JP6785363B2 - 電子部品装着機及び装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品のバンプに粘性流体を転写する電子部品装着機及びその装着方法に関するものである。
従来、電子部品装着機には、実装する電子部品、例えばBGA(Ball grid array)の電子部品のバンプに粘性流体(はんだやフラックス)を転写する転写装置を備えるものがある(例えば、特許文献1など)。この電子部品装着機では、装着ヘッドの吸着ノズルに保持した電子部品を基板にはんだ付けする前に、転写装置の貯留部に貯留した粘性流体に電子部品のバンプを浸漬させバンプに粘性流体を転写する。
また、この電子部品装着機では、転写後に電子部品のバンプを設けた面に光を照射し、撮像部によってバンプを撮像する。電子部品装着機は、撮像した画像データからバンプの輝度を算出し、算出した輝度が予め定めた閾値より高い場合に、転写不良と判定する。
特開2007−281024号公報
ところで、上記した電子部品装着機では、輝度に基づいた転写の良否を判定することは可能である。しかしながら、この種の電子部品装着機では、転写装置の粘性流体を電子部品のバンプに転写する処理などにおいて改善の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、適量な粘性流体をバンプに転写できる電子部品装着機、及び装着方法を提供することを目的とする。
また、本願は、基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出する検出処理と、前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定する判定処理と、を実行する電子部品装着機を、開示する。
また、本願は、基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出する検出処理を実行する電子部品装着機を、開示する。
また、本願は、基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲であって、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定する判定処理を実行する電子部品装着機を、開示する。
また、本願は、電子部品装着機に限らず、電子部品装着機で実行される装着方法にも適用できる。
本願に開示される技術によれば、適量な粘性流体をバンプに転写できる電子部品装着機、及び装着方法を提供することができる。
第一実施形態のフラックスユニットが取り付けられた電子部品装着機の斜視図である。 電子部品装着機の上面図である。 フラックスユニットの斜視図である。 電子部品装着機のブロック図である。 膜厚調整作業のフローチャートである。 膜厚調整作業のフローチャートである。 転写前のバンプを示す模式図である。 転写後のバンプを示す模式図である。 転写後のバンプを示す模式図である。 転写後のバンプを示す模式図である。 電子部品を側方から見た模式図である。 バンプの拡大図である。 貯留部の膜厚を示す模式図である。 第二実施形態の膜厚調整作業のフローチャートである。 第二実施形態のフラックスユニットの割り振りを示す表である。
(第一実施形態)
以下、本願の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第一実施形態の電子部品装着機10の斜視図であり、当該電子部品装着機10のハウジング11を透過させて図示している。図2は、電子部品装着機10の上面図である。電子部品装着機10は、搬送される基板B1,B2に電子部品を実装する装置である。
電子部品装着機10は、当該電子部品装着機10を設置する製造工場等の床面に配置されるベース13の上に、ハウジング11に覆われた各種装置を有する。ベース13は、略直方体形状に形成されている。電子部品装着機10の基板搬送装置20は、基板B1,B2を搬送する装置であり、一対のガイドレール21を有する。一対のガイドレール21は、ベース13の長手方向に沿って延設され、ベース13上に配置されている。なお、以下の説明では、一対のガイドレール21が延設される方向を前後方向、当該前後方向に直角で装置の設置面に対して水平な方向(基板B1,B2を搬送する方向)を左右方向、前後方向及び左右方向の両方に直角な方向を上下方向と称して説明する。
基板搬送装置20は、ベース13の略中央部の上面に立設する固定壁23を有する。一対のガイドレール21の各々の前端は、この固定壁23の左右方向の両端部に連結されている。固定壁23の後方側には、3つの可動壁24A,24B,24Cが前方から後方に向かって順番に配置されている。3つの可動壁24A〜24Cの各々は、左右方向の両端部をガイドレール21に対して前後方向に摺動可能に取り付けられている。
固定壁23と可動壁24Aとの前後方向の間には、左右方向に基板B1を搬送するレーンが構成されている。同様に、可動壁24B,24Cの前後方向の間には、左右方向に基板B2を搬送するレーンが構成されている。可動壁24A,24Bは、基板B1,B2のそれぞれを搬送する2つのレーンを構成した状態では、前後方向において隣接して配置される。固定壁23及び可動壁24Aは、各々の上部部分に左右方向に基板B1を搬送するコンベアベルトを備えている。同様に、可動壁24B,24Cは、各々の上部部分に左右方向に基板B2を搬送するコンベアベルトを備えている。電子部品装着機10の制御装置91(図4参照)は、基板搬送装置20を制御してコンベアベルトを駆動し、レーン上の左から右に向かって基板B1,B2を搬送する。
