電場)を形成する。そうすると、間接電極21及び直接電極20側に負の荷電粒子である硫酸イオンSが集まり、対向電極22側に正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。
このとき、スイッチ31をオフの状態にしておくことで、直接電極20を電気的にフローティング状態にしておく。このような状況においては、直接電極20、間接電極21、対向電極22のいずれの表面においても電荷交換が行われないので、静電場により引きつけられた荷電粒子が電極表面に配列されることになる。図3に示すように、被処理体である対向電極22の表面においても銅イオンCが略均一に配列される。対向電極22表面で銅イオンCの電荷交換が行われず、水の電気分解も抑制されるので、間接電極21と対向電極22との間に電圧を印可する際の電界を高くすることができる。そして、この高電界によって銅イオンCの移動を速くできる。さらに、この電界を任意に制御することで、対向電極22表面に配列される銅イオンCも任意に制御される。
なお、本実施例においては、直接電極20が陰極になるのを回避するため、直接電極20をグランドに接続せず、電気的にフローティング状態にしている。
その後、十分な銅イオンCが対向電極22側に移動して集積すると、図4に示すようにスイッチ31をオンにする。そして直接電極20を陽極とし、対向電極22を陰極として電圧を印加して、直接電極20と対向電極22との間に電流を流す。このとき、第1の抵抗24aの抵抗値Raが第2の抵抗24bの抵抗値Rbより高いため、第1の対向電極22aに供給される電流の単位時間当たりの電流量Jaは、第2の対向電極22bに供給される電流の単位時間当たりの電流量Jbより小さくなる。すなわち、電流量Ja、Jbの比(Ja:Jb)は、抵抗値Ra、Rbの比(Ra:Rb)に反比例する。
対向電極22に電流が流れると、当該対向電極22の表面に配列されている銅イオンCとの電荷交換が行われ、銅イオンCが還元されて、対向電極22の表面に銅めっき50が析出する。このとき、第1の対向電極22aに供給される電流の電流量Jaが第2の対向電極22bに供給される電流の電流量Jbより小さいため、第1の対向電極22aにおける銅イオンCの電荷交換量Qaは、第2の対向電極22bにおける銅イオンCの電荷交換量Qbより少なくなる。すなわち、銅イオンCの電荷交換量Qa、Qbの比(Qa:Qb)は、電流量Ja、Jbの比(Ja:Jb)に比例する。そうすると、第1の対向電極22aの表面に析出する第1の銅めっき50aの析出量は、第2の対向電極22bの表面に析出する第2の銅めっき50bの析出量より小さくなる。すなわち、第1の銅めっき50aの膜厚は第2の銅めっき50bの膜厚より小さくなる。こうして、対向電極22における銅めっき50のプロファイル(析出状態)を制御することができる。ここで、電荷交換の行われる時間、すなわちスイッチ31をオンにしている時間を制御し、第1の対向電極22a、第2の対向電極22bのそれぞれの表面に堆積している銅イオンCのすべてが還元されないようにする。このようにすれば、第1の抵抗24aの抵抗値Raと、第2の抵抗24bの抵抗値Rbのみが支配的なパラメータになるので、容易にプロファイル(析出状態)を制御することができるのである。
また、各対向電極22a、22bの表面には十分な銅イオンCが集積し、略均一に配列された状態で還元されるので、対向電極22a、22bの表面に銅めっき50a、50bをそれぞれ均一に析出させることができる。結果的に、銅めっき50a、50bにおける結晶の密度が高くなり、品質の良い銅めっき50を形成することができる。
なお、このように対向電極22の表面で銅イオンCが還元される際、硫酸イオンSは直接電極20によって酸化されている。
その後、図5に示すように再びスイッチ31をオフにし、間接電極21と対向電極22との間で電圧を印可して、対向電極22側に銅イオンCを移動させて集積させる。そして、十分な銅イオンCが対向電極22側に移動して集積するとスイッチ31をオンにし、銅イオンCを還元させる。
