JP6780535B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
従来、端末部に端子金具が接続されている電線を複数備えたワイヤハーネスが知られている。端子金具は、例えば下記特許文献1に記載のように、ハウジングのキャビティに収容され、キャビティの内部に突設されたランスに一次係止されるとともに、サイドリテーナによって二次係止されて抜け止めされる。これにより、ハウジングから外部に延びている電線が強く引っ張られても、端子金具が容易に抜けないようになっている。
特開2006−196227号公報
しかしながら、上記のような構成では、電線が強い力で引っ張られると、電線が途中で切れたり、また端子金具から外れてしまうことが懸念される。このような懸念は、電線が細径化するほど高くなると思われる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線を保護することが可能なワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明のワイヤハーネスは、電線と、前記電線の端末部に接続されている端子金具と、前記電線、及び前記端子金具のうち少なくとも前記電線が沿って配される部分が縫い付けられているシート状部材と、を備えているものである。
本発明によれば、電線がシート状部材に縫い付けられているから、電線が単独で引っ張られることを防ぐことができ、また、電線がシート状部材とともに引っ張られた場合には、電線とシート状部材とに引張力が分散されるから、電線に作用する引張力を低減することができる。加えて、端子金具のうち少なくとも電線が沿って配される部分がシート状部材に縫い付けられているから、端子金具から電線が外れることを防ぐことができる。よって、電線を保護することができる。
実施例1におけるワイヤハーネスの端末部を示す斜視図 ワイヤハーネスの端末部を示す分解斜視図 ワイヤハーネスの端末部を示す側面図 ワイヤハーネスの端末部を示す断面図 ハウジング及びシート状部材の係止構造を示す断面図 電線及び端子金具が縫い付けられた状態のシート状部材を示す斜視図 電線及び端子金具が縫い付けられた状態のシート状部材を示す断面図 端子金具を示す斜視図 端子金具を示す平面図 端子金具を示す側面図 第1分割ハウジングを示す斜視図 第1分割ハウジングを示す平面図 第1分割ハウジングを示す正面図 第1分割ハウジングを示す背面図 第1分割ハウジングを示す側面図 第2分割ハウジングを示す斜視図 第2分割ハウジングを示す平面図 第2分割ハウジングを示す正面図 第2分割ハウジングを示す背面図 第2分割ハウジングを示す側面図 第3分割ハウジングを示す斜視図 第3分割ハウジングを示す平面図 第3分割ハウジングを示す正面図 第3分割ハウジングを示す背面図 第3分割ハウジングを示す側面図 実施例2における端子金具を示す斜視図 端子金具を示す平面図 端子金具を示す側面図 シート状部材に縫い付けられた状態の端子金具を示す断面図 シート状部材に縫い付けられた状態の端子金具を示す断面図であって、図29のA−A位置における断面に相当する断面図 実施例3における端子金具を示す斜視図 端子金具を示す平面図 シート状部材に縫い付けられた状態の端子金具を示す断面図 実施例4におけるワイヤハーネスの端末部を示す斜視図 ハウジングの縫い付け部を示す一部拡大斜視図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す一部拡大正面図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す側面図 シート状部材に縫い付けられた状態の第2分割ハウジングの一部拡大平面図 シート状部材に縫い付けられた状態の第2分割ハウジングの断面図であって、図38のB−B位置における断面に相当する断面図 実施例5におけるハウジング縫い付け部を示す一部拡大斜視図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す一部拡大側面図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す一部拡大断面図であって、図41のC−C位置における断面に相当する断面図 実施例6におけるハウジング縫い付け部の一例を示す一部拡大斜視図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す一部拡大断面図 ハウジング縫い付け部の他の例を示す一部拡大斜視図 ハウジングがシート状部材に縫い付けられた状態のワイヤハーネスの端末部を示す一部拡大断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のワイヤハーネスは、複数の前記電線及び前記端子金具が、一括して前記シート状部材に縫い付けられているものとしてもよい。このような構成によれば、複数の電線及び端子金具を一括して取り扱うことができるから、特に、電線が細く、また端子金具が小型であるために個別の取り扱いが困難な場合に有利である。
また、本発明のワイヤハーネスは、前記端子金具が収容されるハウジングを有し、前記ハウジング及び前記シート状部材が、互いに嵌合して係止する係止構造を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、電線及びシート状部材に作用する引張力がハウジングに受け持たれるから、電線に作用する引張力をより低減することができる。