固定壁23及び3つの可動壁24A〜24Cの各々で構成される2つのレーンには、基板B1,B2を固定するためのバックアップテーブル26が設けられている。バックアップテーブル26の各々は、基板B1,B2の下方となるベース13上に設けられており、上下方向に向かって昇降可能に構成されている。バックアップテーブル26の各々は、長方形板状の上面に多数のバックアップピンが設けられており、制御装置91の制御に基づいて、基板B1,B2の各々をバックアップピンにより下方から支持して固定的に保持する。
電子部品装着機10の上部には、XYロボット31が設けられている。XYロボット31は、Y方向スライダ32と、X方向スライダ33と、左右一対のY方向ガイドレール34と、上下一対のX方向ガイドレール35とを備えている。なお、図2は、図面が煩雑となるのを避けるため、Y方向スライダ32、Y方向ガイドレール34、X方向ガイドレール35を一点鎖線で示している。また、X方向は左右方向に対応し、Y方向は前後方向に対応している。
一対のY方向ガイドレール34の各々は、ハウジング11の内部空間において上面に近い部分に配置され、前後方向に延設されている。Y方向スライダ32は、Y方向ガイドレール34に対して前後方向に摺動可能に取り付けられている。X方向ガイドレール35の各々は、Y方向スライダ32の前面に配置され、左右方向に延設されている。X方向スライダ33は、X方向ガイドレール35に対して左右方向に摺動可能に取り付けられている。X方向スライダ33の下面には、基板B1,B2の表面に付された基準マークや型番等を撮像するためのマークカメラ37が取り付けられている。マークカメラ37は、下方を向いた状態でX方向スライダ33に固定されており、XYロボット31により、ベース13上の任意の位置において撮像することが可能となっている。
また、X方向スライダ33には、装着ヘッド41が取り付けられている。装着ヘッド41は、XYロボット31により、ベース13上の任意の位置に移動可能に構成されている。また、装着ヘッド41は、X方向スライダ33に対して、上下方向に摺動可能に構成されている。装着ヘッド41は、基板B1,B2に対して電子部品を装着する。装着ヘッド41は、下端面に設けられた吸着ノズル43を有している。吸着ノズル43は、制御装置91の制御に基づいて、電子部品を吸着保持し、又は保持した電子部品を離脱する。また、装着ヘッド41は、制御装置91の制御に基づいて吸着ノズル43で保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。
また、電子部品装着機10は、ベース13上における固定壁23の前方側の位置にパーツカメラ15及び破棄ボックス17を備えている。パーツカメラ15は、CCD等の撮像素子を備え、装着ヘッド41の吸着ノズル43で吸着した電子部品を撮像するために用いられる。パーツカメラ15は、照明部15A(図4参照)を備えている。照明部15Aは、例えば、LED等の光源を有しており、装着ヘッド41に吸着保持された電子部品の下面に光を照射する。本実施形態のパーツカメラ15は、電子部品のバンプに転写されたフラックスの撮像にも用いられる。パーツカメラ15は、照明部15Aの光を電子部品の下面に照射し、電子部品の下面のバンプを撮像する。また、破棄ボックス17は、電子部品を破棄するためのボックスである。例えば、フラックスを過度に転写された電子部品は、装着ヘッド41によって破棄ボックス17内に廃棄される。
また、電子部品装着機10には、ベース13の前方側の上面にデバイステーブル16が前後方向に摺動可能に設けられている。デバイステーブル16の上面には、フラックスユニット18が取り付けられている。図3はフラックスユニット18の斜視図である。フラックスユニット18の基部51は、デバイステーブル16(図1及び図2参照)の上面に取り付けられている。基部51は、前後方向に延設された長方形の底板と、当該底板の左右方向の端部から上方に垂直に延びる一対の側板とを備え、前後方向に延びるU字形状の溝を構成している。基部51には、左右方向で対向し前後方向に沿って延設される一対のガイドレール53が底板の上面に配設されている。また、基部51は、底板上における前方側の端部にケーブル連結部54が設けられている。
フラックスユニット18は、ケーブル連結部54に連結されガイドレール53に沿って前後方向に可動するユニット本体部56を備える。ユニット本体部56は、前後方向に延びる直方体形状の台座61を備える。台座61は、基部51のU字形状の溝に収まる大きさで形成されている。台座61は、基部51の底板上に設けられたガイドレール53の形状に合わせて形成された被ガイド部が設けられ、アクチュエーター(図示略)によってユニット本体部56がガイドレール53(基部51)に対して前後方向に移動可能に構成されている。
台座61には、前後方向に延設された一本のガイドレール63が上面に配設されている。台座61の上には、フラックスFが貯留される貯留部64が設けられている。貯留部64は、ガイドレール63の形状に合わせて形成された被ガイド部が設けられ、アクチュエーター(図示略)によってガイドレール63(ユニット本体部56)に対して前後方向に移動可能に構成されている。貯留部64は、上方から見た場合に、長手方向が前後方向に沿った長方形状をなし、浅底のトレイで構成されている。貯留部64内には、フラックスFが貯留されている。貯留部64の上部には、フレーム67が設けられている。フレーム67は、上方から見た形状が、後方側が開口する略U字の板状に形成されている。フレーム67は、貯留部64を左右方向に跨ぐように台座61の左右両端から架設されている。
