JP6784034B2 - タオルハンガー - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、キャビネットに設置されるタオルハンガーに関する。
例えばキッチンや洗面化粧台において、水洗作業後などに、タオルが使用される。タオルは、例えば、使用後に乾燥させるため、タオル掛け(タオルハンガー)などにかけられる。例えば、ライン取手が取り付けられているタイプのキッチンキャビネットにおいて、ライン取手に取り付けられるタオル掛け(タオルハンガー)がある(特許文献1)。
バー取手が取り付けられているタイプのキャビネットにおいては、使用者は、バー取手に直接タオルを掛けることがある。このバー取手は、使用者がキャビネットの扉を開閉するときに利用される。しかし、一般的に、バー取手はキャビネットの前面(扉の表面)に取り付けられているため、バー取手にタオルを直接掛けると、キャビネットの前面とタオルとが互いに当接することがある。キャビネットと濡れた状態のタオルとが互いに当接すると、キャビネットと当接している分タオルが乾くのが遅くなるため、タオルに菌などが繁殖しやすくなり、衛生的でないという問題がある。この問題の発生を抑制するために、バー取手よりも前方にタオルを掛けることができるタオルハンガーをバー取手に取り付ける方法が考えられる。このタオルハンガーにタオルを掛けることで、キャビネットの前面から離れた位置にタオルを配置することができる。
一方で、バー取手の断面形状が円形であると、バー取手にタオルハンガーを設置した際に、タオルハンガー自身の自重やタオルハンガーから下方へタオルを引き抜く動作によって、タオルハンガーがバー取手の断面形状に沿って回転してしまい、正しくタオルハンガーをバー取手に保持させることができないといった課題がある。
特開2012−157398号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、バー取手よりも前方にタオルを掛けることができるタオルハンガーであって、バー取手の断面形状が円形であっても、タオルハンガー自身の自重やタオルハンガーから下方へタオルを引き抜く動作によってタオルハンガーがバー取手の断面形状に沿って回転してしまうことを抑制できるタオルハンガーを提供することを目的とする。
第1の発明は、キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在で
ある支持部と、前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、前記バー取
手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた際に前記支持
部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備え、前記支持部は、前記開閉部の前面に支持脚を介して設けられた前記バー取手に対して取付自在であり、前記規制手段は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で、前記バー取手の長手方向に沿って前記支持部から延出した延出部であり、前記延出部は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で前記支持脚の下面と当接する下面当接部を有し、前記下面当接部は、前記支持部が前記バー取手を軸に回転してしまうことを規制することを特徴とするタオルハンガー。
このタオルハンガーによれば、タオルハンガーは支持部がバー取手を軸に下方へ回転し
てしまうことを規制する規制手段を備えているため、バー取手の断面形状が略円形であっ
ても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回
転してしまうことを抑制することができ、タオルハンガーに掛けた濡れた状態のタオルが
、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしま
うことを抑制できる。
さらに、このタオルハンガーによれば、規制手段は、支持部がバー取手に取り付けられた状態で、バー取手の長手方向に沿って支持部から延出した延出部であり、延出部は、支持部がバー取手に取り付けられた状態で支持脚の下面と当接する下面当接部を有するため、バー取手の断面形状が略円形であっても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回転してしまうことを下面当接部が支持脚の下面と当接することで規制することができる。このような簡単な構成によって、タオル保持部に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしまうことを抑制できる。
の発明は、第の発明において、前記延出部は、前記支持部が前記バー取手に取り
付けられた状態で前記タオル保持部に上方向への力が加わった際に、前記支持脚の上面と
当接する上面当接部をさらに有することを特徴とするタオルハンガーである。
このタオルハンガーによれば、延出部は、支持部がバー取手に取り付けられた状態でタオル保持部に上方向への力が加わった際に、支持脚の上面と当接する上面当接部を有するため、バー取手の断面形状が略円形であっても、タオル保持部に掛けられたタオルを上方から引き抜く際に、タオルハンガーがバー取手を軸に回転してしまうことを上面当接部が支持脚の上面と当接することで規制することができる。このような簡単な構成によって、タオル保持部に掛けられたタオルを上方から引き抜く際にタオルハンガーがガタつき不安定になってしまったり、タオル保持部に掛けられたタオルを上方から引き抜く際にタオルハンガーが回転してしまい、タオルハンガーがキャビネットにぶつかってタオルハンガーやキャビネットが傷ついてしまう可能性を低減できる。
の発明は、第の発明において、前記支持部が上下反転され前記バー取手に取り付
けられることで、前記上面当接部が前記支持脚の下面と当接し、前記下面当接部が前記支
持脚の上面と当接することを特徴とするタオルハンガーである。
