JP2004250747A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Kazuhiro Ozawa
和弘 小澤
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Abstract

【課題】噴流方式のめっき処理において、処理面への気泡の付着を防止する。
【解決手段】噴流式めっき装置Aの噴流するめっき液に超音波を照射して、超音波照射に基づくキャビテーション効果等によりめっき液中の気泡除去を行う。ウエハW等の下方に向けた被めっき処理物のめっき処理面近くに、超音波振動子60を設ける。例えば、噴流式めっき装置AにセットしたウエハWの押え14の裏面に超音波振動子60を設け、めっき処理時には、ウエハWの裏面に超音波振動子60が当接するように構成する。あるいは、アノード15等のめっき処理カップ20内に超音波振動子60を設けても構わない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体装置の製造工程におけるめっき工程に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に説明する技術は、本発明を研究、完成するに際し、本発明者によって検討されたものであり、その概要は次のとおりである。
【0003】
半導体ウエハを対象とした金属膜のめっき方法の一つに、噴流方式がある。噴流方式では、処理面に導電性薄膜を付けたシリコンウエハを、そのめっき処理面を下向きにしてセットした状態で、めっき液貯蔵槽に蓄えられためっき液を、噴流ポンプによりめっき処理カップ内の下方から導入し、下向きのウエハ処理面全面に向けてめっき液を噴流状態で接触させることにより、電解めっきを行うものである。
【0004】
かかる電解めっきでは、めっき処理カップ内に被めっき金属または白金類のアノード電極(正極)を設け、このアノードに対面配置させたウエハ側をカソード電極(負極)に接続して、ウエハのめっき処理面に所望の金属めっき膜を形成する。
【0005】
めっき処理中には、めっき液に気泡が巻き込まれたり、あるいはめっき反応等によって気泡が発生したりするが、かかる気泡はめっき液中を上方に移動して、その一部が下向きにセットしたウエハのめっき処理面に付着することとなる。
【0006】
例えば、バンプ形成用のウエハの場合には、めっき処理面には、パッシベーション膜を一部開口してめっき形成領域が狭小な凹部として多数形成されているが、かかる狭小な凹部等に一旦入り込んだ気泡は、めっき液の噴流による流れ程度では簡単に離散せず、気泡を残した状態で電解めっきが行われることとなる。
【0007】
気泡を残した状態でめっきを行うと、気泡が残留している箇所ではめっき液との接触が妨げられてめっき成長が不十分となる。例えば、気泡が配線パッド上に付着した状態では、めっき部分と配線パッド側との接触面積が少なくなり、根元の細いバンプ電極が形成される。かかる根元の細いバンプ電極では、例えば、実装基板側の電極との間に異方性導電膜を介在させて所定圧力で圧接実装する際に、バンプ電極の折れが発生する虞がある。
【0008】
また、気泡が、バンプ電極形成範囲の配線パッド上の全面を覆った場合には、配線パッド上ではめっき成長が起きず、バンプ電極が全く形成されない無めっき状態のめっき膜欠陥に至ることともなる。
【0009】
このようにめっき時における残留気泡はめっき欠陥の大きな原因の一つであるが、しかし、噴流式めっき方式では、噴流ポンプでめっき液を上方に噴き上げる構成を採用するため、どうしても、気泡が発生し、めっき液に巻き込まれることとなる。
【0010】
発生した気泡は自然消滅しにくく、噴流めっきと共に勢い良く上方に噴き上げられて、下方に向けたウエハ処理面の前記バンプ電極形成用の狭小な凹部に入る。一旦入った気泡は、狭小凹部に閉じ込められた状態と成りやすい。
【0011】
また、気泡の発生は、噴流ポンプに関わる以外にも、乾燥した状態でのウエハのめっき処理面に、めっき液が接触する場合にも起こりやすい。すなわち、めっき処理面の濡れ性によっても気泡発生が見られる。
【0012】
そこで気泡対策として、めっきスタート前に、例えば、10分程度、めっき液の噴流量を適宜変更しながら、めっき噴流を処理面に当てることでめっき処理面の濡れ性を確保し、併せて、めっき処理面の狭小凹部内に入り込んだ気泡を、めっき液の流れにより離散させる予備的な前処理を行っている。
【0013】
しかし、電解めっき処理前のかかる前処理程度では、気泡を十分に取り除くことはできない。
【0014】
そこで、かかる気泡付着に基づくめっき不良を解消する対策として、噴流式めっき方式で、ウエハ処理面を上方に向けて行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
また、ウエハのめっき処理とは異なるが、半導体チップをボンディングするIC基板のスルーホール、フォトビア内のめっき膜形成に際して、スルーホール、フォトビア内の気泡を排気するために、噴流式めっき装置とは異なる構成のラック式めっき装置において、水中に超音波振動子を入れた超音波発振槽を、隔壁を仕切りとしてめっき槽に併設する構成が提案されている。隔壁を介してめっき槽中に超音波を伝播させて、めっき液中に保持したICパッケージ用基板を振動させて気泡の排気を行う構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平5−160134号公報(図1)