ユニット本体部56の前端部分には、シリンジ保持部68が設けられている。シリンジ保持部68には、円筒状のシリンジ71がクリップ72及びベルト73によって固定されている。シリンジ71の内部には、フラックスFが貯留されている。シリンジ保持部68の下部には、ケーブル連結部74が設けられている。ケーブル連結部74は、ケーブル76によって基部51のケーブル連結部54と連結されている。ケーブル76には、各種の電源線や信号線などが収容されている。
フレーム67は、U字状の開口内にスキージ77が揺動軸(図示略)を介して揺動可能に取り付けられている。スキージ77は、例えば、左右方向から見た場合に、下方側に開口するV字の板状に形成されている。一方、シリンジ71の下面には、液送管79が取り付けられている。液送管79は、一端をシリンジ71に接続され、他端をスキージ77に接続されており、シリンジ71内とスキージ77のV状の開口内とを連通している。フラックスユニット18は、シリンジ71から液送管79を介して貯留部64にフラックスFを供給可能に構成される。
ユニット本体部56は、スキージ77の高度を調整するアクチュエーター81を備える。制御装置91は、アクチュエーター81を駆動しスキージ77の高さを調整する。また、制御装置91は、アクチュエーター81を駆動し、スキージ77の角度や位置を変更可能となっている。これにより、制御装置91は、貯留部64のフラックスFの膜厚を調整可能となっている。制御装置91は、装着ヘッド41を制御し、フラックスFで形成される流体膜の膜厚を調整して、吸着ノズル43に吸着した電子部品110のバンプ112をフラックスFに浸漬させる。
図4に示すように、電子部品装着機10は、制御装置91を備えている。制御装置91は、コントローラ93、複数の駆動回路95などを備えている。複数の駆動回路95は、上記した基板搬送装置20などの駆動源(電磁モータなど)に接続されている。コントローラ93は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路95に接続されている。これにより、基板搬送装置20等は、コントローラ93によって制御される。また、コントローラ93は、画像処理回路97を介してマークカメラ37やパーツカメラ15の画像データを入力する。制御装置91は、画像処理回路97を介してパーツカメラ15の照明部15Aを制御可能となっている。
また、電子部品装着機10は、表示装置99を備えている。表示装置99は、例えば、タッチパネルであり、液晶パネル、液晶パネルの背面側から光を照射するLED等の光源、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜等を備えている。表示装置99は、制御装置91の制御に基づいて各種情報の表示や、ユーザからの操作の受付を行う。
(電子部品装着機10による装着作業)
本実施形態の電子部品装着機10は、例えば、ネットワークを介して接続された管理装置(図示略)から制御データD1を受信し、受信した制御データD1をコントローラ93のメモリ93Aに保存する。コントローラ93は、制御データD1に基づいて、基板搬送装置20に保持された基板B1,B2に対し、装着ヘッド41によって装着作業を行う。具体的には、コントローラ93は、基板搬送装置20を制御して、基板B1,B2を作業位置まで搬送し固定的に保持させる。また、コントローラ93は、供給装置(図示略)から電子部品110を供給させる。この供給装置は、例えば、テープフィーダであり、デバイステーブル16に装着される。装着ヘッド41は、コントローラ93の制御に基づいて、供給装置から供給された電子部品110を吸着ノズル43によって吸着保持する。
続いて、装着ヘッド41は、コントローラ93の制御に基づいて、パーツカメラ15の上方に移動し、吸着した電子部品110を撮像される。コントローラ93は、撮像データに基づいて、吸着位置の誤差を取得する。次いで、装着ヘッド41は、コントローラ93の制御に基づいて、フラックスユニット18の上方に移動し、電子部品110を下降させる。これにより、電子部品110のバンプ112にフラックスFが転写される。そして、装着ヘッド41は、コントローラ93の制御に基づいて、作業位置に固定された基板B1,B2のいずれかの上方に移動し、吸着位置の誤差等を補正し、保持している電子部品110を基板B1,B2上の所定の位置に装着する。
(電子部品装着機10による膜厚調整作業)
本実施形態の電子部品装着機10は、貯留部64のフラックスFの膜厚を自動で調整する。例えば、電子部品装着機10は、上記した装着作業に先立って、フラックスFの膜厚を調整する作業を行う。なお、電子部品装着機10は、上記した装着作業の実施中に、下記の膜厚調整を実施してもよい。
図5及び図6は、膜厚調整作業のフローチャートを示している。コントローラ93は、例えば、ユーザからの操作を表示装置99(タッチパネル)に受け付けると、装着作業に先立って、試験的に電子部品110にフラックスFを転写する作業を行い、その転写状況に応じて膜厚を調整する。まず、図5に示すステップ(以下、「S」と記載する)11において、コントローラ93は、フラックスFを転写する前に電子部品110をパーツカメラ15によって撮像する。コントローラ93は、装着作業に使用する電子部品110を供給装置から供給させ、装着ヘッド41によって電子部品110を吸着保持させる。コントローラ93は、装着ヘッド41をパーツカメラ15の上方に移動させ、電子部品110を下方からパーツカメラ15によって撮像する(S11)。
