JP6787062B2 - ストリップ巻回体形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムストリップを巻回してゴム部材を形成する形成装置に関する。
インナーライナー、サイドウォール、トレッド等のタイヤの各部を形成するゴム部材をストリップの巻回体で形成する装置がある。本発明では、この装置をストリップ巻回体形成装置と称する。ストリップは、細長い帯状の形状を備えている。このストリップが巻回されて、巻回体としてゴム部材が成形される。
特開2014−69558公報には、ストリップ巻回体形成装置の一例が示されている。この公報では、ストリップ供給装置がストリップを中子の巻回位置に搬送する。中子にストリップが巻回される。ストリップが巻回されて、ゴム部材が形成される。
特開2014−69558公報
このストリップは、ストリップ供給装置のベルトに貼り付けられる。ストリップは、ベルトに貼り付けられた状態で巻回位置に搬送される。このストリップとベルトとの位置ずれは、ストリップの巻回位置のずれを生じる。この巻回位置のずれは、形成されるゴム部材の形状精度を損なう。このゴム部材の形状精度の低下は、タイヤの形状精度を低下させる。
本発明の目的は、ゴム部材の形状精度に優れるストリップ巻回体形成装置の提供にある。
本発明に係るストリップ巻回体形成装置は、ゴムからなるストリップを巻回してゴム部材を形成する回転体と、上記回転体の外周面にストリップを供給するストリップ供給装置とを備えている。上記ストリップ供給装置は、ストリップを搬送するベルトを備えている。上記ベルトは、ストリップが貼り付けられる表面を備えている。上記ベルトの幅方向において、上記表面の中央が外向きに突出しており、上記表面が中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。
好ましくは、上記ストリップ供給装置は、上記ベルトが架け渡されるローラを備えている。上記ローラの外周面に上記ベルトの裏面が支持されている。上記ベルトの幅方向において、上記ローラの外周面の中央が外向きに突出しており、上記外周面の中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。
好ましくは、上記ベルトの幅方向において、上記ローラの中央での直径は10mm以上50mm以下である。
好ましくは、上記ストリップ供給装置は、複数の上記ローラを備えている。上記ローラ間のピッチは、50mm以上100mm以下である。
好ましくは、上記ベルトの厚さは、0.5mm以上2.0mm以下である。
好ましくは、上記ベルトの幅方向中央の厚さは幅方向端の厚さより厚くされている。上記ベルトの厚さは、幅方向中央から幅方向端に向かって漸減している。
好ましくは、上記ベルトの幅方向中央の高さと幅方向端の高さとの差は、1mm以上3mm以下である。
好ましくは、上記ベルトの幅は20mm以上50mm以下である。
本発明に係るタイヤのゴム部材の製造方法は、ゴムからなるストリップがベルトの表面に貼り付けられて搬送される搬送工程と、上記ストリップが回転体に巻回されてゴム部材が形成される巻回工程とを備えている。上記ベルトの幅方向において上記表面の中央が外向きに突出しており、上記表面が中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。
本発明に係るストリップ巻回体形成装置のストリップ供給装置では、ストリップに作用する張力は、ベルトの幅方向中央側でベルトの幅方向端側でより大きい。ベルトの中央とストリップの中央とがずれると、ストリップは、その中央がベルトの中央に一致する位置に、戻される。この巻回体形成装置では、ストリップはベルトの幅方向に位置ずれすることが抑制されている。これにより、ストリップの巻回位置の精度が向上している。巻回体としてのゴム部材の形状精度が向上している。