【0017】
【特許文献2】
特開平10−36996号公報(図1)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記技術においては以下の課題があることを本発明者は見出した。
【0019】
すなわち、めっき処理面を上方に向けることにより、上昇する気泡を付着させないようにする構成は、確かに有効な技術ではあるが、それまでの噴流式めっき装置で採用されていた構成を大きく変える必要がある。
【0020】
例えば、アノード、カソードの電極配置を逆構成にする一方で、処理面を上方に向けた状態で、めっき処理カップ内の下方にアノード電極に相対するようにウエハを保持させることが必要となる。
【0021】
装置経済の観点からは、これまで使用されてきた構成を大きく変えることなく、装置構成の一部の改作等で対応できるようにするのが好ましい。現在使用中の装置を入れ換えることなく、改作手段で対応できればより好ましい。また、既にある噴流式めっき装置の製造ラインを大幅に変えることなく対応できれば、装置の製造コストの大幅なアップも回避できる。
【0022】
そこで、本発明者は、これまでの噴流式めっき装置で採用されているウエハ処理面を下方に向けた状態で、めっき噴流を当てて電解めっきを行う構成で、如何に気泡付着を抑制できるかの技術開発が必要と考えた。
【0023】
また、ウエハ処理面を上方に向ける前記特許文献1に開示の構成は、あくまでウエハ処理面のセット方法を変えることにより気泡付着を回避する技術であり、気泡そのものに着目して、気泡の解消等を直接的に行う処理技術ではない。
【0024】
そこで、本発明者は、発生する気泡の処理をそのままにして気泡付着を回避するのではなく、めっき液中の気泡そのものの解消、排除に努める技術の開発が必要であると考えた。
【0025】
すなわち、めっき液中に発生する気泡の除去、あるいは、発生した気泡をめっき噴流液と共にめっき装置外に効果的に排出する技術が開発できれば、気泡付着の問題点をより十分に解消できるものと考えた。
【0026】
一方、特許文献2に開示の構成は、めっき対象がICパッケージ用基板であり、且つ、静置めっき液中に基板等のめっき処理対象を浸漬する方式のめっき装置に関するものであり、噴流式めっき装置における場合とは気泡の混入率は格段に異なるものである。かかるラック式めっき装置における構成をそのまま適用することはできない。
【0027】
また、噴流式めっき装置においても、他の装置同様にその小型化が求められている。現行の装置構成では、複数の噴流式めっき装置を平面配置して、必要枚数のウエハのめっき処理を平行処理できる構成を採用しているが、より省スペース化が図れる装置構成が望まれる。装置構成の拡大が必要となる超音波発生槽の併置構成は、かかる観点からは採用し難い。
【0028】
本発明は、噴流方式のめっき処理において、めっき処理面への気泡の付着を防止することにある。
【0029】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0031】
すなわち、本発明では、噴流式めっき処理において、ウエハの処理面に向けて噴流するめっき液に超音波を照射する構成を有する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0033】
図1は、本発明で使用する噴流式めっき装置の全体構成の一例を模式的に示す断面説明図である。図2は、超音波振動子の設置状況をより詳細に示す部分断面図である。
【0034】
噴流式めっき装置Aには、図1に示すように、ウエハW等の被めっき処理物を保持するホルダ10と、ホルダ10に保持された被めっき処理物に向けてめっき液が噴流するめっき処理カップ20とが設けられている。めっき処理カップ20は、噴流ポンプ30側と配管接続され、噴流ポンプ30側はめっき貯蔵タンク40と配管接続されている。
【0035】
めっき処理カップ20は、上方に被めっき処理物のめっき処理面にほぼ合わせた大きさの開口部を有し、下方に、噴流ポンプ30側に通じる配管が設けられている。かかる配管から、噴流ポンプ30によりめっき液が開口部に向けて噴流させられるようになっている。
【0036】
めっき処理カップ20は、めっき貯蔵タンク40に配管接続された外方容器50内に、図1に示すように、二重容器状態に格納されている。めっき処理カップ20の開口部の周縁部21とホルダ10との間には、隙間Sが形成され、かかる隙間Sが外方容器50内に連通させられている。
【0037】
めっき貯蔵タンク40内のめっき液は、図1の矢印に示すように、噴流ポンプ30により、めっき処理カップ20の開口部に向けて噴流させられる。噴流しためっき液は、ホルダ10に保持されたウエハW等の被めっき処理物のめっき処理面に当たり、さらにめっき処理カップ20の開口部の周縁部21とホルダ10との間の隙間Sを通って、外方容器50内に流れる。
【0038】
