JP6883728B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バンプ付き電子部品に接合材を転写して基板に実装する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関するものである。
下面に複数のバンプが形成された電子部品は、転写皿に塗膜で供給される半田ペーストなどの接合材を各バンプの下部に付着(転写)させた後、基板に実装される。バンプに転写された接合材の付着量が適正な範囲より少ない場合は、基板の電極との間で導通不良や接合強度不足などが生じ、付着量が適正な範囲より多い場合は、隣接する電極との間で過剰な半田による短絡(ショート)などが生じて接合不良となるため、接合材の転写後に接合材の付着状態を観察することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電子部品実装装置では、接合材の転写後に2次元カメラによって電子部品を下方から撮像し、平面視した状態における各バンプに付着している接合材の面積を指標値として接合材の付着量を疑似的に算出している。
特開2009―277971号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、平面視した状態の接合材の面積が同じバンプにおいて、転写の不具合で発生している接合材の過不足や不均一な付着を区別することができず、接合材の転写状態に応じて接合材の転写を適切に調整することができないという問題点があった。
そこで本発明は、接合材の転写状態に応じてバンプ付き電子部品への接合材の転写を適切に調整することができる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装装置は、下面に複数のバンプが形成されたバンプ付き電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、前記基板を保持する基板保持部と、前記電子部品を保持して上下方向に移動させる搭載ヘッドと、前記搭載ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動機構と、前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記電子部品の前記バンプに転写により塗布させるペースト状の接合材を塗膜で供給するペースト転写部と、前記搭載ヘッドと前記ペースト転写部を制御して、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させ、前記バンプを前記接合材に浸して前記バンプに前記接合材を塗布させる転写制御部と、前記ペースト転写部から前記基板保持部に至るまでの前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記接合材が転写される前後の前記電子部品を下面側から3次元撮像する部品撮像カメラと、前記部品撮像カメラによる撮像結果を認識処理することにより、バンプの高さと前記バンプに付着した前記接合材の所定の高さでの面積を含む前記バンプの形状を抽出する形状抽出部と、抽出された前記バンプの形状に基づいて、前記バンプへの接合材の付着状態を判断する判断部と、を備え、前記判断部は、前記接合材の転写前後の前記バンプの形状に基づいて前記接合材の付着状態を判断し、前記判断部により、前記接合材の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、前記転写制御部は、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布を調整することを特徴とする。
本発明の電子部品実装方法は、板を保持する基板保持部と、下面に複数のバンプが形成されたバンプ付き電子部品を保持して上下方向に移動させる搭載ヘッドと、前記搭載ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動機構と、前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記電子部品の前記バンプに転写により塗布させるペースト状の接合材を塗膜で供給するペースト転写部と、前記ペースト転写部から前記基板保持部に至るまでの前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記接合材が転写される前後の前記電子部品を下面側から3次元撮像する部品撮像カメラと、を備えた電子部品実装装置によって、前記バンプ付き電子部品を前記基板に実装する電子部品実装方法であって、前記接合材が転写される前の前記電子部品を前記部品撮像カメラにより撮像する転写前撮像工程と、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させ、前記バンプを前記接合材に浸して前記バンプに前記接合材を塗布させる転写工程と、前記接合材が転写された後の前記電子部品を前記部品撮像カメラにより撮像する転写後撮像工程と、前記部品撮像カメラによる撮像結果を認識処理することにより、バンプの高さと前記バンプに付着した前記接合材の所定の高さでの面積を含む前記バンプの形状を抽出する形状抽出工程と、前記接合材の転写前後の前記バンプの形状に基づいて、前記接合材の付着状態を判断する判断工程と、を含み、前記判断工程において、前記接合材の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、次の前記転写工程において、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布が調整されることを特徴とする。