図1は、本発明の一実施形態に係るストリップ巻回体形成装置が示された概念図である。 図2(a)は図1のストリップ巻回体形成装置のストリップ供給装置の一部が示された平面図であり、図2(b)はこのストリップ供給装置の一部の側面図である。 図3は、図2(a)の線分III−IIIに沿った断面図である。 図4(a)は図2のストリップ供給装置の使用状態が示された説明図であり、図4(b)は、このストリップ供給装置の他の使用状態が示された説明図であり、図4(c)は、このストリップ供給装置の更に他の使用状態が示された説明図である。 図5(a)は、本発明の他の実施形態に係るストリップ巻回体形成装置の一部が示された説明図であり、図5(b)は、本発明の更に他の実施形態に係るストリップ巻回体形成装置の一部が示された説明図であり、図5(c)は、本発明の更に他の実施形態に係るストリップ巻回体形成装置の一部が示された説明図である。 図6(a)は本発明の更に他の実施形態に係るストリップ巻回体形成装置のストリップ供給装置の一部の側面図であり、図6(b)はこのストリップ供給装置の一部の平面図であり、図6(c)は図6(b)の線分VIc−VIcに沿った断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明のストリップ巻回体形成装置としての巻回体形成装置2が示されている。この巻回体形成装置2は、回転体としての中子4、支持台6、旋回台8、横移動台10、架台12、ストリップ供給装置14、昇降台16、前後移動台18及び架台20を備えている。図1の左右方向が巻回体形成装置2の前後方向であり、紙面に垂直な方向が巻回体形成装置2の横方向である。
巻回体形成装置2は、ストリップSからゴム部材を形成する機能を備えている。ストリップSは長尺帯状の形状を備えている。ストリップSは未加硫のゴムからなっている。形成されるゴム部材は、ストリップSが巻回されて形成される巻回体である。
中子4は、外表面4aを備えている。外表面4aは、タイヤの内腔面と略等しい形状にされている。この外表面4aはストリップSが巻回される面である。支持台6は、中子4を着脱可能に支持している。支持台6は、中子4をその軸線を回転軸にして回転可能にしている。中子4は、図示されない回転駆動部によって回転させられうる。
旋回台8は、支持台6を支持している。旋回台8は、図示されない旋回駆動部によって回転させられうる。旋回台8は、支持台6を上下方向を回転軸にして回転可能にしている。横移動台10は、旋回台8を支持している。横移動台10は、図示されない横駆動部によって横移動させられうる。横移動台10は、旋回台8を横方向に移動可能にしている。架台12は、横移動台10を支持している。
昇降台16は、ストリップ供給装置14を支持している。昇降台16は、図示されない上下駆動部によって上下方向に移動させられうる。昇降台16は、ストリップ供給装置14を上下方向に移動可能にしている。前後移動台18は、昇降台16を支持している。前後移動台18は、図示されない前後駆動部によって前後方向に移動させられうる。前後移動台18は、昇降台16を前後方向に移動可能にしている。架台20は、前後移動台18を支持している。
この横移動台10、昇降台16及び前後移動台18は、中子4とストリップ供給装置14との相対的な横方向、上下方向及び前後方向の位置関係を変更可能であればよい。この観点から、横移動台10、昇降台16及び前後移動台18は、中子4及びストリップ供給装置14のいずれを支持してもよい。
ストリップ供給装置14は、支持フレーム22、第一搬送コンベア24、第二搬送コンベア26、第一ガイドコンベア28、第二ガイドコンベア30、貼付機32及び切断装置34を備えている。
支持フレーム22は、昇降台16に取り付けられている。この支持フレーム22に、第一搬送コンベア24、第二搬送コンベア26、第一ガイドコンベア28、第二ガイドコンベア30、貼付機32及び切断装置34が支持されている。
第一搬送コンベア24は、複数のガイドローラ36、複数のテンションローラ38、駆動ローラ40及びベルト42を備えている。ベルト42は、複数のガイドローラ36、複数のテンションローラ38及び駆動ローラ40に架け渡されている。ガイドローラ36は、ベルト42の巡回を案内する機能を備えている。テンションローラ38は、架け渡されたベルト42にテンションを付与する機能を備えている。駆動ローラ40は、ベルト42を巡回させる機能を備えている。ベルト42は、複数のガイドローラ36、複数のテンションローラ38及び駆動ローラ40を巡回しうる。第一搬送コンベア24は、支持フレーム22の後方に位置している。
第二搬送コンベア26は、複数のガイドローラ44、複数のテンションローラ46、駆動ローラ48及びベルト50を備えている。ベルト50は、複数のガイドローラ44、複数のテンションローラ46及び駆動ローラ48に架け渡されている。ガイドローラ44は、ベルト50の巡回を案内する機能を備えている。テンションローラ46は、架け渡されたベルト50にテンションを付与する機能を備えている。駆動ローラ48は、ベルト50を巡回させる機能を備えている。ベルト50は、複数のガイドローラ44、複数のテンションローラ46及び駆動ローラ48を巡回しうる。前後方向において、第二搬送コンベア26は、第一搬送コンベア24と中子4との間に位置している。
