JP6780518B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6780518B2
JP6780518B2 JP2017011336A JP2017011336A JP6780518B2 JP 6780518 B2 JP6780518 B2 JP 6780518B2 JP 2017011336 A JP2017011336 A JP 2017011336A JP 2017011336 A JP2017011336 A JP 2017011336A JP 6780518 B2 JP6780518 B2 JP 6780518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
refrigerant
stage
stage compressor
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017011336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018119741A (ja
Inventor
覚 阪江
覚 阪江
竹上 雅章
雅章 竹上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2017011336A priority Critical patent/JP6780518B2/ja
Publication of JP2018119741A publication Critical patent/JP2018119741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6780518B2 publication Critical patent/JP6780518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来、冷媒回路において冷媒を二段階に圧縮する二段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2007−93017号公報)に開示される冷凍装置では、利用側熱交換器(蒸発器)から流出するガス冷媒を、低段側圧縮機において圧縮した後、高段側圧縮機に送りさらに圧縮してから熱源側熱交換器(凝縮器)に送ることで二段圧縮冷凍サイクルを行っている。
このような冷凍装置では、運転中、冷媒回路内において冷媒に相溶した冷凍機油を低段側圧縮機へ回収することを目的として、低段側圧縮機の吐出側に油分離器が配置されるのが一般的である。しかし、係る構成によると、冷凍機油が油分離器に滞留し、高段側圧縮機へと適正に回収されないことが想定される。係る場合には、高段側圧縮機において、冷凍機油が不足し、信頼性が低下しうる。また、高段側圧縮機の冷凍機油不足を回避すべく冷凍機油を追加的に充填して冷凍装置を運用する場合には、冷凍機油の追加量に応じて熱交換器に冷凍機油が過剰に滞留し、熱交換器の信頼性(伝熱性能)が低下しうる。
この点、特許文献1では、低段側圧縮機の吐出側に油分離器及び油戻し管を配置して、低段側圧縮機から吐出される冷媒に相溶している冷凍機油を冷媒と分離させ低段側圧縮機へと戻すとともに、低段側圧縮機から高段側圧縮機の吸入側へとバイパスするバイパス流路を形成し、低段側圧縮機内の圧力と高段側圧縮機の吸入側圧力との圧力差を用いて、バイパス流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機へと回収することで信頼性低下が抑制されている。
しかし、特許文献1によると、低段側圧縮機に油回収用のポートを設けるとともに、係るポートから高段側圧縮機の吸入側へと冷凍機油をバイパスさせるバイパス流路を形成する必要があり、製造・施工上の手間やコストが増大する。
そこで、本発明の課題は、コストを抑制しつつ冷凍装置の信頼性低下を抑制することである。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、正サイクル運転又は逆サイクル運転を行う冷凍装置であって、低段側圧縮機と、高段側圧縮機と、切換弁と、低段側第1配管と、インジェクション配管と、油分離器と、接続配管と、高段側第1配管と、流量調整弁と、熱源側熱交換器と、利用側熱交換器と、コントローラと、を備える。正サイクル運転では、冷媒回路において冷媒が循環する。逆サイクル運転では、冷媒回路において正サイクル運転とは逆方向に冷媒が循環する。低段側圧縮機は、駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。高段側圧縮機は、低段側圧縮機の、正サイクル運転時における冷媒流れの下流側に配置される。高段側圧縮機は、駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。切換弁は、第1状態又は第2状態に切り換えられることで、冷媒回路における冷媒の流れを切り換える。
低段側第1配管は、低段側圧縮機の吐出側に配置される。低段側第1配管は、低段側圧縮機の吐出側に連通する。低段側第1配管は、低段側圧縮機から吐出される冷媒が流れる配管である。インジェクション配管は、一端が低段側圧縮機のインジェクションポートに接続される。インジェクション配管は、低段側圧縮機内にインジェクションされる冷媒が流れる配管である。油分離器は、低段側第1配管に連通する。油分離器は、冷媒に相溶している冷凍機油を、冷媒と分離させる。
接続配管は、油分離器及びインジェクション配管の間に配置される。接続配管は、油分離器及びインジェクション配管を連通させる。高段側第1配管は、切換弁が第2状態にある場合に、高段側圧縮機の吸入側とインジェクション配管の他端側とを連通させる。流量調整弁は、接続配管を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる。熱源側熱交換器は、正サイクル運転時には、冷媒の凝縮器として機能する。熱源側熱交換器は、逆サイクル運転時には、冷媒の蒸発器として機能する。利用側熱交換器は、正サイクル運転時には、冷媒の蒸発器として機能する。利用側熱交換器は、逆サイクル運転時には、冷媒の凝縮器として機能する。
コントローラは、各機器の状態を制御することで、正サイクル運転及び逆サイクル運転を状況に応じて切り換える。コントローラは、正サイクル運転時には、切換弁を第1状態に制御する。コントローラは、正サイクル運転時には、低段側圧縮機及び高段側圧縮機を駆動させる。コントローラは、逆サイクル運転時には、切換弁を第2状態に制御する。コントローラは、逆サイクル運転時には、高段側圧縮機を駆動させる。コントローラは、逆サイクル運転時には、低段側圧縮機の駆動を停止させる。コントローラは、逆サイクル運転時には、第1制御を実行する。コントローラは、第1制御においては、冷凍機油が油分離器から接続配管及びインジェクション配管を経て高段側第1配管へと流れるように、流量調整弁の開度を制御する。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、油分離器及びインジェクション配管の間に配置される接続配管によって油分離器及びインジェクション配管が連通し、流量調整弁の開度に応じて、接続配管を流れる冷媒又は冷凍機油の流量が増減する。そのうえで、コントローラは、切換弁が第2状態となり低段側圧縮機が停止する逆サイクル運転時には第1制御を実行し、第1制御において、冷凍機油が油分離器から接続配管及びインジェクション配管を経て高段側第1配管へと流れるように流量調整弁の開度を制御する。これにより、逆サイクル運転時においては、流量調整弁の開度が調整され、冷凍機油が、油分離器から接続配管及びインジェクション配管を経て、高段側第1配管へと流れる。その結果、油分離器に溜まった冷凍機油が、高段側第1配管から高段側圧縮機へと回収されることとなる。このため、運転時に低段側圧縮機内へ冷媒をインジェクションさせるよう構成された冷媒回路(つまりインジェクション配管を含む公知の冷媒回路)において、接続配管及び流量調整弁を用いるのみで、低段側圧縮機から高段側圧縮機へ冷凍機油を回収することが可能となる。すなわち、簡単な構成にして、高段側圧縮機へ冷凍機油を回収することが可能となる。よって、コストが抑制されつつ冷凍装置の信頼性低下が抑制される。
なお、ここでの「冷媒」は、特に限定されないが、例えば、R410AやR32のようなHFC冷媒が想定される。
また、ここでの「冷凍機油」は、特に限定されないが、例えば、エステル結合を有するエステル油、カーボネート油、エーテル結合を有するポリアルキレングリコール油(PAG)、又はポリビニールエーテル油等が想定される。
また、ここでの「正サイクル運転」は、例えば、利用側熱交換器が設置される対象空間の冷却を行う冷却運転等である。
また、ここでの「逆サイクル運転」は、例えば、利用側熱交換器に付着した霜を除霜するデフロスト運転や、冷凍機油を高段側圧縮機に回収するための油回収運転、又は利用側熱交換器が設置される対象空間の加熱を行う加熱運転等である。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、流量調整弁は、接続配管上に配置される。これにより、油分離器から接続配管へ流れる冷媒又は冷凍機油の流量を簡潔に調整することが可能となる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1観点又は第2観点に係る冷凍装置であって、流量調整弁は、インジェクション配管上に配置される。これにより、低段側圧縮機への冷媒のインジェクション量を調整するためのインジェクション量調整弁を、油分離器から接続配管を経てインジェクション配管へと流れる冷媒又は冷凍機油の流量を調整するための「流量調整弁」として用いることが可能となる。よって、汎用性が向上する。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る冷凍装置であって、コントローラは、逆サイクル運転時に、第1制御を間欠的に実行する。これにより、逆サイクル運転時においては、間欠的に、流量調整弁の開度が調整され、冷凍機油が、油分離器から接続配管及びインジェクション配管を経て、高段側第1配管へと流れる。すなわち、逆サイクル運転時において、第1制御の実行が中断されている期間中は、冷媒回路で第1制御により想定される流れとは異なる態様で冷媒を流すことも可能となる。その結果、冷凍機油の回収を、他の目的で行われる逆サイクル運転時に付帯的に行うことが可能となる。よって、汎用性がさらに向上する。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、低段側第2配管をさらに備える。低段側第2配管は、利用側熱交換器の液冷媒の出入口側に配置される。低段側第2配管は、高段側第1配管に連通する。インジェクション配管は、他端が低段側第2配管の両端間に接続される。これにより、第1制御実行時に、冷凍機油が、油分離器から接続配管及びインジェクション配管を経て低段側第2配管へと流れ、低段側第2配管から高段側第1配管へと流れる。すなわち、利用側熱交換器の液冷媒の出入口側から高段側圧縮機の吸入側へと延びる冷媒流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機へ回収することが可能となる。よって、汎用性がさらに向上する。
なお、ここでの「液冷媒」には、飽和状態又は過冷却状態にある液冷媒に加えて気液二相冷媒も含まれる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第5観点に係る冷凍装置であって、第2流量調整弁をさらに備える。第2流量調整弁は、低段側第2配管上において、インジェクション配管との接続部分よりも逆サイクル運転時における冷媒流れの上流側(すなわち利用側熱交換器側)に配置される。第2流量調整弁は、低段側第2配管を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる。コントローラは、第1制御において、流量調整弁の開度を大きくするとともに第2流量調整弁の開度を絞る。
これにより、利用側熱交換器の液冷媒の出入口側から高段側圧縮機の吸入側へと延びる冷媒流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機へ確実に回収することが可能となる。よって、信頼性低下がさらに抑制される。
本発明の第7観点に係る冷凍装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る冷凍装置であって、高段側第2配管をさらに備える。高段側第2配管は、逆サイクル運転時に、高段側圧縮機から吐出される冷媒が流れる。低段側第1配管は、一端が油分離器に接続される。低段側第1配管は、他端が利用側熱交換器に接続される。低段側第1配管は、両端間において低段側圧縮機の吐出配管を接続される。油分離器は、第1接続ポート、第2接続ポート、及び第3接続ポートを形成される。第1接続ポート、第2接続ポート、及び第3接続ポートは、冷媒又は冷凍機油の出入口として機能する。第1接続ポートには、高段側第2配管が接続される。第2接続ポートには、低段側第1配管が接続される。第3接続ポートには、接続配管が接続される。
これにより、低段側第1配管、高段側第1配管、及び高段側第2配管を用いて構成される一般的な冷媒回路において、高段側圧縮機への冷凍機油の回収を行うことが可能となる。よって、汎用性がさらに向上する。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、運転時に低段側圧縮機内へ冷媒をインジェクションさせるよう構成された既存の冷媒回路(つまりインジェクション配管を含む冷媒回路)において、接続配管及び流量調整弁を用いるのみで、低段側圧縮機から高段側圧縮機へ冷凍機油を回収することが可能となる。すなわち、簡単な構成にして、高段側圧縮機へ冷凍機油を回収することが可能となる。よって、コストが抑制されつつ冷凍装置の信頼性低下が抑制される。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、油分離器から接続配管へ流れる冷媒流量(冷凍機油の流量)を簡潔に調整することが可能となる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、汎用性が向上する。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、汎用性がさらに向上する。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、汎用性がさらに向上する。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、信頼性低下がさらに抑制される。
