JP6778140B2 - 車両シート下の風向き調整構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両シート下の風向き調整構造に関し、特に、フロントシートの下方にジャッキ等が収納される車両における車両シート下の風向き調整構造に関する。
従来、車両用の空調装置において、空調された空気をフロントシートの下方に設けられた吹出口から車室内に吹き出し、リアシートに着座する乗員の足元に空気を供給することが知られている。
例えば、特許文献1には、インストルメントパネル内から、足元スペースのフロアトンネルの近傍、フロントフロアの傾斜部、フロントシートの設置部を経てリアシートの乗員に空気を供給する空調ダクトについて開示されている。同文献に開示された空調ダクトの後端部には、リアシートの乗員に向けて斜めにカットされた吹出口が形成されており、吹出口は、フロントシートの下方に設けられている。
また、従来、自動車等の車両の内部に、タイヤの交換や修理等を行うための工具等が収納されることが知られている。例えば、特許文献2には、車両の荷室フロアにラゲッジボックスが設けられており、そのラゲッジボックスの工具収納小部屋に、ジャッキやジャッキハンドル、レンチ等の車載工具が収納されることが開示されている。
また、例えば、特許文献3には、フロントシートの下方にジャッキブラケットが配置され、そのジャッキブラケットにジャッキが保持されることが開示されている。
特開2009−067227号公報 特開2016−088318号公報 特開2011−131719号公報
例えば、電動自動車やハイブリット自動車等においては、車両を走行させるためのバッテリ等が車両後部の荷室下方等に配置されることがある。その場合、特許文献2に開示された従来技術のように荷室フロアにジャッキ等を収納するためのスペースを確保することが難しい。
また、特許文献3に開示された従来技術のように、ジャッキ等がフロントシートの下方に収納される構成では、フロントシートの下方がジャッキ等によって占有されてしまう。そのため、特許文献1に開示された従来技術のようにフロントシートの下方に空調用の吹出口が設けられた車両においては、フロントシートの下方にジャッキ等が配置されると、空調用の空気の流れが阻害されてしまう。よって、リアシートに着座する乗員の足元に空調された空気を供給し難くなるという問題点があった。
また、ジャッキ等がフロントシートの下方に収納される構成において、空調装置の吹出口の位置を変えることにより、送風される空気がジャッキ等に当たらないようにして、リアシートの空調性能を確保することが考えられる。しかしながら、その場合、空調ダクトの形状やフロントシートの固定構造等を変える必要があり、大幅な設計変更が必要になってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大幅な設計変更をすることなく、フロントシートの下方にジャッキ等を収納することができ、且つ空調された空気をフロントシートの下方からリアシートに着座する乗員の足元に効率良く供給してリアシートの空調性能を確保することができる車両シート下の風向き調整構造を提供することにある。
本発明の車両シート下の風向き調整構造では、フロントシートの下方に設けられた開口部から空気を吹き出してリアシートに着座する乗員の足元付近に前記空気を供給する空調装置を備えた車両における車両シート下の風向き調整構造であって、前記フロントシートの下方且つ前記開口部の後方に配置されて内部にジャッキが収納されるジャッキケースを有し、前記ジャッキケースの上蓋には、上方に突出して前記開口部側から前記リアシート側に向かって延在する凸部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造では、前記凸部の側面は、前記開口部から吹き出された前記空気の流れの向きを変えるガイド面となることを特徴とする。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造では、前記凸部は、少なくとも一対形成され、前記開口部の少なくとも一つは、一対の前記凸部の間に形成された凹部に向かって開口していることを特徴とする。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造では、前記凸部に対応する位置の前記ジャッキケースの内部には、前記ジャッキのベース部が収納されることを特徴とする。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造では、前記凸部は、前記フロントシートを支えるシートレール後部に向かって斜めに延在していることを特徴とする。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造では、前記開口部の少なくとも一つは、前記フロントシートの右後方に向かって開口し、前記開口部の少なくとも他の一つは、前記フロントシートの左後方に向かって開口していることを特徴とする。