第一ガイドコンベア28は、複数のガイドローラ52及びベルト54を備えている。ベルト54は、複数のガイドローラ52に架け渡されている。一のガイドローラ52と一のガイドローラ44とに図示されない駆動ベルトが架け渡されている。ベルト54は、複数のガイドローラ52を巡回しうる。第一ガイドコンベア28は、第二搬送コンベア26の後部の上方に位置している。
第二ガイドコンベア30は、複数のガイドローラ56及びベルト58を備えている。ベルト58は、複数のガイドローラ56に架け渡されている。一のガイドローラ56と一のガイドローラ44とに図示されない駆動ベルトが架け渡されている。ベルト58は、複数のガイドローラ56を巡回しうる。第二ガイドコンベア28は、第二搬送コンベア26の前部の上方に位置している。
貼付機32は、貼付ローラ60及びローラ支持部62を備えている。ローラ支持部62は貼付ローラ60を中子4に向かって進退可能に支持している。ローラ支持部62は、貼付ローラ60を中子4に向かって付勢する機能を備えている。貼付機32は、前後方向において、第二ガイドコンベア30と中子4との間に位置している。
切断装置34、ストリップSを切断する機能を備えている。切断装置34は、切断機本体64及び受台66を備えている。切断機本体64は、第二搬送コンベア26の上方に位置している。切断機本体64は、前後方向において、第一ガイドコンベア28と第二ガイドコンベア30との間に位置している。受台66は、切断機本体64の下方に位置している。切断機本体64と受台66との間に、ベルト50が通されている。
図2(a)及び図2(b)には、第一搬送コンベア24が示されている。図2(a)の両矢印Wbは、ベルト42の幅を表している。この幅Wbは、ベルト42の表面42aに沿って測定される。図2(b)の両矢印Prは、ガイドローラ36のピッチを表している。このピッチPrは、ガイドローラ36の回転中心から隣のガイドローラ36の回転中心までの直線距離として測定される。両矢印Aは、ストリップSがベルト42の表面42aと接する範囲を表している。第一搬送コンベア24では、この範囲Aに、ガイドローラ36がピッチPrで並べられている。
図3の一点鎖線Lrは、ガイドローラ36の軸線を表している。両矢印Dcは、軸線方向中央の外径を表している。両矢印Deは、ガイドローラの軸線方向端の外径を表している。直径Dcは直径Deより大きい。このガイドローラ36では、外周面36aの中央が半径方向外側に向かって突出している。外周面36aは、この中央から端に向かって半径方向外側から内向きに傾斜している。
図3に示される様に、このストリップ供給装置14では、ベルト42の幅方向中央とガイドローラ36の軸線方向(幅方向)中央とが一致している。ベルト42は、外側に面する表面42aと内側に面する裏面42bを備えている。表面42aは外向きに面している。裏面42bは内側に面している。裏面42bがガイドローラ36の外周面36aに当接している。この当接により、ベルト42は、外周面36aに沿って山形に変形している。ベルト42の表面42aの幅方向中央は外向きに突出している。表面42aは、幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜している。
図3の両矢印tは、ベルト42の厚さを表している。点Pcは、ベルト42の幅方向中央における表面42aの位置を表している。点Peは、ベルト42の幅方向端における表面42aの位置を表している。両矢印Hcは、軸線Lrから点Prまでの高さを表している。両矢印Heは、軸線Lrから点Peまでの高さを表している。両矢印Hdは、高さHcと高さHeとの差を表している。この高さHc、高さHe及び差Hdは、ガイドローラ36の回転中心を通る直径上で測定される。
図2(b)に示される様に、この第一搬送コンベア24では、テンションローラ38は、ベルト42の表面42aに当接している。駆動ローラ40は、裏面42bに当接している。このテンションローラ38及び駆動ローラ40がベルト42に当接する位置は、ストリップSが接する範囲Aにない。このテンションローラ38及び駆動ローラ40は、円柱形状を備えている。
この第一搬送コンベア24では、テンションローラ38及び駆動ローラ40は円柱形状にされたが、ガイドローラ36の外周面36aと同様に、駆動ローラ40の外周面40aの軸方向中央が半径方向外向きに突出し、この外周面40aはこの中央から端に向かって外側から内向きに傾斜していてもよい。このとき、駆動ローラ40の外周面40と逆に、テンションローラ38の外周面38aの軸方向中央が半径方向内向きに凹んで、外周面38aはこの中央から端に向かって内側から外向きに傾斜していてもよい。
