JP4720609B2 - ペースト転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バンプが形成された部品を基板に実装する部品実装装置においてバンプにペーストを転写するために用いられるペースト転写装置に関するものである。
半導体素子などの電子部品を回路基板に実装する形態として、半導体素子を樹脂基板に実装した半導体パッケージを半田バンプを介して回路基板に半田接合により実装する方法が用いられるようになっている。半田バンプを介して電子部品を基板に接合する半田接合においては、フラックスや半田ペーストなどの半田接合補助剤を半田バンプに供給した状態で半田バンプを基板の電極に着地させることが行われている。このためこのような半導体パッケージを対象とする部品実装装置にはフラックスや半田ペーストを転写するためのペースト転写装置が配置される(例えば特許文献1参照)。この特許文献に示す例においては、回転可能なローラの外周面に所定の膜厚のペーストの塗膜を形成するようにしており、この塗膜に対して半田バンプを接触させることによってペーストをバンプに塗布するようにしている。
特開2000−22394号公報
ところで部品実装装置において同時に実装対象とされる部品の種類は必ずしも単一ではなく、同一の基板に異なる種類の部品を実装する場合がある。例えば、複数の半導体パッケージを基板上で重ねて積層構造を形成するような場合には、転写されるフラックスの適正量は各半導体パッケージ毎に異なり、ペースト転写装置においては異なる膜厚のフラックス塗膜を同時に形成することが求められる。そして実装対象の部品の種類が変更になった場合には、塗膜の膜厚をその都度当該部品に対応した適正膜厚に調整する必要がある。
しかしながら上述の特許文献例を含め、従来のペースト転写装置においては、異なる任意の膜厚の塗膜を同時に形成することができず、この結果、フラックスの転写において必ずしも適正量のフラックスをバンプに塗布することができなかった。このため部品種類によってはフラックスの塗布量に過不足が生じ、良好な半田接合結果を得ることが困難な場合があった。
そこで本発明は、異なる膜厚のペーストの塗膜を同時に形成し、適正な塗布量を確保することができるペースト転写装置を提供することを目的とする。
本発明のペースト転写装置は、下面にバンプが形成された部品を搭載ヘッドによって保持して基板に実装する部品実装装置において前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記搭載ヘッドに保持された複数の部品の前記バンプに転写により塗布されるペーストを少なくとも2種類の異なる膜厚の塗膜の形態で供給するペースト転写装置であって、上面に前記ペーストの塗膜を形成する塗膜形成面が前記搭載ヘッドに保持された状態における前記部品の平面配置に対応して設けられた転写テーブルと、前記塗膜形成面との間に膜形成隙間を保って配設された成膜部材と、前記成膜部材を前記転写テーブルに対して相対的に水平移動させることにより前記塗膜形成面に前記膜形成隙間に対応した膜厚の前記塗膜を形成する成膜動作を行わせる成膜動作手段と、前記膜形成隙間を変更することにより前記塗膜の膜厚を調整する膜厚調整手段とを有し、前記成膜動作の途中において前記膜厚調整手段によって前記膜形成隙間を変更することにより、前記塗膜形成面に前記搭載ヘッドに保持された複数の部品のそれぞれに対応して設定された膜厚の塗膜を形成し、前記塗膜調整手段は、前記成膜部材を前記塗膜形成面に対して進退させることにより、前記膜形成隙間を調整する。
本発明によれば、成膜部材を塗膜形成面に対して相対的に水平移動させる成膜動作の途中において、膜厚調整手段によって塗膜の膜厚を変更し、塗膜形成面に複数の部品に対応して設定された異なる膜厚でペーストの塗膜を形成し、塗膜調整手段は、成膜部材を塗膜形成面に対して進退させることにより、膜形成隙間を調整することにより、部品毎に適正なペーストの塗布量を確保することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の部品実装装置の正面図、図2は本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図、図3は本発明の一実施の形態の部品実装装置における搭載ヘッドの構成説明図、図4は本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるペースト転写装置の構造説明図、図5、図6は本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるペースト転写装置の動作説明図、図7,図8,図9、図10,図11,図12は本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図である。