本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、フロントシートの下方に設けられた開口部から空気を吹き出してリアシートに着座する乗員の足元付近に空気を供給する空調装置を備えた車両における車両シート下の風向き調整構造であって、フロントシートの下方且つ開口部の後方に配置されて内部にジャッキが収納されるジャッキケースを有し、ジャッキケースの上蓋には、上方に突出して開口部側からリアシート側に向かって延在する凸部が形成されている。これにより、フロントシートの下方にジャッキ等を収納することができると共に、開口部から吹き出された空気は、凸部の側方を流れて、リアシートに着座する乗員の足元近傍に供給される。よって、フロントシートの下方を有効利用したジャッキ等の収納と快適な空調が両立する。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、凸部の側面は、開口部から吹き出された空気の流れの向きを変えるガイド面として用いられても良い。これにより、開口部から吹き出された空気は、凸部のガイド面によって流れの向きが変えられて、リアシートに着座する乗員の足元付近に効率的に供給される。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、凸部は、少なくとも一対形成され、開口部の少なくとも一つは、一対の凸部の間に形成された凹部に向かって開口していても良い。これにより、開口部から送風された空気は、一対の凸部の間を流れ、リアシートに着座する乗員の足元に向かって好適に導かれる。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、凸部に対応する位置のジャッキケースの内部には、ジャッキのベース部が収納されても良い。これにより、ジャッキのベース部を収納するための凸部をリアシートに着座する乗員の足元に空気を送風するためのガイドとして利用することができ、リアシートの空調性能を高めることができる。また、凸部に対応する位置にベース部が配置されることにより、ジャッキケースの上面の高さを低く抑えることができ、フロントシートの下方の空気が流通するスペースを広く確保することができる。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、凸部は、フロントシートを支えるシートレール後部に向かって斜めに延在していても良い。これにより、空調ダクトの開口部の左右方向の位置を変えることなく、空調された空気をシートレール後部近傍にある乗員の足元に向かって効率的に供給することができる。また、凸部が斜めに延在していることにより、空調ダクトの開口部をフロントシートの左右方向略中央に形成することができる。これにより、フロントシートの取り付け部品やワイヤーハーネス、コネクタ等と、空調ダクトと、が接触することを防止することできる。
また、本発明の車両シート下の風向き調整構造によれば、開口部の少なくとも一つは、フロントシートの右後方に向かって開口し、開口部の少なくとも他の一つは、フロントシートの左後方に向かって開口していても良い。これにより、空調された空気をリアシートに着座する乗員の左右両足に向かって好適に供給することができる。
本発明の実施形態に係る車両シート下の風向き調整構造を備えた車両を示す側面略図である。 本発明の実施形態に係る車両のジャッキケース付近を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る車両のジャッキケース付近を示す透視図である。 本発明の実施形態に係るジャッキケースの平面図である。 本発明の実施形態に係るジャッキケースのA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係るジャッキケースの上蓋の(A)B−B線断面図、(B)C−C線断面図、である。 本発明の実施形態に係る車両のジャッキケース付近を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る空調ダクトの概略を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る車両のジャッキケース付近を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両シート下の風向き調整構造を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、空調装置11と、ジャッキケース30と、を備える車両10の概略図である。図1に示すように、ジャッキケース30は、フロントシート13の下方に配置されている。なお、本実施形態では、ジャッキケース30が、左側のフロントシート13の下方に配置される例を挙げるが、ジャッキケース30は、右側のフロントシート13の下方に配置されても良く、ジャッキケース30が配置される側のフロントシート13は、運転席シートでも良いし、助手席シートでも良い。
空調装置11は、フロントシート13の下方からリアシート17に着座する乗員Pの足元付近に向かって空調された空気を供給する装置である。空調装置11は、空調ユニット12と、空調ユニット12に接続される空調ダクト20と、を有する。空調ユニット12は、車両10のダッシュボードの内部等に設けられており、空気を冷却する図示しない冷却手段及び空気を加熱する図示しない加熱手段を有している。