図1の第二搬送コンベア26は、ベルト50の表面にストリップSが接する範囲に、ガイドローラ44が並べられている。ガイドローラ44の外周面は、ガイドローラ36の外周面36aと同様に、外周面の軸線方向中央が外向きに突出し、この外周面はこの中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。この第二搬送コンベア26は、第一搬送コンベア24と同様に構成されている。
テンションローラ46及び駆動ローラ48は円柱形状にされている。駆動ローラ48の外周面が、駆動ローラ40の外周面40aと同様に中央から端に向かって外側から内向きに傾斜していてもよい。このとき、駆動ローラ48の前後のテンションローラ46の外周面は、テンションローラ38の外周面38aと同様に、駆動ローラ48の外周面と逆に、中央から端に向かって内側から外向きに傾斜していてもよい。
切断装置34の切断機本体64は、周知構造の切断機本体である。受台66のベルト50の受面は平面である。このベルト50はガイドローラ44に当接して、その表面が外向きに突出し、その表面は幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜する形状にされている。切断装置34では、ベルト50の表面は、幅方向一方端から他方端まで平坦にされている。
第一ガイドコンベア28のベルト54の表面は平坦にされている。ストリップSは、その厚さ方向においてベルト50とベルト54とに挟まれて搬送されうる。第二ガイドコンベア30のベルト58の表面も平坦にされている。ストリップSは、その厚さ方向においてベルト50とベルト58とに挟まれて搬送されうる。
この巻回体形成装置2を用いたゴム部材の形成方法が説明される。ゴム部材の形成方法は、押出工程、搬送工程及び巻回工程を備えている。ここでは、ゴム部材として、インナーライナー部材を例に説明がされる。このインナーライナー部材は、加硫されてタイヤのインナーライナーを形成するゴム部材である。
押出工程では、図示しない押出機によって、ゴム組成物からストリップSが形成される。ストリップSは、細長い帯状の形状を備える。このストリップSの厚さは、特に限定されないが、例えば0.5以上4.0mm以下であり、幅は例えば10mm以上40mm以下である。このストリップSは、搬送工程に送られる。
搬送工程では、ストリップSが中子4に向かって搬送される。この搬送工程において、第一搬送コンベア24のベルト42の表面42aにストリップSが貼り付けられる。ストリップSは、ベルト42に貼り付けられた状態で、第二搬送コンベア26に送られる。ストリップSは、ベルト42から剥がされて、第二搬送コンベア26のベルト50の表面50aに貼り付けられる。ストリップSは、ベルト50に貼り付けられた状態で、中子4に向かって搬送される。
この搬送工程では、第一搬送コンベア24の後方では、ストリップSはベルト50と第一ガイドコンベア28のベルト54とに挟まれて搬送される。第二搬送コンベア26の前方では、ストリップSはベルト50と第二ガイドコンベア30のベルト58とに挟まれて搬送される。この搬送工程は、第一ガイドコンベア28及び第二ガイドコンベア30を用いなくてもよい。
巻回工程では、ストリップ供給装置14から中子4にストリップSが供給される。旋回台8、横移動台10、昇降台16及び前後移動台18によって、中子4の外表面4aの所定の位置に、ストリップ供給装置14の供給位置が合わせられる。この位置で、第二搬送コンベア26のベルト50からストリップSが中子4の外表面4aに供給される。貼付機32の貼付ローラ60がストリップSを外表面4aに貼り付ける。
ストリップSが外表面4aに貼り付けられると、中子4が回転して、中子4にストリップSが巻回される。旋回台8、横移動台10、昇降台16及び前後移動台18によって、外表面4aに対してストリップSの供給位置を移動しつつ、ストリップSが巻回される。切断装置34によって、ストリップSが切断される。中子4にストリップSが、切断端まで巻回される。この様にして、ストリップSが巻回されて所定の形状の巻回体にされる。この様にして、ストリップSから巻回体としてのインナーライナー部材が成形される。
ここでは、インナーライナー部材を例に説明がされたが、トレッド部材、サイドウォール部材等、他のゴム部材も同様に、それぞれのゴム組成物からなるストリップを巻回して成形される。タイヤの各部を形成するゴム部材が順次巻回されて、ローカバーが形成される。形成されたローカバーは、中子と共に、金型に投入される。金型内で、ローカバーが加硫される。この加硫によって、ローカバーからタイヤが得られる。