本発明の第7観点に係る冷凍装置では、汎用性がさらに向上する。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の概略構成図(四路切換弁が第1状態にある場合)。 本発明の一実施形態に係る冷凍装置の概略構成図(四路切換弁が第2状態にある場合)。 コントローラの概略構成と、コントローラに接続される各部と、を模式的に示したブロック図。 コントローラによる運転時の処理の流れの一例について示したフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
なお、以下の説明における「ガス冷媒」には、飽和状態又は過熱状態(過熱度のついた状態)にあるガス冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含まれる。また、「液冷媒」には、飽和状態又は過冷却状態(過冷却度のついた状態)にある液冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含まれる。
(1)冷凍装置100
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の、四路切換弁13が第1状態にある場合における概略構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の、四路切換弁13が第2状態にある場合における概略構成図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、例えば冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の対象空間の冷却を行う装置である。冷凍装置100は、主として、熱源ユニット10と、中間ユニット20と、利用ユニット40と、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ50(図3参照)と、を有している。
冷凍装置100では、熱源ユニット10、中間ユニット20及び利用ユニット40が、冷媒連絡配管を介して接続されることで、冷媒回路RCが構成されている。具体的に、熱源ユニット10と中間ユニット20とは、第1ガス連絡配管G1及び第1液連絡配管L1を介して接続されている。また、中間ユニット20と利用ユニット40とは、第2ガス連絡配管G2及び第2液連絡配管L2を介して接続されている。
冷媒回路RCには、例えば、R32やR410AのようなHFC冷媒が封入されている。なお、冷媒回路RCにおいては、HFC冷媒以外の冷媒が封入されていてもよい。
冷凍装置100では、利用ユニット40の設置空間における被冷却対象の冷却を行う冷却運転(正サイクル運転)、及び利用ユニット40に含まれる利用側熱交換器43(後述)の除霜を行うデフロスト運転(逆サイクル運転)、を含む複数の運転が行われ、各運転に応じて冷凍サイクルが行われる。
冷却運転時には、冷媒回路RCにおいて、冷媒が所定方向に流れ循環する冷凍サイクルが行われる。具体的に、冷却運転時には、冷媒回路RC内の冷媒が、中間ユニット20に流入して圧縮され、熱源ユニット10に流入してさらに圧縮されてから凝縮(又は放熱)した後、利用ユニット40に流入して減圧されてから蒸発し(又は加熱され)、その後、再び中間ユニット20に流入する、という流れの冷凍サイクル(正サイクル)が行われる。
デフロスト運転時には、冷媒回路RCにおいて、冷却運転時とは逆方向に冷媒が流れて循環する冷凍サイクルが行われる。具体的に、デフロスト運転時には、冷媒回路RC内の冷媒が、熱源ユニット10に流入して圧縮され、利用ユニット40に流入して凝縮(又は放熱)してから減圧され、その後、熱源ユニット10に流入して蒸発し(又は加熱され)てから再び圧縮される、という流れの冷凍サイクル(逆サイクル)が行われる。デフロスト運転時には、冷却運転時とは異なり、中間ユニット20における冷媒の圧縮工程が省略される。
(1−1)熱源ユニット10
(1−1−1)熱源ユニット10に配置される回路構成機器
熱源ユニット10は、第1ガス連絡配管G1及び第1液連絡配管L1を介して中間ユニット20と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。熱源ユニット10は、冷媒回路RCを構成する回路構成機器として、主として、互いに並列に配置される複数(ここでは3台)の高段側圧縮機11と、四路切換弁13と、熱源側熱交換器14と、レシーバ15と、を有している。
各高段側圧縮機11は、駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。高段側圧縮機11は、中間ユニット20の低段側圧縮機21(後述)に対して、冷却運転時における冷媒流れの下流側に配置されている。高段側圧縮機11は、冷却運転時には、中間ユニット20の低段側圧縮機21から吐出された中間圧のガス冷媒を吸入してさらに圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する。また、高段側圧縮機11は、デフロスト運転時には、熱源側熱交換器14において蒸発した低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する。高段側圧縮機11は、例えばスクロール型式の圧縮機であり、ケーシング内において圧縮要素(図示省略)が圧縮機モータ(図示省略)によって回転駆動される密閉式構造を有している。
本実施形態において、高段側圧縮機11は、運転時に圧縮機モータの回転数がインバータによって適宜制御される運転容量可変の「容量可変圧縮機」、又は運転時における圧縮機モータの回転数が一定であり運転容量が一定の「容量一定圧縮機」である。なお、冷媒回路RCにおいては、複数の高段側圧縮機11に関して、容量可変圧縮機である高段側圧縮機11と、容量一定圧縮機である高段側圧縮機11と、が混合されて配置されてもよい。
四路切換弁13(特許請求の範囲記載の「切換弁」に相当)は、複数の冷媒の出入口(第1ポート13a、第2ポート13b、第3ポート13c、第4ポート13d)を有し、各出入口において、対応する冷媒配管に接続される。四路切換弁13は、駆動電圧を供給されることで、第1ポート13aと第2ポート13bとが連通するとともに第3ポート13cと第4ポート13dとが連通する第1状態(図1参照)と、第1ポート13aと第3ポート13cとが連通するとともに第2ポート13bと第4ポート13dとが連通する第2状態(図2参照)と、を切換可能に構成されている。すなわち、四路切換弁13は、第1状態又は第2状態に切り換えられることで、冷媒回路RCにおける冷媒の流れを切り換えるように構成されている。
熱源側熱交換器14は、冷却運転時には冷媒の凝縮器(又は放熱器)として機能し、デフロスト運転時には冷媒の蒸発器(又は加熱器)として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器14は、冷媒が流れる伝熱管(図示省略)を含んでおり、伝熱管内の冷媒と熱源側ファン17(後述)によって供給される空気流とが熱交換を行うように構成されている。
レシーバ15は、熱源側熱交換器14から流出した冷媒を一時的に溜める容器である。レシーバ15の内部には、冷媒回路RCに封入されている冷媒量に応じた容量の冷媒貯留空間が形成されている。
(1−1−2)熱源ユニット10に配置される冷媒配管
熱源ユニット10は、各回路構成機器を接続する複数の冷媒配管(具体的には、第1配管P1−第6配管P6)を有している。
第1配管P1は、第1ガス連絡配管G1の一端と、四路切換弁13の第1ポート13aと、を接続する。
第2配管P2は、四路切換弁13の第2ポート13bと、各高段側圧縮機11の吸入ポートと、を接続する。第2配管P2は、高段側圧縮機11の吸入配管として機能する。より詳細には、第2配管P2は、一端が四路切換弁13の第2ポート13bに接続され、他端側が、高段側圧縮機11の台数に応じた数(ここでは3つ)に分岐しており、各高段側圧縮機11の吸入ポートに個別に接続されている。
第3配管P3は、各高段側圧縮機11の吐出ポートと、四路切換弁13の第3ポート13cと、を接続する。第3配管P3は、高段側圧縮機11の吐出配管として機能する。より詳細には、第3配管P3は、一端側が、高段側圧縮機11の台数に応じた数(ここでは3つ)に分岐しており、各高段側圧縮機11の吐出ポートに個別に接続され、他端が四路切換弁13の第3ポート13cに接続されている。
第4配管P4は、四路切換弁13の第4ポート13dと、熱源側熱交換器14のガス冷媒の出入口(ガス側出入口)と、を接続する。
第5配管P5は、熱源側熱交換器14の液冷媒の出入口(液側出入口)と、レシーバ15の高段側出入口と、を接続する。
第6配管P6は、レシーバ15の低段側出入口と、第1液連絡配管L1の一端と、を接続する。
ここで、第2配管P2、四路切換弁13(第4ポート13d−第2ポート13b)、第4配管P4、第5配管P5、レシーバ15及び第6配管P6を、第1液連絡配管L1と併せて、一本の配管と解釈した場合、特許請求の範囲記載の「高段側第1配管」(すなわち、四路切換弁13が第2状態にある場合に、一端が高段側圧縮機11の吸入ポートに接続され、他端が後述の第13配管P13に接続される配管であって、デフロスト運転時に高段側圧縮機11の吸入側と、「低段側第2配管」(後述の第15配管P15)の他端側とを連通させ、高段側圧縮機11に吸入される冷媒が流れる配管)に相当する。
(1−1−3)熱源ユニット10に配置される他の機器
熱源ユニット10は、熱源ユニット10の外部から内部に流入して熱源側熱交換器14を通過した後に熱源ユニット10外へ流出する空気流を生成する熱源側ファン17を有している。熱源側ファン17は、熱源側熱交換器14を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての空気を熱源側熱交換器14に供給するための送風機である。熱源側ファン17は、例えばプロペラファンやシロッコファンであり、駆動源である熱源側ファンモータ(図示省略)を含んでいる。
また、熱源ユニット10は、高段側圧縮機11に吸入される冷媒の温度や圧力を検出するためのセンサや、高段側圧縮機11から吐出される冷媒の温度や圧力を検出するためのセンサ、又は外気温を検出する外気温センサ等、図示しない各種センサを有している。
また、熱源ユニット10は、熱源ユニット10内に含まれる各種アクチュエータの動作を直接的に制御する熱源ユニット制御部10aを有している。熱源ユニット制御部10aは、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを含む。熱源ユニット制御部10aは、熱源ユニット10に含まれる各種アクチュエータ(11、13、17等)及び各種センサと電気的に接続されている。熱源ユニット制御部10aは、後述の中間ユニット制御部20a及び利用ユニット制御部40aと通信可能に接続されており、互いに信号の送受信を行う。熱源ユニット制御部10aは、中間ユニット制御部20a及び利用ユニット制御部40aとともに、コントローラ50(図3参照)を構成する。
(1−2)中間ユニット20
(1−2−1)中間ユニット20に配置される回路構成機器
中間ユニット20は、第1ガス連絡配管G1及び第1液連絡配管L1を介して熱源ユニット10と接続されるとともに、第2ガス連絡配管G2及び第2液連絡配管L2を介して利用ユニット40と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。中間ユニット20は、冷媒回路RCを構成する回路構成機器として、主として、互いに並列に配置される複数(ここでは3台)の低段側圧縮機21と、過冷却熱交換器22と、低段側圧縮機21と同数(ここでは3つ)の第1逆止弁23及び第1調整弁24と、第2調整弁25と、第3調整弁26と、第4調整弁27と、第5調整弁28と、油分離器30と、第2逆止弁31と、を有している。
各低段側圧縮機21は、駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。具体的に、低段側圧縮機21は、冷却運転時に駆動され、低圧のガス冷媒を吸入して中間圧のガス冷媒として吐出する。低段側圧縮機21は、例えばスクロール型式の圧縮機であり、ケーシング内において圧縮要素(図示省略)が圧縮機モータ(図示省略)によって回転駆動される密閉式構造を有している。本実施形態において、低段側圧縮機21は、運転時に圧縮機モータの回転数がインバータによって適宜制御される運転容量可変の「容量可変圧縮機」、又は運転時における圧縮機モータの回転数が一定であり運転容量が一定の「容量一定圧縮機」である。なお、冷媒回路RCにおいては、複数の低段側圧縮機21に関して、容量可変圧縮機である低段側圧縮機21と、容量一定圧縮機である低段側圧縮機21と、が混合されて配置されてもよい。
過冷却熱交換器22は、例えば二重管熱交換器である。過冷却熱交換器22は、2つの冷媒流路(第1流路221及び第2流路222)を形成されている。過冷却熱交換器22は、第1流路221内の冷媒と、第2流路222内の冷媒と、が熱交換を行うように構成されている。
各第1逆止弁23は、一端からの冷媒の流入を許容し他端からの冷媒の流入を遮断する弁である。各第1逆止弁23は、いずれかの低段側圧縮機21に1対1に対応し、対応する低段側圧縮機21の吐出配管(後述の第10配管P10)に一端が接続されており、他端が他の冷媒配管(後述の第12配管P12)に接続されている。第1逆止弁23は、一端から流入する冷媒を他端から流出させる。
各第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27及び第5調整弁28は、開度制御が可能な電動膨張弁であり、開度に応じて、通過する冷媒を減圧する、又は通過する冷媒若しくは冷凍機油の流量を増減させる。本実施形態において、各弁(24−28)は、最小開度に制御されることで、冷媒又は冷凍機油の流れを遮断する全閉状態となる。
各第1調整弁24は、いずれかの低段側圧縮機21と1対1に対応し、一端が、第11配管P11(後述)に接続されている。各第1調整弁24は、他端が第16配管P16(後述)に接続されている。
第2調整弁25は、後述の第13配管P13(「低段側第2配管」)上に配置されている。第2調整弁25は、開度に応じて第13配管P13を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる。第2調整弁25は、特許請求の範囲記載の「第2流量調整弁」(すなわち、「低段側第2配管」(ここでは第13配管P13等)上において、「インジェクション配管」(ここでは第15配管P15等)との接続部分A1よりもデフロスト運転時における冷媒流れの上流側に配置される弁)に相当する。
第3調整弁26(特許請求の範囲記載の「流量調整弁」に相当)は、後述の第15配管P15(「インジェクション配管」)上に配置されている。第3調整弁26は、デフロスト運転時に第15配管P15を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる。また、これに関連して、後述の第17配管P17(「接続配管」)を流れる冷媒又は冷凍機油の流量が増減するため、第3調整弁26は、「接続配管」を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる「流量調整弁」に相当する。