外方容器50内に流れためっき液は、図中の矢印に示すように、めっき貯蔵タンク40内に戻る。噴流式めっき装置Aでは、このように、噴流ポンプ30を介して、めっき液がめっき処理カップ20、めっき貯蔵タンク40内を繰り返し循環している。
【0039】
尚、図示はしないが、噴流式めっき装置Aには、温度調節装置が設けられ、めっき液を所要の温度に維持して、良好なめっきが行えるようになっている。
【0040】
一方、かかる構成の噴流式めっき装置Aでは、めっき処理カップ20の上方に対向配置されたホルダ10に、トップリング12が設けられている。トップリング12は、ウエハW等の被めっき処理物をめっき処理カップ20の開口部上方の所定高さにセットするセッティング用挿通孔11を中央に設けたリング状に形成されている。
【0041】
また、トップリング12の裏面側には、ウエハW等の被めっき処理物を支持する支持部13が設けられている。支持部13は、その一部がセッティング用挿通孔11の周縁に沿って内側に迫り出して設けられている。本実施の形態では、かかる支持部13は、カソード13aの一部を平らに突出させて構成されている。
【0042】
そこで、セッティング用挿通孔11内に、支持部13に当接するまで被めっき処理物を落としこむことにより、被めっき処理物のめっき処理面が、めっき処理カップ20の開口部の所定高さにセットされることとなる。
【0043】
例えば、被めっき処理物としてウエハWを想定すれば、ウエハWの周縁部を予めレジスト剥離しておき、その状態で、上記セッティング用挿通孔11内にウエハWを挿入してセットする。セットした状態では、レジスト剥離がなされたウエハ周縁部が支持部13としてのカソード13aと接触することとなり、電解めっきによりこれから形成するバンプ電極の下地の配線層との電気的接続が確保されることとなる。
【0044】
このようにしてウエハWは、セッティング用挿通孔11内に入れられ、その周縁部がカソード13aに接触した状態で、ウエハW上には、押え14が載せられる。押え14の裏面側周縁部には、押圧用凸部14aが設けられ、ウエハWとカソード13aとの接続部を所定の圧力で押え付けて電気的接続が緩まないようになっている。
【0045】
さらに、押え14の裏面側には、図1、2に示すように、超音波振動子60が設けられ、押え14をウエハW上に載せた状態で、超音波振動子60がウエハWの背面に当接することができるようになっている。また、かかる超音波振動子60は、電源61に接続され、所定の周波数の超音波を発振することができるように構成されている。
【0046】
超音波振動子60は、押え14との間にばね等の伸縮部材を介在させて、ウエハWの裏面にウエハの反りを発生させない範囲で付勢を付けて押し付けることができるようにしても構わない。
【0047】
かかる構成の超音波振動子60により、めっき処理中に、ウエハWは超音波振動により加震され、めっき液中に超音波が伝えられる。
【0048】
また、めっき処理カップ20内には、図1、2に示すように、アノード15が設けられている。アノード15は、例えば、白金をメッシュ状に形成する等して形成しておけばよい。
【0049】
かかる構成の噴流式めっき装置Aを用いて、半導体装置を製造する方法について、以下説明する。以下の説明においては、LCDドライバを半導体装置の一例として取り上げるが、しかし、本発明に係る噴流式めっき装置の適用は、かかるLCDドライバに限定するものではなく、LCDドライバ以外の構成を有する半導体装置にも適用できることは言うまでもない。
【0050】
先ず、ウエハプロセスにおいて、表面が鏡面研磨されたウエハWの主面上に、液晶表示装置の駆動に必要な素子、およびLCD( Liquid Crystal Display)のセルアレイの各画素に電圧供給を行い液晶分子の向きを制御するドライバ回路を設けて、多数の半導体チップ70を作り込む。ウエハ状態でのかかる様子を、図3(a)に示した。
【0051】
図3(a)に模式的に示す構成では、個々の半導体チップ70は、ドライバ回路として、ゲート駆動回路、ソース駆動回路、液晶駆動回路、グラフッイクRAM(Random Access Memory)、周辺回路が作り込まれている。さらに、個々の半導体チップ70の周縁域には、複数のパッド71が設けられている。
【0052】
このように形成された半導体チップ70のパッド71上に、めっき工程により、FC(フリップ・チップ)用のバンプ電極72が、図3(b)に模式的に示すように形成される。
【0053】
かかるバンプ電極72は、図3(a)で示すように所定のパッド71が形成された段階で、ウエハWごと一括して前記説明の噴流式めっき装置Aを用いて電解めっきにより形成される。かかる電解めっきは、図4に示すフローに従って行われる。尚、図4では、説明のため、めっき工程の前後のステップをも示している。
【0054】
図4のめっき工程に入る前には、ウエハW上には、前述の通り、ウエハ状態で必要な素子、ドライバ回路、パッド71がそれぞれ形成され、その上にパッシベーション膜が設けられる。かかるパッシベーション膜にフォトレジスト膜を塗布し、露光、現像によりパッシベーション膜上にパッド71上に通じる開口部を形成する。
【0055】
この開口されたパッド71上に、図4のフローに示すように、UBM膜(Under Bump Metal,金属下地膜)をステップS10でスパッタにより形成する。