次に、コントローラ93は、装着ヘッド41をフラックスユニット18の上方に移動させる。コントローラ93は、吸着ノズル43を下降させて電子部品110のバンプ112を貯留部64に浸漬させ、バンプ112にフラックスFを転写させる(S13)。
次に、コントローラ93は、フラックスFを転写した電子部品110を、パーツカメラ15によって撮像する(S15)。コントローラ93は、装着ヘッド41をパーツカメラ15の上方に移動させ、バンプ112にフラックスFを転写された電子部品110を下方からパーツカメラ15によって撮像する。
次に、コントローラ93は、パーツカメラ15で撮像した画像データに基づいて、バンプ112に転写されたフラックスFの転写量を検出する(S17:検出処理)。例えば、コントローラ93は、バンプ112の輝度に基づいて転写量を検出する。コントローラ93は、フラックスFを転写する前のバンプ112の輝度と、転写後のバンプ112の輝度とを比較して転写量を検出する。バンプ112の輝度は、フラックスFの転写量の増加にともない低下する。このため、コントローラ93は、転写の前後における輝度の低下に基づいて転写量を検出することができる。例えば、コントローラ93のメモリ93A(図4参照)には、転写量の良否を判定するための閾値データD2が保存されている。この閾値データD2には、バンプ112の輝度の低下量と転写量との対応関係を示したテーブルが保存されている。これにより、コントローラ93は、検出した低下量に対応する転写量をテーブルから検出することで、バンプ112に転写されたフラックスFの転写量を検出できる。なお、転写量の検出方法は、輝度による方法に限らず、例えば、画像データを処理し、フラックスFの転写範囲のエッジを検出し転写範囲の面積から転写量を算出してもよい。
次に、コントローラ93は、フラックスFの転写量が過剰であるか否かを判定する(S19:判定処理)。図7〜図10は、電子部品110の下面を模式的に示した図であって、バンプ112とフラックスFとの関係を示している。図7は、転写前のバンプ112の状態を示している。図8は、適切な転写量のフラックスFを転写したバンプ112の状態を示している。図9は、過剰にフラックスFを転写されたバンプ112の状態を示している。図10は、転写量の少ないバンプ112の状態を示している。
図7に示すように、転写前のバンプ112は、フラックスFを転写されておらず、例えば、ほぼ一定の輝度となる。図8に示すように、適切な転写量だけ転写されたバンプ112は、例えば、下面の中央を中心としてフラックスFを転写される。図11は、フラックスFを転写したバンプ112を電子部品110の側方から見た状態を模式的に示している。ここでいう適切な転写量とは、例えば、部品メーカー等によって推奨(許容)される転写量であり、溶融時のぬれ性を十分に得られる転写量である。適切な転写量は、例えば、バンプ112のバンプ高さ121の30%〜60%の高さまでフラックスFを転写した量である。
バンプ112の直径を直径122とし、バンプ112における電子部品110(モールドなど)の下面から突出した部分をバンプ112全体の半分と仮定した場合、バンプ高さ121は、直径122の半分となる。直径122を150μm(マイクロメートル)とした場合、バンプ高さ121は、75μmとなる。
図12は、バンプ112の拡大図を模式的に示している。バンプ112の下端からフラックスFの上端までの距離123は、適切な転写量だけフラックスFを転写した場合、例えば、図12に示す下限値133から上限値135までの範囲内である必要がある。上記した30%〜60%が適切な転写量である場合、下限値133は、22.5μm(=75×0.3)となる。上限値135は、45μm(=75×0.6)となる。本実施形態のコントローラ93は、距離123をこの下限値133と上限値135の範囲内に収まるようにフラックスFの膜厚を調整する。
メモリ93Aの閾値データD2には、上記した上限値135及び下限値133の各々まで転写した場合の転写量が保存されている。コントローラ93は、S17で検出した転写量を、これらの上限値135等に対応する転写量と比較することで転写の良否を判定する。なお、コントローラ93は、S17で検出した輝度を閾値データD2のテーブルにより転写量に変換せず、輝度レベルのまま取り扱い転写量を判定してもよい。例えば、閾値データD2には、上記した上限値135や下限値133に対応した輝度レベルが保存されている。コントローラ93は、バンプ112の輝度レベルと、下限値133等の輝度レベルを比較することで、転写の不良を判定してもよい(S19)。
S19において、コントローラ93は、フラックスFの転写量が過剰であるか否か、即ち、上限値135に対応する転写量より多いか否かを判定する。コントローラ93は、例えば、S17で検出した転写量が、上限値135の転写量(閾値データD2)よりも多いことに応じて(S19:YES)、フラックスFが付き過ぎであると判定する。図9に示すように、例えば、上限値135より多く過剰にフラックスFを転写したバンプ112(電子部品110)では、フラックスFがバンプ112の表面全体に付着し電子部品110の下面にまで濡れ広がった状態となる。コントローラ93は、上限値135より多くフラックスFを転写されたと判定したことに応じて(S19:YES)、表示装置99にエラーを表示する(S21)。