また、本発明のワイヤハーネスは、前記端子金具が収容されるハウジングを有し、前記ハウジングが、前記シート状部材に縫い付けられているものとしてもよい。このような構成によれば、電線及びシート状部材に作用する引張力がハウジングに受け持たれるから、電線に作用する引張力をより低減することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図25を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるワイヤハーネスは、車両等の配線として用いられるものである。ワイヤハーネスは、複数の電線10を有し、各電線10の端末部に端子金具20が接続され、電線10と、端子金具20のうち少なくとも電線10が沿って配される部分(以後、電線配置部27と称する)とが、シート状部材30に縫い付けられている。また、ワイヤハーネスは、端子金具20が収容されるハウジング40を有している。以下、各構成部材において、図2の上側を上方、下側を下方、また左斜め下側を前方、右斜め上側を後方として説明する。
シート状部材30は、PVC、PP、不織布等のシート材によって形成されている。シート状部材30は、難燃性及び耐摩耗性を有している。
シート状部材30は、略長方形のシート状をなすものであり、複数の端子金具20及び電線10を一括して縫い付け可能な幅寸法を有している。端子金具20及び電線10は、シート状部材30の下面側(一面側)に配されて縫い付けられている。
電線10は、芯線11と、芯線11を被覆する絶縁被覆12とを備えている。芯線11は、銅またはアルミニウム等の導電性材料によって形成された撚線または単芯線である。電線10は、径寸法の小さい細径電線である。
端子金具20は、図示しない相手側の端子金具が接続される端子本体部21と、電線10が接続される接続部22と、シート状部材30に縫い付けられる縫い付け部(以後、端子縫い付け部23と称する)と、を備えている(図7参照)。
端子本体部21は、角筒状をなし、内部には図示しない相手側に弾性的に接触する弾性接触片24が設けられている。端子本体部21には、後述するハウジング40の抜け止め部42が後方から係止する係止受け部25が設けられている。係止受け部25は、端子本体部21の後端部に設けられ、端子本体部21の下面に突設されている。
接続部22は、電線10の端末部において露出されている芯線11に接続されている。接続部22は、片持ち状をなして下面側に延出する一対のバレル片26を有している。バレル片26は、接続部22の下面側に配された芯線11にかしめ付けられる。
接続部22の後側には、電線10が沿って配される電線配置部27が設けられている。電線配置部27は、図8に示すように、電線10が配される側が開いた断面U字状(断面半円形状)をなし、電線10の絶縁被覆12の外周面に沿う。
電線配置部27の中間には、前部よりも後部を、電線10が配される側に一段ずらすような段差部28が設けられている(図10参照)。段差部28は、前後方向に対して傾斜している。段差部28は、電線配置部27の前部と後部とを、シート状部材30の厚さ寸法と同等の寸法だけ上下方向にずらす段差である。
電線配置部27のうち段差部28より後側の部分は、端子縫い付け部23とされている。端子縫い付け部23は、端子本体部21の軸線と略平行に延びている。端子縫い付け部23のうち電線10が配される側と反対側(図7の上側)に、シート状部材30が配される。端子縫い付け部23に縫い付けられたシート状部材30の上面は、端子金具20のうち段差部28よりも前側の部分の略全体の上面と高さ位置が揃っている。言い換えると、端子縫い付け部23にシート状部材30が縫い付けられた状態において、端子金具20の後端部(端子縫い付け部23)と前端部(端子本体部21)とにおける上下方向の寸法が同等となっている。
端子金具20及び電線10は、縫糸Tによってシート状部材30に縫い付けられている。縫糸Tは、電線10よりも曲げ容易な部材であることが望ましく、また電線10よりも引張強度が強いことが好ましい。縫糸Tは、天然繊維を材料としたものであってもよいし、化学繊維を材料としてものであってもよく、ナイロンやポリエステル等の耐摩耗性の高いものが好ましい。また、縫糸Tは、エナメル線を含む電線であってもよい。縫糸Tは、単糸であってもく、撚糸であってもよい。
端子金具20及び電線10は、図7に示すように、端子金具20の後部から電線10にわたってシート状部材30に縫い付けられている。電線10のうち端子縫い付け部23に配されている部分は、端子縫い付け部23とともにシート状部材30に縫い付けられている。これにより、電線10は、電線配置部27に嵌合した状態に保持される。また、電線10の延び方向における任意の複数箇所がシート状部材30に縫い付けられている。
縫糸Tは、シート状部材30の上面に沿って延び、部分的にシート状部材30の下面側に抜けて輪を形成している。端子金具20及び電線10は、輪に挿通されることによって、シート状部材30に縫い付けられている。
電線10及び端子金具20は、図6に示すように、複数が一括してシート状部材30に縫い付けられている。複数の端子金具20は、シート状部材30の前縁(外縁)に沿って並べられている。端子金具20は、シート状部材30の前縁に対して略垂直をなす向きで配されている。端子金具20のうち段差部28を含む前側の部分が、シート状部材30の前縁から前方に突出した状態になっている。