第4調整弁27は、第1ガス連絡配管G1と油分離器30を介して連通する第8配管P8(後述)に一端が接続され、第2ガス連絡配管G2と連通する第9配管P9(後述)に他端が接続されている。
第5調整弁28(特許請求の範囲記載の「流量調整弁」に相当)は、第17配管P17(後述)上に配置されている。第5調整弁28は、第17配管P17(「接続配管」)を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる。すなわち、第5調整弁28は、「接続配管」を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を、開度に応じて増減させる「流量調整弁」に相当する。
油分離器30は、冷媒と冷媒に相溶した冷凍機油を分離させる機器である。油分離器30は、公知のもの(例えば特開2008−70029号公報や特開平5−296610号公報に開示されている油分離器)が採用される。油分離器30は、冷媒又は冷凍機油の出入口として機能する3つのポート(具体的には、第1接続ポート30a、第2接続ポート30b及び第3接続ポート30c)を形成されている。
第1接続ポート30aは、第7配管P7(後述)に接続されている。第1接続ポート30aは、主として、冷却運転時には冷媒の出口として機能し、デフロスト運転時には冷媒及び冷凍機油の入口として機能する。
第2接続ポート30bは、第8配管P8(後述)に接続されている。第2接続ポート30bは、主として、冷却運転時には冷媒及び冷凍機油の入口として機能し、デフロスト運転時には冷媒の出口として機能する。
第3接続ポート30cは、第17配管P17(後述)に接続されている。第3接続ポート30cは、冷却運転時及びデフロスト運転時において、主として、冷凍機油の出口として機能する。
第2逆止弁31は、冷媒又は冷凍機油に関して一端からの流入については許容し他端からの流入については遮断する弁であり、一端から流入する冷媒又は冷凍機油を他端から流出させる。第2逆止弁31は、一端が第17配管P17(後述)に接続されており、他端が第18配管P18(後述)に接続されている。
(1−2−2)中間ユニット20に配置される冷媒配管
中間ユニット20は、各回路構成機器を接続する複数の冷媒配管又は冷凍機油配管(具体的には第7配管P7−第18配管P18)を有している。なお、中間ユニット20は、第10配管P10及び第11配管P11に関しては、複数(ここでは低段側圧縮機21の台数と同数)有している。
第7配管P7は、第1ガス連絡配管G1の他端と、油分離器30の第1接続ポート30aと、を接続する。ここで、第7配管P7を、第1ガス連絡配管G1、第1配管P1、四路切換弁13(第1ポート13a―第3ポート13c)及び第3配管P3と併せて、一本の配管と解釈した場合、特許請求の範囲記載の「高段側第2配管」(すなわち、四路切換弁13が第2状態にある場合(デフロスト運転時)に、一端が油分離器30の第1接続ポート30aに接続されて油分離器30に連通し、他端が高段側圧縮機11の吐出ポートに接続される配管であって、高段側圧縮機11から吐出される冷媒が流れる配管)に相当する。
第8配管P8は、油分離器30の第2接続ポート30bと、第4調整弁27の一端と、を接続する。第8配管P8は、低段側圧縮機21の吐出側に配置され、低段側圧縮機21の吐出配管(各第10配管P10及び第12配管P12)に連通している。第8配管P8は、冷却運転時には、低段側圧縮機21から吐出される冷媒が流れる。ここで、第8配管P8を、第2ガス連絡配管G2及び後述の第22配管P22と併せて、一本の配管と解釈した場合、特許請求の範囲記載の「低段側第1配管」(すなわち、一端が油分離器30の第2接続ポート30bに接続されて油分離器30と連通し、他端が利用側熱交換器43のガス側出入口に接続され、両端間の部分において各低段側圧縮機21の吐出配管(第12配管P12)を接続される配管)に相当する。係る解釈による場合、第4調整弁27は、「低段側第1配管」上に配置され、開度に応じて冷媒又は冷凍機油の流量を調整しているといえる。
第9配管P9は、一端が第4調整弁27の他端に接続されている。第9配管P9は、他端側が二手に分岐しており、二手に分岐した一方において第2ガス連絡配管G2の一端と接続され、他方において低段側圧縮機21の台数に応じた数(ここでは3つ)にさらに分岐して各低段側圧縮機21の吸入ポートに個別に接続されている。第9配管P9は、低段側圧縮機21の吸入配管として機能する。
各第10配管P10は、いずれかの低段側圧縮機21と1対1に対応しており、対応する低段側圧縮機21の吐出ポートに接続されている。また、第10配管P10は、いずれかの第1逆止弁23と1対1に対応しており、対応する第1逆止弁23の一端に接続される。
各第11配管P11は、いずれかの低段側圧縮機21と1対1に対応しており、対応する低段側圧縮機21のインジェクションポートJ1に一端が接続されている。
第12配管P12は、各低段側圧縮機21の吐出側と、第8配管P8と、を接続する。より詳細には、第12配管P12は、一端側が、低段側圧縮機21の台数に応じた数(ここでは3つ)に分岐しており、各第1逆止弁23の他端に個別に接続されている。また、第12配管P12は、他端が、第8配管P8の両端間の部分(より詳細には、第4調整弁27と第8配管P8との接続部分よりも第1ガス連絡配管G1側の部分)に接続されている。第12配管P12は、各第10配管P10及び各第1逆止弁23と併せて、低段側圧縮機21の「吐出配管」に相当する。
第13配管P13は、一端が第1液連絡配管L1の他端に接続され、他端が過冷却熱交換器22の第1流路221の一端に接続されている。第13配管P13上には、第2調整弁25が配置されている。
第14配管P14は、過冷却熱交換器22の第1流路221の他端と、第2液連絡配管L2の一端と、を接続する。ここで、第14配管P14を、第13配管P13、過冷却熱交換器22の第1流路221、第2液連絡配管L2、及び後述の第21配管P21と併せて、一本の配管と解釈した場合、特許請求の範囲記載の「低段側第2配管」(すなわち、利用側熱交換器43の液側出入口側に配置され、「高段側第1配管」(第1液連絡配管L1)に連通する配管)に相当する。また、係る解釈による場合、第2調整弁25(「第2流量調整弁」)は、「低段側第2配管」上に配置され、開度に応じて冷媒又は冷凍機油の流量を調整しているといえる。
第15配管P15は、一端が第13配管P13の両端間の部分(より詳細には、第2調整弁25よりも第1液連絡配管L1側の部分)に接続されている(図1及び図2の「A1」を参照)。第15配管P15は、他端が過冷却熱交換器22の第2流路222の一端に接続されている。第15配管P15上には、第3調整弁26が配置されている。
第16配管P16は、過冷却熱交換器22の第2流路222の他端と、各第1調整弁24の他端(すなわち、第11配管P11に接続される端部とは反対側の端部)と、を個別に接続する。より詳細には、第16配管P16は、一端側が、低段側圧縮機21の台数に応じた数(ここでは3つ)に分岐しており、各第1調整弁24の他端に個別に接続されている。第16配管P16は、他端が、過冷却熱交換器22の第2流路222に接続されている。ここで、第16配管P16を、各第11配管P11、各第1調整弁24、過冷却熱交換器22の第2流路222、及び第15配管P15と併せて、一本の配管と解釈した場合、特許請求の範囲記載の「インジェクション配管」(すなわち、一端が低段側圧縮機21に接続され、他端が第13配管P13(「低段側第2配管」)の両端間の部分に接続され、冷却運転時には低段側圧縮機21にインジェクションされる冷媒が流れる配管であって、デフロスト運転時には「高段側第1配管」に連通する配管)に相当する。また、第16配管P16は、第17配管P17と併せて、油分離器30から低段側圧縮機21に冷凍機油を送る油戻し管としても機能する。
第17配管P17は、一端が油分離器30の第3接続ポート30cに接続され、他端が第16配管P16の両端間の部分(より詳細には、第16配管P16の分岐部分よりも過冷却熱交換器22側の部分)に接続されている。第17配管P17は、冷却運転時には、主として、冷凍機油を低段側圧縮機21に回収するための油戻し管として機能する。第17配管P17は、デフロスト運転時には、主として、熱源ユニット10(より詳細には高段側圧縮機11)に冷凍機油を回収するための油戻し管として機能する。第17配管P17は、両端間において分岐しており、分岐先において第2逆止弁31の一端に接続されている。第17配管P17は、特許請求の範囲記載の「接続配管」(すなわち、油分離器30と「インジェクション配管」(第16配管P16等)の間に配置され、油分離器30と「インジェクション配管」とを連通させる配管)に相当する。
第18配管P18は、一端が第2逆止弁31の一端に接続され、他端が第7配管P7の両端間の部分に接続されている。第18配管P18は、冷却運転時には、主として、熱源ユニット10(より詳細には高段側圧縮機11)に冷凍機油を回収するための油戻し管として機能する。
(1−2−3)中間ユニット20に配置される他の機器
中間ユニット20は、低段側圧縮機21に吸入される冷媒の温度若しくは圧力を検出するためのセンサや、低段側圧縮機21から吐出される冷媒の温度若しくは圧力を検出するためのセンサ等の各種センサを有している。
また、中間ユニット20は、中間ユニット20内に含まれる各種アクチュエータの動作を直接的に制御する中間ユニット制御部20aを有している。中間ユニット20は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを含む。中間ユニット制御部20aは、中間ユニット20に含まれる各種アクチュエータ(21、24―28等)及び各種センサと電気的に接続されている。中間ユニット制御部20aは、熱源ユニット制御部10a及び後述の利用ユニット制御部40aと通信可能に接続されており、互いに信号の送受信を行う。中間ユニット制御部20aは、熱源ユニット制御部10a及び利用ユニット制御部40aとともに、コントローラ50(図3参照)を構成する。
(1−3)利用ユニット40
利用ユニット40は、第2ガス連絡配管G2及び第2液連絡配管L2を介して中間ユニット20と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。利用ユニット40は、冷媒回路RCを構成する回路構成機器として、主として、利用側膨張弁41と、利用側熱交換器43と、を有している。
利用側膨張弁41は、開度制御が可能な電動膨張弁であり、開度に応じて、通過する冷媒を減圧する、又は通過する冷媒若しくは冷凍機油の流量を増減させる。利用側膨張弁41は、第21配管P21上に配置されている。すなわち、利用側膨張弁41は、利用側熱交換器43の液冷媒の出入口(液側出入口)側、すなわち、第21配管P21の他端側に配置される。
利用側熱交換器43は、冷却運転時には冷媒の蒸発器(又は加熱器)として機能し、デフロスト運転時には冷媒の凝縮器(又は放熱器)として機能する熱交換器である。利用側熱交換器43は、冷媒が流れる伝熱管(図示省略)を含んでおり、伝熱管内の冷媒と利用側ファン45(後述)によって供給される空気流とが熱交換を行うように構成されている。
また、利用ユニット40は、各回路構成機器を接続する複数の冷媒配管(第21配管P21及び第22配管P22)を有している。第21配管P21は、第2液連絡配管L2の他端と、利用側熱交換器43の液側出入口と、を接続する。第22配管P22は、利用側熱交換器43のガス冷媒の出入口(ガス側出入口)と、第2ガス連絡配管G2の他端と、を接続する。
また、利用ユニット40は、利用ユニット40が設置される対象空間において利用側熱交換器43を通過する空気流を生成する利用側ファン45を有している。利用側ファン45は、例えば遠心ファンやシロッコファンであり、駆動源である利用側ファンモータ(図示省略)を含んでいる。
また、利用ユニット40は、熱源ユニット10内に含まれる各種アクチュエータ(41、45等)の動作を直接的に制御する利用ユニット制御部40aを有している。利用ユニット制御部40aは、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを含む。利用ユニット制御部40aは、利用ユニット40に含まれる各種アクチュエータ及び各種センサと電気的に接続されている。利用ユニット制御部40aは、熱源ユニット制御部10a及び中間ユニット制御部20aと通信可能に接続されており、信号の送受信を行う。利用ユニット制御部40aは、熱源ユニット制御部10a及び中間ユニット制御部20aとともに、コントローラ50(図3参照)を構成する。
(1−4)コントローラ50
コントローラ50は、冷凍装置100に含まれる各アクチュエータの動作を制御することで、冷凍装置100の運転状態を制御するコンピュータである。コントローラ50は、冷却運転とデフロスト運転とを状況に応じて切り換える。コントローラ50は、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a及び利用ユニット制御部40aが、通信可能に接続されることで構成される。コントローラ50の詳細については後述する。
(2)冷媒回路RCにおける冷媒の流れ
(2−1)冷却運転時
冷却運転時には、四路切換弁13が第1状態(図1で示される状態)に制御されるとともに、利用ユニット40において要求される冷却負荷に応じて所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21が運転(定格運転/部分負荷運転)される。具体的には、冷凍サイクルにおける低圧側圧力、高圧側圧力、及び/又は中間圧力に関し、それぞれの目標値が利用ユニット40で要求される冷却負荷に応じて設定され、設定された各目標値が実現されるように、高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21の駆動台数及び/又は運転容量がリアルタイムに制御されるとともに、第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、及び利用側膨張弁41の開度がリアルタイムに個別に制御される。
これにより、冷媒回路RCに充填された冷媒が、主として、駆動中の低段側圧縮機21、四路切換弁13、駆動中の高段側圧縮機11、熱源側熱交換器14、レシーバ15、第2調整弁25、過冷却熱交換器22(第1流路221)、利用側膨張弁41、利用側熱交換器43の順で循環する冷凍サイクル(正サイクル)が行われる。
また、冷却運転中、油分離器30内の冷凍機油が低段側圧縮機21又は高段側圧縮機11に適宜回収されるように、第5調整弁28の開度がリアルタイムに制御される。
冷却運転中、冷媒が、第9配管P9(吸入配管)を介して駆動中の低段側圧縮機21に吸入されて圧縮された後、所定圧力(中間圧)のガス冷媒として吐出される。なお、冷却運転中、駆動中の低段側圧縮機21においては、第11配管P11(インジェクション配管)を介して圧縮室内に所定のインジェクション圧力(高圧冷媒よりも圧力が小さく低圧冷媒よりも圧力が大きい所定の圧力であって、第1調整弁24や第3調整弁26の開度等に応じて調整された圧力)の冷媒がインジェクションされ、吐出される中間圧の冷媒の温度が目標値となるように制御される。