まず図1,図2を参照して、部品実装装置の構造を説明する。この部品実装装置は、半導体パッケージなど下面にバンプが形成された部品を基板に実装する機能を有するものである。図1,図2において部品実装装置は、部品供給部1、ペースト転写装置5、基板保持部11をY方向に平面配置し、これらの上方に部品搭載機構14を配設した構成となっている。なお本明細書では、基板保持部11における基板搬送方向をX方向と定義している。
部品供給部1には、第1のパーツフィーダ2A、第2のパーツフィーダ2Bを含む複数のパーツフィーダが配置されており、第1のパーツフィーダ2A、第2のパーツフィーダ2Bはそれぞれ第1の部品3、第2の部品4を供給する。第1の部品3、第2の部品4はいずれも下面に半田により形成されたバンプ3a、4aを有しており、本実施の形態においてはこれらの部品を基板に重ねて搭載することにより、第1の部品3の上に第2の部品4を重ねた積層構造が形成される。
部品供給部1の側方にはペースト転写装置5が配設されている。ペースト転写装置5は、移動テーブル6の上面に転写テーブル7をY方向に水平移動自在に配設し、転写テーブル7の上方にスキージユニット8を固定配置した構成となっている。スキージユニット8は第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bを備えており、転写テーブル7の上面にペーストであるフラックス10の塗膜を形成する機能を有している。基板保持部11はX方向に配設された搬送レール12を備えており、上流側装置から搬送された基板13を保持して位置決めする。
部品供給部1、ペースト転写装置5、基板保持部11の上方には、搭載ヘッド16を備えた部品搭載機構14が配設されており、搭載ヘッド16はヘッド移動手段としてのヘッド移動機構15によってX方向およびY方向に水平移動する。図3(a)に示すように、搭載ヘッド16は複数(ここでは8個)の単位搭載ヘッド16aを備えた多連型ヘッドであり、これらの単位搭載ヘッド16aの半数には第1の吸着ノズル17Aが、また残りの半数には第2の吸着ノズル17Bが装着されている。第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bはそれぞれ単位搭載ヘッド16aに内蔵されたノズル昇降機構によって昇降自在となっており、図3(b)に示すように、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bはそれぞれ第1の部品3、第2の部品4を吸着保持可能となっている。
ヘッド移動機構15による搭載ヘッド16のX方向、Y方向の水平移動と、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bの昇降動作を組み合わせることにより、部品搭載
動作が行われる。すなわち搭載ヘッド16は、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bによってそれぞれ第1のパーツフィーダ2A、第2のパーツフィーダ2Bから複数の第1の部品3、第2の部品4を取り出して基板保持部11に移送し、搬送レール12に位置決めされた基板13の部品搭載位置13aに第1の部品3、第2の部品4を重ねて搭載する。
次にペースト転写装置5の機能・構造を説明する。ペースト転写装置5はヘッド移動機構15による搭載ヘッド16の移動経路に配設されており、搭載ヘッド16に保持された複数の第1の部品3、第2の部品4のバンプ3a、4aに転写により塗布されるフラックス10を少なくとも2種類の異なる膜厚の塗膜の形態で供給する機能を有している。図4に示すように、移動テーブル6の上面には転写テーブル7が、Y方向に水平移動自在に配設されている。図4(b)に示すように、転写テーブル7は、移動テーブル6に内蔵されたモータ20、送りねじ21a、ナット21bよりなる直動機構22よってY方向に往復移動し、直動機構22の動作は、制御部24がモータ20を制御することにより行われる。