シート状部材30は、図2に示すように、キャビティ41の段数と同数が備えられている。各シート状部材30には、各段のキャビティ41に配される端子金具20及び電線10が一括して縫い付けられている。並列する端子金具20の間には、ハウジング40のキャビティ41にあわせた間隔があけられている。本実施例では、上下2段のキャビティ41に対応して2枚のシート状部材30が備えられている。2枚のシート状部材30は、同形状とされている。
各シート状部材30には、ハウジング40と係止する係止構造Kが設けられている。係止構造Kについては、後ほど詳しく説明する。
ハウジング40は、合成樹脂製であって、図1に示すように、全体として扁平で横長な形状をなしている。ハウジング40には、端子金具20が個別に収容されるキャビティ41が複数、設けられている。キャビティ41は、上下方向に複数段(本実施例では2段)が設けられ、各段には複数のキャビティ41が横並びに配されている。下段のキャビティ41は、ハウジング40のほぼ全幅にわたって設けられ、上段のキャビティ41は、ハウジング40のうち幅方向における中間部を除く左右両側に設けられている。
各キャビティ41の底壁(下壁)には、図4に示すように、端子金具20を抜け止めする抜け止め部42が設けられている。抜け止め部42は、底壁と一体に形成され、他の部分よりも一段上方に突出したブロック状をなしている。抜け止め部42の前面が、端子金具20の係止受け部25に係止する面であり、前後方向に対して略直交する面とされている。
ハウジング40は、図3に示すように、シート状部材30の前縁部を上下方向に挟み込むシート挟持部43を有している。シート挟持部43は、ハウジング40の後端部に設けられている。シート挟持部43の詳細については、後述する。
ハウジング40は、図2に示すように、各段のキャビティ41の位置で、上下方向に分割されている。ハウジング40を分割した状態では、キャビティ41の上面側が開放される。ハウジング40は、下段に配される分割ハウジング(以後、第1分割ハウジング40Fと称する)と、中段に配される分割ハウジング(以後、第2分割ハウジング40Sと称する)と、上段に分割される分割ハウジング(以後、第3分割ハウジング40Tと称する)とを備えている。第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tは、それぞれ概ね偏平な板状をなしている。ハウジング40は、第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tを合体状態にロックするロック構造Rを有している(図3参照)。ロック構造Rは、ハウジング40の左右両側面に設けられている。
第1分割ハウジング40Fの上面には、図11に示すように、下段のキャビティ41を仕切る隔壁44と、キャビティ41の前壁45とが立設されている。
前壁45は、図13に示すように、隔壁44よりも高さ寸法が小さく、相手側の端子金具が挿入される端子挿入口46が、上面側が開放された形態で形成されている。
隔壁44の後端部は、図11に示すように、前側の部分よりも一段高さ寸法が小さい低壁49とされている。低壁49の上側は、シート状部材30が配されるシート配置部51とされている。
隔壁44は、隣接するキャビティ41の間隔が狭い部分に配される隔壁(以後、薄壁47と称する)と、隣接するキャビティ41の間隔が広い部分に配される隔壁(以後、厚壁48と称する)とを備えている。厚壁48の低壁49の上面は、薄壁47の低壁49の上面よりも若干低い位置に配されている(図14参照)。
第1分割ハウジング40Fの後端部には、平面視方形状をなして側方に略水平に張り出す張出部52が設けられている。張出部52は、第1分割ハウジング40Fの左右両側に設けられている。張出部52の上面は、シート状部材30が載置されるシート載置面53とされ、平坦な面となっている。シート載置面53は、薄壁47の低壁49の上端よりも若干低い位置に配されている。シート載置面53の上側は、シート配置部51の一部となっている。
シート載置面53及び厚壁48の低壁49の上面には、図11に示すように、前後方向に長い突部54が突設されている。突部54の上端と、薄壁47の低壁49の上端との高さ位置が同等となっている(図14参照)。突部54及び薄壁47の低壁49が、シート配置部51に配されているシート状部材30を支持する。
第1分割ハウジング40Fの上面には、第2分割ハウジング40Sを位置決めする位置決めリブ55が突設されている。位置決めリブ55は、厚壁48の上面に立設されている。位置決めリブ55は、第1分割ハウジング40Fの幅方向(左右方向)に一対が設けられている。各位置決めリブ55は、前後方向に長い形状をなしている。
第1分割ハウジング40Fの左右両側面には、ロック構造Rを構成するロック突起56が設けられている。ロック突起56は、第1分割ハウジング40Fの前後に一対ずつ設けられている。
第2分割ハウジング40Sの上面には、図16に示すように、上段のキャビティ41を仕切る隔壁44と、キャビティ41の前壁45とが立設されている。
前壁45は、第1分割ハウジング40Fと同様、隔壁44よりも高さ寸法が小さく、相手側の端子金具が挿入される端子挿入口46が、上面側が開放された形態で形成されている。
隔壁44の後端部は、第1分割ハウジング40Fと同様、前側の部分よりも一段高さ寸法が小さい低壁49とされ、低壁49の上側はシート配置部51とされている。また、隔壁44は、第1分割ハウジング40Fと同様、隣接するキャビティ41の間隔が狭い部分に配される薄壁47と、隣接するキャビティ41の間隔が広い部分に配される厚壁48とを備えている。