このタオルハンガーによれば、支持部が上下反転されバー取手に取り付けられることで、上面当接部が支持脚の下面と当接し、下面当接部が支持脚の上面と当接するため、支持脚がバー取手の左右どちらに設けられていても、タオルハンガーの回転を抑制できる。
の発明は、第の発明において、前記タオル保持部は、前記支持部が前記バー取手
に取り付けられた状態で前記バー取手より高い位置に設けられており、前記タオル保持部
と前記支持部及び前記延出部とは、別体に形成されており、前記タオル保持部は、前記支
持部に対して取付自在に設けられていることを特徴とするタオルハンガーである。
このタオルハンガーによれば、タオル保持部はバー取手より高い位置に設けられているため、使用者は、タオル保持部に掛けられたタオルを取りやすい。しかし、この際、タオルハンガーが一体に形成されていると、支持部が上下反転した際に、タオル保持部がバー取手より低い位置に設けられてしまう。そこで、タオル保持部と支持部及び延出部とを別体に形成し、タオル保持部を支持部に対して取付自在に設けることで、支持部が上下反転した際にも、タオル保持部をバー取手より高い位置に保つことができる。
の発明は、キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在である支持部と、前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、前記バー取手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた際に前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備え、前記規制手段は、前記支持部と前記バー取手との間に設けられ、前記支持部の表面及び前記バー取手の表面より粗い表面を有する高摩擦部であることを特徴とするタオルハンガーである。
このタオルハンガーによれば、タオルハンガーは支持部がバー取手を軸に下方へ回転し
てしまうことを規制する規制手段を備えているため、バー取手の断面形状が略円形であっ
ても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回
転してしまうことを抑制することができ、タオルハンガーに掛けた濡れた状態のタオルが
、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしま
うことを抑制できる。
さらに、このタオルハンガーによれば、規制手段は、支持部とバー取手との間に設けられ、支持部の表面及びバー取手の表面より粗い表面を有する高摩擦部であるため、バー取手の断面形状が略円形であっても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回転してしまうことを高摩擦部によって抑制することができる。したがって、このような簡単な構成によって、タオル保持部に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしまうことを抑制できる。
の発明は、キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在である支持部と、前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、前記バー取手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた際に前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備え、前記規制手段は、前記タオルハンガーから延出し、前記キャビネットに係合することで前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する係合部であることを特徴とするタオルハンガーである。
このタオルハンガーによれば、タオルハンガーは支持部がバー取手を軸に下方へ回転し
てしまうことを規制する規制手段を備えているため、バー取手の断面形状が略円形であっ
ても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回
転してしまうことを抑制することができ、タオルハンガーに掛けた濡れた状態のタオルが
、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしま
うことを抑制できる。
さらに、このタオルハンガーによれば、規制手段は、タオルハンガーから延出し、キャビネットに係合することで支持部がバー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する係合部であるため、バー取手の断面形状が略円形であっても、タオルハンガーを取り付けた際にタオルハンガーが自重によってバー取手を軸に回転してしまうことを係合部がキャビネットに係合することで規制することができる。このような簡単な構成によって、タオル保持部に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガーの自重による回転によってキャビネットの開閉部の前面に当接してしまうことを抑制できる。
本発明の態様によれば、バー取手よりも前方にタオルを掛けることができるタオルハンガーであって、バー取手の断面形状が円形であっても、タオルハンガー自身の自重やタオルハンガーから下方へタオルを引き抜く動作によってタオルハンガーがバー取手の断面形状に沿って回転してしまうことを抑制できるタオルハンガーを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたキッチンを示す模式的斜視図である。 図1のタオルハンガーが設置されたバー取手を示す模式的斜視図である。 図2のタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。 図3のタオルハンガーが設置されたバー取手において、タオル保持部を外した状態を示す模式的斜視図である。 図4のタオル保持部を外した状態のタオルハンガーが設置されたバー取手を示す模式側面図である。 図3のタオルハンガーが設置されたバー取手において、タオル保持部を外した状態を示す模式的斜視図である。 図5のタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。 図5のタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本発明において、使用者が調理するためにキッチン100に向かって立っている位置が、キッチン100に対する「前方」であると定義する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたキッチンを示す模式的斜視図である。