本発明によれば、接合材の転写状態に応じてバンプ付き電子部品への接合材の転写を適切に調整することができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置によって基板に実装される(a)電子部品の底面図(b)正常な電子部品の側面図(c)上方に反った電子部品の側面図(d)下方に反った電子部品の側面図 (a),(b),(c)本発明の一実施の形態の電子部品実装装置による接合材の転写の工程説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本実施の一実施の形態の電子部品実装装置によって基板に実装される(a)電子部品の接合材の転写前の説明図(b)(c)(d)正常に接合材が転写された電子部品の説明図 (a)(b)(c)本実施の一実施の形態の電子部品実装装置によって基板に実装される電子部品に転写した接合材に過不足がある付着状態の説明図 (a)(b)(c)本実施の一実施の形態の電子部品実装装置によって基板に実装される電子部品に転写した接合材に面積不足がある付着状態の説明図 本実装の一実施の形態の電子部品実装装置による電子部品実装方法のフロー図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、電子部品実装装置の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図1における左右方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図1における上下方向)が示される。図3、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図3における上下方向)が示される。Z方向は、電子部品実装装置が水平面上に設置された場合の上下方向である。
まず図1を参照して、本発明の一実施の形態における電子部品実装装置1について説明する。基台1aの上面には基板搬送機構2がX方向に配設されている。基板搬送機構2は上流側装置から受け渡された基板3を搬送して、以下に説明する実装作業位置に位置決めする。基板搬送機構2は基板保持部2aを備えており、実装作業位置に位置決めされた基板3を基板保持部2aの基板保持テーブル2b(図2参照)によって下方より支持して保持する。
基板搬送機構2の両側には部品供給部4A,4Bが配設されている。一方側の部品供給部4Aには、トレイ5に格納されたBGA(Ball Grid Array)等の複数のバンプ付き電子部品を供給するトレイフィーダ6とペースト転写部7がX方向に並列して装着されている。他方側の部品供給部4Bには、キャリアテープに保持されたチップ部品等の小型部品を供給する複数のテープフィーダ8が並設して装着されている。
ここで図3(a)、図3(b)を参照して、トレイフィーダ6が供給するバンプ付き電子部品(以下、「部品D」と称する。)の構造について説明する。部品Dは、半導体チップを内蔵する本体部Daの下面に、はんだボールなどで形成される複数のバンプBを備えている。この例では、部品Dは等間隔の格子点に16個(4×4)のバンプBを備えている。バンプBは本体部Daに内蔵される半導体チップと電気的に接続されており、リフロー(はんだ付け)により部品Dと基板3のランドを接続する。
図2において、ペースト転写部7は、後述する搭載ヘッド11Aに装着された吸着ノズル11bに保持された部品Dに転写により塗布されるペースト状の接合材22を塗膜22aの状態で供給する機能を有する。接合材22は、バンプBを基板3のランドに接合する接合方法に応じて選択されるものであり、フラックスや、フラックス中に半田粒子を含有させたクリーム半田、エポキシ樹脂接着剤に銀などの導電粒子を含有させた導電性ペーストなど、各種のものを選択することができる。
図1において、基台1aのX方向の一端部にはリニア駆動機構を備えたY軸ビーム9がY方向に配設されている。Y軸ビーム9には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸ビーム10A,10BがY方向に移動自在に結合されている。X軸ビーム10A,10Bには、搭載ヘッド11A,11BがX方向に移動自在に装着されている。Y軸ビーム9及びX軸ビーム10Aを駆動することにより、搭載ヘッド11Aは水平方向(X方向、Y方向)に移動する。同様に、Y軸ビーム9及びX軸ビーム10Bを駆動することにより、搭載ヘッド11Bは水平方向に移動する。すなわち、Y軸ビーム9及びX軸ビーム10A、Y軸ビーム9及びX軸ビーム10Bは、搭載ヘッド11A、搭載ヘッド11Bを水平方向に移動させるヘッド移動機構12(図5参照)を構成する。
図1において、搭載ヘッド11A,11Bは、複数の単位移載ヘッド11aを備えている。単位移載ヘッド11aには、下端部に部品Dを吸着可能な吸着ノズル11b(図2参照)が装着される。吸着ノズル11bは、単位移載ヘッド11aが備えるノズル昇降機構11c(図5参照)を駆動することによって個別に上下方向(Z方向)に昇降する。
搭載ヘッド11Aは、トレイフィーダ6から供給される部品Dを吸着ノズル11bにより吸着し、実装作業位置に位置決めされたて基板保持部2aに保持された基板3に搭載する機能を有する。すなわち、搭載ヘッド11Aは、下面に複数のバンプBが形成されたバンプ付き電子部品(部品D)を保持して上下方向に移動させる。搭載ヘッド11Bは、テープフィーダ8から供給される小型部品を吸着ノズル11bにより吸着し、実装作業位置に位置決めされて基板保持部2aに保持された基板3に搭載する機能を有する。
図1において、搭載ヘッド11A,11Bが取り付けられた結合プレート10aには、X軸ビーム10A,10Bの下面側に位置して、搭載ヘッド11A,11Bと一体的に移動する基板認識カメラ14が撮像方向を下向きにした姿勢で配設されている。搭載ヘッド11A,11Bを基板保持部2aに保持された基板3の上方に移動させることにより、基板認識カメラ14によって基板3の位置認識マーク(図示省略)などが撮像される。基台1aにおいて部品供給部4Bと基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ15が配設されている。部品認識カメラ15は、その上方を移動する搭載ヘッド11Bに保持された小型部品を下方から撮像する。