低段側圧縮機21から吐出された中間圧のガス冷媒は、対応する第10配管P10を流れ、第12配管P12、第8配管P8、油分離器30、第7配管P7、第1ガス連絡配管G1を経て熱源ユニット10へ流入し、第1配管P1、四路切換弁13及び第2配管P2を経て、駆動中の高段側圧縮機11に吸入される。
高段側圧縮機11に吸入された冷媒はさらに圧縮され、高圧の冷媒として吐出される。高段側圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、第3配管P3を流れ、四路切換弁13及び第4配管P4を経て熱源側熱交換器14のガス側出入口に流入する。熱源側熱交換器14に流入した冷媒は、熱源側ファン17によって供給される空気と熱交換を行い凝縮(又は放熱)して高圧の液冷媒となった後、熱源側熱交換器14の液側出入口から流出する。
熱源側熱交換器14から流出した冷媒は、第5配管P5を経てレシーバ15に流入し、レシーバ15において飽和状態の液冷媒として一時的に溜められた後に、レシーバ15の低段側出入口から流出し、第6配管P6及び第1液連絡配管L1を経て中間ユニット20に流入する。中間ユニット20に流入した冷媒は、第13配管P13を流れる際に、第13配管P13を流れる冷媒と、第15配管P15を流れる冷媒と、に分かれる。
第15配管P15に流入した冷媒は、第3調整弁26の開度に応じて減圧/流量調整された後、過冷却熱交換器22の第2流路222に流入し、第1流路221を流れる冷媒と熱交換を行ってから、第16配管P16、第1調整弁24及び第11配管P11を経て駆動中の低段側圧縮機21の圧縮室内に流入する(インジェクションされる)。なお、各低段側圧縮機21へのインジェクション量は、主として、対応する第1調整弁24の開度や低段側圧縮機21の周波数等に基づき変動する。なお、冷却運転中、第16配管P16を流れる冷媒は、第17配管P17を流れてきた冷凍機油と相溶した状態で、低段側圧縮機21へインジェクションされる。
一方、第13配管P13を流れる冷媒は、第2調整弁25の開度に応じて減圧/流量調整された後、過冷却熱交換器22の第1流路221に流入し、第2流路222を流れる冷媒と熱交換を行ってさらに冷却され過冷却状態の液冷媒となり、第14配管P14及び第2液連絡配管L2を経て利用ユニット40に流入する。利用ユニット40に流入した冷媒は、第21配管P21を流れ利用側膨張弁41の開度に応じて減圧/流量調整された後、利用側熱交換器43の液側出入口に流入する。利用側熱交換器43に流入した冷媒は、利用側ファン45によって供給される空気と熱交換を行って蒸発し、低圧のガス冷媒となって利用側熱交換器43のガス側出入口から流出する。これにより、利用ユニット40の設置空間(対象空間)に冷却された空気が送られる。利用側熱交換器43のガス側出入口から流出したガス冷媒は、第22配管P22及び第2ガス連絡配管G2を流れ、中間ユニット20に流入し、第9配管P9を経て駆動中の低段側圧縮機21に再び吸入され圧縮される。
なお、冷却運転中は、低段側圧縮機21から吐出され第8配管P8を流れた冷媒が、第2接続ポート30bを介して油分離器30に流入する。油分離器30に流入した冷媒は、油分離器30内で冷凍機油と分離した後、主として、第1接続ポート30aから第7配管P7に流れ、第1ガス連絡配管G1及び第1配管P1、四路切換弁13及び第2配管P2を経て高段側圧縮機11の吸入ポートに向かって流れる。一方、油分離器30において冷媒から分離された冷凍機油は、主として、第3接続ポート30cから第17配管P17に流出し、第17配管P17を流れる冷凍機油と、第18配管P18を流れる冷凍機油と、に分流する。第17配管P17を流れる冷凍機油は、第16配管P16(インジェクション配管)に向かって流れ、第16配管P16を流れる冷媒に合流し相溶して低段側圧縮機21へ回収される。第18配管P18を流れる冷凍機油は、第7配管P7を流れる冷媒に合流し相溶して、第1ガス連絡配管G1、第1配管P1、四路切換弁13、及び第2配管P2を流れて高段側圧縮機11へ回収される。第17配管P17を流れる冷凍機油、及び第18配管P18を流れる冷凍機油の流量は、第5調整弁28の開度に応じて変動する。
(2−2)デフロスト運転時
デフロスト運転時には、四路切換弁13が第2状態(図2で示される状態)に制御されるとともに、所定の高段側圧縮機11が状況に応じて運転(定格運転/部分負荷運転)される。デフロスト運転時には、低段側圧縮機21及び利用側ファン45は停止される。また、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、及び利用側膨張弁41の開度が、リアルタイムに個別に制御される。
これにより、冷媒回路RCに充填された冷媒が、主として、駆動中の高段側圧縮機11、四路切換弁13、第4調整弁27、利用側熱交換器43、利用側膨張弁41、過冷却熱交換器22(第1流路221)、第2調整弁25、レシーバ15、熱源側熱交換器14、四路切換弁13の順に循環する冷凍サイクル(逆サイクル)が行われる。
また、デフロスト運転中、油分離器30内の冷凍機油が、主として高段側圧縮機11に回収されるように、第5調整弁28の開度がリアルタイムに制御される。
デフロスト運転中、冷媒が、第2配管P2(吸入配管)を介して、駆動中の高段側圧縮機11に吸入されて圧縮された後、高圧のガス冷媒として吐出される。各高段側圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、第3配管P3を流れ、四路切換弁13、第1配管P1、及び第1ガス連絡配管G1を経て、中間ユニット20へ流入する。
中間ユニット20に流入した冷媒は、第7配管P7、油分離器30(第1接続ポート30a−第2接続ポート30b)、第8配管P8を流れて、第4調整弁27の開度に応じて減圧/流量調整された後、第9配管P9及び第2ガス連絡配管G2を経て利用ユニット40に流入する。利用ユニット40に流入した冷媒は、第22配管P22を経て利用側熱交換器43のガス側出入口に流入する。利用側熱交換器43のガス側出入口に流入した冷媒は、利用側熱交換器43に付着した霜と熱交換を行って凝縮(又は放熱)し、高圧の液冷媒となって利用側熱交換器43の液側出入口から流出する。この際、利用側熱交換器43に付着した霜が融解する。
利用側熱交換器43から流出した冷媒は、第21配管P21を流れ、利用側膨張弁41の開度に応じて減圧/流量調整された後、第2液連絡配管L2を経て中間ユニット20に流入する。中間ユニット20に流入した冷媒は、第14配管P14、過冷却熱交換器22(第1流路221)、及び第13配管P13を経て、第2調整弁25の開度に応じて減圧/流量調整された後、第15配管P15を流れた冷凍機油と合流し相溶して、第1液連絡配管L1を経て熱源ユニット10に流入する。
熱源ユニット10に流入した冷媒は、第6配管P6、レシーバ15及び第5配管P5を経て、熱源側熱交換器14の液側出入口に流入する。熱源側熱交換器14に流入した冷媒は、熱源側ファン17によって供給される空気と熱交換を行い蒸発して(又は加熱されて)低圧のガス冷媒となった後、第4配管P4、四路切換弁13及び第2配管P2を経て、駆動中の高段側圧縮機11に流入し再び圧縮される。
なお、デフロスト運転中は、高段側圧縮機11から吐出され、「高段側第2配管」(第3配管P3、四路切換弁13、第1配管P1、第1ガス連絡配管G1及び第7配管P7)を経て、第1接続ポート30aから油分離器30に流入した冷媒は、油分離器30において冷凍機油と分離した後、主として第2接続ポート30bから流出して第8配管P8を流れる。一方、油分離器30において冷媒と分離した冷凍機油は、主として第3接続ポート30cから流出し「接続配管」(第17配管P17)を流れる。「接続配管」を流れる冷凍機油は、「流量調整弁」(第5調整弁28又は第3調整弁26)の開度に応じて流量調整された後、「インジェクション配管」(第16配管P16等で構成される配管)を流れ、「低段側第2配管」(第13配管P13)を流れる冷媒と合流し相溶して、「高段側第1配管」(第1液連絡配管L1、第6配管P6、第5配管P5、第4配管P4、及び第2配管P2等)を経て、高段側圧縮機11へ回収される。
なお、後述するが、デフロスト運転中においてはコントローラ50によって油回収制御が実行され、係る油回収制御において、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」(第17配管P17)及び「インジェクション配管」(第16配管P16等)を経て、「高段側第1配管」(高段側圧縮機11の吸入側に連通する配管)へと流れるように、第2調整弁25、第3調整弁26、及び第5調整弁28の開度調整が適宜行われる。
(3)コントローラ50の詳細
図3は、コントローラ50の概略構成と、コントローラ50に接続される各部と、を模式的に示したブロック図である。
上述のように、冷凍装置100では、熱源ユニット制御部10aと、中間ユニット制御部20aと、利用ユニット制御部40aと、が通信可能に接続されることでコントローラ50が構成されている。コントローラ50は、熱源ユニット10に含まれる各アクチュエータ(各高段側圧縮機11、四路切換弁13、及び熱源側ファン17等)と、各種センサ(図示省略)と、電気的に接続されている。また、コントローラ50は、中間ユニット20に含まれるアクチュエータ(各低段側圧縮機21、各第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、及び第5調整弁28等)と、各種センサ(図示省略)と、電気的に接続されている。また、コントローラ50は、利用ユニット40に含まれるアクチュエータ(利用側膨張弁41及び利用側ファン45等)と、各種センサ(図示省略)と、電気的に接続されている。
コントローラ50は、主として、記憶部51と、入力制御部52と、駆動信号出力部53と、運転切替制御部54と、アクチュエータ制御部55と、を有している。なお、コントローラ50内におけるこれらの各部は、コントローラ50を構成する各要素(CPU、各種メモリ、通信モジュール、各種インターフェース、及び各種電気部品等)が有機的に機能することによって実現されている。
(3−1)記憶部51
記憶部51は、例えば、ROM、RAM、及び/又はフラッシュメモリ等の各種メモリで構成されており、複数の記憶領域を含む。例えば、記憶部51には、コントローラ50の各部における処理を定義した制御プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域511が含まれている。
また、記憶部51には、特性情報記憶領域512が含まれている。特性情報記憶領域512は、冷凍装置100に含まれる各弁(具体的には、各第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、第5調整弁28及び利用側膨張弁41等)のそれぞれの特性情報を個別に記憶するための記憶領域である。ここで、特性情報は、弁開度と、通過する冷媒又は冷凍機油の流量と、の相関関係を定義した情報であり、予め導出されている。
また、記憶部51には、コマンド記憶領域513が含まれている。コマンド記憶領域513は、ユーザによって入力される各種コマンド(例えば利用ユニット40の設定温度等)を個別に記憶するための記憶領域である。
また、記憶部51には、冷凍装置100に含まれる各弁(具体的には、各第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、第5調整弁28及び利用側膨張弁41等)の開度の状態を判別するための複数のフラグが設けられている。例えば、記憶部51には、第1フラグFL1、第2フラグFL2、第3フラグFL3、第4フラグFL4、第5フラグFL5、第6フラグFL6及び第7フラグFL7が設けられている。各フラグは、所定数のビットを含み、対応する弁の開度の状態(例えばパルス数)に応じて立てられる。すなわち、各フラグの状態を参照することで、各弁の開度状態(現在開度)についてリアルタイムに判別可能となっている。本実施形態において、第1フラグFL1は各第1調整弁24に対応し、第2フラグFL2は第2調整弁25に対応し、第3フラグFL3は第3調整弁26に対応し、第4フラグFL4は第4調整弁27に対応し、第5フラグFL5は第5調整弁28に対応し、第6フラグFL6は利用側膨張弁41に対応している。
また、記憶部51には、デフロスト運転を実行することを示すフラグである第7フラグFL7が設けられている。コントローラ50に含まれる各機能部は、第7フラグFL7が立てられることで、デフロスト運転が実行されるタイミングであることを把握可能である。
また、記憶部51には、冷凍装置100に含まれる各種センサのそれぞれの検出値を個別に記憶するためのセンサ値記憶領域(図示省略)が含まれている。
(3−2)入力制御部52
入力制御部52は、コントローラ50に対して他の各部から出力された信号を取得して記憶部51に当該信号を格納する。例えば、入力制御部52は、図示しない入力装置を介して入力されたユーザのコマンドを受け付け、コマンド記憶領域513に格納する。また、例えば、入力制御部52は、各種センサから出力された検出結果に相当する信号を受け、所定の識別データを付加してセンサ値記憶領域に格納する。
(3−3)駆動信号出力部53
駆動信号出力部53は、アクチュエータ制御部55の決定内容に応じて、各アクチュエータ(11、13、17、21、24−28、41、45等)に対して所定の駆動信号(駆動電圧)を出力する。なお、駆動信号出力部53は、複数のインバータ(図示省略)を含み、所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21、熱源側ファン17、及び利用側ファン45に対しては、対応するインバータを介して駆動信号を出力する。
(3−4)運転切替制御部54
運転切替制御部54は、運転中、所定条件を満たすことを契機として、運転(ここでは主として冷却運転及びデフロスト運転)の種別を切り換える機能部である。
本実施形態において、運転切替制御部54は、冷却運転中、デフロスト開始条件が満たされること契機として運転種別をデフロスト運転に切り換える。具体的に、運転切替制御部54は、第7フラグFL7を立てることで所定の機能部(アクチュエータ制御部55)においてデフロスト運転に対応する各種制御を行わせる。本実施形態において、デフロスト開始条件は、冷却運転が開始されてから所定時間t1が経過したことをもって満たされたものとされる。所定時間t1は、冷却運転が行われることで利用側熱交換器43において着霜が進み除霜が必要となることが想定される時間であり、制御プログラムにおいて設定温度や冷却負荷に応じた値が定義されている。本実施形態において、所定時間t1は、20時間に設定されている。