第2分割ハウジング40Sの後端部には、第1分割ハウジング40Fと同様、平面視方形状をなして側方に張り出す張出部52が設けられている。張出部52の上面は、第1分割ハウジング40Fと同様、シート載置面53とされている。シート載置面53及び厚壁48の低壁49の上面には、第1分割ハウジング40Fと同様、突部54が突設されている。
第2分割ハウジング40Sの下面には、下段のキャビティ41の前壁の一部を構成する前壁構成部57が設けられている。前壁構成部57は、第1分割ハウジング40Fと第2分割ハウジング40Sとの合体状態では、端子挿入口46の上面側を塞いだ状態になる。
第2分割ハウジング40Sの後端部には、第1分割ハウジング40Fのシート配置部51に配置されたシート状部材30を押さえるシート押え部58が設けられている。シート押え部58は、第2分割ハウジング40Sの後端部の下面であり、概ね全体が平坦な面とされている。シート押え部58は、一対の張出部52を含む第2分割ハウジング40Sの略全幅にわたっている。
第1分割ハウジング40Fのシート配置部51と第2分割ハウジング40Sのシート押え部58とが、下段のシート状部材30の前縁部を上下方向に挟み込むシート挟持部43を構成する(図5参照)。
第2分割ハウジング40Sの左右両側面には、図2に示すように、ロック構造Rを構成するロック片59及びロック受け61が設けられている。ロック片59は、第1分割ハウジング40Fのロック突起56に係止するものであり、第2分割ハウジング40Sの前後に一対ずつ設けられている。ロック片59は、片持ち状をなして下側に突出している。ロック受け61は、後述する第3分割ハウジング40Tのロック爪63が係止するものであり、一対のロック片59の間に設けられている。
第3分割ハウジング40Tは、図21に示すように、第2分割ハウジング40Sの上面側を塞ぐ蓋状をなしている。
第3分割ハウジング40Tの上面には、図示しない相手側コネクタを正規嵌合状態に保持するロック部62が設けられている。ロック部62は、第3分割ハウジング40Tの幅方向における中央部に設けられている。
第3分割ハウジング40Tの下面には、上段及び下段のキャビティ41の前壁の一部を構成する前壁構成部57が設けられている。第3分割ハウジング40Tの幅方向中央部の前壁構成部57は、下段のキャビティ41の前壁を構成し、幅方向両端部の前壁構成部57は、上段のキャビティ41の前壁を構成する。
第3分割ハウジング40Tの後端部には、上段のシート状部材30を押さえるシート押え部58が設けられている。シート押え部58は、第3分割ハウジング40Tの後端部に張り出して設けられている。シート押え部58は、少なくとも下面が平坦な板状をなしている。第3分割ハウジング40Tのシート押え部58は、上段のキャビティ41及び第2分割ハウジング40Sの張出部52に対応する部分に設けられている。
第2分割ハウジング40Sのシート配置部51と第3分割ハウジング40Tのシート押え部58とが、上段のシート状部材30の前縁部を上下方向に挟み込むシート挟持部43を構成する(図5参照)。
第3分割ハウジング40Tの左右両側面には、ロック構造Rを構成するロック爪63が設けられている。ロック爪63は、第2分割ハウジング40Sのロック受け61に係止するものであり、片持ち状をなして下方に突出している。
さて、ハウジング40及びシート状部材30は、図5に示すように、互いに嵌合して係止する係止構造Kを備えている。
係止構造Kは、ハウジング40に設けられたボス64と、シート状部材30に設けられた貫通孔31とを有している。ボス64は、前後方向に対して略垂直に立ち上がるものであり、シート状部材30の貫通孔31を貫通する。ボス64は、図2に示すように、ハウジング40の幅方向における両端部に一対が設けられ、貫通孔31は、シート状部材30の幅方向における両端部に一対が設けられている。
ボス64は、図11に示すように、第1分割ハウジング40Fのシート載置面53に立設されている。ボス64は、円柱状をなしている。第2分割ハウジング40Sには、図16に示すように、ボス64が貫通する通し孔65が設けられている。通し孔65は、第2分割ハウジング40Sの張出部52に、円形状をなして貫通形成されている。第3分割ハウジング40Tには、図24に示すように、ボス64の上端部が嵌め込まれる凹部66が設けられている。凹部66は、第3分割ハウジング40Tのシート押え部58の下面に凹み形成されている。
第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tを合体した状態では、図5に示すように、第1分割ハウジング40Fに立設されたボス64が第2分割ハウジング40Sの通し孔65を貫通して第3分割ハウジング40Tの凹部66に到達した状態になる。ボス64は、上段のシート状部材30の貫通孔31と下段のシート状部材30の貫通孔31とを一括して貫通する。
貫通孔31は、シート状部材30を厚さ方向に貫通する孔であり、ボス64の形状に合った円形状をなしている。貫通孔31は、各シート状部材30に一対ずつ設けられている。一対の貫通孔31は、各シート状部材30に縫い付けられた端子金具20のうち幅方向の両端に位置する端子金具20の両外側に配されている。一対の貫通孔31は、端子縫い付け部23の横(前後方向に対して直交方向)に並んで位置している。貫通孔31は、2枚のシート状部材30において同軸状に配置可能な位置に形成されている。
次に、本実施例におけるワイヤハーネスの組み立て作業の一例を説明する。
まず、電線10の端末部に端子金具20を接続する。端子金具20の一対のバレル片26を電線10の露出した芯線11にかしめ付けて圧着する。