基台1aにおいて部品供給部4Aと基板搬送機構2との間には、3次元カメラユニット16が配設されている。3次元カメラユニット16は、トレイフィーダ6が供給する部品Dをピックアップした搭載ヘッド11Aがトレイフィーダ6からペースト転写部7に至るまでの移動経路(矢印a)と、ペースト転写部7から基板保持部2aに至るまでの搭載ヘッド11Aの移動経路(矢印b)が重複する位置に配設されている。3次元カメラユニット16は、その上方を移動する搭載ヘッド11Aに保持された接合材22が転写される前後の部品D(電子部品)を下面側から3次元撮像する。
ここで図2を参照して、3次元カメラユニット16の構成について説明する。3次元カメラユニット16は、3台のカメラ17a,17b,17cを備えている。中央のカメラ17bは、撮像方向18bを垂直上方に向けて配設されている。中央のカメラ17bの両側に配置されるカメラ17aとカメラ17cは、撮像方向18a,18cを垂直から内側(中央のカメラ17bの撮像方向18b側)に傾けて配設されている。
3台のカメラ17a,17b,17cの撮像データは、3次元カメラユニット16が備える3次元処理部19で3次元認識処理されて、上方に位置する部品Dの下面に形成されたバンプBの形状を含む3次元情報が取得される。なお、3次元カメラユニット16はこの構成に限定されることはなく、上方に位置する部品Dの3次元情報を取得できるものであればよい。
図1において、部品認識カメラ15の側方、および、3次元カメラユニット16の側方には、それぞれ部品廃棄部20が配設されている。部品廃棄部20には、吸着ノズル11bが吸着した部品Dや小型部品であって、部品認識カメラ15や3次元カメラユニット16などによる検査の結果、形状不良、転写された接合材22の付着状態不良、吸着姿勢不良などの不良により基板3に搭載しないと判断された部品Dや小型部品が廃棄される。
次に図2を参照して、ペースト転写部7の構成について説明する。ペースト転写部7は、搭載ヘッド11Aの移動経路に配設されている(図1の矢印a,b参照)。ペースト転写部7は、搭載ヘッド11Aに装着された吸着ノズル11bに保持された部品D(電子部品)のバンプBに転写により塗布させるペースト状の接合材22を、転写ステージ21の塗膜形成面21aに形成された塗膜22aの形で供給する。転写ステージ21は、平滑な塗膜形成面21aを有する凹形状の容器である。転写ステージ21の上方にはスキージ23が配設されている。スキージ23は、スキージ駆動部24によって昇降し(矢印c)、塗膜形成面21aに沿って水平往復動(矢印d)する。
スキージ23をスキージ駆動部24によって塗膜形成面21aに沿って水平往復動させるスキージング動作を行うことにより、塗膜形成面21aには所定の塗膜の厚さTの接合材22の塗膜22aが形成される。形成される塗膜の厚さTは、スキージング動作時のスキージ23の塗膜形成面21aからの距離(スキージの高さ位置)によって調整することができる。スキージング動作時のスキージの高さ位置は、電子部品実装装置1が備える記憶部31に成膜データ31cとして記憶されている(図5参照)。すなわち、ペースト転写部7は、成膜データ31cに含まれるスキージ高さ位置を変更することで、塗膜の厚さTを調整することができる。
次に図2、図4を参照して、搭載ヘッド11Aに装着された吸着ノズル11bが保持する部品DのバンプBにペースト転写部7が供給する接合材22を転写により塗布させて、基板3に搭載する部品搭載動作について説明する。図4(a)において、ペースト転写部7は、スキージ23を成膜データ31cに含まれるスキージの高さ位置に合わせて水平往復動(矢印g)させるスキージング動作を実行させる。スキージング動作により、転写ステージ21の塗膜形成面21a上に塗膜の厚さTの接合材22の塗膜22aが形成される。搭載ヘッド11Aは、トレイフィーダ6より吸着ノズル11bで部品Dをピックアップし、転写ステージ21の上方の待機位置Eまで移動して待機している。
図4(b)において、次いで搭載ヘッド11Aは、ノズル昇降機構11cを駆動させて吸着ノズル11bを転写動作ストロークFだけ下降させ(矢印h、図2の矢印e)、部品Dの下面のバンプBの下部をペースト転写部7に形成された接合材22の塗膜22aに浸す。図4(c)において、次いで搭載ヘッド11Aは、ノズル昇降機構11cを駆動させて吸着ノズル11bを待機位置Eまで上昇させる(矢印i)。これにより、部品Dの各バンプBに接合材22が付着される(転写により塗布される)。
搭載ヘッド11Aの転写動作における吸着ノズル11bの転写動作ストロークFは、電子部品実装装置1が備える記憶部31に転写データ31dとして記憶されている(図5参照)。部品DのバンプBを接合材22の塗膜22aに浸す深さ(バンプBに付着させる接合材22の付着量)は、転写動作ストロークFによって調整することができる。すなわち、搭載ヘッド11Aは、転写データ31dに含まれる転写動作ストロークFを変更することで、バンプBに付着させる接合材22の付着量を調整することができる。
図2において、転写動作によってバンプBに接合材22を塗布させた搭載ヘッド11Aは、3次元カメラユニット16の上方まで移動する(矢印b1)。3次元カメラユニット16は、部品Dを3次元撮像して接合材22が塗布されたバンプBの3次元情報を取得する。次いで搭載ヘッド11Aは基板保持部2aに保持されている基板3の上方まで移動して、吸着ノズル11bが保持する部品Dを基板3の実装位置に合わせる(矢印b2)。次いで搭載ヘッド11Aは、ノズル昇降機構11cを駆動させて吸着ノズル11bを下降させ(矢印f)、部品Dを基板3に搭載させる。
次に図5を参照して、電子部品実装装置1の制御系について説明する。電子部品実装装置1は、制御部30、記憶部31、基板搬送機構2、トレイフィーダ6、テープフィーダ8、ノズル昇降機構11c、ヘッド移動機構12、基板認識カメラ14、部品認識カメラ15、3次元カメラユニット16、スキージ駆動部24、報知部25を備えている。制御部30はCPU機能を備える演算処理装置であり、内部処理機能として搭載制御部30a、成膜動作制御部30b、形状抽出部30c、判断部30dを備えている。記憶部31は記憶装置であり、部品データ31a、実装データ31b、成膜データ31c、転写データ31d、形状データ31e、基準データ31fなどを記憶する。