また、コントローラ93は、上記した下限値133(22.5μm)〜上限値135(45μm)の範囲に基づいて、フラックスFの許容される膜厚の範囲(以下、許容膜厚範囲という場合がある)を算出できる。図13は、貯留部64を模式的に示している。図13に一点鎖線で示す範囲は、許容膜厚範囲137を示している。許容膜厚範囲137の上限値139は、図12に示す上限値135に対応する。許容膜厚範囲137の下限値141は、図12に示す下限値133に対応する。
例えば、バンプ112の下端を貯留部64の底面64Aに当接させて浸漬させる場合、許容膜厚範囲137の上限値139は、上限値135と一致する。また、下限値141は、下限値133と一致する。しかしながら、実際の調整作業では、フラックスFの粘性や電子部品110の反り等によって誤差が生じる。そこで、本実施形態のコントローラ93は、例えば、図12に示す実際の転写量である距離123から閾値である下限値133までの増加量143を、貯留部64のフラックスFの表面から下限値141までの高さ(図13に示す増加量143)として設定し、貯留部64のフラックスFの膜厚145の目安とする。
S21において、コントローラ93は、上記した増加量143に基づいて、フラックスFの膜厚145として目安となる値(例えば、増加量143を考慮した下限値141及び上限値139)を表示装置99に表示する(目安通知処理)。これによれば、例えば、ユーザは、表示(通知)された膜厚145の目安となる値(下限値141など)を参照し、マイクロメータ等を用いて貯留部64の膜厚145を手動で調整し、適切な膜厚145を設定できる。あるいは、ユーザは、表示装置99(タッチパネル)を操作して電子部品装着機10に対して適切な膜厚145を設定できる。なお、目安となる値の通知方法は、表示に限定されず、例えば、目安となる値を管理装置等にデータとして送信してもよく、あるいは音声によってユーザに通知してもよい。
また、S21において、コントローラ93は、増加量143に基づいて、自動でフラックスFの膜厚145を調整してもよい。コントローラ93は、例えば、フラックスFを転写された電子部品110を破棄ボックス17に破棄した後、上記した処理を実行し(S21)、図5及び図6に示す処理を終了する。
また、コントローラ93は、S19において、過剰にフラックスFを転写されていないと判定したことに応じて(S19:NO)、転写量が図12に示す下限値133以上であるか否かを判定する(S23:判定処理)。転写量が下限値133以上である場合(S23:YES)、転写量は、下限値133以上で上限値135以下となり適切な量となる。転写量が下限値133以上であることに応じて(S23:YES)、コントローラ93は、例えば、フラックスFを転写された電子部品110を破棄ボックス17に破棄した後、図5及び図6に示す処理を終了する。これにより、フラックスFの膜厚145は、適切な厚さとなる。調整後の装着作業において、電子部品110のバンプ112に適量なフラックスFを転写できる。なお、図5及び図6に示す膜厚調整作業を装着作業中に実施した場合には、転写量が下限値133以上であることに応じて(S23:YES)、コントローラ93は、フラックスFを転写した電子部品110を基板B1,B2に実装することとなる。
また、転写量が下限値133未満であることに応じて(S23:NO)コントローラ93は、繰り返し回数を判定する(S25)。コントローラ93は、後述する膜厚145の調整処理(S27)を、予め設定された繰り返し回数だけ実行する。この繰り返し回数は、例えば、ユーザによって予め電子部品装着機10に対して設定される。
コントローラ93は、S25において、繰り返し回数が予め設定された回数以下である場合(S25:NO)、膜厚145を一段階厚くする(S27)。転写量が下限値133未満であると判定された場合(S23:NO)、図10及び図12に示すように、例えば、フラックスFは、バンプ112の下限値133よりも先端側のみに転写されており、少ない転写量となる。そこで、本実施形態のコントローラ93は、S27において、実際の転写量(距離123)から下限値133(閾値)までの増加量143を複数の段階値151(図示例では例えば4段階)に分割する。コントローラ93は、貯留部64に貯留されたフラックスFの膜厚145を、分割した増加量143、即ち、1つの段階値151分だけ厚くさせる。コントローラ93は、フラックスユニット18を制御して、膜厚145を1段階(段階値151)だけ厚くする(S27)。また、コントローラ93は、上記した繰り返し回数を1つ増やす(S27)。
コントローラ93は、膜厚145を段階値151(1段階)だけ厚くした後(S27)、図5に示すS13からの処理を再度実行する(繰り返し処理)。これによれば、フラックスFの転写量が少ない場合、転写量が下限値133(閾値)に近づくように貯留部64のフラックスFの膜厚145を徐々に厚くする。また、コントローラ93は、膜厚145を徐々に厚くしながらバンプ112への転写を実行する。これにより、フラックスFをバンプに転写する量を徐々に増加させることで、一度の調整で転写量が許容範囲を越える事態の発生を抑制し、膜厚145をより確実に最適値へと近づけることができる。