次に、端子金具20が接続された状態の電線10をシート状部材30に縫い付ける。ミシン等により、2枚のシート状部材30のそれぞれに端子金具20及び電線10を縫い付ける。
次いで、端子金具20をハウジング40に収容する。
ハウジング40を分割した状態にし、第1分割ハウジング40Fのキャビティ41に上面側から端子金具20を収容する。このとき、各端子金具20の係止受け部25が各キャビティ41の抜け止め部42の前方に位置するように収容する。全ての端子金具20は、各キャビティ41の位置にあわせてシート状部材30に縫い付けられているので、一括してキャビティ41に収容することができる。また、シート状部材30の貫通孔31を、第1分割ハウジング40Fのボス64に通す。シート状部材30の前縁部は、第1分割ハウジング40Fのシート配置部51に配される。
次に、第1分割ハウジング40Fの上面に第2分割ハウジング40Sを被せ付ける。第2分割ハウジング40Sの前壁構成部57が第1分割ハウジング40Fの前壁45に合体し、また第1分割ハウジング40Fのキャビティ41の上面側が第2分割ハウジング40Sによって塞がれる。第2分割ハウジング40Sの張出部52は第1分割ハウジング40Fの張出部52の上方に配され、通し孔65にボス64が通される。第2分割ハウジング40Sのシート押え部58が、第1分割ハウジング40Fのシート配置部51に配されているシート状部材30の前縁部の上側に配され、シート状部材30を挟み込んだ状態になる。ロック構造Rが係止し、第1分割ハウジング40Fと第2分割ハウジング40Sとが合体状態に保持される。このとき、第1分割ハウジング40Fのボス64が、第2分割ハウジング40Sの張出部52を貫通して上方に突出している。
次に、第2分割ハウジング40Sのキャビティ41に上面側から端子金具20を収容する。上記と同様、各端子金具20の係止受け部25が各キャビティ41の抜け止め部42の前方に位置するように収容する。また、シート状部材30の貫通孔31を、第2分割ハウジング40Sの張出部52から突出しているボス64に通す。シート状部材30の前縁部は、第2分割ハウジング40Sのシート配置部51に配される。
次に、第2分割ハウジング40Sの上面に第3分割ハウジング40Tを被せ付ける。第3分割ハウジング40Tの前壁構成部57が第2分割ハウジング40Sの前壁45または第1分割ハウジング40Fの前壁45に合体し、第2分割ハウジング40S及び第1分割ハウジング40Fのキャビティ41の上面側が第3分割ハウジング40Tによって塞がれる。第3分割ハウジング40Tのシート押え部58が、第2分割ハウジング40Sのシート配置部51に配されているシート状部材30の前縁部の上側に配され、シート状部材30を挟み込んだ状態になる。シート状部材30から上方に突出しているボス64の先端部に、第3分割ハウジング40Tの凹部66が嵌合した状態になる。ロック構造Rが係止し、第3分割ハウジング40Tと第2分割ハウジング40Sとが合体状態に保持される。
以上により、ワイヤハーネスの組み立て作業が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、複数の電線10と、各電線10の端末部に接続されている端子金具20と、を備え、電線10と、端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているものである。この構成によれば、電線10がシート状部材30に縫い付けられているから、電線10が単独で引っ張られることを防ぐことができ、また、電線10がシート状部材30とともに引っ張られた場合には、電線10とシート状部材30とに引張力が分散されるから、電線10に作用する引張力を低減することができる。加えて、端子金具20のうち少なくとも電線10が沿って配される電線配置部27がシート状部材30に縫い付けられているから、端子金具20から電線10が外れることを防ぐことができる。よって、電線10を保護することができる。
また、複数の電線10及び端子金具20が、一括してシート状部材30に縫い付けられている。この構成によれば、複数の電線10及び端子金具20を一括して取り扱うことができるから、特に、電線10が細く、また端子金具20が小型であるために個別の取り扱いが困難な場合に有利である。
また、端子金具20が収容されるハウジング40を有し、ハウジング40及びシート状部材30が、互いに嵌合して係止する係止構造Kを備えている。この構成によれば、電線10及びシート状部材30に作用する引張力がハウジング40に受け持たれるから、電線10に作用する引張力をより低減することができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係るワイヤハーネスを図26〜図30によって説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、端子金具70の端子縫い付け部71が、縫い付けリブ72を有している点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るワイヤハーネスは、実施例1と同様、複数の電線10を有し、各電線10の端末部には端子金具70が接続され、電線10と端子金具70の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられている。
端子金具70は、実施例1と同様、端子本体部21と接続部22とを有し、接続部22の後側に電線配置部27が備えられ、電線配置部27の中間部には段差部28が設けられている。