部品データ31aは、実装対象となる部品Dの種類やサイズ等の情報を含むデータである。実装データ31bは、基板3に部品Dを実装するためのデータであり、部品Dの種類、実装位置、接合材22の転写の有無などの情報が含まれる。る。搭載制御部30aは、部品データ31a、実装データ31bに基づいて、基板搬送機構2、トレイフィーダ6、テープフィーダ8、ノズル昇降機構11c、ヘッド移動機構12を制御して、基板保持部2aに保持された基板3に搭載ヘッド11A,11Bによって部品Dまたは小型部品の搭載させる部品搭載動作を実行させる。
図5において、成膜データ31cは、ペースト転写部7によって接合材22の塗膜22aを形成させるスキージング動作のためのデータであり、スキージング動作時のスキージの高さ位置の情報などが含まれる。成膜動作制御部30bは、成膜データ31cに基づいてペースト転写部7のスキージ駆動部24を制御して、接合材22の塗膜22aを形成するスキージング動作を実行させる。その際、成膜動作制御部30bは、成膜データ31cに記憶されるスキージの高さ位置に基づいてスキージ23の高さを変更してスキージング動作を実行させる。
転写データ31dは、搭載ヘッド11Aによって吸着ノズル11bが保持する部品DのバンプBをペースト転写部7が供給する接合材22に浸して塗布させる転写動作のためのデータであり、ノズル昇降機構11cを駆動させて吸着ノズル11bを下降させるZ方向の距離である転写動作ストロークFなどが含まれる。搭載制御部30aは、転写データ31dに記憶される転写動作ストロークFに基づいて、転写動作における部品Dを保持する吸着ノズル11bの下降を制御する。
このように、成膜動作制御部30bと搭載制御部30aは、搭載ヘッド11Aとペースト転写部7を制御して、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させ、バンプBを接合材22に浸してバンプBに接合材22を塗布させる転写制御部となる。バンプBの転写により塗布される接合材22の付着量は、転写動作時にバンプBを接合材22に浸す深さによって調整することができる。つまり、成膜データ31cに記憶するスキージの高さ位置を変更して接合材22の塗膜の厚さTを変更する、または、転写データ31dに記憶する転写動作ストロークFを変更することで、バンプBに付着させる接合材22の付着量を調整できる。これにより、転写制御部は、バンプBへの接合材22の塗布を調整する。
図5において、形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16によって撮像された3次元撮像認識結果に基づいて、接合材22の転写前のバンプの高さHb(図6(a)参照)、接合材22の転写後のバンプの高さHa(図6(b)参照)を含む3次元情報(形状情報)を抽出する。すなわち、形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16(部品撮像カメラ)による撮像結果を認識処理することにより、バンプの高さHa,Hbを含むバンプBの形状を抽出する。抽出結果は、形状データ31eとして記憶部31に記憶される。
基準データ31fは、判断部30dが部品DのバンプBに転写された接合材22の付着状態の合否を判断するための基準情報であり、付着高の下限Hl、付着高の上限Hh、付着面積の下限Slなどが含まれる。判断部30dは、基準データ31f、形状データ31eに含まれる抽出された接合材22の転写前後のバンプBの形状に基づいて、バンプBへの接合材22の付着状態を判断する。報知部25は、報知灯、フラッシュランプ、ブザーなどであり、判断部30dがバンプBへの接合材22の付着状態が不良であると判断した場合に作業者にその旨を報知する。
次に図6〜図8を参照して、形状抽出部30cによって抽出される接合材22の転写前後のバンプBの形状と、判断部30dによるバンプBへの接合材22の付着状態の合否判断のための基準情報について説明する。図6(a)は、接合材22を転写する前の部品Dの状態を示している。図6(a)には、部品Dの本体部Daの下面Dbに形成された複数のバンプBのうち、X方向に一列に並ぶ4個のバンプB1〜B4を側方から見た状態を示している。部品Dには反りが無く、全てのバンプB1〜B4で本体部Daの下面Dbを基点とするバンプの高さHbは同じである。形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16の撮像結果より、接合材22を転写する前の部品DのバンプB1〜B4のバンプの高さHbを抽出する。
図6(b)は、図6(a)に示す部品Dに接合材22を転写した後の部品Dの状態を示している。各バンプB1〜B4の下部には、適正な付着量の接合材22が付着している。形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16の撮像結果より、接合材22を転写した後の部品DのバンプB1〜B4の高さHaを抽出する。また、形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16の撮像結果より、適正な接合材22の付着量の範囲における付着高の下限Hlと付着高の上限HhでのXY平面(以下、それぞれ「Hl断面」、「Hh断面」と称する。)を抽出する。
図6(c)にHl断面を、図6(d)にHh断面を示す。図6(b)に示すように、接合材22を転写した後の部品DのバンプB1〜B4の高さHaは適正な接合材22の付着量の範囲である付着高の下限Hlと上限Hhの間にある。そのため、図6(c)のHl断面ではバンプB1〜B4に付着した接合材22が抽出され、図6(d)のHh断面ではバンプB1〜B4に付着した接合材22は抽出されない。このように、判断部30dは、Hl断面において全てバンプB1〜B4に付着した接合材22が抽出され、Hh断面では抽出されない場合、接合材22の付着量が所定の範囲にあり付着状態が正常であると判断する。