このように銅イオンCの移動集積と銅イオンCの還元が繰り返し行われることで、図6に示すように銅めっき50が所定の膜厚に成長する。こうして、めっき処理装置1における一連のめっき処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、間接電極21と対向電極22との間に電圧を印加することにより銅イオンCを対向電極22側に移動させ、対向電極22側に銅イオンCを十分に集めた状態で、直接電極20と対向電極22との間に電圧を印加することにより対向電極22側で銅イオンCを還元することができる。このとき、対向電極22a、22bに供給される電流の電流量Ja、Jbが異なるので、対向電極22a、22bにおける銅イオンCの電荷交換量Qa、Qbを異ならせて、当該対向電極22a、22bに析出する銅めっき50a、50bの析出量が異なるように制御できる。したがって、本実施の形態によれば、対向電極22a、22bに供給される電流の電流量Ja、Jbを制御することにより、対向電極22における銅めっき50のプロファイルを適切に制御することができる。
また、対向電極22を対向電極22a、22bに分割し、これら対向電極22a、22bにそれぞれ接続される抵抗24a、24bの抵抗値Ra、Rbを制御することで、対向電極22a、22bに供給される電流量Ja、Jbを適切に制御することができる。換言すれば、抵抗24a、24bの抵抗値Ra、Rbの比を制御することで、銅めっき50のプロファイルを制御することができるのである。
また、上述したように銅イオンCの移動と銅イオンCの還元は、異なる電極間の電圧の印可により個別に行われるので、めっき処理を短時間で効率よく行うことができる。さらに、間接電極21による銅イオンCの移動と直接電極20による銅イオンCの還元が個別に行われるので、間接電極21によって銅イオンCを移動させる際には、当該銅イオンCの電荷交換は行われない。このため、電界を高くしても、水の電気分解を抑制することができ、さらに銅めっき50中に水が電気分解して発生するボイドを抑制できる。したがって、間接電極21に電圧を印可する際の電界を高くすることができる。この高電界によって銅イオンCの移動が速くなり、めっき処理のめっきレートを向上させることができる。
また、間接電極21と対向電極22との間に直流電圧を連続的に印加することにより、常時、銅イオンCを対向電極22側に移動させることができ、さらに直接電極20と対向電極22との間に直流電圧をパルス状に印加することにより、対向電極22側に十分な銅イオンCが移動して集積した状態で、これら銅イオンCを還元することができる。このため、直接電極20と対向電極22間に無駄な電流を流す必要がなく、銅イオンCを効率よく還元できる。
また、対向電極22表面に略均一に配置された銅イオンCを均一に還元させることができるので、めっき処理を均一に行うことができる。しかも、銅イオンCが略均一に配置されるので、銅めっき50中の結晶を密に配置することができる。さらに、直接電極20と対向電極22間の直流電圧をパルス状に印加することにより電解反応を細分化でき、緻密な電解反応が可能で緻密な銅めっき50を析出させることができる。したがって、めっき処理後の被処理体の品質を向上させることができる。
なお、以上の実施の形態では、対向電極22を2つの対向電極22a、22bに分割したが、その分割数は任意に設定することができ、3つ以上に分割してもよい。
また、以上の実施の形態では、対向電極22a、22bに異なる抵抗値Ra、Rbを有する抵抗24a、24bを接続して、当該対向電極22a、22bに供給される電流の電流量Ja、Jbを制御していたが、他の方法で電流量Ja、Jbを制御してもよい。例えば対向電極22a、22bに接続する直流電源をそれぞれ別の電源とし、これら対向電極22a、22bに印可する電圧の値、又は電圧の印可時間を制御することで、電流量Ja、Jbを制御してもよい。
以上の実施の形態では、対向電極22に異なる電流量の電流を供給するため、対向電極22を分割していたが、対向電極22が抵抗値の異なる複数の領域を備えていてもよい。図7に示すように対向電極22は、その上端部がめっき液Mの液面上方に露出し、その他の部分がめっき液M中に浸漬している。対向電極22の上面には、直流電源30に連通する配線が接続されている。対向電極22は電気抵抗を有しており、上面に配線が接続されているため、対向電極22の上方から下方に向けて電気抵抗は高くなる。
かかる場合、先ず図8に示すように、間接電極21を陽極とし、対向電極22を陰極として直流電圧を印加して、電界(静電場)を形成する。そうすると、間接電極21及び直接電極20側に負の荷電粒子である硫酸イオンSが集まり、対向電極22側に正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。