転写テーブル7の上面にはフラックス10の塗膜を形成するための平滑な塗膜形成面7aが設けられている。塗膜形成面7aは、長辺および短辺を有する矩形状の平面形状、すなわちX方向寸法LがY方向寸法Bよりも大きい形状となっている。ここでは塗膜形成面7aは、搭載ヘッド16の各単位搭載ヘッド16aに保持された複数(ここではそれぞれ4個)の第1の部品3、第2の部品4に同時に転写可能な平面サイズの塗膜を形成可能な形状・寸法となっており、4個の第1の部品3に対応した塗膜を形成する塗膜形成範囲A1と、4個の第2の部品4に対応した塗膜を形成する塗膜形成範囲A2とが設定されている。
すなわち、転写テーブル7は、搭載ヘッド16に保持された状態における複数の第1の部品3、第2の部品4の平面配置に対応して設けられた形態となっている。この構成により、複数の部品を保持した搭載ヘッド16が部品供給部1から基板保持部11へ移動する過程において、搭載ヘッド16に保持された複数の第1の部品3、第2の部品4をペースト転写装置5に対して昇降させることによって、複数の第1の部品3、第2の部品4のバンプ3a、4aに、フラックス10を転写により一括して塗布することが可能となっている。
転写テーブル7の上方には、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bを備えたスキージユニット8が配設されている。第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bはいずれも塗膜形成面7aのX方向寸法Lを略カバー可能な長さとなっており、それぞれスキージユニット8に内蔵された第1のスキージ昇降機構23A、第2のスキージ昇降機構23Bによって昇降自在、すなわち塗膜形成面7aに対して進退自在となっている。
第1のスキージ昇降機構23A、第2のスキージ昇降機構23Bは制御部24によって制御され、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bはいずれも昇降位置の微調整が可能となっている。これにより、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bは、下端部と塗膜形成面7aとの間に所定の膜形成隙間gを保つ(図4(b)に示す第1のスキージ部材9A参照)ことができるとともに、その下端部を塗膜形成面7aに対して摺接させる(図4(b)に示す第2のスキージ部材9B参照)ことが可能となっている。すなわち第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bは、塗膜形成面7aとの間に膜形成隙間gを保って配設された成膜部材となっている。
そして塗膜形成面7a上にフラックス10を供給し、第1のスキージ部材9A、第2の
スキージ部材9Bを図4(b)に示す位置に保った状態で、直動機構22を駆動して転写テーブル7を水平移動させることにより、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bは転写テーブル7に対して水平方向に相対移動し、これにより塗膜形成面7a上に膜形成隙間gに対応した膜厚のフラックス10の塗膜を形成する成膜動作が実行される。
したがって、転写テーブル7を水平移動させる直動機構22は、成膜部材である第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bを転写テーブル7に対して相対的に水平移動させることにより、塗膜形成面7aに膜形成隙間gに対応した膜厚のフラックス10の塗膜を形成する成膜動作を行わせる成膜動作手段を構成する。そしてこの成膜動作において、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9BはY方向、すなわち塗膜形成面7aにおける矩形の短辺方向に相対移動することから、1回の成膜動作における移動距離が短くなっており、成膜動作の所要時間を短縮することが可能となっている。
このとき、制御部24によってモータ20および第1のスキージ昇降機構23A、第2のスキージ昇降機構23Bを制御することにより、第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bの昇降位置を調整転写テーブル7の水平移動と同期させて調整することができる。これにより塗膜形成面7aにおけるY方向の位置に対応させて膜形成隙間gを任意に変更することができ、したがってペーストの塗膜の膜厚tを所望の膜厚に調整することが可能となっている。すなわち、制御部24および第1のスキージ昇降機構23A、第2のスキージ昇降機構23Bは、膜形成隙間を変更することによりペーストの塗膜の膜厚を調整する膜厚調整手段となっている。