電線配置部27のうち段差部28より後側の部分が端子縫い付け部71とされている。端子縫い付け部71は、前後方向に長い一対の縫い付けリブ72を有している。一対の縫い付けリブ72は、段差部28の幅方向における両端から後方に延びている。一対の縫い付けリブ72は、互いに略平行をなし、シート状部材30の一面に対して板面が垂直に立つものである。一対の縫い付けリブ72は、端子金具70の軸線を基準に対称な形状をなしている。
各縫い付けリブ72のうちシート状部材30が配される側とは反対側には、窪み部73が形成されている。縫い付けリブ72のうち窪み部73の形成部位が、シート状部材30に縫い付けられる(図29参照)。また、各縫い付けリブ72の前端部(段差部28の後側)には、方形状をなす切欠き部74が形成されている。切欠き部74は、シート状部材30が配される側に形成されている。
縫い付けリブ72は、図30に示すように、一ずつシート状部材30に縫い付けられる。縫い付けリブ72がシート状部材30に縫い付けられた状態では、一対の縫い付けリブ72の間に配されている電線10が、シート状部材30の一面に接触した状態になる。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、電線10と、端子金具70の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているから、電線10に作用する引張力を低減し、また、端子金具70から電線10が外れることを防ぐことができる。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3に係るワイヤハーネスを図31〜図33によって説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、端子金具80の端子縫い付け部81が、縫い付け穴83を有している点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るワイヤハーネスは、実施例1と同様、複数の電線10を有し、各電線10の端末部には端子金具80が接続され、電線10と端子金具80の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられている。
端子金具80は、実施例1と同様、端子本体部21と接続部22とを有し、接続部22の後側に電線配置部27が備えられ、電線配置部27の中間部には段差部28が設けられている。
電線配置部27は、底板84と、底板84の左右両側から略垂直に立ち上がる一対の側板85とを有している。底板84の一面側(側板85が立っていない側)にシート状部材30が配され、一対の側板85は、シート状部材30の一面に対して略垂直に立った状態になる。
電線配置部27のうち段差部28より後側の部分が端子縫い付け部81とされている。縫い付け穴83は、端子縫い付け部81の底板84に設けられている。縫い付け穴83は、図32に示すように、平面視、略方形をなして底板84を板厚方向に貫通している。縫い付け穴83は、底板84のほぼ全幅にわたっている。
縫い付け穴83は、端子縫い付け部81の前後方向における中心よりも若干前側寄りに位置している。縫い付け穴83の後縁86は、端子縫い付け部81の前後方向の略中心に位置し、前後方向に対して略直交している。
端子金具80の後端部には、引掛け凹部87が設けられている。引掛け凹部87は、底板84の後端を側板85の後端よりも一段前方に凹ませるものである。
図33に示すように、端子縫い付け部81のうち縫い付け穴83の後側の部分がシート状部材30に縫い付けられる。縫糸Tは、縫い付け穴83の後縁86と引掛け凹部87との間に渡されている。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、電線10と、端子金具80の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているから、電線10に作用する引張力を低減し、また、端子金具80から電線10が外れることを防ぐことができる。
<実施例4>
次に、本発明を具体化した実施例4に係るワイヤハーネスを図34〜図39によって説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられる部分(以後、ハウジング縫い付け部90と称する)を備えている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るワイヤハーネスは、実施例1と同様、複数の電線10を有し、各電線10の端末部には端子金具20が接続され、電線10と端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられている。また、ワイヤハーネスは、実施例1と同様、端子金具20が収容されるハウジング40を有し、ハウジング40は、第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tを有している。
ハウジング40は、シート状部材30に縫い付けられるハウジング縫い付け部90を備えている。ハウジング縫い付け部90は、ハウジング40の後端部(端子金具20の接続部22より後側に配される部分)の外側に突出して設けられている。ハウジング縫い付け部90は、薄肉の板状をなし、シート状部材30の一面に沿って配され、ミシンの針を厚さ方向に通すことができるようになっている。