その後、直接電極20を陽極とし、対向電極22を陰極として電圧を印加して、直接電極20と対向電極22との間に電流を流すことで、銅イオンCの電荷交換を行う。このとき、銅イオンCの電荷交換量を、例えばすべての銅イオンCが電荷交換される電荷交換量の50%に制御する。具体的には、直接電極20と対向電極22間に印可する電圧の値、又は電圧の印可時間を制御することによって、銅イオンCの電荷交換量を50%に制御する。そうすると、対向電極22はその上方から下方に向けて電気抵抗が高くなるため、図9に示すように対向電極22のめっき液Mに浸漬した部分のうち、上半分(対向電極22の50%)の第1の領域22cに電流が供給され、下半分の第2の領域22dには電流が供給されない。すなわち、第1の領域22cにおいて銅イオンCの電荷交換が行われるが、第2の領域22dにおいて銅イオンCの電荷交換は行われない。そして、第1の領域22cの表面の銅イオンCを還元して、当該第1の領域22cの表面のみ銅めっき50を析出させる。
以上の銅イオンCの移動集積と銅イオンCの還元を繰り返し行うことで、図9に示すように銅めっき50が所定の膜厚に成長する。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受できる。すなわち、対向電極22における銅めっき50のプロファイルを適切に制御することができる。但し、本実施の形態において銅めっき50のプロファイルを制御する方法は、上記実施の形態と異なり、対向電極22内部の電気抵抗と銅イオンCの電荷交換量を制御することによって実現している。
なお、以上の実施の形態では、銅イオンCの電荷交換量を50%に制御していたが、直接電極20と対向電極22間に印可する電圧の値又は印可時間を制御することによって、銅イオンCの電荷交換量を任意に変更することができる。そして、銅イオンCの電荷交換量に応じて、対向電極22における銅めっき50のプロファイルを制御できる。例えば銅イオンCの電荷交換量を40%にした場合には、対向電極22における上部40%の領域のみに銅めっきCを析出させることができる。
以上の実施の形態において、直接電極20と間接電極21は離間して配置されていたが、直接電極20と間接電極21の配置はこれに限定されない。
例えば図10に示すように直接電極20と間接電極21は、絶縁材23を介して表裏一体に配置されていてもよい。ここでいう表裏一体とは、例えば直接電極20の表面と間接電極21の裏面が絶縁材23を介して当接し、直接電極20と間接電極21が一体構造を有していることをいう。かかる場合、間接電極21によって対向電極22側に銅イオンCを移動させる際、間接電極21と直接電極20側に硫酸イオンSが集まり易い。しかも、この硫酸イオンSは直接電極20上に集まるので、直接電極20と対向電極22により銅イオンCを還元する際、当該直接電極20上の硫酸イオンSの酸化反応が促進される。したがって、銅イオンCをより効率よく還元することができる。
また、例えば図11に示すように間接電極21及び絶縁材23を直接電極20が完全に覆うように配置してもよい。このように配置すれば、より効率よく直接電極20の表面上に硫酸イオンSを集めることができる。
以上の実施の形態において、直接電極20と間接電極21に対する対向電極22の位置は任意に設定することができる。
上記実施の形態において間接電極21は直接電極20側に設けられていたが、例えば図12に示すように対向電極22側に設けられていてもよい。かかる場合、直接電極20は直流電源30の正極側に接続され、間接電極21と対向電極22はそれぞれ直流電源30の負極側に接続される。またスイッチ31は、間接電極21に対する直流電源30と対向電極22の接続状態を切り替えるように設けられる。
かかるめっき処理装置1において、スイッチ31を直流電源30側に接続した状態で、直接電極20を陽極とし、間接電極21を陰極として直流電圧を印加する。そうすると、直接電極20側に硫酸イオンSが移動すると共に、間接電極21側、すなわち対向電極22側に銅イオンCが移動する。その後、十分な銅イオンCが対向電極22側に移動して集積すると、スイッチ31を切り替えて対向電極22側に接続する。間接電極21に蓄積されていた電荷は対向電極22に移動し、対向電極22表面の銅イオンCを還元して、当該対向電極22表面に銅めっき50を析出する。そして、銅イオンCの移動集積と銅イオンCの還元が繰り返し行われて、対向電極22表面に対する一連のめっき処理が行われる。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受することができ、すなわち対向電極22における銅めっき50のプロファイルを適切に制御できる。