図1に示すように、キッチン100は、キッチンキャビネット(キャビネット)102と、キャビネット102の上方に載置されているキッチンカウンター104と、キッチンカウンター104の上面に設けられているコンロ106及び水栓装置108と、を備えている。キッチンカウンター104は、シンク110を有しており、水栓装置108は、シンク110の内部へ水を吐出させる。
キャビネット102は、複数の引出し112と、引出し112の前板(開閉部)114の前方に設けられたバー取手116と、を有している。引出し112は、例えば木製である。バー取手116は、例えば金属製である。バー取手116は、バー取手116のそれぞれの端部付近に接続された2本の支持脚118を介して、開閉部114の前面に固定されている。また、バー取手116には、タオルハンガー1が設置されている。タオルハンガー1は、例えば金属製である。
図2は、図1のタオルハンガーが設置されたバー取手を示す模式的斜視図である。図3は、図2のタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。図4は、図3のタオルハンガーが設置されたバー取手において、タオル保持部を外した状態を示す模式的斜視図である。図5は、図4のタオル保持部を外した状態のタオルハンガーが設置されたバー取手を示す模式側面図である。
図2〜5に示すように、タオルハンガー1は、根元部分を構成する第一部材2と、第一部材2とは別部材で構成された第二部材(タオル保持部)4と、を備えている。第一部材2は、キャビネット102の開閉部114に設けられたバー取手116に対して取付自在である支持部6と、支持部6がバー取手116に取り付けられた状態で、バー取手116の長手方向に沿って支持部6から延出した延出部(規制手段)8と、を有している。
延出部8は、支持部6がバー取手116に取り付けられた状態でバー取手116の支持脚118の下面と当接する下面当接部8aを有している。この下面当接部8aは、支持部6がバー取手116を軸に回転してしまうことを規制する。このことにより、バー取手116の側面形状が略円形であっても、タオルハンガー1を取り付けた際にタオルハンガー1が自重によってバー取手116を軸に回転してしまうことを下面当接部8aが支持脚118の下面と当接することで規制することができる。このような簡単な構成によって、タオル保持部4に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガー1の自重による回転によってキャビネット102の開閉部114の前面に当接してしまうことを抑制できる。
延出部8は、支持部6がバー取手116に取り付けられた状態でタオル保持部4に上方向への力が加わった際に、支持脚118の上面と当接する上面当接部8bをさらに有する。このことにより、バー取手116の側面形状が略円形であっても、タオル保持部4に掛けられたタオルを上方から引き抜く際に、タオルハンガー1がバー取手116を軸に回転してしまうことを上面当接部8bが支持脚118の上面と当接することで規制することができる。このような簡単な構成によって、タオル保持部4に掛けられたタオルを上方から引き抜く際にタオルハンガー1がガタつき不安定になってしまったり、タオル保持部4に掛けられたタオルを上方から引き抜く際にタオルハンガー1が回転してしまい、タオルハンガー1がキャビネット102にぶつかってタオルハンガー1やキャビネット102が傷ついてしまう可能性を低減できる。
タオル保持部4は、支持部6がバー取手116に取り付けられた状態でバー取手116より高い位置に設けられている。このことにより、使用者は、タオル保持部4に掛けられたタオルを上方から取りやすい。また、使用者は、タオル保持部4から下方にぶら下がったタオルを掴んで、手を拭きやすい。
タオルハンガー1の取り付け方法について説明する。
まず、使用者は、第一部材2を、支持部6がバー取手116に嵌まり込むように設置させる(手順1)。この状態では、延出部8が支持脚118に当接していない状態であるため、第一部材2はバー取手116に対して回転自在である。
次に、使用者は、第一部材2を、バー取手116の軸方向(長手方向)に向かってスライドさせ、延出部8の下面当接部8aが支持脚118の下面と当接する位置、且つ、延出部8の上面当接部8bが支持脚118の上面と当接する位置、となるように取り付ける(手順2)。この状態においては、延出部8の下面当接部8aが支持脚118の下面と当接しているため、タオルハンガー1が自重によってバー取手116を軸に回転してしまうことが規制されている。また、この状態においては、延出部8の上面当接部8bが支持脚118の上面と当接しているため、タオル保持部4に掛けられたタオルを上方から引き抜く際に、タオルハンガー1がバー取手116を軸に回転してしまうことが規制されている。このように、第一部材2を、バー取手116の軸方向(長手方向)に向かってスライドさせるように取り付けることで、バー取手116の上に存在していた水滴などを、第一部材2のスライド移動動作によってバー取手116及び支持脚118から払いのけることができるため、バー取手116及び支持脚118に残存した水滴が乾いて水垢になってしまうことを防ぐことができる。
続いて、使用者は、第二部材4を、第一部材2に嵌め込み、着脱自在に固定させる(手順3)。この際、第二部材4は、第一部材2に設けられた突出部10の間において第一部材2に嵌め込まれるため、左右方向のガタ付きの発生も抑制されている。
本発明の実施の形態においては、手順1を行った後、手順2を行い、続いて手順3を行うことで、タオルハンガー1をバー取手116に取り付けるものであったが、これはあくまで一例であって、例えば、手順1を行った後、手順3を行い、続いて手順2を行うものであっても良い。