【0056】
その後、パッド71上に対応した部分に電解めっきによりバンプ電極72を形成するためのめっき用マスクを形成する。めっき用マスクは、図4のフローに示すように、ステップS20、S30においてUBM膜上にフォトレジスト用の感光性樹脂を塗布し、所定温度でベーク後、所望のマスクパターンを用いて露光させて樹脂感光を行えばよい。
【0057】
ステップS40で感光後の現像を行い、さらに、ステップS50で処理面のレジスト膜の残りを除去するためにプラズマ等のドライエッチングを利用してアッシングを行う。
【0058】
このようにしてめっき処理面の不要なレジスト残りを十分に除去した状態で、めっき工程S100に移行する。めっき工程S100における一連のステップは、図4のフローでは、四角の大枠で囲んで示した。
【0059】
めっき工程S100では、図4のフローに示すように、めっき付着が良好となるように、めっき前水洗ステップS110により、ウエハ表面を純水で濡らし、めっき処理面の濡れ性を確保する。例えば、5リットル/分の流量の水で洗浄を行う。
【0060】
このようにして水で濡れたままのウエハWは、ロボットにより前記説明の噴流式めっき装置Aまで搬送される。搬送されたウエハWは、その裏面が吸着保持された状態で、噴流式めっき装置Aのセッテイング用挿通孔11内に挿入される。支持部13にウエハWが支持された状態で吸着が解除され、ウエハ裏面側には上から押え14が被せられる。
【0061】
押え14の内側、すなわち、ウエハWの裏面の相対する側には、超音波振動子60が設けられ、押え14をウエハWの裏面に圧接した状態で、超音波振動子60がウエハWの裏面に当接させられるようになっている。
【0062】
当接させられた状態では、ウエハWの周縁域のレジストが剥離されて露出しているUBMが、支持部13を兼ねているカソード13aと電気的に接続されることとなる。
【0063】
この状態で、ステップS120のめっき前フラッシングステップで、ウエハWのめっき処理カップ20に対向して下方を向けためっき処理面に、めっき液を噴流させる。かかるステップは、あくまで、めっき処理面の気泡を除去することを目的として行うもので、例えば、電解めっき時のめっき流量より多い流量のめっき液を噴き付ける。例えば、20リットル/分の流量のめっき液を、2分程度噴き付ける。
【0064】
しかし、かかるめっき前フラッシングステップS120は、前記説明の噴流式めっき装置Aでは、超音波により噴流めっき中の気泡の消泡、あるいは、発生した気泡をめっき処理カップ20内から外方容器50側に逃げやすくすることにより、気泡付着を十分に抑制することができるので、めっき前フラッシングステップの省略、あるいは、めっき前フラッシング時間の短縮を行うこともできる。
【0065】
上記めっき前フラッシング時間は、超音波による気泡処理を行わない場合は約10分程度必要とされていたが、超音波処理を用いることにより上記の如く1/5の2分に時間短縮が可能となった。
【0066】
また、図4に示すフローでは、めっき前フラッシング処理を残した工程を示しているが、上記の如く、めっき前フラッシング処理を省く構成も可能となる。めっき前フラッシング処理を行う場合には、フラッシング用のめっき液を気泡除去の目的で勢い良く噴き付けることができるようにウエハWのめっき処理面とめっき処理カップ20側との間隔をある程度確保するように構成していた。
【0067】
しかし、かかるめっき前フラッシング処理を省く構成では、めっき処理カップ20とウエハWのめっき処理面との間を、これまでよりも短く設定することが可能となる。すなわち、その分、噴流式めっき装置の高さ方向のダウンサイズ化を積極的に図ることができる。そこで、例えば、これまでは複数の噴流式めっき装置を平面配置していた構成を、縦方向に多段に配置する構成も採用することができ、省スペース化を促進することができる。
【0068】
ステップS120の終了後は、ステップS130により電解めっきによる金めっきを施すこととなる。ウエハWの金めっきは、ウエハ周縁部のレジスト剥離により露出したUBM膜を支持部13を兼ねるカソード13aに電気的に接続させた状態で、電解めっきにより行われる。図示はしないが、カソード13aと、アノード15は電源を介して接続され、めっき液を介して通電したUBM上に金めっきを形成することとなる。めっき流量は、例えば、10リットル/分程度で、液温は約60℃に設定しておけばよい。因みに、金めっき液の組成としては、例えば、亜硫酸金ナトリウム(NaAu(SO)溶液を用いればよい。
【0069】
かかるめっき処理中は、図5にめっき処理のウエハの状況を模式的に示すように、ウエハ裏面に当接させた超音波振動子60により、ウエハWは微細な振動が与えられることとなる。そのため、めっき処理部の狭小凹部に付着した気泡は、かかる振動により剥がれやすくなる。
【0070】
また、ウエハWを通して、超音波振動は噴流めっき液中にも伝わり、超音波照射に特有のキャビテーションバブルが形成され、かかるキャビテーションバブルの崩壊によるエネルギーで噴流中に巻き込まれていた気泡が破壊されて消泡される。かかるキャビテーションバブルの崩壊による消泡は、狭小凹部に入り込んだ気泡についても行われる。