また、空調ユニット12には、例えば、車外や車内から空気を取り込む図示しない吸込ダクトが接続されている。吸込ダクトから空調ユニット12に送られた空気は、冷却若しくは加熱され、或いはそのまま、空調ダクト20へと送風される。なお、空調ユニット12には、リアシート17の下部に向かって空調された空気を送る空調ダクト20の他に、フロントシート13の前方等、車室内のその他の箇所に空気を供給するための図示しない送風ダクト等が接続されている。
空調ダクト20は、車両10の車室床のカーペット等よりも下方に設けられている。また、空調ダクト20の後端部、即ち開口部22及び開口部24(図3参照)の近傍は、上方に向かって曲折されている。
図2は、車両10のジャッキケース30付近を示す平面図である。図2に示すように、ジャッキケース30は、車両10の左側のフロントシート13の下方で、フロントシート13を支える一対のシートレール14の間に設けられている。空調ダクト20は、車両10の幅方向の中央側からフロントシート13の前方まで延在しており、途中で空調ダクト21と、空調ダクト23と、に分岐している。
空調ダクト21は、車両10の外側方向、即ち左側、に形成されている。また、空調ダクト23は、空調ダクト21に対して車両10の中央側、即ち右側、に形成され、フロントシート13の左右方向の中央近傍に設けられている。空調ダクト23がフロントシート13の左右方向略中央に設けられることにより、空調ダクト23がフロントシート13のブラケット等の取り付け部品やワイヤーハーネス、コネクタ等と接触することを防止できる。例えば、空調ダクト23とその右側のシートレール14との間にワイヤーハーネスやコネクタ等を配置するスペースを確保することができる。
図3は、車両10のジャッキケース30近傍を左斜め後方から見た透視図である。図3に示すように、空調ダクト21の後端部には、空調された空気を車室内に吹き出すための吹出口である開口部22が形成されており、空調ダクト23の後端部には、同じく空調された空気の吹出口である開口部24が形成されている。
空調ダクト20の開口部22及び開口部24は、ジャッキケース30の上蓋31の上面よりも上方に設けられている。これにより、開口部22及び開口部24から吹き出された空気は、ジャッキケース30の上方を通過して後方に送風される。
ジャッキケース30は、例えば、ポリプロピレン等によって形成されており、空調ダクト20の開口部22及び開口部24よりも後方に設けられている。ジャッキケース30の上蓋31には、上方に向かって突出し、前後方向に延在する一対の凸部32が形成されている。一対の凸部32は、車両10の進行方向に対して左側に設けられる凸部33と、右側に設けられる凸部34と、を有する。換言すれば、凸部33は、車両10の車外側に設けられおり、凸部34は、車両10の中央側に設けられている。また、上蓋31の後部には、上蓋31を開閉するための取手となる孔36が形成されている。
図4は、ジャッキケース30の平面図である。図4に示すように、ジャッキケース30の前部は、車両10(図1参照)の幅方向に対して斜めに形成されている。具体的には、ジャッキケース30は、ジャッキケース30の車外側から車内側に向かうに従って前後方向の寸法が大きくなる略台形状若しくは略三角形状に形成されている。換言すれば、ジャッキケース30は、ジャッキケース30の前方から後方に向かうに従って横幅寸法が大きくなるよう形成されている。
ジャッキ40は、ジャッキケース30内に横向きに倒された状態で収納され、ジャッキ40を使用する際に地面に接地されるベース部41が斜め前方で、ジャッキ40の車両10を支える上部が斜め後方を向くようにして収納される。即ち、ジャッキ40は、平面視において、車幅方向に対して斜めに収納されている。具体的には、ジャッキ40は、ジャッキケース30の平面視斜めに形成された前部に略沿って収納される。
図5は、ジャッキケース30の図4に示すA−A線断面図である。図5に示すように、ジャッキ40が横向きに倒されて収納されることにより、ジャッキ40はベース部41が上方向に突出している状態でジャッキケース30内に収納される。
ジャッキ40が収納される状態においてベース部41の上方に突出した部分は、ジャッキケース30の内部の凸部32に対応する位置に収納される。これにより、ジャッキケース30の上面の高さを低くしてジャッキケース30の上下方向の寸法を小さくすることができる。そのため、ジャッキケース30の上方、即ちフロントシート13(図1参照)の下方、の空調された空気が流れるスペースを広く確保することができる。
図6(A)は、ジャッキケース30の上蓋31の図4に示すB−B線断面図であり、図6(B)は、上蓋31の図4に示すC−C線断面図である。図6(A)に示すように、凸部33の上部33aは、略水平になるように形成されている。凸部33の左側面である傾斜部33b及び右側面である傾斜部33cは、凸部33の下部の幅が広くなるようにそれぞれ傾斜している。即ち、凸部33は、略テーパ状に形成されている。上蓋31に凸部33が形成されることにより、凸部33の側面を空気の流れ方向を変えて空調された空気を好適に導くためのガイド面として利用することができる。