以上の実施の形態において、対向電極22は直接電極20と間接電極21に共通する電極として用いられていたが、間接電極21は対向電極22と対に用いられる必要はない。すなわち、間接電極21は単独でコンデンサとして用いられ、当該間接電極21に電圧を印加することで電界を形成してもよい。この電界によって間接電極21及び直接電極20側に硫酸イオンSが移動し、対向電極22側に銅イオンCが移動する。なお直接電極20については、当該直接電極20と対向電極22との間に電流を流して対向電極22側に集積した銅イオンCを還元するので、対向電極22と対に用いられる必要がある。
かかる場合、間接電極21の電源を直流電源30と別の電源としてもよく、すなわち直流電源30を直接電極20と間接電極21に共通の電源としなくてもよい。直接電極20と間接電極21の電源は任意に設定できる。
以上の実施の形態では、電解処理としてめっき処理を行う場合について説明したが、本発明は例えばエッチング処理等の種々の電解処理に適用することができる。以下、電解処理としてウェットエッチング処理を行う場合について説明する。
本実施の形態では、図13に示すように被処理体であるウェハ70に対してウェットエッチングを行い、当該ウェハ70を貫通して形成される貫通電極(TSV:Through Silicon Via)の貫通孔である複数の貫通孔71を形成する。ウェハ70は支持基板80上に貼り付けられている。3次元実装の工程においてウェハ70は薄化されるので、支持基板80は搬送時の強度を維持するために用いられる。なお、ウェハ70は、本発明における対向電極の一部としても機能している。
ここでは、図14に示すように電解処理装置としてエッチング処理装置60を用いる。図14は説明を分かり易くするため、貫通孔71の1つを断面視において示している。エッチング処理装置60では、ウェハ70にウェットエッチングを行い、当該ウェハ70を貫通する貫通孔71(図14中の点線部分)を形成する。ウェハ70の表面70aには、貫通孔71を形成するための所定のレジストパターン72が形成されている。
ウェハ70の表面70aは、処理液としてのエッチング液Eに接している。なお、エッチング液Eとしては、例えばフッ酸とイソプロピルアルコールの混合液(HF/IPA)やフッ酸とエタノールの混合液などが用いられる。このエッチング液E中には、被処理イオンとして陰イオンが含まれている。
エッチング液E内には、上述した直接電極20と間接電極21が当該エッチング液Eに浸漬して配置されている。直接電極20と間接電極21は、離間して対向して配置されている。また、直接電極20と間接電極21は、それぞれ直流電源30の負極側に接続されている。なお、上記実施の形態と同様に、直接電極20と直流電源30との間にはスイッチ31が設けられている。
ウェハ70の裏面70bには、TSV対応電極25が設けられている。TSV対応電極25は、貫通孔71に対応する位置に配置されている。TSV対応電極25は、直流電源30の正極側に接続されている。本実施の形態では、図15に示すように、支持基板80上において貫通孔71に対応する位置に、TSV対応電極25を設けている。支持基板80に予め対向電極22が形成されているので、別途用意する必要がなく、プロセスを簡略することが可能である。なお、TSV対応電極25を設ける場所はこれに限定されない。デバイス形成工程で、ウェハ70のデバイス領域内にTSV対応電極25を形成しておいてもよい。いずれにしても、直流電源30に接続され、貫通孔71と対応する位置に電極が形成されていればよい。
かかる場合、先ず図16に示すように、間接電極21を陰極としTSV対応電極25を陽極として直流電圧を印加して、電界(静電場)を形成する。そうすると、間接電極21及び直接電極20側に正の荷電粒子であるイオンHが集まり、ウェハ70の表面70aに負の荷電粒子である被処理イオンNが移動する。
その後、十分な被処理イオンNがウェハ70の表面70aに移動して集積すると、直接電極20を陰極とし、TSV対応電極25を陽極として電圧を印加して、直接電極20とTSV対応電極25との間に電流を流す。そうすると、被処理イオンNの電荷交換が行われ、被処理イオンNが酸化される。そして、図17に示すようにウェハ70にエッチング処理が行われ、孔90が形成される。なお、孔90は貫通孔71の一部であって、ウェハ70を貫通していない。