次に図5,図6を参照して、ペースト転写装置5によって行われる成膜動作および膜掻き取り動作について説明する。まず図5(a)は、成膜動作の開始前に第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bが塗膜形成面7aにおいて成膜開始側の端部(この例では右端部)に位置し、第1のスキージ部材9Aと第2のスキージ部材9Bとの間にフラックス10が供給された状態を示している。ここでは、第1のスキージ部材9Aによって成膜を行う例を示しており、成膜動作の開始に際しては第1のスキージ部材9Aの下端部と塗膜形成面7aとの間の膜形成隙間gを、第1の部品3のバンプ3aに適正量のフラックス10を転写するのに適正な膜厚t1に設定するとともに、膜形成時のフラックス10の流動を妨げないよう、第2のスキージ部材9Bを上昇させる。
次いで、移動テーブル6に内蔵された直動機構22(図4(b)参照)を駆動して、図5(b)に示すように、転写テーブル7を矢印a方向に移動させる。これにより、塗膜形成面7a上においてフラックス10が第1のスキージ部材9Aによって延展され、塗膜形成面7aには膜厚t1の塗膜10aが形成される。そして図5(c)に示すように、図4(a)における塗膜形成範囲A1に相当する幅の塗膜10aが形成された時点において、膜厚調整が行われる。すなわち、制御部24によって第1のスキージ昇降機構23Aを制御することにより、第1のスキージ部材9Aをわずかに下降させて第1のスキージ部材9Aの下端部と塗膜形成面7aとの間の膜形成隙間gを、第2の部品4のバンプ4aに適正量のフラックス10を転写するのに適正な膜厚t2に変更する。
そしてこの後さらに転写テーブル7を矢印a方向に移動させることにより、塗膜形成面7aには膜厚t2の塗膜10bが形成される。そして図5(d)に示すように、図4(b)における塗膜形成範囲A2に相当する幅の塗膜10bが形成されることにより、この成膜動作を完了する。すなわち本実施の形態においては、成膜動作の途中において膜厚調整手段によって膜形成隙間gを変更することにより、塗膜形成面7aに搭載ヘッド16に保持された複数の第1の部品3,第2の部品4のそれぞれに対応して設定された膜厚t1,t2の塗膜を形成するようにしている。
なお上述の成膜動作例では、第1のスキージ部材9Aによって塗膜を形成する例を示したが、もちろん第2のスキージ部材9Bによって塗膜を形成することも可能である。この場合には、塗膜形成面7aの左端部側が成膜開始端部となり、転写テーブル7を矢印aと反対の方向に移動させることにより、同様に塗膜形成面7a上にフラックス10の塗膜が形成される。
また上述の成膜動作例では、2種類の異なる膜厚の塗膜を階段状に形成するようにしているが、これ以上の多段階に変化する膜厚の塗膜を形成することも可能である。また制御部24によってモータ20および第1のスキージ昇降機構23A、第2のスキージ昇降機構23Bを同期して制御することにより、塗膜形成面7a上に無段階で膜厚が変化する塗膜を形成することも可能である。これにより、同一の部品において転写対象のバンプ毎に異なる膜厚の塗膜を形成して、フラックスの塗布量を精細に調整することが可能となっている。
次に図6を参照して、フラックス10の掻き取り動作について説明する。塗膜形成面7aに形成された塗膜によってフラックス10を第1の部品3や第2の部品4に転写により塗布する場合には、転写する度に塗膜が荒れて使用できない状態になるため、このような荒れた状態の塗膜を掻き寄せて成膜動作が可能な状態にする必要がある。すなわち図6(a)に示すように、塗膜形成面7a上にフラックス10が不規則形状で延展されている状態において、第2のスキージ部材9Bを下降させて塗膜形成面7aに摺接させ、次いで転写テーブル7を矢印b方向へ移動させる。これにより、図6(b)に示すように塗膜形成面7a上のフラックス10は第2のスキージ部材9Bによって掻き寄せられ、図5(a)に示す成膜開始前とほぼ同様の状態となる。