凸部34は、凸部33と同様に、上部34aが略水平に形成されており、凸部34の側面である傾斜部34b及び傾斜部34cがそれぞれ斜めに形成されている。即ち、凸部34は、略テーパ状に形成されている。これにより、凸部34の側面を上蓋31の上面を流れる空気のガイド面として用いることができる。また、前述のように、凸部33及び凸部34が略テーパ状に形成されることにより、上蓋31を成形する際の離型が容易になるという利点もある。
図6(B)に示すように、凸部33の後方側の傾斜部33cは、図6(A)に示す前方側の部分よりも右側に形成されている。また、後方側の傾斜部33cは、図6(A)に示す前方部分よりも、なだらかに形成されている。これにより、傾斜部33cに沿った好適な空気流れを形成することができる。
図7は、車両10のジャッキケース30付近を示す平面図である。なお、図7ないし図9に示す矢印は、空調ダクト20から送り出された空気の流れを示している。図7に示すように、リアシート17(図1参照)に着座する乗員Pの右足R及び左足Lは、フロントシート13を支えるシートレール14の後部近傍で、一対のシートレール14の内側付近に置かれる。
開口部22は、フロントシート13の左後方、即ちリアシート17に着座する乗員Pの左足L、に向かって開口するように形成されており、開口部22から吹き出された空気は、リアシート17に着座する乗員Pの左足L近傍に供給される。
また、凸部33は、開口部22よりも右側に設けられている。そのため、開口部22から吹き出された空気は、凸部33の左側を通過する。前述のように、凸部33の左側には、傾斜部33bが形成されているため、凸部33は、開口部22から吹き出された空気が右側方向に広がることを防止することができる。即ち、凸部33の傾斜部33bによって、乗員Pの左足Lに対して好適に空気を導くことができる。
開口部24は、フロントシート13の右後方、即ちリアシート17に着座する乗員Pの右足R、に向かって開口するように、斜めに形成されており、開口部24から吹き出された空気は、乗員Pの右足R近傍に供給される。凸部33は、その前部分が開口部24よりも左側に形成されており、凸部34は、その前部分が開口部24よりも右側に形成されている。即ち、開口部24は、一対の凸部32によって形成される凹部35に向かって開口している。これにより、開口部24から送風された空気は、凹部35に略沿って流れる。
凸部33の傾斜部33cは、平面視において、右側のシートレール14の後部、即ち右足R、を向くように斜めに形成されている。特に、前述のように、傾斜部33cは、後方に向かうに従って右側に位置し、なだらかに形成されている。これにより、開口部24から吹き出された空気は、凸部33の傾斜部33cによって、流れの向きが変えられ、傾斜部33cに略沿うように流れて、リアシート17に着座する乗員Pの右足R近傍に供給される。
また、凸部34が開口部24よりも右側に形成されることにより、傾斜部34bによって、開口部24から吹き出された空気が右側に広がることを防止できる。また、凸部34の傾斜部34bの後部は、右側のシートレール14の後部、即ち乗員Pの右足R近傍、を向くように斜めに形成されている。これにより、開口部24から送風された空気の流れを右足Rに向かって好適に導くことができる。
一対の凸部32は、上蓋31の前部から、前後方向の略中央まで延在している。これにより、例えば、リアシート17に着座する乗員Pが右足R及び左足Lを伸ばした際に、乗員Pの右足R及び左足Lと凸部33及び凸部34との接触を防止することができる。また、開口部22及び開口部24から吹き出された空気の流れを好適にガイドして乗員Pの足元に送ることができる。このように、凸部33及び凸部34の前後方向の長さを好適に設定することにより、乗員Pの足を伸ばすスペースが確保されると共に、空調された空気の流れが好適に導かれて快適な乗車環境及び空調環境が実現される。
上記のように、ジャッキ40のベース部41(図5参照)を収納するための凸部32が好適に形成されることにより、凸部32をリアシート17に着座する乗員Pの右足R及び左足Lに空調された空気を供給するためのガイドとして利用することができる。これにより、フロントシート13の下方のスペースを、ジャッキ40を収納するために有効に利用することができ、且つ、リアシート17付近に対する好適な空調性能が得られる。
図8は、空調ダクト21の縦断面図である。図8に示すように、フロントシート13(図1参照)の下方には、床部材15及びフロントシート固定部16が設けられている。床部材15は、フロントシート固定部16及び空調ダクト20を覆うように設けられている。
フロントシート固定部16は、フロントシート13を支えるための構造部材であり、図2に示すように、左右方向に延在しており、一対のシートレール14の下方に設けられている。フロントシート固定部16には、シートレール14が固定される。
図8に示すように、車外側の空調ダクト21は、フロントシート固定部16及び床部材15を貫通して設けられている。空調ダクト21の後部は、側面視において、略S字状に曲折するエクステンションダクト21aによって形成されている。これにより、開口部22を上蓋31よりも上方に形成することができ、ジャッキケース30の上面に空気を流すことができる。
また、前述のように、ジャッキケース30の前部の横幅寸法が小さく形成されることにより、空調ダクト21をフロントシート固定部16よりも後方に突出させることができる。これにより、開口部22をジャッキケース30近傍に形成することができ、空気を好適に送風することができる。