【0071】
かかるキャビテーション効果は、上記消泡以外に、付着している気泡の脱離も促進する。超音波振動によりめっき噴流自体が振動され、めっき処理面の狭小な凹部においてもめっき液の入れ換えが促進される。
【0072】
従って、かかるキャビテーション効果が望めない場合に比べて、狭小凹部でのめっき液の攪拌、入れ換えが円滑に行われ、狭小凹部における金イオンが十分に補給されることとなり、気泡付着の抑制と併せて、円滑なめっき成長が確保されることとなる。
【0073】
尚、図5は、めっき処理面におけるめっき液、気泡等の上記説明の状況を、あくまで分かりやすく示すために、バンプ形成用の凹部73のみを模式的に拡大して示した説明図であり、めっき時における精密な状況を詳細に再現するものではない。
【0074】
ウエハWの裏面に当接させられた超音波振動子60は、電源61に接続され、めっき処理中は適宜選択された周波数で、例えば、数十〜数百kHzの超音波が発振される。
【0075】
図5は、ウエハWのバンプ電極形成用の凹部73a(73)で、一旦付着した気泡Bがキャビテーション効果により太い矢印方向に剥離、解離しようとしている様子を示している。かかる気泡Bの剥離現象は、凹部73a(73)に限定されるものではなく、凹部73全体に亙って確認されるものである。
【0076】
一方、キャビテーション効果による気泡Bがはじける消泡現象を、凹部73b(73)近傍に図中Cで示した。かかる気泡Bの消泡現象は、図中に示される位置でのみ起こるものではなく、ウエハWのめっき処理面に対応する全域で起こり得るものである。
【0077】
また、凹部73c(73)では、キャビテーション効果によりめっき液の攪拌が進み、金イオンが円滑に供給される様子を示した。キャビテーション効果による攪拌が行われない場合には、狭小凹部ではめっき成長により金イオン濃度が低下しためっき液が、場合によっては、狭小凹部内で渦のように巡回することとなる。そのため、めっき成長に必要な濃度の金イオンを含有しためっき液が狭小凹部内に入り難く、狭小凹部内でのめっき液の交換が円滑に進まない。
【0078】
しかし、超音波振動子60を上記のように設けることで、狭小凹部等のめっき析出部近傍でのめっき液の攪拌が効率よく行われるため、めっき膜の均一成長、すなわち膜厚の均一性の向上が図れる。めっき液の入れ換えが十分に行われるので、めっき成長の速度向上も図ることができる。
【0079】
また、めっき液の交換が円滑に進められる分、供給するめっき液量を少なくすることができ、噴流式めっき装置稼働コスト、さらには半導体装置の製造コストの低減を図ることもできる。
【0080】
このようにウエハWの裏面に超音波振動子60を当接させながらめっき処理を行うことにより、上記説明のように、気泡によるめっき障害を十分に抑制することができる。
【0081】
かかる超音波振動子60を設けない構成では、例えば、図6に示すように、気泡Bが凹部73に付着した状態で噴流式めっき処理が行われ、その結果、無めっき部分、あるいは、めっき付着面積が少ないめっき折れの危険があるバンプ電極が形成されることとなる。
【0082】
また、図6に示すような状態で電解めっきを行うと、図7に示すように、めっき膜Dが形成された状態で、残留気泡があった箇所にはめっき欠陥Eが発生することとなる。めっき液中に巻き込まれた気泡Bを積極的に破壊して消泡することができないため、噴流中に巻き込まれた気泡Bは、凹部73内でのめっき液の入れ換えに際して、凹部73内に気泡が引き込まれて、気泡Bの付着が起きる可能性が高い。
【0083】
かかる障害は、めっき処理中にウエハWの裏面に超音波振動子60を当接させておくことにより、簡単に除去することができる。
【0084】
このようにして気泡付着を十分に抑制した状態でめっき処理を行った後は、図4のフローに示すように、ステップS140のめっき後水洗ステップで、ウエハWに付着しためっき液を純水で洗浄する。
【0085】
水洗後は、ステップS150に従って、例えばウエハWを高速回転させるスピン乾燥方等を用いてウエハWの乾燥を行う。
【0086】
その後は、レジスト除去ステップS60で、めっき用マスクとして使用していたフォトレジストをアッシング等で処理し、さらに、ステップS70で不要箇所のUBM膜もエッチング処理で除去すればよい。このようにして所要のバンプ電極72が形成された半導体チップ70が、図3(b)に示すように、ウエハW上に形成されることとなる。
【0087】
ウエハW上に多数取りに構成された半導体チップ70は、その後、ダイシングにより個片化され、液晶表示機構の互いに交差する方向に設けられるゲート線群と、ドレイン線群との電圧切替え制御を行う細長矩形形状に形成されたLCDドライバ70aとなる。
【0088】
LCDドライバ70aには、図8に示すように、液晶表示画面の画素数に対応したゲート線群、ドレイン線群を構成する多数の線数に対応したバンプ電極72が、LCDドライバ70aの矩形面の長辺側、短辺側の周縁に沿って多数設けられている。
【0089】
このようにして形成されたLCDドライバ70aは、バンプ電極72を用いて、実装基板側の電極に、フリップチップボンダにより面実装することができる。上方に向けた実装側基板の電極上に、LCDドライバ70a側のバンプ電極72を下方に向けて相対させ、その状態で、両者の間に異方性導電膜を介在させて、所定圧力でLCDドライバ70aを圧着させればよい。