その後、図18に示すように、再び間接電極21を陰極とし、TSV対応電極25を陽極として直流電圧を印加して、孔90の底面90aと側面90bに被処理イオンNを移動させる。このとき、底面90aとTSV対応電極25との間の第1の抵抗91aの抵抗値Raは、TSV対応電極25からの距離の違いにより、側面90bとTSV対応電極25との間の第2の抵抗91bの抵抗値Rbより低くなる。そして、被処理イオンNの電荷交換量を、例えば底面90aに集積した被処理イオンNの電荷交換が行われる量と等しくなるように制御する。具体的には、直接電極20とTSV対応電極25間に印可する電圧の値、又は電圧の印可時間を制御することによって、被処理イオンNの電荷交換量を制御する。そうすると、第1の抵抗91aの抵抗値Raが第2の抵抗91bの抵抗値Rbより低いため、側面90bに供給される電流は、底面90aに供給される電流より小さくなる。すなわち、側面90bにおける被処理イオンNの電荷交換量は、底面90aにおける被処理イオンの電荷交換量よりも小さくなる。そして、ウェハ70のエッチング処理においては、底面90aにおける被処理イオンNの酸化が支配的となり、当該底面90aのエッチング処理が支配的になる。
以上の被処理イオンNの移動集積と被処理イオンNの酸化を繰り返し行うことで、図19に示すようにウェハ70に対して、厚み方向に径が一定の柱状の貫通孔71が形成される。
本実施の形態のようにエッチング処理を行う場合でも、上記実施の形態のようにめっき処理を行った場合と同様の効果を享受することができる。本実施の形態によれば、孔90の底面90a及び側面90bにおける抵抗91a、91bと、被処理イオンNの電荷交換量を制御することによって、エッチング処理のプロファイルを適切に制御することができる。すなわち、対向電極として機能するウェハ70に異方性のエッチング処理を行うことができ、適切な形状の貫通孔71を形成することができる。
ここで、従来のウェットエッチングは略等方性のエッチングとなるため、これによって形成される孔はウェハ内の抵抗の電気力線密度に従ったプロファイルとなる。すなわち、当該孔は、ウェハの厚み方向に径が変化してしまう。このため、従来はドライエッチングによってしか一定の径の貫通孔を形成することができなかった。しかしながら、ドライエッチングは真空雰囲気の処理であるため、その処理に要するコストが高額になり、また処理時間も長くなる。
この点、本実施の形態によれば、異方性のウェットエッチングにより、一定の径の貫通孔71を形成することができるので、その処理に要するコストを低廉化することができ、また処理時間も短時間にすることができる。
なお、上記実施の形態において、第1の抵抗91aの抵抗値Raを測定することにより、エッチング処理の処理状態を検査してもよい。かかる検査には、例えば上述した制御部40が用いられる。
具体的には、第1の抵抗91aの抵抗値Raを制御部40で測定し、測定された抵抗値Raの変化によりエッチング処理の処理状態を検査する。ウェハ70において孔90が深く形成されるにしたがって、底面90aとTSV対応電極25との間の教理が小さくなるため、抵抗値Raは低くなっていく。この抵抗値Raの変化を把握することで、エッチング処理の処理状態を検査することができる。そして、抵抗値Raがゼロになったとき、孔90が貫通して貫通孔71が形成されたことになるので、エッチング処理の終点を測定することができる。
このように抵抗値Raの変化を測定することで、エッチング処理の処理状態を検査して、そのエッチング処理の終点を適切に把握することができる。したがって、必要以上にエッチング処理が行われるのを防止することができ、いわゆるオーバーエッチングの問題を回避することができる。
上記実施の形態において間接電極21は直接電極20側に設けられていたが、例えば図20に示すように支持基板80を間接電極として機能させてもよい。かかる場合、支持基板80には、当該支持基板80を覆うように絶縁材100が設けられる。直接電極20は直流電源30の負極側に接続され、TSV対応電極25(ウェハ70)と支持基板80はそれぞれ直流電源30の正極側に接続される。またスイッチ31は、支持基板80に対するTSV対応電極25と直接電極20(直流電源30)の接続状態を切り替えるように設けられる。