中央側の空調ダクト23は、フロントシート固定部16の上方に設けられており、開口部24が床部材15の内側になるように形成されている。即ち、空調ダクト23は、床部材15を貫通しておらず、開口部24は、床部材15に形成された開口部よりも前方に設けられている。このように、空調ダクト23が床部材15の開口部よりも後方に形成されていないことにより、フロントシート13(図1参照)をスライドさせた際に、フロントシート13の下部に設けられる図示しない着座センサ、ワイヤーハーネス及びコネクタ等と、空調ダクト23と、が接触することを防止することができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る車両110のジャッキケース130付近を示す平面図である。なお、既に説明した実施形態と同一若しくは同様の作用、効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、空調ダクト123の後端部に形成された開口部124は、車両110の後方を向いており、ジャッキケース130の上蓋131に形成された一対の凸部132は、平面視において、車両110の前方から後方に向かって略直線状に延在している。具体的には、凸部133の右側に形成される傾斜部133c及び凸部134の左側に形成される傾斜部134bは、開口部124からの空気の吹き出し方向と略平行になるように形成されている。
上記のように凸部133及び凸部134が形成されることにより、開口部124から吹き出された空気が左右方向に広がることが抑えられ、空調された空気を乗員Pの足元に好適に供給することができる。即ち、開口部124から吹き出された空気は、凸部133及び凸部134に導かれて、流れの向きが変えられることなく車両110の後方に向かって略直線状に流れ、リアシート17(図1参照)に着座する乗員Pの足元に供給される。
以上、本発明の実施形態の一例を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ジャッキケース30や空調ダクト21、23、開口部22、24等の配置は、左右反転されたものでも良い。また、ジャッキケース30を左右反転した形状に相当する形状のジャッキケースが、車両10の右側のフロントシート13の下方に設けられても良い。
また、空調された空気を吹き出すための吹出口は、2カ所に限定されるものではなく、1カ所でも良いし、3カ所以上形成されても良い。また、凸部32の本数も2本に限定されるものではなく、上蓋31の上面に1本または3本以上の凸部32が形成されても良い。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10、110 車両
11 空調装置
13 フロントシート
14 シートレール
16 フロントシート固定部
17 リアシート
20、21、23、123 空調ダクト
22、24、124 開口部
30、130 ジャッキケース
31、131 上蓋
32、33、34、132、133、134 凸部
33b、33c、34b、34c、133c、134b 傾斜部
40 ジャッキ
41 ベース部

Claims (6)

  1. フロントシートの下方に設けられた開口部から空気を吹き出してリアシートに着座する乗員の足元付近に前記空気を供給する空調装置を備えた車両における車両シート下の風向き調整構造であって、
    前記フロントシートの下方且つ前記開口部の後方に配置されて内部にジャッキが収納されるジャッキケースを有し、
    前記ジャッキケースの上蓋には、上方に突出して前記開口部側から前記リアシート側に向かって延在する凸部が形成されていることを特徴とする車両シート下の風向き調整構造。
  2. 前記凸部の側面は、前記開口部から吹き出された前記空気の流れの向きを変えるガイド面となることを特徴とする請求項1に記載の車両シート下の風向き調整構造。
  3. 前記凸部は、少なくとも一対形成され、
    前記開口部の少なくとも一つは、一対の前記凸部の間に形成された凹部に向かって開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両シート下の風向き調整構造。
  4. 前記凸部に対応する位置の前記ジャッキケースの内部には、前記ジャッキのベース部が収納されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両シート下の風向き調整構造。
  5. 前記凸部は、前記フロントシートを支えるシートレール後部に向かって斜めに延在して いることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車両シート下の風向き調整構造。
  6. 前記開口部の少なくとも一つは、前記フロントシートの右後方に向かって開口し、
    前記開口部の少なくとも他の一つは、前記フロントシートの左後方に向かって開口していることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車両シート下の風向き調整構造。
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