運転切替制御部54は、デフロスト運転中、デフロスト解除条件が満たされること契機として運転種別を冷却運転に切り換える。具体的に、運転切替制御部54は、第7フラグFL7をクリアすることで所定の機能部(アクチュエータ制御部55)において冷却運転に対応する各種制御を行わせる。本実施形態において、デフロスト解除条件は、デフロスト運転が開始されてから所定時間t2が経過したことをもって満たされたものとされる。所定時間t2は、デフロスト運転が行われることで利用側熱交換器43において除霜が完了したことが想定される時間であり、制御プログラムにおいて設定温度や冷却負荷に応じた値が定義されている。本実施形態において、所定時間t2は、20分に設定されている。
なお、運転切替制御部54は、時間(t1及びt2)を計測可能なカウンタを有している。
(3−5)アクチュエータ制御部55
アクチュエータ制御部55は、制御プログラムに沿って、状況に応じて、各アクチュエータの動作を制御する。例えば、アクチュエータ制御部55は、所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21の回転数、熱源側ファン17及び利用側ファン45の回転数、各弁(第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、第5調整弁28及び利用側膨張弁41)の開度を、冷却運転及びデフロスト運転の種別、入力されているコマンドの内容、冷却負荷の大きさ、及び各種センサの検出値等に応じて決定し、決定内容に応じて駆動信号出力部53に所定の駆動信号を出力させる。
アクチュエータ制御部55には、冷却運転実行部56、デフロスト運転実行部57、及び油回収制御実行部58が含まれている。
(3−5−1)冷却運転実行部56
冷却運転実行部56は、冷却運転時(すなわち、第7フラグFL7が立てられていない時)に、各アクチュエータの動作を制御する機能部である。冷却運転実行部56は、冷却運転中、四路切換弁13を第1状態に制御し、所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21を駆動させるとともに熱源側ファン17及び利用側ファン45を駆動させる。冷却運転実行部56は、状況に応じて(例えば冷却負荷及び設定温度等に応じて)、所定の高段側圧縮機11、所定の低段側圧縮機21、熱源側ファン17及び利用側ファン45の発停及び回転数、及び各弁(24−28、41)の開度をリアルタイムに制御する。
(3−5−2)デフロスト運転実行部57
デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転時(すなわち、第7フラグFL7が立てられている時)に、各アクチュエータの動作を制御する機能部である。デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転中、四路切換弁13を第2状態に制御し、各低段側圧縮機21及び利用側ファン45の動作を停止(休止)させるとともに、所定の高段側圧縮機11及び熱源側ファン17を駆動させる。また、デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転中、状況に応じて(例えば各種センサの検出値等に応じて)、所定の高段側圧縮機11及び熱源側ファン17の発停及び回転数を切り換えるとともに、各弁(27、41等)の開度をリアルタイムに制御する。
(3−5−3)油回収制御実行部58
油回収制御実行部58は、デフロスト運転中に、油回収制御及び除霜促進制御を含む各種制御を実行する機能部である。油回収制御(特許請求の範囲記載の「第1制御」に相当)は、高段側圧縮機11内において冷凍機油が不足することを抑制すべく油分離器30内の冷凍機油が高段側圧縮機11へ回収されることを促進させる制御である。除霜促進制御は、利用側熱交換器43における除霜を促進させる制御である。
油回収制御実行部58は、デフロスト運転中、油回収制御及び除霜促進制御を交互に実行する。換言すると、油回収制御実行部58は、デフロスト運転中、油回収制御又は除霜促進制御を間欠的に実行する。具体的に、油回収制御実行部58は、デフロスト運転中、油回収制御実行条件が満たされた時に油回収制御を実行し、油回収制御実行条件が満たされない時に除霜促進制御を実行する。
ここで、油回収制御実行条件は、デフロスト運転中、利用側熱交換器43における除霜が妨げられることを抑制されつつ高段側圧縮機11へ冷凍機油が回収されるように、油回収制御の実行タイミングを決定する条件であり、設計仕様や使用状況に応じて制御プログラムにおいて定義されている。本実施形態では、油回収制御実行条件は、デフロスト運転中、デフロスト運転が開始されてから若しくは最新の油回収制御が実行されてから所定時間t3が経過したことをもって満たされたものとされる。また、油回収制御実行条件は、油回収制御実行中、所定時間t4が経過したことをもって満たされないものとされる。すなわち、本実施形態では、油回収制御実行部58は、デフロスト運転中、所定時間t3が経過する毎に油回収制御を実行し、油回収制御実行開始後、所定時間t4が経過した時に油回収制御を中断する。
油回収制御実行部58は、デフロスト運転中、油回収制御の実行中断期間において、除霜促進制御を実行する。なお、所定時間t3及びt4は、制御プログラムにおいて、封入されている冷媒量や負荷に応じた値が個別に定義されている。本実施形態において、所定時間t3は5分に設定され、所定時間t4は2分に設定されている。油回収制御実行部58は、時間(t3及びt4)を計測可能なカウンタを有している。
具体的に、油回収制御実行部58は、油回収制御において、「流量調整弁」(第3調整弁26及び第5調整弁28)を油回収促進開度に制御し、「第2流量調整弁」(第2調整弁25)を油回収助長開度に制御する。
油回収促進開度は、「接続配管」(第17配管P17)又は「インジェクション配管」(第16配管P16及び第15配管P15等)における冷凍機油の流量を増大させることで、油分離器30の第3接続ポート30cから流出する冷凍機油が、「接続配管」及び「インジェクション配管」を介して、第13配管P13及び「高段側第1配管」へ流れることを促進させる開度である。油回収促進開度は、制御プログラムにおいて、「流量調整弁」(第5調整弁28又は第3調整弁26)の開度特性、各配管の配管長や配管径、冷媒回路RCに充填されている冷媒の種類や量、各種センサの値、及び/又は各高段側圧縮機11や熱源側ファン17の回転数等に応じて、「流量調整弁」毎に個別に定義されている。本実施形態において、「流量調整弁」としての第5調整弁28及び第3調整弁26の油回収促進開度は、ともに最大開度に設定され、油回収制御実行時に第5調整弁28及び第3調整弁26の開度が大きくなるように設定されている。
油回収助長開度は、「低段側第2配管」(第21配管P21、第2液連絡配管L2、第14配管P14、過冷却熱交換器22の第1流路221、及び第13配管P13等)を流れる冷媒の流量を低減させることで、油分離器30の第3接続ポート30cから流出する冷凍機油が、「接続配管」(第17配管P17)及び「インジェクション配管」(第16配管P16及び第15配管P15等)を介して、第13配管P13及び「高段側第1配管」(第1液連絡配管L1、第6配管P6、第5配管P5、第4配管P4及び第2配管P2等)へ流れることを助長させる開度である。油回収助長開度は、制御プログラムにおいて、「第2流量調整弁」(第2調整弁25)の開度特性、各配管の配管長や配管径、冷媒回路RCに充填されている冷媒の種類や量、各種センサの値、及び/又は各高段側圧縮機11や熱源側ファン17の回転数等に応じて、定義されている。本実施形態において、油回収助長開度は、冷却運転時における第2調整弁25の開度よりも小さい開度(より詳細には最小開度)に設定され、油回収制御実行時に第2調整弁25の開度が絞られる(小さくなる)ように設定されている。
一方、油回収制御実行部58は、除霜促進制御において、「第2流量調整弁」(第2調整弁25)を除霜促進開度に制御し、「流量調整弁」(第3調整弁26及び第5調整弁28)を除霜助長開度に制御する。
除霜促進開度は、「低段側第2配管」を流れる冷媒の流量を増大させることで、利用側熱交換器43へ流れる高圧のガス冷媒の流量を増大させ、利用側熱交換器43における除霜を促進させる開度である。除霜促進開度は、制御プログラムにおいて、「第2流量調整弁」(第2調整弁25)の開度特性、各配管の配管長や配管径、冷媒回路RCに充填されている冷媒の種類や量、各種センサの値、及び/又は各高段側圧縮機11や熱源側ファン17の回転数等に応じて、定義されている。本実施形態において、除霜促進開度は、油回収助長開度よりも大きい開度に設定され、除霜促進制御実行時に「第2流量調整弁」としての第2調整弁25の開度が大きくなるように設定されている。
除霜助長開度は、「接続配管」又は「インジェクション配管」における冷凍機油の流量を低減させることで、「低段側第2配管」(第13配管P13等)を流れる冷媒の流量及び利用側熱交換器43へ流れる高圧のガス冷媒の流量を増大させ、利用側熱交換器43における除霜を助長させる開度である。除霜助長開度は、制御プログラムにおいて、「流量調整弁」(第3調整弁26及び第5調整弁28)の開度特性、各配管の配管長や配管径、冷媒回路RCに充填されている冷媒の種類や量、各種センサの値、及び/又は各高段側圧縮機11や熱源側ファン17の回転数等に応じて、「流量調整弁」毎に個別に定義されている。本実施形態において、「流量調整弁」としての第5調整弁28及び第3調整弁26の除霜助長開度は、ともに最小開度(ここでは全閉状態)に設定され、除霜促進制御実行時に第5調整弁28及び第3調整弁26の開度が絞られる(小さくなる)ように設定されている。
(4)コントローラ50の処理の流れ
以下、コントローラ50による制御の流れの一例について、図4を参照しながら説明する。図4は、コントローラ50による運転時の処理の流れの一例について示したフローチャートである。コントローラ50は、運転中、図4に示すステップS101からS112に示すような流れで処理を実行する。
図4では、特にステップS101−S104において冷却運転に係る処理が示されている。また、ステップS105−S112においてデフロスト運転に係る処理が示されており、特にステップS110において油回収制御に係る処理が示され、ステップS111において除霜促進制御に係る処理が示されている。なお、図4に示される処理の流れは、一例であり、適宜変更可能である。例えば、矛盾のない範囲でステップの順序が変更されてもよいし、一部のステップが他のステップと並列に実行されてもよい。
ステップS101において、コントローラ50は、デフロスト開始条件が満たされない場合(すなわちNOの場合)には、ステップS105へ進む。一方、コントローラ50は、デフロスト開始条件が満たされる場合(すなわちYESの場合)には、ステップS102へ進む。
ステップS102において、コントローラ50は、運転種別を冷却運転に切り換える。その後、ステップS103へ進む。
ステップS103において、コントローラ50は、四路切換弁13を第1状態(図1で示す状態)に制御する。その後、ステップS104へ進む。
ステップS104において、コントローラ50は、冷却負荷や設定温度等に応じて、各アクチュエータ(11、17、21、24−28、41、45等)の動作をリアルタイムに制御する。これにより、冷媒回路RC内において正サイクルで冷媒が循環し、利用ユニット40の設置空間(対象空間)において冷却対象の冷却が行われる。その後、ステップS101に戻る。
ステップS105において、コントローラ50は、デフロスト開始条件が満たされたことに応じて、運転種別をデフロスト運転に切り換える。その後、ステップS106へ進む。
ステップS106において、コントローラ50は、低段側圧縮機21及び利用側ファン45を含む各アクチュエータの動作を停止(休止)させる。その後、ステップS107へ進む。
ステップS107において、コントローラ50は、四路切換弁13を第2状態(図2で示す状態)に制御する。その後、ステップS108へ進む。
ステップS108において、コントローラ50は、着霜状態や設定温度等に応じて、各アクチュエータの状態(各高段側圧縮機11及び熱源側ファン17の発停及び回転数、第4調整弁27及び利用側膨張弁41の開度等)をリアルタイムに制御する。これにより、冷媒回路RC内において逆サイクルで冷媒が循環するデフロスト運転が行われ、利用側熱交換器43の除霜が行われる。その後、ステップS109へ進む。
ステップS109において、コントローラ50は、油回収制御実行条件が満たされない場合(すなわちNOの場合)には、ステップS111へ進む。一方、コントローラ50は、油回収制御実行条件が満たされる場合(すなわちYESの場合)には、ステップS110へ進む。
ステップS110において、コントローラ50は、油回収制御を実行する。具体的に、コントローラ50は、第2調整弁25(第2流量調整弁)を油回収助長開度に制御する。これにより、第2調整弁25の開度が絞られ、「低段側第2配管」(第21配管P21、第2液連絡配管L2、第14配管P14、過冷却熱交換器22の第1流路221、及び第13配管P13等)を流れる冷媒の流量が低減し、これに関連して、油分離器30の第3接続ポート30cから流出する冷凍機油が、「接続配管」(第17配管P17)及び「インジェクション配管」(第16配管P16及び第15配管P15等)を介して、第13配管P13及び「高段側第1配管」(第1液連絡配管L1、第6配管P6、第5配管P5、第4配管P4及び第2配管P2等)へ流れることが助長される。また、コントローラ50は、第3調整弁26及び第5調整弁28(流量調整弁)を油回収促進開度に制御する。これにより、第3調整弁26及び第5調整弁28の開度が大きくなり、「接続配管」(第17配管P17)又は「インジェクション配管」(第16配管P16及び第15配管P15等)における冷凍機油の流量が増大して、油分離器30の第3接続ポート30cから流出する冷凍機油が、「接続配管」及び「インジェクション配管」を介して、第13配管P13及び「高段側第1配管」へ流れることが促進される。その後、ステップS112へ進む。
ステップS111において、コントローラ50は、除霜促進制御を実行する。具体的に、コントローラ50は、第2調整弁25(第2流量調整弁)を除霜促進開度に制御する。これにより、第2調整弁25の開度が大きくなり、「低段側第2配管」を流れる冷媒の流量が増大し、利用側熱交換器43へ流れる高圧のガス冷媒の流量を増大して、利用側熱交換器43における除霜が促進される。また、コントローラ50は、第3調整弁26及び第5調整弁28(流量調整弁)を除霜助長開度に制御する。これにより、第3調整弁26及び第5調整弁28の開度が絞られ、「接続配管」又は「インジェクション配管」における冷凍機油の流量が低減し、これに関連して「低段側第2配管」(第13配管P13等)を流れる冷媒の流量及び利用側熱交換器43へ流れる高圧のガス冷媒の流量が増大し、利用側熱交換器43における除霜が助長される。その後、ステップS112へ進む。
ステップS112において、コントローラ50は、デフロスト解除条件が満たされない場合(すなわちNOの場合)には、ステップS108に戻る。一方、デフロスト解除条件が満たされる場合(すなわちYESの場合)には、ステップS101に戻る。