かかるエッチング処理装置60において、スイッチ31を直接電極20側に接続した状態で、直接電極20を陰極とし、支持基板80を陽極として直流電圧を印加する。そうすると、直接電極20側にイオンHが移動すると共に、支持基板80側、すなわちウェハ70側に被処理イオンNが移動する。その後、十分な被処理イオンNがウェハ70側に移動して集積すると、スイッチ31を切り替えてTSV対応電極25側に接続する。支持基板80に蓄積されていた電荷はウェハ70に移動し、ウェハ70表面の被処理イオンNを酸化して、ウェハ70にエッチング処理が行われる。そして、被処理イオンNの移動集積と被処理イオンNの酸化が繰り返し行われて、ウェハ70に対して、厚み方向に径が一定の柱状の貫通孔71が形成される。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受することができ、すなわちウェハ70に異方性のエッチング処理を行うことができ、適切な形状の貫通孔71を形成することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。
1 めっき処理装置
10 めっき槽
20 直接電極
21 間接電極
22 対向電極
22a 第1の対向電極
22b 第2の対向電極
22c 第1の領域
22d 第2の領域
23 絶縁材
24a 第1の抵抗
24b 第2の抵抗
25 TSV対応電極
30 直流電源
31 スイッチ
40 制御部
50 銅めっき
50a 第1の銅めっき
50b 第2の銅めっき
60 エッチング処理装置
70 ウェハ
70a 表面
70b 裏面
71 貫通孔
72 レジストパターン
80 支持基板
90 孔
90a 底面
90b 側面
91a 第1の抵抗
91b 第2の抵抗
100 絶縁材
C 銅イオン
E エッチング液
M めっき液
N 被処理イオン

Claims (18)

  1. 処理液に含まれる被処理イオンを用いて所定の処理を行う電解処理方法であって、
    前記処理液を挟むように直接電極と対向電極をそれぞれ配置すると共に、当該処理液に電界を形成する間接電極を配置する電極配置工程と、
    前記間接電極に電圧を印加することで、前記処理液中の被処理イオンを前記対向電極側に移動させる被処理イオン移動工程と、
    前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化又は還元する被処理イオン処理工程と、を有し、
    前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流を、それぞれ前記対向電極の異なる領域に供給することを特徴とする、電解処理方法。
  2. 前記対向電極は複数に分割され、
    前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記分割された複数の対向電極に供給されることを特徴とする、請求項1に記載の電解処理方法。
  3. 前記対向電極は抵抗の異なる複数の領域を備え、
    前記被処理イオン処理工程において、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記抵抗の異なる複数の領域に供給されることを特徴とする、請求項1に記載の電解処理方法。
  4. 前記所定の処理はめっき処理であって、
    前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを還元することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電解処理方法。
  5. 前記所定の処理は、前記対向電極に孔を形成するウェットエッチングであって、
    前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に電圧を印加することで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化することを特徴とする、請求項1に記載の電解処理方法。
  6. 前記被処理イオン処理工程において、前記対向電極の抵抗値を測定し、当該測定された抵抗値の変化により、前記所定の処理の処理状態を検査することを特徴とする、請求項5に記載の電解処理方法。