また、本実施形態のコントローラ93は、膜厚145を段階値151(1段階)だけ厚くしつつ、バンプ112にフラックスFを転写させる処理(転写処理)を、予め設定された繰り返し回数だけ実行する。これによれば、コントローラ93(制御装置)は、膜厚145を徐々に厚くしながら、膜厚調整後の転写(S13)、判定(S19、S23)、調整(S27)を繰り返すことで、適切な膜厚145を自動で検出し設定することが可能となる。なお、コントローラ93は、膜厚145を徐々に厚くせず、下限値133まで一気に厚くしてもよい。
また、コントローラ93は、S25において、繰り返し回数が予め設定された回数より多くなったことに応じて(S25:YES)、S21と同様に、エラー表示や目安となる膜厚145(上限値139や下限値141)の表示等を実行し、図5及び図6に示す処理を終了する。これによれば、コントローラ93は、予め設定された繰り返し回数だけ調整等しても、所望の転写量とならない場合に、エラー通知などの適切な対応を実行できる。
因みに、フラックスFは、粘性流体の一例である。装着ヘッド41は、ヘッド部の一例である。照明部15Aは、照射部の一例である。パーツカメラ15は、撮像部の一例である。
以上、詳細に説明した第一実形態によれば以下の効果を奏する。
コントローラ93は、転写量が予め定めた閾値よりも少ないことに応じて(S23:NO)、バンプ112にフラックスFを転写等させる。これによれば、フラックスFの転写量が予め定めた閾値よりも少ないことに応じて、電子部品110のバンプ112を再度フラックスFに浸漬させたり、貯留部64のフラックスFの膜厚145を厚くさせてから浸漬させたりすることができる。これにより、フラックスFをバンプ112に転写する転写量を増加させることで、バンプ112に適量な粘性流体を転写できる。
(第二実施形態)
以下、本願の第二実施形態について図面を参照して説明する。第二実施形態のコントローラ93は、装着作業に先立って、装着作業で使用する複数の電子部品110について、共通で使用可能な膜厚145を検出し、フラックスFの膜厚として設定する。図14は、第二実施形態の膜厚調整作業のフローチャートを示している。コントローラ93は、例えば、ユーザからの操作を表示装置99(タッチパネル)に受け付けると、膜厚調整作業を開始する。
まず、コントローラ93は、装着作業で基板B1,B2に装着(使用)する予定の複数の電子部品110の各々について、バンプ112の高さであるバンプ高さ121(図11)を検出する(S30)。本実施形態の装着作業を実施するための制御データD1(図4参照)には、装着作業で使用する電子部品110についての情報としてバンプ高さ121が設定されている。コントローラ93は、この制御データD1に基づいて、複数の電子部品110の各々についてバンプ高さ121を検出する。なお、コントローラ93は、他の方法によりバンプ高さ121を検出してもよい。例えば、コントローラ93は、装着ヘッド41に設けたカメラによって、吸着ノズル43に吸着保持されたバンプ112を側方から撮像し、撮像した画像データを処理してバンプ高さ121を検出してもよい。
次に、コントローラ93は、検出したバンプ高さ121と、バンプ高さ121に転写するフラックスFの量として予め設定された閾値(例えば、閾値データD2)とに基づいて、フラックスFの膜厚145として許容される許容膜厚範囲を算出する。図15は、許容膜厚範囲の一例を示している。例えば、上記実施形態と同様に、閾値データD2には、バンプ高さ121の60%〜30%の転写量を、溶融時のぬれ性を十分に得られる(許容される)転写量として設定されている。図15に示すように、バンプ高さ121が300μmである場合、バンプ112の転写する上限値135(図12参照)は、180μm(=300×0.6)となる。また、下限値133(図12参照)は、90μm(=300×0.3)となる。コントローラ93は、上限値135及び下限値133を、バンプ高さ121(制御データD1)及び閾値の情報(閾値データD2)に基づいて算出する。
第二実施形態のコントローラ93は、上記した第一実施形態とは異なり、実際に転写を実行して膜厚145を調整するわけではなく、設定データ(制御データD1、閾値データD2)に基づいて許容膜厚範囲137(図13参照)を算出し設定する。このため、コントローラ93は、算出した上限値135を許容膜厚範囲137の上限値139(図13参照)とし、算出した下限値133を許容膜厚範囲137の下限値141(図13参照)とする。図15に示すように、許容膜厚範囲137は、例えば、90μm〜180μmの範囲となる。即ち、貯留部64の底面64Aから90μm〜180μmの範囲の膜厚145とすることで、設定上は、バンプ高さ121が300μmの電子部品110にフラックスFを良好に転写することができることとなる。
コントローラ93は、S31において、基板B1,B2に装着する複数の電子部品110の各々について許容膜厚範囲137を算出する(検出処理)。次に、コントローラ93は、装着される全ての電子部品110の許容膜厚範囲137を満たす共通膜厚値CTが存在するか否かを判定する(S33:判定処理)。例えば、図15に示すように、バンプ高さ121が300μmと250μmの電子部品110では、90μm〜150μmの範囲で許容膜厚範囲137が重複している。このため、それぞれの許容膜厚範囲137を満たす共通膜厚値CTとして、例えば、100μmを設定することができる。
仮に、バンプ高さ121が300μmと250μmの2種類の電子部品110のみを装着する場合、100μmの共通膜厚値CTは、装着する全ての電子部品110について共通して使用できる膜厚145となる。この場合、コントローラ93は、2種類の電子部品110に対して共通膜厚値CTが存在するため(S33:YES)、膜厚145が100μmとなるようにフラックスユニット18を制御する(S35)。これによれば、コントローラ93によって複数の電子部品110に使用可能な膜厚145に自動で調整されるため、ユーザによる膜厚145の調整が不要となる。