図7には、バンプBに付着した接合材22の付着状態が正常ではない一例を示す。この例では、バンプB1とバンプB3には適正な付着量の接合材22が付着しているが、バンプB2は接合材22が不足(少ない)しており、バンプB4は接合材22が過多(多い)である。そのため、図7(b)に示すHl断面においてバンプB2に付着した接合材22が抽出されず、図7(c)に示すHh断面においてバンプB4に付着した接合材22が抽出される。すなわち、判断部30dは、Hl断面において接合材22が抽出されない場合は付着量が少なく、Hh断面において接合材22が抽出されると付着量が多いと判断する。
このように、判断部30dは、バンプBに付着した接合材22の付着量によって接合材22の付着状態が所定の状態にあるかないかを判断する。そして、判断部30dが接合材22の付着量が所定の範囲より多い(図7のバンプB4)と判断すると、転写制御部(搭載制御部30a、成膜動作制御部30b)は、ペースト転写部7が供給する接合材22の塗膜の厚さTを薄くさせる、または、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させる転写動作ストロークFを短縮させることの少なくともいずれかで、バンプBへの接合材22の塗布を調整する。より具体的には、判断部30dは、成膜データ31cが記憶するスキージの高さ位置が低くなるように更新させ、または、転写データ31dが記憶する転写動作ストロークFが小さくなるように更新させる。
また、判断部30dが接合材22の付着量が所定の範囲より少ない(図7のバンプB2)と判断すると、転写制御部(搭載制御部30a、成膜動作制御部30b)は、ペースト転写部7が供給する接合材22の塗膜の厚さTを厚くさせる、または、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させる転写動作ストロークFを延長させることの少なくともいずれかで、バンプBへの接合材22の塗布を調整する。より具体的には、判断部30dは、成膜データ31cが記憶するスキージの高さ位置が高くなるように更新させ、または、転写データ31dが記憶する転写動作ストロークFが大きくなるように更新させる。
図8には、バンプBに付着した接合材22の付着状態が正常ではないその他の例を示す。この例では、バンプB1、バンプB3、バンプB4には適正な付着量の接合材22が付着している。バンプB2の接合材22が付着している高さも、付着高の下限Hlと付着高の上限Hhの範囲に入っている。そのため、図8(b)のHl断面ではバンプB2に付着した接合材22が抽出され、図8(c)のHh断面ではバンプB2に付着した接合材22は抽出されない。しかし、バンプB2は、付着高の下限Hlと付着高の上限Hhの範囲にある接合材22の面積(付着量)が付着面積の下限Slより小さい。つまり、Hl断面で抽出されるバンプB2に付着した接合材22の面積が付着面積の下限Slよりも小さい。
このように、接合材22の付着量が一部のバンプB2で、付着した接合材22が所定の高さの範囲(付着高の下限Hlと付着高の上限Hhの範囲)にある面積の範囲を外れている(付着面積の下限Slより小さい)場合、判断部30dは、接合材22の付着状態が不良であると判断する。そして、報知部25はその旨を報知する。すなわち、判断部30dにより、接合材22の付着量が一部のバンプB2で所定の範囲を外れていると判断された場合に、報知部25が接合材22の付着状態が不良である旨を報知する。
次に図9のフローに沿って、電子部品実装装置1によって、部品D(バンプ付き電子部品)を基板3に実装する電子部品実装方法について説明する。まず、搭載制御部30aはトレイフィーダ6、搭載ヘッド11A、ノズル昇降機構11c、ヘッド移動機構12を制御して、トレイフィーダ6より部品Dを吸着ノズル11bによってピックアップする(ST1:部品ピックアップ工程)。次いで搭載制御部30aはヘッド移動機構12を制御して、搭載ヘッド11Aを3次元カメラユニット16の上方に移動させ、接合材22が転写される前の部品D(電子部品)を3次元カメラユニット16(部品撮像カメラ)により撮像させる(ST2:転写前撮像工程)。
次いで形状抽出部30cが、3次元カメラユニット16の撮像結果を認識処理することにより、接合材22が転写される前の部品Dの形状を抽出し、判断部30dが抽出された形状に基づき、部品Dの形状が良か不良かを判断する(ST3:部品良否判断工程)。抽出された接合材22が転写される前の部品Dの形状は、形状データ31eとして記憶部31に記憶される。図3(b)に示す部品Dには反りがなくて全てのバンプBの着地位置が揃っているため、判断部30dにより良品と判断される。図3(c)に示す部品Dは上方に反っており、図3(d)に示す部品Dは下方に沿っており、いずれもバンプBの着地位置が揃っておらず、判断部30dにより不良と判断される。
図9において、判断部30dにより部品Dが不良と判断されると(ST3においてYes)、搭載制御部30aはヘッド移動機構12を制御して、搭載ヘッド11Aを部品廃棄部20の上方まで移動させて、吸着ノズル11bが保持する不良の部品Dを部品廃棄部20に廃棄させる(ST4:不良部品廃棄工程)。不良の部品Dが廃棄されると、部品ピックアップ工程(ST1)に戻ってトレイフィーダ6より新しい部品Dが吸着ノズル11bによってピックアップされる。このように、転写前に部品Dの形状を検査して形状不良の部品Dを廃棄することにより、転写による接合材22の付着不良を防止することができる。