ハウジング縫い付け部90は、ハウジング40の後端部の左右両側に張り出して設けられている。ハウジング縫い付け部90は、第1分割ハウジング40F及び第2分割ハウジング40Sにそれぞれ設けられている。ハウジング縫い付け部90は、張出部52の一部(ボス64または通し孔65の形成部位を除く張出部52の端部)を薄くした形態とされている。ハウジング縫い付け部90の上面は、シート載置面53を構成している。
縫糸Tは、図36に示すように、ハウジング縫い付け部90を厚さ方向に貫通して、シート載置面53に載置されているシート状部材30とともに縫い付ける。縫糸Tは、図38又は図39に示すように、ハウジング縫い付け部90の前縁よりも若干後側に入った位置からハウジング縫い付け部90の後端にわたり、前後方向に直線状をなす部位(図38にハッチングで示した部位)を縫い付ける。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、電線10と、端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているから、電線10に作用する引張力を低減し、また、端子金具20から電線10が外れることを防ぐことができる。加えて、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられているから、電線10及びシート状部材30に作用する引張力がハウジング40に受け持たれるので、電線10に作用する引張力をより低減することができる。
<実施例5>
次に、本発明を具体化した実施例5に係るワイヤハーネスを図40〜図42によって説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられる縫い付け部分(以後、ハウジング縫い付け部100と称する)を備えている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るワイヤハーネスは、実施例1と同様、複数の電線10を有し、各電線10の端末部には端子金具20が接続され、電線10と端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられている。また、ワイヤハーネスは、実施例1と同様、端子金具20が収容されるハウジング40を有し、ハウジング40は、第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tを有している。
ハウジング40は、シート状部材30に縫い付けられるハウジング縫い付け部100を備えている。ハウジング縫い付け部100は、ハウジング40の後端部の外側に突出して設けられている。ハウジング縫い付け部100は、ハウジング40の後端から後方(電線10の引き出し方向と略平行)に突出したリブである。ハウジング縫い付け部100は、後端が自由端の片持ち状をなし、平面視、前後方向に長い方形状をなしている。ハウジング縫い付け部100の後端部には、引掛け凸部101が設けられている。引掛け凸部101は、下向きに突出している。
ハウジング縫い付け部100は、第1分割ハウジング40F及び第2分割ハウジング40Sにそれぞれ設けられている。ハウジング縫い付け部100は、張出部52の後端から後方に突出している。ハウジング縫い付け部100は、各張出部52の幅方向における略中央に設けられている。ハウジング縫い付け部100の上面は、シート載置面53を構成している。
縫糸Tは、図41に示すように、シート載置面53に載置されているシート状部材30とともハウジング縫い付け部100を縫い付けている。ハウジング縫い付け部100のほぼ全長(張出部52と引掛け凸部101との間の略全体)が、シート状部材30に縫い付けられている。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、電線10と、端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているから、電線10に作用する引張力を低減し、また、端子金具20から電線10が外れることを防ぐことができる。加えて、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられているから、電線10及びシート状部材30に作用する引張力がハウジング40に受け持たれるので、電線10に作用する引張力をより低減することができる。
<実施例6>
次に、本発明を具体化した実施例6に係るワイヤハーネスを図43〜図46によって説明する。
本実施例のワイヤハーネスは、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられる縫い付け穴(以後、ハウジング縫い付け穴110と称する)を備えている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るワイヤハーネスは、実施例1と同様、複数の電線10を有し、各電線10の端末部には端子金具20が接続され、電線10と端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられている。また、ワイヤハーネスは、実施例1と同様、端子金具20が収容されるハウジング40を有し、ハウジング40は、第1分割ハウジング40F、第2分割ハウジング40S及び第3分割ハウジング40Tを有している。
ハウジング40は、シート状部材30に縫い付けられるハウジング縫い付け穴110を備えている。ハウジング縫い付け穴110は、ハウジング40においてシート状部材30の厚さ方向と同方向に貫通形成された貫通孔である。