【0090】
圧着に際しては、異方性導電膜中の導電性粒子が両電極の間で、潰される程度に圧力を掛けて行えばよい。液晶基板では、例えば、実装側基板として、ガラス基板等を想定すればよい。
【0091】
LCDには、種々の形式のものが開発されているが、代表的なTFT( Thin Film Transistor )液晶ディスプレイでは、図9(a)、(b)に示すように、内側に配向膜(図示省略)を設けた2枚のガラス基板81a、81bを、配向膜同士を相対させた状態で、その間にSTN液晶82を挟んで液晶パネル80が構成されている。
【0092】
液晶パネル80の一方のガラス基板81bには、ガラス基板81bの板面方向に沿って互いに交差するX電極線、Y電極線がそれぞれ複数本設けられ、一方のX電極線がゲート線(データ信号線とも云う)に、他方のY電極線がドレイン線(アドレス線とも云う)に形成され、他方のガラス基板81aが共通電極に形成されている。
【0093】
両複数本のX電極線、Y電極線の各々の交差位置に対応してアドレスが指定された画素が設定され、個々の画素に対応してTFTアクティブ素子が設けられている。モノクロディスプレイでは、画素数は、X電極線の本数とY電極線の本数を掛け合わせた数となる。カラーディスプレイでは、各々の画素が、赤、青、黄色の三原色表示用のサブ画素にさらに分かれ、併せてX電極線の数も3倍となるため、画素数はモノクロディスプレイの場合の3倍となる。
【0094】
このようにX電極線群と、Y電極線群との交差域で画素を決めるマトリックス表示方式では、Y電極線により特定されたアドレスにX電極線から送られた映像データを、TFTアクティブ素子を介して取り込み、各々の画素に映像データの書込を行う。TFTアクティブ素子で取り込まれた映像データは、各々の画素に設けた蓄積キャパシタに充放電電荷として蓄えられ、この電荷により映像表示を行う。
【0095】
かかる構成の液晶パネル80では、図9(a)に示すように、ガラス基板81bがガラス基板81aより大きく形成されており、ガラス基板81aの二方の周縁に沿って、マトリックス表示に必要な上記X電極線群、Y電極線群の線数に合わせて、X電極線用、すなわちゲート線用にLCDドライバ70aが、Y電極線、すなわちドレイン線用にLCDドライバ70bが、それぞれ必要な数COG実装形式で設けられている。
【0096】
図9(b)に示すように、ガラス基板81a、81bの間にシール部83により封止されたSTN液晶82が封入されている。かかる液晶ディスプレイ側からは、入力側基板配線84が延ばされて外部端子が形成され、かかる外部端子とLCDドライバ70aのバンプ電極72の一方がフリップチップ方式で、異方性導電膜74を介在させて実装されている。
【0097】
LCDドライバ70aの他方のバンプ電極72は、図9(b)に示すように、出力側基板配線85に、異方性導電膜74を介してフリップチップ方式で実装され、出力側基板配線85が異方性導電膜74を介在させてプリント基板などの外部回路86に接続されている。かかる構成は、LCDドライバ70bにおいても同様である。
【0098】
外部回路86から映像データが出力側基板配線85を通してLCDドライバ70a、入力側基板配線84を通して所定アドレスにX電極線を通して送られることとなる。同様に、LCDドライバ70bによりY電極線による画素の書込などのアドレス指定がなされる。このようにして、LCDドライバ70a、70bにより、X電極線を介しての所要アドレスの画素における電圧制御が行われる。
【0099】
図10には、フィルムなどフレキシブル素材上に液晶パネルに必要な周辺回路を設けて、かかるフィルム上に前記構成の電極表面の平坦度を向上させたバンプ電極72を有するLCDドライバ70aを実装した構成を示す。
【0100】
フィルム87上には、周辺回路がプリントされ、これに通じる配線電極88、89が、それぞれ異方性導電膜74を介在させて、ガラス基板81b上の透明な入力側基板配線84、LCDドライバ70aのバンプ電極72に接続されている。このようにLCDにおける分野のCOF実装方式でも本発明は有効に適用することができる。
【0101】
かかるCOF実装においても、前述の如く、バンプ電極72の平坦化により導電性粒子との接触面積の増加により、LCDモジュールの信頼性が向上する。
【0102】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態1に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態1の説明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0103】
例えば、上記説明では、LCDドライバを例に挙げて説明したが、本発明は、LCDドライバ以外でも、異方性導電膜を介在させてフェイスダウン実装によりバンプ電極を実装基板側電極等の相手側電極と電気的に接続させる構成の半導体装置に適用しても構わない。
【0104】