判断部30dにより部品Dが良品と判断されると(ST3においてNo)、成膜動作制御部30bはペースト転写部7のスキージ駆動部24を制御して、スキージング動作を実行させて接合材22の塗膜22aを形成させる。そして、搭載制御部30aはヘッド移動機構12を制御して搭載ヘッド11Aをペースト転写部7の上方まで移動させ、搭載制御部30aはノズル昇降機構11cを制御して、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させ、バンプBを接合材22に浸してバンプBに接合材22を塗布させる(ST5:転写工程)。
図9において、次いで搭載制御部30aはヘッド移動機構12を制御して、搭載ヘッド11Aを3次元カメラユニット16の上方に移動させ、接合材22が転写された後の部品D(電子部品)を3次元カメラユニット16(部品撮像カメラ)により撮像させる(ST6:転写後撮像工程)。次いで形状抽出部30cは、3次元カメラユニット16(部品撮像カメラ)による撮像結果を認識処理することにより、接合材22を転写する後のバンプの高さHaを含むバンプBの形状を抽出する(ST7:形状抽出工程)。より具体的には、形状抽出部30cは、Hl断面、Hh断面における接合材22(またはバンプB)を抽出し、形状データ31eとして記憶部31に記憶させる。
次いで判断部30dは、形状データ31eに含まれる接合材22の転写前後のバンプBの形状に基づいて、接合材22を転写した後の全てのバンプBの高さHaが付着高の上限Hhを超えている(接合材22の付着量が所定の範囲より多い)か、否かを判断する(ST8:上限判断工程)。より具体的には、判断部30dは、Hh断面において全てのバンプBに接合材22があるか否かを判断する。
図9において、付着している接合材22が所定より多いと判断された場合(ST8においてYes)、判断部30dは、転写による塗布を減量するように成膜データ31cまたは転写データ31dを更新し、吸着ノズル11bが保持する付着状態不良の部品Dを部品廃棄部20に廃棄させる(ST9:減量処理工程)。不良の部品Dが廃棄されると、部品ピックアップ工程(ST1)に戻ってトレイフィーダ6より新しい部品Dが吸着ノズル11bによってピックアップされ、次回の転写工程(ST5)において塗布される接合材22が少なくなるように調整された転写が行われる。
このように、上限判断工程(ST8)(判断工程)において、バンプBに付着した接合材22の付着量が所定の範囲より多いと判断された場合に、次回の転写工程(ST5)において、ペースト転写部7が供給する接合材22の塗膜の厚さTを薄くする、または、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させる転写動作ストロークFを短縮することの少なくともいずれかで、バンプBへの接合材22の塗布が調整される。
図9において、付着している接合材22が所定より多くない判断された場合(ST8においてNo)、判断部30dは、形状データ31eに含まれる接合材22の転写前後のバンプBの形状に基づいて、接合材22を転写した後の全てのバンプBの高さHaが付着高の下限Hlを下回っている(接合材22の付着量が所定の範囲より少ない)か、否かを判断する(ST10:下限判断工程)。より具体的には、判断部30dは、Hl断面において全てのバンプBに接合材22がないか否かを判断する。
付着している接合材22が所定より少ないと判断された場合(ST10においてYes)、判断部30dは、転写による塗布を増量するように成膜データ31cまたは転写データ31dを更新し、吸着ノズル11bが保持する付着状態不良の部品Dを部品廃棄部20に廃棄させる(ST11:増量処理工程)。不良の部品Dが廃棄されると、部品ピックアップ工程(ST1)に戻ってトレイフィーダ6より新しい部品Dが吸着ノズル11bによってピックアップされ、次回の転写工程(ST5)において塗布される接合材22が多くなるように調整された転写が行われる。
このように、下限判断工程(ST10)(判断工程)において、バンプBに付着した接合材22の付着量が所定の範囲より少ないと判断された場合に、次回の転写工程(ST5)において、ペースト転写部7が供給する接合材22の塗膜の厚さTを厚くする、または、搭載ヘッド11Aが保持する部品D(電子部品)をペースト転写部7に向けて下降させる転写動作ストロークFを延長することの少なくともいずれかで、バンプBへの接合材22の塗布が調整される。
なお、上限判断工程(ST8)または下限判断工程(ST10)において、接合材22の付着量が所定の範囲より多い又は少ないと判断される判断対象のバンプBは、必ずしも部品Dの全てのバンプBである必要はない。例えば、80%以上のバンプBにおいて付着量が多い又は少ないと判断されると、減量処理工程(ST9)又は増量処理工程(ST11)を実行するようにしてもよい。
図9において、付着している接合材22が所定より少なくない判断された場合(ST10においてNo)、判断部30dは、形状データ31eに含まれる接合材22の転写前後のバンプBの形状に基づいて、接合材22を転写した後の一部(例えば、1,2個)のバンプBの高さHaが付着高の上限Hhを超えている、または、付着高の下限Hlを下回っている(接合材22の付着量が所定の範囲を外れた)か、否かを判断する(ST12:均一性判断工程)。より具体的には、判断部30dは、一部のバンプBにHh断面において接合材22がある、または、Hl断面において接合材22がないか否かを判断する。
均一性判断工程(ST12)(判断工程)において、接合材22の付着量が一部のバンプBで所定の範囲を外れたと判断された場合(Yes)に、判断部30dは報知部25を作動させて、接合材22の付着状態が不良であることを報知させる(ST13:報知工程)。均一性判断工程(ST12)(判断工程)において、接合材22の付着量が一部のバンプBで所定の範囲を外れていないと判断された場合(No)、判断部30dは、バンプBに付着された接合材22の形状が異常か否かを判断する(ST14:形状判断工程)。より具体的には、判断部30dは、Hl断面における接合材22の面積が付着面積の下限Slよりも小さいか否かを判断する。