  7. 前記直接電極は、電気的にフローティング状態に維持されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電解処理方法。
  8. 前記被処理イオン移動工程において、前記間接電極に印加される電圧は連続的に印加される直流電圧であって、
    前記被処理イオン処理工程において、前記直接電極と前記対向電極との間に印加される電圧はパルス電圧であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の電解処理方法。
  9. 前記電極配置工程において、前記対向電極は前記直接電極と前記間接電極に共通して配置され、
    前記被処理イオン移動工程において、前記間接電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、前記被処理イオンを前記対向電極側に移動させることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の電解処理方法。
  10. 処理液に含まれる被処理イオンを用いて所定の処理を行う電解処理装置であって、
    前記処理液を挟むように配置された直接電極及び対向電極と、当該処理液に電界を形成する間接電極とを有し、
    前記間接電極は、電圧が印可されることで、前記処理液中の被処理イオンを前記対向電極側に移動させ、
    前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化又は還元し、
    前記対向電極は複数の領域を有し、単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記複数の領域に供給されることを特徴とする、電解処理装置。
  11. 前記対向電極は複数に分割され、
    単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記分割された複数の対向電極に供給されることを特徴とする、請求項10に記載の電解処理装置。
  12. 前記対向電極は抵抗の異なる複数の領域を備え、
    単位時間当たりの電流量が互いに異なる電流が、それぞれ前記抵抗の異なる複数の領域に供給されることを特徴とする、請求項10に記載の電解処理装置。
  13. 前記所定の処理はめっき処理であって、
    前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを還元することを特徴とする、請求項10〜12のいずれかに記載の電解処理装置。
  14. 前記所定の処理は、前記対向電極に孔を形成するウェットエッチングであって、
    前記直接電極は、前記対向電極との間で電圧が印加されることで、前記対向電極側に移動した前記被処理イオンを酸化することを特徴とする、請求項10に記載の電解処理装置。
  15. 前記対向電極の抵抗値を測定し、当該測定された抵抗値の変化により、前記所定の処理の処理状態を検査する制御部をさらに有することを特徴とする、請求項14に記載の電解処理装置。
  16. 前記直接電極は、電気的にフローティング状態に維持されていることを特徴とする、請求項10〜15のいずれかに記載の電解処理装置。
  17. 前記間接電極に印加される電圧は連続的に印加される直流電圧であって、
    前記直接電極と前記対向電極との間に印加される電圧はパルス電圧であることを特徴とする、請求項10〜16のいずれかに記載の電解処理装置。
  18. 前記対向電極は前記直接電極と前記間接電極に共通して設けられ、
    前記間接電極は、前記対向電極との間で電圧が印可されることで、前記被処理イオンを前記対向電極側に移動させることを特徴とする、請求項10〜17のいずれかに記載の電解処理装置。
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WO2018070188A1 (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 東京エレクトロン株式会社 電解処理治具、電解処理治具の製造方法及び電解処理装置
CN110249079A (zh) * 2017-02-01 2019-09-17 东京毅力科创株式会社 电解处理装置和电解处理方法

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