そして、コントローラ93は、図14に示す処理を終了する。膜厚調整作業後の装着作業において、バンプ112に適量なフラックスFを転写できる。なお、コントローラ93は、自動で調整せずに、共通膜厚値CTを表示装置99に表示するなどしてユーザに通知してもよい。
一方で、装着される全ての電子部品110の許容膜厚範囲137を満たす共通膜厚値CTが存在しない場合(S33:NO)、コントローラ93は、複数のフラックスユニット18を装着されているか否かを判定する(S37:装着判定処理)。コントローラ93は、複数のフラックスユニット18を装着されていることに応じて(S37:YES)、複数のフラックスユニット18の各々における膜厚145を異なる共通膜厚値CTする。コントローラ93は、共通膜厚値CTと許容膜厚範囲137に基づいて、複数の電子部品110の各々を浸漬させる先を、複数のフラックスユニット18のいずれかに振り分ける(S39:振り分け処理)。
図15に示すように、バンプ高さ121が100μmと80μmの電子部品110では、30μm〜48μmの範囲で許容膜厚範囲137が重複している。この許容膜厚範囲137は、バンプ高さ121が300μmと250μmの電子部品110の許容膜厚範囲137(90μm〜150μm)とは重複しない。そこでコントローラ93は、例えば、2つのフラックスユニット18を電子部品装着機10に装着されている場合、1つのフラックスユニット18の膜厚145を100μm(共通膜厚値CT)とする。バンプ高さ121が300μmと250μmの電子部品110の各々を浸漬させる先として、当該フラックスユニット18を設定する(図15の第一フラックスユニット)。
また、もう1つのフラックスユニット18の膜厚145を40μm(共通膜厚値CT)とする。バンプ高さ121が100μmと80μmの電子部品110の各々を浸漬させる先として、当該フラックスユニット18を設定する(図15の第二フラックスユニット)。そして、コントローラ93は、膜厚145を上記した値となるように各フラックスユニット18を制御する(S35)。これによれば、コントローラ93は、複数のフラックスユニット18の膜厚145を異なる共通膜厚値CTとし、複数の電子部品110を浸漬させる先として、良好に転写可能なフラックスユニット18を自動で振り分ける。これにより、ユーザは、複数のフラックスユニット18のいずれに電子部品110を浸漬させるべきかの判断等する必要がなくなる。なお、複数の電子部品110に設定した共通膜厚値CTの数に対してフラックスユニット18の数が足りない場合、即ち、振り分け先としてフラックスユニット18の数が足りない場合、コントローラ93は、エラーを通知してもよい。また、エラーを通知するだけでなく、例えば、フラックスユニット18の増設を促すような通知、より具体的には増設すべき台数、ユニットの種類などを通知してもよい。この際、増設の通知に合わせて増設するフラックスユニット18に設定すべき膜厚145の値を通知してもよい。これにより、ユーザは、フラックスユニット18を準備するだけでなく、膜厚145を手動で設定等することもできる。
さらに、電子部品装着機10が自動でフラックスユニット18の増設を実行可能な構成であれば、フラックスユニット18を自動で増設してもよい。例えば、電子部品装着機10を設置した生産ラインにフラックスユニット18の搬送や、電子部品装着機10に対するフラックスユニット18の接続を自動で行うユニット移動装置を配置して、フラックスユニット18を自動で増設してもよい。例えば、電子部品装着機10は、生産ラインの管理装置にフラックスユニット18の増設を要請し、管理装置が電子部品装着機10からの要請を受け、ユニット移動装置を移動等させ、必要な電子部品装着機10へのフラックスユニット18の増設を実施してもよい。
また、コントローラ93は、S37において、複数のフラックスユニット18が装着されていないことに応じて(S37:NO)、フラックスユニット18を増設させるべき旨を通知する(S41)。これによれば、ユーザは、コントローラ93からの通知を確認することで、フラックスユニット18を増設すべきタイミングを適切に把握できる。そして、コントローラ93は、図14に示す処理を終了する。
因みに、基板搬送装置20は、搬送部の一例である。
以上、詳細に説明した第二実形態によれば以下の効果を奏する。
コントローラ93は、装着に使用する複数の電子部品110について、共通して使用できる共通膜厚値CTを自動で判定する。コントローラ93は、共通膜厚値CTが存在すると判定した場合(S33:YES)、その共通膜厚値CTをユーザに通知したり、自動で設定したりすることができる。これにより、ユーザは、複数の電子部品110について共通して使用できる膜厚値を決定等する手間がなくなる。また、ユーザによって誤った膜厚値を決定される虞がなくなり、バンプ112に適量なフラックスFを転写できる。
なお、本願は上記実施形態に限定されるものではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態のフラックスユニット18の構成は一例であり、適宜変更可能である。例えば、フラックスユニット18は、スキージ77を固定し、貯留部64を移動させてフラックスFの膜厚145を調整する構成でもよい。