(5)冷凍装置100の特徴
(5−1)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コストが抑制されつつ信頼性低下が抑制されている。
すなわち、従来、冷媒回路において冷媒を二段階に圧縮する二段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置では、運転中、冷媒回路内において冷媒に相溶した冷凍機油を低段側圧縮機へ回収することを目的として、低段側圧縮機の吐出側に油分離器が配置されるのが一般的であるが、係る構成によると、冷凍機油が油分離器に滞留し高段側圧縮機へと適正に回収されないことが想定される。係る場合には、高段側圧縮機において冷凍機油が不足し、信頼性が低下しうる。また、高段側圧縮機の冷凍機油不足を回避すべく冷凍機油を追加的に充填して冷凍装置を運用する場合には、冷凍機油の追加量に応じて熱交換器に冷凍機油が過剰に滞留し、熱交換器の信頼性(伝熱性能)が低下しうる。
一方で、低段側圧縮機の吐出側に油分離器及び油戻し管を配置して、低段側圧縮機の吐出冷媒に相溶している冷凍機油を冷媒と分離させ低段側圧縮機へと戻すとともに、低段側圧縮機から高段側圧縮機の吸入側へとバイパスするバイパス流路を形成し、低段側圧縮機内の圧力と高段側圧縮機の吸入側圧力との圧力差を用いて、バイパス流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機へと回収する構成によると、製造・施工上の手間やコストが増大する。
この点、上記実施形態の冷凍装置100では、油分離器30及び「インジェクション配管」の間に配置される「接続配管」(第17配管P17)によって油分離器30及び「インジェクション配管」(第16配管P16、各第11配管P11、及び第15配管P15等で構成される配管)が連通し、「流量調整弁」(第3調整弁26及び第5調整弁28)の開度に応じて、「接続配管」を流れる冷媒又は冷凍機油の流量が増減するように構成されている。そのうえで、コントローラ50は、四路切換弁13が第2状態となり低段側圧縮機21が停止するデフロスト運転時には油回収制御を実行し、油回収制御において、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」(第6配管P6、第1液連絡配管L1、第5配管P5、第4配管P4、及び第2配管P2等で構成される配管)へと流れるように流量調整弁の開度を油回収促進開度に制御するように構成されている。
これにより、デフロスト運転時においては、「流量調整弁」の開度が調整され、冷凍機油が、油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て、「高段側第1配管」へと流れるようになっている。その結果、油分離器30に溜まった冷凍機油が、「高段側第1配管」から高段側圧縮機11へと回収されることとなっている。このため、運転時に低段側圧縮機21内へ冷媒をインジェクションさせるよう構成された冷媒回路RC(つまりインジェクション配管を含む公知の冷媒回路)において、「接続配管」及び「流量調整弁」を用いるのみで、低段側圧縮機21から高段側圧縮機11へ冷凍機油を回収することが可能となっている。すなわち、簡単な構成にして、高段側圧縮機11へ冷凍機油を回収することが可能となっている。よって、コストが抑制されつつ信頼性低下が抑制されている。
(5−2)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、「流量調整弁」(第5調整弁28)は、「接続配管」(第17配管P17)上に配置されている。これにより、油分離器30から「接続配管」へ流れる冷媒又は冷凍機油の流量を簡潔に調整することが可能となっている。
(5−3)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、「流量調整弁」(第3調整弁26)は、「インジェクション配管」(第15配管P15)上に配置されている。このように、低段側圧縮機21への冷媒のインジェクション量を調整するための第3調整弁26が、油分離器30から「接続配管」(第17配管P17)を経て「インジェクション配管」へと流れる冷媒又は冷凍機油の流量を調整するための「流量調整弁」として用いられており、汎用性に優れている。
(5−4)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、デフロスト運転時に、油回収制御を間欠的に実行している。これにより、デフロスト運転時においては、間欠的に、「流量調整弁」(26、28)の開度が調整され、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へと流れるようになっている。すなわち、デフロスト運転時において、油回収制御の実行が中断されている期間中は、冷媒回路RCで油回収制御により想定される流れとは異なる態様(すなわち利用側熱交換器43に高圧のガス冷媒を流入させる態様)で冷媒を流すことが可能となっている。その結果、冷凍機油の回収について、利用側熱交換器43の除霜を目的として行われるデフロスト運転時に付帯的に行えるようになっており、汎用性に優れている。
(5−5)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、利用側熱交換器43の液冷媒の出入口側に配置され「高段側第1配管」に連通する「低段側第2配管」(第13配管P13、第14配管P14、第2液連絡配管L2、及び第21配管P21等で構成される配管)を有し、「インジェクション配管」は他端(第15配管P15の端部)が「低段側第2配管」の両端間に接続されている。これにより、油回収制御実行時に、冷凍機油が、油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「低段側第2配管」へと流れ、「低段側第2配管」から「高段側第1配管」へと流れるようになっている。すなわち、利用側熱交換器43の液冷媒の出入口側から高段側圧縮機11の吸入側へと延びる冷媒流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機11へ回収することが可能となっており、汎用性に優れている。
(5−6)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、「低段側第2配管」(第13配管P13)上において「インジェクション配管」(第15配管P15)との接続部分A1よりもデフロスト運転時における冷媒流れの上流側(すなわち利用側熱交換器43側)に配置され、「低段側第2配管」を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を開度に応じて増減させる「第2流量調整弁」(第2調整弁25)を有しており、コントローラ50は、油回収制御において、「流量調整弁」(26、28)の開度を大きくするとともに「第2流量調整弁」の開度を絞るように構成されている。これにより、利用側熱交換器43の液冷媒の出入口側から高段側圧縮機11の吸入側へと延びる冷媒流路を介して冷凍機油を高段側圧縮機11へ確実に回収することが可能となっている。
(5−7)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、デフロスト運転時に、高段側圧縮機11から吐出される冷媒が流れる「高段側第2配管」(第7配管P7、第1ガス連絡配管G1、第1配管P1、及び第3配管P3等で構成される配管)を有しており、「低段側第1配管」(第8配管P8、第2ガス連絡配管G2及び第22配管P22等で構成される配管)は、一端が油分離器30に接続され他端が利用側熱交換器43に接続され、両端間において低段側圧縮機21の吐出配管(第12配管P12及び第10配管P10等で構成される配管)を接続されている。油分離器30は、冷媒又は冷凍機油の出入口として機能する第1ポート13a、第2ポート13b、及び第3ポート13cを形成されており、第1ポート13aには「高段側第2配管」が接続され、第2ポート13bには「低段側第1配管」が接続され、第3ポート13cには「接続配管」が接続されている。このように、冷凍装置100では、「低段側第1配管」、「高段側第1配管」、及び「高段側第2配管」を用いて構成される一般的な冷媒回路RCにおいて、高段側圧縮機11への冷凍機油の回収を行うことが可能となっており、汎用性に優れている。
(6)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(6−1)変形例1
上記実施形態では、「インジェクション配管」は、第15配管P15、第3調整弁26、過冷却熱交換器22の第2流路222、第16配管P16、各第1調整弁24、及び各第11配管P11を含む態様で構成されていた。しかし、「インジェクション配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「インジェクション配管」に含まれる一部の配管や機器(例えば過冷却熱交換器22や一部の冷媒配管等)については適宜省略されてもよい。また、「インジェクション配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−2)変形例2
上記実施形態では、「接続配管」は、第17配管P17によって構成されていた。しかし、「接続配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「接続配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−3)変形例3
上記実施形態では、「低段側第1配管」は、第8配管P8、第2ガス連絡配管G2及び第22配管P22を含む態様で構成されていた。しかし、「低段側第1配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「低段側第1配管」に含まれる一部の配管や機器(例えば第2ガス連絡配管G2等)については適宜省略されてもよい。また、「低段側第1配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−4)変形例4
上記実施形態では、「低段側第2配管」は、第13配管P13、過冷却熱交換器22(第1流路221)、第14配管P14、第2液連絡配管L2、及び第21配管P21を含む態様で構成されていた。しかし、「低段側第2配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「低段側第2配管」に含まれる一部の配管や機器(例えば過冷却熱交換器22や第2液連絡配管L2等)については適宜省略されてもよい。また、「低段側第2配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−5)変形例5
上記実施形態では、「高段側第1配管」は、第2配管P2、四路切換弁13(第4ポート13d−第2ポート13b)、第4配管P4、第5配管P5、レシーバ15、第6配管P6、及び第1液連絡配管L1を含む態様で構成されていた。しかし、「高段側第1配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「高段側第1配管」に含まれる一部の配管や機器(例えば四路切換弁13やレシーバ15等)については適宜省略されてもよい。また、「高段側第1配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−6)変形例6
上記実施形態では、「高段側第2配管」は、第7配管P7、第1ガス連絡配管G1、第1配管P1、四路切換弁13(第1ポート13a―第3ポート13c)及び第3配管P3を含む態様で構成されていた。しかし、「高段側第2配管」の構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、「高段側第2配管」に含まれる一部の配管や機器(例えば第1ガス連絡配管G1や四路切換弁13等)については適宜省略されてもよい。また、「高段側第2配管」は、図1及び図2に示されていない配管や機器を含んでいてもよい。
(6−7)変形例7
上記実施形態では、第5調整弁28及び第3調整弁26が、油回収制御実行時に油回収促進開度に制御される「流量調整弁」として機能する場合について説明した。しかし、「流量調整弁」の配置態様については必ずしもこれに限定されず、設計仕様や使用環境に応じて、適宜変更が可能である。例えば、第5調整弁28又は第3調整弁26に代えて/第5調整弁28又は第3調整弁26とともに、図1及び図2に図示されない弁(電動弁及び電磁弁)を新たに配置して、係る弁を「流量調整弁」として機能させてもよい。
また、上記実施形態では、第2調整弁25が、油回収制御実行時に油回収助長開度に制御される「第2流量調整弁」として機能する場合について説明した。しかし、「第2流量調整弁」の配置態様については必ずしもこれに限定されず、設計仕様や使用環境に応じて、適宜変更が可能である。例えば、第2調整弁25に代えて/第2調整弁25とともに、第4調整弁27及び/又は利用側膨張弁41を「第2流量調整弁」として機能させてもよい。また、例えば、第2調整弁25に代えて/第2調整弁25とともに、図1及び図2に図示されない弁(電動弁及び電磁弁)を新たに配置して、係る弁を「第2流量調整弁」として機能させてもよい。
(6−8)変形例8
上記実施形態では、コントローラ50(油回収制御実行部58)は、デフロスト運転中に、油回収制御を間欠的に行っていた。しかし、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へ送られる限り、油回収制御が実行される態様は必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。
例えば、油回収制御は、デフロスト運転中、所定のタイミングで所定期間、一度のみ行われるように構成されてもよい。また、例えば利用側熱交換器43の除霜に著しい支障が生じない限り、油回収制御は、デフロスト運転中、連続的に実行されてもよい。
(6−9)変形例9
上記実施形態では、コントローラ50(油回収制御実行部58)は、デフロスト運転中に、油回収制御と除霜促進制御とを交互に行っていた。しかし、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へ送られるとともに利用側熱交換器43の除霜に著しい支障が生じない限り、油回収制御及び除霜促進制御は必ずしも交互に実行される必要はなく、実行態様に関しては適宜変更が可能である。例えば、油回収制御及び除霜促進制御は、一部又は完全に同時実行されてもよい。また、例えば、油回収制御及び除霜促進制御の間に異なる制御が介在していてもよい。また、例えば、除霜促進制御については、必ずしも必要ではなく、適宜省略されてもよいし、他の制御に置き換えられてもよい。
(6−10)変形例10