ハウジング縫い付け穴110は、ハウジング40の後端部の左右両側に設けられている。ハウジング縫い付け穴110は、ハウジング40に設けられた板状をなす部分に形成されている。
ハウジング縫い付け穴110は、第1分割ハウジング40F及び第2分割ハウジング40Sの張出部52に設けられている。ハウジング縫い付け穴110は、平面視、略円形をなして張出部52を板厚方向に貫通している。ハウジング縫い付け穴110は、張出部52の後端寄りに位置している。ハウジング縫い付け穴110は、図43に示すように、各張出部52に一対ずつ形成したり、図45に示すように、各張出部52に一ずつ形成することができる。なお、ハウジング縫い付け穴110は、張出部52に3以上ずつ形成してもよい。
張出部52のうちハウジング縫い付け穴110の周縁部が、シート状部材30に縫い付けられる。縫糸Tは、例えば、図44に示すように、隣接するハウジング縫い付け穴110の間に渡してもよく、また例えば、図46に示すように、ハウジング縫い付け穴110と張出部52の外周面との間に渡してもよい。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、電線10と、端子金具20の電線配置部27とがシート状部材30に縫い付けられているから、電線10に作用する引張力を低減し、また、端子金具20から電線10が外れることを防ぐことができる。加えて、ハウジング40が、シート状部材30に縫い付けられているから、電線10及びシート状部材30に作用する引張力がハウジング40に受け持たれるので、電線10に作用する引張力をより低減することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、一段のキャビティ41に収容される全ての端子金具20を一括してシート状部材30に縫い付けたが、これに限らず、例えば1本ずつシート状部材に縫い付けてもよいし、一段のキャビティに収容される端子金具を複数ずつに分けてシート状部材に縫い付けてもよい。
(2)上記実施例では、ハウジング40のキャビティ41が2段あり、ハウジング40が3つに分割される場合について説明したが、これに限らず、ハウジングのキャビティは1段、もしくは3段以上であってもよく、ハウジングが2、または4以上に分割されるものであってもよい。
(3)上記実施例では、端子金具20が圧着された状態の電線10をシート状部材30に縫い付け、端子金具20を一括して分割ハウジング40F,40Sに収容し、ワイヤハーネスを組み立てているが、これに限らず、電線に圧着する前の端子金具を分割ハウジングに収容し、端子金具が圧着されていない状態の電線をシート状部材に縫い付け、分割ハウジングとシート状部材とを位置決めした状態で、電線と端子金具とを例えば圧接や溶接等によって一括して接続し、ワイヤハーネスを組み立ててもよい。
(4)上記実施例1では、ハウジング40及びシート状部材30の係止構造Kが、電線10の並び方向の両外側に位置する部位に設けられているが、これに限らず、例えば係止構造を、並び方向に隣接する電線の間に位置する部位に設けてもよい。
(5)上記実施例4,5,6では、ハウジング40をシート状部材30に縫い付ける場合の具体的な構成(縫い付け部の構造や縫い付け位置等)を例示したが、これに限らず、ハウジングをシート状部材に縫い付ける構成は適宜変更することができる。例えば、上記実施例4,5,6では、第1分割ハウジング40F及び第2分割ハウジング40Sがシート状部材に縫い付けられているが、これに限らず、第3分割ハウジングをシート状部材に縫い付けてもよい。また、例えば上記実施例4,5,6では、ハウジング40のうち電線10の並び方向の両外側に位置する部分がシート状部材30に縫い付けられているが、これに限らず、ハウジングのうち並び方向に隣接する電線の間に位置する部分をシート状部材に縫い付けてもよい。
K…係止構造
10…電線
20,70,80…端子金具
27…電線配置部(電線が沿って配される部分)
30…シート状部材
40…ハウジング

Claims (4)

  1. 電線と、
    前記電線の端末部に接続されている端子金具と、
    前記電線、及び前記端子金具のうち少なくとも前記電線が沿って配される部分が縫い付けられ、前記電線と一緒に引っ張り可能であるシート状部材と、
    を備えているワイヤハーネス。
  2. 電線と、
    前記電線の端末部に接続されている端子金具と、
    前記電線、及び前記端子金具のうち少なくとも前記電線が沿って配される部分が縫い付けられているシート状部材と、
    を備え、
    複数の前記電線及び前記端子金具が、一括して前記シート状部材に縫い付けられているワイヤハーネス。
  3. 電線と、
    前記電線の端末部に接続されている端子金具と、
    前記電線、及び前記端子金具のうち少なくとも前記電線が沿って配される部分が縫い付けられているシート状部材と、
    前記端子金具が収容されるハウジングと、を有し、
    前記ハウジング及び前記シート状部材が、互いに嵌合して係止する係止構造を備えているワイヤハーネス。
  4. 電線と、
    前記電線の端末部に接続されている端子金具と、
    前記電線、及び前記端子金具のうち少なくとも前記電線が沿って配される部分が縫い付けられているシート状部材と、
    前記端子金具が収容されるハウジングと、を有し、
    前記ハウジングが、前記シート状部材に縫い付けられているワイヤハーネス。
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