ただ、第一部材2の延出部8を支持脚118に当接させた後、安定した状態(第一部材2がバー取手116に対して回転しない状態)で第二部材4を第一部材2に嵌め込み固定させる方が、作業性が良い。したがって、手順1を行った後、手順2を行い、続いて手順3を行うことが好ましい。
図6は、図3のタオルハンガーが設置されたバー取手において、タオル保持部を外した状態を示す模式的斜視図である。図7は、図5のタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。図8は、図5のタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。
なお、図7(a)は、図5と同じ状態の第一部材を示す模式的斜視図であり、図7(b)は、図7(a)に示した状態から上下及び左右を反転させた第一部材を示す模式的斜視図である。
また、図8(a)は、図5に示した状態から上下を反転させた第一部材を示す模式的斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示した状態から上下及び左右を反転させた第一部材を示す模式的斜視図である。
図6に示すように、第一部材2を、図4に示した状態から上下反転させ、上述した手順1〜3を行うことで、図4に示した状態において第一部材2が取り付けられた支持脚118とは反対側のバー取手116の端部付近に設けられた支持脚118に第一部材2を取り付けることができる。この際、上面当接部8bは支持脚118の下面と当接し、下面当接部8aが支持脚118の上面と当接することとなる。このことにより、支持脚118がバー取手116の左右どちらに設けられていても、タオルハンガー1の回転を抑制できるとともに、使用者の好みやキャビネット102及びキャビネット102を備えたキッチン100の使用状況によって、左右どちらにタオルハンガー1を設けるか選択できるようになる。
また、この際、タオルハンガー1において第一部材2及び第二部材4が一体に形成されていると、支持部6が上下反転した際に、タオル保持部2がバー取手116より低い位置に設けられてしまう。そこで、第一部材2(タオル保持部2)と第二部材4(支持部6及び延出部8)とを別体に形成し、タオル保持部2を支持部6に対して取付自在に設けることで、支持部6が上下反転した際にも、タオル保持部2をバー取手116より高い位置に保つことができる。
図7、8に示すように、突出部10は、第一部材2の上下両面に設けられている。このことにより、支持部6が図4に示した状態から上下反転された際にも、第二部材4を、第一部材2に設けられた突出部10の間において第一部材2に嵌め込むことができるため、左右方向のガタ付きの発生を抑制できる。
第一部材2は、上下両面において対称となるように(シンメトリーに)、構成されている。このような構成とすることにより、第一部材2を成形するための金型も上下に対称となるものであれば良いため、金型製造費用も削減できる。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。
図9に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るタオルハンガー1A(図示せず)の第一部材2Aは、支持脚118の一部及びバー取手116の端部を覆うように取り付けられるキャップ本体12と、キャップ本体12を支持脚118及びバー取手116に固定させるキャップ固定部14を有している。キャップ固定部14は、支持脚118の一部及びバー取手116の端部を覆うように取り付けられるキャップ本体12に対して、バー取手116の軸方向からスライドするように、固定される。このキャップ固定部14によって、キャップ本体12が支持脚118及びバー取手116から外れないようになる。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係るタオルハンガーの第一部材を示す模式的斜視図である。
図10に示すように、本発明の第3の実施の形態に係るタオルハンガー1Bの第一部材2Bは、第一部材2Bから延出し、タオル保持部4より下方において開閉部114と当接するキャビネット当接部(規制手段)16を有している。このキャビネット当接部16によって、支持部6がバー取手116を軸に下方へ回転してしまうことを規制することで、タオル保持部4に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガー1Bの自重による回転によってキャビネット102の開閉部114の前面に当接してしまうことを抑制できる。
キャビネット当接部16は、開閉部114の前面に対して例えば面状に当接している。このことにより、開閉部114の前面に傷が付いてしまったり、跡が残ってしまったりすることを抑制できる。
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。
図11に示すように、本発明の第4の実施の形態に係るタオルハンガー1Cは、支持部6とバー取手116との間には、支持部6の表面及びバー取手116の表面より粗い表面を有する高摩擦部(規制手段)18が設けられている。なお、本発明において、表面が「粗い」とは、表面に形成された微小サイズの凹凸の起伏が激しい、又は、表面に形成された微小サイズの凹凸の起伏の間隔が狭いことを指し、支持部6の表面及びバー取手116の表面より「粗い」表面とは、例えば、支持部6の表面及びバー取手116の表面より(単位面積当たりの)摩擦係数の高い表面、のことである。
高摩擦部18は、例えば、支持部6に接着されており、支持部6をバー取手116に取り付けた際に、支持部6とバー取手116との間に位置することとなる。この高摩擦部18によって、極めて簡単な構成で、タオル保持部4に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガー1Cの自重による回転によってキャビネット102の開閉部114の前面に当接してしまうことを抑制できる。
本発明において、高摩擦部18は、支持部6に接着されているものであったが、それに限らず、例えば、支持部6に一体に形成、即ち、支持部6のバー取手116と当接する表面に高摩擦部18が設けられるものであっても良い。