上記実施形態では、油回収制御において、「流量調整弁」としての第5調整弁28及び第3調整弁26はともに油回収促進開度に制御され、油回収促進開度は最大開度に設定されていた。しかし、油回収促進開度は、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へ送られる限り、必ずしも最大開度には限定されず、他の開度(例えば最大開度よりも小さく最小開度よりも大きい開度)であってもよい。また、油回収促進開度は、油回収制御実行中、状況に応じて(例えば各種センサの検出値に応じて)、所定の算出式やテーブルに基づきリアルタイムに算出或いは設定されてもよい。
また、例えば、油回収制御において、「流量調整弁」としての第5調整弁28及び第3調整弁26は必ずしも同じ開度に制御される必要はなく、個別に異なる開度に制御されてもよい。
(6−11)変形例11
上記実施形態では、油回収制御において、「第2流量調整弁」としての第2調整弁25は油回収助長開度に制御され、油回収助長開度は最小開度に設定されていた。しかし、油回収助長開度は、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へ送られることを助長する開度である限り、必ずしも最小開度には限定されず、他の開度(例えば最小開度よりも大きく最大開度よりも小さい開度)であってもよい。また、油回収助長開度は、油回収制御実行中、状況に応じて(例えば各種センサの検出値に応じて)、所定の算出式やテーブルに基づきリアルタイムに算出或いは設定されてもよい。
(6−12)変形例12
上記実施形態では、除霜促進制御において、「流量調整弁」としての第5調整弁28及び第3調整弁26はともに除霜助長開度に制御され、除霜助長開度は最小開度に設定されていた。しかし、除霜助長開度は、利用側熱交換器43の除霜に著しい支障が生じない限り、必ずしも最小開度に限定されず、他の開度(例えば最小開度よりも大きく最大開度よりも小さい開度)であってもよい。また、除霜助長開度は、除霜促進制御実行中、状況に応じて(例えば各種センサの検出値に応じて)、所定の算出式やテーブルに基づきリアルタイムに算出或いは設定されてもよい。
(6−13)変形例13
上記実施形態では、除霜促進制御において、「第2流量調整弁」としての第2調整弁25は除霜促進開度に制御され、除霜促進開度は最大開度に設定されていた。しかし、除霜促進開度は、利用側熱交換器43の除霜に著しい支障が生じない限り、必ずしも最大開度に限定されず、他の開度(例えば最大開度よりも小さく最小開度よりも大きい開度)であってもよい。また、除霜促進開度は、除霜促進制御実行中、状況に応じて(例えば各種センサの検出値に応じて)、所定の算出式やテーブルに基づきリアルタイムに算出或いは設定されてもよい。
(6−14)変形例14
上記実施形態では、コントローラ50は、油回収制御実行条件が満たされることに応じて油回収制御を実行し、油回収制御実行条件は、デフロスト運転中、デフロスト運転が開始されてから若しくは最新の油回収制御が実行されてから所定時間t3が経過したことを契機として満たされたものとされていた。しかし、油回収制御実行条件は、これに限定されず、異なるイベントを契機として満たされるものとされてもよい。
例えば、油回収制御実行条件は、各種センサの検出値が、所定値未満或いは所定値以上であることに応じて満たされるものとされてもよい。また、例えば、油回収制御実行条件は、所定のコマンド(例えば油回収制御の開始を指示するコマンド)をユーザによって入力された場合に満たされるものとされてもよい。
(6−15)変形例15
上記実施形態では、コントローラ50は、デフロスト運転中、油回収制御実行条件が満たされなくなることに応じて油回収制御を中断して除霜促進制御を実行し、油回収制御実行条件は、油回収制御実行中、所定時間t4が経過したことを契機として満たされなくなるものとされていた。しかし、油回収制御実行条件は、これに限定されず、異なるイベントを契機として満たされなくなるものとされてもよい。
例えば、油回収制御実行条件は、各種センサの検出値が、所定値以上或いは所定値未満であることに応じて満たされるなくなるものとされてもよい。また、例えば、油回収制御実行条件は、所定のコマンド(例えば油回収制御の終了を指示するコマンド)をユーザによって入力された場合に満たされなくなるものとされてもよい。
(6−16)変形例16
上記実施形態では、コントローラ50(油回収制御実行部58)は、油回収制御において以下の(i)―(iii)の制御を行っていた。
(i)「流量調整弁」としての第5調整弁28を油回収促進開度に制御
(ii)「流量調整弁」としての第3調整弁26を油回収促進開度に制御
(iii)「第2流量調整弁」としての第2調整弁25を油回収助長開度に制御
冷凍機油を、油分離器30から、「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て、「高段側第1配管」へより確実に送る、という観点によれば、油回収制御において上記(i)―(iii)の全てが実行されることが望ましい。しかし、冷凍機油が油分離器30から「接続配管」及び「インジェクション配管」を経て「高段側第1配管」へ送られる効果を奏する限り、油回収制御の内容については適宜変更が可能である。
例えば、油回収制御において、上記(iii)の制御については必ずしも実行される必要はなく、適宜省略されてもよいし他の制御に置き換えられてもよい。また、例えば、油回収制御において、上記(i)及び(ii)の制御の一方については、必ずしも実行される必要はなく、適宜省略されてもよいし他の制御に置き換えられてもよい。
また、例えば、油回収制御において、上記(i)―(iii)以外の制御が含まれていてもよい。例えば、油回収制御において、高段側圧縮機11、熱源側ファン17、低段側圧縮機21、及び/又は利用側ファン45の発停及び回転数に関する制御が、適宜追加されてもよい。
(6−17)変形例17
上記実施形態では、コントローラ50(油回収制御実行部58)は、除霜促進制御において以下の(iv)―(vi)の制御を行っていた。
(iv)「流量調整弁」としての第5調整弁28を除霜助長開度に制御
(v)「流量調整弁」としての第3調整弁26を除霜助長開度に制御
(vi)「第2流量調整弁」としての第2調整弁25を除霜促進開度に制御
高段側圧縮機11から吐出される高圧のガス冷媒が利用側熱交換器43に流れることを促進させる、という観点によれば、除霜促進制御において上記(iv)―(vi)の全てが実行されることが望ましい。しかし、高段側圧縮機11から吐出される高圧のガス冷媒が利用側熱交換器43に流れることに著しい支障が生じない限り、除霜促進制御の内容については適宜変更が可能である。
例えば、上記(iv)―(vi)のいずれか/全てについては、必ずしも実行される必要はなく、適宜省略が可能である。また、例えば、除霜促進制御において、上記(iv)―(vi)以外の制御が含まれていてもよい。例えば、除霜促進制御において、高段側圧縮機11、熱源側ファン17、低段側圧縮機21、及び/又は利用側ファン45の発停及び回転数に関する制御が、適宜追加されてもよい。
(6−18)変形例18
上記実施形態では、コントローラ50(油回収制御実行部58)は、以下の(a)及び(b)を満たすことを、油回収制御の実行条件としていた。
(a)デフロスト運転中であること
(b)油回収制御実行条件を満たすこと
しかし、上記(b)の条件については必ずしも必要ではなく、適宜省略若しくは変更が可能である。例えば、上記(a)の条件を満たす場合(すなわち、デフロスト運転中)には、コントローラ50が無条件に油回収制御を実行するように構成してもよい。係る場合には、デフロスト運転中、油回収制御が連続的に実行されることとなる。
また、上記(a)の条件に関しては、デフロスト運転以外の運転時における油回収制御の実行を妨げるものではない。例えば、上記(a)の「デフロスト運転」を、低段側圧縮機21が停止され逆サイクルで冷媒が循環する他の運転に置き換え、係る運転時に油回収制御が実行されるように構成してもよい(なお、係る場合には、除霜促進制御については適宜省略される、或いは他の制御に置き換えられる。)。すなわち、特許請求の範囲記載の「逆サイクル運転」は必ずしもデフロスト運転には限定されず、低段側圧縮機21が停止され逆サイクルで冷媒が循環する他の運転(例えば対象空間を加熱させる加熱運転や、冷凍機油を高段側圧縮機11に回収させることに特化した油回収運転)を含む。
また、これと同様に、特許請求の範囲記載の「正サイクル運転」は必ずしも冷却運転には限定されず、正サイクルで冷媒が循環する他の運転を含む。
(6−19)変形例19
上記実施形態では、コントローラ50(運転切替制御部54)は、冷却運転中にデフロスト開始条件が満たされた時に運転種別をデフロスト運転に切り替え、デフロスト開始条件は冷却運転が開始されてから所定時間t1が経過したことを契機として満たされるものとされた。しかし、デフロスト開始条件は、必ずしもこれに限定されず、他のイベントを契機として満たされるものとされてもよい。例えば、利用側熱交換器43の着霜状態を判定すべく利用側熱交換器43に温度センサを配置して、係る温度センサの検出値が所定値未満となったことを契機としてデフロスト開始条件が満たされるものとされてもよい。また、例えば、デフロスト開始条件は、所定のコマンド(例えばデフロスト運転の開始を指示するコマンド)をユーザによって入力された場合に満たされるものとされてもよい。
また、コントローラ50(運転切替制御部54)は、デフロスト運転中にデフロスト解除条件が満たされた時に運転種別を冷却運転に切り替え、デフロスト解除条件はデフロスト運転が開始されてから所定時間t2が経過したことを契機として満たされるものとされた。しかし、デフロスト解除条件は、必ずしもこれに限定されず、他のイベントを契機として満たされるものとされてもよい。例えば、利用側熱交換器43の着霜状態を判定すべく利用側熱交換器43に温度センサを配置して、係る温度センサの検出値が所定値以上となったことを契機としてデフロスト解除条件が満たされるものとされてもよい。また、例えば、デフロスト解除条件は、所定のコマンド(例えばデフロスト運転の終了を指示するコマンド)をユーザによって入力された場合に満たされるものとされてもよい。
(7−20)変形例20
上記実施形態では、所定時間t1が20時間に設定され、所定時間t2が20分に設定され、所定時間t3が5分に設定され、所定時間t4が2分に設定される場合について説明した。しかし、所定時間t1、t2、t3、及びt4は、設計仕様や使用環境に応じて適宜変更が可能である。
例えば、所定時間t1は、20時間よりも長い時間(例えば30時間)又は短い時間(例えば10時間)に設定されてもよい。また、例えば、所定時間t2は、20分よりも長い時間(例えば1時間)又は短い時間(例えば10分)に設定されてもよい。また、例えば、所定時間t3は、5分よりも長い時間(例えば8分)又は短い時間(例えば3分)に設定されてもよい。また、例えば、所定時間t4は、2分よりも長い時間(例えば3分)又は短い時間(例えば1分)に設定されてもよい。
(6−21)変形例21
上記実施形態では、各低段側圧縮機21は、中間ユニット20内に配置された。しかし、各低段側圧縮機21は、必ずしも中間ユニット20に配置される必要はなく、他のユニットに配置されてもよい。例えば、各低段側圧縮機21は、熱源ユニット10内に配置されてもよいし、利用ユニット40内に配置されてもよい。係る場合、中間ユニット20に含まれる低段側圧縮機21以外の機器を当該他のユニットに配置させることで、中間ユニット20については省略可能となる。
(6−22)変形例22
冷媒回路RCの構成態様は、必ずしも図1及び図2に示す態様には限定されず、冷媒回路RCの構成態様及び冷凍装置100に配置される機器については、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。例えば、高段側圧縮機11の吐出冷媒から冷凍機油を分離させ、分離させた冷凍機油を高段側圧縮機11に回収するために、高段側圧縮機11の吐出側に油分離器を新たに配置してもよい。また、例えば、高段側圧縮機11或いは低段側圧縮機21に冷凍機油を送るための配管を新たに配置してもよい。また、利用側膨張弁41は、感温筒を含む感温式膨張弁であってもよい。
また、例えば、四路切換弁13に代えて、「切換弁」(電磁弁又は電動弁)を複数配置し各切換弁を個別に開閉することで、四路切換弁13が第1状態にある場合におけるのと同様の冷媒の流れ(正サイクル)と、第2状態にある場合におけるのと同様の冷媒の流れ(逆サイクル)と、を切り換えてもよい。係る場合、「切換弁」毎に「第1状態」を全開状態及び全閉状態のいずれかとし、「第2状態」を全閉状態及び全開状態のいずれかとすればよい。
また、例えば、利用ユニット40内には、複数の利用側熱交換器43が並列/直列に配置されてもよい。また、例えば、高段側圧縮機11及び/又は低段側圧縮機21の台数については必ずしも3台に限定されず、3台未満(1台を含む)であってもよいし、4台以上であってもよい。
また、冷媒回路RCに含まれる一部の配管や機器については適宜省略が可能である。例えば、熱源ユニット10に配置されるレシーバ15については必ずしも必要ではなく、適宜省略が可能である。また、冷媒回路RCにおいては、一部の配管や機器に代えて/とともに、他の配管や機器が含まれていてもよい。
(6−23)変形例23
上記実施形態では、第11配管P11は、正サイクル運転時に、インジェクション圧力の冷媒を低段側圧縮機21に流入させるインジェクション管として機能していた。しかし、第11配管P11は、低段側圧縮機21から冷媒を流出させてバイパスさせるバイパス管として機能させてもよい。
(6−24)変形例24
上記実施形態では、熱源ユニット制御部10aは熱源ユニット10内に配置され、中間ユニット制御部20aは中間ユニット20内に配置され、利用ユニット制御部40aは利用ユニット40内に配置された。しかし、必ずしもこれに限定されず、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び/又は利用ユニット制御部40aは、必ずしも対応するユニット内に配置される必要はなく、他のユニットや通信ネットワークで通信可能に接続された遠隔地に配置されてもよい。
(6−25)変形例25
上記実施形態では、コントローラ50は、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び利用ユニット制御部40aが、通信可能に接続されることで構成されていた。しかし、コントローラ50の構成態様については、必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。
例えば、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び利用ユニット制御部40aの一部を省略してコントローラ50を構成してもよい。また、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び利用ユニット制御部40aの一部/全てに代えて新たな機能部(例えば管理サーバや集中リモコン等)を用いてコントローラ50を構成してもよい。係る場合、新たな機能部は、通信ネットワークで通信可能に接続された遠隔地に配置されてもよい。