また、本願における粘性流体は、フラックスに限らず、他の粘性流体(例えばクリームはんだ)でもよい。
また、上記実施形態では、装着ヘッド41は、電子部品を保持する装着ノズルとして気圧の変化によって電子部品110を吸着保持する吸着ノズル43を備えたが、他の方法(チャックによる挟み込みなど)で電子部品110を保持する構成の装着ノズルを備えてもよい。
10 電子部品装着機、15 パーツカメラ(撮像部)、15A 照明部(照射部)、20 基板搬送装置(搬送部)、41 装着ヘッド(ヘッド部)、64 貯留部、91 制御装置、110 電子部品、112 バンプ、137 許容膜厚範囲、CT 共通膜厚値、F フラックス(粘性流体)。

Claims (9)

  1. 基板を搬送する搬送部と、
    粘性流体を貯留する貯留部と、
    バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、
    前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出する検出処理と、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定する判定処理と、
    を実行する電子部品装着機。
  2. 基板を搬送する搬送部と、
    粘性流体を貯留する貯留部と、
    バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、
    前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出する検出処理を実行する電子部品装着機。
  3. 基板を搬送する搬送部と、
    粘性流体を貯留する貯留部と、
    バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、
    前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲であって、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定する判定処理を実行する電子部品装着機。
  4. 前記制御装置は、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定し、前記共通膜厚値が存在すると判定したことに応じて、前記共通膜厚値に基づいて前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚を調整する、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電子部品装着機。
  5. 前記制御装置は、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品のすべての前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在しないことに応じて、複数の前記貯留部を装着されているか否かを判定する装着判定処理と、
    複数の前記貯留部を装着されていることに応じて、複数の前記貯留部の各々における前記流体膜の膜厚を異なる前記共通膜厚値とし、前記許容膜厚範囲に基づいて、複数の前記電子部品の各々を浸漬させる先を、複数の前記貯留部のいずれかに振り分ける振り分け処理と、
    を実行する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電子部品装着機。
  6. 前記制御装置は、前記装着判定処理において複数の前記貯留部が装着されていない場合に、前記貯留部を増設させるべき旨を通知する、請求項に記載の電子部品装着機。
  7. 基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備える電子部品装着機で実行される装着方法であって、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出するステップと、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定するステップと、
    を含む装着方法。
  8. 基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備える電子部品装着機で実行される装着方法であって、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲を検出するステップを含む装着方法。
  9. 基板を搬送する搬送部と、粘性流体を貯留する貯留部と、バンプを有する電子部品を保持するヘッド部と、前記ヘッド部を制御し、前記電子部品の前記バンプを前記粘性流体に浸漬させ、前記バンプに前記粘性流体を転写した前記電子部品を前記基板に装着する制御装置と、を備える電子部品装着機で実行される装着方法であって、
    前記基板に装着する複数の前記電子部品の各々のうち、少なくとも2つの前記電子部品について、前記貯留部に貯留された前記粘性流体で形成される流体膜の膜厚として許容される許容膜厚範囲であって、少なくとも2つの前記電子部品の前記許容膜厚範囲を満たす共通膜厚値が存在するか否かを判定するステップを含む装着方法。
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