尚、上記説明のLCDドライバ70aでは、例えば、図8に示すように、バンプ電極72を周辺配置にした構成を示したが、例えば、図3(a)に示す構成のパッド71の配置から、図示はしないが、樹脂封止をウエハ状態で行い、さらに再配線を行って、バンプ電極を周辺域に過密に設けるのではなく、中央側にも設けるようにして、WPP(ウエハ・プロセス・パッケージ)に基づく構成にしても構わない。
【0105】
(実施の形態2)
本実施の形態では、前記実施の形態とは異なり、超音波振動子60が、めっき処理カップ20内に設けられている。
【0106】
図11に示す構成では、超音波振動子60がアノード15に設けられている。超音波振動子60をアノード15に設けることにより、アノード15の下方から噴き上げてくるめっき液に超音波を照射させることになる。超音波照射に基づくキャビテーション効果により、噴流ポンプ30で巻き込まれた気泡が破壊され、かかる構成を有しない場合に比べて、噴流めっき液中の気泡を十分に抑制することができる。
【0107】
また、アノード15の位置は、ウエハWのめっき処理面と近くに相対して設けられているため、上記キャビテーション効果は、めっき処理面に形成されたバンプ形成用の微細な狭小凹部にまで作用し、かかる凹部に滞留している気泡の破壊をも促進することができる。
【0108】
超音波振動子60によりめっき液が振動され、かかる振動付与がなされない場合に比べてめっき液の攪拌が十分に行われ、上記微細な狭小凹部におけるめっき液の入れ換えも促進される。かかる入れ換えが十分に行われない場合とは異なり、所望のめっきに必要な金属イオン濃度を十分に確保することができ、金属イオン濃度のバラツキに基づくめっき成長のバラツキを防止することもできる。
【0109】
図12(a)に示す場合には、超音波振動子60を、めっき処理カップ20内に設けた支持部材62上に設けた構成を示している。支持部材62は略筒状に形成され、噴流ポンプ30からめっき処理カップ20内に通じる配管22の開口部に近づけて設けられている。配管22を通して上昇してきためっき液は、全て、この筒状の支持部材62内を通過して、めっき処理カップ20内に噴流して行くこととなる。
【0110】
かかる構成の支持部材62の天端上に超音波振動子60を設けておけば、図11に示す構成とは異なり、噴流するめっき液が拡散する前に、超音波照射が行えるため、より効果的にキャビテーション効果による気泡の破壊を行うことができる。
【0111】
また、かかる構成では、支持部材62の天端位置を、アノード15より低く、且つ、配管開口部22aより高く設定して、超音波振動子60のキャビテーション効果が、ウエハWのウエハ処理面にも及ぶように配慮されている。
【0112】
図12(b)に示す構成では、めっき処理カップ20のカップ内周縁に沿って、超音波振動子60を設けた場合を示している。かかる位置は、下方から上昇してきた噴流めっきが、ウエハのめっき処理面に当たって分かれ、分かれためっき流が、外方容器50内に溢流する流れの下方近くに相当する。
【0113】
これまでの噴流式めっき装置の構成では、分かれためっき流は、ホルダ10とめっき処理カップ20上端との間の隙間Sを通って外方容器50内に流れるが、めっき処理20内に発生する乱流の影響により狭い隙間Sを通して外方容器50内へのめっき液の流れがスムーズに行われない場合が見られた。そのため、めっき流内に巻き込まれた気泡がこの流れとともに外方容器50内へ逃げ難かった。
【0114】
しかし、図12(b)に示す位置に、超音波振動子60を設ける構成を採用することにより、外方容器50内に流れるめっき流を円滑にすることができ、めっき流中の気泡も、円滑に外方容器50内に逃がすことができることが確認された。
【0115】
超音波振動子60の設置箇所は、図12(b)に示す以外でもよい。要は、めっき処理カップ20内に発生する乱流によりめっき液の外方容器側への流れが円滑に行われない状況が解消するように、例えば、ウエハ外周縁側に相当する位置に設けるようにすればよい。
【0116】
また、超音波振動子60に基づく上記効果は、ウエハ径が大きくなる程より有効に効くとも言える。それは、噴流式めっき処理の方法では、めっき液中に混在した気泡は、ウエハの外周側程付着し易い傾向がある。そのため、大径になればなる程、例えば、現行の主流のφ200mmウエハから、将来的に広く採用されるφ300mmウエハにおいては、ウエハ外周側での気泡付着は、現行よりも多くなることが予想されるが、かかる大径ウエハの気泡付着抑制には、図12(b)に示す配置構成の採用はより有効と言える。
【0117】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0118】
例えば、前記実施の形態の説明では、超音波振動子を、ウエハ押え裏面に、あるいは、カップ処理内にそれぞれ各別に設けた場合について説明したが、超音波振動子をウエハ裏面とめっき処理カップ処理内の双方に設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0119】
また、前記実施の形態の説明では、超音波振動子の設置場所として、めっき処理が行われる領域内に設ける構成を示したが、併せて、例えば、気泡がめっき液内に巻き込まれる噴流ポンプとめっき処理カップ間の配管内のめっき流に超音波照射できる位置に設けるようにしても構わない。