図12は、本発明の第5の実施の形態に係るタオルハンガーが設置されたバー取手の模式的側面図である。
図12に示すように、本発明の第5の実施の形態に係るタオルハンガー1Dは、第二部材4Dから延出し、キャビネット102に係合する係合部(規制手段)20を有する。この係合部20は、開閉部114の上端に引っ掛かることで、支持部6がバー取手116を軸に下方へ回転してしまうことを規制する。このことにより、極めて簡単な構成で、タオル保持部4に掛けた濡れた状態のタオルが、タオルハンガー1Dの自重による回転によってキャビネット102の開閉部114の前面に当接してしまうことを抑制できる。
なお、本発明の第5の実施の形態においては、係合部20を第二部材4Dに設けるものであったが、それに限らず、第一部材2Dに設けるものであっても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
本発明の一実施形態において、キャビネット102はキッチン100に備えられたものであったが、それに限らず、例えば、洗面化粧台などに備えられたものであっても良い。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、タオルハンガー1、1A、1B、1C、1Dやキッチンキャビネット100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1、1A、1B、1C、1D タオルハンガー、 2、2A、2B、2D 第一部材、 4、4D 第二部材(タオル保持部)、 6 支持部、 8 延出部(規制手段)、 8a 下面当接部、 8b 上面当接部、 10 突出部、 12 キャップ本体、 14 キャップ固定部、 16 キャビネット当接部(規制手段)、 18 高摩擦部(規制手段)、 20 係合部(規制手段)、 100 キッチン、 102 キャビネット、 104 キッチンカウンター、 106 コンロ、 108 水栓装置、 110 シンク、 112 引出し、 114 前板(開閉部)、 116 バー取手、 118 支持脚

Claims (6)

  1. キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在である支持部と、
    前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、
    前記バー取手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた
    際に前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備
    え、
    前記支持部は、前記開閉部の前面に支持脚を介して設けられた前記バー取手に対して取
    付自在であり、
    前記規制手段は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で、前記バー取手の
    長手方向に沿って前記支持部から延出した延出部であり、
    前記延出部は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で前記支持脚の下面と
    当接する下面当接部を有し、
    前記下面当接部は、前記支持部が前記バー取手を軸に回転してしまうことを規制するこ
    とを特徴とするタオルハンガー。
  2. 前記延出部は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で前記タオル保持部に
    上方向への力が加わった際に、前記支持脚の上面と当接する上面当接部をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタオルハンガー。
  3. 前記支持部が上下反転され前記バー取手に取り付けられることで、前記上面当接部が前
    記支持脚の下面と当接し、前記下面当接部が前記支持脚の上面と当接することを特徴とす
    る請求項2に記載のタオルハンガー。
  4. 前記タオル保持部は、前記支持部が前記バー取手に取り付けられた状態で前記バー取手
    より高い位置に設けられており、
    前記タオル保持部と前記支持部及び前記延出部とは、別体に形成されており、
    前記タオル保持部は、前記支持部に対して取付自在に設けられていることを特徴とする
    請求項3に記載のタオルハンガー。
  5. キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在である支持部と、
    前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、
    前記バー取手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた
    際に前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備
    え、
    前記規制手段は、前記支持部と前記バー取手との間に設けられ、前記支持部の表面及び
    前記バー取手の表面より粗い表面を有する高摩擦部であることを特徴とするタオルハンガー。
  6. キャビネットの開閉部の前方に設けられたバー取手に対して取付自在である支持部と、
    前記バー取手よりも前方にタオルを保持するタオル保持部と、
    前記バー取手の断面形状が略円形であっても、前記支持部を前記バー取手に取り付けた
    際に前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する規制手段を備
    たタオルハンガーであって
    前記規制手段は、前記タオルハンガーから延出し、前記キャビネットに係合することで
    前記支持部が前記バー取手を軸に下方へ回転してしまうことを規制する係合部であること
    を特徴とするタオルハンガー。
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