付着した接合材22の形状がいずれかのバンプBにおいて異常と判断された場合(ST14においてYes)、報知工程(ST13)が実行されて接合材22の付着状態が不良(形状が異常)であることが報知される。このように、一部のバンプBに適量の接合材22が付着されない場合や付着した接合材22の形状が異常の場合で、転写工程(ST5)における塗布の増量、減量だけでは調整できない場合に、作業者にその旨を報知することで早期の解決を図ることができる。
図9において、付着した接合材22の形状が異常ではないと判断された場合(ST14においてNo)、搭載制御部30aはノズル昇降機構11c、ヘッド移動機構12を制御して、基板保持部2aに保持される基板3に接合材22が塗布された部品Dを搭載する(ST15:部品搭載工程)。次いで搭載制御部30aは、全ての部品Dの搭載が完了していない場合は(ST16においてNo)、部品ピックアップ工程(ST1)に戻って次の部品Dの搭載を実行させる。完了している場合は(ST16においてYes)、電子部品実装を終了する。
このように、上限判定工程(ST8)、下限判定工程(ST10)、均一性判定工程(ST12)、形状判定工程(ST14)は、接合材22の転写前後のバンプBの形状に基づいて、接合材22の付着状態を判断する判断工程となり、接合材22の付着状態としてバンプBに付着した接合材22の付着量を判断する。そして、上限判定工程(ST8)、下限判定工程(ST10)(判断工程)において、接合材22の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、次回の転写工程(ST5)において、バンプBへの接合材22の塗布が調整される。
これによって、接合材22の転写状態に応じて部品D(バンプ付き電子部品)への接合材22の転写を適切に調整することができる。なお、接合材22の塗布の調整は、上限判定工程(ST8)、下限判定工程(ST10)において基準を外れたと判断される毎に実行する必要はなく、例えば、3回連続で基準を外れると塗布の調整を実行するようにしてもよい。
上記説明したように、本実施の形態の電子部品実装装置1は、基板3を保持する基板保持部2aと、部品Dを保持して上下方向に移動させる搭載ヘッド11Aと、搭載ヘッド11Aを水平方向に移動させるヘッド移動機構12と、接合材22を塗膜22aで供給するペースト転写部7と、接合材22が転写される前後の部品Dを下面側から3次元撮像する3次元カメラユニット16(部品撮像カメラ)とを備えている。
そして、接合材22が転写される前後の部品Dを3次元カメラユニット16により撮像し(ST2,ST6)、バンプBの高さを含むバンプの形状を抽出し(ST7)、接合材22の付着状態を判断し(ST8,ST10)、接合材22の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、バンプへの接合材22の塗布を調整する(ST9,ST11,次回のST5)。これによって、接合材22の転写状態に応じて部品D(バンプ付き電子部品)への接合材22の転写を適切に調整することができる。
本発明の電子部品実装装置および電子部品実装方法は、接合材の転写状態に応じてバンプ付き電子部品への接合材の転写を適切に調整することができるという効果を有し、電子部品を基板に実装する分野において有用である。
1 電子部品実装装置
2a 基板保持部
3 基板
7 ペースト転写部
9 Y軸ビーム(ヘッド移動機構)
10A,10B X軸ビーム(ヘッド移動機構)
11A,11B 搭載ヘッド
16 3次元カメラユニット(部品撮像カメラ)
22 接合材
22a 塗膜
25 報知部
B バンプ
D 部品(バンプ付き電子部品)
F 転写動作ストローク
Ha,Hb バンプの高さ
T 塗膜の厚さ

Claims (12)

  1. 下面に複数のバンプが形成されたバンプ付き電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、
    前記基板を保持する基板保持部と、
    前記電子部品を保持して上下方向に移動させる搭載ヘッドと、
    前記搭載ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記電子部品の前記バンプに転写により塗布させるペースト状の接合材を塗膜で供給するペースト転写部と、
    前記搭載ヘッドと前記ペースト転写部を制御して、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させ、前記バンプを前記接合材に浸して前記バンプに前記接合材を塗布させる転写制御部と、
    前記ペースト転写部から前記基板保持部に至るまでの前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記接合材が転写される前後の前記電子部品を下面側から3次元撮像する部品撮像カメラと、
    前記部品撮像カメラによる撮像結果を認識処理することにより、バンプの高さと前記バンプに付着した前記接合材の所定の高さでの面積を含む前記バンプの形状を抽出する形状抽出部と、
    抽出された前記バンプの形状に基づいて、前記バンプへの接合材の付着状態を判断する判断部と、
    を備え、
    前記判断部は、前記接合材の転写前後の前記バンプの形状に基づいて前記接合材の付着状態を判断し、
    前記判断部により、前記接合材の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、前記転写制御部は、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布を調整することを特徴とする、電子部品実装装置。
  2. 前記所定の高さは、前記バンプに適正に付着した前記接合材の高さの範囲内である、請求項1に記載の電子部品実装装置。
  3. 前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、前記判断部により、前記接合材の付着量が所定の範囲より多いと判断された場合に、