【0120】
めっき液貯蔵タンクおよび、めっき液貯蔵タンク内に通じる、あるいは、めっき液貯蔵タンクから噴流ポンプへ通じる配管内のめっき液に、超音波照射が行えるように設けても構わない。
【0121】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0122】
すなわち、噴流式めっき方式に基づくめっき処理の残留気泡障害を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法で使用する噴流式めっき装置の全体構成の一例を示す断面図である。
【図2】超音波振動子の設置状況をより詳細に示す要部断面拡大図である。
【図3】(a)はウエハプロセスにおける半導体チップのパッドの形成状況をウエハ状態で模式的に示す平面説明図であり、(b)はウエハプロセスにおける半導体チップのバンプ電極の形成状況をウエハ状態で模式的に示す平面説明図である。
【図4】めっき工程の処理ステップを示すフロー図である。
【図5】噴流式めっき方法における超音波振動子による気泡障害の除去効果を示す説明図である。
【図6】超音波振動子を設けない構成におけるめっき時の残留気泡の影響を模式的に示す説明図である。
【図7】超音波振動子を設けない構成におけるめっき時の残留気泡の影響を模式的に示す説明図である。
【図8】ウエハ状態から個片化された状況でのLCDドライバにおけるバンプ電極の配列状況を示す平面図である。
【図9】(a)液晶パネルを模式的に示す平面図であり、(b)は(a)におけるLCDドライバの接続状況を模式的に示す要部断面図である。
【図10】液晶ディスプレイにおいてLCDドライバをCOF実装方式で実装した様子を模式的に示す要部断面図である。
【図11】超音波振動子をアノードに設けた構成を示す噴流式めっき装置の要部断面説明図である。
【図12】(a)、(b)は、超音波振動子をめっき処理カップ内に設けた構成の噴流式めっき装置の変形例を示す要部断面説明図である。
【符号の説明】
10 ホルダ
11 セッティング用挿通孔
12 トップリング
13 支持部
13a カソード
14 押え
14a 押圧用凸部
15 アノード
20 めっき処理カップ
21 周縁部
22 配管
22a 配管開口部
30 噴流ポンプ
40 めっき貯蔵タンク
50 外方容器
60 超音波振動子
61 電源
62 支持部材
70 半導体チップ
70a LCDドライバ
70b LCDドライバ
71 パッド
72 バンプ電極
73 凹部
73a 凹部
73b 凹部
73c 凹部
74 異方性導電膜
80 液晶パネル
81a ガラス基板
81b ガラス基板
82 STN液晶
83 シール部
84 入力側基板配線
85 出力側基板配線
86 外部回路
87 フィルム
88 配線電極
89 配線電極
A 噴流式めっき装置
B 気泡
C 消泡現象
D めっき膜
E めっき欠陥
S 隙間
W ウエハ

Claims (5)

  1. 噴流式めっき方法でめっき処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    めっき液に超音波を照射することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 噴流式めっき装置により下方に向けためっき処理面にめっき液を噴流させてめっき処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記噴流式めっき装置には、めっき液中の気泡の消泡手段、あるいは、前記めっき処理面側でのめっき液攪拌手段、あるいは、前記消泡手段と前記めっき液攪拌手段の双方が設けられていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 噴流ポンプによりめっき液をめっき処理カップから、ウエハのめっき処理面に向けて噴流させて、前記ウエハのめっき処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記めっき処理カップのカップ内側に、超音波振動子を設けたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. アノード電極に対面配置され、カソード電極に接続されたウエハのめっき処理面に向けて、前記アノード電極を通してめっき液を噴流させることにより前記ウエハのめっき処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記アノード電極に、超音波振動子を設けたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. ウエハのめっき処理面に向けて、めっき液を噴流させて、めっき処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    超音波振動子を前記ウエハに当接させながら前記めっき処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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