もちろん第1のスキージ部材9Aによってフラックス10の掻き寄せを行うことも可能であり、図6(c)に示すように、同様に塗膜形成面7a上にフラックス10が不規則形状で延展されている状態において、第1のスキージ部材9Aを下降させて塗膜形成面7aに摺接させ、次いで転写テーブル7を矢印a方向へ移動させる。これにより、図6(d)に示すように塗膜形成面7a上のフラックス10は第1のスキージ部材9Aによって掻き寄せられる。すなわち本実施の形態においては、成膜部材としての第1のスキージ部材9A、第2のスキージ部材9Bは、いずれも塗膜形成面7a上の塗膜を掻取る掻取り部材を兼ねる構成となっている。
この部品実装装置は上記のように構成されており、次にこの部品実装装置によって、第1の部品3、第2の部品4を基板13に実装して積層構造を形成する部品実装方法について説明する。まずペースト転写装置5において、図5にて説明した成膜動作を行わせ、複数の部品のそれぞれに対応して設定された異なる膜厚でペーストの塗膜を形成する(塗膜形成工程)。すなわち、図7(a)に示すように、塗膜形成面7a上に第1の部品3に対応した膜厚の塗膜10aを形成し、次いで図7(b)に示すように、第2の部品4に対応した膜厚の塗膜10bを形成する。
この後、部品供給部1から搭載ヘッド16によって、複数の第1の部品3、第2の部品4を取り出す(部品取出し工程)。すなわち、図8(a)に示すように、搭載ヘッド16を部品供給部1上へ移動させ、まず第2の吸着ノズル17Bによって第2のパーツフィーダ2B(図2参照)から第2の部品4を取り出し、次いで図8(b)に示すように、第1の吸着ノズル17Aによって第1のパーツフィーダ2A(図2参照)から第1の部品3を取り出す。
この後、複数の第1の部品3、第2の部品4を保持した搭載ヘッド16は部品供給部1から基板保持部11へ向かって移動するが、この過程において図9(a)に示すように、
搭載ヘッド16はペースト転写装置5の上方で停止し、塗膜形成面7a上に予め形成された塗膜10a、10bの上方に第1の部品3、第2の部品4をそれぞれ位置させる。次いで、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bを昇降させて、複数の第1の部品3、第2の部品4を塗膜形成面7aに対して昇降させ、複数の第1の部品3、第2の部品4のそれぞれのバンプ3a、4aに、ペースト10を転写により一括して供給する(ペースト転写工程)。すなわち、図9(b)に示すように、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bにそれぞれ保持された第1の部品3、第2の部品4のバンプ3a、4aを、塗膜形成面7a上に形成された塗膜10a、10bにそれぞれ接触させる。
次いで、図10(a)に示すように、第1の吸着ノズル17A、第2の吸着ノズル17Bを上昇させると、バンプ3a、4aの下端部には、フラックス10が転写により塗布された状態となる。このとき、塗膜形成面7aにはバンプ3a、4aのそれぞれのバンプサイズに対応して適正に設定された膜厚t1,t2の塗膜10a、10bが形成されていることから、バンプ3a、4aには適正量のフラックス10が供給される。
この後、搭載ヘッド16は基板保持部11の上方へ移動し、フラックス10が転写された後の複数の第1の部品3、第2の部品4を基板13に搭載する(部品搭載工程)。すなわち、まず図11(a)、(b)に示すように、第1の吸着ノズル17Aを基板13の部品搭載位置13a(図2参照)に対して位置合わせして、第1の吸着ノズル17Aを昇降させることにより、基板13に第1の部品3を搭載する。次いで図12(a)、(b)に示すように、第2の吸着ノズル17Bを基板13に既に搭載された第1の部品3に対して位置合わせして、第2の吸着ノズル17Bを昇降させることにより、第1の部品3上に第2の部品4を搭載する。これにより、基板13上には第1の部品3上に第2の部品4を重ねた積層構造が形成される。
この後、各部品実装位置13aに積層構造が形成された基板13は搬送レール12によって下流側へ搬出された後、リフロー装置へ搬送されここで半田接合のための加熱が行われる。これにより、第1の部品3が基板13にバンプ3aによって半田接合されるとともに、第2の部品4はバンプ4aによって第1の部品3に半田接合される。このとき、バンプ3a、バンプ4aにはバンプサイズに対応した適正な量のフラックス10が供給されていることから、フラックス10の量の過不足に起因する接合不良を生じにくい。