この例では、図示しないゴム押出し機によってストリップSが押出し成形される。この押し出し成形されたストリップSが、第一搬送コンベア24及び第二搬送コンベア26によって搬送される。
このストリップSは、ゴム押出し機から押出し成形された後に、一旦ロールに巻き取られてもよい。巻き取られたストリップSが、ロールから繰り出されて、第一搬送コンベア24及び第二搬送コンベア26に搬送されてもよい。
図4(a)には、ストリップSがベルト42に貼り付けられて搬送される様子が示されている。図4(a)では、ストリップSの幅方向中央がベルト42の中央の点Pcからずれている。ストリップSの幅方向一方の端S1が他方の端S2より点Pcから離れている。
図4(b)には、ストリップSがベルト42に貼り付けられて搬送される他の様子が示されている。図4(b)では、ストリップSの幅方向中央がベルト42の中央の点Pcに位置している。ストリップSの端S1と端S2とは、点Pcから等距離にある。
図4(c)には、ストリップSがベルト42に貼り付けられて搬送される更に他の様子が示されている。図4(c)では、ストリップSの幅方向中央がベルト42の中央の点Pcからずれている。ストリップSの端S1が他方の端S2より点Pcに近くにされている。
図4(a)では、端S1でストリップSに作用する張力は、端S2でストリップSに作用する張力より小さい。このストリップSは、ベルト42に搬送されつつ、張力の小さい端S1がベルト42の中央に近付く向きにずれていく。このストリップSは、徐々に、ベルト42の中央にストリップSの幅方向中央が一致する位置にずれていく。この様にして、図4(a)の状態から図4(b)の状態に移行する。
同様に、図4(c)では、端S2でストリップSに作用する張力は、端S1でストリップSに作用する張力より小さい。このストリップSは、ベルト42に搬送されつつ、張力の小さい端S2がベルト42の中央に近付く向きにずれていく。このストリップSは、徐々に、ベルト42の中央にストリップSの幅方向中央が一致する位置にずれていく。この様にして、図4(c)の状態から図4(b)の状態に移行する。
この第一搬送コンベア24では、表面42aがベルト42の幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜している。これにより、前述の様に、ストリップSは、幅方向中央がベルト42の幅方向中央に一致する位置に戻される。この第一搬送コンベア24では、第二搬送コンベア26に供給される際に、ストリップSの幅方向に位置ずれが生じることが抑制されている。この第一搬送コンベア24は、中子4へのストリップSの供給位置精度の向上に寄与する。
第二搬コンベア26のベルト50の表面50aも、幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜している。これにより、この第二搬送コンベア26は、中子4に供給される際に、ストリップSの幅方向に位置ずれが生じることが抑制されている。この第二搬送コンベア26は、中子4へのストリップSの供給位置精度の向上に寄与する。
このストリップ供給装置14は、中子4に貼り付けられるストリップSの位置精度に優れている。これにより、巻回されて得られるゴム部材の形状精度に優れている。
この第一搬送コンベア24では、ガイドローラ36の外周面36aがベルト42の幅方向においてローラ36の中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。このガイドローラ36によって、ベルト42の幅方向中央がローラ36の軸線方向中央に一致する位置に戻される。このベルト42がローラ36の軸線方向に位置ずれすることが抑制されている。このガイドローラ36は、中子4へのストリップSの供給位置精度の向上に寄与する。同様の観点から、第二搬送コンベア26のガイドローラ44は、中子4へのストリップSの供給位置精度の向上に寄与する。
直径Dcが大きいガイドローラ36は外周面36aに傾斜を形成しやすい。この観点から、直径Dcは、好ましくは10mm以上であり、更に好ましくは20mm以上である。一方で、直径Dcが大きいガイドローラ36は、第一搬送コンベア24の小型化を阻害する。この観点から、直径Dcは、好ましくは50mm以下であり、更に好ましくは40mm以下である。同様の観点から、第二搬送コンベア26のガイドローラ44の軸線方向中央での直径は、ガイドローラ36の直径Dcと同様にされることが好ましい。