    前記転写制御部は、前記ペースト転写部が供給する前記接合材の塗膜の厚さを薄くさせる、または、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させる転写動作ストロークを短縮させることの少なくともいずれかで、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布を調整することを特徴とする、請求項1または2に記載の電子部品実装装置。
  4. 前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、前記判断部により、前記接合材の付着量が所定の範囲より少ないと判断された場合に、
    前記転写制御部は、前記ペースト転写部が供給する前記接合材の塗膜の厚さを厚くさせる、または、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させる転写動作ストロークを延長させることの少なくともいずれかで、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布を調整することを特徴とする、請求項1または2に記載の電子部品実装装置。
  5. 報知部をさらに備え、
    前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、前記判断部により、前記接合材の付着量が一部の前記バンプで所定の範囲を外れていると判断された場合に、前記報知部が前記接合材の付着状態が不良である旨を報知することを特徴とする、請求項1または2に記載の電子部品実装装置。
  6. 前記接合材の付着量の範囲には、前記バンプに付着した前記接合材が所定の高さの範囲にある面積の範囲が含まれることを特徴とする、請求項からのいずれかに記載の電子部品実装装置。
  7. 板を保持する基板保持部と、下面に複数のバンプが形成されたバンプ付き電子部品を保持して上下方向に移動させる搭載ヘッドと、前記搭載ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動機構と、前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記電子部品の前記バンプに転写により塗布させるペースト状の接合材を塗膜で供給するペースト転写部と、前記ペースト転写部から前記基板保持部に至るまでの前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記接合材が転写される前後の前記電子部品を下面側から3次元撮像する部品撮像カメラと、を備えた電子部品実装装置によって、前記バンプ付き電子部品を前記基板に実装する電子部品実装方法であって、
    前記接合材が転写される前の前記電子部品を前記部品撮像カメラにより撮像する転写前撮像工程と、
    前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させ、前記バンプを前記接合材に浸して前記バンプに前記接合材を塗布させる転写工程と、
    前記接合材が転写された後の前記電子部品を前記部品撮像カメラにより撮像する転写後撮像工程と、
    前記部品撮像カメラによる撮像結果を認識処理することにより、バンプの高さと前記バンプに付着した前記接合材の所定の高さでの面積を含む前記バンプの形状を抽出する形状抽出工程と、
    前記接合材の転写前後の前記バンプの形状に基づいて、前記接合材の付着状態を判断する判断工程と、を含み、
    前記判断工程において、前記接合材の付着状態が所定の状態にないと判断された場合に、次の前記転写工程において、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布が調整されることを特徴とする、電子部品実装方法。
  8. 前記所定の高さは、前記バンプに適正に付着した前記接合材の高さの範囲内である、請求項7に記載の電子部品実装方法。
  9. 前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、
    前記判断工程において、前記接合材の付着量が所定の範囲より多いと判断された場合に、
    次の前記転写工程において、前記ペースト転写部が供給する前記接合材の塗膜の厚さを薄くする、または、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させる転写動作ストロークを短縮することの少なくともいずれかで、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布が調整されることを特徴とする、請求項7または8に記載の電子部品実装方法。
  10. 前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、
    前記判断工程において、前記接合材の付着量が所定の範囲より少ないと判断された場合に、
    次の前記転写工程において、前記ペースト転写部が供給する前記接合材の塗膜の厚さを厚くする、または、前記搭載ヘッドが保持する前記電子部品を前記ペースト転写部に向けて下降させる転写動作ストロークを延長することの少なくともいずれかで、新しい電子部品のバンプへの前記接合材の塗布が調整されることを特徴とする、請求項7または8に記載の電子部品実装方法。
  11. 前記接合材の付着状態は、前記バンプに付着した前記接合材の付着量であり、
    前記判断工程において、前記接合材の付着量が一部の前記バンプで所定の範囲を外れたと判断された場合に、前記接合材の付着状態が不良であることを報知する報知工程をさらに含むことを特徴とする、請求項7または8に記載の電子部品実装方法。
  12. 前記接合材の付着量の範囲には、付着した前記接合材が所定の高さの範囲にある面積の範囲が含まれることを特徴とする、請求項から11のいずれかに記載の電子部品実装方法。
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