上記説明したように本実施の形態に示す部品実装方法では、部品取出し工程において、基板13への部品実装後に積層構造を構成する第1の部品3および第2の部品4を含む複数の部品を搭載ヘッド16の1実装ターン毎に取り出し、ペースト転写工程において第1の部品3および第2の部品4のそれぞれのバンプ3a、4aを異なる膜厚のペースト塗膜10a、10bに接触させてそれぞれのバンプ3a、4aに異なる量のペーストを一括して塗布する。そして部品搭載工程においては、第1の部品3を基板13に搭載した後に、第1の部品3に重ねて第2の部品4を搭載することにより、積層構造を形成するようにしている。これにより、単一の搭載ヘッド16が部品供給部1から基板保持部11へ移動する1実装ターンの動作によって、積層構造を効率よく形成することが可能となっている。
なお上記実施の形態においては、半田によって形成されたバンプにペーストとしてのフラックスを転写する例を示したが、本発明はこのような用途例には限定されず、半田以外の金属で形成されたバンプに、クリーム半田や樹脂接着剤などのペースト状の接合材料を転写により塗布する用途にも本発明を適用可能である。
本発明のペースト転写装置は、異なる膜厚のペーストの塗膜を同時に形成し、適正な塗布量を確保することができるという効果を有し、バンプが形成された複数の部品を基板に
実装する分野に有用である。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の正面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における搭載ヘッドの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるペースト転写装置の構造説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるペースト転写装置の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるペースト転写装置の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法の工程説明図
符号の説明
1 部品供給部
3 第1の部品
3a、4a バンプ
4 第2の部品
5 ペースト転写装置
6 移動テーブル
7 転写テーブル
7a 塗膜形成面
9A 第1のスキージ部材(成膜部材)
9B 第2のスキージ部材(成膜部材)
10 フラックス(ペースト)
10a、10b 塗膜
11 基板保持部
13 基板
14 部品搭載機構
15 ヘッド移動機構
16 搭載ヘッド
17A 第1の吸着ノズル
17B 第2の吸着ノズル
22 直動機構(成膜動作手段)
23A 第1のスキージ昇降機構(膜厚調整手段)
23B 第2のスキージ昇降機構(膜厚調整手段)
24 制御部(膜厚調整手段)
g 膜形成隙間

Claims (3)

  1. 下面にバンプが形成された部品を搭載ヘッドによって保持して基板に実装する部品実装装置において前記搭載ヘッドの移動経路に配設され、前記搭載ヘッドに保持された複数の部品の前記バンプに転写により塗布されるペーストを少なくとも2種類の異なる膜厚の塗膜の形態で供給するペースト転写装置であって、
    上面に前記ペーストの塗膜を形成する塗膜形成面が前記搭載ヘッドに保持された状態における前記部品の平面配置に対応して設けられた転写テーブルと、前記塗膜形成面との間に膜形成隙間を保って配設された成膜部材と、前記成膜部材を前記転写テーブルに対して相対的に水平移動させることにより前記塗膜形成面に前記膜形成隙間に対応した膜厚の前記塗膜を形成する成膜動作を行わせる成膜動作手段と、前記膜形成隙間を変更することにより前記塗膜の膜厚を調整する膜厚調整手段とを有し、
    前記成膜動作の途中において前記膜厚調整手段によって前記膜形成隙間を変更することにより、前記塗膜形成面に前記搭載ヘッドに保持された複数の部品のそれぞれに対応して設定された膜厚の塗膜を形成し、
    前記塗膜調整手段は、前記成膜部材を前記塗膜形成面に対して進退させることにより、前記膜形成隙間を調整することを特徴とするペースト転写装置。
  2. 前記塗膜形成面は長辺および短辺を有する矩形状に形成されており、前記成膜動作において、前記成膜部材は前記矩形の短辺方向に相対移動することを特徴とする請求項1記載のペースト転写装置。
  3. 前記成膜部材は前記塗膜形成面に摺接可能となっており、前記成膜部材は前記塗膜形成面上の前記塗膜を掻取る掻取り部材を兼ねることを特徴とする請求項1記載のペースト転写装置。
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