ガイドローラ36のピッチPrを小さくすることで、ガイドローラ36間においても、山形に変形させたベルト42の形状が保持される。この観点から、ピッチPrは、好ましくは100mm以下であり、更に好ましくは90mm以下である。一方で、ピッチPrを大きくすることで、ガイドローラ36の直径Dcの自由度が大きくなる。これにより、ガイドローラ36の外周面36aに傾斜を形成し易い。この観点から、ピッチPrは、好ましくは50mm以上であり、更に好ましくは60mm以上である。同様の観点から、第二搬送コンベア26のガイドローラ44のピッチは、好ましくは100mm以下であり、更に好ましくは90mm以下である。ガイドローラ44のピッチは、好ましくは50mm以上であり、更に好ましくは60mm以上である。
薄いベルト42は、ガイドローラ36に沿って変形しやすい。この観点から、ベルト42の厚さtは、好ましくは2.0mm以下であり、更に好ましくは1.8mm以下である。一方で、厚いベルト42は、耐久性に優れる。この観点から、厚さtは、好ましくは0.5mm以上であり、更に好ましくは、0.8mm以上である。同様の観点から、第二搬送コンベア26のベルト50の厚さは、好ましくは2.0mm以下であり、更に好ましくは1.8mm以下である。ベルト50の厚さは、好ましくは0.5mm以上であり、更に好ましくは、0.8mm以上である。
幅方向中央の高さHcと幅方向端の高さHeとの差Hdが大きいベルト42は、ストリップSの位置精度の向上に寄与する。この観点から差Hdは好ましくは1mm以上である。一方で、この差Hdが小さいベルト42は耐久性に優れる。この観点から差Hdは好ましくは3mm以下である。同様の観点から、第二搬送コンベア26のベルト50においても、ベルト42と同様にされることが好ましい。
幅Wbが大きいベルト42は変形させたストリップSの搬送を容易にできる。この観点から、幅Wbは好ましくは20mm以上であり、更に好ましくは30mm以上である。この幅Wbは特に制限されないが、巻回されるストリップSの幅から、好ましくは50mm以下である。同様の観点から、第二搬送コンベア26のベルト50の幅は、好ましくは20mm以上であり、更に好ましくは30mm以上である。ベルト50の幅は、好ましくは50mm以下である。
この巻回体形成装置2では、回転体として中子4を例に説明がされたが、これに限られない。中子4に代えて、円筒状のドラムが用いられてもよい。ドラムの外周面にストリップSが巻回されて、タイヤのゴム部材が形成されてもよい。
更に、図5及び図6には、本発明に係る他の巻回体形成装置の一部が示されている。ここでは、巻回体形成装置2と異なる構成について説明がされる。巻回体形成装置2と同様の構成については、その説明が省略される。また、巻回体形成装置2と同様の構成については、同様の符号を用いて説明がされる。
図5(a)には、本発明に係る他の巻回体形成装置のガイドローラ68が示されている。本発明に係るガイドローラは、ベルト42の表面42aを幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜させればよく、前述のガイドローラ36の形状に限られない。図5(a)のガイドローラ68の外周面68aは、軸線方向中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している。この外周面68aは、軸線方向中央から端まで曲面で形成されている。例えば、図5(a)の外周面68aの輪郭は、円孔で形成されてもよい。
図5(b)には、本発明に係る更に他の巻回体形成装置のガイドローラ70とベルト72とが示されている。この巻回体形成装置では、ベルト72の幅方向中央の厚さtcが端の厚さTeより厚くされている。ベルト72の厚さtは、幅方向中央の厚さtcから幅方向端の厚さteに向かって漸減している。表面72aの輪郭は、断面において幅方向中央から端まで直線で延びている。
図5(c)には、本発明に係る更に他の巻回体形成装置のガイドローラ70とベルト74とが示されている。このベルト74の幅方向中央の厚さtcが端の厚さTeより厚くされている。ベルト74の厚さtは、幅方向中央の厚さtcから幅方向端の厚さteに向かって漸減している。表面74aの輪郭は、断面において幅方向中央から端まで曲線で延びている。
図6(a)から図6(c)には、本発明に係る更に他の巻回体形成装置の第一搬送コンベア76が示されている。この第一搬送コンベア76は、前後方向一対のガイドローラ36の間にベルト支持体78を備えている。