(6−26)変形例26
上記実施形態では、1台の熱源ユニット10と、1台の中間ユニット20と、1台の利用ユニット40と、を有していた。しかし、冷凍装置100に配置される熱源ユニット10、中間ユニット20、及び/又は利用ユニット40の台数については特に限定されず、2台以上であってもよい。
(6−27)変形例27
上記実施形態では、本発明が冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内の冷却を行う冷凍装置100に適用されていた。しかし、これに限定されず、本発明は、他の冷凍装置にも適用可能である。例えば、本発明は、輸送コンテナ内の冷却を行う冷凍装置に適用されてもよい。また、例えば、本発明は、建物内の冷房等を行うことで空気調和を実現する空調システム(エアコン)や、給湯器やヒートポンプチラー等にも適用可能である。
本発明は、冷媒回路を含む冷凍装置において利用可能である。
10 :熱源ユニット
10a :熱源ユニット制御部
11 :高段側圧縮機
13 :四路切換弁(切換弁、高段側第1配管、)
13a :第1ポート
13b :第2ポート
13c :第3ポート
13d :第4ポート
14 :熱源側熱交換器
15 :レシーバ(高段側第1配管)
17 :熱源側ファン
20 :中間ユニット
20a :中間ユニット制御部
21 :低段側圧縮機
22 :過冷却熱交換器
23 :第1逆止弁
24 :第1調整弁(インジェクション配管)
25 :第2調整弁(第2流量調整弁)
26 :第3調整弁(流量調整弁)
27 :第4調整弁
28 :第5調整弁(流量調整弁)
30 :油分離器
30a :第1接続ポート
30b :第2接続ポート
30c :第3接続ポート
31 :第2逆止弁
32 :第3逆止弁
40 :利用ユニット
40a :利用ユニット制御部
41 :利用側膨張弁
43 :利用側熱交換器
45 :利用側ファン
50 :コントローラ
51 :記憶部
52 :入力制御部
53 :駆動信号出力部
54 :運転切替制御部
55 :アクチュエータ制御部
56 :冷却運転実行部
57 :デフロスト運転実行部
58 :油回収制御実行部
100 :冷凍装置
221 :第1流路(低段側第2配管)
222 :第2流路(インジェクション配管)
A1 :接続部分
FL1―FL7 :第1フラグ−第7フラグ
G1 :第1ガス連絡配管(高段側第2配管)
G2 :第2ガス連絡配管(低段側第1配管)
J1 :インジェクションポート
L1 :第1液連絡配管(高段側第1配管)
L2 :第2液連絡配管(低段側第2配管)
P1 :第1配管(高段側第2配管)
P2 :第2配管(高段側第1配管)
P3 :第3配管(高段側第2配管)
P4 :第4配管(高段側第1配管)
P5 :第5配管(高段側第1配管)
P6 :第6配管(高段側第1配管)
P7 :第7配管(高段側第2配管)
P8 :第8配管(低段側第1配管)
P9 :第9配管
P10 :第10配管(吐出配管)
P11 :第11配管(インジェクション配管)
P12 :第12配管(吐出配管)
P13 :第13配管(低段側第2配管)
P14 :第14配管(低段側第2配管)
P15 :第15配管(インジェクション配管)
P16 :第16配管(インジェクション配管)
P17 :第17配管(接続配管)
P18 :第18配管
P21 :第21配管(低段側第2配管)
P22 :第22配管(低段側第1配管)
RC :冷媒回路
特開2007−93017号公報

Claims (7)

  1. 冷媒回路(RC)において冷媒が循環する正サイクル運転、又は前記冷媒回路において前記正サイクル運転とは逆方向に冷媒が循環する逆サイクル運転を行う冷凍装置(100)であって、
    駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する低段側圧縮機(21)と、
    前記低段側圧縮機の前記正サイクル運転時における冷媒流れの下流側に配置され、駆動時に冷媒を吸入し圧縮して吐出する高段側圧縮機(11)と、
    第1状態又は第2状態に切り換えられることで前記冷媒回路における冷媒の流れを切り換える切換弁(13)と、
    前記低段側圧縮機の吐出側に配置され前記低段側圧縮機の吐出側に連通し、前記低段側圧縮機から吐出される冷媒が流れる低段側第1配管(P8、G2、P22)と、
    一端が前記低段側圧縮機のインジェクションポート(J1)に接続され、前記低段側圧縮機内にインジェクションされる冷媒が流れるインジェクション配管(P11、24、P16、222、P15)と、
    前記低段側第1配管に連通し、冷媒に相溶している冷凍機油を冷媒と分離させる油分離器(30)と、
    前記油分離器及び前記インジェクション配管の間に配置され、前記油分離器及び前記インジェクション配管を連通させる接続配管(P17)と、
    前記切換弁が前記第2状態にある場合に、前記高段側圧縮機の吸入側と前記インジェクション配管の他端側とを連通させる高段側第1配管(L1、P6、15、P5、P4、13、P2)と、
    前記接続配管を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を開度に応じて増減させる流量調整弁(26、28)と、
    前記正サイクル運転時には冷媒の凝縮器として機能し、前記逆サイクル運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器(14)と、
    前記正サイクル運転時には冷媒の蒸発器として機能し、前記逆サイクル運転時には冷媒の凝縮器として機能する利用側熱交換器(43)と、
    各機器(11、13、21、26、28)の状態を制御することで、前記正サイクル運転及び前記逆サイクル運転を状況に応じて切り換えるコントローラ(50)と、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記正サイクル運転時には、前記切換弁を前記第1状態に制御するとともに、前記低段側圧縮機及び前記高段側圧縮機を駆動させ、
    前記逆サイクル運転時には、前記切換弁を前記第2状態に制御するとともに、前記高段側圧縮機を駆動させる一方で前記低段側圧縮機の駆動を停止させて、第1制御を実行し、
    前記第1制御においては、冷凍機油が前記油分離器から前記接続配管及び前記インジェクション配管を経て前記高段側第1配管へと流れるように、前記流量調整弁の開度を制御する、
    る冷凍装置(100)。
  2. 前記流量調整弁(28)は、前記接続配管上に配置される、
    請求項1に記載の冷凍装置(100)。
  3. 前記流量調整弁(26)は、前記インジェクション配管上に配置される、
    請求項1又は2に記載の冷凍装置(100)。
  4. 前記コントローラは、前記逆サイクル運転時に、前記第1制御を間欠的に実行する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  5. 前記利用側熱交換器の液冷媒の出入口側に配置されるとともに前記高段側第1配管に連通する低段側第2配管(P21、L2、P14、221、P13)をさらに備え、
    前記インジェクション配管は、他端が前記低段側第2配管の両端間に接続される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  6. 前記低段側第2配管上において前記インジェクション配管との接続部分(A1)よりも前記逆サイクル運転時における冷媒流れの上流側に配置され、前記低段側第2配管を流れる冷媒又は冷凍機油の流量を開度に応じて増減させる第2流量調整弁(25)をさらに備え、
    前記コントローラは、前記第1制御において、前記流量調整弁の開度を大きくするとともに前記第2流量調整弁の開度を絞る、
    請求項5に記載の冷凍装置(100)。
  7. 前記逆サイクル運転時に前記高段側圧縮機から吐出される冷媒が流れる高段側第2配管(P3、13、P1、G1、P7)をさらに備え、
    前記低段側第1配管は、一端が前記油分離器に接続され、他端が前記利用側熱交換器に接続され、両端間において前記低段側圧縮機の吐出配管(P10、23、P12)を接続され、
    前記油分離器は、冷媒又は冷凍機油の出入口として機能する第1接続ポート(30a)、第2接続ポート(30b)、及び第3接続ポート(30c)を形成され、
    前記第1接続ポートには、前記高段側第2配管が接続され、
    前記第2接続ポートには、前記低段側第1配管が接続され、
    前記第3接続ポートには、前記接続配管が接続される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
JP2017011336A 2017-01-25 2017-01-25 冷凍装置 Active JP6780518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011336A JP6780518B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011336A JP6780518B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018119741A JP2018119741A (ja) 2018-08-02
JP6780518B2 true JP6780518B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=63043667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017011336A Active JP6780518B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6780518B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221613A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 ダイキン工業株式会社 冷凍装置の気液分離ユニット、及び冷凍装置
JP6844667B2 (ja) * 2019-08-21 2021-03-17 ダイキン工業株式会社 熱源ユニット及び冷凍装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597859A (ja) * 1982-07-07 1984-01-17 株式会社日立製作所 二段スクリユ−冷凍機
JPH0443261A (ja) * 1990-06-06 1992-02-13 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JP4300804B2 (ja) * 2002-06-11 2009-07-22 ダイキン工業株式会社 圧縮機構の均油回路、冷凍装置の熱源ユニット及びそれを備えた冷凍装置
JP4023373B2 (ja) * 2003-04-28 2007-12-19 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP3861913B1 (ja) * 2004-09-02 2006-12-27 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2008014560A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP5114186B2 (ja) * 2007-12-22 2013-01-09 三星電子株式会社 均油機構
EP2088388B1 (en) * 2008-02-06 2019-10-02 STIEBEL ELTRON GmbH & Co. KG Heat pump system
JP4775405B2 (ja) * 2008-05-23 2011-09-21 ダイキン工業株式会社 低段側圧縮ユニット
JP5068342B2 (ja) * 2010-05-18 2012-11-07 三菱電機株式会社 冷凍装置
JP5659909B2 (ja) * 2011-03-29 2015-01-28 株式会社富士通ゼネラル ヒートポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018119741A (ja) 2018-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8959951B2 (en) Refrigeration apparatus controlling opening degree of a second expansion mechanism based on air temperature at the evaporator or refergerant temperature at the outlet of a two stage compression element
EP2924370B1 (en) Air conditioner and method for controlling an air conditioner
US20110174005A1 (en) Refrigerating apparatus
CN110023692B (zh) 制冷装置
WO2017061010A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2017061009A1 (ja) 冷凍サイクル装置
CN107923680B (zh) 制冷循环装置
JP2013178046A (ja) 空気調和装置
JP2013181736A (ja) コンテナ用冷凍装置
JP2015064169A (ja) 温水生成装置
WO2018097138A1 (ja) 冷凍装置
JP5796619B2 (ja) 空気調和機
JP6780518B2 (ja) 冷凍装置
JP6777426B2 (ja) 空気調和装置
WO2018193498A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5517891B2 (ja) 空気調和装置
JP5601890B2 (ja) 空気調和装置
JP6662753B2 (ja) 冷凍装置
CN111919073A (zh) 制冷装置
KR102017405B1 (ko) 히트 펌프
JP4023386B2 (ja) 冷凍装置
JP6784118B2 (ja) 冷凍装置
JP2018173195A (ja) 冷凍装置
JP6819186B2 (ja) 冷凍装置
JP6848395B2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200928

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6780518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151