図6(c)に示される様に、ベルト支持体78の幅方向中央が外向きに突出している。ベルト支持体78の厚さは、幅方向中央の厚さTcから幅方向端の厚さTeに向かって漸減している。これにより、ベルト42の表面42aは、幅方向中央から幅方向端に向かって外側から内向きに傾斜している。
このベルト支持体78によって、ベルト42に変形させられている。この巻回体形成装置の第二搬送コンベアも、同様に、ベルト支持体78と同様のベルト支持体を備えていてもよい。更に、この巻回体形成装置では、前後方向一対のローラコンベア36に代えて、円筒形状のガイドローラが用いられてもよい。また、ベルト支持体78の表面78aの輪郭は図6(c)の断面において直線にされているが、幅方向中央から幅方向端まで曲線で形成されてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された巻回体形成装置を用いて、ストリップが巻回されて、ゴム部材が形成された。このゴム部材の形成が50回繰り返された。
[比較例1]
円柱形状のガイドローラを用いた他は、実施例1と同様にして、ゴム部材が形成された。この第一搬送コンベア及び第二搬送コンベアのベルトの表面は、平坦であった。
[ストリップの位置ずれ評価]
ゴム部材のストリップの位置ずれが検査された。その結果が表1に示されている。この評価結果は、比較例1におけるストリップの位置ずれの発生率を100とした指数で表されている。この指数が小さいほど、発生率が低い。この指数が小さいほど、好ましい。
Figure 0006787062
表1に示されるように、実施例の巻回体形成装置では、比較例の巻回体形成装置に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、ゴムからなるストリップを巻回してゴム部材を形成するストリップワインド工法に広く適用されうる。
2・・・巻回体形成装置
4・・・中子
14・・・ストリップ供給装置
24、76・・・第一搬送コンベア
26・・・第二搬送コンベア
32・・・貼付機
36、44、68、70・・・ガイドローラ
42、50、72,74・・・ベルト
78・・・ベルト支持体

Claims (9)

  1. ゴムからなるストリップを巻回してゴム部材を形成する回転体と、上記回転体の外周面にストリップを供給するストリップ供給装置とを備えており、
    上記ストリップ供給装置がストリップを搬送するベルトを備えており、
    上記ベルトがストリップが貼り付けられる表面を備えており、
    上記ベルトの幅方向において上記表面の中央が外向きに突出しており、上記表面が中央から端に向かって外側から内向きに傾斜しているゴムストリップの巻回体形成装置。
  2. 上記ストリップ供給装置が上記ベルトが架け渡されるローラを備えており、
    上記ローラの外周面に上記ベルトの裏面が支持されており、
    上記ベルトの幅方向において上記ローラの外周面の中央が外向きに突出しており、上記外周面の中央から端に向かって外側から内向きに傾斜している請求項1に記載の巻回体形成装置。
  3. 上記ベルトの幅方向において上記ローラの中央での直径が10mm以上50mm以下である請求項2に記載の巻回体形成装置。
  4. 上記ストリップ供給装置が複数の上記ローラを備えており、
    上記ローラ間のピッチが50mm以上100mm以下である請求項2又は3に記載の巻回体形成装置。
  5. 上記ベルトの厚さが0.5mm以上2.0mm以下である請求項2から4のいずれかに記載の巻回体形成装置。
  6. 上記ベルトの幅方向中央の厚さが幅方向端の厚さより厚くされており、
    上記ベルトの厚さが幅方向中央から幅方向端に向かって漸減している請求項1に記載の巻回体形成装置。
  7. 上記ベルトの幅方向中央の高さと幅方向端の高さとの差が1mm以上3mm以下である請求項1から6のいずれかに記載の巻回体形成装置。
  8. 上記ベルトの幅が20mm以上50mm以下である請求項1から7のいずれかに記載の巻回体形成装置。
  9. ゴムからなるストリップがベルトの表面に貼り付けられて搬送される搬送工程と、上記ストリップが回転体に巻回されてゴム部材が形成される巻回工程とを備えており、
    上記ベルトの幅方向において上記表面の中央が外向きに突出しており、上記表面が中央から端に向かって外側から内向きに傾斜しているタイヤのゴム部材の製造方法。
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